SOS団vsホスト部 完結編


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:28:41.93 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「みんな揃ってるわね!明日の活動について連絡があるからよく聞いてちょうだい」

キョン「またくだらんことでも思い付いたのか」

ハルヒ「世の中には色々な部活があるけど、うちの学校はどれも普通すぎてつまらないのばかりだったわよね」

キョン「…………」

ハルヒ「だからこうしてSOS団を作ったんだけど…他校の部活について面白い情報をゲットしたの」

ハルヒ「みんな知りたいでしょ?ね、みくるちゃん!」

みくる「ふぇ!?え、あ…そうですね〜」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:29:47.92 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「有希も気になるでしょ」

長門「……」

ハルヒ「そう、やっぱり気になるわよね。実は他校に面白そうな部活を見つけたのよ。その名も……」


ハルヒ「ホスト部よ!!」


キョン「……」ポカーン

古泉「それは実に興味深いですね」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:30:31.40 ID:LOxpTA6QO

みくる「ホスト部ですかぁ、変わってますね」

ハルヒ「そうでしょ。だからすごく気になっちゃって…明日の放課後その学校に偵察に行くわ!」

キョン「行くわって…もしかして俺らもか」

ハルヒ「当たり前じゃない!相変わらず学習しないわね。まぁそれは置いといて、偵察するに当たって制服が必要なんだけど…」

古泉「僕が用意しましょう。明日の放課後、皆さんにお渡ししますよ」

ハルヒ「流石副団長ね!キョンも見習いなさい」

キョン「いや…」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:31:13.70 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「というわけで、明日の準備があるから今日は解散ね。明日の放課後はここに即集合!」

ハルヒ「以上!!」

言いたいことだけ言って満足したのか、ハルヒは笑顔で去って行った。

みくる「他校に入ったりして大丈夫なんでしょうか…」

古泉「確かに少し不安ですが、僕はとても興味深いですよ。ホスト部」

みくる「ひゃぇ〜…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:32:40.58 ID:LOxpTA6QO

次の日…。

ハルヒ「古泉くん、制服は用意できたかしら?」

古泉「もちろんです」

もちろんです、じゃねぇよキモハンサムが。
めんどうなことに荷担しやがって…。

ハルヒ「じゃ、女子から先に着替えるからあんたらは外に出てなさい」

言われなくともでるさ。
しかし古泉と二人きりで待つのか…。

古泉「僕たちは廊下で着替えましょうか」

キョン「ふざけるなよ、気色悪ィ」

古泉「んふっ、冗談です」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:34:46.63 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「あら、みくるちゃん…よく似合ってるじゃない」

みくる「そうですかぁ?なんだか不思議な感じがします」

それから女子と入れ代わりで着替える。

古泉「………」ジーッ

キョン「………」

熱い視線が気色悪い。

ハルヒ「さ、みんな着替えたわね!それじゃ、桜蘭高校へ出発進行ー!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:37:57.41 ID:LOxpTA6QO

その後、電車やら何やらを乗り継いで桜蘭高校へと向かった。

ハルヒ「到着!意外と近くにあったのね」

古泉「なかなか立派な校舎ですね」

ずかすかと入っていくハルヒ。
いくらこの学校の制服を着ているとは言え、まずいんじゃ…。

ハルヒ「ここがホスト部ね…。みんな、心の準備はいい?」

長門「……」コクン

みくる「あわわ…ま、待ってください〜;」

そして、ハルヒはノックもせずに扉を開け放った。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:38:57.31 ID:LOxpTA6QO

環「お、驚かせないでくれたまえ。ん…?見慣れない顔だね。転校生かな?」

そこには、金髪のイケメンが立っていた。
というよりその周りもイケメンだ。
ちなみに古泉と比べてどちらがイケメンかなどということは考えたくもないので個人個人で自由に順位をつけてほしい。

ハルヒ「ここがホスト部なんでしょう?どんな活動をしているのかしら」

環「そうだね…貴女のような美しい女性と他愛のない言葉を交わし合い、その中に安らg」

鏡夜「我が部のモットーには社会的教養を身につけるというものもあるので、世界各国の文化にも触れつつ接客をし……」クドクド

環「まだお父さんが喋ってるのに…!ハルヒー!お母さんがお父さんをいじめるよー!!」

ハルヒ「ちょっとアンタ、どうして私の名前知ってるの?しかも初対面で呼び捨てだなんて失礼だわ!」

環「……はい?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:40:07.20 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「だから今、ハルヒって呼んだでしょ?私が涼宮ハルヒだってわかってて呼んだんじゃないの?」

環「い、いや…うちにもハルヒという名前の者がいて…」

ハニー「わぉ、ハルちゃんが二人だねぇ〜☆」

ハルヒ「………どれがホスト部のハルヒよ」

(藤)ハルヒ「あ、えと…自分ですけど」

ハルヒ「ふぅん…なんか女の子みたいな顔してるわね」

環「!!」ギクッ

ハルヒ「まぁいいわ、普段通り活動してちょうだい」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:41:53.05 ID:LOxpTA6QO

ホスト部活動中…。

みくる「あ、双子さんもいるんだ…」

ハニー「ねぇねぇ、あの人喋らないの?」

みくる「ふぇ?な、長門さんのことですかぁ。そんなことありませんよ、ちゃんとお返事してくれますから」

ハニー「なるほど〜!話しかけてみるねぇ〜」トテトテ

みくる(ふふ、可愛いなぁ…)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:43:01.72 ID:LOxpTA6QO

〜〜〜〜〜〜〜


ハニー「ゆきちゃん、ケーキ食べる?」ジッ

長門「……」ジーッ

ハニー「うんとね〜、今日はいちごのとチーズのと…」

長門「…いちご」

ハニー「はぁい、じゃあゆきちゃんと僕はいちごね!崇はチーズのでいいかなぁ?」

モリ「……いい」

長門「……」モグモグ

モリ「……」モグモグ

ハニー「えへへ〜♪」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:44:01.87 ID:LOxpTA6QO

古泉「やっぱりホスト部というからには女性の利用者が殆どのようですね。我々には少し居づらい空間です」

キョン「殆どというよりどこを見ても俺達以外の男性客が見当たらないぞ」

馨「ねぇ、君らもお客?」

光「殿から男子でも追い返すなって言われてるから一緒に話すぐらいならするよ」

キョン「いや、俺は違…」

古泉「えぇ。僕、古泉一樹とこちらのキョン君は客としてホスト部に来ました」ニコッ

キョン「!?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:45:48.35 ID:LOxpTA6QO

馨「珍しい人もいるんだね、男が男に会いに来るなんて」

光「そんなこと言って…馨だって毎晩僕の布団に入ってくるじゃん」

馨「だ、だってあのベットが広すぎて一人じゃ落ち着かなくて…!///」

……何なんだこいつらは。
周りに薔薇が見えるのは気のせいだと思いたい。

古泉「キョン君…」ジッ

無視だ、無視。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:46:54.93 ID:LOxpTA6QO

ハニー「ケーキ美味しいねぇ〜!僕、ケーキ大好き♪」

長門「……大好き」

みくる「あのぅ…こんなにいただいてもいいんでしょうか…」

モリ「…お客様用の菓子類でもあるから構わない」

みくる「そ、そうですかぁ」

モリ「……」コックリ

みくる「………」

崇「………」

みくる「……あうぅ…」

モリ「……?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:48:37.58 ID:LOxpTA6QO

(藤)ハルヒ「それにしても片仮名ってとこまで同じだなんてびっくりですね」

ハルヒ「そうね。ただの偶然じゃない気がするわ」

環「確かに…二人ともハルヒと言う素敵な名だが、どちらもかわいらs」

ハルヒ「うるさい。ちょっと黙ってて」

環「………」ガーン

光・馨「殿かわいそー」ニヤニヤ

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:51:01.14 ID:LOxpTA6QO

鏡夜「どうやらハルヒと言う女性に嫌われる傾向があるようだな」

環「嫌われてない!嫌われてないもん!!」メソメソ

ハルヒ「うるさいって言ってるでしょ!一回で聞きなさいよ!!」

環「は、はいっ!」ビクッ

鏡夜「気にすることないぞ。彼女は嘘をつけない性格なだけだからな」

環「……」シクシク

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:55:07.24 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「…なんだかつまんないわね」

環「何だと…?」

ハルヒ「つまんないって言ったの。ホスト部って言うからどんなものかと思って来てみたけど…普通に部員と話しながらお茶するだけみたいね」

ハルヒ「私のSOS団とじゃ比べ物にならないわ。みんな、帰りましょ」

環「待ちたまえ!今の台詞…聞き捨てならないぞ!!」

キョン「おい、お前こそ待て!その次の言葉は…っ」

環「我がホスト部の汚名返上のため、勝負だぁぁぁ!!!」

言っちゃったぁぁあ!!!!

光・馨「やったー、暇つぶしー♪」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:56:38.23 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「望むところよ!勝負方法は?」ワクワク

環「うむ、それが問題なのだ」

鏡夜「勝負となればお互い準備が必要だろうし、日を改めてみてはどうだろう」

ハルヒ「それがいいわね、鳳くんの言う通りだわ。じゃ、日程が決まったらキョンの携帯に連絡してちょうだい」

キョン「勝手に俺の番号を教えるな」

ハルヒ「いいじゃない。自分の番号は出来るだけ広めたくないのよ」

それから俺は鳳さんと番号を交換して帰宅した。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 11:59:19.44 ID:LOxpTA6QO

数日後……。

ん?携帯のバイブが…。

キョン「もしもし…」

鏡夜『あぁ、キョン君か。鳳だ』

キョン「おぉ…マジで電話するのかよ」

鏡夜『当然だ。すでに準備は整っている。明日の放課後…ホスト部へ来てくれ』

鳳さんは用件だけを告げるとすぐに電話を切ってしまった。
一応ハルヒにも連絡しておくか…。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:01:56.25 ID:LOxpTA6QO

次の日……。

いつの間にやら放課後になりホスト部へ行くと、部室には沢山の女子生徒が集められていた。
ホスト部員への黄色い声が耳に痛い。

環「よく来たな、SOS団!待っていたぞ!」

ハルヒ「ギャラリーまで用意するなんてすごいじゃない!少しは評価してあげてもいいわ」

古泉「勝負方法はどのような物です?」

ハニー「んとねぇ、部員一人ずつでそれぞれ勝負するんだよ〜」

光・馨「僕らは二人で一つだけどね」

ハルヒ「で、ここにいる人が審判ってわけ?」

環「いや、ここにいる美しい女性方はホスト部の応援に来てくれただけなんだよ」

キョン・ハルヒ「……」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:06:25.08 ID:LOxpTA6QO

環「勝負内容はそれぞれの対戦相手と話し合って決める形になっているから、ある意味頭脳戦だね」

みくる「ず、頭脳戦…」

まずいな…。
頭を使うとなると俺に勝ち目はない。
だからと言って負けたりしたらハルヒがブチ切れるだろうしものすごくめんどうだ。

長門「…大丈夫。あなたは私が援護する」

キョン「長門…!」

長門「朝比奈みくるは自力で頑張って」

みくる「ひえぇ…」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:08:05.22 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「団長は最後に出て来るものよね!」

こんだけ騒いどいて今更何を言っとるんだ。

ハルヒ「うるさいわね、馬鹿キョン。まずは…みくるちゃん!あなたからよ!」

みくる「ふえぇ、わ…私ですかぁ?」

環「ふむ。ならばこちらもロリショタでいこうじゃないか。ハニー先輩!頑張ってください!!」

ハニー「はーい、僕がんばるよ〜!」

ハルヒ「みくるちゃん、もし負けたりしたら……わかってるわよねぇ?」ニマー

みくる「わわ、私もがんばりまぁす!」ガタガタ

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:09:17.52 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「団長は最後に出て来るものよね!」

こんだけ騒いどいて今更何を言っとるんだ。

ハルヒ「うるさいわね、馬鹿キョン。まずは…みくるちゃん!あなたからよ!」

みくる「ふえぇ、わ…私ですかぁ?」

環「ふむ。ならばこちらもロリショタでいこうじゃないか。ハニー先輩!頑張ってください!!」

ハニー「はーい、僕がんばるよ〜!」

ハルヒ「みくるちゃん、もし負けたりしたら……わかってるわよねぇ?」ニマー

みくる「わわ、私もがんばりまぁす!」ガタガタ

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:11:13.63 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「ハニー先輩が相手ならコスプレ対決にしましょう。いいわよね?」

ハニー「コスプレ対決かぁ。よいよ〜♪」

ハルヒ「古泉くん、衣装の準備は出来てるかしら」

古泉「もちろんです、団長様」

みくる「あ、あのぉ…涼宮さん、コスプレ対決って一体…」

ハルヒ「二人でコスプレして多数決を取るのよ。審査員がが女子生徒だと不公平だからその辺の男子を引っ捕らえるわよ」

ハルヒ「キョン、さっさと集めてきなさい!」

やっぱり俺が集めることになるのか。
古泉にやらせればいいものを…。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:13:47.46 ID:LOxpTA6QO

その後すぐに部室を飛び出し、何とか男子5人を集めることに成功した。
その間に朝比奈さんとハニー先輩は着替え終えたようだ。

ハルヒ「女子の審査員はそこの5人でいいわ。じゃ、みくるちゃん出てきて!」

部室の隅にカーテンで仕切られている空間……簡易更衣室向けて声をかけると、朝比奈さんがおずおずと姿を現した。

ナース服姿で。

ハルヒ「みくるちゃん、もっとしゃきっとしなさい!」

みくる「ひっ!だ、だって恥ずかしいですぅ…」

ハルヒ「どう?うちのみくるちゃんはどんな衣装でも似合うのよ」

環「ふ…っ、そうくると思ったよ…」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:17:30.88 ID:LOxpTA6QO

環「ならばこっちだって……ハニー先輩、こちらへ!」

ハニー「はーい、タマちゃんこれで大丈夫かねぇ〜」

ハニー先輩の衣装は……白衣だ。
しかも若干袖が余っていてサイズが大きいような…。

ハルヒ「あら、ジャンルを被せてくるなんてやるじゃない」

長門「……サイズが合っていない」

環「そこに気がつくとは…さすがだ。しかし、このサイズ違いはわざとなのだよ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:28:12.54 ID:LOxpTA6QO

環「ただ白衣を着せるだけではなく、ハニー先輩のロリショタという属性を生かすためにこのだぼだぼ感を敢えて作り出したのさ…!」

ハニー「なるほどねぇ〜」

ハルヒ「な…なんてこと…!」

ハルヒはなぜかショックを受けている。
そんなにすごいことなのか?

馨「ただサイズがなかっただけじゃないの?」

光「殿は馬鹿殿だからねー」

環「違う!断じて違うぞ!」

古泉「まぁ、それはともかく…判定に移りましょう」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:30:28.76 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「それがいいわ。どっちの方が可愛いかこの紙に書いて投票箱に入れてちょうだい」

5分後…。

ハルヒ「さぁ、集計結果を発表するわ。古泉くん!」

古泉「かしこまりました」

全員が真剣な面持ちで古泉の言葉を待つ。
一部の人間を覗いて。

古泉「結果は………」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:36:54.63 ID:LOxpTA6QO

古泉「朝比奈さん4票、ハニー先輩6票…よって、第一回戦はハニー先輩の勝ちです」

結果を聞いた瞬間、女子生徒から歓声があがる。
何て居づらい場所なんだ…。

環「さすがですね、ハニー先輩!モリ先輩も嬉しそうですよ!」

ハニー「ほんと〜?崇もうれしい?」

モリ「…うれしい」コックリ

ハルヒ「く…っ、男子の中にショタ萌えのやつがいたのね!キョンの人選ミスよ、この馬鹿!!」

キョン「知るかっての…」

みくる「す、すみませぇん…」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:41:29.69 ID:LOxpTA6QO

鏡夜「第二回戦に移ろう。次は…モリ先輩、お願いします」

ハニー「崇がんばって〜!」

モリ「……」コックリ

ハルヒ「じゃ、SOS団からは有希を出すわ。頑張ってね、有希!」

長門「…がんばる」コクン

鏡夜「勝負内容についてたが、二人ともあまり感情を表に出さないようだから我慢対決はどうだ?」

ハルヒ「いいわ、かかってきなさい!」

我慢対決…しかし長門はただの人間じゃないというか普通に人間じゃないというか…。

長門「加減はする。だから大丈夫」

キョン「そうか…がんばれよ!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:43:56.98 ID:LOxpTA6QO

二人の目の前に好きな物を置いて、先に触れた方が負けというルールらしい。
長門の前には何やら薄っぺらい本を持った朝比奈さん。
表紙にはカバーがかけられていてこちらからは見えない。

みくる「これ…なんだろ?」

そしてモリ先輩の前には……ハニー先輩…?

(藤)ハルヒ「ハニー先輩はともかく…朝比奈さんが持ってる物は何ですか?」

ハルヒ「同人誌よ」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:46:05.80 ID:LOxpTA6QO

二人の目の前に好きな物を置いて、先に触れた方が負けというルールらしい。
長門の前には何やら薄っぺらい本を持った朝比奈さん。
表紙にはカバーがかけられていてこちらからは見えない。

みくる「これ…なんだろ?」

そしてモリ先輩の前には……ハニー先輩…?

(藤)ハルヒ「ハニー先輩はともかく…朝比奈さんが持ってる物は何ですか?」

ハルヒ「同人誌よ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:55:57.67 ID:LOxpTA6QO

(藤)ハルヒ「同人誌って?」

ハルヒ「知らないの?後で見せてあげる。意外と面白いのよ」

何だかその同人誌は嫌な予感がするんだが…。
気のせいか?

環「ちなみにハニー先輩には勝負の内容を伝えず、いつも通りにモリ先輩と会話するよう頼んだから安心したまえ」

ハルヒ「私もみくるちゃんには普通に同人誌を読むように言ってあるから」

古泉「では……第二回戦、開始です!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 12:57:46.23 ID:LOxpTA6QO

みくる「え、えぇと…読みまぁす」ペラ

みくる「ひぇ…!こ、これは…っ」

長門「……?」キョトン

みくる「えぇっ!キ…キョンくんが、古泉くんに……」

長門「!!!」

なんだなんだ。
俺と古泉が何だって?

長門「……」ジーッ

みくる「はわわ…こ、古泉くんが上に…」

長門(見たい…)

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:01:53.19 ID:LOxpTA6QO

ハニー「崇たかし〜。僕ねぇ、ケーキが食べたいなぁ」

ハニー「あ、でもケーキじゃなくてチョコもいいかも!でも崇と一緒じゃないと食べちゃ駄目なんだって」

モリ「…!!」

ハニー「一緒に食べてくれる?」ジーッ

モリ「……腹が痛いから少し待ってほしい」

ハニー「ん〜、じゃあ少しだけだよっ」

モリ「すまない…」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:04:04.15 ID:LOxpTA6QO

長門「……」ジーッ

みくる「うぅ…長門さんの視線が痛い…」

長門「…朝比奈みくる、もう一度始めから読んで」

みくる「ひぇ…む、無理ですよぉ。だってこれ、ものすごく危ない場面ばかりで…」

長門(見たい…我慢できないかもしれない…)

ん?
長門の手が動きかけているような…。

古泉「僕も見てみたいです、あの同人誌」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:07:52.95 ID:LOxpTA6QO

ハニー「たかしぃ〜…まだぁ?」

モリ「…まだ」

ハニー「崇がいいって言ってくれないと食べれないのに…」ウル…

モリ「……!」

ハニー「もしかして僕にいじわるしてるの?」ウルウル

モリ「…違う…!」アセアセ

(藤)ハルヒ「なんかモリ先輩がかわいそうな気が…」

馨「ま、そこも含めて我慢しなきゃいけない勝負だよね」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:10:12.44 ID:LOxpTA6QO

何だか長門とモリ先輩のところだけ異様な雰囲気が漂っているな…。
長門よ、そんなに見たいのか?
あの同人誌が…。

ハルヒ「そろそろ有希も限界が近いみたいね」

環「こっちもモリ先輩…というよりハニー先輩が限界のようだ」ハラハラ

ハニー「本当はお腹痛くないよね?一緒に食べてくれるよね…?」

モリ「いや…もう少し待ってほしい」

ハニー「う〜…」メソメソ

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:12:31.00 ID:LOxpTA6QO

ハニー先輩が本格的に泣き出してしまったとき、ついにモリ先輩が動いた。
そして、ハニー先輩の頭をそっと撫でる。

モリ「……わかった、一緒に食べよう」

ハニー「ほんと〜?ありがとう、崇!」パァッ

モリ「……」ホッ

ハルヒ「やったわ!第二回戦は有希の勝ちね!!」

環「くそ…っ、やはりハニー先輩では刺激が強すぎたか…」

光・馨「考えなくてもわかることじゃん、ばーかばーか」

環「う、うるさい!!///」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:16:57.38 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「有希、よく耐えたわね!」

長門「……」ジーッ

みくる「な、長門さん…まだこっち見てる…」

ハルヒ「ご褒美にあの同人誌は有希にあげる」

長門「!!」

みくる「あ、えと…長門さん、どうぞ」

長門「…やった」

みくる「……」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:18:57.18 ID:LOxpTA6QO

モリ「……みんな…すまない」

鏡夜「モリ先輩は悪くないですよ。環の人選ミスだ」

環「な…!鏡夜だって賛成してたじゃないk」

ハルヒ「さ、第三回戦始めるわよ!次は古泉くんとキョン、どっちが行く?」

古泉「ふふ、せっかくなので僕から行かせていただきましょう」ニコッ

なぜ俺を見ながら言うんだ。

鏡夜「確か…君が副団長だったな。副部長である俺が相手になろう」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:22:44.93 ID:LOxpTA6QO

鏡夜「と思ったが、人数の関係でここは光と馨に譲ろう」

光・馨「待ってましたー!」

ハルヒ「そっちは二人セットなんでしょ?古泉くんはとても有能な副団長だからね。多少ハンデがあった方がちょうどいいわ」

古泉「そんなことありませんよ、僕なんてまだまだです」クスッ

いちいちムカつくやつだな、お前は。

みくる「勝負内容はどうするんですかぁ?」

光「時間かかったりめんどくさいのは嫌だからクイズ対決がいいでーす」

古泉「それは面白そうですね、受けてたちましょう」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:26:52.38 ID:LOxpTA6QO

環「では、庶民的なクイズ本からの出題ということでハルヒに読んでもらおう!ちなみに、先に3点取った方の勝…」

ハルヒ「どっちのハルヒ?名前が被ってることぐらいわかってるんだからちゃんとわかりやすく呼びなさいよ!」

環「も、申し訳ない…我が妹のハルヒだ」

(藤)ハルヒ「読むのはいいんですけど妹とか失礼なこと言わないでください」

環「……」シクシクシクシク

何だかかわいそうな部長だな。
うちの団長とは大違いだ。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:30:48.31 ID:LOxpTA6QO

〜〜〜〜〜〜〜

(藤)ハルヒ「えーと…第一問です」

(藤)ハルヒ「「さ」をひっくり返すと「ち」になります。 「つ」をひっくり返してちょっと回すと「し」になります。 「?」をひっくり返すと「と」になります」

古泉「なるほど…」

(藤)ハルヒ「さて。?に入るひらがなは何でしょうか 」

馨「えー。もしかしてそれ、いじわるクイズとかいうやつじゃないの?」

(藤)ハルヒ「そうですけど…」

古泉「……答えがわかりました」ニヤリ

光・馨「!?」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:31:56.24 ID:LOxpTA6QO

まぁ、このくらいの問題なら俺にだってわかるぞ。

古泉「答えは……「ふ」です」

みくる「はぇ…私にはさっばりです」

長門「……将棋の駒」

古泉「その通り。最近、キョン君と将棋をしたばかりでして…」

(藤)ハルヒ「あ、正解です」

光「馨がアホみたいな質問してるから一点取られただろ!」

馨「光だって真面目に聞いてなかったじゃん!」

(藤)ハルヒ「あー…まぁとりあえず次の問題読みますね」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:36:08.30 ID:LOxpTA6QO

〜〜〜〜〜〜〜〜

双子の仲が徐々に険悪になりつつもお互いに二点ずつ獲得し、とうとう最後の一問となった。

光「最後なんだから真面目に考えてよね」イライラ

馨「光こそぼけっとしてないで聞いときなよ」イライラ

(藤)ハルヒ「これで最後の問題ですね。えっと……ある国では毎日、たくさんの凶悪犯罪が起きている。そのせいか、その国ではどんな凶悪な事件が起きても誰も驚かなかった」

(藤)ハルヒ「しかし、ある日その国で、びっくりするような史上最大の事件が起きた。
さてそれはいったい何でしょうか? 」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:39:01.43 ID:LOxpTA6QO

キョン「最後にしてはやけに簡単な問題だな」

古泉「…わかりました。その事件は恐らk」

光・馨「はーい!答えは…」

ハルヒ「ちょっと!古泉くんが言いかけてたでしょ!?」

光「部外者は黙っててくださーい」

おぉ、ハルヒに向かってそんなことを言うやつが…。
まぁ他校の生徒だしな。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:43:04.21 ID:LOxpTA6QO

ハルヒ「な…!古泉くん、今の言葉聞いた!?」

古泉「えぇ、聞きましたよ。我らが団長を部外者呼ばわりするとは…失礼な方ですね」

光「お前もなんか殿みたいでキモーい」

古泉「…んっふ」

ハルヒ「団員を侮辱するなんていい度胸じゃないの。あんたとは個人的に戦う必要があるみたいね!」

馨「答えは「事件が怒らなかったことが大事件」でしょ?」

(藤)ハルヒ「あ。馨、正解」

ハルヒ「!!!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:46:08.16 ID:LOxpTA6QO

古泉「おやおや…」

ハルヒ「ず、ずる…」

光「ハンデがあった方がいいって言ったの誰だっけー」

ハルヒ「うぅ…しかたないわ、この勝負はうちの負けよ。だけど次は負けないからね!」

なぜか爽やかに言い切るハルヒ。
一体どうしちまったんだ…。

ハルヒ「何ぼけっとしてんの?次はキョンの番なんだからしゃきっとしなさい!」

キョン「はいはい…」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:50:25.73 ID:LOxpTA6QO

環「そうだな…やっぱり部長対団長が一番だがハルヒ対ハルヒと言うのも…」

ハルヒ「呼び捨てにするなって言ったの、もう忘れたわけ?」

環「スミマセン涼宮サン」

猫澤「謝ることありませんよ〜〜〜…」

みくる「ひ…っ!」ビクッ

環「ね、猫澤先輩…;」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:54:21.37 ID:LOxpTA6QO

声がした方を見ると、扉の隙間から怪しげな男がこちらを見ていた。
猫澤って名前も変わってるな。

猫澤「彼女…涼宮ハルヒさんからは何か不思議な力を感じますね〜〜」

ハルヒ「…何よ、あんた。変な恰好してるけど」

猫澤「ふふふ…この装束でないと落ち着きませんので…」

ハルヒ「ふーん、まぁいいわ。とにかくキョン対藤岡ハルヒさんね。猫澤先輩とか言う人はそこに残ってて」

猫澤先輩のようなタイプには真っ先に飛び付きそうにも関わらず後回しにしやがった。
勝負事優先なのか…?

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 13:59:04.77 ID:LOxpTA6QO

鏡夜「さて…と、そろそろ第四回戦を開始しようか。勝負内容などうする?」

ハルヒ「キョン、あんた得意なこととかないの?」

キョン「いや、特に何も…」

環「ハルヒ!何か特技は…」

(藤)ハルヒ「いえ、特にありませんけど」

ハルヒ・環「やる気が感じられないっ!」

(藤)ハルヒ・キョン「はぁ…」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:05:47.75 ID:LOxpTA6QO

(藤)ハルヒ「ていうかもう面倒なんで負けでいいですよ」

環「は、ハルヒ!ホスト部が負けてもいいのかね!?」

(藤)ハルヒ「別に構いませんけど」

ハルヒ「あら、だったら第四回戦はSOS団の不戦勝ね!」

環「い……いや、待ちたまえ!」

鏡夜「いいじゃないか、ハルヒ本人が言っているんだ。それに…2対2なのだからお前が勝てば問題ないだろう?」

環「…ふむ。やはり最後に勝った方がかっこいいかもしれないな」

(藤)ハルヒ「相変わらず単純ですね…」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:10:42.09 ID:LOxpTA6QO

何だか申し訳ない気分ではあるが、普通に勝負してたら負けてそうだしな…
ここは藤岡さんのあの性格に感謝しておこう。

ハルヒ「とうとう最後の対決ね!勝負内容は何がいいかしら」

古泉「長門さん、何かいい案はありませんか?」

長門「…今いいところ。話しかけないで」

古泉(先程の同人誌…ですか)

ハニー「うんとねぇ、うさちゃんのためにお菓子作りがよいよ〜♪」

光・馨「物まね対決がいいって!殿はあややの真似してー」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:17:04.11 ID:LOxpTA6QO

環「あややの真似は別の方がしているから駄目だ!オリジナリティがない!」

光・馨「じゃあ何ならいいのさ」

環「そうだな、知的にLの物まねとかどうかね?」

光・馨「却下却下〜!」

ハルヒ「あんた達うるさいわよ!!」

みくる「ひぇ…あの…す、涼宮さん…」

ハルヒ「みくるちゃんも黙ってて!」

みくる「あうぅ……」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:23:54.50 ID:LOxpTA6QO

眉を下げて涙目になる朝比奈さん。
そんな姿もある意味かわいらしい。

キョン「朝比奈さん、あいつの言うことは気にする必要ありませんよ」

みくる「うん…ありがとう」グスッ

ハルヒ「やっぱり有希に決めてもらいましょう!有希、勝負内容は何がいいと思う?」

環「それがいい。多くを語らぬ有希さんの言葉には重要な意味が込められているはずだからな」

ハニー「ユキちゃん何がいいかなぁ」

長門「………じゃんけん」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:31:56.64 ID:LOxpTA6QO

長門が呟いた瞬間、その場が沈黙に包まれた…。
約一名を除いて。

ハニー「じゃんけんかぁ、僕もよいと思うよ〜。ね〜っ、崇♪」

モリ「……」コックリ

長門「…よい」コクン

古泉(僕は長門さんに嫌われているのでしょうか…)

ハルヒ「わ、わかったわ…。有希のいうことに間違いなんてないもの」

環「う…うむ。考えてみればじゃんけんは一番公平な勝負ではないか」

お前らはアホか。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:35:36.17 ID:LOxpTA6QO

鏡夜「遅出し防止のためにカードを使ってみてはどうだ?」

そう言って真っ白なトランプを6枚取り出すと、油性ペンと一緒にそれを藤岡さんに手渡す。

(藤)ハルヒ「えっと…これにグーチョキパーを書けばいいんですか?」

鏡夜「あぁ、そうだ」

(藤)ハルヒ「何で自分が…」

文句を言いながらもトランプに絵を……と思いきや、片仮名で普通に"グー""チョキ""パー"と書いていた。
………その、何て言うかだな…。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:42:42.46 ID:LOxpTA6QO

(藤)ハルヒ「はい、出来ました」

光「あれ?何で絵じゃないわけ?」

馨「普通ここは絵を書くでしょ」

(藤)ハルヒ「こんなことに手間かけてられませんよ…」

環「光、馨!ハルヒが面倒ながらも書いてくれたんだぞ。文句を言うな!」

ハルヒ「いいからさっさと始めましょ!お互いにカードを選んで、同時に見せ合えばいいのよね」

ハルヒ「言っとくけど、私は負けないわよ!」

環「俺だって負ける気はない!」

何でこんなに熱くなれるんだ。
こいつらは。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:49:57.32 ID:LOxpTA6QO

〜〜〜〜〜〜〜

古泉「では、じゃんけんは一回だけ…で、よろしかったですか?」

ハルヒ「えぇ、大丈夫よ」

環「最後はバッチリ締める必要があるからな。だらだらと三回もする必要はないぞ」

そして、無言で睨み合うハルヒと須王さん。

鏡夜「ハニー先輩、お願いします」

ハニー「はぁい。二人ともいーい?最初はぐー、じゃんけん……ぽん!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:51:24.78 ID:LOxpTA6QO

須王さんのカードはパー。

ハルヒのカードは………


グーだった。

ハルヒ「……!!」

環「や……やった!ハルヒ、お父さんは勝ったぞぉぉぉ!!」

(藤)ハルヒ「はぁ、よかったですね。お疲れ様です」

何となく予想はしていたが、本当に負けちまうなんてな…。
俺は無言でハルヒの頭をポンポンと撫でる。
特に深い意味はない。

ハルヒ「なっ、何よ!」

キョン「また機嫌悪くなってるんじゃないかと思ってな」

ハルヒ「ばっかみたい。子供じゃないんだから。それに、今日は何だか楽しかったもの…」

キョン「……そりゃよかった」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 14:58:38.21 ID:LOxpTA6QO

ハニー「タマちゃんおめでと〜!」

光「殿にしては運がいい日だねー」

環「ふ…っ、勝利の女神もこの俺に味方したくなったのだよ」

古泉「……」クスッ

古泉、今馬鹿にしただろ。

古泉「いえ、そんなことは…」

みくる「涼宮さん、お疲れ様でしたぁ」

ハルヒ「ありがと、みくるちゃん」

ハルヒ「それとね……ホスト部のあんた達!次は負けないから覚悟してなさい!!」

環「え、次…?」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 15:04:46.14 ID:LOxpTA6QO

馨「何なに?また来てくれんの?」

ハルヒ「当たり前でしょ。負けっぱなしなんて嫌だからね!」

(藤)ハルヒ(暇なのかな…)

環「いいだろう…このハルちゃんカードを手に入れることが出来たのも君のおかげだ!また来るがいい!」

ハニー「ハルちゃんカードいいなぁ〜!」

なんだなんだ!?
もしかしてまた勝負する気か?

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 15:07:47.48 ID:LOxpTA6QO

〜〜〜〜〜〜〜〜

キョン「おい、ハルヒ!もういい加減にし……」

ハルヒ「来週のこの時間も空けておきなさい!」

そして俺達は解散し、次の週もここに集まることになったのであった…。


おしまい。


猫澤「あの〜〜…いつまでここにいればいいんでしょうか〜〜〜……」

環「ね、猫澤先輩…多分もう帰られても大丈夫ですよ;」

猫澤「………」ガーン

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/19(火) 15:27:17.56 ID:LOxpTA6QO

一応終わりです

中途半端な記憶で書いてしまったから違うとこあるかもなぁ…



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