長門「……(うわっ…)」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 14:52:25.08 ID:OPOM91430

―SOS団部室―

バンッ!

DIO「待たせたな!!さっそくスタンド探しに――」

長門「……」

DIO「…ってあれ?…ここはどこだ?貴様は誰だ?…」

長門「長門有希…」

DIO「そうか…メルシーボークー自己紹介恐縮のいたり……」

DIO「我が名はDIO!ちょっぴりハイなお兄さんだ!」

長門「……(うわっ…)」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 14:54:44.64 ID:OPOM91430

DIO「ところで…名を承太郎という学ラン男を見なかったか?」

長門「見ていない」

DIO「そうか…おかしいな…」

DIO「まぁいい、近くにはいるようだ…探しに行くか」

長門「そう」

DIO「それじゃあ、長門有希…だったか?…お騒がせしたな」

長門「別にいい」

DIO「では失礼」ニコッ

長門「…ッ!」ドキッ!

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 14:56:57.05 ID:OPOM91430

ガチャ

長門「ちょちょちょッ!…ちょっと!…待って…!…」

DIO「どうした?」

長門「こ…この近所とか…、わ…私結構…詳しいから…あの…その…一緒に…ゴニョゴニョ…」

DIO「おお!一緒に探してくれると言うのか!なんて優しい娘さんだ!」パァ-ッ

長門 (ハゥ---ン!)

DIO「よし!では行こう!」
《長門の手をとって部室を出ていく》

長門 (ヒャ---ン!!)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 14:59:23.60 ID:OPOM91430

―北高校門付近―

承太郎「やれやれ…」

承太郎「ここはどこだ?…」

ハルヒ「ちょっとあんた!」

承太郎「ん?」

ハルヒ「うわっ!でっかいわね〜!…って違う!そこにいたら通行の邪魔なのよ邪魔!」

承太郎「………」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:01:30.90 ID:OPOM91430

承太郎「……道に迷ってしまってな」

承太郎「『プラチナの世界』っていう喫茶店を知らないか?仲間と待ち合わせをしているんだ」

ハルヒ「プラチナの世界? 知ってるわよ、となり町の駅近くにある喫茶店でしょ?」

承太郎「そう、それだ。行き方を教えてくれないか?…」

ハルヒ「あたしもそこで待ち合わせあるから…ついてくればいいわ!」

承太郎「すまねぇな…」

ハルヒ「じゃ、行きましょっ!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:04:20.07 ID:OPOM91430

―10分後、北高校門―

DIO「さて…まずはどこから探そうか」

長門「とりあえず…彼が行きそうな場所を探すといい」

<※手はつないだまま>

DIO「なるほど…あいつは元々不良だからな…まずはゲームセンターにでも行ってみるか」

長門「こっち…」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:06:43.09 ID:OPOM91430

―さらに10分後、校門―

古泉「こいずみミラクル♪ふ〜んもっふッ!!こいずみミラクル――」

古泉「!」ピーン!

古泉「僕のガチホモレーダーが反応しているッ!」

古泉「近くに仲間がいるぞ!」キョロキョロ

アヴドゥル「う〜む、ここはどこだ…」キョロキョロ

古泉「ッ!」

古泉「モハメド・アヴドゥル!!」

アヴドゥル「YES,I AM!」


古泉「ARE YOU GAY!?」


アヴドゥル「YES!I AM!!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:12:14.98 ID:OPOM91430

―とある路地―

ポルナレフ「ジョースターさん…ここはどこだろうか…」

ジョセフ「う〜む…やっぱりさっきの道を右だったかなあ?……」

ポルナレフ「おいおい!…頼むぜジョースターさん!」

ポルナレフ「早く行かねぇと間に合わねぇよ!」

ジョセフ「わかっとるわい!そう急かすな!!」

ジョセフ「迷ったときは地元の人間に聞くのが確実じゃ!そう!コーラを飲んだら―

ポルナレフ「やかましい!早く聞いてこい!!ほら、ちょうどあそこにいるじゃねえか!」

ジョセフ「ちぇ、行けばいいんじゃろ、行けば…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:12:57.27 ID:OPOM91430

ポルナレフ「いや待て!ジョースターさんが聞いてたんじゃ、時間がかかりそうだ!ちょっと聞いてくるから地図でも見て待ってろ!」

ポルナレフ「おーぃ!」

タッタッタッタッ…


ジョセフ「ちっ…なんじゃまったく…」

……ピッ…

………

パサッ

ジョセフ「ん〜…」

ジョセフ「さっきの道を右…で次を左じゃろ?…それで…えーと…?……あれ?…」

キョン「あの…どうかしたんですか?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:16:21.63 ID:OPOM91430

―ゲームセンター―

長門「着いた」

DIO「おお…これがゲームセンターというやつか…なかなかのものだ」

長門「初めて?…」

DIO「ああ、外から見たことはあったんだが…中に入ったのは初めてだよ」

長門「私も初めて…」

DIO「君もか、長門有希。それなら探検でもしてみようではないか!」

長門「……」

DIO「んっ?探検はいやか?」

長門「……あの…」

長門「私のことは…有希って…呼んでほしい…///」

DIO「そうか、では…探検に行くぞッ!有希!!」

長門「うん!…///」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:25:27.61 ID:OPOM91430

―肛門…もとい校門―

古泉「いやぁ、まさかアヴドゥルさんに逢えるとは…今日の僕はとても運がいいですよ」

アヴドゥル「いやいや、そんな…滅相もない」

古泉「何を言ってるんですか!!あなたは世界中のゲイのアイドルといっても過言ではないんですよ!!」

アヴドゥル「そんなに誉められると…照れてしまうな…///」

古泉「ヒャゥーーン!(アヴドゥルさん、照れる顔も素敵です!!)」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:26:00.55 ID:OPOM91430

―喫茶店プラチナの世界―

花京院「………」

花京院「みんな遅いな…」

キョロキョロ

花京院「ん?(あそこの浴衣の女の子…さっきからずっといるけど…彼女も人を待っているのかな?…)」

花京院「……(あんなにかわいらしい子は初めて見た…)」

花京院「……(みんなまだ来そうにないし…よし!声をかけてみよう!)」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:30:35.59 ID:OPOM91430

―駅、ホーム、満員にて―

ハルヒ「あぁーッ!もう!!人多すぎよ!!」

承太郎「仕方ねえさ…時間が時間だ」

ハルヒ「時間は関係ないわよ!いつもはもっと少ないんだから!」

承太郎「……」

ポスター

承太郎「…なるほど、今日は花火大会か…」

ハルヒ「そう!花火大会!」

ハルヒ「あたしも団員と行くのよ!!みくるちゃんって娘(こ)がいるんだけど、その娘の浴衣姿!すっご〜〜く!かわいいんだから!!」

承太郎「浴衣が似合う女か…そりゃあ一度会ってみてぇな」

ハルヒ「会わせてあげでもいいけど、惚れちゃダメだからね!みくるちゃんはあたしのなんだから!!」

承太郎「やれやれ…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:35:13.07 ID:OPOM91430

―ゲームセンター―

DIO「有希、これは何て言うんだ?…」

長門「これはUFOキャッチャーっていうんだよ」

DIO「UFOキャッチャー?…どうやって遊ぶんだ?」

長門「お金をいれて、あのアームを上手にうごかしてほしい景品をとるゲーム。けっこうむずかしいみたい」

DIO「なるほど…よし!やってみよう!」

DIO「欲しい景品か…」

キョロキョロ

DIO「……よし、この時計に挑戦してみよう!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:36:37.96 ID:OPOM91430

チャリーン

長門「D.WPJ.PG.GMJTGM」ボソッ

ウィーン…

DIO「おっ…おっ!よし!行けッ!!そう!そのまま!…」

ボトッ

DIO「よし!やったーッ!!」

DIO「見ろ、有希!一発で取れたぞ!」

長門「すごい!やったね!」

DIO「これはなかなかいい時計だ!…さっそく付けておこう」

DIO「今の若い者が、ゲームセンターに入り浸りになる真相(ワケ)がわかったような気がするよ!…」

長門「うん!」ニコッ


DIO「!…」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:37:15.43 ID:OPOM91430

DIO「……有希、ちょっと他にもいい景品がないか…見てきていいか?」

長門「?…私もいっしょに…」

DIO「いや…ちょっと有希はあそこ(ベンチ)で待っててくれないか?すぐ戻るからさ」

タッタッタッタッ…

長門「あっ…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:39:59.46 ID:OPOM91430

―路地―

ポルナレフ「ハァ…ッ…ハァッ…!」

ポルナレフ「おーい!待ってくれ!…ハァッ…俺は道を聞きたいだけなんだよ!!ハァ…ハァッ…!」

キョン妹「だ、だって!変な人に会ったら逃げなさい、ってキョン君が言ってたんだも〜ん!」ハァッ!ハァ!…

ポルナレフ「だァーッ!!コンチキショーッ!!チャリオッツ!!」

キョン妹「はやっ!!」

ポルナレフ「…ふぅ、さて、お嬢ちゃん…喫茶店『プラチナの世界』のばsy―

警察A「いたぞォォオオオ!!!確認ッ!!」

ポルナレフ「ッ!?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:42:42.93 ID:OPOM91430

警察B「はいッ!先ほど通報のあった『縦長銀髪変態ロリコン男』に間違いありませんッ!!」

ポルナレフ「なッなんだってーッ!?」ダッ!!

警察A「あッ!逃げたッ!!追エエエェェェエエエエエッ!!!」

警察達「ウオオオオオオオオォォォォッッ!!!!!!!」

┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"……


キョン妹「ふぁ〜!びっくりしたぁー!…」

キョン妹「でもぉ…悪い人にはみえなかったなぁ」

キョン妹「ん?…ここどこぉ?…」キョロキョロ

キョン妹「!」

キョン妹「あれぇ?…キョン君?…

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:48:52.67 ID:OPOM91430

―とある路地―

ジョセフ「いやあ、ハッピーうれピー!助かった助かった!」

キョン「たまたま通りかかった自分とたまたま目的地が一緒だったなんて…」

キョン「奇妙な巡り合わせもあるもんですね」

ジョセフ「奇妙な巡り合わせか…ふふっ…わしの人生はこの言葉に尽きるな…」

キョン「えっ?…」

ジョセフ「喫茶店に着くまで…少しわしの昔話をさせてもらおうかな…」

キョン「ぜひ…」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:53:57.06 ID:OPOM91430

ジョセフ「あれは…50年前…わしがまだキミぐらいの頃の話じゃ…―――……………………」


ジョセフ「………―――波紋という…――…」


キョン「……」


ジョセフ「―…………―エイジャの……――」


キョン「……」


ジョセフ「……――――究極生物――――……」


キョン「………」


ジョセフ「――………岩の……シーザーが――…………」

ジョセフ「……?…」

ジョセフ「お、おい、どうしたんじゃ?!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:55:38.08 ID:OPOM91430

キョン「…えっ?」

キョン「!(な、涙?俺が!?)」

キョン「…あっ…ははッ…すみません…なんか…感動しちゃって……」

ジョセフ「……(『隠者の紫』ッ!)」

ジョセフ「………」

ジョセフ「……ッ!」

ジョセフ「……(なるほど…この子も若いながら色々なモノを背負ってるんじゃな…)」

ジョセフ「……(いつもは苦しさを押さえ付けているようじゃ…なんでかしらんが…わしの話で、そのつっかい棒が外れてしまったようじゃな……)」

ジョセフ「…ははっ、わしもつられて泣きそうじゃよ…」

キョン「あの、ジョセフさん!…その話…もっと聞かせてくれませんか?…」

ジョセフ「いいとも!」

キョン「ありがとうございます!…」

ジョセフ「こんなジジイの話でよけりゃあ、いくらでも話すぞ!」

キョン「お願いします!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 15:56:58.87 ID:OPOM91430





ジョセフ「…それでじゃ、あいつ――」

キョン「あっ」

ジョセフ「ど、どうした?」

キョン「いえ、すいません」

キョン「あの、さっき…もう一人一緒にいませんでしたか?銀色の髪の…」

ジョセフ「ポルナレフのことか?」

キョン「多分その人かと…。話に夢中で忘れていたんですが…その人は一緒に来なくて大丈夫だったんですか?」

ジョセフ「ああ……大丈夫じゃよ大丈夫ッ!!ハッハッハッハッ!」

キョン「そうですか、よかった。なら、このまま行きましょう。あと10分ほどで着きますよ!」

ジョセフ「おう!(…意地悪言うもんだから…嘘の通報してやったんじゃが…まさか捕まっとらんだろうな?……)」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 16:01:32.27 ID:OPOM91430

―喫茶店プラチナの世界―

みくる「わぁー!凄いです〜!」

花京院「いえ…そんな…//」

みくる「口の中でさくらんぼを結ぶなんて!も、もう一度みせてくれませんか!?」

花京院「ええ!いいですよ!」

花京院「次は…口の外で結んでみましょう!」

みくる「ワクワク!」

花京院 (ふふ…この技でこの子は僕の虜だ…)

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 16:02:22.55 ID:OPOM91430

花京院「では、いきますよ!!」

レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ


みくる「ふぇ!?」

ヒャーーーーーーー!!!

ガタンッ!

ダッ!!

カランコロンカラーン…

花京院「……またやってしまった…」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 16:05:40.34 ID:OPOM91430

―喫茶店近く―

ハルヒ「もう着くわよ!」

承太郎「案外早かったな」

ヒャ-----!

ハルヒ「この角を右に―!?」ドンッ! みくる「ふぇっ!?」

承太郎「スタープラチナ ザ・ワールドッ!!」

承太郎「ふぅ…荷物がバラバラだ…まったく、前ぐらい見て走れよな、これだから女は…」

承太郎「…むっ?<手帳に朝比奈みくる>こいつがさっき話していた女か…」

承太郎「…確かにかわいらしくはあるが…好みではないな…少し残念だ」

承太郎「まぁいい…そして時は動きだす…」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 16:09:22.75 ID:OPOM91430

ハルヒ&みくる「きゃッ!!」

ハルヒ「…あれ?」
みくる「…ふぇ?」

ハルヒ「たしかにぶつかった気がしたのに…ってみくるちゃん!!」

みくる「涼宮さん!うっ…」グスッ

ハルヒ「ど、どうしたの!?何かあったの?!」

みくる「うぅ…ふぇ〜ん!!さくらんぼが…レロレロで…!!うっ…」グスッ

承太郎「ッ!」

ハルヒ「さくらんぼ?レロレロ!?それじゃあわかんないわよ!」

承太郎「やれやれ…」

承太郎「どうやら…俺の連れの仕業らしいな…(あの馬鹿!女には見せるなとあれほど言ったってのに!)」

ハルヒ「あんたの連れの仕業ですって!?みくるちゃんを泣かせたりして!文句言ってやるんだから!!」

タッタッタッタッ!

カランコロンカラーン!

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 16:13:11.50 ID:OPOM91430

―北高校門近く―

古泉「いやぁ、僕達…出ていいんでしょうか?」

アヴドゥル「まったく、これはわたしのキャラじゃ…」

アヴドゥル「ッ!」ダッ!

古泉「あっ、谷口氏ですね…ってアヴドゥルさん!?」

谷口「WAWAWAッ!?」

アヴドゥル「これはこれはかわいらしいBOY…」

古泉「ハァ…ハァッ…!アヴドゥルさん!…足、速すぎですよ!ってもう押さえ付けたんですか!?」

アヴドゥル「…許可を……」

古泉「……えっ?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 16:13:52.65 ID:OPOM91430

アヴドゥル「………」

古泉「ひょっとして…掘りたいのか?…」

アヴドゥル「……」ジー

古泉「……」

アヴドゥル「……」

古泉「よし」

古泉「犯っちまえ☆」

アヴドゥル「そう…」


谷口「アーッ!!!」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:18:19.87 ID:OPOM91430

―ゲームセンター―

長門「……」

長門「……(DIO遅いな…私がいないほうが楽しいのかな…)」

DIO「有希!待たせたな!」

長門「!……別に…大丈夫…」

DIO「んっ、どうした?」

長門「な、なんでも…うっ…ない……」グスッ

DIO「泣いてるではないか…一体どうした?…」

長門「うぅっ…DIO…は…私といて…楽しい…?…」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:21:06.99 ID:OPOM91430

DIO「もちろんさ」

長門「でも…うっ…さっき、私が…スンッ…ついていくの…いやがってた…から」

DIO「ああ、ははッそれは…」

DIO「はい、これ」

長門「えっ?…あっ…熊のぬいぐるみ…」

DIO「さっき有希の笑顔を見た時…なにか有希にプレゼントしたくなったんだ」

DIO「さっきは1回で獲れたのに…30回ぐらいかかったよ」

長門「ううっ…」

DIO「もらってくれるかな?…」

長門「うぅ…うん…ありが…と…ぅ…うわぁーん!!」ギュウッ!

DIO「有希…」

DIO「……」ギュ…

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:22:59.67 ID:OPOM91430

DIO「……」

DIO「悲しい思いをさせてすまなかったな」

長門「……ううん」フルフル

DIO「……」

DIO「よし!次は有希の行きたいところに行こう!」

長門「えっ…本当?」

DIO「ああ、本当さ…さぁ、どこへ行きたい?」

長門「…ありがとぅ」

長門「じゃあ…」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:25:03.03 ID:OPOM91430

―どっかの路地―

ポルナレフ「…ハァ…ハァ…」

ポルナレフ「…ハァ…ふぅッ…やっと撒いたか…」


ポルナレフ「まったく!…なんで俺が警察に追われなきゃならねえんだ!!」

ポルナレフ「どっからどう見りゃロリコンに見えるってんだよ!?」


ポルナレフ「!」


ポルナレフ「逃げるのに夢中で気付かなかったが…この駅は…たしか『プラチナの世界』の目印だったよな…」

ポルナレフ「ってーことはこの近くか!…日本のことわざでいう技あり転じて服はナースってやつだな!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:26:09.13 ID:OPOM91430

―駅近く―

ジョセフ「そんなことわざあってたまるか!」

ポルナレフ「あっ!ジョースターさん!!それと…」

ジョセフ「ああ、喫茶店まで案内してもらってる、キョン君じゃ」

キョン「初めまして。あなたがポルナレフさんですか…話は色々聞きましたよ」クスッ

ポルナレフ「話ぃ?」

キョン「ええ、あなたの勇敢な戦いの話など…ふっ…を少し…」

ポルナレフ「ああん?…」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:31:51.57 ID:OPOM91430

ポルナレフ「……」

ポルナレフ「あっ!ジョースターさん!もしかして!!」

ジョセフ「えっ?何かな?わしはお前の…オホホーン!オホホーン!!ベンキ!オホホホーン!!…の話なんかしとらんぞ?」

キョン「ぶふッ!…くくっ…すみません…ハハハハハッ!…」

ポルナレフ「あっ!てめーキョン!笑いやがったな!ってこのジジイ!!また人に話しやがって!後で覚えてろよ!!」

ジョセフ「ガハハハッ!すまんすまん!…まぁ、しかし…だ、これで少しは話しやすくはなったじゃろ?」

キョン・ポル「!」

ポルナレフ「……ちぇ、これじゃあ怒るに怒れねえじゃねえか…相変わらず頭のキレるじいさんだぜ」

キョン「おかげで仲良くなれそうですよ」

ポルナレフ「ふん、まあよろしく頼むぜ」

キョン「さあ行きましょう、喫茶店はもうそこですよ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:40:09.23 ID:OPOM91430

―プラチナの世界―

バンッ!

ハルヒ「あんたね!あたしのみくるちゃん泣かせといて、ただで済むと思ってんの?!」

花京院「本当にすまない…」

承太郎「やれやれ…」

みくる「涼宮さん、もういいですから…」

みくる「私も逃げ出したりして…ごめんなさい」

花京院「あっ、いえ…慣れてますから…」

ハルヒ「……みくるちゃんがいいなら…別にいいけど…」

ハルヒ「でもなんか釈然としないわね」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:40:50.56 ID:OPOM91430

承太郎「この喫茶店の支払いをもたせる、ってのはどうだ?もちろん俺達の分もだが…」

ハルヒ「んじゃあ、それでいいわ!」

花京院「それで許してもらえるなら…(ちっ!承太郎め…自分の支払いも僕に!…)」

ハルヒ「っていうかみくるちゃん!他にはだれも来てないの!?」

みくる「ふぇ?あっはい…私ずっと一人で待ってましたから」

ハルヒ「まったく!団員としてあるまじき行為ね!!」

カランコロンカラーン

「待たせたな!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:44:43.95 ID:OPOM91430

―北高校門近く草むら―

ガサガサッ…

古泉「おっ、あれは国木田君…んっふ、相変わらずかわいらしい顔をしていますね」

アヴドゥル「おい古泉一樹!なんかまたむらむらして来たのおー」

古泉「?」

アヴドゥル「いっちょ!男の友情!3Pでもするかあッ!」チッチッ

古泉「!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:54:48.26 ID:OPOM91430

―喫茶店―

ポルナレフ「待たせたな!」

承太郎「遅いぜ、てめーら」

ジョセフ「すまんすまん、道に迷ってしまってな」

花京院「遅いって…承太郎も今着いたばっかりじゃないか」

ジョセフ「なに!?承太郎ッ!」

承太郎「……チッ」

ジョセフ「ふん!…どうせお前も道に迷ったんじゃろ、ジョースター家は方向音痴が多いからな」

ポルナレフ「まぁまぁ、いいじゃねーか!さて…あとはDIOとガチホモ野郎か!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:56:35.80 ID:OPOM91430

―同じく喫茶店―

ハルヒ「キョン!遅いわよ!!」

キョン「道案内をしてたんだ、仕方ないだろ」

ハルヒ「罰金よ!って言いたいとこだけど…今日はあの花京院が払ってくれるからいいわ」

キョン「花京院?ああ、彼が…レロレロの(笑)」

みくる「?キョン君なんでそれを知ってるんですか?」

キョン「道案内をした人の仲間みたいで…ここに来るまでに色んな話を聞いたんですよ」

ハルヒ「へー、あの2人も承太郎の知り合いなの?みんなでっかくて絵が濃いわね〜!」

キョン「それじゃあ、あの学ランの人が承太郎さんか…ハルヒ、お前知ってるのか?」

ハルヒ「知ってるっていうか、あたしもここまで彼を案内したのよ」

キョン「なるほど……奇妙な巡り合わせ…か…」

ハルヒ「あとは…有希とガチホモ野郎ね!」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 16:59:18.14 ID:OPOM91430

―長門の家―

長門「お茶…のんで…」

DIO「これが日本茶…なかなかいい香りだ」

フーフー

ズズズ…

長門「おいしい?…」

DIO「これは美味い!…あとで買いに行こう!」

長門「うん…あっ、着替えてくるから少し待ってて」

トテトテ

DIO「……」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:06:24.81 ID:OPOM91430

《10分前》

長門「じゃあ…花火大会に…一緒に…」

DIO「よし、いいぞ!今から行くか?」

長門「まだ時間はあるから…それに…浴衣にも着替えたいし…」

DIO「浴衣か…情緒があっていいな」

DIO「有希の浴衣姿…早く見たいな」ニコッ

長門「期待はしないで…///」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:06:58.60 ID:OPOM91430





スッ

長門「…おまたせ」

DIO「…ッ………」

長門「……//(彼に見られてる…恥ずかしい…)」

長門「ど、どうかな?…」

DIO「いい…ディモールトいい!…有希、とても似合ってるよ」

長門「ありがとう…///」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:09:06.92 ID:OPOM91430

―長門の家《30分後》―

長門「それでね、私がバットをホーミングモードにしてね!」

DIO「うん!それで!?勝ったのか?!」ワクワク

長門「うん!4点差の大勝利!」

DIO「おー!すごいな有希は!そんな能力(チカラ)を持っているのか!」

長門「エヘヘっ!でね!」

ボーンボーン……

DIO「おっ!もうこんな時間か」

長門「もう少ししたら出ようか?」

DIO「そうしよう」

長門「あっ」

DIO「んっ?」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:10:34.99 ID:OPOM91430

長門「ごめん、ちょっと友達に電話するね」

DIO「?…なにかあったのか?」

長門「…うん、本当は今日の花火大会…さっき話してたSOS団で行く予定だったの…」

DIO「何だって!…」

長門「話に夢中で…すっかり忘れちゃってた…」

DIO「有希、いいのか?…大事な友達なんだろ?…」

長門「……」

長門「うん…大事だけど…今は…ゴニョゴニョ…」

DIO「今は?…何だって?…」

長門「…うん…今は…」

長門「DIOといる時間のほうが大事だから…」


DIO「有希…」

長門「……///」カーッ

DIO「ありがとう…それなら今日は存分に楽しもう!!」

長門「うん!」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:12:26.16 ID:OPOM91430

―草むら―

国木田「むぅ〜!むうーッ!!」

アヴドゥル「ショタ顔の国木田とかいったな」

アヴドゥル「新世界を!きさまに!」

アヴドゥル「GO 2 HEAVEN!!」

国木田「ん"ーッ!!」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:15:17.04 ID:OPOM91430

―喫茶店―

ジョセフ「…で、こいつが空条承太郎。わしの孫じゃ!」

承太郎「よろしくな」

みくる「あっ!よれよらよろ!…しくお願いします…//」

キョン「ッ!(朝比奈さん!そんな…ッ!)」

ハルヒ「自己紹介はお互い終わったわね!」

花京院「もう19時か…DIOのやつ遅いな…」

ハルヒ「それじゃあ!今から―」

《アル〜晴レタ日のこと♪魔法以上の―♪》

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:17:01.71 ID:OPOM91430

ハルヒ「ん?ちょっとごめんね」

ピッ

ハルヒ「もしもし、有希?どうしたの?早くきなさいよ!」

ハルヒ「えっ?」

ハルヒ「あら…そう……うん、わかったわ」

ハルヒ「いいわよ!気にしなくて、うん、頑張ってね!」

プツッ

キョン「長門か?どうしたって?」

ハルヒ「……」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:17:35.27 ID:OPOM91430

ハルヒ「…急用ができたらしいわ、だから今日は行けないって」

みくる「それは残念ですね…」

キョン「……(それにしては会話が不自然な気が――)」

《ふぃぎゅ@♪(それ!)ふぃぎゅ@♪(どりゃ!)ふぃぎゅ―》

承太郎「なッ!?」ピッ!

一同「……ッ!!」

承太郎「やッ!やれやれッだぜ!…おふくろがまた勝手に変えたらしい…ま、まったく…あのアマときたら…」

一同「…(絶対嘘だ…)」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:21:30.01 ID:OPOM91430

花京院「で、誰からなんだい?承太郎…(よしッ!承太郎の弱みGET!!)」

承太郎「あ、ああ…DIOかららしい…(マズった…時間止めればよかった…クソッ!…)」

承太郎「もしもし?!」

承太郎「なんだ、早く来い!みんな待ってるぜ」

承太郎「なにッ?…ああ、わかったよ、伝える」

承太郎「ああ、じゃあな」

プツッ

ポルナレフ「なんだって?」

承太郎「なんか…今日出会った女と花火大会に行くらしい」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:22:26.52 ID:OPOM91430

ジョセフ「ほ〜ッ!あのDIOがねぇ…」

花京院「珍しいこともあるものですね…(くそッ!レロレロさえしていなければ!!僕もみくるさんと!…ッ!!)」

キョン「……(このタイミング…奇妙な巡り合い…もしかして…長門のとこにDIOが?…ということはDIOのデートの相手は長門ッ?!)」

キョン「……(それだとさっきのハルヒの会話も納得できる…ハルヒは長門を思って…急用と言ったのか…)」

キョン「……なるほど…」

ポルナレフ「キョン!どうかしたのか?」

キョン「あっ!いや、別に…そ、それより、どうしますか?」

キョン「こっちはあと1人なんですが…いてもいなくてもいいような奴なんで…今からでも花火大会に行けるんですが」

ポルナレフ「そうだな〜、どうするよ、みんな?」

花京院「僕たちも花火大会に行きましょうよ!そっちのほうが楽しそうだ」

ジョセフ「ああ、それはいいが…アヴドゥルはどうするんじゃ?」

承太郎「あのガチホモはいらんだろ、暗闇に紛れて手でも握られたら適わん!」

ハルヒ「決定ねッ!」

ハルヒ「みんなで花火大会に行っくわよーッ!!」

一同「おーッ!!」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:24:39.04 ID:OPOM91430

―草むら―

国木田「ん"ーッ!」バタバタ

アヴドゥル「ほれ!笑え古泉くん!」

アヴドゥル「大声で笑いながらするのが作法だぞ!!」

ワハハハハ!!

アヴドゥル「笑え!笑え!古泉くん!」

古泉「アヴドゥルさん…最高です!こんな楽しいことおもいつくなんて!」

古泉「では、そろそろ僕も!」ヌギヌギ

国木田「む"ーッ!!」


《自主規制》


国木田「ううっ…今日は阪中さんと…うっ…花火大会に行くから…待ち合わせしてたのに…うぅ!」

アヴドゥル「待ち合わせ!」
古泉「花火大会!」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:27:12.05 ID:OPOM91430

―喫茶店近く―

ハァッ…ハァッ!…

アヴドゥル「すっかり忘れていた!…今日はみんなでスタンド探しに行くんだった!

古泉「僕も待ち合わせがッ!アヴドゥルさんに会えて興奮して!ハァッ…忘れてました!!ハァ…ハァ…」

アヴドゥル「ここだ!」

カランコロンカラ-ン!

キョロキョロ

古泉「あれ?…いませんね…」

アヴドゥル「おかしいな…ちょっと店員さん、ここに学ラン姿のいい男がいませんでしたか?」

アヴドゥル「…はい、さっきまで…えっ?花火大会に?…あっどうもご丁寧に」

古泉「どうやら、僕の友人とアヴドゥルさんの仲間さんは…一緒に花火大会に行ったようですね…」

アヴドゥル「今は…19時30分…まだ間に合うな!…」

アヴドゥル「よし!また走るぞ!古泉くん!!」

古泉「はいッ!」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:30:09.80 ID:OPOM91430

―花火大会会場―

長門「着いたね」

DIO「ああ、しかし…この浴衣というのは着やすくて実にいい!」

DIO「この雪駄もいい!…日本の文化は素晴らしいな…」

長門「ふふ、似合ってるよ」

DIO「そ、そうか?ありがとう…///」

長門 (ヒャ---///)

DIO「さて、凄い人の数だ…はぐれないようにな、有希」クイッ
《二人、腕を組む》

長門「うん…///」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:33:12.86 ID:OPOM91430

―花火大会会場―

ハルヒ「ついたーッ!」

ジョセフ「凄い人じゃな!…」

キョン「あっ!朝比奈さん、こっちですよ!」

みくる「ふぇ?!」

ハルヒ「これじゃあはぐれちゃうわね…」

ハルヒ「ちょっとみんな集合ー!!」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:33:43.92 ID:OPOM91430

………

ハルヒ「と!いうわけで、これから2人1組で行動してもらうわ!」

承太郎「なるほど…」

花京院「確かにそっちのほうが安全だし、はぐれる心配も減りますね」

ハルヒ「じゃあ、これ!みんなひいて!」

キョン「おまえはまったく…用意がいいな」

ハルヒ「当然よ!2つずつ色分けしてあるから、色が一緒の人がペアよ!男同士になっても文句はなし!いいわね!」

一同「ゴクリ…」

ハルヒ「じゃあ、ひいて!」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:35:15.00 ID:OPOM91430

―花火大会会場―

アヴドゥル「ハァ…ハァッ…」
古泉「ハァッ!…ハァッ!…ゲホッ!…ハァ…す〜…ハァー…ハァ…」

古泉「間に…ハァ…合いましたね!…」

アヴドゥル「うむ!さて…承太郎達を探そう!」

古泉「はいッ!」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:37:45.97 ID:OPOM91430

―花火大会 広場―

ハルヒ「じゃあみんな見せてッ!」

ジー…

ハルヒ「あたしが承太郎、みくるちゃんはレロレロ―」花京院「Σ( ̄□ ̄;)」

ハルヒ「キョンは…ジョセフさんね!」

キョン「いい具合にわかれたな…(ハルヒの仕業か?…)」

ポルナレフ「ちょッ!俺はどうすりゃいいんだよ!」

ハルヒ「色なしはもちろん一人よ!」

ポルナレフ「なにッ!?」

ハルヒ「勝手にぶらぶらしてなさい!」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:40:15.61 ID:OPOM91430

ポルナレフ「おいおい!…なあ承太郎!」

承太郎「くじ引きの結果は絶対だ…」

ポルナレフ「花京院ッ!!」

花京院「…ホワー(みくるさんと一緒!…みくるさんと一緒!…)」

ポルナレフ「ちッ!ジョースターさん!!」

ジョセフ「お前は便器でも舐めてろ!」

ジョセフ「な〜んちゃって!」

一同「ぶふっ!」

アハハハハハッ!!

ポルナレフ「ちくしょー!テメーら覚えとけよ!」グスッ

タッタッタッタッ!…

ジョセフ「ちょっと意地悪しすぎたかのぅ…」

承太郎「あんなんでへこたれる奴じゃねーよ」

ハルヒ「それじゃあ!しばらくペアで行動よ!花火が終わる21時前に、ここに集合!フィナーレはみんなで見ましょう!いいわね!」

一同「おー!」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:42:28.96 ID:OPOM91430

―会場、真ん中広場付近―

ハルヒ「さて、あと5分ね」

承太郎「打ち上げ花火なんてガキの頃以来だぜ」

ハルヒ「へー、珍しいわね」

承太郎「そうか?」

ハルヒ「そうよ!日本人なら毎年2回は見なきゃ!」

承太郎「2回もか!?そりゃ日本人やるのも大変―」
ドンッ
ハルヒ「きゃッ!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:43:09.01 ID:OPOM91430

承太郎「おいおい、ちゃんと前見て歩けよ」

ハルヒ「ふ、ふん!…油断してただけよ!…」

承太郎「ほら」

ハルヒ「なによ?」

承太郎「手だよ、繋いでたほうが安全だろ?」

ハルヒ「なななななッ!?」

承太郎「なんだ?俺じゃ嫌か?」

ハルヒ「いや!…別に…ゴニョゴニョ…」

承太郎「そうか…ほら、行くぞ」

ハルヒ「う…うん///」ギュッ

《打ち上げまであと4分》

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:47:06.39 ID:OPOM91430

―出店―

みくる「うわぁ〜!たくさんお店がありますねー!」

花京院「そうですね、僕もこんなに多くの出店を見たのは初めてですよ」

みくる「あっ、りんご…飴?…」

花京院「みくるさん…食べたことないんですか?」

みくる「ええ…こういうお祭りには…あんまり来たことがなくて…」

花京院「とてもおいしいですよ!僕、奢りますから、ちょっと待ってて下さい」タッタッタッ…

《1分後》

花京院「お待たせしました!はい、どうぞ」

みくる「わあっ!綺麗な色…ありがとうございます!」

みくる「じゃあいただきます!」ハムッ

みくる「ふぁ〜!甘くておいしいですね!」

花京院「ふふっ…(か…かわいい!…)」

《打ち上げまであと3分》

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:49:15.49 ID:OPOM91430

―中央広場―

キョン「みんな行っちゃいましたね、僕たちは…ここで見ますか?」

ジョセフ「そうじゃな、今日は歩き疲れたわい」

キョン「それじゃあ…キョロキョロ…あそこのベンチで見ましょう」

ジョセフ「うむ、そうしよう」


……

キョン「よっこらしょ」

ジョセフ「ハッハッハ!君のほうがジジイみたいじゃのう!」

キョン「ハハッ!…お恥ずかしい…」

ジョセフ「……フフッ…」

ジョセフ「………」

ジョセフ「キョン君…」

キョン「はい?」

ジョセフ「君は今…人一倍…大きな悩みがあるじゃろ?…」

キョン「えっ…」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:51:35.16 ID:OPOM91430

ジョセフ「あの可憐なお嬢ちゃんのことで…それに長門有希、朝比奈みくる、加えて古泉一樹…という子達にまでな…」

キョン「!…」

キョン「な、なんでそれを!?…な、何も話してないのに…」

ジョセフ「ふふ…わしの能力『隠者の紫』は人の心の中…考えていることや隠しごと、その人の悩みなんかもわかるんじゃよ」

キョン「……ッ…」

ジョセフ「普段はこの能力は使わんのじゃが、さっきキミが涙を流した時…少し気になってしまってな」

ジョセフ「勝手ながら心を覗かせてもらった…すまない」

キョン「いえ…べつに…」

ジョセフ「最初は信じられんかったよ…世界は彼女が作り出したとはな」

ジョセフ「そして宇宙人に未来人、さらには超能力者までいるなんて…ハハッわしが言うのもなんか変じゃがな」

キョン「………」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:54:31.28 ID:OPOM91430

ジョセフ「だが…さっき喫茶店で、涼宮くんと朝比奈くんの心も覗かせてもらった時…あっ、もちろん下心があったわけではないぞ?…」

ジョセフ「ちょっと確かめたかったんじゃ」

キョン「はあ…」

ジョセフ「でじゃ、その時…キミの考えていることが真実だということが確信できた…そして、キミが悩みすぎていることもな」

キョン「……?…」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:55:08.59 ID:OPOM91430

ジョセフ「キミはなんでもかんでも一人で抱えすぎじゃ…まぁ仕方がないんじゃろうが…」

ジョセフ「…例えばみくる君…キミはまだ、100%信用できていないじゃろ?…」

キョン「……隠していても仕方がないですし…。はい、その通りです。同じく、古泉に対しても…」

ジョセフ「ふふ…あんな体験をしたんじゃ…少しぐらい人間不信になっても仕方ないんじゃろうが…」

ジョセフ「みくる君は、キミのことを100%!信用しとったぞ」

キョン「えっ?…」

ジョセフ「一人じゃ何もできない自分を、キョン君はいつも助けてくれる。励ましてくれる…。この世界で私の一番信頼できる人……とな」

キョン「…朝比奈さん…」

ジョセフ「だが彼女は、そうやっていつもキミに迷惑をかけてしまうことを…嘆いてもおった」

キョン「……」

ジョセフ「一人じゃ何もできない…そんな自分が情けなくて、腹立たしい…」

キョン「…」

ジョセフ「それが彼女の悩み…小さい方のな…」

キョン「小さい方?…」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:55:43.10 ID:OPOM91430

ジョセフ「……」

ジョセフ「……」ポリポリ

ジョセフ「大きい方を聞く『覚悟』が…キミにはあるか?…キョン君」

キョン「…『覚悟』…」

ジョセフ「そう…『覚悟』じゃ」

キョン「その悩みは…俺に関係ありますか?…」

ジョセフ「……ある!…」

キョン「なら…聞きます!…」

ジョセフ「…わかった」

ジョセフ「………」

ジョセフ「彼女は…約1ヶ月後、君たちと別れなければならない」

キョン「えッ!?」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:58:24.46 ID:OPOM91430

ジョセフ「彼女はそれをとても…そう、君たちが想像もつかないぐらい…とても悲しんでいる」

キョン「…ッ!そんなッ!朝比奈さんが?!1ヶ月後!?…そ、そんな話!…今まで一度も…ッ!」

ジョセフ「そう、彼女はそれを君たち…特にキミには!…決して感付かれないようにしている」

ジョセフ「そして悲しみを表情(カオ)に出さないようにもな…。毎日…苦しんどるようじゃ…」

キョン「………」

ジョセフ「今は…毎日がとても楽しいらしい…本当に…」

ジョセフ「ただ、それだけに…毎日が楽しいだけに、別れることは…考えるだけでも辛いじゃろうな…」

キョン「…そんなっ…なんでッ!……」

ジョセフ「同じように、涼宮ハルヒくんも悩んでいた。彼女は大きなジレンマ…何をどうすればいいのか…自分でもわからないみたいじゃ…」

キョン「うっ…グスッ…」

ジョセフ「多分長門君も、古泉君も…それぞれ悩みがあるじゃろう…」

ジョセフ「じゃから…そう思い詰めなくていいんじゃよ、キョン君!」

ジョセフ「悩みなんてもんはな、ない人間のほうが珍しいもんじゃ!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 17:58:59.80 ID:OPOM91430

バンッ!
《キョンの肩をたたく》

ジョセフ「くよくよ悩んでないで!仲間と毎日遊んで!笑って!楽しむッ!!キョン君、キミに涙は似合わんぞ!」

キョン「えっ?…グスッ」

ジョセフ「キミの仕事は悩むことなんかではない!もちろん泣くことでもな…」

ジョセフ「キミの仕事は笑うことだ!」

キョン「……!…」

ジョセフ「笑って、みんなを幸せな気持ちにするんじゃ!」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:00:45.75 ID:OPOM91430

ジョセフ「ほれ、笑え!悲しんでたんじゃ人生つまらんぞ!ガハハハッ!!」

キョン「……っ…」

ワーッハハハハハッ!!

ギャハハハハハッ!!

キョン「ふっ…ふふっ…ハハハハハッ!…まったく…ジョセフさんには適いませんよ…」ニコッ

ジョセフ「そう!それじゃ!その笑顔じゃよ!キョン君ッ!」

キョン「あっ…」

ジョセフ「ふふっ…」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:01:39.37 ID:OPOM91430

ジョセフ「………」

ジョセフ「…別れなんてもんはな、人間遅かれ早かれ…絶対に来るものなんじゃ…」

キョン「…はい…」

ジョセフ「だからみくる君と別れる日まで…精一杯、彼女を笑顔にしてあげなさい…それが、キミのするべきことじゃ」

キョン「はい…必ずッ…」

ジョセフ「ふふっ…な〜に心配することはないさ、別れるのは一時的なこと…いつかまた逢える!必ずな!…」

キョン「はい!」

ジョセフ「よしっ!…おっ!…そろそろ時間かのぅ?」

キョン「今は…2分前、もうすぐですね…」

《空を見る2人》

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:02:48.64 ID:OPOM91430

―中央広場―

アヴドゥル「う〜む…間に合ったのはいいが…凄い人の数だ…」

古泉「まったくですね…」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:03:52.70 ID:OPOM91430

アヴドゥル「この中から探すことができるのか?…」

ワーッハハハハハ…

アヴドゥル「!…あれは…ジョースターさん!…」

アヴドゥル「ッ!しかも隣には……」ジーッ

古泉「あれは…キョン君?…」

アヴドゥル「うほっ!いい男!!」ダッ!

古泉「!!」

古泉「さすがアヴドゥルさん!!空気や流れも何のそのッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!!」


《打ち上げまであと1分》

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:06:25.09 ID:OPOM91430

―花火会場西 芝生―

長門「ここは人も少なくて気持ちいいね」

DIO「ああ、こうやって…う〜ん!…寝っ転がっても気持ちいいな!」ガバッ

長門「ふふっ、背中にいっぱい草がついてるよ」

パッパッ

DIO「おお、ありがとう、有希」

長門「ううん…あっ…DIO…あのね…ちょっと…大事な話が…あるんだけど…」

DIO「ん?なんだぃ?…」ニコッ

長門「…うん///…あの…」

長門「あのね…もし…」

長門「もし…よかった…ら…あの……私と…その…ゴニョゴニョ…///」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:08:25.30 ID:OPOM91430

DIO「ん?なんだって?…」

長門「…わ!わたッわたし!とッ!…」

ヒュー…

長門「付き合っ― ドーンッ!!!! ―くだ…っ…!」

DIO「おおっ!」

長門「あっ…」

DIO「…す…凄いッ!あれが花火か!?なんて綺麗なんだ!…」パァーッ

長門「あっ…」

長門「うん……クスッ…」

長門「ほんとに…きれいだね…」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:09:35.58 ID:OPOM91430

―花火会場東―

ドーン!

ポルナレフ「おっ!始まったか!」

ポルナレフ「うっはーッ!…」

ポルナレフ「こいつぁすっげーや…」

???「たーまやーッ!!」

ポルナレフ「なんだなんだ!?変な言葉を叫んでるやつは?…」キョロキョロ

ポルナレフ「あッ!あいつはッ!」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:11:37.85 ID:OPOM91430

キョン妹「…あれ?…だれかこっち見てる?…」

キョロキョロ…

キョン妹「!」

キョン妹「あーっ!」

ポルナレフ「んあっ!やっぱりおまえだったか!!」

キョン妹「きゃはははあッ!さっきはにげたりしてごめんねー!今度はどーしたのー?…」

キョン妹「ん〜?…」キョロキョロ

キョン妹「一人できたのぉ?」ニーッ

ポルナレフ「ちッ違うわッ!」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:13:54.97 ID:OPOM91430

ポルナレフ「結構な人数で来たんだが…ちょっと色々あってな、今は一人でぶらぶらしてたところだ」

キョン妹「ふーん…」

キョン妹「あっ!」

ポルナレフ「なんだ!?」

キョン妹「わたしねぇ!かき氷食べたいのぉ!」

ポルナレフ「ああ?勝手に食えばいいじゃねぇか!」

キョン妹「だってばしょがわかんないんだもぉん!」

ポルナレフ「俺に連れてけっていうのかよ!?」

キョン妹「だめー?」キラキラ

ポルナレフ「うッ!」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 18:15:30.27 ID:OPOM91430

キョン妹「?…どーしたのぉ?」<上目遣い>

ポルナレフ「…ううッ!(なんだ!?この胸の高鳴りはッ!!こ…こんなときめき……初めてだッ!!)」

キョン妹「……?…」<首かしげ>

ポルナレフ「ブラボー!おお…ブラボー!!」

キョン妹「ッ!」ビクッ!

ポルナレフ「俺は今!新世界の扉を開けたぞッ!!」

キョン妹「ねぇ!どーしたのぉ?」

ポルナレフ「ん?なんでもないよ!お嬢ちゃん!」

ポルナレフ「さぁ!かき氷屋さんを探しに行こう!」

ポルナレフ「はぐれないように、手をつないで行こうな!」ギュウッ

キョン妹「え?…あっ…」

ポルナレフ (ウヒョーッ!この小さい手!…ハァハァ…これが萌えってやつか!…ハァハァ…)

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:16:35.43 ID:OPOM91430

―出店付近―
ヒュー…

ドーン!…パラパラパラ…

みくる「うわぁ…きれい…」

花京院「いやぁ…ほんとに…綺麗ですね…」

みくる「………」

花京院「………?…」

花京院「みくるさん?…」

ポロッ…

花京院「なッ!ど、どうしたんですか!?」

みくる「えっ?……」ツー

みくる「あっ!なっ!なんでも!ゴシゴシ…なんでもないです!…」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:20:23.92 ID:OPOM91430

花京院「……もし…僕でよければ…涙の理由(ワケ)を…話してくれませんか?…」

みくる「………」

みくる「禁則事項です…」

花京院「えっ?」

みくる「ご、ごめんなさい!…私も話したいんだけど…無理みたい…」

花京院「そ、そうですか…いやっ、すみません…今日あったばかりなのに…失礼ですよね…」

みくる「あっ、ちがうの!…」

みくる「そういう意味じゃなくて…」

花京院「えっ?…」

みくる「いえ…これも説明はできないんですが…」

みくる「とにかく!…花京院さんだからお話ししないわけじゃないんです…」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:24:49.29 ID:OPOM91430

花京院「そ、そうですか…安心しました…」

みくる「本当にごめんなさい」

花京院「いえ…」

ドーーンッッ!!!

花京院「うわぁーッ!!」
≪エネルの驚き顔≫

花京院「び、びっくりした!今の花火、大きかったですね!」

みくる「ふふっ!」

花京院「えっ?…みくるさん?」

みくる「あっ…///ご、ごめんなさい…花京院さんの顔が面白かったから…つい…///」

花京院「クスッ…やっぱり…あなたは笑っていた方がかわいらしい」

みくる「そ…そんな…///」

花京院「照れてる顔も、かわいいですよ」

みくる「///」シュー…

花京院「ふふっ…さぁ、もうすぐフィナーレみたいですね、そろそろ戻りましょう」

みくる「はい…//」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:28:23.09 ID:OPOM91430

―花火会場西―

コソコソ…

ハルヒ「ねぇねぇ!…今の見た!?」

承太郎「ああ…信じられん…オエッ…」

ハルヒ「なにえずいてんのよ!」

ハルヒ「有希もやるときはやるのね!見なおしたわ!」

承太郎「まったく…やれやれだぜ…」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:33:36.30 ID:OPOM91430

―《ハルヒが見た光景》―

DIO「んっ!…」

長門「んっ…」

プハァ…

長門「…ハァ…ハァ…」

長門「……ハッ!…」

長門「…ご…ごめんなさい!…////」バッ

タッタッタッ…

DIO「有希ッ!」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:37:33.24 ID:OPOM91430

―《承太郎が見た光景》―

ズキュウウゥン!!!

古泉「やっ!」
ジョセフ「やったッ!!」

キョン「む"っ!…」

アヴドゥル「んっ…」

ムハァ…

キョン「…ハァ…ハァ…オエッ…」

キョン「……ウエッ!…」

アヴドゥル「…ご…ごちそうさま!…////」バッ

タッタッタッ…

ジョセフ「待てッ!アヴドゥルッ!!」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:41:20.34 ID:OPOM91430

《長門:10分前》

DIO「有希…花火が始まる時…なんて言おうとしたんだ?」

長門「えっ?…」

DIO「花火を見るのに夢中で…忘れてしまってたよ…」

DIO「有希はなにか…大切なことを言いたかったんじゃないのか?…」

長門「………うん…」

長門「でも…もういいの」

DIO「もういいって…有希は大事な話って言ってたじゃないか…」

長門「あっ…うん…」

DIO「さっきは悪かった…すまん…だから、もう一度、言ってくれないか?…」

長門「わかった…」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:45:24.80 ID:OPOM91430

長門「………」

長門「あの…ね、今日一日…、たった一日…一緒にいただけだけど…」

DIO「……うん…」

長門「私は…あなたとずっと一緒にいたい…気持ちに…なったの…」

DIO「………」

長門「それで…さっき言いたかった…こと…は…」

DIO「………」ゴクッ…


長門「わっ!私と!…付き合って下さい!…」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 19:49:43.15 ID:OPOM91430

DIO「…!……」

長門「……ッ…」フルフル…

DIO「………」

DIO「………」

DIO「……喜んで」

長門「ッ!」

長門「うっ!…グスッ!…ううっ!…ありが…とう!ヒック!…うぅっ…」ギュッ

DIO「ふふ…まったく、有希は泣き虫さんだな」ナデナデ

長門「う…うるさい!うるさい!うるさい!」

DIO「ハハハッ!すまんすまん」

長門「も〜!グスッ…」

長門「!」ピコーン

長門「そ、そういえば…」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:08:34.65 ID:OPOM91430

DIO「んっ?…」

長門「日本にはね…」

DIO「…うん」

長門「泣き虫さんじゃなくなる方法があるの…」

DIO「へぇー!そんな方法があr― チュッ!

DIO「んっ!…」





132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:09:40.73 ID:OPOM91430

長門「…ご…ごめんなさい!…////」バッ

タッタッタッ…

DIO「有希ッ!」

『世界』ッ!

パッ!

長門「えっ?!あれ?」キョロキョロ

DIO「有希…キスしといて逃げ出すことはないだろ?…」

長門「/////」ボンッ

長門「あ…あの!その…ごめん…恥ずかしく…なっちゃって…///」

DIO「そうか…ハハッ…有希らしいな」

長門「……////」カアーッ

DIO「さぁ、もうすぐフィナーレだ!」

キョロキョロ

DIO「よし、あそこのベンチに座って見よう、有希!」

長門「うん!」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:11:19.27 ID:OPOM91430

《アヴドゥル10分前》

ジョセフ「いい加減離れんかッ!アヴドゥル!!」

キョン「ジョ、ジョセフさん!た…たすけてッ!」バタバタ!

アヴドゥル「だ!だって!こんなにいいBOY…久しぶりなんですよ!…」スリスリ

古泉「そうでしょう!そうでしょう!彼は僕のお墨付きなんですからね!」

ジョセフ「黙れッ!このガチホモ共ッ!!」

古泉「そんな失敬な!」

アヴドゥル「そうですよ!ジョースターさん!ゲイは文化って言うじゃないですか!!」

ジョセフ「言わんわッ!!」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:14:28.22 ID:OPOM91430

キョン「がはッ!た…たす…」

ジョセフ「ああッ!キョン君!!」

ジョセフ「『隠者の紫』ッ!!二人を引き離せ!!」

シュルルルル!……

アヴドゥル「ぬわっ!」

キョン「今だッ!」バッ!

ゴロゴロゴロッ…

ジョセフ「キョン君!大丈夫か!?」

キョン「おかげ様で!…ハァッ…助かりました!…」

アヴドゥル「しまった!」

ジョセフ「お前らッ!!そこに座れッッ!!」

アヴ・古泉「……はい」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:17:52.34 ID:OPOM91430

《7分後》

ジョセフ「だからお前らはッ!」ガミガミ!

古泉「…アヴドゥルさん…」ボソッ

ジョセフ「恥というもんをッ!!…」ガミガミ!

アヴドゥル「…なんだ?」ボソッ

古泉「僕がジョセフ氏の気を引きますから…その隙にキョン君を!…」

アヴドゥル「…!…よし、まかせろ!…」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:20:46.20 ID:OPOM91430

ジョセフ「ガミガミ!おいッ!聞いとんのかッ!?」

古泉「…ううっ…グスッ…すみません、ジョースターさんッ!…うっ!…」

ジョセフ「なッ!?どうしたッ?!」

古泉「うっ…ジョースターさんの話を聞いて…グスッ…僕は!自分の過ちに気付きました!…」

ジョセフ「おおッ!わかってくれたか!うむ、キミは若いし、なかなかいい面構えをしておる…」

ジョセフ「これからは健全に、若い女の子と付き合いなさい」

古泉「はいッ!ううッ!…ジョースターさんッ!」ダキッ!

ジョセフ「おぅ!…」

ジョセフ「よしよし…(疑ってはないんじゃが、一応な…『隠者の紫』ッ!)」

ジョセフ「……(なになに…アヴドゥルに…キョン君を………)」

ジョセフ「なッ!?」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:24:20.04 ID:OPOM91430

古泉「バレたッ!!」

古泉「アヴドゥルさん!今ですッ!!」

アヴドゥル「トオーッ!!」

キョン「すごい飛んでるッ!!」

ジョセフ「キョン君逃げろオオォォォオオオ!!!」

アヴドゥル「もう遅いわッ!!」


ズキュウウゥン!!!

古泉「やっ!」
ジョセフ「やったッ!!」





140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:29:34.53 ID:OPOM91430

アヴドゥル「…ご…ごちそうさま!…////」バッ

タッタッタッ…

ジョセフ「アヴドゥルッ!」

『スタープラチナ ザ・ワールド!!』

承太郎「ちっ!…気色の悪いもん見せやがって!!」

承太郎「あいつ(古泉)も共犯らしいな…」

承太郎「二人とも吹き飛べッ!!」

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ

オラァッ!!

アヴドゥル「ぐわァッ!!!」
古泉「ふんもっふッ!!!」

ヒュー………

キラーン☆


承太郎「やれやれだぜ」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:35:37.88 ID:OPOM91430

―集合場所近く―

みくる「うふふっ!それからどうなったんですか?」

花京院「ええ!承太郎とジョースターさんがイカサマをやって見事勝利!おかげで助かったんですよ!」

みくる「ふぁ〜!皆さんお強いんですね〜!」

花京院「ふふ…そうですね…僕は…足を引っ張ってばかりですが…」

みくる「えっ…そんな…」

花京院「いいんです…実は僕は…元々DIOの手下…つまり、承太郎達の敵でもあったんです…」

みくる「…!……」

花京院「…運良く承太郎に助けられ、旅を共にしましたが……途中、敵に目をやられてしまって…」

花京院「しばらく入院して…一緒に戦うこともできなかった…戦うことでしか…お礼はできないのに…」

みくる「………」

花京院「僕は、そんな自分が情けない…」

みくる「……ッ!…」

花京院「命の恩人に…ろくに礼もできないなんて…きっと承太郎も迷わk―

みくる「そんなことないですッ!!」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 20:38:05.83 ID:OPOM91430

花京院「ッ!」

みくる「あっ!…ご、ごめんなさい…」

花京院「い…いえっ…」

みくる「………」

花京院「………」

みくる「……花京院さんの気持ち……私、とてもよくわかります…」

花京院「えっ?…」

みくる「私も…似たような体験をしましたから…」

花京院「…みくるさん……」

みくる「詳しくは…お話できませんが…花京院さん!」

花京院「は、はい」

みくる「きっと、承太郎さんはあなたのこと…迷惑だなんて思っていません」

花京院「えっ?…」

みくる「喫茶店で…あなたが会計を済ませるために席をたった後…承太郎さんは私にこう言いました」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:00:44.01 ID:OPOM91430

承太郎『朝比奈…みくるさんだったか?…』

みくる『は、はいっ!』

承太郎『花京院のこと…悪く思わないでやってくれ』

みくる『えっ?…』

承太郎『あいつは女の前だと少し…テンパってしまう癖があってな』

承太郎『俺達の前なんかじゃあ、ジョーク交じりに場を盛り上げてくれる、楽しくていい奴なんだ』

みくる『はいっ…』

承太郎『花京院はキミに好意があるようだ…顔見りゃわかる』

承太郎『その想いに答てくれ、とは言わない』

みくる『………』

承太郎『だが、もし…あいつが話しかけたりしてきたら、少しでもいい…仲良くしてやってくれ』

みくる『…はいっ!』

承太郎『頼んだぜ』

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:06:38.09 ID:OPOM91430

みくる「………」

花京院「承太郎が?…」

みくる「えぇ…承太郎さんは、あなたのことをとても思ってくれてるんですよ」

花京院「ハハッ…グスッ…ハハッ……うっ…」

みくる「ふふっ…本当にいい人達ですね…」

花京院「グスッ…ハァ…ふぅ…」

花京院「はい、本当に…いい仲間です」

みくる「うらやましいです…」

ピピピピッ

ピピピピッ…

みくる「あっ、もうこんな時間…急がないと!…」

花京院「あっ!本当だ!…急ぎましょう!」

みくる「はい!…あっ、ポルナレフさん!…」

花京院「えっ?どこですか?」キョロキョロ

みくる「ほら、あそこ!……?…だれかと一緒みたいだけど…」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:13:48.59 ID:OPOM91430

花京院「キョロキョロ…あっ、いた!」

花京院「ポルナレフ!?…あんな小さな子と手を?……」

みくる「あっ!キョン君の…妹ちゃん!?今日は留守番させてるってキョン君が言ってたのに!…」

みくる「も、もしかして!誘拐?!」

花京院「何だって?!」

花京院「ポルナレフのやつ!…ついに…ロリの世界に!!……」

みくる「ロリ…?…」

花京院「くっ!ポルナレフも…いい奴だ…いい仲間だッ!…」

花京院「いい仲間だからこそ!…ここは…」

みくる「か、花京院さん!ど、どうしましょう?!」オロオロ

花京院「大丈夫です、みくるさん…僕に考えがあります…」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:19:01.65 ID:OPOM91430

―出店―

ポルナレフ「なぁ…こいつを見てくれ…こいつをどう思う?」

キョン妹「ゴクリ……すごく…おいしそうです…」

ポルナレフ「ふふ…そうかそうか…」

ポルナレフ「このかき氷を食べたければ!…俺のことをお兄ちゃんと呼べ!」

キョン妹「はぁい!」

キョン妹「かき氷食べたいよぉ!お兄ちゃんっ!!」

ポルナレフ「ブラボー!」

ポルナレフ「よし、じゃあこれを…」

ポルナレフ「うっぎィにゃああああ!!」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:26:45.64 ID:OPOM91430

キョン妹「ど、どうかしたのぉ?」

ポルナレフ「ど ど どどどうかしたのぉ?じゃあないッ!」

ポルナレフ「カ カカカ カ カ カ かき氷の中に!し…信じられん!かき氷の中に!」

ポルナレフ「虫が入っているぞッ!!」

キョン妹「虫ぃ?」

ポルナレフ「ちょっと文句言ってくる!」ダッ!

キョン妹「あ〜ん!かき氷ぃ!…」


ポルナレフ「おい!オヤジ!このかき氷、虫入ってるじゃねぇかッ!!」

店主「おやおや、こいつぁすいませんね、いちごシロップは…虫には火に見えて、集まりやすいんですよ」

ポルナレフ「ああっ?…ああ!そのいうことわざ知ってるぜ!飛んで火にいる夏の虫ってやつだろ!?」

店主「そう…まさに今のキミのことさ…」

ベリベリッ!

花京院「ポルナレフ…」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:32:30.96 ID:OPOM91430

ポルナレフ「!?か、花京院ッ!何やってんだよ!」

花京院「僕が導きだした答えはこれだ…」パチンッ!

┣"┣"┣"┣"┣"┣"……

警察「包囲完了ッ!」

警察「被害者安全確保ッ!」

キョン妹「うわぁ!な、なにぃ!?」

ポルナレフ「な、なんだ!?警察?…一体どういうことだよッ!花京院ッ!」

花京院「僕は…キミをとてもいい仲間だと思っている…そしてそれは…これからも決して変わらない…」

ポルナレフ「ああ?何言ってやがる!」

花京院「だから、キミには罪をしっかり償ってもらいたいんだ…」

ポルナレフ「罪だぁ?だから何のことだよ!!」

花京院「もういいんだ、ポルナレフ…さぁ、一緒に警察に行こう…」

ポルナレフ「な、なんだかわからねぇが警察は嫌だッ!!俺は逃げるぜッ!!」ダッ!

花京院「無駄だ!!すでにおまえの周り半径20m!警察といちごかき氷で埋め尽くしているッ!!」

花京院「くらえッ!ポルナレフッ!半径20m!作戦名『ストロベリー逮捕ショー』を―――ッ!!」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:38:27.14 ID:OPOM91430

―集合場所―

ヒュー…

ドーン!…ドーン!!…

ドォオオン!!!


ハルヒ「うわぁーっ!」

承太郎「おぉ…」

キョン「すげぇ……」

…ドーン…ドーン……

シーン…

ジョセフ「フィナーレの名に恥じぬ…凄い花火じゃったのう!」

キョン「ええ、本当に!…さっきの悪夢も…一緒に消えてしましたよ」

ハルヒ「悪夢?なんかあったの?キョン」

キョン「いや、なんでもない!楽しかったな、ハルヒ!」ニコッ

ハルヒ「えっ!…///」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:43:45.98 ID:OPOM91430

消えてしましたよ→消えてしまいましたよorz

キョン「むっ?どうかしたか?」

ハルヒ「あっ…いや…//あんたが笑うなんてめずらしいから…」

キョン「そうか?」

ハルヒ「本当に…楽しかった?」

キョン「ああ、本当に楽しかったよ」

ハルヒ「そ、そう!さすがはあたしの考えた企画ね!」

キョン「ああ、そうだな」

ジョセフ「うむ、その感じじゃ、キョン君…」

花京院「おーい!…」
みくる「キョンく〜ん!…」

タッタッタッタッタッ…

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:48:22.13 ID:OPOM91430

承太郎「遅いぜ、花京院」

花京院「……承太郎…」

承太郎「?…何だ?」

花京院「いや、すまないな、遅れて…」

承太郎「まあいいさ、気にするな。ポルナレフを見なかったか?…」

花京院「ポルナレフなら……先に帰ったよ…」

承太郎「そうなのか?」

承太郎「…じじいの言う通り…少し意地悪が過ぎたか…」

花京院「いやっ!…ポルナレフは怒ってはいなかったよ」

花京院「急な用事を思い出したらしい。承太郎達によろしくな、って言ってたよ」

承太郎「そうか、安心した」

承太郎「…さて、そろそろ解散か…」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 21:52:42.85 ID:OPOM91430

みくる・妹「キョンく〜ん!」

キョン「…朝比奈さん!…に…なッ!!おまえ!!」

キョン妹「えへへーっ!」

みくる「キョン君のあと…ずっと着いてきたみたい」クスッ

キョン「まったく…留守番してろって言ったのに……朝比奈さんに迷惑かけてないだろうな!」

キョン妹「うん!大丈夫だよぉ!」

みくる「ふふっ…あっ、これお土産です」

キョン「あっ!りんご飴…懐かしいなぁ…」

キョン「ありがとうござ……」

みくる「?…」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:04:35.45 ID:OPOM91430

キョン「……(うーん…)」

キョン「もとい!」

キョン「ありがとうな、みくる」

みくる「えっ!…みくるって…キョン君…////」

キョン妹「あれーっ?みくるちゃん顔まっかー!」

キョン妹「りんご飴みたいだねー!」ニーッ!

ハルヒ「あーっ!みくるちゃん、いつの間に!!」

ハルヒ「あっ!キョン!あんた一人でなに食べてんのよ!あたしにもよこしなさいよ!!」

みくる「あっ、涼宮さんのもありますから」ゴソゴソ

ハルヒ「さっすがみくるちゃん!ありがとー!」ギューッ

みくる「ひゃーっ!」

キョン「ハハハハっ!」

ハルヒ「ふぅ!…さてと…そろそろ…解散ね」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:12:13.39 ID:OPOM91430

―駅―

ハルヒ「名残惜しいけど…ここでお別れね」

承太郎「今日は楽しかったぜ」

花京院「僕もです…」

ジョセフ「こんなに楽しい日は…何十年ぶりじゃったよ」

キョン「ジョセフさん…」

ジョセフ「なんじゃ?…キョン君…」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:19:11.43 ID:OPOM91430

キョン「……」

キョン「…今日は…本当にありがとうございました!」

キョン「…うっ…今日は…ここでお別れですが…ッ…いつか…また会えますよね!…」

ジョセフ「もちろんじゃとも……ふふっ…年をとると……涙脆くなって……かなわんなッ……グスッ…」

キョン「うっ…ううっ!…ジョセフさん!」

ジョセフ「必ず!また会おうな!…」ダキッ

ハルヒ「ちょ…ちょっとキョン……ず…るいわよ」

ハルヒ「…別れるっ……ときは…うっ…笑って…別れるんだからっ!…」フルフル…

みくる「涼宮さん…」ポロッ…

承太郎「やれやれ…世話のやける連中だぜ……」クイッ
<帽子のつばを下げる>

花京院「承太郎…」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 22:25:13.10 ID:OPOM91430

花京院「………」

花京院「み、みくるさん!…」

みくる「…は…はい!…」

花京院「ぼ、僕は!…」

花京院「あなたのことが好きです!…」

みくる「…!……」

花京院「お付き合いをしてもらいたい!…」

花京院「でも!今の僕は…まだ自分に自信すら持てない…駄目な男です…」

花京院「あなたと付き合う資格なんてない…」

みくる「………」

花京院「だから!…今度会うとき!…僕があなたに見合う男になっていたら!!…」

花京院「僕と!…付き合ってくれませんか?…」

承太郎「花京院……」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:31:27.65 ID:OPOM91430

sage忘れてたorz 保守感謝

みくる「………」

みくる「……」

みくる「……グスッ…」

みくる「……はい!」

花京院「あっ!…ありがとうございます!」

ハルヒ「きゃーッ!やったわね、みくるちゃん!!」

みくる「…////」アセアセッ

ジョセフ「チーン!ふぅ…!花京院、今日からみくる君のために特訓じゃな!!」

キョン「花京院さん、みくるを泣かせたら、ただじゃおきませんよ!」

承太郎「俺も応援するぜ」

花京院「みんな!ありがとう!」

ハルヒ「よし!」

ハルヒ「決めたわっ!!」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:37:06.41 ID:OPOM91430

ハルヒ「みんなッ!!また来年!ここに集合よッ!!!」

一同「おーッ!!」

ハルヒ「一人でも欠けてたら許さないわよッ!!!」

一同「おーッ!!!」


ハルヒ「よろしいッ!!」


ハルヒ「じゃッ!」


解散ッ!!

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:45:28.37 ID:OPOM91430

―芝生広場 ベンチ―

DIO「有希…」

長門「……なに?…」

DIO「ん?…何でもない…呼んでみただけだ」

長門「ふふっ…なにそれ…」クスッ

長門「ねぇ…DIO?…」

DIO「ん?何だ?」

長門「うふふっ!…呼んでみただけ!」

DIO「こいつぅ!」チョン

長門「あははッ!お返しだよ〜」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:50:56.73 ID:OPOM91430

DIO「………」

DIO「きれいな星空だな…」

長門「うん…ほんとに…きれ…い……」

DIO「有希?どうかしたか?…」

長門「ううん…ゴシゴシ…少し…ねむい…だけ……」

DIO「なら…少し眠るといい…俺のことは気にしなくていいからな」

長門「うん…ありが…と……ごめん…ね…」コテン

DIO「………」

長門「……」スー…スー…

DIO「………」

DIO「おやすみ…有希…」

………

……



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 22:54:00.18 ID:OPOM91430

―???―

ハルヒ「……ちょ…と……キョ…ン!……」

……?…

ハルヒ「…はや……カメラ…やく!………」

…………

ハルヒ「……こんな……チャンス……ったに……だから!!………」

………ッ!

ハルヒ「あっ!…」

ハルヒ「ほら!起きちゃったじゃない!あんたがちんたらしてるからよ!!」

キョン「起きたのはお前がギャーギャー騒ぐからだと思うが?」

ハルヒ「うっさいわよ!ちぇ…有希の寝顔撮りたかったなー!」

長門「……ハッ…」キョロキョロ

長門「DIO?!…」

キョン「ん?長門…どうした?…」

長門「…ッ!(夢…?……)」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/17(日) 22:57:34.21 ID:OPOM91430

―部室―

長門「そんな……」ポロッ

キョン「なッ!?」

ハルヒ「ちょっ!ちょっと有希!?ど、どうしたの?!」

長門「な、ゴシゴシ…なんでもない…」

キョン「なんでもないって…おい、長門…」

長門「寝ている間に…私の目に微細なごみが入っただけ…」

キョン「なんだそうか…驚かせるなよな…」

ハルヒ「びっくりしたわ…急に泣きだしたかと思っちゃったわよ!…」

長門「もう…大丈夫(全部夢…)」

長門「……(でも…楽しい夢だった………)」

キョン「安心したよ…あれっ?」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 23:02:02.94 ID:OPOM91430

長門「なに?…」

キョン「お前、そんな時計してたっけ?」

長門「えっ?…」

チラッ

長門「…あっ…(これは…彼が最初にとった景品……)」

キョン「なかなかいい時計じゃないか、似合ってるぞ」

長門「……ありがとう…(夢…じゃなかった?…でも…彼はいない…やっぱり…夢?……)」

………

……




終わり


こんな駄スレに付き合ってくれた人ありがとう!!こんな終わり方でスマン!
支援・保守してくれた人も感謝感謝です
ハルヒ・ジョジョもう一度読み直してきますッ!!!



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