古泉「どうやら今日は二人だけのようですね」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「これが…俺…嘘だ…嘘だああ!!!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:15:27.69 ID:UkrBKOVu0

ハルヒ「退屈だわ」

古泉「すみません」

ハルヒ「古泉君が謝る必要はないわ。悪いのは無断でサボっている三人よ!」

古泉「(彼は風邪のためと連絡をいれてますから無断ではありませんけどね)」

ハルヒ「もうっ、有希までいないなんて何事よ!?」

古泉「本当珍しいですね。朝比奈さんも無断でというのは初めてですし」

ハルヒ「あとできっついお仕置きをしてあげないと…」

ハルヒ「あ、今日のSOS団の活動を思いついたわ!」

古泉「何でしょう。楽しみです」

ハルヒ「二人であの三人に与えるお仕置きの内容を考えるのよ!」

ハルヒ「二度とサボりたいなんて考えないようなドギツイやつをね!」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:18:21.24 ID:UkrBKOVu0

古泉「それは…名案だとは思うのですが、彼は風邪をひいたと言っていますし、
あとの二人だってまだ欠席と決まったわけではないので…」

ハルヒ「団長に逆らう気?」

古泉「いえ、滅相もない」

ハルヒ「ならさっさと考えるわよ」

古泉「しかし…」

ハルヒ「なによ。古泉君の気が咎められるって言うんなら、キョンには風邪をひ
いた罰、有希とみくるちゃんは遅れた罰ってことにしてあげるから」

古泉「は、はあ…ありがとうございます」

ハルヒ「ふふん、もっと感謝してもいいわよ? さて、じゃさっそく、まずは…
そうね、有希用のお仕置きから考えるわよ!」

古泉「(皆さん、すみません。僕には涼宮さんを止めることは出来ませんでした。
どうか恨まないでください)」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:20:19.19 ID:UkrBKOVu0

――部室前

みくる「ななな、長門さんっ、何か大変なことになってますよっ!?」

長門「予想外」

みくる「うぅ…、キョン君がちょうど休みだから実行できた涼宮さんと古泉君を
くっつけることはできないか二人きりにしてみるという実験がこんなことになる
なんて…」

長門「(説明乙)連絡を入れ忘れたのは私のミス」

みくる「そ、そんなっ、この作戦を考えたのは私なんですから!」

長門「涼宮ハルヒの相手はやはり彼でなくてはならないことが再確認できただけ
でも収穫。あなたに非はない」

みくる「長門さん…」

長門「古泉一樹のせいで無断欠席の罰が遅刻の罰に変更されたため、今から出て
いっても連絡を入れても無意味。何か作戦をたてなくてはならない」

みくる「う〜ん、…あ、古泉君にどうにかして連絡を入れて、できるだけ軽い罰
を提案してもらうというのは?」

長門「軽い罰では涼宮ハルヒは納得しない」

みくる「そ、そっか…」

長門「しかし試してみる価値はある。やってみる」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:25:40.64 ID:UkrBKOVu0

古泉「(おや、メールが…長門さんから?)」

古泉「(『軽い罰を』…ですか、随分とアバウトな注文ですね。

古泉「というか、なぜ今の状況を理解されているのでしょうか)」

ハルヒ「どうしたの? メール?」

古泉「え、ええ。なにやら今日のバイトは来なくていいことになった…との連絡が入りまして」

ハルヒ「ふぅん、良かったじゃない。

ハルヒ「このまま古泉君まで帰ったら学園内で大暴れしようかと思ってたわ」

古泉「あ、あはは…(こればっかりは笑えませんね)」

ハルヒ「で、有希の罰だけど…、そうだ、有希って全然笑わないから、くすぐり
の刑なんてどう? 滅多に見られない有希の笑顔が見られるかも!」

古泉「そうですねえ…(おや、またメールが…)」

古泉「(『絶対不可』…苦手なんでしょうか)」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:28:56.10 ID:UkrBKOVu0

ハルヒ「どう?」

古泉「あ、ああ、実は以前僕がおふざけで長門さんをくすぐってみたことがある
のですが、まったくの無反応でした。長門さんにくすぐりは効きませんよ」

ハルヒ「…こ、古泉君、そんなことしたの? 仲良いのね、有希と」

古泉「か、軽いスキンシップですよ」

ハルヒ「そう、でも効かないんじゃお仕置きにならないわね。他の考えないと…」

古泉「(どうにか阻止できたようで…ん? また長門さんからメール…)」

古泉「(『感謝する』…そんなに苦手なのでしょうか)」

古泉「(さて、次は軽い罰の提案ですね。何がいいでしょう)」



みくる「良かったですね、回避できて」

長門「コクリ」

みくる「(そんなにダメなのかな…。ちょっと試しに…)」

長門「変なことを考えているのならやめておいたほうがいい。命の保証はできない」

みくる「ひっ!? (殺気を感じました…やめときましょう…)」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:32:44.76 ID:UkrBKOVu0

古泉「今度の探索の日に昼ごはんを奢る、くらいでいいんじゃないでしょうか」

古泉「長門さんは一度も奢らされたことはありませんし」

ハルヒ「古泉君、やけに甘いわね。やっぱり有希と…」

古泉「ち、違いますよ、誤解です」

ハルヒ「怪しい…」

古泉「(困りましたね。しかし、この話題をどうにか活動終了時間まで引き延ばす
ことができれば、三人の罰のことはうやむやにできるかもしれませんね)」


古泉「…仕方ありません。涼宮さんを信頼していますから、正直に言いましょう
。実はですね…」

古泉「僕、長門さんのことが好きなんです」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:34:49.12 ID:UkrBKOVu0

長門「!」

みくる「わ、わ、そうだったんですか。古泉君が長門さんを…」

長門「違う。これは作戦」

長門「この話題を引き延ばして罰をなかったことにしようとしている。
そうに決まっている。絶対そう。間違いない」

みくる「な、なるほど…(動揺してる?)」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:41:13.69 ID:UkrBKOVu0

ハルヒ「なんだ、やっぱりそうなんじゃない! 最初っから素直に言えばいいの
に!」

古泉「すみません、やはり少々恥ずかしかったもので」

古泉「(ほっ、良かった、乗ってきてくれましたね)」

ハルヒ「で? で? 有希のどこが好きなの? 告白はしてないの? デートと
か誘ってみた?」

古泉「え、えっと…(鶴屋さんなみの猛ラッシュですね)」

古泉「どこが好きなのかと言いますと…、そうですね、全部、と言ってしまうと
アレなのでいくつか挙げさせていただきますと」

ハルヒ「いいわよ、どんどん言っちゃって」

古泉「本を読んでいるときの真剣な眼差し、ページを繰る細い指先、守ってあげ
たくなるほどの小柄で華奢な身体。まだありますが、強いてあげればそのような
ところでしょうか」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:44:31.44 ID:UkrBKOVu0

長門「……」

みくる「あぅ…聞いてるこっちが恥ずかしいですねえ」

長門「……」

みくる「長門さん?」

長門「……」

みくる「あの」

長門「なに」

みくる「顔、赤くなってません?」

長門「なっていない。あなたの目が異常なだけ」

みくる「は、はあ…(絶対なってますよ)」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:47:38.80 ID:UkrBKOVu0

ハルヒ「古泉君、本気なのね」

古泉「はい、お恥ずかしながら」

ハルヒ「恥ずかしがることなんてないわよ。っていうか、さっきあたしに言った
有希の好きなところを本人に言ってあげたら? きっとおちるわよ」

古泉「そうでしょうか?」

ハルヒ「自信を持って保証するわ!」

古泉「ありがとうございます。では機会がありましたら、僕の気持ちを伝えてみ
ます」

ハルヒ「うんっ、そうしなさい!」

古泉「(適当な頃に玉砕したと伝えれば問題ありませんよね。長門さんは嘘だと理
解してくれているでしょうし)」

ハルヒ「じゃあ古泉君の淡い恋心に免じて、有希の罰は昼ごはんを奢るってこと
で勘弁してあげるわ」

古泉「ありがとうございます」

古泉「(うやむやにすることは出来ませんでしたが、まあ罰は軽くなったのでよしとしましょう。
しかし、後の二人に関してはどうすれば…)」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:49:49.19 ID:UkrBKOVu0

みくる「良かったですね、軽くなって」

長門「…違う」

みくる「へ?」

長門「古泉一樹…」

みくる「ど、どうしたんですか?」

長門「これは作戦。古泉一樹の作戦」

長門さっきの言葉は全て嘘。本気ではない。彼は私に恋愛感情を持ってなどいない。私だって…そう」

みくる「ちょ、ちょっと怖いですよぅ…長門さん、大丈夫ですか?」

長門「問題ない。あなたは自分の罰について心配するべき。…違う。…違う」

みくる「まだ少し怖いですよ…。でも、そうですね。よし、次は私が古泉君に!


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:53:23.24 ID:UkrBKOVu0

古泉「(ん、今度は朝比奈さんからメールですか)」

古泉「(『次は私のも、よろしくお願いします』…朝比奈さんも知ってるんですか)


古泉「(さて、どうしたものでしょう)」

ハルヒ「次はみくるちゃんね! 有希の分も合わせてうんとひどい目にあわせて
あげないとね!」

古泉「です、ね…(むむ、これは難しいですよ)」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:55:09.40 ID:UkrBKOVu0

あとここからエロじゃないんだけど、
くだらん下ネタが入ってくるから苦手な人は注意ね

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:58:19.23 ID:UkrBKOVu0

ハルヒ「みくるちゃんと言えばあの巨乳よね…。う〜ん…」

ハルヒ「ねえ、何かない? あのおっぱいに与えるいい罰は」

古泉「そうですねえ…(胸関連で軽い罰なんてせいぜい涼宮さんに軽く揉まれる、
なんてことくらいしかないでしょう)」

古泉「(しかしそれは普段からけっこうされてますし、ダメですね)」

古泉「胸以外では、ダメなのですか?」

ハルヒ「うんっ、やっぱり罰を与えるのはあの胸が好ましいわ!」

古泉「(仕方ありません。またさっきの設定を使いましょう)」

古泉「涼宮さん、申し訳ないのですが、僕の好みは長門さんサイズなんです」

古泉「だから、朝比奈さんの胸にはこれといった興味が沸かないのですよ。ですから、胸
への罰は特に思いつきません。他のことに関してでしたらなんとか…」

ハルヒ「そっか、そうよね。古泉君は有希のが好きなのよね。分かったわ、胸以
外も許可してあげる」

古泉「ありがとうございます(よかった…さあ、問題はここからですよ)」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:00:20.31 ID:UkrBKOVu0

みくる「な、長門さんっ、落ち着いてくださいぃ!」

長門「パーソナルネーム・古泉一樹を敵性と判断」

みくる「ちがっ、違いますよ! 古泉君は長門さんの胸に興味があると言ってく
れたんですよ!?」

みくる「むしろショックを受けるのは興味が沸かないなんて言われた私の方です!
でも私は古泉君のことを敵だなんて思ってません! ここで長門さんが怒るのはおかしいでしょうっ!?」

長門「…古泉一樹の中ではあなたのそれより私の胸の方が価値があるということ?」

みくる「そうっ! そうです!」

長門「わかった。ならば、いい。許す」

みくる「よかった…(あ、長門さん嬉しそう)」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:02:53.73 ID:UkrBKOVu0

ハルヒ「何か思いついた? 私は一日中あの胸にせんたくばさみをつけて過ごさ
せる、なんてのを考えたけど、なんか面白みがないのよね」

古泉「ええ、確かにそれではインパクトがありませんね(というかやっぱりターゲ
ットは胸なのですか)」

ハルヒ「そうよね、やっぱりインパクトは大事よねー。何かないかしら…」

古泉「何か特別なコスチュームを着せる、などはいかがでしょう? (これなら彼
女も慣れているでしょうし)」

ハルヒ「それこそインパクトがないわ。いつもと一緒だもん」

古泉「ですよね、失礼しました」

古泉「(困りましたね。涼宮さんのお気に召す軽い罰…ありませんね)」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:05:46.93 ID:UkrBKOVu0

みくる「ああ…私のほうは随分難航してるみたい…」

みくる「そうだ、長門さんはもう入ってもいいんじゃないですか? もう罰も決
まったことですし」

長門「…」

みくる「古泉君と一緒に軽い罰を考えてきてくださいよ」

長門「いや」

みくる「なっ、なんでですかっ!」

長門「…(古泉一樹…)」

みくる「私は長門さんの罰が軽くなったことに心から喜んであげたのにっ、う、
裏切るんですか!?」

長門「別に頼んでいない」

みくる「!」

みくる「うぅ、…う、裏切りものの長門さんなんか、…こうです!」

長門「!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:07:30.33 ID:UkrBKOVu0

みくる「こちょこちょこちょこちょ」

長門「くっ…や、やめ…」

みくる「やめて欲しかったら中へいってください」

長門「んぅっ…わか…はふ…わかった…いく…だから…」

みくる「それとさっきひどいことを言ったことも謝ってください」

長門「なっ…っ…なんの…こと…ぁぁ…」

みくる「『別に頼んでいない』ってやつですよ! アレけっこう傷ついたんです
よ!?」

長門「ぁ…ぁ、謝る…んぁっ…だ、だからもう…っ…」

みくる「じゃあ、行ってきてください」

長門「…わかった」

みくる「…(ホントに弱いんですねえ。あんな長門さん初めてでした)」

長門「…(朝比奈みくるは敵)

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:10:06.39 ID:UkrBKOVu0

ガチャ

ハルヒ「あっ有希!」

長門「野暮用で遅れた」

ハルヒ「あんたねえ、本来ならくすぐり地獄だったわよ?」

ハルヒ「でも安心して、古泉君のおかげで昼ごはんを奢るだけで許すことにしてあげたわ。感謝しなさい。
ねっ、古泉君?」

古泉「はは、まぁ…(そのウィンクの意図は何ですか)」

長門「(もうされたので意味がない)」

ハルヒ「ん? 何か言った?」

長門「ふるふる」

ハルヒ「そう、まあいいわ。有希、あんたもみくるちゃんに与える罰の内容を考
えなさい。とびっきりきついやつをね」

長門「任せて」

古泉「(なにやら長門さんの瞳が燃えているような…)」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:11:59.62 ID:UkrBKOVu0

みくる「えええっ!? 任せてってどういうことですか!」

みくる「大丈夫ですよね長門さん!!」

みくる「……っていうか、廊下で一人って寂しい…。色んな意味で長門さんを行
かせない方がよかったかも…」



ハルヒ「頼もしいわね有希。思いついたらどんどん言いなさい」

長門「思いついた」

ハルヒ「早っ! でもいいわよそのやる気! どんなの?」

長門「裸にひん剥いて胸にせんたくばさみを付けられるだけ付けさせながら団員
に絶対服従を誓わせながらのくすぐり地獄」

ハルヒ「なんか全部まとめた!―って感じね。何をかは分かんないけど。でも、
いいわね、面白いわ、それ!」

古泉「いや、でもそれは…」

ハルヒ「何よ古泉君。有希の案なのよ、いいでしょ?」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:14:54.70 ID:UkrBKOVu0

古泉「う…(まさかその設定がここで裏目にでるとは…そうだ)」

古泉「しかし、その罰をやるときには彼もいるのでしょう?」

古泉「裸の朝比奈さんが見れるとあっては彼、喜んでしまうのでは?」

ハルヒ「何言ってるのよ。裸のみくるちゃんを男の視線に曝すわけにはいかない
わ」

ハルヒ「その罰のときはキョンと古泉君は部室を出ててもらうわよ」

古泉「ああ…(よく考えたら当然ですね。どうしましょう)」

長門「あなたは私だけを見ていればいい」

古泉「え?」

長門「…」

古泉「(今のは、幻聴でしょうか)」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:17:00.30 ID:UkrBKOVu0

みくる「ぐす…やっぱり裏切られた…」

鶴屋さん「あれれー? みくるどうしたのさ、こんなところで一人でっ。入んな
いの?」

みくる「つ、鶴屋さぁんっ!」

だきっ

鶴屋さん「わわっと! あっはっは、よしよしみくる、そんなにあたしが好きな
のかい?」

みくる「助けてください、鶴屋さん」

鶴屋さん「へ?」



古泉「(どうしましょう、もうほぼ決まったような雰囲気になっていますよ…)」

ハルヒ「そうね、片方五つくらいいけるんじゃない?」

長門「私の計算では朝比奈みくるの胸にはせんたくばさみ9.3個分のスペースがある」

ハルヒ「すごっ!」

古泉「(盛り上がってますねえ、もうダメかも)」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:19:40.27 ID:UkrBKOVu0

みくる「――というわけで、長門さんはひどいし古泉君は使えないし、とにかく
ピンチなの!」

鶴屋さん「あははっ、ひどい言い様だねみくるっ。オッケー、おねーさんにまっ
かせなさいっ!」

みくる「! ありがとう鶴屋さん! (やっぱり持つべきものは親友…!)」



ハルヒ「よーっし、それじゃあキョンに明日せんたくばさみ二十個持ってくるよ
うに電話入れとかなきゃ!」

古泉「(あぁ、完全に決定してしまった。朝比奈さん、どうか無力な僕をお許しく
ださい)」

長門「…」

古泉「(長門さんは何をしているのでしょう。ひたすら指をくねくねさせています
が…。くすぐる練習?)」

ハルヒ「二人共っ、みくるちゃんのお仕置きも決まったわ! 次はお待ちかねっ
、キョンの…」

???「ちょっと待ったぁーっ!」

ハルヒ・古泉「!?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:23:19.63 ID:UkrBKOVu0

バタン

鶴屋さん「鶴屋、参上!」

ハルヒ「鶴屋さんか…。何しにきたのよ。今大事な会議の真っ最中よ?」

鶴屋さん「まあ落ち着いてハルにゃんや。私はみくるのことで話があるのさっ」

ハルヒ「みくるちゃんの?」

鶴屋さん「うんっ、入っといでみくるー」

みくる「こそこそ…」

ハルヒ「あーっ、みくるちゃん遅いわよ!? 何してたのよ!」

みくる「ひぃっ、ご、ごめんなさい!」

鶴屋さん「うんうん、相変わらずの仲良しさんで安心安心っ」

ハルヒ「みくるちゃん連れてきてくれたのね、ありがと、鶴屋さん」

鶴屋さん「まあねっ。あ、それよか聞いたよっ。みくるにひどい罰を与えようと
してんだってねっ」

ハルヒ「そうよ?」

鶴屋さん「どんな罰なのか教えてくんないかなっ?」

ハルヒ「いいわよ。まず裸に(ry」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:24:36.46 ID:UkrBKOVu0

みくる「は、はう…」

ぱたっ

古泉「あ、朝比奈さん、大丈夫ですか?」

長門「心配ない」

古泉「そうなんですか?」

長門「そう」

古泉「…(完全に気を失っていますが)」

鶴屋さん「ぷっ、あはははっ、いいねっそれ面白いっ!」

ハルヒ「でしょ?」

鶴屋さん「うんうん。実行の際は是非呼んでおくれっ」

ハルヒ「もちろんオッケーよ」

みくる「ちょっと待ってください!」

古泉「復活しました」

長門「だから大丈夫と言った

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:26:18.56 ID:UkrBKOVu0

みくる「鶴屋さん、話が違いますよぅ! 止めるの手伝ってくれるって言ってた
のに!」

鶴屋さん「だって楽しそうにょろ?」

みくる「楽しくないです! …ううっ、ぐす…親友に裏切られた…。やっぱり私
の味方はキョン君だけなの?」

古泉「あの、僕けっこう頑張ったつもりなのですが」

みくる「ああキョン君、明日は必ず来てくださいっ。せんたくばさみは持ってこ
ないで」

古泉「…」

長門「朝比奈みくる、私のダーリンを無視?」

古泉「いつから僕はあなたのダーリンになったのですか」

長門「あなたが言ってくれた」

古泉「いえ、あれはですね…」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:27:22.29 ID:UkrBKOVu0

鶴屋さん「でさでさっ、目隠しさせるのどおっ?」

ハルヒ「いいわね! あ、カメラ用意しておいた方がいいかしら?」

鶴屋さん「わおっ、ナイスハルにゃんっ! 思い出にいっぱい撮っとこうよっ」

みくる「キョン君…キョン君…」

長門「一樹…」

古泉「ちょっ、何ですか、抱きつかないで話を聞いてください」

ハルヒ「はいはいっ! 皆聞いてーっ! とりあえずみくるちゃんの罰は決まっ
たことにして、つぎっキョンのやつ、行くわよー!」

鶴屋さん「おーっ!」

みくる「キョン君、私と一緒に地獄に堕ちましょう…」

長門「彼のことは考えないで、私のことだけを考えて」

古泉「…(彼がいないだけでこうも収集つかなくなるんですね、SOS団は)」


古泉「(ふむ、聞いてますか? 朝比奈さんの言う通り、明日はちゃんと来てくだ
さいよ?)」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:28:36.58 ID:UkrBKOVu0

キョン「はっ!」

キョン「……」

キョン「…非常にカオスな夢を見た…」

キョン「妙にリアルだったぞ…」

キョン「ん? メールが来てる…げ、ハルヒからだ」

『風邪ごときで休むなんてたるんでるわ! 明日は覚悟しておきなさい! それ
と、明日はせんたくばさみを二十個ほど持ってきなさい。忘れたら死刑!』

キョン「せんたくばさみ…」

キョン「…夢じゃなかったというのか…アレ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:29:16.76 ID:UkrBKOVu0

翌日、風邪が全快した俺は朝比奈さんのためを思い、せんたくばさみを十個だけ
持って学校へと向かった。

何?

俺の分の罰は何だったのかって?
そんなもん、思い出したくもない。
まああれだ。
ご想像にお任せします、ってやつだな。

とりあえず、俺はもう二度と学校を休むことがないように、体調管理をしっかり
することにするよ。


おわり

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:33:03.77 ID:UkrBKOVu0

以上です
初スレ立て&初SS投下だったので緊張しました
夢オチっぽくなってしまったのは俺の力量不足であって決して面倒になったとかではありません
これ一応書き溜めてたやつなんで…
たくさんの支援ありがとうございました
では



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