1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 15:43:23.41 ID:s/uBLIK/0
キョン「ふう・・・」
やはり便所は洋式に限る、洋式とはいってもお尻洗浄付きじゃないとダメだが
今のところハルヒは便所まで入ってきたことはない、ここはユートピアだな
うぃーん、びびびびび・・・
学校の便所のくせに、えらくいい便器だから困る
しかし・・・洗浄機の性能差がうんこの出しやすさの決定的差でないことを、教えてやる!
・・・コンコン
キョン「ん・・・?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 15:45:31.93 ID:s/uBLIK/0
誰だ、どう考えても入ってるのはわかるだろ
キョン「入ってまーす」
・・・返事はない、返事をするのは俺だが
コンコン
キョン「・・・っち」
なんだってんだ、くそったれめ!
クソをたれているのは俺だが
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 15:47:32.46 ID:s/uBLIK/0
キョン「・・・いいぜ、来いよ!楽しもうぜ!」
ああ、やってやる、やってやるぞ!
そうさ、俺にとっては難しいことではない
長門「・・・話がある」
キョン「な、長門!?」
出そうになっていたうんこが引っ込む
くっ、昨日出てなかったから出したかったのに!
キョン「ど、どうした!?なぜここまで入ってくる?別に話はここじゃなくても・・・」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 15:49:37.24 ID:s/uBLIK/0
というよりここはまずい
楽しもうぜとか言っちゃったけど問題にならないだろうか
長門「今話したいから」
キョン「そ、そうか」
わざわざ便所まで入ってきて話すとは相当重大な発表があるのだろう
例えばソニーがゲーム機から撤退するとか・・・もしかして告白だったらどうしよう、きゃっほう
長門「私は消えなければならない」
キョン「・・・なんやて!?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 15:53:49.78 ID:s/uBLIK/0
長門が消える?
どういうことだ?
長門「あらゆるところでSSを書かれすぎて、もはや涼宮ハルヒはただの変態になりさがった」
キョン「はあ?」
長門「観察をするに値しない存在になってしまった以上、私がここにいる意味はない」
なんだかよくわからないがハルヒはただの変態で、情報うんたらかんたらーにとって重要な存在ではなくなったらしい
だが・・・
キョン「意味なんて必要あるか!お前はお前なんだ、くだらないこと言うようなら俺がお前らのボスを調教してやるぞ!!」
長門「私もそう思った」
キョン「だったら!」
長門「経費の問題」
キョン「なんやて!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 15:57:27.33 ID:s/uBLIK/0
驚いた、まさか経費とかいう言葉が出てくるとはな
それよりも便所でデカイ声を出してしまったことがまずい
ああ、また変人のレッテルが・・・
キョン「・・・お前らに経費もクソもあるのか?」
長門「ある」
キョン「そんなもん、おかしな呪文でちょいちょいと」
長門「流通がある以上そういうわけにもいかない・・・それと、情報統合思念体の趣味」
キョン「趣味、ああ・・・」
長門「家賃、食費、光熱費、学費・・・意外とバカにならない」
食費は我慢すればいいだろうと思うが、確かにこのあたりは大変だ
なんたら費だとか聞くと、急に親近感が湧くから不思議だなと思う
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 16:00:31.59 ID:s/uBLIK/0
キョン「で、経費が落ちません、と」
長門「そう」
キョン「だから消えます、と」
長門「そう」
キョン「・・・どうにかならないのか」
長門「どうにもならない」
なるほど、重大発表だ
俺にとってはソニーの動向よりもよっぽど衝撃的だ、地球が割れんばかりのパンチを心臓にもらったような感覚
だが、それよりも今は・・・
キョン「とりあえずだ、長門」
長門「・・・?」
キョン「俺はトイレから出たい」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 16:30:21.92 ID:s/uBLIK/0
長門が消える・・・この一報は一同に衝撃を持って迎えられた
ハルヒ「キョン・・・マジなの?」
キョン「ああ、残念だが」
ハルヒ「有希・・・実家に帰るならなんでもっと早く言ってくれなかったのよ!」
当然、消えるなんて言ってもわけがわからないので、家庭の事情で実家に帰るということにした
場所とか聞かれたらどうしよう、ヒヤヒヤだがもう言ってしまったものはしょうがない
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 16:37:25.79 ID:s/uBLIK/0
長門「急に決まった」
みくる「ふぇぇ・・・ちなみにご実家はどこに?」
これは・・・ボケているのか、意地悪モードなのか
口を挟むのはやめておこう
長門「宇宙?」
キョン「あー、はいはい、結構遠い場所にあるんだな!」
やっぱり挟むことにしよう、もうボロが出たかもしれないが
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 16:40:33.31 ID:s/uBLIK/0
古泉「寂しくなりますね」
長門「私もそう思う」
ハルヒ「・・・有希、今なんて言った?」
長門「私もそう思う」
ハルヒ「もっと大きな声で」
長門「私もそう思う」
ハルヒ「変わってない!もっかい!!」
長門「私もそう思う」
ハルヒ「もっかい!!!」
長門「私もそう思う」
ハルヒ「・・・」
長門「・・・」
なるほど、長門とスポ根は愛称が悪いのか
見てのとおりだが、もしかしたら声を張るのかなあなんて期待した俺がバカだったか
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 16:44:57.21 ID:s/uBLIK/0
ハルヒ「・・・キョン、聞いた?」
キョン「聞いた」
まさか長門が寂しいなんて言うとはな
いや、言うだろうがこうもあっさりと言うなんて
ハルヒ「有希は成長したわ」
キョン「お前も成長しろ」
ハルヒ「うるさいわね!・・・そう、有希は成長した」
そりゃそうだ、なんてったって俺がこんなにかわいがってきたんだからな
ハルヒ「まだちょっと物足りないけど、それでもSOS団から離れるには十分なくらい成長したと思うの」
長門「私は離れたくない」
ハルヒ「なっ・・・!キョン!!!赤飯を用意して!!!!!!!!」
キョン「落ち着け」
ハルヒの扱い方まで覚えたらしい
なるほど、これは十分に成長したといえるだろう
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[仕事中なんです] 投稿日:2008/08/08(金) 17:00:13.67 ID:s/uBLIK/0
ハルヒ「はーっ、はーっ・・・かわいい有希にご褒美をあげたいと思うのよ」
古泉「ご褒美ですか」
ハルヒ「そうよ!あたしと一日遊びましょう!!!」
みくる「愛の鞭でしゅwwwwwwwwwwwwwwwww」
長門「それも興味がある」
キョン「そんな興味今すぐ捨てろ」
長門「だけど、私は・・・」
そう言って、長門は俺の袖を掴んだ
小さな手が、力強く掴んだ
キョン「・・・なんだ?」
長門「私は、あなたと遊びたい」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:17:11.65 ID:s/uBLIK/0
それを聞いたハルヒは荒れに荒れ、鎮めるのがえらく大変だったが、渋々認めさせた
どうやって認めさせたかは想像に任せる、ヒントは縄跳びだ
キョン「そろそろ時間だが・・・」
待ち合わせの場所に長門がいない
おかしい、普段なら俺のほうがあとから・・・というか、長門がバカみたいに早くから待ってるんだが
長門「おまたせ」
キョン「うわっ!」
長門「ごめんなさい」
キョン「い、いや・・・」
驚いた、おまたせなんて言ってきたことももちろんだが
何より服装がいつもの制服ではないことに驚いた
なんというか、ファッション誌で見るような格好をしている
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:23:39.02 ID:s/uBLIK/0
キョン「あー、えーっと、そのワンピース似合ってるな」
長門「そう」
キョン「俺はてっきり制服で来るものかと・・・」
長門「デートだから」
キョン「そ、そうか」
これはドッキリか何かか?
なんて聞こうかと思ったけどバカバカしいからやめた
キョン「その服高かったんじゃないのか?」
長門「作った」
キョン「・・・なんだって?」
長門「自作した」
まさか裁縫するとは思っていなかった
なるほど、よく見ると服の縫い目全てが恐ろしく正確だ、まったく狂いがないし、タグも付いてない
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:32:03.49 ID:s/uBLIK/0
キョン「これを・・・自作?」
長門「そう」
キョン「・・・凄いな」
長門「・・・」
心なしか頬が染まったように見えた
今日はいつもより気合を入れて観察するぜ!
キョン「じゃあどこに行こうか」
長門「どこでもいい」
キョン「ああ・・・じゃあとりあえずブラブラしてみるか」
長門「じゃあ、行きましょう、・・・」
キョン「ん・・・?」
なにか言おうとしたのに止めたような気がする
緊張でもしているんだろうか、俺はかなり緊張しているが
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:35:09.07 ID:s/uBLIK/0
ドンッ
キョン「っあ、すいませ―」
長門を一生懸命観察していたら人にぶつかってしまった
みんなもよそ見しながら歩いたり自転車こぐのはやめよう
男A「んだっオラァ!?ぶっころっぞー?おおっ???」
男B「うひっwwwwやめとけってwwwwwwwwww」
どうやらややこしいのにぶつかってしまったらしい
やだね、女連れで面倒はごめんだぜ
キョン「えーっと、すみま―」
男A「ああっ?んだオメーケンカ売ってんのかァ?」
男B「ふひひwwwwww売ってねーってwwwwwwwwwwww」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:38:25.28 ID:s/uBLIK/0
どうすべきか
思案し始めたところですでに決着はついていたようだ
男A「おっ?なんだァ?ねーちゃんよ、俺とやろうってか?」
長門が男の首に手を伸ばした
今日はおかしな呪文で吹っ飛ばしたりはしないのだろう
キョン「おい、長門・・・」
長門「・・・」
男B「やめとけってwwwwビビッてんよwwwwwwwwwwww」
男A「こっちゃ痛い思いしてるってんだよ!わかって・・・ひぎいいいいいいいいいいい!?」
なんだかミシミシという音がしている
長門が握ってる首から音がしているようだ、人間ってこんな音が鳴るんだなあ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:41:34.74 ID:s/uBLIK/0
男A「がっ・・・ぐっ・・・」
男B「ちょ・・・やべーって!!シャレになってねーって!!!」
見ると、長門の眼がギラギラしている
ヤバイ、奴はマジで殺る気だ
キョン「お、おい・・・?」
男が白目を剥いて泡を吹き始めた
これはこのまま放っておくと本当にシャレにならない
まさかここまでやるとは思わなかった、止めよう
キョン「長門!ストップだ、ストップ!!」
長門「・・・」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:44:49.14 ID:s/uBLIK/0
ドサッ・・・と、男が崩れ落ちた
通行人がみんな見てる、これはまずいな
キョン「・・・あー、なんだ、すまんな」
男B「い、いえ、すんませんでした!!」
ダメになってしまった男を抱えて逃げていく
うーん、そりゃまあこういう結果は誰も予想していなかったろうが
キョン「おい、長門、やりすぎだ・・・!」
長門「彼女はサイボーグ」
キョン「はあ?」
長門「つっこんで」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:47:49.60 ID:s/uBLIK/0
思わずにんじんを探した自分を戒める
ツッコんで!と言われたらハルヒににんじんを突っ込むのが俺のジャスティスなんだが
キョン「お、お前は宇宙人だろー・・・」
長門「違う」
キョン「はあ?・・・情報なんたらかんたらだろー」
長門「そうじゃない」
キョン「じゃあどうするんだ?」
長門「お仕置きを所望する」
思わず1秒に16回まばたきをしてしまった
お仕置き?こいつはどこまで知っていて、どこまで期待しているんだろう
キョン「・・・えーっと、お前はなにを言っているんだ?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:54:13.14 ID:s/uBLIK/0
長門「・・・縛られてみたい」
キョン「はあ!?」
長門「いいものだと聞いている」
どこで聞いたのかは知らんが、早くも話がおかしくなってきている
・・・けどこの身体でも感じるんだろうか?気にはなる
キョン「あー、お前は本当にそれでいいのか?」
長門「・・・」
コクリとうなづく長門を見ているとおかしな気持ちが火を噴きそうだ
いいのか、縛っても、ええのんか・・・?
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 17:57:08.65 ID:s/uBLIK/0
キョン「・・・わかった」
ああ、わかった、それが望みならそれで
今日は長門の思い出作りだ、派手にいけばいい
長門「縄も用意した」
そう言って取り出したのは荒縄だった
もしかして宇宙人も弄くったりするのかな?
キョン「これは・・・お前、好きだな」
長門「・・・」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:01:01.01 ID:s/uBLIK/0
早速路地裏で長門を縛ってみることにした
荒縄とはな、いい思い出が作れそうだぜ
キョン「じゃあ、長門・・・ワンピースを脱ごうか」
長門「・・・」
うなづいてワンピースを脱ぐ
下にはスパッツ・・・だと長門が運動少女みたいなので今日はレギンスとしておく
キョン「・・・長門、下はノーパンになろう、ノーパンの上からレギンスだ!」
長門「えっ?」
ビクッとする長門かわいいよ長門
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:06:31.41 ID:s/uBLIK/0
良き日となりました
レギンス越しから長門の割れ目にばっちり食い込む荒縄
長門「んっ・・・」
キョン「・・・長門、実は物凄い変態だったんだな」
長門「そんなことはない」
必死に否定するが、身体は正直だぜ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:09:14.97 ID:s/uBLIK/0
キョン「じゃあ、長門・・・飲み物が欲しいな」
長門「自動販売機がある」
キョン「・・・バカなこと言っちゃいけない」
長門「どう言えばいいの?」
キョン「コンビニがあるだろう」
そうだ、なんでわざわざ機械を相手にするんだ
俺は長門に言ってやりたい、そんなのはお仕置きとはいわないと
キョン「長門、機械相手にモジモジしてもお仕置きとはいえないよ」
言っちゃった
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:11:05.63 ID:s/uBLIK/0
店員「いらっしゃいませー、こんにちはー」
コンビニの中はとても涼しい
そして涼しさに釣られた人がたくさんいるわけだ
キョン「長門、何か飲みたいものはあるか?」
長門「・・・特にない」
早くも顔が紅く染まっている
熱にやられちゃったかー?ぐふふふふ・・・
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:14:10.19 ID:s/uBLIK/0
キョン「ほら、飲まないと暑くてしょうがないだろ?」
長門「んんっ・・・!」
いいながらちょっとさすっただけでこのレスポンス
どうですか、みなさん!今なら効果抜群の荒縄、安くしておくよ!
長門「はっ・・・はっ・・・」
キョン「ほら、長門、商品持って並んで」
長門「これは、なに?」
そう言って、長門は飲み物以外に買おうとしているものを指差す
キョン「聞きたいか?」
長門「・・・」
キョン「・・・妊娠検査薬だ!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:16:41.91 ID:s/uBLIK/0
この若者二人はそんなはしたないことをしているのか!
そう思われてると思うとゾクゾクすると思わないか?
長門「妊娠・・・検査・・・んっ」
キョン「なにか勘違いされるかもしれないなあ」
長門「勘違い?」
キョン「そう、もしかしてこの子たちはヤッてしまったのかなあ、子供ができちゃったのかなあ、なんてな」
長門「子供・・・んっ、んんっ・・・!?」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 19:43:04.90 ID:sCUaW1Aj0
長門の様子が急におかしくなった
息が荒い、眼が潤んでいる
キョン「長門?」
長門「・・・んんんんんんんんん!!!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:26:45.12 ID:sCUaW1Aj0
長門「長門有希、脳みそ沸騰しちゃううううううううううううう!!」
キョン「な、長門!?」
ぶるぶる震えながら長門がどこかへ逝ってしまった
眼の焦点が全然合っていない
店員「お、お客様!?大丈夫ですか!?」
キョン「大丈夫、大丈夫だから!」
長門「お仕置きいいいいいいいよおおおおおおおおおおおおお」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:29:36.16 ID:sCUaW1Aj0
当然のように注目を集める俺たち
ああ、この視線は興奮しない、これは求めてない
キョン「長門!落ち着け!!」
長門「マムシドリンク・・・!!」
キョン「長門!!」
店員「お、おしおき・・・?」
キョン「全然、全然そんなことないですから!今日外暑いからさあ!!」
長門「私は縛られている!!」
店員「じ、事情が変わった、続けて!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:33:23.69 ID:sCUaW1Aj0
長門「私はノーパン!」
店員「の、のーぱ・・・」
長門「もっと見られたい!」
キョン「うわああああ、ちょっとエアコンの温度が高いのかな!?」
長門「私達はこれから淫らな旅に出る!!」
キョン「お、おいおいおい、消防車が走っていくぞお!!ぶいーんぶいーん」
店員「あ、あの・・・お客様・・・ちょっと奥に・・・」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:36:19.34 ID:sCUaW1Aj0
キョン「おっと、こうしちゃいられねえ!!長門、行くぞ!!!」
長門「もう汽車は走り出している!!」
店員「お、お客様!!」
買い物籠を放り投げ、コンビニを飛び出す
このときほど自動ドアが開くまでの時間を長く感じたことはなかった
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:40:15.37 ID:sCUaW1Aj0
もう二度とあのコンビニは使えないだろう
立地がよく結構利用していたんだが
長門「・・・」
キョン「・・・長門」
長門「・・・申し訳ないと言うほかない」
キョン「う、うん・・・まあ、そうなんだが、あーっと・・・」
長門「おかしい」
キョン「なにが?」
長門「まったく尿意はなかったのに、何かが出た」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:44:56.37 ID:sCUaW1Aj0
キョン「なんだって?ちょっと見せてみろ」
許可を取りワンピースを捲る
下には変わらずレギンスの上から荒縄がしっかりと、食い込んでいるが
キョン「長門・・・びしょびしょじゃないか」
長門「私はおかしくなってしまった」
キョン「いや、おかしくないぞ、長門」
長門「しかし・・・」
荒縄から垂れる水滴を見ながら、少し嬉しくなった
もちろんこれは小便じゃない、これは・・・
キョン「これはさ、女なら当然の反応なんだぞ」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:48:27.51 ID:sCUaW1Aj0
長門「当然、反応・・・」
どうにも口調が定まらない
当事者なんだから驚いているのだろうが
キョン「そうだ、俺は嬉しいぞ」
長門「嬉しい?なぜ?」
キョン「長門が普通の・・・とはちょっと違うが、普通の女だってわかったから」
長門「普通・・・女・・・私は・・・長門有希」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 20:52:39.88 ID:sCUaW1Aj0
キョン「さあ、長門、入るぞ」
長門「ここは・・・」
俺達は図書館の前にいた
やっぱり長門には本が似合う
キョン「デートっぽくなかったかな」
長門「期待していたものとは違う」
キョン「すまん」
長門「嬉しい」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:22:55.50 ID:sCUaW1Aj0
本の山にいつもとは違う、おしゃれな服装の長門
おめかしした長門は、ガサツな誰かさんと違って本当に魅力的だ、そう思う
キョン「おい、長門」
長門「?」
キョン「そっちじゃないだろう?」
そう言って長門の手を掴む
少し震える長門、全身が性感帯かい?
キョン「ほら、ここだ」
長門「これは・・・官能小説」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:26:23.22 ID:sCUaW1Aj0
キョン「そうだ、今日は社会勉強だぞ、長門」
長門「・・・」
明らかに困惑している
読んだことがないのかもしれない
キョン「長門は小説好きだろ?」
長門「読んだことがない」
キョン「想像力を働かせるんだよ」
長門「なぜ、こんなものを読ませるの?」
キョン「こ、こんなもの・・・だと?」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:32:11.98 ID:sCUaW1Aj0
キョン「長門・・・世の中には・・・言っていいことと悪いことがある」
長門「ごめんなさい」
キョン「俺に謝ったって・・・しょうがないんだよ・・・!!」
長門「・・・」
キョン「取り消せ・・・こんなものと言ったことを、バカにしたことを、訂正しろ!!!」
長門「・・・ごめんなさい、すばらしい小説です」
キョン「もっとリスペクトしろ!!!!」
長門「すばらしい作品たちです」
キョン「お前の気持ちはその程度なのかよ!!その程度で本を語るのかよ、読むのかよ!!!」
司書「図書館ではお静かにお願いします」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:37:42.86 ID:sCUaW1Aj0
怒られてしまったが、社会勉強は続けたいと思う
一冊を手に取り、長門に手渡した
キョン「さあ、朗読だ」
長門「・・・」
パラパラとページをめくりながら、長門は官能小説を朗読し始めた
が・・・
長門「・・・あんっ」
キョン「長門・・・喘ぎ声しか読んでないじゃないか」
長門「ああんっ・・・」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:47:44.16 ID:sCUaW1Aj0
長門「んんっ・・・ああっ・・・はぁはぁ・・・」
キョン「長門、リアルな息遣いだがそんなセリフあるのか?さっきからページめくってないぞ」
長門「ああん・・・ちゃんと、ある・・・」
キョン「どれどれ・・・」
長門の持っている小説のページを覗く
『「谷岡さん!」そう言いながら数人は自らの欲望を女の身体に刻み』・・・
キョン「長門・・・」
長門「んっ、んっ・・・」
キョン「喘ぎ声、ないじゃないか・・・」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:51:22.09 ID:sCUaW1Aj0
長門「ちゃんと・・・ある」
キョン「おい、その左手は何を触っているのか言ってみろ」
さっきから長門の左手が股間のあたりに伸びている
しっかりエアコンが効いているというのに汗ばんでいるのもおかしな話だ
長門「・・・小説」
必死で嘘をつく長門かわいいよ長門
小学生レベルの嘘かわいいよ
キョン「正直に」
長門「小説・・・」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 21:54:21.71 ID:sCUaW1Aj0
決めた、決心した
これはお仕置きが必要だ
キョン「あくまで嘘をつこうと?」
長門「・・・」
キョン「長門、立て」
長門「はっ・・・ん・・・」
立ち上がりながらモジモジと脚を動かしている
擦り付けたいか、そうかそうか
キョン「長門、俺のひざに座って」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:02:38.93 ID:sCUaW1Aj0
長門が危ない足取りで俺のひざに座る
股間がじんわりと・・・いや、びしょびしょに濡れていた
キョン「長門は嘘をつく悪い子なんだな」
長門「はぁっ・・・ついてない・・・ひうっ!?」
胸を一揉み、全然肉感がない
ハルヒの胸みたいなさわり心地はないが、これはこれで・・・
キョン「悪い子にはお仕置きしないとな」
長門「あああっ!やめて・・・!!」
むにっ、むにっと、胸というより頬を押しているみたいだ
なんというペチャパイ、これも情報なんたらーの趣味か
長門「ひっ・・・!?あっ・・・」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:07:51.88 ID:sCUaW1Aj0
長門「・・・っ!?なにか、くるっ・・・!!」
ビクン、ビクンと長門が痙攣した
と、同時に、股間が一気に濡れ始める
長門「あっ・・・ああっ・・・どうしよう、どうしよう・・・!?」
このあたりのことに関するデータはあっても、経験はないようだ
明らかに困惑しながらも、快楽に身を震わせる
キョン「ああ、長門・・・嘘の次はお漏らしか?」
長門「違う・・・ごめんなさい・・・どうして・・・わからない・・・」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:12:01.65 ID:sCUaW1Aj0
長門「私は・・・私は・・・」
キョン「長門」
長門「これは・・・わからない」
キョン「いいから、どうだった?」
長門「お漏らし、した・・・」
キョン「違うぞ、長門」
長門「違う・・・」
キョン「気持ちよかったんだろ?」
長門「・・・」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:14:55.90 ID:sCUaW1Aj0
コクリ、恥ずかしそうにうなづく
ああそうだ、これは社会勉強であり、思い出作りなんだぞ長門
キョン「これはな、長門」
長門「・・・」
キョン「アイシテルのサインだ」
長門「サイン?」
キョン「ああ、そうだ」
何を言ってるんだろう、俺は
だが純真無垢な女に刷り込むのは楽しいぜふひひひひ!!
長門「ひとつ、お願いがある」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:18:22.38 ID:sCUaW1Aj0
お願い?ブッコミか?もっと揉んでほしいのか?
俺はもう準備OKだぜ!
キョン「ああ、なんだ?」
長門「今日は・・・キョンと、呼びたい・・・」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:20:24.22 ID:sCUaW1Aj0
キョン「お願いって、それか?」
長門「・・・」
コクリとうなづく
キョン、かあ
キョン「好きに呼べばいいと思うんだが」
長門「・・・キョン」
改めてこんなふうに呼ばれるとなんだかこそばゆい
キョン、キョンねえ、初めてあだ名があってよかったと思った
長門「キョン、キョン」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:28:14.67 ID:sCUaW1Aj0
長門「キョン」
キョン「なんだ?」
あだ名で呼ぶことを許可してから、急に積極的になったようだ
こいつにとって、名を呼ぶことはひとつの壁だったのだろう
長門「私をもっと気持ちよくしてほしい」
積極的になりすぎるのも困るか
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:44:03.33 ID:sCUaW1Aj0
長門「ひっ・・・あっ・・・」
胸が感じるらしい、こちらとしては揉み応えがないんだが
長門「んっ・・・!?」
ギュッと押さえつけると感じるのがかわいい
キョン「図書館では静かにしないといけないんだぞ」
長門「はっ・・・!」
ああ、ダメだおっきっきしそうだ・・・だけど俺はハルヒにしか
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:52:32.26 ID:sCUaW1Aj0
長門「キョン・・・」
キョン「なんだ?」
長門「かばんの中に・・・」
何がある?
そう思って長門のかばんをあさる
キョン「長門・・・これは・・・」
長門「使って」
まさかの電動こけしだった
そうか、そうか長門、そうなのか
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/08(金) 23:00:06.82 ID:sCUaW1Aj0
キョン「長門、図書館でこんなことする気分は?」
長門「問題ない」
キョン「そうかい、じゃあ、いいか?」
長門「・・・んんっ!!」
むちゅむちゅと電動こけしの先っちょが入っていく
こんな淫らな長門も悪くないな
長門「あんっ・・・待って・・・!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:03:40.29 ID:sCUaW1Aj0
長門「もうちょっと・・・もうちょっと優しく・・・」
もう長門が長門に見えなくなってきているが、気にしないことにする
俺は悪魔だ、ふはははは
長門「んんん・・・!!」
先っちょをぐにぐにと突っ込む
初めてがこけしか、ふふん、いい思い出じゃないか
キョン「どうだ、長門」
長門「い・・・たい・・・」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:36:38.18 ID:sCUaW1Aj0
こけしの電源を入れようかと思ったが、やめた
まずはまともに入らないと話にならない
長門「んあっ・・・」
キョン「長門・・・」
口を開けてよだれを垂らす長門を見ていると、いけない感情が押し寄せてくる
ダメだ、ここは耐えないと・・・
長門「・・・んっ!?」
無理だった、唇を奪ってしまった
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:42:02.89 ID:sCUaW1Aj0
長門の唇は柔らかくて、暖かくて
気持ちが伝わってくるようだった
長門「んんっ・・・!!」
長門が突然、股間をいじくり始めた
例の突起を触っているのだ
長門「んー・・・んんっ」
キョン「んっ・・・長門・・・」
長門「んんっ・・・ん・・・」
キョン「これで・・・イケ!」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:47:01.16 ID:sCUaW1Aj0
俺は長門にキスをしながら、こけしのスイッチを入れ、奥に押し込んだ
十分すぎるほど濡れていたので、ラクに入った
長門「・・・!?んんんんんんん!!!」
俺の腕の中で激しく痙攣する長門
当然、盛大にお漏らしをした・・・
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:49:00.00 ID:sCUaW1Aj0
表に出ると既に陽も傾き始めていた
キョン「・・・長門」
長門「・・・」
キョン「帰るか」
俺は長門の手を握り、駅へ向かって歩き出した
一歩一歩、踏み出したくない足を、踏み出して
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:52:31.83 ID:sCUaW1Aj0
途中、映画の宣伝だか、新曲の宣伝だか
女性アーティストの声が聞こえてきた
長門「この歌は知っている」
キョン「へえ、長門も歌を聴くのか」
長門「映画で聴いた、これは鼻より談志の挿入歌」
そう言って、長門は歌い始めた
一部、歌詞を忘れてしまったそうだが、素敵な歌声だった
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:55:37.14 ID:sCUaW1Aj0
キョン「長門」
長門「これでお別れ」
キョン「なあ、どうにも・・・ならないよな」
長門「どうにもならない」
こんなに辛くて、悲しくて、寂しくて
こんな気持ちになるデートが、長門との初めてのデート
キョン「・・・長門」
長門「・・・」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/08(金) 23:58:53.18 ID:sCUaW1Aj0
キョン「・・・じゃあ、な」
超大役じゃないか
ハルヒでも、朝比奈さんでも、古泉でもなく
俺が長門と最後に言葉を交わす
最後の見送り
長門「キョン!」
キョン「ん?」
長門「またどこかで」
そう言った長門の顔は、今まで見せたことのない笑顔だった
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:01:14.01 ID:ua82oU9v0
キョン「ふう・・・」
やはり便所は洋式に限る、洋式とはいってもお尻洗浄付きじゃないとダメだが
とりあえず、先日の大声は誰にも聞かれてなかったらしい
うぃーん、びびびびび・・・
お尻洗浄の刺激が、あまり感じられない
今日からあの部室に長門はいないのだ、あの笑顔を思い出すと憂鬱な気分にもなる
101 名前: ◆.LMqmG8Hlg [] 投稿日:2008/08/09(土) 00:03:41.47 ID:ua82oU9v0
・・・コンコン
キョン「ん・・・?」
誰だよ、こんなときに
入っているのはわかるだろ
あのときのことを思い出させるなよ、まだ心の整理がついていないんだ
キョン「入ってるよ!」
つい声を荒げてしまったが、今の俺の心境を思えば神様だって許してくれるだろう
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:06:26.11 ID:ua82oU9v0
・・・コンコン
キョン「しつこいな・・・!」
イライラが募る
なぜ返事をしたのに叩く?
長門の姿がちらつく
キョン「入って―」
長門「話がある」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:08:15.72 ID:ua82oU9v0
キョン「・・・なんだって?」
長門「話がある」
キョン「・・・長門?」
聞き間違えるはずがない
それは確かに長門の声だ
キョン「悪い冗談だ・・・」
長門「冗談ではなく、現実」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:10:50.77 ID:ua82oU9v0
聞き間違えるはずのない声
もう二度と聞けないはずの声
それが今、確かに扉一枚向こうから、間違いなく聞こえる
キョン「長門・・・どうして・・・」
長門「観察する対象が変わった」
キョン「はあ?誰に?朝比奈さんか?古泉か?」
長門「違う」
キョン「じゃあ・・・シャミセンか?」
長門「違う」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:13:19.36 ID:ua82oU9v0
キョン「じゃあ誰に・・・」
長門「あなた」
キョン「・・・はあ?」
俺?
俺のなにを観察するっていうんだ?
身体を洗う順番か?性癖?調教術?
長門「あなたを観察することになった」
キョン「ど、どうして俺を!?」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:15:46.78 ID:ua82oU9v0
長門「あなたに異物を挿入されて、私は機能不全を起こした」
キョン「い、異物・・・?」
長門「私になにが起こったのか、それを解明するため」
キョン「そりゃあ、その・・・」
長門「おそらくあなたがキーだという結論」
俺が、キー?
まさか、電動こけしがキーだろうに、確かにねじ込んだのは俺だが
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:18:00.01 ID:ua82oU9v0
キョン「勘弁してくれよ・・・観察って、俺のプライバシーはどうなる」
長門「その点に関しては問題ない」
キョン「本当かよ?」
長門「少し・・・夜お邪魔したりするだけ」
キョン「なるほど・・・って、問題大ありじゃないか!」
長門「・・・」
ふっ・・・と、笑ったような息遣いが聞こえた
くそっ、こいつ俺のことをなんだと思ってやがる
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:20:06.85 ID:ua82oU9v0
キョン「長門・・・今、笑ったか?」
長門「別に」
確かに笑った、笑ったはずだ
俺はそう信じてる
長門「・・・キョン」
キョン「なんだ?」
長門「これからもよろしく」
キョン「・・・ああ、だが、その前に」
長門「?」
キョン「俺はトイレから出たい」
ああ、ハルヒになんて説明するかなあ
そんな考えが、頭の中をずっとぐるぐるぐるぐる、回っていた
おしまい