長門「そろそろ繁殖の季節……あなたと、合体したい」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 19:43:22.91 ID:Bx+9ImDV0

長門「ぐ……(ガックリ)」
キョン「?! お、おい長門! どうした?!」
長門「ハァハァ……ハァハァ……」
キョン「いったいどうした!? 具合が悪いのか!?」
長門「ハァハァ……来る……離れて……」
キョン「?」
長門「……ぬううううううわあああああああ」

ムニョン

キョン「!?」
長門A「……」
長門B「……」
キョン「な……長門が分裂した……!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 19:47:41.88 ID:Bx+9ImDV0

長門AB「「どうしたの?」」
キョン「あわわわわわ……! こっ、古泉! ちょっと来なちゃい!!」
長門AB「「?」」
古泉「どうしましたキョンくん! ついに僕の気持ちを受け入れてくれる準備ができたんですか!?」
キョン「な……ななななななななななな……!」
古泉「ナナ菜……!?」
キョン「なが……ながながながながながなが……!」
古泉「わかりました! とりあえずキスしましょう! ねキョンくん!」
キョン「うわ……うわああああああああああ!(バキッ)」
古泉「アフン」

長門AB「「……」」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 19:57:27.26 ID:Bx+9ImDV0

古泉「……とりあえず理由はわかりました。ところでなぜ私が殴られなくてはならなかったんでしょうか?」
キョン「俺が座薬すら拒否してまで守ってきたバージンをお前が奪おうとしたからだ」
古泉「なるほど……して、長門さんはなぜこんなことに?」
長門AB「「そろそろヒューマノイドインターフェースは繁殖期を迎える」」
キョン「ほほう」
古泉「それでそれで?」
長門AB「「そして私も繁殖活動を開始することにした」」
キョン「ということは……」
古泉「長門さんは単細胞生物だったんですね……」
長門「……////(テレテレ)」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:03:02.80 ID:Bx+9ImDV0

古泉「で、最終的に何人ぐらいに分裂するんですか?」
長門AB「「……」」
キョン「なぜそこで黙る」
長門AB「「ヒュー間の井戸インターフェースは、繁殖期中に限ってのみ無限に増殖する可能性を持っている」」
古泉「無限、ですか……」
長門AB「「そう。Mugenに」」
キョン「なぜそこで英語にする」
古泉「しかし……長門さんほど高度な生命体がまさか単細胞分裂で分裂するなんて……」
キョン「ジャガイモと同じか」
長門「……////(テレテレ)」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:05:33.56 ID:Bx+9ImDV0

長門AB「「!」」
古泉「!」
キョン「!」
長門AB「「……プルプル……」」
古泉「これは……」
キョン「ぶ、分裂するぞ……」
長門AB「「……むうううう……うおおおおおおおお……シュワッチ!!」」

ムニョン

古泉「!」
キョン「!」

長門ABC「「「ふう……」」」
古泉「殖えましたね……」
キョン「殖えたな……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:09:18.00 ID:Bx+9ImDV0

長門ABC「「「分裂を完了した」」」
キョン「こ……これは……」
古泉「まさしく涼宮ハルヒの分裂……」
キョン「しかし、ここは学校だ。こんなにボンボン殖えられちゃ人目についたときに大変なことになるな」
古泉「ええ、世界がこぞって長門さんを研究しに来ますね……」
長門A「私はヒューマノイドインターフェース」
長門B「私が人間ではないことを」
長門C「バラすわけには行かない」
キョン「むぅ、とりあえずこれは一大事だな……」
古泉「とりあえず、部室ではマズいですね。とりあえず長門さんの家に……ハッ!?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:18:07.59 ID:Bx+9ImDV0

長門A「どう」
長門B「したの」
長門C「?」
古泉「涼宮さんが来ます……!」
キョン「なんだと!? なんでわかる!?」
古泉「前もって涼宮さんのニオイを覚えておいたんですよ……まずいですよ……あと十秒ほどで部屋に入ってきます!」
キョン「まずい! 長門のジャガイモたち! いそいでどっか隠れろ!」
長門A「了解」
長門B「した」
長門C「。」
古泉「隠れろって……いったいどこに……!」
キョン「……どこか……どこかに……そうだ! お前ら急いで掃除用具箱に入れ!」
長門A「用具箱の広さには二人分の」
長門B「キャパシティがない」
長門C「ない」
キョン「いいから隠れろ! 古泉! ジャガイモたちを押し込めるんだ! 手伝え!」
古泉「はっ、はい!」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:19:13.87 ID:Bx+9ImDV0

ムギュムギュムギュムギュ

長門B「ウゲゲゲゲゲゲ」
長門C「潰れる潰れる」
キョン「いいから入れ! 古泉! 押し込めろ!(ミシッミシッ)」
古泉「長門さんたち! 我慢してください!」

長門BC「「あああああああ(ミシッボキッ……)」」

バタン

長門A「入った」
キョン「ジャガイモたち……クッ」
古泉「あとできっとお湯で元に戻してあげます……今は我慢してください……グスッ」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:23:24.91 ID:Bx+9ImDV0

ガララララッ

ハルヒ「おはよーキョン! 有希 ゲロ!」
キョン「あ、ああ……」
長門「よっ」
古泉「ゲロって僕のことでしょうか……」
ハルヒ「ん? なによキョン。汗だくじゃないの」
キョン「え?! あ、ちっ、違う! ちょっと全身から潤滑油が漏れ出しただけだ!」
ハルヒ「ふーん……まいいわ! 今日は前から予定してたジャガイモ植えね!」
古泉「そ、そうでしたか……」
キョン「ハハ……」
長門「……」
ハルヒ「じゃあさっそく畑に行きましょ! キョン! 有希! ゲロ!」

長門「!? ……プルプルプルプルプル……」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:27:20.89 ID:Bx+9ImDV0

キョン「!? 長門……!」
古泉「ま、まさか……!」
長門「……出る……(プルプル……)」
キョン「えええええ!?」
古泉「ちょっ、涼宮さんの前ではまずいです! 我慢できませんか!?」
長門「むり……ムリムリムリ……」
キョン「あわわわわわわわ……」
古泉「こ、これは……我々始まって以来の危機ですよ……!」
ハルヒ「ん? どうしたのキョン? 有希? ウンコ?」
長門「うむおおおおおおぉぉぅぅぅ……」
古泉「ウンコって……」
キョン「い、いや! なっ、なんでもない!」
長門「でゆ……でゆ……!!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:34:38.91 ID:Bx+9ImDV0

長門「……ああああああ……(ペリペリ……)」
キョン「(はっ、はがれ始めた……!)」
古泉「(ああああああ! なっ、なんとかしてくださいキョンくん!)」
ハルヒ「……なに……? 有希、具合でも悪いの……?」
長門A「うむおおおおお……(ペリペリ……)」
長門E「オギャァー」
キョン「(うわああああ! 頭が二つに……!)」
ハルヒ「ちょ、ちょっと? 有希……?」
キョン「いっ、いや! なんでもないんだ!(わしっ! グググ……)」
長門A「うぐおおおおおおお!?」
長門E「ピイイィィィィィ!?」
古泉「(ちょっ! ちょっと! キョンくん!?)」
キョン「(古泉! お前もそっち押せ! 長門が分裂するのを押し戻せ!)」
ハルヒ「ゆっ、有希! どうしたの!? お腹痛いの?!」
キョン「いやっ! ちっ! 違う! ちょっと頭が痛いらしいんだ!」
長門A「うおおおおおおおおおおおおやめろおおおおお! やめろおおおおおおおお!(ジタバタ)」
長門C「ギィェェェェェェ! ギャァァァァァァァ!(ジタバタ)」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:40:00.35 ID:Bx+9ImDV0

長門A「やめろぉぉぉぉぉおまえらぁぁぁぁぁぁぁ!!!! あだまがわれるぐあああああああ!!!!!」
長門E「ビギャー! ギシャー! ギャー! ギヤー!」
古泉「うわああああああああああ!」
キョン「なっ長門大丈夫か!? はっ、ハルヒ! 急いで長門を保健室に運ばなきゃならない! お前は救急車呼んで来い!」
ハルヒ「わっ、わかった! ちょっと待ってて! (ガラッ、バタバタバタバタ……)」

キョン「いまだ古泉!」
古泉「はっはい!」

シュホォォォォォ゚ン!

キョン「うわっ!」
古泉「わぁっ!」
長門A「うひょー」

ビチャ! ……プシュウウウウウウ……

長門E「……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:43:50.46 ID:Bx+9ImDV0

キョン「……生まれた……」
古泉「……」
長門A「これまでのとは様子が違う……」

長門E「……ムクッ」

キョン「!」
古泉「!」
長門A「!」

長門E「……プハァァァァァァ……」

キョン「……」
古泉「立ち上がった……」
長門「……」

長門E「……おかあさん……」

キョン「!?」
古泉「キョンくん……!?」
長門A「……」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:47:13.77 ID:Bx+9ImDV0

長門E「お母さん……お母さん……」
キョン「お、俺か?」
古泉「これは……」
長門A「インプリンティング」
キョン「インテリ……?」
古泉「インプリンティングというと、あの初めて見た動くものを母親だと思うという……」
長門A「おめでとう。新しく生まれた私の母親にあなたがなってくれて私もうれしい」
キョン「冗談はよしてくれ……! なんなんだよコイツ! あっちいけ!」
長門E「お母さん……お母さん……」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:51:23.03 ID:Bx+9ImDV0

長門E「抱っこして」
キョン「長門A……」
長門A「(コクッ)」
キョン「なんだそのコクッってのは! 抱っこしろとでも言うんか!」
古泉「きょ、キョンくん……赤ん坊相手にそんなに怒鳴ったら……」
長門E「びぇぇぇぇぇ……」
長門A「泣いた」
古泉「それにしても……なんでこの子だけが赤ん坊で……」
長門A「おそらくあなたたちが分裂を阻害したために知能が若干退行した」
キョン「やめろ! ついてくんな! っていうか泣くな!」
長門E「びぃぇぇぇぇぇぇ!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:54:47.20 ID:Bx+9ImDV0

古泉「いないいなぁーい……あばばばばばばー」
長門E「ひっぐ……ひっぐ……」
キョン「やっと泣き止んできたな……」
古泉「やれやれ……なんとか泣き止みましたね……」
キョン「それにしても……どうすんだよこの長門……」
古泉「見た目は完全に長門さんなのに心は赤ん坊……なにかヘンなプレイに思われそうですね」
キョン「そんなのお前だけだよ」
古泉「ショボンヌ」
キョン「で、改めてどうしよう? この長門」


長門A「(ボキッベキッ)」
長門B「イデデデデデデ」
長門C「我慢して」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 20:58:57.20 ID:Bx+9ImDV0

古泉「とりあえず……まだなにかご不満のようですね……」
キョン「なにが不満なんだろう……古泉、兄弟の赤ん坊とかあやした経験とかないのか?」
古泉「残念ながら、僕の生まれる二年前に実の母が亡くなっていまして……」
キョン「そうか……」
長門E「びぇぇぇぇぇぇ! びぇぇぇぇぇぇぇ!」
キョン「また泣き出したな……」
古泉「どうしましょう……」
長門A「私Eは」
長門B「おそらく」
長門C「おなかが減っている」
古泉「お腹……? するとなにか食べさせればいいんですね?」
キョン「なるほどな……さすがは長門だ」
長門A「テレテレ////」
長門B「テレテレ////」
長門C「テレテレ////」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:03:17.69 ID:6CkRukG60

古泉「そうなるとなにか食べるものが必要ですね……」
キョン「やれやれ……コンビニでなにか買ってくるか」
長門A「待って」
長門B「待って」
長門C「待たんか」
キョン「何だ?」
長門A「その子は体は大人でも」
長門B「心は子供」
長門C「ミルク以外は受け付けぬ」
古泉「ミルク……母乳ですか?」
長門ABC「「「(コクリ)」」」
キョン「母乳ってお前……! 俺は母乳なんか出ないぞ」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:07:17.48 ID:6CkRukG60

長門A「でも」
長門B「私の体のどこかが」
長門C「そうだと言っている」
キョン「……」
長門E「……マンマ……マンマ……」
古泉「仕方ありませんね……ここは僕謹製の乳首を貸してあげるとしますか……(ハラリ)」
長門E「イヤアアアアアアアア!」
キョン「やめろ古泉! 仮にも赤ん坊に何させる気だ!」
古泉「離してくださいキョン君! 僕の乳首以外選択肢がないじゃないですか! 離して! 離せぇぇぇ!!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:13:01.12 ID:6CkRukG60

……

キョン「かくかくしかじか」
みくる「……ひぇぇぇぇ……この子も長門さんなんですか……?」
長門E「だぁだぁ」
キョン「イテテ……こらひっぱるな……そ、そうですね……」
長門A「厳密に言うと私ではない」
長門B「便宜上は」
長門C「長門Eと呼んでいる」
みくる「ひぇぇぇ……。で、なんで私を……」
古泉「ふんだ! 僕より朝比奈さんのただでっかいばっかりで芸も品もない乳で長門さんEを慰めてやってって話ですよ!」
みくる「ひぇぇぇ……! そ、そんな! 私母乳なんて出ませんよぉ……!」
キョン「そうですよね……ハァー……ガッカリ」
長門E「うぇぇぇぇぇん!」
みくる「あああ……泣き始めちゃいましたよぅ……」
キョン「仕方ない……古泉、デパートでミルクと哺乳瓶を頼んだ」
古泉「ふーんだ! ふーんだ! 僕の乳首より人工の乳首の方がいいんですか! そうですか!」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:16:14.62 ID:6CkRukG60

長門E「(コクコク……)」
みくる「よかったぁ……飲んでるみたいですね……」
キョン「全く……世話が焼けるな……」
古泉「長門さん……僕はもう自信がなくなりました……(ハラハラ)」
長門A「気にするな(ポム)」
長門B「男は乳首がピンク色が一番いい(ポム)」
長門C「その通りだ(ポム)」
古泉「ううっ……ひっぐ……」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:19:50.84 ID:6CkRukG60

長門E「キャッキャ」
キョン「お、笑ったぞ」
みくる「本当に赤ちゃんみたいですね……」
古泉「これはなかなかかわいいですね……ほら、ほっぺツンツンしちゃったり(ツンクツンク)」
長門E「(ガブッ)」
古泉「……」
みくる「こっ、古泉くん……長門さんは心は赤ちゃんでも体は大人なんですから……」
長門E「キャッキャ マンマーマンマー(ぺたぺた)」
キョン「……」


長門A「私たちが完全に圏外になっている」
長門B「殖えすぎたか」
長門C「長門Eがうらやましい」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:23:10.23 ID:6CkRukG60

長門E「スゥスゥ……」
古泉「寝ちゃいましたね……」
みくる「かわいいです……」
キョン「……確かにな(ボソッ)」
長門A「おっ」
長門B「今何か」
長門C「聞こえたぞ聞こえたぞ」
キョン「うおぁっ! なっ、なんだ長門とジャガイモ! 盗み聞きすんなよ!」
長門A「あなたにも」
長門B「ついに」
長門C「母親の実感が湧いてきたようだ」
キョン「おっ、俺は男だって! だっ、第一、まだこの長門Eがかわいいとか思ってないからな!」
みくる「キョン君、静かに……」
古泉「そうそう。赤ん坊は眠らなきゃダメなんですから……」
キョン「……」

長門A「!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:27:13.52 ID:6CkRukG60

キョン「え……?」
古泉「これは……」
みくる「なんです……?」

長門A「ひっ、久しぶりにデカいのが来る……(プルプル……)」
長門B「これはなにかマズい」
長門C「マズい」
キョン「マズいって……何がだ?」
長門B「私たちヒューマノイドインターフェースは繁殖期の最後に」
長門C「分裂する固体の中にイレギュラーな固体が生まれることがある」
古泉「イレギュラーな固体……?」
みくる「ということは……?」

長門A「ああああ……うわあああああああああ……! アッー!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:30:33.05 ID:6CkRukG60

シュポーン! ドチャ……

キョン「!」
古泉「!」
みくる「!」
長門B「!」
長門C「!」

プシュゥゥゥゥ……

キョン「なんだ、普通の長門じゃないか」
みくる「ひぇぇぇ……長門さんって分裂するんですね……」
古泉「よかったです……これ以上妙な面倒が起こるとさすがに僕たち機関の仕事が増えて……(スタスタ)」

長門A「近づいてはならない」
古泉「え?」

長門D「……(パチッ)」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:41:00.09 ID:6CkRukG60

長門D「(ドドドドドドドドドドドド……)」
古泉「なっ……! こっ、この長門さんは……!」

長門D「(ガブッ)」
古泉「うわあああああああああ!!!」
キョン「!? こっ、古泉の股間に長門が!」
みくる「ひぇぇぇぇぇぇぇ!」
古泉「おおおおおおおおあああああ!!!」
キョン「たっ、大変だ! 朝比奈さん! 長門! 長門Dを引っ張って!」
みくる「はっ、はい!」
長門A「了解した」
長門B「了解した」
長門C「御意」
キョン「こら長門D! 古泉を離せ! (グイグイグイグイグイグイ)」
長門D「……(ニチニチニチニチ)」
古泉「もっもげるうううううううぅぅぅぅぅぅぅ/////」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:39:58.00 ID:6CkRukG60

(ブチッ)

古泉「あ゛」
キョン「あ……」
みくる「ふぇ……」
長門A「むお?」
長門B「うむ?」
長門C「なんと」

長門D「……」

キョン「こっ、こいつ……古泉の股間を……!」
みくる「食いちぎった……!」
長門A「今」
長門B「ブチッと」
長門C「音がした」

古泉「ブクブク……」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:44:12.91 ID:6CkRukG60

長門D「(ドドドドドドドドドドド)」
キョン「こっ、効果音が……!」
みくる「なん……だと……?」
長門A「そっちか」
長門B「とにかくアレは破壊を志向する固体」
長門C「便宜上『長門ディストラクション』、仮に長門Dとしようか」

長門D「……キェェェェェェェ!(シュバババババッ)」
みくる「はっ、疾い!」
キョン「あ、朝比奈さんの漢字の使い方が……!」
長門A「追わなければ」
長門B「大量の血が」
長門C「流される」
キョン「とっ、とにかく長門Eは置いて長門Dを追うぞ!」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:46:50.98 ID:6CkRukG60

ハルヒ「いいいいいいいま、ちょちょちょちょちょ死にそうな人が部室に頭が爆発してもう私が119番を……!」
   『いいですか、もう一度言いますよ? 落ち着いて状況を説明してください。わかりましたね?』
ハルヒ「そんなの知らないわよ! 早く救急車でも戦車でもよこしなさいよっ! 早く! 急がないと頭が爆発するのよ!」
八百屋『だからもう一度電話番号確認しろっつってんだろコノヤロー! 何回受話器取らせる気だこのアバズレ!』

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:51:08.68 ID:6CkRukG60

谷口「SHO☆SHO☆SHOショウベ〜ン……(ガチャ……)」
谷口「UN☆UN☆UNウンk……うわああああああああああああああ!!(ドガバキンブリュ)」
長門D「……」
谷口「え……お、お前は……あ、あの……ここ男子トイレなんですけど……」
長門D「……(ニィィィィ)ガブッ」


ア―――――――――――――――――――――――――――ッ…………


キョン「谷口の悲鳴だ……!」
みくる「最初の犠牲者が……!」
長門A「谷口?」
長門B「誰?」
長門C「知らない」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:55:24.25 ID:6CkRukG60

キョン「谷口ィィィィ!」
谷口「お……おお……キョンか……?」
キョン「くそ! 長門か!? これをやったのは長門なのか?!」
谷口「へへ……俺はもうダメだ……男の証明を無くしてまで……生きたいとは……思わねぇ……」
キョン「バッキャローしっかりしろ! お前のがなくなったら俺のをやるから……!」
谷口「さ……最後に……フォアグラをいっぺん食べてみたかった……。……あ、一回食ったことあるわ……(ガクッ)」
キョン「谷口イ―――――――――――――――!!!!」


みくる「グスッ……グスッ……」
長門A「最初の犠牲者が」
長門B「なにか臭う」
長門C「死ぬ前に脱糞したようだ」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 21:58:42.46 ID:6CkRukG60

キョン「くそ……ゆるさねぇ……ゆるさねぇぞ長門ォォォォォォ!! 俺は怒ったぞォォォォォ!!」
長門A「……」
長門B「……」
長門C「……」
みくる「あ、あなたたちのことじゃないですよぅ……」
キョン「うおああああああああ!!!(ダダダダダダッ)」
みくる「あ! キョン君!? ……ひぇぇぇぇ……」
長門A「まずい」
長門B「長門Dは凶暴」
長門C「戦ったら数秒で肉棒の塊にされる」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:01:20.79 ID:6CkRukG60

コンピ研部長「ブクブク……」
国木田「ブクブク……」
ズワイガニ「ブクブク……」

キョン「ゼェゼェ……ひでぇ……だ、男子が全滅だ……コンピ研部長、国木田、カニ……仇はとってやるぞ……!」

ガシャーン……

キョン「! そっちか!」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:06:38.62 ID:6CkRukG60

キョン「長門D! どこだ! 俺が相手になるぞ!」

長門D「……(モッソリ)」

キョン「! 出やがったな……長門D!」
長門D「……愚か……ひとりで来るなんて……」
キョン「うるせぇ! 国木田やコンピ研部長、カニの仇だ! たとえ刺し違えてでも、お前を仕留める!」
長門D「……わかった。あなたも数秒であのモブキャラと同じようにしてあげる……」
キョン「……あのモブキャラ……!? ……それは谷口のことか……!」
長門D「ニィィ……」

キョン「谷口のことか―――――――――――――!!!!!!!」

長門D「……!」

長門A「長門A」
長門B「長門B」
長門C「長門C」
長門ABC「トライアングルアターック」


ズドドドドオオオオオオン

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:09:56.39 ID:6CkRukG60

キョン「なっ……うおおおおおおおおおおおお!!」

長門A「(シュタッ)無事?」
長門B「(シュタッ)大丈夫?」
長門C「(シュタッ)アーユーオーケイ?」
キョン「ああ……なんとかな……それより、こ、校舎がぶっとんじまったぞ……!」
長門A「あれは私が三人そろった時だけになせる奥義」
長門B「トライアングルアタック」
長門C「本気なら東京都を丸ごと木っ端微塵に出来る」
キョン「そ、そうなのか……。だ、だが、あの攻撃なら、いくら長門Dでも……」

???「(ユラァァァ…)」

キョン「?!」
長門A「?!」
長門B「?!」
長門C「?!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:15:08.39 ID:6CkRukG60

長門D「(ドドドドドドドドドドドドドド)」

長門A「あの攻撃でも死んでいない」
長門B「嘘」
長門C「私たちの最終奥義なのに」
キョン「化け物め……!」

長門D「今のは痛かった……痛かった……(シュバババババババババ)」

長門A「(ゴチン)あぶっ」
長門B「(ポカリ)おぶっ」
長門C「(ベチン)ひでぶっ」

ドサ×3

キョン「な、なんてこった……あの長門三人を一瞬で……!」
長門D「力ないものに逆らうのは愚かしいこと」
キョン「くそ……動けよ……動けよ足……! でも……怖がっちゃう……! ビクッビクッ」
長門D「あなたは最後に取っておいた。それでは捕食に入る」

長門A「逃げて」
長門B「逃亡して」
長門C「ランナウェイ」
キョン「だ、ダメだ……殺やられる……!(ガクガクガクガクガク……)」

長門D「いただきます……あーん……」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:20:10.90 ID:6CkRukG60

キョン「あ――――――――!」

ドオオオオオオオオオオオォォォォン

キョン「ギャー!! ……あ……し、死んでない……」
???「……マンマ……」
キョン「だ、誰……お、お前は……! な、長門Eなのか?!」
長門E「……マンマ……マンマ……」
キョン「お、お前……! あの長門Dを……!?」
長門E「マンマ……ゆ……さない……ママ……泣かせる……ゆるさない……!」
キョン「……お前……!」

ガラガラッ……

長門D「痛かった……」
キョン「?! あ、あの野郎……! まだ生きてやがる……!」
長門D「新手……。問題ない。食いちぎる」

ドン!

長門E「……」

ドン!

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:25:30.24 ID:6CkRukG60

キョン「うわああああああああああ!!」

ドドドドドドドドドドドドドン!!

キョン「なっ、何が起こってるんだ!? 空中のアレは長門なのか?! どっちが、どっちが勝つんだぁぁぁ!?」

バキャバキャ! グシャ! ドガッ! バキャッ! ミシッ! ブシャッ! ボキッ!!

キョン「なっ、どっちが長門Eかわからんが、長門E! がんばれ! がんばれぇぇぇ!!」

長門A「……強い」
長門B「……速い」
長門C「……凄い」

長門D「あなたはなぜあの人間を守ろうとしてるのか、回答を求める」
長門E「許さない……ママを泣かせるのは許さない!」
長門D「理解不の……」

グシャアアアアアアアアッ

キョン「……あ、あれは……? な、長門Eが勝ったのか……?」
長門E「……(フラッ……)」
キョン「あ! なっ長門Eー! (ズザザザザザザザザ)」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:28:51.48 ID:6CkRukG60

キョン「うおおおお! がんばれ俺ェェェ(キャッチ!)」
長門E「……」
キョン「あいてて……なっ、長門E! 大丈夫か?! 長門E!」
長門A「……長門E」
長門B「……長門E」
長門C「……長門E」
長門「なっ、長門! 長門Eは?! 長門Eは大丈夫なのか!? ちゃんと自己修復できるよな?!」
長門A「問題ない」
長門B「寝ているだけ」
長門C「力を使い果たした」
キョン「そ、そうか……! よかった……よかった……!」
みくる「ゲホッゲホッ……ふぇぇぇ……。きょ、キョン君! 大丈夫ですかぁ!?」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:33:32.24 ID:6CkRukG60

キョン「朝比奈さん……無事で……!」
みくる「ふぇぇぇ……よかったぁ……よかったぁ……」
キョン「は、ははは……力が入らねぇや……」

長門D「(グググ……)」

キョン「!」
みくる「!」
長門A「!」
長門B「!」
長門C「!」

長門D「……自己修復……ダメージ大……直立不能……」

長門A「生きている」
長門B「タフネス」
長門C「ゴキブリ」
キョン「畜生……! 長門ABC! 長門Eはもう戦えないんだ! 誰か……!」
長門A「不可能」
長門B「全員アバラ骨が全部折れて肺に全部刺さっている」
長門C「それに内臓が全部潰れている」
みくる「ひぇぇぇぇ……」
キョン「くそ……これまでか……!」

長門D「……いただきま……」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:36:12.34 ID:6CkRukG60

ハルヒ「キョーン……!」
キョン「!?」
みくる「これは……!」
長門D「……!?」
ハルヒ「キョン! 救急車連れてきたわよぉぉぉ!! 急いで! バックバック!」
長門ABC「「「!!!」」」
みくる「あ……!」
キョン「はっ、ハルヒ! ちょっと待っ……!」

長門D「あ……」

   ド   グ   ン   !

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:42:01.68 ID:6CkRukG60

長門D「   」


キョン「あ……」
みくる「ああああ……」
長門A「長門Dが」
長門B「救急車に」
長門C「轢かれた」
ハルヒ「ちょっとキョン! って何よコレ!? 校舎が全壊してるじゃない!」
キョン「はっ、ハルヒ! ダメだ! 足元を見るんじゃない!」
ハルヒ「え……!? ……!」
長門ABC「「「……」」」
みくる「ああ……」

ハルヒ「……ドサッ(ブクブクブクブクブクブク)」

キョン「ハルヒ……」
みくる「あ、あれは長門さんじゃ……」
長門A「見た目は一緒」
長門B「顔が潰れてる」
長門C「これで私たちのことがバレた」
キョン「……長門、情報連結を再構成して……」
長門A「今の状況では不可能」
長門B「頭蓋骨が割れてる」
長門C「足の骨も砕けている」
みくる「……」
キョン「なんてこった……。ここまで隠し通してきたのに……」

長門E「……(カッ!)」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:44:25.58 ID:6CkRukG60

……


キョン「……ハッ!?」

……

キョン「……校舎が直ってる……」

……

キョン「……?」

……

キョン「夢……?」

長門A「それは違う」
長門B「それは違う」
長門C「それは違う」
長門E「それは違う」

キョン「うわっ!?」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:48:43.93 ID:6CkRukG60

キョン「な……なんで長門が四人も……」

長門A「今までのことはすべて本当」
長門B「私Eが」
長門C「情報連結を再統合し」
長門E「すべてを元通りにした」
キョン「と、ということは……!」
古泉「ははっ、驚くのも無理はありませんね」
キョン「こっ、古泉! お前死んだはずじゃ……!」
みくる「長門さんEがみんな元通りにしてくれましたぁ……ふぇぇぇ……よかったぁ……」
古泉「それにしても凄いですねぇ……。これだけの破壊を一瞬で元に戻すなんて、長門さんEの力は計り知れません」
長門E「////(テレテレ)」
キョン「照れてる……ってことは、お、お前、あの長門Eなのか……?」
長門E「(コクコク)」
キョン「た、短期間にずいぶん成長したな……」
長門E「////(テレテレ)」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:56:29.15 ID:6CkRukG60

キョン「……お前ら、これからどうするんだ?」
長門A「繁殖期は終わった」
長門B「長門Aだけがここに残る」
長門C「他の私はこれから東の空に飛び立って新天地を求めに行く」
長門E「どこか遠い、異国の空へ……」
キョン「そうか……長い旅になるな……」
古泉「キョン君? なにか言いたいことはないんですか?」
キョン「ばっ、バカヤロ! 逆にいなくなってくれてせいせいするぜ!」
みくる「ふふっ、そうですよ。キョン君は長門さんEのお母さんなんですから」
キョン「朝比奈さんまで……勘弁してくださいよ……」

長門A「そろそろ刻限」
長門B「今回はいろいろとお世話になった」
長門C「またどこかの地で」
長門E「さようなら」

古泉「さようなら」
みくる「ひぐっ、ちょっと寂しいです……ふぇぇぇ」
キョン「……達者でな……」

長門A「さようなら」
長門B「アディオス」
長門C「チャオ」

シュバババババッ……

古泉「行っちゃいましたね……」
みくる「……なにか嵐の後みたいですね……」
長門E「……」
キョン「……グスッ……」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 22:59:13.88 ID:6CkRukG60

古泉「え? キョン君?」
みくる「どうしました?」
長門E「?」

キョン「うっ、うるせ……こっちみんな……! ……くそっ!(ダダダダダダダダッ)」

みくる「キョン君……!」
古泉「朝比奈さん、そっとしておいてあげましょう」
長門E「(コクコク)」

キョン「グスッ……ヒグッ……長門E……長門E……うわああああああああん!!」


ウオロロロロロロオオオオオオオオオオオオオオオオオン……

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 23:03:39.79 ID:6CkRukG60

次の日……


キョン「……(ボケーッ)」
ハルヒ「キョン! 宇宙人捕まえに行かない?」
キョン「……お前変わりに捕まえといてくれ……」
ハルヒ「……じゃあレストランでご飯食べましょう! こっ、今回は私のオゴリでいいわ!」
キョン「……お前変わりに食べといてくれ……」
ハルヒ「……」

古泉「キョン君……よっぽど長門さんEのことが……」
みくる「ちょっとの時間だけでもお母さんだったから……」
長門E「……(スタスタ)」
古泉「? 長門さん?」
みくる「何する気なんでしょう……?」

キョン「……(ボゲーッ)」
長門E「……」
キョン「……(ボゲーッ)」
長門「……。…………………………ママ?」
キョン「え!?」


                                   終わり

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/04(月) 23:05:58.32 ID:6CkRukG60

あーもう三時間もかかったわ
お前らこんなくだらない話読んでくれてありがとう
じゃあな



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