10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 21:03:39.73 ID:+nnqjeLi0
自信はありやせんがのっとらせていただきやす!
ハルヒ「恥ずかしながらあっし、まだ旦那と杯を交わしておりやせん!いつか誓いの杯を交わし、旦那の本物の舎弟にしていたただきたくぞんじやす!」
キョン「なんかしゃべり方間違ってないか・・・?」
コンコン
キョン「どうぞー」
>>12「>>17」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/31(木) 21:06:10.67 ID:pQX4ibrN0
森園生さん
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/31(木) 21:20:48.66 ID:gRd6aarY0
↑
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 21:28:30.83 ID:+nnqjeLi0
森「おう、例の件はどうなっとる」
ハルヒ「森さんチャーッス!」
キョン「も、森さんってたしか古泉の機関の・・・」
森さん「おう小僧、ここにはハルヒもいるんだ。それ以上しゃべったら首とばすぜ」
キョン「本当にできそうだから怖い・・・。てかハルヒはなんで森さんと知り合いなんだ?」
ハルヒ「うっす!不肖この涼宮ハルヒ!以前!森さんに命を救われておりやす!うっす!」
森さん「いやちょっと例の件の話だってば。聞いてる?」
キョン「命だと?一体何があったんだ?」
ハルヒ「実は・・・>>20」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 21:31:21.47 ID:/7iJBCu3O
関ヶ原にて
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 21:45:18.74 ID:+nnqjeLi0
ハルヒ「関が原の戦いにて、瀕死の重傷を負ったあっしを姉御は助けてくれやした」
ハルヒ「本来は石田光成陣営の御方・・・、徳川陣営であるあっしを助けたと知れれば切腹はまぬがれやせん」
ハルヒ「しかし姉御はそれにもかかわらずあっしを介抱し、戦場から離れた街まで連れて行ってくれやした」
森さん「ハルヒ、もうその話はいいだろう」
キョン「関が原の戦い・・・?俺の記憶が間違っていなければたしか400年以上前の話だよな・・・?どうなってるんだ?」
ガチャ
古泉「それは僕が説明します。とりあえず部屋の外へ・・・」
古泉「実は涼宮さんは最近歴史にいたくご執心でしてね。それはもう世界史、日本史、文化史、地域史とありとあらゆる分野の歴史に興味をお持ちです」
古泉「そして、いつしか自分が習った歴史の波にとびこみたいと思うようになり・・・閉鎖空間をつくりだした。今ここはそのなかです」
キョン「おいおいまじか・・・」
古泉「これから時間軸も場所もあちこちに変わると思われますが、まあ頑張ってください」
キョン「お前はどこに行く気だ?」
古泉「神人狩りですよ」
なんてこった・・・。これからめくるめく歴史の波に・・・いや現代も含まれていると考えればもはや何がとびだすかわからんな・・・。
と溜息をつきながら部室に入ると、さっそくイレギュラーが発生した。>>25のご登場だ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 21:48:03.93 ID:22ILWVgH0
サラーフ・アッディーン
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 21:57:59.73 ID:+nnqjeLi0
サラーフ・アッディーン「やあ、君はだれかね?」
キョン「やあじゃねえよこっちは絶賛混乱中なんだ人にモノを尋ねるときはまず自分の素性から明かしやがれボケ」
サラーフ・アッディーン「あ、いやすいません。私はサラーフ・アッディーン。イスラームの世界では有名なんだがね。いや、サラディンと、こういったほうが分かりやすいかな」
キョン「どっちもしらねーよ礼儀知らずの新参が。コテやる前に半年ROMってこいや」
ハルヒ「旦那!このおかたは1169年にアイユーブ朝を設立したお方でありやすよ」
キョン「博識なのは変わってねーな・・・」
森さん「ねえ例の件・・・」
サラディン「お、例の件だね?まかせたまえ。全て準備はできている。さあ、行こうか」
森さん「え?いや私は・・・」
サラディン「エルサレムの件だろう?問題は全てクリアされているさアハハハハ!」
ガチャ
>>31「>>35」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 22:03:43.22 ID:bnmvHR0/0
徳川田信秀
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 22:13:04.24 ID:xYqt5z4N0
いよおおおおおおおお
おおああああああああああ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 22:24:15.66 ID:+nnqjeLi0
徳川田信秀「いよおおおおおおおおおおああああああああああ」
キョン「は?」
徳川田信秀「僕の名は徳川田信秀。つまりあの三人がミックスされていええええええええええええええいってわけさ!」
キョン「その三人主従関係にあるじゃねーか。よく一つの意志を保っていられるな・・・いや保ててねーか」
徳川田信秀「ところでハアアアアルルルヒはいるかね?」
ハルヒ「こちらに控えておりやす!」
徳川田信秀「おあそおおおええええお久しいな。いつぞやの戦いでは・・・おや?そこにいるのは・・・」
森さん「いちいちわめくんじゃない。うるさいやつだ」
徳川田信秀「石田陣営の名将、森園生じゃないか。いつぞやの復讐でもしに来たのか?」
森さん「私は始めからいた!来たのはお前のほうだ!・・・で?ハルヒになんのようだ?」
徳川田信秀「ああ実はな・・・>>39」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 22:27:02.49 ID:/7iJBCu3O
この度結婚する事になりまして
是非式へ出席して下さい
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 22:39:57.22 ID:+nnqjeLi0
徳川田信秀「この度結婚する事になりまして、是非式へ出席して下さい」
ハルヒ「本当でありやすか!?。おめでとう御座いやす。失礼ながらお相手の方は・・・」
徳川田信秀「うむ、それはそれは綺麗な人だとも。ただ性格もいいし料理もうまいんだが・・・どうも言動が読めない人でな。時々よくわからないことを言い出すんだ」
徳川田信秀「なんでも自分は未来からきたとか・・・」
キョン「なんだと・・・?まさか朝比奈さん?あの人がこんないかれた野郎と・・・?いやまておちつけ素数を数えろ俺!1、2、3、5、7、11・・・」
ハルヒ「声に出てやす旦那!それと1は素数じゃありやせん」
キョン「うっさい!朝比奈さんと結婚だと?い、いやそんなことは・・・」
キョン「(平常心平常心・・・)おおおおおいお前!いいいつけけ結婚すすすするって?」
徳川田信秀「ああ、明日だよ。だから僕はハルヒを迎えにきたんだ。式に出席してもらうためにね。君もくるかい?」
キョン「なななななになにないいってやがる。いいやまあどうしてもってんならいってやらないことも・・・」
徳川田信秀「無理しなくていいんだよ。式場は遠いからね」
キョン「一応聞いておいてやる。それはどこだ?」
徳川田信秀「>>45」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/31(木) 22:44:32.63 ID:Hnd2fGnR0
ハイデルベルグ
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 23:00:26.00 ID:+nnqjeLi0
徳川田信秀「ハイデルベルクだよ」
キョン「いかにもドイツっぽい響きだがまさか・・・」
徳川田信秀「うむそのとおり、独逸だよ」
キョン「が、外国だと?」
徳川田信秀「遠いといっただろう。何か問題でも?」
キョン(そういう問題じゃねえ。こいつのいた時代にすでに外国で結婚式をあげるのが普通になってたとでも?いやまて、そもそも未来人という概念を不思議に思うならこいつはどうやってこの時代にきたんだ?全てはハルヒの作り上げた幻想だから問題はないってのか?)
キョン「ああ、いやてっきり国内だと思ってたからな・・・」
サラディン「ところでそろそろ私を空気扱いするのはやめてもらおうか」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 23:02:31.63 ID:+nnqjeLi0
キョン「ああまだいたのか?こっちはそれどころじゃないんだよ。森さん連れてとっととうせろ」
サラディン「なんか君私に冷たくない?まあいい、ところでノブヒデ」
信秀「む、なれなれしいな。君はだれだ?」
信秀「・・・ふむなるほどそうか西の者か・・・友好関係を作っておいて間違いはなさそうだ。君も私の結婚式に来ないか?」
サラディン「喜んで」
キョン「まじかよ・・・」
信秀「そういえば君の名前を聞いていなかったな」
ハルヒ「旦那の名はキョンでありやす」
キョン「そのあだ名をおしつけるところもも変わってねえのか・・・」
信秀「キョンか・・・で、君は来るかね?」
キョン「ああいくさ(とにかく状況を把握したい・・・。見たところこいつは悪い奴ではなさすだが朝比奈さんのことも心配だしな)」
森さん「できれば私もうかがいたいものだ」
信秀「かまわないよ。君の勇敢な戦いぶりは聞き及んでる。かつての敵とはいえ式に出席するのを拒む理由は無い」
キョン「でどうやって行く気だ?」
信秀「ああそれはな・・・>>50」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/31(木) 23:08:45.04 ID:kEal+bBQ0
徒歩で
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 23:18:29.97 ID:+nnqjeLi0
信秀「徒歩だ」
キョン「ブーーーーーーーッ!」
ハルヒ「殿は健康にお気をつけられるかたでありやす。旦那、ここはひとつ・・・」
キョン「いやしかし間には海もあるじゃないか」
森さん「いやいけるでしょ」
キョン「あんたと一般人を一緒にしないでください」
サラディン「私も水上歩法はちょっと・・・暗歩ならこの前体得したんだが」
キョン「充分すげえよ」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 23:18:52.47 ID:+nnqjeLi0
信秀「まあとりあえず歩こうじゃないか」
キョン「いきあたりばったりの計画で踏破できる道のりじゃねーんだよ」
ハルヒ「恐れながら申し上げやす。実はあっし代々忍者の家系でして・・・、こんなものがありやす。足袋の回りに藁で浮く部分をとりつけた代物でありやす」
キョン「たとえそれで歩けたとしても体力的にもたないだろうが」
ハルヒ「しかし安価は絶対でありやす」
キョン「なんのことだ?・・・とにかくこのままじゃ・・・」
ガチャ
>>55「私がなんとかしましょう」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/31(木) 23:31:50.04 ID:xt31bSZz0
天草四郎
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 23:42:44.69 ID:+nnqjeLi0
天草四郎「私がなんとかしましょう」
本日三度目のイレギュラーがやってきた
キョン「あなたは?」
四郎「私の名は天草四郎。キリシタンの端くれです」
ノブ「ああ君があの問題児か。僕とは少し時代がちがうんだけどさ〜、子孫も困ってるみたいだし幕府が禁じたことで遊ぶのはやめてくれないかな」
四郎「信仰の自由は誰にも侵せませんよ。ところであなた方は海の上を歩けずお困りのようだ」
キョン「というか歩いてドイツまでいかなきゃならない現状にこまってるんだがな・・・」
四郎「私の伝説をご存知でしょう?海を行くなら私にお任せを。今日中にあなたがたを水上歩法ができるレベルまで鍛えます」
キョン「この流れで修行とかなくね?」
こうして俺たちはしばし修行にあけくれることになる
〜キョンたちが修行を始めた頃〜
古泉「ふう、これで最後ですか。しかし問題は神人を倒しおえても閉鎖空間が消えないということですね・・・おや?あなたは・・・」
>>59「>>63」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 00:00:22.74 ID:vOQO5HHX0
ナポレオン
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 00:35:11.49 ID:wABO4BVaO
我が名は聖帝サウザー
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 00:45:38.76 ID:ozG7CXzq0
ナポレオン「わが名は聖帝サウザー」
古泉「とうとう僕のところにも現れ始めましたか・・・」
ナポ「私とやる気かね?」
古泉「あなたの南斗聖拳などどうでもいい。それよりなんのようです?」
ナポ「うむ実は愛馬マレンゴとはぐれてしまってな。こちらのほうに走ってこなかったか?」
古泉「いいえ見てませんね」
ナポ「そうか、ありがとう。では失礼する」
古泉「まあ待ってくださいよ」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 00:47:22.06 ID:ozG7CXzq0
ナポ「なんだ?」
古泉「あなたはどちらからいらしたんです?」
ナポ「知らん。気づいたらここにいた」
古泉「そうですか。ありがとうございます」
古泉(閉鎖空間は・・・どうやら我々の予想をはるかに超える規模で広がっているようですね・・・)
古泉「僕と一緒に行動しませんか?見知らぬ土地に一人では大変でしょう」
ナポ「・・・私の辞書に不可能の文字は無い・・・が、協力という二文字はある。ともに行動してくれるならありがたい」
古泉(おそらく他にもたくさんの史人が来ているのでしょう。今のうちに仲間を増やさねば・・・)
ナポ「で、これからどうする?」
古泉「そうですね・・・ひとまず>>68」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 00:53:15.60 ID:iDXqOhjg0
独逸に・・・
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 01:07:27.48 ID:ozG7CXzq0
古泉「独逸行きますか!」
ナポ「なんだと?私はあの国が嫌いなんだがな」
古泉「あなたが嫌いだったのはプロイセン時代のことでしょう?今のドイツなら気に入るはずです」
ナポ「ふむ・・・」
古泉「お馬さんの件なら僕の仲間に探させておきます」
ナポ「お、お馬さん・・・。そうか・・・・なにからなにまで世話になるな」
古泉「いえ、ここで会ったのも何かの縁でしょう。それにあなたがなぜここにいるのかにも興味がある・・・。ではヘリを手配しますので少々お待ちを」
ナポ「ヘリ・・・?」
古泉「きっと驚かれますよ」
ナポ「それは乗り物か?それでドイツまでいくのか?」
古泉「いえ、これで僕の仲間のもとまで行き、そこからは機関の飛行機で行きます」
ナポ「はあ、よくわからんがまあ頼む。君は信頼できそうだ」
古泉「ええ、よろしくおねがいします」
現在
キョン一行:キョン、ハルヒ、サラディン、森さん、徳川田信秀
古泉一行:古泉、ナポレオン
当面の目的地:ドイツ
96 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:07:37.81 ID:TCZrW5eD0
〜古泉とナポが合流した頃、東京 永田町、首相官邸〜
首相「はあ〜疲れた。韓国はうるさいし今日は内閣改造の日だし、やることが多すぎる」
ガチャ
首相「!」
,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
,i':r" + `ミ;;,
__,、 ≡ 彡 ミ;;;i
〃ニ;;::`lヽ,,_ ≡ 彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
〈 (lll!! テ-;;;;゙fn __,,--、_ .. ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡
/ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/" \三=ー"."ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r' ≡
>、/:::/<;;;lllメ \ヾ、 ヽTf=ヽ `,| / "ii" ヽ |ノ
j,, ヾて)r=- | ヾ: :ヽ;;: | l | l ''t ←―→ )/イ^ ≡首相「誰だ!?」
,イ ヽ二)l(_,>" l| ::\;:: | | | ヽ,,-‐、i' / V
i、ヽ--イll"/ ,, ,//,, :;; l // l く> /::l"'i::lll1-=:::: ̄\
ヾ==:"::^::;;:::/;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ノ/ L/〈:::t_イ::/ll|─-== ヾ
\__::::::::/::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ ヘ >(゙ )l:::l-┴ヾ、ヽ )
 ̄~~ ̄ ̄/ :::|T==--::::: // / ト=-|:|-─ ( l /
/ :: ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─ / | /
ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ:/ /:::::::/:::::::::`<==-- ノ / /
男「おっとこれはこれは・・・まあ落ち着いてください」
首相「誰かと聞いている。どうやってここまで入った?」
男「これは失礼。私ビスマルクと申すものでして」
97 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:10:44.36 ID:TCZrW5eD0
首相「何を言っているのかね?ふざけるのもたいがいに・・・」
コンコン
首相「入れ」
内閣スタッフ「失礼します・・・って誰ですかこの方は?お知り合いで?」
首相「いやそれが・・・」
ビスマルク「誰がなんと言おうと私はビスマルクその人です。首相閣下、あなたの器を見込んで一つお話をしたい」
98 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:18:23.07 ID:TCZrW5eD0
〜一方修行を終えたキョンたち〜
四郎「うん完璧だ。これで君たちは水上歩法を体得しました。森さんとサラディンさんには初めから素養があったようですが・・・」
キョン「うれしいことはうれしいが何か大事なものを失ったようなきがするな・・・」
ハルヒ「これはすごいでありやす!足袋いらずでありやす!」
サラディン「変な踊りをしてただけだが・・・」
四郎「ようは心の持ちようですよ」
天草四郎は嫌いでも好きでもなかったが、とりあえず変な奴だというイメージは植え付けられたよ。それにしてもこれからマジで歩いてドイツにいくのか・・・
信秀「よし、じゃまずは馬を使って日本海がわまで行こうか」
Σキョン「いきなり徒歩じゃねー!」
100 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:22:37.67 ID:TCZrW5eD0
四郎「この歩法を使えばかなり速く歩けますよ。まあ実際に水上を歩いてみれば分かることです。では私はこれで」
キョン「もう行っちまうのか?」
四郎「私はあくまで皆さんを一定のレベルに引き上げるのが役割・・・ということです」
キョン(そうか・・・これはハルヒの作り出した世界。全てはあいつの望むままに・・・とういうことか。それにしてもわざわざ修行をさせるところがハルヒらしい)
四郎「ではさようなら」
そういうとあいつは部室から出て行った。どうやってここまで来たのかしらんがハルヒの一存で呼び出されては迷惑なことだろうな
101 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:27:29.45 ID:TCZrW5eD0
〜首相官邸〜
首相「鉄と・・・血」
ビス「そう!生ぬるい国策など税金の無駄遣いを生むだけ。全ての問題は鉄、つまり兵器、そしてと血、すなわち兵士によってのみ解決されるのです」
首相(なんて危険思想の持ち主だ・・・。というよりなぜ私はこんな怪しい奴の話に耳を傾けてるんだ?・・・いや、しかし・・・)
首相「もし君が言ったとおり他にも歴史上の偉人たちが来ているというのなら・・・一人連れてきてくれないか?」
ビス「おおいに結構!では>>105を連れてきましょう」
首相(仮にこれが本当のことだとしたら・・・面白いことになってきているのかもしれん)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 10:33:59.24 ID:tb4DZbjD0
河童
107 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:40:50.69 ID:TCZrW5eD0
ビス「河童を連れてきましょう」
首相「は?」
ビス「おや?河童をご存じない?」
首相「いや知ってはいるが・・・それは歴史というより伝説上の代物じゃ・・・」
ビス「ノープロブレム。私の前では伝説など障害にはならない」
首相「・・・やはり付き合いきれんな」
ビス「いいえつきあっていただきますぞ」
首相「!う、うでを離せ!」
ビス「私の悲願、ドイツ帝国の復活を実現するまでは・・・」
108 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:43:20.83 ID:TCZrW5eD0
〜その頃の古泉たち〜
ナポ「ほ〜!ほ〜!これはすごい!そらを飛んでいる!」
古泉「これは国内を移動するのに借りたにすぎません。ドイツへ行くのはさっきもいったとおり飛行機を使います」
ナポ「それもすごいものなのか・・・」
古泉「もちろん。ほら、飛行場が見えてきましたよ」
〜場所は戻ってキョンたちが発ったあとのSOS団部室〜
ガチャ
長門「・・・」
長門「みんないない・・・」
ガチャ
>>110「>>113」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 10:44:05.72 ID:kaySy7JJO
マルキ・ド・サド
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 10:47:58.55 ID:G224H3Ee0
僕アルバイトォォォォォォォォォ!!!
115 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 10:54:14.70 ID:TCZrW5eD0
サド「僕アルバイトォォォォ!」
長門「・・・・・・そう」
サド「いや最近バイトばっかりでストレスたまっちゃってさ〜」
サド「え〜と、じゃとりあえずなぶっていい?」
長門「・・・・・・」
バシン!
サド「うわいたいいたい!」
長門「あなたは誰?」
サド「僕の名はマルキ・ド・サド。サディズムの語源になった男さ!」
バシン!
サド「ちょ、いたいってば!なんでぶつの?ねえなんでぶつの?」
長門「そう」
サド「いやそうじゃなくてさ」
長門「なんとなく」
サド(この僕が翻弄されるとは・・・)
116 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:00:24.43 ID:TCZrW5eD0
長門「何しに来たの?」
サド「もちろん!高尚なるサディズムを世に広めるためさ!」
長門「・・・・・・」
ゲシッ!
サド「いたい!こ、今度は蹴った〜!」
長門「だまって」
サド「は、はい!」
長門(情報分析によれば彼は本当にフランス革命期の侯爵、マルキ・ド・サドその人・・・)
長門(これも涼宮ハルヒの力・・・?)
長門「私についてきて」
サド「え、なんで・・・」
長門「つ・い・て・き・て」
サド「アイアイマム!」
長門「とりあえず>>121のところへ連れて行く・・・」
サド(ハァハァ。なんだこの心の奥底から湧きあがる気持ちは・・・)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 11:10:03.11 ID:LjEwOtmv0
ゼオライマー
123 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:17:01.97 ID:TCZrW5eD0
長門「ゼオライマーのところへ連れて行く」
サド「それは誰だい?」
長門「人ではない。ロボット」
サド「ろぼっと?なんだいそれは・・・」
長門「あなたに操縦してもらう」
サド「聞いてる?ロボットって何さ?」
長門「あなたはだまってついてくればいい」
サド「分かったよ・・・」
124 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:19:30.90 ID:TCZrW5eD0
〜日本海沿岸〜
〜日本海沿岸〜
キョン「なんて速い馬だ・・・」
ハルヒ「すごいでありやす!こんな馬は初めて見るでありやす」
森さん「で、いよいよ海の上を行くわけか」
信秀「さあ体得した技術を見せるときだ」
〜首相官邸〜
首相「つれて来いといったのに私を連れて行くのか?」
ビス「ええ、河童は非常に臆病でしてな。人里につれてくるなどもってのほか。会いたいならば我々のほうからでむかねば」
首相「いったいどこへ行く気だ・・・?」
ビス「>>127ですよ」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 11:28:53.18 ID:lXNG9XbR0
日本
128 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:37:27.52 ID:TCZrW5eD0
ビス「日本ですよ」
首相「何を言っているのかね?我々はすでに日本に・・・」
ビス「ふふ・・・ここはあくまで仮の姿・・・そうでしょう?」
首相「!・・・なんのことかね?」
ビス「とぼけなくてもいいんですよ。この国、この政府はあくまでアメリカやその他の国を欺くためのおとり・・・」
ビス「本当の日本政府は他のところにある・・・違いますか?」
首相(ばかな・・・なぜそのことを・・・これは代々の首相のみに伝えられる最上級機密だぞ・・・)
首相「それが河童となんの関係がある?」
ビス「すぐわかりますよ。さあ、そこへ連れて行っていただきましょうか」
首相(ここはいうことを聞いておいたほうがよさそうだ)
首相「よかろう」
首相「連れて行こうじゃないか。合衆国日本政府へ!」
131 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:43:47.94 ID:TCZrW5eD0
〜飛行場〜
古泉「さあ飛びますよ」
ナポ「ほ〜!ほ〜!こいつが飛行機か!これはまたすご・・・・うわ耳いたい耳いたい!」
古泉「まあ落ち着いて。しばらくすれば慣れますよ」
ナポ「お、これはなんだ?」
古泉「ああそれはゲームですよ。テレビにつないで・・といっても分かりませんか。実際にやってみましょう」
〜首相官邸内閣危機管理対策室(適当)〜
スタッフA「首相が消えた・・・これは一大事だ」
スタッフB「よりによって今日は内閣改造の日・・我々は一丸となって首相を探さねばならん」
スタッフC「それでどのように?」
スタッフA「この件は極秘に進めなければならない。私の信頼できる知り合いに頼もう」
スタッフC「分かりました。お願いします」
133 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:47:21.80 ID:TCZrW5eD0
〜日本海上〜
キョン「はええええ!」
ハルヒ「すいすいすすめるでやんす!ここまで速いとは想像以上でやんす!」
サラディン「キョン。ひょっとしたらこのまま上陸しないで海を行ったほうが早くつくんじゃないか?」
キョン「そうだな・・・。この歩法なら疲れもないし」
森さん「ではユーラシア大陸のどちらをまわっていこうか」
1:ベーリング海峡→北極側 2:インド洋→喜望峰→大西洋側
136 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:50:25.83 ID:TCZrW5eD0
ごめん安価忘れた
>>134〜>>140までの多数決で
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 11:49:05.22 ID:kaySy7JJO
1で
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 11:50:00.51 ID:K5ax3GmF0
1のがきついwwwでも1
136 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 11:50:25.83 ID:TCZrW5eD0
ごめん安価忘れた
>>134〜>>140までの多数決で
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 11:51:12.17 ID:pBXHX/pC0
1
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 11:52:02.31 ID:mryn8gFE0
1
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 11:52:41.03 ID:+b+bm2Sl0
当然1で
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 11:59:45.61 ID:hURUY2AU0
1
141 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:03:32.92 ID:TCZrW5eD0
信秀「ベーリング海峡をとおって行こう」
キョン「なんでお前ベーリング海峡なんて知ってるんだよ・・・ってそんなこと気にしてもしょうがないか」
ハルヒ「しかしそうなると北極海をとおることになりやす」
森さん「氷に邪魔されて歩法が使えないこともあるかもしれないな」
サラディン「まず寒冷対策だ。ロシアのウラジヴォストークによっていこう」
キョン「だからなんで知ってんだよ・・・」
〜日本上空〜
ナポ「よっしゃスター来たァァァ!」
古泉「ああ!はじきとばされてしまいましたか」
ナポ「ゴ〜ル!いや〜イツキは弱いな」
古泉「ムッ、じゃあ次はこの大乱闘スマッシュブラザーズで勝負です」
ナポ「君に会う前電気店でスマブラ最新作と銘うってスマブラXっての売ってたの見たぞ。これ古くね?」
古泉「なんでそんなことしってるんですか・・・」
144 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:13:03.57 ID:TCZrW5eD0
〜長門のマンション〜
サド「ほうほう、今のすごいね?なんていう乗り物なんだい?」
長門「エレベーター」
サド「ほっほ!そうかそうか。ドアもひとりでに開いてくれるし、みたことのないものばかりだ!」
長門「ついた。さあ入って」
サド「ここは・・・君の部屋かい有希?」
長門「そう」
サド「ここにその・・・ロボトーがあるのかい?」
長門「ロボトーではなくロボット。ここにはない。ここからその場所まで飛ぶ」
サド「ほうほう!楽しくていいことだね!」
145 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:16:54.68 ID:TCZrW5eD0
〜首相官邸前〜
スタッフA「・・・来たか。遅いぞ」
多丸兄「すいませんね。新川さん」
スタッフA改め新川さん「任務は報告したとおりだ。すぐとりかかってもらう」
多丸弟「新川さん、あなたは?」
新川さん「万一新内閣発表までに首相が見つからなかった場合、おそらく会見を開かねばならんだろう」
新川さん「マスコミにこの件をかぎつけられてはまずい。我々スタッフは新官房長官の会見の原稿をうまい具合に仕上げなければ」
多丸兄「ハッハ!大変ですな。では私たちはまずどこに行けば?」
新川さん「そうだな。まず>>150からあたってもらおうか」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 12:19:35.77 ID:mryn8gFE0
公衆便所
152 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:30:54.45 ID:TCZrW5eD0
新川さん「公衆便所からあたってもらおうか」
多丸兄「正気ですか?」
新川さん「私はいたって正気だ。実はあの人は極度のはずかしがりやでな。大きなイベントの前には緊張で腹痛を訴えることが多い」
新川さん「しかしシャイゆえに、官邸内のトイレに行こうものなら『や〜いあいつウンコしてるぜ〜みんなにいってやろうぜ!』とひやかされるんじゃないかという被害妄想に陥ってるんだ」
多丸弟「・・・小学生?」
新川さん「私にいうな。とにかく近くの公衆便所をあたってくれ。くれぐれも下手に刺激しないようにな」
多丸兄「はあ・・・あつかいにくそうな人ですね・・・」
新川さん「それでも一国の首相だ。頼んだぞ」
〜その頃の首相たち〜
ビス「はあ〜首相閣下、政府はまだですか?あなたの部屋の隠し階段をおり始めてもうしばらくたちますよ」
首相「ちょ、話しかけないで今おなか痛いから」
〜ウラジヴォストーク〜
キョン「さて、俺は食料調達担当か・・・何を買おうか・・・>>157」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 12:36:59.78 ID:pBXHX/pC0
マムシドリンク
160 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:40:37.66 ID:TCZrW5eD0
キョン「マムシドリンクでも買うか」
ハルヒ「ブルブル、ここも十分寒いでやんす。旦那、あんまり遠くへはいかねえでくだせえ」
キョン「分かってるよ。お前たちはとりあえず服頼むぜ」
サラディン「じゃ買いに行こうじゃないか」
信秀「さすがに海からあがってきたとなると好奇の目で見られるな・・・」
キョン「そうでなくともお前らは好奇の目でみられるけどな・・・。さ〜てマムシで元気になるとするか♪」
〜中国上空〜
ナポ「しかっしはやいね〜この飛行機とやらは。そして君は弱いね〜イツキ」
古泉「ばかな・・・僕のルイージが・・・」
ナポ「はっはっは!次何やる?何やる?」
163 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:57:02.59 ID:TCZrW5eD0
〜首相官邸地下、合衆国日本政府本部〜
ビス「ここが・・・」
首相「そう。広さはおよそ東京ドーム二個分。主要な執務は全てここで行える。今は私が選んだごう少数のスタッフが働いている」
ビス「なるほど・・・東京ドームがなんなのかはよくわかりませんが・・・では約束どおり河童をお見せしましょう。カッパー!」
ボン!
首相「これが・・・!まさか君が呼び出すとはな」
ビス「そう、実は先ほどの話はあなたにここにつれてきていただくための・・・まあ、うそみたいなものでしてな。何もこちらから出向かずともいいのですよ。臆病だというのは本当ですが」
河童「・・・・・・」
首相「何かいったらどうかね?しゃべれるのか?」
河童「私は河童のハロルド。さあ君もなのりたまえ」
164 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 12:57:30.39 ID:TCZrW5eD0
首相「えらく尊大なやつだな・・・本当に臆病なのか?私は首相、この国のトップだ」
ハロルド「ほう、ビスマルク。またえらくたよりなさそうな長だな」
首相「なに?」
ビスマルク「まあまあハロ、この方はこれから私の悲願達成に協力してくれるんだ。仲良くしてくれよ」
首相「まだ協力するとは・・・いやだが、私の目的と重なる部分がなくもない・・・か」
ビスマルク「互いの打算は話しておきましょう。あなたの目的とはなんです?」
首相「それは・・・」
〜ウラジヴォストーク〜
キョン「かああああああああああああああああああ!体力がありあまってしかたねえぜえええ!」
サラディン「落ち着きなよ。私たちはあくまで食料調達が目的だ」
キョン「だがおちつかねえええ!なにか・・・なにかないか・・・、ん?アレの看板は・・・>>169」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 13:06:13.93 ID:kaySy7JJO
とらのあな
173 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:15:57.60 ID:TCZrW5eD0
キョン「とらのあな・・・か」
サラディン「なんだい?それは」
キョン「ググレカス。俺は行くぜぐへへへへ。なんせ精力はありあまってるからな!」
サラディン(行ってしまった。・・・ググレカスって・・・何?)
ハルヒ「あ、サラディンさんでありやす。旦那はどこへいったでありやすか?」
サラディン「ああハルヒ、森さん、助けてくれ。私は急いでググレカスをしなければいけないんだ!」
〜中央アジア、カザフスタン上空〜
古泉「ZZZ・・・」
ナポ「ZZZ・・・」
176 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:22:24.16 ID:TCZrW5eD0
〜首相官邸付近の公衆便所〜
多丸兄「あ〜やってらんね〜」
多丸弟「首相には勘弁してほしいよ・・・」
多丸兄「新川さんもひでーよな・・・よりによってこんなくさいところを探せとは・・・」
多丸弟「なんでこんなくさいんだろうね。このあたりいったいみんなくさいじゃないか」
多丸兄「なあ裕・・・マーキングって知ってるか・・・つまり自分の縄張りに自分の匂いをだな・・・」
〜ウラジヴォストーク〜
キョン「ふぅ・・・お前ら早く準備しろ。ここからさきはちと厳しいぜ」
ハルヒ「なにやら旦那がかっこいいでやんす!」
森さん「賢者ね・・・」
信秀「さあ行こうか。このまま陸沿いに北へ向かって、まずはベーリング海峡だ」
サラディン「なあググレカスはどうやってすればいいのか教えてくれよ」
キョン「そんなことはどうでもいいじゃないか。さあ行くぞ!」
しばらく後・・・
ハルヒ「あ、あれは・・・海の中に何かいるでやんす!あれはいったい・・・>>179」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 13:27:44.02 ID:04k1w30p0
首相と河童だ
181 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:36:36.79 ID:TCZrW5eD0
ミス
森さん「アレは・・・首相と河童?」
キョン「首相!?本当ですか森さん」
森さん「おそらくね・・・一瞬でよく見えなかったけど・・・私は機関の関係でなんどか首相にあったことがあるから」
キョン「そうですか・・・しかしなんでここに?」
サラディン「今のは水鏡かもしれんな」
キョン「水鏡?」
サラディン「イスラームでは遠く離れたところにいる人が突然近くの水面にうつるという言い伝えがあってね(適当)」
信秀「となると今見た光景は事実・・・。その首相とやらと河童は実際に一緒にいるとみて間違いないか・・・」
ハルヒ「でもあっしたちには関係ないでやんす。今はベーリング海峡を目指すでやんすよ!」
キョン「そうだな・・・(今・・・日本で何が起きてるんだ?)」
182 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:37:09.72 ID:TCZrW5eD0
〜長門の部屋〜
サド「で、どうやっていくんだい?」
長門「ゼオライマーは地下深くに格納されている・・・。これからあなたをそこへ転送する」
サド「転送ね・・・ってうわああああああああああ」
ヒュン!
長門「・・・戸締り確認。さて私も向かう」
ヒュン!
183 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:37:35.59 ID:TCZrW5eD0
〜合衆国日本政府本部〜
ブーン
ビスマルク「何の音です?」
首相「そろそろ来るか・・・」
ヒュン!ドサッ
サド「いてて・・・」
ヒュン!スタッ
長門「・・・・・・」
首相「ひさしぶりだな長門君」
長門「・・・コク」
184 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:39:40.81 ID:TCZrW5eD0
首相「ゼオライマーの準備ならできている。十二番倉庫だ。射出は三番ゲートからおこなってくれ」
長門「了解した」
サド「ここどこ?君たち誰?」
長門「ついてきて」
サド「え?あ、ああ・・・」
首相「彼がオペレーターかね?」
長門「そう」
首相「そうか、なかなか優秀そうだ」
ハロルド「おい、あいつは誰だ?」
ビス「なにやら突然現れましたが・・・お知り合いのようですね」
首相「ああ、彼女は長門有希・・・わが国の>>189だよ」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 13:46:15.89 ID:pBXHX/pC0
支配者
191 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 13:47:55.54 ID:TCZrW5eD0
首相「わが国の真の支配者だ」
ビス「なんと・・・」
首相「まあ私もおかざりというわけではない。それなりの仕事はしてるがね」
ハロルド「こいつは面白くなってきた」
〜べーリング海峡〜
キョン「ついにユーラシア大陸を回り込んだぞ」
ハルヒ「ここからが本番でやんすね・・・」
キョン一行:キョン、ハルヒ、サラディン、森さん、徳川田信秀 現在地:ベーリング海峡
古泉一行:古泉、ナポレオン 現在地:カザフスタン、ロシア国境線付近上空
長門一行:長門、サド、首相、ビスマルク、ハロルド 現在地:首相官邸地下
当面の目的地:ドイツ
めしくってくる
193 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 14:14:40.24 ID:TCZrW5eD0
〜東シベリア海〜
キョン「厳密にどこから北極海なのかはしらんが・・・もうすでに流氷はあちらこちらに見えるな」
サラディン「幸いウラジヴォストークで買った防寒服のおかげで寒くはないけど、重いなこれ・・・」
ハルヒ「修行がたりないでやんす。あっしと森さんはスイスイ進めるでやんすよ」
キョン「だからお前と森さんを俺たちと一緒にするな」
信秀「あ〜おなかすいたな・・・」
森さん「そうね・・・キョン君。食料は?」
キョン「あ]
森さん「何?」
キョン「マムシドリンクしか買ってない・・・」
森さん「・・・・・・えさになりたくなかったら餌をさがしてきなさい」
キョン「アイアイマム!」
キョン「しかし視界も悪いしな・・・。食い物なんてそう簡単には・・・ん?あれなんか食べられるんじゃないか?>>198」
199 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 14:28:48.41 ID:TCZrW5eD0
キョン「なんでこんなところにマムシが・・・まあいいさ。うらあああああああああああ!」
マムシ「まあまて」
キョン「な・・・しゃべった?」
マムシ「お前は何モンだ?普通の人間はこんな極寒の地へは来ないんだが」
キョン「俺はキョン。日本人だ。訳あって徒歩でドイツをめざしてる」
マムシ「なに?・・・アッハッハッハ!どんな訳だよ!いやあお前なかなか面白い奴だな。名を聞いておこうか」
キョン「さっきいったろうが・・・」
マムシ「キョンが本名ってか?本当におもしれえ奴だ」
キョン「しまった・・・。自分からこの名をなのっちまうとは・・・」
マムシ「俺の名はジェームズ。訳あってこんな場所にいる。お前と同じだな」
キョン「お前がここにいる訳は?」
ジェームズ「ああそれはな・・・>>204」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/01(金) 14:33:59.05 ID:LjEwOtmv0
大蛇丸を探している
206 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 14:45:52.10 ID:TCZrW5eD0
ジェームズ「大蛇丸を探している」
キョン「大蛇丸?」
ジェームズ「奴は俺を裏切り捨て去った」
ジェームズ「だから俺はあいつを探しているのさ。殺すためにな」
キョン「殺す・・・ね、物騒な話だ。だがたとえそいつ殺したところでお前に残るのは惨めな達成感だけだと思うぜ。俺は殺したい奴なんていないからよく分からんが」
ジェームズ「分かる必要はない。で、お前は何しにここへ?」
キョン「俺が教えて欲しいよ。だが当面の目的は食料探しだ」
ジェームズ「食料か・・・復讐という目的がなければ俺が食料になってやってもいいんだがな」
キョン「ハハ・・・お前も十分面白い奴だよ。このあたりには詳しいのか?」
ジェームズ「ああ、もうしばらくここをさまよってるからな」
キョン「それ迷子っていうんじゃ・・・」
ジェームズ「・・・・・・」
207 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 14:47:10.26 ID:TCZrW5eD0
〜合衆国日本政府〜
ビス「それで?支配者はなにしにこちらへ?」
長門「ゼオライマーの整備と操作説明。そのあと出発する」
ハロルド「どこへだ?」
首相「ドイツさ。長門君、あとは私が説明しておく。彼をつれて十二番倉庫へ向かってくれ」
長門「了解した」
ビス「!・・・わが祖国へ?」
首相「そう。来るべき戦いに向けて・・・いろいろと準備をね」
ビス「その・・・戦いとは?」
首相「それは・・・>>211」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/01(金) 14:54:08.13 ID:cbLotJHm0
ksk
214 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:11:40.51 ID:TCZrW5eD0
首相「KSK・・・Killers of Superpower Knightsとの戦いだ」
ビス「それは一体・・・」
首相「国家要人警護暗殺部隊。つまりお偉方の周りのSPを排除する特務機関だ」
ビス「SPを排除するだけで要人本人は消さないのですか?」
首相「ここがミソだ。つまり後々のなんらかの交換条件、つまり人質にするために要人を捕まえたい時に動くのがこの部隊だ。こういう場合本人を殺してしまっては意味がない」
首相「ターゲットを傷つけることなくその周りの人間を速やかに掃う、そういうことにたけた連中だ」
ビス「なるほど・・・しかしそいつらと戦うというのは・・・?」
首相「ふむ、あまり話したくなかったがしかたない。実は現在、主要各国の首脳を始めとした要人の警護は全てこの合衆国日本政府があずかりうけている」
ビス「!」
首相「これは各国でも一部のトップ、つまり実際にわが政府の警護を受けている人間しか知らないことだ」
ビス「そんなことが・・・」
216 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:27:13.85 ID:TCZrW5eD0
首相「ここまで来るのは長かった。各国上層部に取り入り信用を集め、慎重に交渉を重ねてわが政府と契約を結んでもらう」
首相「この合衆国政府の主な仕事は警護の実施とその管理だ。そのためにこの政府は何十年も前に作られ。代々の首相をトップとして存続してきた」
ハロルド「だがなぜそんなことを?たしかに各国からの莫大な見返りは手に入るんだろうが・・・」
首相「・・・KSKの歴史もかなり古くてな。実はその前身は日本のある組織なんだ。なんでも元はお庭番の忍者だった連中らしい。だからその尻拭いをということだろう。とにかく今はドイツでKSKの殲滅作戦の指揮をとらねばならない」
ビス「なぜドイツなのです?」
首相「KSKは特定の国の機関ではない。各国の代表と裏取り引きを交わして要人を狙うのが基本的な活動だ」
首相「その本部の場所はころころ変わるんだが今はモスクワにあるらしい」
ビス「なるほど、直接モスクワに入っては怪しまれるので・・・」
首相「おとなりのドイツから様子を見るということだ」
ハロルド「待ってくれ、その組織だがもとは日本のものだといったな」
首相「そうだ。もう何百年も前の忍びの末裔が代々そのトップを継ぐと聞く。確か今のリーダーの名は・・・」
ハロルド「大蛇丸・・・だろ?」
首相「!・・・なぜそれを・・・」
ハロルド「心当たりがあってな・・・(ジェームズ・・・ついに見つけたぜ・・・)」
219 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:32:01.59 ID:TCZrW5eD0
〜十二番倉庫前〜
長門「ついた」
サド「ああついたね・・・」
長門「今シャッターを開ける」
ポチ
ウィーン、ズズズズ
サド「!これは・・・」
長門「汎用人型決戦兵器人造人間ゼオライマー」
220 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:32:45.19 ID:TCZrW5eD0
サド「なんか威圧感を感じるな・・・」
サド「・・・ちょっと僕には乗れそうには・・・」
長門「早く乗って。でなければ帰って」
サド「え?帰っていいならぜひ・・・」
長門「早く乗れ」
サド「はい・・・」
サド「で、乗ったけど・・・これどう動かすの?」
長門「習うより慣れろ」
ガシャン
サド「うわ、ちょ、動き出したよちょっと!止めて止めて!まだ操作聞いてないよ!」
長門「マスターするまでコックピットからださない」
サド「いやああああああああああああああ!」
長門(作戦実行のときは近い・・・。急がないと)
222 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:41:19.26 ID:TCZrW5eD0
〜首相官邸〜
新川さん「原稿は完成したか?」
スタッフB「はい。なんとか会見には間に合いそうです」
新川さん「よし・・・会見の準備だ」
〜首相官邸付近の公園〜
多丸兄「いい天気だなぁ」
多丸弟「うん・・・」
多丸兄「なあ・・・なんか俺ら忘れられてるようなきがしないか?」
多丸弟「うん・・・」
224 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:50:02.36 ID:TCZrW5eD0
〜東シベリア海〜
ハルヒ「あ、旦那!食料は・・・って何ですかその蛇は?」
ジェームズ「失礼なものいいだな小娘」
ハルヒ「ひえあ!しゃ、しゃべったあ!」
サラディン「ほうしゃべる蛇とは珍しい」
信秀「珍しいって・・・ほかにも見たことあるのか?」
サラディン「当然。わがイスラームでは(ry」
森さん「なるほど。つまり食料調達に行ったにもかかわらず訳の分からん喋る蛇をつれて帰ってきたと?」
ジェームズ「訳の分からんだと?おい女ちょっと表でろ」
森さん「ああ?ドリンクにされてエキスを飲み干されたくなかったら黙ってろトンデモ生物」
ジェームズ「アイアイマム」
サラディン「そもそもここは表だしな」
キョン「すいません。ただこいつ一応ここら辺には詳しいそうなんです。一緒に連れて行けば力になってくれると思って・・・」
225 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 15:51:20.53 ID:TCZrW5eD0
森さん「アッハッハ!実は私は蛇が好きなんだ!おまけにしゃべるというオプションつきときたもんだ。おいお前、ジェームズといったな」
ジェームズ「ああ」
森さん「お前の同行を認めてやろう」
キョン「本当ですか!?」
ジェームズ「まてまてなんでお前なんかにわざわざ認めてもらわにゃ・・・」
ハルヒ「まあ落ち着いてジェームズの旦那。仲良くやりやしょうや」
信秀「そうだね。せっかく仲間になったんだ。とりあえずここからどうすればいいか・・・道案内も含めて僕たちに教えてくれないか?」
ジェームズ「どうすすめばいいかっていってもなぁ。西に進むしかねえよな。まあ食料もそのうち手に入るさ」
こうして俺たち一向はまた少しにぎやかになった
228 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:00:26.50 ID:TCZrW5eD0
〜ウクライナ上空〜
古泉「おなかププッ・・・へりましたね〜」
ナポ「フフッ・・・そうだな〜」
古泉「この飛行機にはフフフッ・・・」
ナポ「おいイツキ、さっきから何を笑っているんだ?」
古泉「あなたこそ・・・」
ナポ・古泉「まさか!」
ナポ・古泉「鏡鏡・・・」
ナポ・古泉「あ〜!」
ナポ「貴様よくも私の顔に落書きを!」
古泉「あなたこそ僕の顔にやってくれましたね!」
ナポ「こんにゃろー!・・・」
古泉「なにをー!」
ドタバタ
229 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:06:27.15 ID:TCZrW5eD0
〜合衆国政府本部十二番倉庫〜
サド「ふあ・・・」
長門「よくやった。これで操縦は完璧」
サド「でどうするの?」
長門「最終調整をしてドイツに向かう」
サド「はあ〜その調整とやらの間はゆっくり休ませてもらうとしよう」
長門「そうして。私は首相と会ってくる」
〜北極海(ラプテフ海)〜
ジェームズ「お前ら速いな〜」
キョン「まあこの速さには俺たち自身も最初はおどろいたよ」
ハルヒ「これも四郎さんのおかげでやんす」
信秀「そうだね。しかしいよいよ寒くなってきたな・・・」
サラディン「防寒服があってよかった・・・」
森さん「みんなあんまりしゃべらないほうがいい。体力を消耗するぞ」
キョン「そうですね。歩法に集中しましょう」
232 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:19:07.60 ID:TCZrW5eD0
〜合衆国日本政府〜
首相「おお長門君、どうだ?」
長門「かなりいい仕上がり。彼には才能がある」
首相「そうかよかった。もう発てるか?」
長門「最終調整が終わればいつでも」
首相「よし、サイドチャージャーも用意しておいてくれ」
長門「分かっている」
233 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:21:33.22 ID:TCZrW5eD0
ビス「サイドチャージャーとは?」
首相「私たちがドイツまで行くための乗り物だ。ゼオライマーに付属してともに出発する。本当は彼女の・・・さっき見ただろう?ああいう情報転送能力で行きたかったんだが、何せKSKも慎重だからな」
首相「もし情報移動を察知されたら困る。だからこのまま地下と海底を通って慎重にドイツに向かう」
ハロルド「そっちのほうがばれやすいんじゃ?」
首相「いや、通常情報をとらえるときは大気の震えを元にする。ゆえに足元はお留守の場合が多い」
ハロルド「なるほどな」
首相「君たちは本当に来るか?ビスマルク、君の目的とは関係ないように思えるが・・・」
ビス「私は・・・たしかにドイツ帝国復活を悲願としてきました。しかし、今の世界をあなたがどう生きるのか・・・それも見てみたい」
ハロルド「私はビスマルクが行くところならどこでも行くさ」
首相「そうか・・・」
ウー ウー ウー
首相「合図のサイレンだ。準備完了だな。では我々はこれよりドイツに向けて出発する・・・と、忘れるところだった。その前にやることがあったな」
234 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:28:51.30 ID:TCZrW5eD0
〜首相官邸〜
prrrrrrr prrrrrr
新川さん「はい、こちら首相官邸・・・」
首相「新川君か」
新川さん「しゅ、首相?」
首相「ああ私だ」
新川さん「今どちらに!?こっちは大変ですよ!?」
首相「そのことなんだが・・・私はしばらくそちらにもどれそうにない。というより戻れるかどうかもわからない。だから後のことはよろしく頼む」
新川さん「まさか・・・総理の座を降りるおつもりで?」
首相「いや・・・できればもっとながく国内政治の動きをを止めたい」
新川さん「ということは・・・」
首相「ああ、官房長官に・・・衆議院を解散すると発表させてくれ」
237 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:34:03.31 ID:TCZrW5eD0
新川さん「本気ですか・・・?」
首相「本気だよ。戻れるかも分からないトップをいつまでも待ち続ける必要はない。国民の不満もたまってた。いい機会じゃないか」
新川さん「・・・分かりました。そう・・・伝えます」
首相「新川君。世界は・・・変わらねばならないときに来ているのかもしれない」
新川さん「全てはあなたが判断されることです」
首相「ありがとう・・・では」
ビス「最後の・・・別れですか?」
首相「ハハハ、不吉なことをいうな。最後にしないように頑張ろうというときに」
ビス「これは・・・失礼」
首相「いこうか」
ビス「ええ」
241 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:46:00.32 ID:TCZrW5eD0
〜北極圏 ノルウェー海〜
キョン「さすがに疲れてきたな・・・」
ハルヒ「でも順調でありやす」
森さん「そうだな。このまま行けばもうすぐ・・・」
サラディン「なんだアレは?」
信秀「あれは・・・たしか飛行機という名前だったか?キョン」
キョン「そうだな。あれはおそらく戦闘機の団体・・・」
森さん「方向的には・・・ロシアのほうだな」
242 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 16:48:54.05 ID:TCZrW5eD0
〜ポーランド上空〜
ナポ「うわわわわ!なんだあのたくさんの黒い群れは!」
古泉「戦闘機の団体ですね・・・。どうやら方向的にはロシアの方へ向かっているようです」
ナポ「戦闘と名がつくなら戦うことが主たる目的なんだろう?見つかったらどうするんだ?」
古泉「大丈夫ですよ。僕たちには狙われる理由はないし、さっき見えたのは一瞬です。むこうからはほとんど見えていなかったでしょう」
ナポ「何をいってるんだ。はやくいすの後ろに隠れるんだ!」
古泉「馬の上にいないと勇敢ではなくなるんですか?さっきはゲームに夢中だったのに。それにいすのうしろに隠れてもこの機体が隠れてなければ意味ないでしょう?」
ナポ「ハッ!・・・・・・冗談じゃない!私は部屋に戻らせてもらう!」
古泉「ナポレオンさん。それ、死亡フラグです」
245 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:00:01.15 ID:TCZrW5eD0
〜合衆国日本政府十二番倉庫〜
長門「準備は完了している」
首相「よし、じゃあビスマルク、ハロルド、乗ってくれ」
サド「あの〜僕は?」
長門「あなたはゼオライマーを操作するのだからサイドチャージャーには乗らない」
サド「あ〜やっぱりね・・・。そっちのほうが安全そうなんだけどな〜」
〜サイドチャージャー内〜
ビスマルク「かなり狭いですね・・・」
首相「ゼオライマーの激しい動きにも無事くらいついていけるようにするにはそれなりの金がかかる」
首相「この合衆国日本政府のための裏予算でもたりなかったから、わざわざ防衛省の軍事費を横流しして作ったんだ。文句をいわないでくれ」
首相「それにな、実は移動はすぐ終わる。ゼオライマーの速さは異常だからな」
ハロルド「どれくらいなんだ?」
首相「そうだな。移動中の忠告だけしておこう。まず喋るな。舌をかむ。それとできるだけ何も考えるな。あっというまに酔うぞ。それくらいの速さだ」
ビス・ハロ「・・・・・・(よく分からん)」
246 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:08:56.66 ID:TCZrW5eD0
長門「出力正常、内部電圧問題なし」
長門「サド。私がサイドチャージャーに入ったらコックピットを閉めて」
サド「了解・・・って君はこっちに乗ってくれないのか?」
長門「それは一人乗り。オペレーター以外は乗れない」
サド「そうか・・・」
長門「怖い?」
サド「い、いや」
長門「そう・・・」
長門「大丈夫。何かあったら無線で連絡してくれれば答える」
サド「ああ、分かった」
長門「それじゃ」
ガシャン
機械音声<コックピット閉まりました。微調整完了。発進できます
サド「・・・・・・」
サド「・・・逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ・・・・・・逃げちゃだめだ!」
247 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:15:20.46 ID:TCZrW5eD0
長門「予定通りゲートは三番ゲート。サド、始めて」
サド「よし!」
ガシャン
ゴゴゴゴゴゴゴ
ヒュウウウウゥゥゥ
バァァァァァァン!!
長門「動いた・・・、サド、大丈夫?」
サド「今のところは大丈夫だ」
長門「(ホッ)良かった。そのまま進んで。エネルギー配分と進行方向に気をつけて」
サド「了解」
ビス(しゃべってんじゃん!普通にしゃべってんじゃん!)
ハロルド(やはり支配者は違うということか・・・)
現在地:中央アジア タクラマカン砂漠地下
248 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:22:15.22 ID:TCZrW5eD0
〜北海〜
ハルヒ「陸が見えて来たでありやす!」
森さん「あれは・・・おそらくデンマークね」
キョン「もう少しでドイツだな・・・」
〜ドイツ上空〜
古泉「下を見てください。ドイツです。いや〜長かった。でも快適だったでしょう?」
古泉「ナポレオンさん?どうしました?」
ナポ「いままでゲームとか戦闘機とかいろいろあって忘れてたけど・・・」
ナポ「私は実は乗り物酔いが激しいんだった・・・ウップ」
古泉「ええ!?だっていつもお馬さんにゆられてるでしょう?」
ナポ「あれはいいんだよ!なんかこう無機物のゆれはだめなんだよ!」
古泉「はあ・・・」
249 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:23:38.54 ID:TCZrW5eD0
〜サイドチャージャー内〜
長門「・・・・・・」
首相「・・・・・・」
ビス「・・・・・・」
ハロルド「・・・・・・」
現在地:黒海海底
250 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:30:10.05 ID:TCZrW5eD0
〜ドイツ沿岸〜
キョン「ついたぁぁぁぁぁ!」
ハルヒ「長かったでありやす」
サラディン「久しぶりの陸地だ・・・」
信秀「さすがに疲れた・・・」
ジェームズ「お、着いたか」
キョン「ああてめえが人の肩でグースカ寝ている間にな」
ジェームズ「なんだよかりかりすんなよ。せっかくついたんだ。でこれからどうするんだ?」
キョン「あれ?俺たち何しに来たんだっけ・・・?」
信秀「おいおい、僕とみくるの結婚式に来たんだろう?」
ハルヒ「そうだったでありやす。長旅すぎて忘れてたでありやす」
キョン「で、朝比奈さんはどこに?」
信秀「ああ、予定ではベルリンにいるはずだ」
森さん「とりあえず休みましょう・・・」
キョン「そうですね・・・宿の確保といきますか」
253 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:39:33.43 ID:TCZrW5eD0
〜ベルリン・テーゲル空港〜
古泉「やっぱり地面におりるとおちつきますね」
ナポ「はあなんか疲れた・・・。ウップ、ちょっとトイレ行ってくる」
古泉「僕はその間に・・・ベルリンの名所でも探しますか」
〜ベルリン地下、KSK対策本部〜
ゴゴゴゴゴ
ズズゥゥン・・・
サド「ついた・・・」
長門「おつかれさま」
機械音声<サイドチャージャー、開錠します
ガチャ
首相「ふう・・・なれないなこの移動は・・・」
ビス・ハロ「とりあえずトイレ・・・」
256 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:50:51.47 ID:TCZrW5eD0
長門「よくやったサド」
サド「ああ・・・しかしどうしてこんなところにこんなものが作れるんだい?」
首相「この件に関してはドイツ政府の協力が得られている。ドイツも隣の国に暗殺機関の本部があるのは気に入らないという考えでは同じだからね。交渉は簡単に済んだ」
サド「そうか・・・。しかし地下にこんなたいそうなものをねぇ」
長門「しばらく休憩したら作戦会議」
サド「それって・・・僕も出るの?」
長門「当然」
サド「はあ・・・」
〜ドイツ エルベ川〜
森さん「いや〜まさかこんな便利な高速道路があるとはね」
キョン「これでベルリンまでの時間が大幅に短縮できますね」
サラディン「街中だけに余計人目をひくがな・・・」
ハルヒ「そろそろベルリンでありやす」
信秀「今までの旅に比べたらあっというまだね」
キョン一行、古泉一行、長門一行、ベルリン入り
258 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 17:59:53.58 ID:TCZrW5eD0
〜日本 首相官邸〜
新川さん「みなさま大変お待たせいたしました。ただいまより官房長官の会見を始めさせていただきます」
官房長官「ああ、ゴホン」
記者「官房長官!内閣改造の件は?」
記者「首相はどこにいらっしゃるんですか?」
官房長官「率直に言わせていただきます。私はもうすぐ官房長官ではなくなります」
記者「それは内閣改造の結果ですか?」
官房長官「いいえ・・・首相のお言葉をお伝えします」
官房長官「私は、内閣総理大臣の名の下に、ここに衆議院の解散を宣言するものである」
・・・・・・・・・
ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・
記者「本社に連絡しろ!一面だ!夕刊に間に合わせろ!」
新川さん(首相・・・あなたの言われたとおりこれで国内政治はしばしの休息をえます)
新川さん(その間に・・・世界を・・・どうかお願いします)
第一部 完
262 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 18:04:45.51 ID:TCZrW5eD0
ここで一旦切らせてもらいます
みんなドイツ入りして区切りがいいのでwww
なにせ行き当たりばったりで書いてるので、第一部 完とはいっても別に第二部が同じくらい長くなるとは限りません
自分でも収集がつかなくなってきたのでちょっと内容を整理してきます。
もしかしたら無理かもだけど、できれば夜頃にでもまた戻ってきたいと思います
272 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:20:19.05 ID:Ze2/b9vu0
第二部?
〜首相官邸〜
多丸兄「おいおい新川さんよ、冗談じゃないぜ」
多丸弟「そうですよ、この暑い中くっさい公衆便所をまわったってのに・・・実は首相官邸の外にはいなかったなんて・・・」
新川さん「すまなかった。なにぶん情報が錯綜していてな・・・」
多丸兄「いや腹痛で公衆便所とかあきらかにあんたの独断でしょ」
新川さん「ゴホン、とにかく首相探索は終わりだ。君たちには次の任務についてもらう」
多丸弟「今度は何です?」
新川さん「ベルリンへ向かってもらいたい」
兄弟「はあ?」
新川さん「首相が消えた後部屋を調べたところ手記が見つかってな」
新川さん「それによれば首相はドイツへ向かったとらしい。君たちのことはドイツ政府に報告しておくから行ってきてくれ」
多丸兄「はあ」
多丸弟「分かりましたよ・・・」
273 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:28:50.58 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン地下 KSK対策本部〜
長門「時間。会議室に来て」
サド「もう時間か・・・。分かった。向かうよ」
ハロルド「ウィ〜、このビールとやらはなかなかうまいな」
ビス「ハロ。お前酔ってるんじゃないか?」
ハロルド「私はよっとらん!よっとらんぞ!」
首相「作戦決行前に出来上がらないでくれないか・・・」
274 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:33:22.51 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン市街〜
キョン「ソーセージうめええええええ!」
ハルヒ「旦那、そんなことよりみくるさんのお迎えでやんすよ」
キョン「ああ、そうだったな・・・。しかしハイデルベルクからわざわざこっちに来るとは・・・式場は向こうじゃないのか?」
信秀「いや、式場はこっちに移してもらったよ。どうせなら首都であるこの町で盛大にと思ってね」
キョン「じゃあなんで最初にハイデルベルクを選んだんだ・・・」
森さん「あ、あの車じゃないか?」
サラディン「長い車だね〜」
キョン「そういえば・・・おい信秀、朝比奈さんはお前の世界ではどういう位置づけなんだ?」
信秀「実をいうと僕の前に現れてまだ日が浅いかったからね〜。まあ恋愛に時間の長さは関係ないわけだけどさ。私は独逸という国へ向かいます。そこで待っていますと言った直後に姿を消してしまったんだよ。もっとも僕もその後すぐこの世界に飛ばされたわけだけど」
キョン「そうか・・・」
ジェームズ「少なくともドイツではああいう車に乗れるくらいの地位にはいるんだろうな」
キキーッ
ガチャ
みくる「あ、キョン君・・・おひさしぶり・・・かな?」
275 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:37:10.67 ID:Ze2/b9vu0
キョン「どうも朝比奈さん。いろいろ話したいことがあります」
みくる「ええ、。ホテルに部屋を取ってあります。そこで話しましょう」
信秀「みくるさん・・・」
みくる「ごめんなさい信秀さん。ちょっとお話してきます」
〜ベルリン市内のホテル〜
キョン「朝比奈さん、どうしてこんなことになったのか説明してもらえますか?」
みくる「どうして・・・といわれれば涼宮さんの力のせいとしか答えようがありません。涼宮さんが歴史に興味を・・・」
キョン「ああ、それは古泉から聞きました」
みくる「そうですか・・・。本来涼宮さんの周りにさまざまな史人が現れるだけのはずだったのですが・・・私が信秀さんの下へ飛ばされたのは私が未来人だからかも知れません。未来人は特に時間軸との関連性が強いですから・・・」
キョン「そうですか・・・。とりあえずこのカオスな状況から抜け出すにはどうすればいいんでしょうね」
みくる「この願望はとても強いものだと思います。だから森さん、そして涼宮さん自身も影響を受けた。キョン君もしらずしらずのうちに場の雰囲気に流された結果、今ここにいるんじゃないですか?」
キョン「全く・・・そのとおりです・・・」
みくる「この状況を打開する方法は私にもまだわかりません。できれば古泉君や長門さんとも話し合いたかったんですけど・・・」
276 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:45:49.19 ID:Ze2/b9vu0
キョン「ところで・・・信秀と結婚という話は・・・」
みくる「ああ・・・あれは・・・私もその・・・成り行きで・・・」
キョン「やっぱりそうですか・・・」
みくる「信秀さんは確かにいい人なんですが・・・」
キョン「・・とにかくこれからは・・・」
ガシャーン!
キョン「!」
謎の集団A「この女だ。つれていくぞ」
みくる「え?あ、キャアアアア」
キョン「朝比奈さん!誰だお前らは!」
277 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:48:56.88 ID:Ze2/b9vu0
謎の集団B「お前に言うことはない」
ガンッ!
キョン「ぐあっ!」
みくる「キョン君!」
キョン「クッ・・・頭を・・・」
謎の集団C「ここで消しておくか・・・」
バタン!
サラディン「なんだ今の音は・・・誰だお前たち!」
謎の集団A「チッ!ずらかるぞ!」
信秀「みくるさん!」
ハルヒ「旦那!大丈夫でありやすか!?」
キョン「クッ!ああ・・・」
森さん「あいつら・・・!」
サラディン「待った森さん!追わないほうがいい」
森さん「どうして・・・」
279 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 20:53:57.77 ID:Ze2/b9vu0
サラディン「これでもイスラームでは戦士だったからわかるんだが・・・あいつらは只者じゃない」
サラディン「あの身のこなし・・・おそらく殺しのプロだ。一人で深追いすれば確実にやられる!」
森さん「クッ・・・!」
キョン「すまん信秀・・・朝比奈さんを・・・」
信秀「いや・・・君がどうしようもなかったのは状況で分かる。やつらになにもできなかったのは悔しいが・・・今は君の治療の方が先決だ」
ハルヒ「旦那。とりあえずホテルの医務室に・・・」
〜ベルリン郊外〜
謎の集団A「ええ・・・任務は完了しました」
謎の集団A「問題ありません。これからそちらに戻ります」
謎の集団A「全ては・・・大蛇丸様の意のままに」
280 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 21:03:18.17 ID:Ze2/b9vu0
〜ホテル 医務室〜
ハルヒ「旦那、お怪我のほうは・・・」
キョン「ああもう大丈夫だ」
サラディン「それじゃ話を聞かせてもらおう」
サラディン「・・・そうか。いきなり・・・」
キョン「ああ・・・まったくふがいねえ」
信秀「僕はみくるさんを助けに行くぞ」
森さん「だが肝心の場所が分からないだろう?」
信秀「・・・・・・」
ジェームズ「おいキョン。話は聞かせてもらったぜ」
281 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 21:07:21.60 ID:Ze2/b9vu0
キョン「なんだおきてたのか」
ジェームズ「俺の知り合いが情報を持ってるかも知れねえ」
キョン「どういうことだ?他にもお前みたいなやつがいるのか?」
ジェームズ「ああ・・・俺たちはある程度近くにいればお互いを察知できるんだが・・・ベルリンに入ってからかすかに気配がするんだ」
キョン「そいつは信用できるんだろうな」
ジェームズ「まあな。ただちょいと変わり者でな・・・。実は俺たちは何百年もの時を生きてる。その間親しくなったやつとともに行動するんだが・・・あいつはその人間に召喚されるまで異空間で眠りつづけるんだ」
キョン「まあ変わり者なのはお前も一緒だけどな」
ジェームズ「とにかくそいつに会えば何か分かるかもしれない」
キョン「で?どんな動物なんだ?」
ジェームズ「動物っていうのかね〜ありゃ。まあ喋るってところは同じだが・・・。お前らの言葉では・・・『河童』と・・・こういうんだったかな」
284 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 21:28:00.17 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン地下 KSK対策本部〜
ハロルド「ふむ・・・」
ビス「どうしたハロ」
ハロルド「なにやら懐かしい感覚がするな」
ビス「?」
長門「そこ。私語は慎んで」
長門「・・・では最終確認。計画は単純。まずハロルドがおとりとしてKSKの本部に潜入、騒ぎを起こす。・・・本当におとりでいいの?」
ハロルド「ハハ。大丈夫だ、私は死なん。もともとこの世界には存在しないのだから」
長門「そう・・・」
長門「次に私のサポートのもと、サドがゼオライマーで突入し、本部を制圧」
サド「思いっきりやっちゃていいのかな?」
長門「あいつらに消されたSPは数知れない。手加減は必要ない」
サド「ククク了解。久々に血が騒ぐよ」
287 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 21:33:54.38 ID:Ze2/b9vu0
長門「ビスマルクと首相はその後のドイツ軍の侵入を指揮してもらう。以上、何か質問は?」
ビス「いくらKSK本部殲滅のためとはいえ、ドイツ軍がモスクワに入ればロシア政府がだまっていないのでは?」
首相「その件はロシア大統領と密約済みだ。奴らの居場所が分かったのは最近でな。実はこの計画を持ちかけてきたのはロシア側なんだ。もっとも表向きの日本政府ではなく合衆国日本政府のほうにだが」
首相「奴らの本部の守りはかなり強固だ。しかも場所はモスクワ。下手に刺激して暴れられては民間人に多大な被害が出ることになる」
首相「そして反撃をくらわずに一気に殲滅にするにはつい最近完成した合衆国日本政府の誇る兵器、ゼオライマーを使うしかない。大統領は国内の癌を一つ消せると喜んでいたよ」
ビス「なるほど・・・わかりました」
長門「決行は明朝零時。それまでは各自休憩しつつ自分の任務を確認すること。では解散」
289 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 21:39:54.21 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン市街〜
古泉「いや〜ソーセージうまいですね〜」
ナポ「このビールもいけるな」
古泉「おやアレは・・・」
キョン「とりあえず街に出たはいいが・・・これからどうする?」
ジェームズ「あいつの気配は確かにするんだが・・・、おかしいな。今までこんな風に感じられたことはなかった」
ハルヒ「あれ?あれは古泉の旦那じゃ・・・?」
キョン「何?」
古泉「これはこれは・・・どうしてこんなところに?」
キョン「お前こそどうして・・・」
古泉「僕は・・・そういえばどうしてでしょうね・・・?なぜドイツに来ようと思ったのか・・・思い出せません」
キョン(こいつもハルヒの力に流されたクチか)
古泉「ずいぶん大所帯ですね。・・・っと、どうされたんです?その頭」
キョン「ああ実はな・・・」
291 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 21:54:25.76 ID:Ze2/b9vu0
古泉「そんなことが・・・」
キョン「ああ、今は朝比奈さんの居場所について情報を持ってるかもしれない奴を探しているんだ」
ジェームズ「だがなかなか見つからなくてな・・・どうも気配が薄い・・・」
ナポ「私の経験からいわせてもらえば・・・」
キョン(しかしナポレオンとは・・・またえらいやつを仲間にしたな古泉)
ナポ「対象が見つからないときは・・・そうだな、まずは周りを見渡すことだ。間に障害物があるかもしれんぞ」
ナポ「そうこうしているうちうに砲弾が降ってくるかもしれない。上を見張ることも大切だ。それでも見つからなければ・・・」
ナポ「そう、気配がうすれるのはえてして・・・あいてと自分の立ち位置が違うからという場合が多い。上でなければ・・・例えば地下」
ジェームズ「そうか・・・!なんできづかなったんだ・・・。俺たちは大気の震えを感じ取って相手の気配を察知する。ここの空気との関連性が薄い地下にいるなら気配が薄まるのもうなずける!」
キョン「信秀!ハイデルベルクの式場の下見にいったときついでにベルリンによらなかったか?」
信秀「ああよったが・・・」
キョン「ベルリンの地下に何かあるという噂を聞いたことはないか?」
信秀「地下か・・・そういえば・・・そうだ!エルベ川の支流・・・その中に地下に通じる抜け道があるとかないとか・・・。いやしかし本当にそこかは分からないぞ?そこから中に入れるかどうかも・・・」
ジェームズ「いやいってみる価値はある。気配が強まれば動きを察知できるかもしれん」
キョン「よし、いくぞ!」
294 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:05:03.04 ID:Ze2/b9vu0
謎の男「今夜は・・・月が綺麗ねえ。そう思わない?」
みくる「・・・・・・(なにこの人・・・男なのに女言葉で・・・)」
謎の男「今宵こちらにご招待したのはあなたの力の秘密を知りたいからよ」
みくる「あなたが・・・大蛇丸なの?」
大蛇丸「そうよ・・・。でも名前なんて今はどうでもいい・・・。大事なのは私がここに存在しているということ」
大蛇丸「私はある不思議な力によって偶然にもここにある存在・・・。いつ消えてもおかしくはない」
みくる(そうか・・・この人も・・・自分が涼宮さんの力によってここに存在していることを知っているんだ・・・)
大蛇丸「せっかく手に入れた『存在できる権利』・・・。手放すのはあまりに惜しい」
大蛇丸「そこであなたの出番よ。あなたは時を移動する者・・・」
みくる「なぜそれを・・・」
大蛇丸「私と同じようにあの力で『飛ばされた者』のうちの一人だからねえ。『移動』したにおいがするのよ・・・」
みくる「・・・・・・」
大蛇丸「時を移動する力・・・いいかえれば時にとどまることもできる力・・・そうでしょう?」
大蛇丸「さあ・・・私がここに・・・この世界に永遠にとどまる方法・・・教えてもらいましょうか・・・」
297 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:13:44.99 ID:Ze2/b9vu0
〜KSK対策本部〜
サド「今夜は・・・月が綺麗だなあ」
長門「・・・サド」
サド「ああ・・・時間か」
長門「ゼオライマーの最終調整に入る。準備して」
サド「分かった」
ハロルド「なにやらもやもやして・・・感じ取れんな・・・。上・・・か?」
ビス「何の話だい?」
ハロルド「いやなんでもないんだ。そろそろ時間だな」
首相「本部を監視している部下に確認をとった。異常はないそうだ」
長門「そう・・・」
首相「順調だな・・・」
首相「さて・・・23:55分・・・」
298 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:26:09.01 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン市街〜
信秀「着いたぞ。このあたりだ」
キョン「しかし水の中じゃ探しようがないな・・・」
ジェームズ「大丈夫だ。気配がだいぶはっきりした。近くに地下へ通ずる穴があるんだろう」
ハルヒ「そこから入れるでありやすか?」
ジェームズ「いや・・・おそらくこれは相当深い・・・。わざわざ首都の地下深くになんらかの施設を作ってるんだ・・・。ドイツ政府の許可なしにそんなことはできないだろう」
サラディン「つまりこれは政府系の秘密施設・・・。簡単に入れるような入り口はないってことか」
ジェームズ「そうなるな」
〜KSK対策本部〜
長門「出力正常、内部電圧問題なし」
サド「ああ、さっきも聞いたせりふだね・・・」
長門「・・・・・・」
サド「なあ有希・・・。僕はもう一度・・・その声を聞けるだろうか」
299 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:31:19.77 ID:Ze2/b9vu0
長門「・・・分からない」
サド「ハハ・・・正直に言ってくれるね」
長門「ごめんなさい」
サド「いいんだ・・・そろそろかな?」
長門「そう。そろそろ」
300 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:32:01.49 ID:Ze2/b9vu0
首相「出発はここに来たときと同じゲートだ」
サド「了解」
首相「いくぞビスマルク、ハロルド」
ビス「ええ」
ハロルド「ああ」
首相「我々の乗るサイドチャージャーはモスクワ市内のKSK本部手前で切り離される。そこから備え付けの掘削機をつかって地上にでる」
首相「そこからは別行動だ。ハロルド、頼んだぞ」
ハロルド「分かっている」
首相「長門君」
長門「・・・大丈夫」
首相「全員サイドチャージャーに乗った。カウントダウンに入ってくれ」
長門「サド・・・いい?」
サド「いつでもかまわないよ」
長門「そう・・・」
現在:23:59:30 作戦開始まであと三十秒
302 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:37:57.48 ID:Ze2/b9vu0
長門「25・・・24」
サド「逃げちゃだめだ」
長門「20・・・19・・・」
サド「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」
長門「10・・・9・・・」
サド「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ!よし!」
ガシャン
ゴゴゴゴゴゴゴ
ヒュウウウウゥゥゥ
長門「3・・・2・・・1・・・0!」
サド「いくぞ!」
バァァァァァァン!!
00:00:00 汎用人型決戦兵器人造人間ゼオライマー発進 KSK本部殲滅作戦開始
305 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:47:35.40 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン市街〜
ジェームズ「動いた!」
キョン「何!?」
ジェームズ「この方向は・・・クソッ!速すぎて一瞬しか感じ取れなかった。だがおそらくここから東の方だ」
サラディン「東・・・」
森さん「東・・・そうか!さっきの戦闘機集団!あれも同じ方向に向かっていた」
古泉「それは僕たちも見かけましたよ
信秀「つまり・・・」
森さん「何もないのに戦闘機が群れをなして飛ぶか?おまけに政府系の秘密施設から謎の超高速移動物体が同じ方面に向かって出発した。何かがあるに決まってる!」
サラディン「私たちが戦闘機を見たの場所よりもロシアよりで、この街から東の何かありそうな場所・・・」
ナポ「フン・・・苦々しい思いの残る場所だな」
ナポ「モスクワだ」
309 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 22:56:50.91 ID:Ze2/b9vu0
キョン「急いで向かおう!一番速い飛行機で!」
信秀「分かった。前にあった知り合いの政府高官に用意させる」
キョン「朝比奈さん・・・どうか無事で・・・」
〜モスクワ KSK本部〜
大蛇丸「さあ・・・どうやったらこの時代にとどまれるのかしら・・・?」
みくる「・・・・・・」
大蛇丸「なるほどだんまりって訳ね」
大蛇丸「本当はこんなことしたくないんだけど・・・」
大蛇丸「まずは小手調べ・・・道具を使わせてもらうわ」
みくる(!・・・くない・・?)
〜ポーランド、ロシア国境付近〜
首相「なにやら進みが遅くないか・・・?」
長門「さっきとばしすぎたせい。もうしばらくかかる」
首相「そうか・・・まあしかたな・・・アッ!舌噛んだ!」
312 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:03:49.09 ID:Ze2/b9vu0
〜ベルリン・テーゲル国際空港〜
キョン「まさかこんなにもはやく手配できるとは・・・」
信秀「知り合いがすぐに動いてくれてよかった」
森さん「見たことのないタイプね・・・」
ハルヒ「これは戦闘機だそうでありやす!」
サラディン「戦闘機・・・君の知り合い、すごいな・・・」
信秀「なんにせよこれですぐにモスクワにつける」
ジェームズ(ハロルドの野郎・・・今何してやがんだ?)
〜モスクワ市内 KSK本部前地下〜
長門「切り離し!」
サド「ああ!」
ガシャン
長門(気をつけて・・・サド)
首相「ゼオライマーが地下で体勢を整えている間にサイドチャージャーは自力で地上を目指すぞ」
317 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:10:51.45 ID:Ze2/b9vu0
〜KSK本部前〜
ハロルド「フンフンフ〜ン♪」
警備兵A「なんだアレは?」
ハロルド「ごきげんよう」
警備兵B「なんのつもりだ貴様!撃ち殺されたくなければ去れ!」
ハロルド「うってみるといい」
警備兵B「何だと!フン・・・ばかめ」
ドン!
警備兵B「へへ・・・な!お前なんで生きて・・・しかも無傷だと!?」
ハロルド「これでも河の神なんでね」
警備兵A「う、うわああああああ!」
警備兵B「おい、ま待て!うわああ」
ハロルド「さてまずは二人・・・。死なないだけで戦闘能力はないからな・・・。こうしておどかすことしかできないのも悲しいことだ」
ハロルド「よし、地下防壁のスイッチを探すか」
320 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:19:14.21 ID:Ze2/b9vu0
〜ポーランド上空〜
キョン「よしもうすぐだ」
信秀「みくるさん・・・無事だろうか・・・」
キョン「大丈夫、絶対無事だ」
古泉「そうですよ。元気を出してください」
信秀「・・・どうしてそんなことが言えるんだい?」
キョン「・・・俺には・・・分かるんだよ」
キョン(なぜならたとえこんなカオスな状況を生み出そうとも・・・)
キョン(朝比奈さんが死ぬことをハルヒが望むわけないからな)
〜KSK本部内〜
大蛇丸「ごめんなさいね・・・どうしても話してくれないなら・・・、多少は痛い目にあってもらわないとね!」
みくる(ッ・・・・!)
ハロルド「これが地下防壁スイッチか・・・。押してみよう。ポチッとな」
ガガガガガ
大蛇丸「クッ!何事!?」
323 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:25:22.69 ID:Ze2/b9vu0
近衛兵A「報告します!何者かによって地下防壁が操作された模様です!」
大蛇丸「なんてこと・・・すぐに捕まえて殺しなさい!」
近衛兵A「ハッ!」
大蛇丸「どうやらねずみがまぎれ込んでいるようだし・・・早めに終わらせましょうか・・・」
みくる「クッ・・・・・・!」
ハロルド「サド。いいぞ」
サド「待ってたぜ」
バァァァァァン!
ガン
ドサッ
大蛇丸「クッ!今度は一体・・・」
近衛兵B「今度は地下から何者かの攻撃を受けているようです!」
大蛇丸「・・・一体何・・・がどうなってるの!?」
324 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:32:50.09 ID:Ze2/b9vu0
〜モスクワ上空〜
キョン「見えてきたぞ」
森さん「どこから探ればいいかと思っていたが・・・」
サラディン「あんなあからさまに煙が出てちゃあねえ」
信秀「パイロット!あの煙が出ている建物に向かってくれ!」
パイロット「アイサ−」
〜KSK本部近くの森〜
長門「ハロルドとサドはうまくやってくれてみたい」
首相「「よし。私はロシア政府と連絡をとって軍の指揮を執る。ビスマルクはドイツ軍の方を頼む。すでに国境付近に待機しているはずだ」
ビス「分かりました」
〜KSK本部〜
大蛇丸「クソックソッ!私の城がァ!こうなったら・・・この女だけでも・・・」
ハロルド「そこまでだ大蛇丸」
326 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:41:04.36 ID:Ze2/b9vu0
大蛇丸「ハロ・・・ルド?」
ハロルド「久しぶりだな。そうそう、ジェームズがよろしくと言っていたぞ」
大蛇丸「・・・フン・・・いまさら何のようだ?私に捨てられた腹いせか?」
ハロルド「そんなことを根に持つほど私は執念深い河童じゃない。あの蛇はどうかしらんがな」
ハロルド「だが・・・お前が世界をくいつぶすのをこのまま指をくわえてみている気もない」
大蛇丸「いいだろう。止められるものなら止めてみるがいいわ!」
ズバーン!
ハロルド「クッ相変わらずふざけた術を使う・・・」
大蛇丸「アハハハハハハ!死ねえ!」
〜KSK本部上空〜
キョン「飛び降りるぞ!」
一同「応!」
〜KSK本部地下〜
バーン! ガシャーン!
サド「ハハハハハハ!面白くなってきたぜええ!」
329 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:47:24.13 ID:Ze2/b9vu0
〜KSK本部最上階〜
ヒューン ドサッ!
ジェームズ「屋根が壊れてるな・・・ん?アレは・・・!」
ジェームズ「・・・・お・・・大蛇丸ゥゥゥゥゥゥゥ!」
※大蛇丸の居室は最上階にあります
大蛇丸「次から次へと・・・もういい、みんな消し飛べ!」
ハロルド「よせ!大蛇!」
キョン「朝比奈さん!」
みくる「キョン君!」
信秀「あの火球は・・・危ない!みくるさん!キョン君!逃げろ!」
ハロルド「ッ・・・!」
ガバッ!
大蛇丸「な、何を・・・離れろハロルド!」
331 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/01(金) 23:56:51.50 ID:Ze2/b9vu0
ハロルド「もう終わりにしよう大蛇。我々は本来ここにいてはいけない存在なのだ」
大蛇丸「黙れ!その状況から脱するために私は・・・」
ジェームズ「ハロルド!大蛇丸をやるのは俺だ!」
ハロルド「お前は・・・別れを告げるべき相手がいよう。その後に来るといい」
ジェームズ「お前はいないってのか!」
ハロルド「そうだな・・・少しの間だったが・・・首相、長門有希、サド、あの三人に・・・お前たちといた時間は悪くなかったと伝えてくれ」
ジェームズ「ハロルド!」
大蛇丸「止めろォ!」
ハロルド「一旦さよならだジェームズ。また違う時代に会おう」
ヒュゥゥゥゥゥ
シュン・・・
キョン「消えた・・・」
サラディン「どういうことだいジェームズ?」
ジェームズ「・・・あいつは自分と大蛇丸のこの時代での命を終わらせた・・・。そういう存在なんだ俺たちは・・・、時代を生き、リセットし、また違う時代へ行く」
ジェームズ「俺が・・・俺が殺るはずだったのによォォォォォォ!」
334 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:00:28.87 ID:eSO0bTUl0
ジェームズ「・・・・・・」
キョン「そんなことが・・・」
ジェームズ「ま、悲しくはないさ。生きてりゃまた違う時代であえるだろう」
そのとき俺は、これもハルヒの望んだことなのだろうかと考えた
繰り返される
終わらない命?
望まない命?
生きてきた分だけ別れを味わって
これから先、どこまで続いていくのだろうか
それは幸せなことだろうか
335 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:06:53.31 ID:eSO0bTUl0
明け方にはドイツ・ロシア連合軍が到着し、KSK本部(後で聞いて初めて知ったがそういう名前らしい)は完全に制圧された
ロシア政府は表向きテロリストの根拠地をドイツ政府と共同で壊滅させた」と発表
裏では合衆国日本政府(これも後で聞いた名前だ)に多大な感謝をした
俺たちはいろいろと事情を聞かれそうになったが、首相が全てとりはからって俺たちに負担がかからないようにしてくれた
長門が首相としりあいだったとは驚きだ
長門、古泉にそれまでの話を聞いて初めてわかることも多かった(古泉の話はつまらなかったが)
337 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:20:49.45 ID:eSO0bTUl0
そして・・・そのときはやってきた
〜日本 首相官邸〜
古泉「涼宮さんの目的は結局歴史上に名を響かせた悪役を倒すことだったようです」
キョン「実に素直であいつらしいな」
古泉「結局倒したのは歴史上に実在したかも分からない人物でしたし、涼宮さんが倒したともいえませんが、彼女は満足したようです。なにせ大冒険だったようですからね」
キョン「もう二度と味わいたくないくらいのな」
首相「彼女の願望が満たされた、それはすなわち今回の出来事の終息を意味する。思えば実に複雑だった。本物の軍事作戦に架空の人物郡が絡んできたのだからな」
長門「今回の作戦は涼宮ハルヒの力の発動がなくても実際に行われる予定だった。もともと今回の力の発動は予定外。私も流されてしまった」
キョン「まわりくどいこといわなくていいぜ。つまり・・・あいつらとはお別れってことだろ?」
長門「そう。森園生と涼宮ハルヒは正常の状態に戻り、史人たちはみなこの世界から消えることになる」
キョン「そうか・・・・・・・・・。ハハ!いやあ残念だなおい!結構仲良くなったのによお。長門は・・・別にそういうのはないよな・・・」
長門「私だって!」
キョン「!」
長門「・・・私だって・・・・・・」
キョン「・・・・・・悪かった」
338 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:30:44.80 ID:eSO0bTUl0
別れの様子を詳しく語るつもりは特にない
話してると泣いちまうかもしれないからな
みんな思い思いに、自分の最後の言葉を述べていた
これであいつらが死んじまうわけじゃないってのは唯一の救いだな
ああ、信秀は泣いてたよ。「あなたは生涯で最高の女性です。後にも先にも」な〜んてくさいセリフを堂々と朝比奈さんに向かっていう姿は、はっきりいってかっこよかった
朝比奈さんも最初はこらえてたけどしまいにはわんわん泣いていた。
そう、みんな泣いていた
みんな・・・
時代はひとところに収束し、世界はまたいつもの世界に戻る
長門「私たちの記憶は涼宮ハルヒの力の発動が収まると同時に消える」
キョン「まあ時代を超えた出会いなんて・・・たしかに荷が重過ぎるよな」
また・・・会えるのだろうか
また・・・語り合えるのだろうか
そんなことを考えながら口をついて出てくるのはただ一言
さようなら
340 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:41:46.60 ID:eSO0bTUl0
ハルヒ「キョン!あんぱん買ってきたわよ!」
キョン「俺が頼んだのはヤキソバパンなんだが・・・」
なんだこのデジャビュは・・・
何か前に同じ状態に陥ったことがあるような・・・
ハルヒ「うっさいわね!買ってきてあげたんだから黙ってたべなさい!」
ハルヒの小言を聞き流してふと窓辺を見ると、一枚の写真が目に入った
知らない人たちと一緒に自分たちもうつっているのに、なぜか団員全員見覚えがない(なぜか森さんと首相に似た人まで移っている)。なのに、どうしてもみんな捨てられない一枚だ。それになんか見ていると心が落ち着く
キョン「なあハルヒ・・・写真って思い出を残すためにとるよな」
ハルヒ「そうなんじゃない?」
キョン「でもよ・・・別れ際に撮る写真てのもまた味があるよな」
ハルヒ「はあ?あんたなに言ってんの?」
本当に俺は何を言っているのだろう
思案にふけりながら、俺なおもその一枚を見続ける
342 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:44:01.45 ID:eSO0bTUl0
俺は気づく
いいんだ
そんなことはいい
撮ったそのときが楽しかったならそれでいいじゃないか
そしてきっと、ここに写ってるやつらはみんな、そのときを楽しめていたんじゃないかと思う
だってほら
大人数を包みこむ大きな大きな写真たての中で
あんなに楽しそうに
笑っている
終
346 名前: ◆Mene.OWFJw [] 投稿日:2008/08/02(土) 00:47:36.51 ID:eSO0bTUl0
終わった・・・もう疲れた
みなさんレスありがとう。本当に力になったよ
途中から安価を止めるという失態にもかかわらず暖かい目で見てくれたみんなに感謝
いきあたりばったりで回収できてないのもあるかもしれんけど、まあ大目に見てくれ
最後に、超遅筆にもかかわらず最後までおつきあいありがとう
では