ハルヒ「ちょっとキョン!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:のび太「僕は、いや俺は人間をやめるぞォ!!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/26(土) 17:57:41.09 ID:qFLJyzK40

谷口「涼宮、今日はあいつ休みだぜ」

ハルヒ「え?そうなの?・・・」

国木田「昨日さぁ『あー旅に出たい』って言ってたんだけど関係あるのかな?」

谷口「案外、鈴宮に虐められたのが苦痛で逃避したんじゃねーか?」

ハルヒ「あんた達、いい加減な事言ってると殺すわよ」

谷口「おーこわ!」

国木田「そんなに心配ならお見舞いに行けばいいんじゃない?きっとキョンも喜ぶよ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/26(土) 17:59:18.35 ID:qFLJyzK40

〜放課後〜

ハルヒ「今日の部活は休み」

長門「そう・・・」

古泉「おや?何かあったのですか?」

みくる「そうなんですか?」

ハルヒ「あとは好きにやっといて。じゃ私帰るから」

そういうと足早にハルヒは部室を後にし、駅へ急いだ

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:02:54.59 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「たしかキョンの家はこの辺り・・・・」

妹「あーハルにゃん!どしたの?」

ハルヒ「今日、キョンがね学校休んだんだけど、病気なの?」

妹「えーキョン君なら、朝学校にいったよー?」

ハルヒ「え?そうなの?」

妹「学校さぼったんだなぁ。帰ってきたらはさみーでお仕置だね」

ハルヒ「もし帰ってきたら私の所に連絡する様にいっといて」

妹「わかったー」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:06:01.00 ID:qFLJyzK40

プルルルル・・・

ハルヒ「もしもし、古泉君?」

古泉「やぁ、涼宮さんどうしました?」

ハルヒ「それがさぁ、キョンが今日学校さぼったのよね。家に行っても居ないし」

古泉「おやおや、それは困りましたね」

ハルヒ「学校さぼったりする奴じゃないから少し心配で・・・もしかしたらさらわれたかも知れないわ」

古泉「それは・・・わかりました、直ぐに長門さんと朝比奈さんにも連絡します。どこかで落ち合いますか?」

ハルヒ「じゃ、いつもの喫茶店で」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:11:26.25 ID:qFLJyzK40

一時間後、喫茶店にて

ハルヒ「朝、カバンを持って学校には向かったらしいの」

古泉「なのに、学校には来ていない」

ハルヒ「だから、通学途中で何かあったのかも」

みくる「キョン君の事だから、さぼったりしませんよね?」

古泉「・・・。クラスメイトは何か他に言ってませんでしたか?」

ハルヒ「そうね、特には何も。私に虐められて逃避したとか言ってたけど、そんなの全然的違いよ」

長門「・・・そう」

古泉「学校には連絡があったのでしょうか?」

みくる「担任の先生に聞いてみてはいかがでしょうか?まだいるかも知れません」

ハルヒ「それもそうね、古泉君学校に電話して!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:17:07.20 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「岡部先生いますか?涼宮です」

岡部「なんだ涼宮、どうした?」

ハルヒ「今日、キョンが休んだんだけど先生に連絡あった?」

岡部「あー?キョン誰だそれは?今日は全員出席していただろ」

ハルヒ「はぁ?先生、冗談言わないでよ。キョンよ、キョン。私の前の席に座ってる!」

岡部「おいおい、涼宮。。。先生もう帰るから、冗談はまた明日学校でな」ツーツー

ハルヒ「何よもう!」

古泉「どうしました?」

ハルヒ「うちのクラスにはキョンなんていないって言うの」

他一同「・・・・・・」

古泉「とりあえず、ここは一旦解散しましょう。明日学校に来なければ、彼の自宅へ行きましょう」

ハルヒ「分かったわ、それはそうとさっきからメールしても全部アドレス不備で返ってくるのよね」

長門「・・・・」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:22:22.10 ID:qFLJyzK40

翌日

谷口「うぃ〜す!今日も可愛い子が沢山いたよな」

国木田「相変わらず谷口は女子が好きだな」

谷口「おうよ!それが生きがいだしな」

国木田「ははは」

ハルヒ「おはよう。あんた達、昨日キョンが休んだのは知ってるわよね?」

谷口「キョン?なんだそれ?中学の頃から涼宮は変な奴だと思ってたが、最近は架空の人物まででっち上げか?」

ハルヒ「何言ってんの?一昨日まで学校にて、あんたの座ってる場所に居たでしょ!」

国木田「そこはずっと谷口の席だよ?」

谷口「涼宮、あまり人をおちょくるな」

ハルヒ「ちょっと何言ってんの?キョンはキョンよ!冗談は顔だけにしなさい」

谷口「あーこりゃとうとう涼宮様が変になりましたか?ってな」

国木田「昨日から涼宮さん変だよ?大丈夫?」

ハルヒ「もういい!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:24:35.72 ID:qFLJyzK40

休み時間、9組前

ハルヒ「古泉君!ねえ、今日もキョンが来ていないの!」

古泉「そうですか・・・・では放課後に彼の家へ行きましょう」

ハルヒ「何言ってんの今から行くわよ。みくるちゃんと有希を呼んでくる!」

古泉「わかりました」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:29:55.77 ID:qFLJyzK40

校舎3F

ハルヒ「みくるちゃん!」

みくる「あ、涼宮さん。どうなさいました?」

ハルヒ「キョンがやっぱり来ていないの。だから今から家に行くわよ」

みくる「キョン?だれですかそれ?」

ハルヒ「みくるちゃん、本気で言ってるの?キョンよキョン!SOS団の遅刻魔、キョン!」

みくる「あのー言ってる事が良く解りません・・・」

ハルヒ「本気?本気で言ってるの?キョンを忘れたの?ねぇみくるちゃん!」

みくる「あの、授業が始まりますので私はこれで・・・」

ハルヒ「もういいわ!熱でもあるんじゃないの、みくるちゃん!」

ハルヒは一目散で階段を駆け下り、古泉のもとへ

ハルヒ「古泉君、みくるちゃんがキョンの事忘れてるのよ」

古泉「キョン君・・・ですか?誰ですかそれは?」

ハルヒ「はぁ?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:33:34.74 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「古泉君、ほんの5分前に家に行こうと言ったキョンよ、何言ってるの?」

古泉「さっき来た時はSOS団を休みにするとかどうとかという話では?」

ハルヒ「古泉君も大丈夫?」

古泉「涼宮さんこそ、どうなさったのですか?そんな『架空人物』を上げられましても・・・・」

ハルヒ「もういいわ、私だけで何とかするから」

ハルヒが啖呵を切ると同時にチャイムが鳴り、古泉は教室の奥へ戻った。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:37:57.66 ID:qFLJyzK40

ハルヒ(何よもう!何故キョンの事忘れるの?SOS団の団員よ)

「・・みや・・・・ずみや・・・・涼宮!」

谷口「おい、涼宮。屋上見ろよ」

ハルヒ「何?」

谷口「向い側の校舎の屋上見ろよ。見た事もない生徒がいるぜ」

ハルヒが屋上を見あげると・・・

ハルヒ「!」

ハルヒ「キョン!」

ハルヒは授業中にも関わらず、校舎を飛び出す。

向い側の校舎への渡り廊下を駆け抜けようとした時、ハルヒを呼びとめる声がした。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:44:15.14 ID:qFLJyzK40

長門「行ってはいけない」

ハルヒ「有希!あんたもキョンをみたの?」

長門「行ってはいけない。彼はあなたが思っている人間ではない」

ハルヒ「有希、何言ってんの?あれはどう見てもキョンよ!半年以上も一緒に居たキョンよ、間違える訳がないでしょ!」

長門「キョンという存在は居ない。正しくはキョンという存在は既に消滅している。だから記憶から消える」

ハルヒ「有希、いい加減な事言わないで!あれはキョンよ」

長門「行けば貴女は全てを知る。知ってはいけない事を知る。そう望まない事を知ることになる」

ハルヒ「そこを通して、有希!私はキョンの所へ行くの」

長門「そう・・・・では」

そういって長門は道を譲った

長門「後戻りはできない・・・あなただけ記憶が残ったままになる」と呟きながら

ハルヒは最大全速で階段を駆け上がって行った。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 18:48:26.00 ID:qFLJyzK40

〜屋上〜

バン!

ハルヒ「キョン!あんたねぇ学校さぼってなにやってんのよ!」

男「よぉ涼宮、元気か?」

ハルヒ「何が『よぉ』よ、あんたね学校さぼる時は私にぐらい連絡しなさいよ」

男「ははは、何かと忙しくなってそうもいかない事もあるんだ」

ハルヒ「私だけは特別、何があってもちゃんと報告しなさい!」

男「そうか・・・なら言おう」

ハルヒ「あたりまえじゃない!どんな事でもちゃんと私には言いなさい!」

男「ハルヒ・・・お前、俺の事どう思ってる?」

ハルヒ「何よ突然・・・・SOS団の団員で・・・その・・・」

男「その?」

ハルヒ「あの・・・その・・・・んもー!何なのよ!」

男「ハルヒ、本当に話した方がいいか?」

ハルヒ「あたりまえでしょ!」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 21:44:24.13 ID:qFLJyzK40

男「仕方がない。なら話そう・・・俺はお前が願ったが為に、この世界に飛ばされた異世界人だ」

ハルヒ「はぁ?あんた何言ってんの?あんたが異世界人だって証拠でもあるの?あるなら出しなさいよ!」

男「なぁ、ハルヒ・・・みんなが俺の事を忘れていないか?」

ハルヒ「それは・・・それは、あんた達がグルになって私を騙そうとしているだけでしょ!」

男「本当にそうか?俺は元々この世界の人間ではない。空間認識すら違う世界から来たため、通常では認識する事すらできない」

ハルヒ「だから何よ」

男「「だから、脳に『キョン』として認識できるように信号を送っていた。その信号を止めることにより徐々に俺を忘れる」

ハルヒ「言ってる事が分らない。じゃぁ、あんたはこの世界から消えてしまうって言うの?」

男「ああ、そうだ。そろそろお前とも別れる時間だ、さらばハルヒ、フォーエバー!」

ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ!あんたね、つきあってもないのに別れるってどういう事よ!説明しなさいよ!」

男「ハルヒ、楽しかったぜ。また何処かで会えると良いな」

ハルヒ「ちょっ・・・やだ・・・まって、まってよ、まってよキョ・・・あれ、誰だっけ・・・名前が出てこない。嫌だそんなの・・・」

男「悩むなハルヒ、直ぐに俺を忘れる。少しの我慢だ、俺を刻もうとするな、忘れろハルヒ」

ハルヒ「やだやだ、あんたの事忘れるなんてやだ!行かないでよ、行かないでよキ・・・出てこない、どうして出てこないの?」

男「時間だ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 21:45:57.90 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「いやだ!キョン!帰ってきて!」

冬の空とは思えないほどの青空の下、ハルヒは一人屋上で佇む。

なんで・・・私、今ここに居るの?あれ?授業中なのに・・・

何でここに居るんだろ・・・

ほんの少しの時間、私はここで誰かと話していたような気がする。

誰だろう・・・・そう『キョン』だ

キョン・・・キョン・・・キョン?あれ、何だろ何か思い出しそうなんだけど、思い出せない。

どんな人だったんだろ・・・何した人だったんだろ

あれ、何でだろ・・・・涙が出てきちゃった。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 21:53:02.11 ID:qFLJyzK40

佇むハルヒの背後に小柄な女性が足音もなく近づく


長門「それはあなたが選んだ事の結果。涙を流さなくても良い選択肢を私は与えた」

ハルヒ「有希!有希はキョンの事知ってるの?」

長門「しらない」

ハルヒ「じゃぁ、なんでさっき私を止めようとしたの?」

長門「図書券10枚で頼まれただけ」

ハルヒ「・・・」

長門「それ以上の事は私にもわからない。もう既に.dat・・・」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 21:58:20.19 ID:qFLJyzK40

〜放課後〜

SOS団部室

みくる「んっと、なんで湯のみが1つ多いんだろ?」

古泉「不思議ですね、それはたぶんコンピ研部長さんのでは?」

長門「違う」

みくる「そうですよね、コンピ研部長さんは専用の痛カップ持参ですよね」


バン!いつものようにドアを精一杯開け、ハルヒが入って来た。

ハルヒ「今日はなんだか静かな部室ね」

古泉「そうですか?いつもの雰囲気と変わらないと思いますが?」

ハルヒ「古泉君、あんた団長に意見するつもり?私が静かと言えば静かなの!今度口答えしたら罰金よ、罰金!」

古泉「はぁ・・・・」

長門「古泉いつき、不遇の始り」

古泉「長門さん、何かおっしゃいましたか?」

長門「べつに」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:03:06.60 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「あーなんかSOS団もつまんないわね。何か面白い事起きないかしら?」

古泉「じゃ、みんなで何か考えますか?」

ハルヒ「何かいい案あるの?」

古泉「いえ、別に今はこれと言って・・・」

ハルヒ「あんたねぇ、ちょっとは頭使ってから物言いなさいよ」

古泉「はぁ・・・・」

みくる「お茶が入りましたよ」

ハルヒ「みくるちゃん、何か面白い事はないの?」

みくる「そうですね・・・中途採用部員勧誘とかどうでしょうか?」

ハルヒ「!それ面白そうね。じゃ、明日の放課後から校門で帰宅部狩りするわよ!」

みくる「はい!」

古泉「わかりました」

長門「・・・コク」

ハルヒ「いい、有希とみくるちゃんはビラ配り。古泉君はメイド服着て『メイドガイ』よ、わかった!」

ハルヒ「じゃ、今からビラ作り開始!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:07:42.09 ID:qFLJyzK40

〜翌日放課後〜

古泉「このカッコは遠慮させてください」

みくる「よく似合ってますよ」

長門「ベストドレッサー賞」

ハルヒ「さぁ、じゃんじゃん捕まえるわよ!」


SOS団がビラ配りをし、帰宅部を拉致している時、校舎から岡部がやってきた。

ハルヒ「また邪魔しに来たんだわ」

古泉「困ったものです(助かった)」

長門「違う」

みくる「あれぇ?誰かと一緒ですよ」


男「先生、では明日から宜しくお願いします」

岡部「ああ、こちらこそ。じゃ、明日」

男「失礼します」

ハルヒ達は遠巻きにそれを眺めていた。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:12:29.79 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「先生、さっきの誰?」

岡部「ああ、転校生だ」

ハルヒ「転校生?!」

岡部「ああ、なんでも帰国子女でかなり頭のいい学生だ」

古泉「そんな方が何故、この北校に?」

岡部「さぁ・・・もっと上の進学校でも行けるのに、たっての希望で此処へ来たらしい」

ハルヒ「名前は?名前はなんていうの?」

岡部「なんだっけな、えっと・・・何か読みにくい名前だったな」

ハルヒ「ねぇ、帰国子女面白そうね!SOS団へ勧誘しましょう!」

みくる「少しタイプの男性でした」

長門「好きかも知れない」

ハルヒ「何あんた達、盛りのついたメスウサギね」

古泉「僕も嫌いではないです」

ハルヒ「あんたには聞いてない!」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:17:34.46 ID:qFLJyzK40

〜翌日〜

岡部「えー転校生を紹介する。君入りたまえ」

男「初めまして」そう言うと男は簡単に自己紹介を始める

岡部「席は・・・教壇の正面で悪いがここだ」

ハルヒ「先生!谷口君が最近目が悪くなって黒板が見えにくいそうなので、そこと替わりたいそうです!」

岡部「なんだ、谷口そうなのか?」

谷口「ちょ、涼宮なにいってんだ。おま・・」

ハルヒ「あんた、素直に従わないと殺すわよ」

すでに谷口の背中にはシャープペンシルの先が押し当てられていた。

岡部「じゃ、君の席は・・・さっきの彼女の前の席だ」

谷口「ちっ・・・涼宮め。ちょっと良い男だからって自分の範疇にいれやがって。。。。」

国木田「谷口よりは断然男前だと思うよ」

谷口「国木田、あとで話がある!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:23:28.23 ID:qFLJyzK40

〜休み時間〜

クラス中の女子、男子が転校生を囲む

趣味は?好きなタイプは?彼女居るの?海外って面白い?

良くある光景だ


ハルヒ「あんた達、さっきからガタガタ五月蠅いわよ。」

生徒A「・・・・・(おい涼宮怒らせたら後が怖いぜ)」
生徒B「(やだ、涼宮さんのタイプなの?もう狙ってるのしら?)」
生徒C「(授業中もニヤニヤしてたね。ああ、彼も可哀想に・・・涼宮の毒に侵されるんだろうね)」


男「ありがとう。どうもああいう雰囲気は苦手で・・・」

ハルヒ「別にあんたの為に言ったんじゃないわよ、私が休憩できないからよ」

男「でも、結果助かったよ。ありがとう、ハルヒ」

ハルヒ「え?今なんて?」

男「ありがとう、涼宮さん」

ハルヒ「なんだ・・・聞き間違えか」

ハルヒ(でも何でだろ・・・・懐かしい感じがする)

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:26:58.19 ID:qFLJyzK40

〜放課後〜

ハルヒ「ねぇ、部活とか入るの?」

男「いや、特に。今から入るってのもどうかと思うし。気軽なクラブがあれば考えるけど」

ハルヒ「じゃ、うちの団に入らない?」

男「団?応援団ですか?」

ハルヒ「SOS団。まぁ、面白くて気軽なクラブよ」

男「SOS団・・・ですか。面白そうだな、いちど見せてもらうよ」

ハルヒ「じゃ、今日来て!今から!ね!」

男「わかったよ」

ハルヒ「そうと決まったら部室へ行くわよ!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:35:14.36 ID:qFLJyzK40

〜部室〜

バン!
いつものように威勢良くドアを開けるハルヒ

ハルヒ「さぁ今日はみんなに新人を紹介するわ!」

男「どうも・・・あの今日は一応見学という事で・・・」

古泉「初めまして、古泉です。いっちゃんと呼んでください」

みくる「えっと・・・朝比奈みくるです。みくるちゃんと呼んでください。えっと。。。タイプです」

ハルヒ「はぁ?あんた達何言ってんの?」

長門「長門有希」

男「はぁ・・皆さん楽しそうですね。僕は・・・」

ハルヒ「この人、名前がややこしくてね。漢字が読めないぐらい貫地谷ぐらい読みにくいの」

ハルヒ「だからね、私がニックネームを付けてあげるわ」

男「それはそれは・・・光栄です」

ハルヒ「そうね・・・キョンなんてどう?」

男「キョンですか・・・何か小動物みたいえすが・・」

ハルヒ「いやーなんかここ最近『キョン』って名前の男の夢を毎日見てね、昼寝してても見たのよ。それはたぶんあなたが転校してくる前触れだったのよ。だから『キョン』」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:38:40.18 ID:qFLJyzK40

キョン「キョンですか・・・まぁいいですが、部活だけにしてください」

古泉「それは無理だと思います。多分明日からクラスでもキョンと呼ばれ・・・」

ハルヒ「あんたは黙ってなさい!」

古泉「はぁ・・・・」

みくる「じゃ、今お茶入れますね。湯のみは・・・これで良いですか?何故か一つ余っていて」

キョン「ああ、それでいいです」

長門「・・・(チラッ)」

ハルヒ「じゃ、新人が入ったので今週の休みに不思議探索やるからね!9時に西口集合よ!」

一同「はーい!」+(コク)

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:42:16.48 ID:qFLJyzK40

〜休日〜

ハルヒ「遅い!3分も遅刻よ!」

古泉「すみません、電車が少し遅れて・・・」

ハルヒ「罰金よ、罰金!」

古泉「はぁ・・・・」

ハルヒ「キョンなんて、一番に来てたんだからね」

古泉「はぁ・・・・すみません」

ハルヒ「じゃ、古泉君のおごりでまずは喫茶店でお茶。そのあと班分けして探索よ」

そして、班分けの結果

長門とキョン、ハルヒ・みくる・古泉と分れた

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:46:59.80 ID:qFLJyzK40

〜午前の探索〜

長門「久しぶり」

キョン「ああ、久し振りだな長門」

長門「まだ図書券10枚貰っていない」

キョン「すまんすまん、ていうか本当に欲しいのか?」

長門「ジョーク」

キョン「だろうな。お前さんには何の価値もないからな、貨幣や証券は」

長門「そうでもない。もらえれば情報操作・再構築の手間が省ける」

キョン「ものの数秒を惜しむな」

長門「なぜ戻ってきた?それも素早いおでまし」

キョン「ま、話せば長くなるんだが・・・端的に言えば前よりももっと強い力で呼び戻されたって事だ」

長門「そう・・・・」

キョン「ああそうだ。お前、全部分ってるんだろ?流石の異世界人ですら消せない記憶だったからな」

長門「圧縮はされた」

キョン「ま、いろいろあるがそういうこった」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:53:43.97 ID:qFLJyzK40

長門「この先どうする?」

キョン「別に深く考えてないよ。向こうの世界が楽しいって訳でもなく。ただ、本当の居場所は向うだ」

長門「・・・・」

キョン「おっと、こんな時間だ。そろそろ戻ろうぜ」

長門「分かった」


西口にて

ハルヒ「何か見つかった?」

キョン「ああ、凄いぜ。実は向こうの小川付近に何故かそこだけ酸素が濃い場所があったんだ」

古泉「酸素が濃い?あなたは酸素が濃いとか分るのですか?」

ハルヒ「古泉君は黙ってなさい」

古泉「はぁ・・・・」

ハルヒ「で、何でそんな事が分かったの?」

キョン「実は・・・海外では森の近くに住んでいてとても空気が上手く、酸素濃度も高いと言われてたんだ。そこによく似た空気だった」

ハルヒ「流石、帰国子女ね。言う事が建設的だわ。古泉君も少しは見習わないとね」

みくる「今度・・・あの・・・そこに連れて行ってくれますか?キャ」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 22:56:25.97 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「みくるちゃん!こんなとこで売りこまないの!」

みくる「じゃ、関西人ならマクドと呼ぶファーストフードへ移動よ!」

古泉「そこは割り勘ですね」

ハルヒ「払いたけりゃ、払ってもいいのよ?」

古泉「ご遠慮いたします・・・・」

ファーストフード店で、午後からの班割をした。

古泉・長門・みくる、キョン・ハルヒの二手に分かれる事となった。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:00:41.05 ID:qFLJyzK40

キョン「ハルヒ、何か見つかるといいな」

ハルヒ「うん・・・えっと。。。。きっと見つかるわよ!」

キョン「そうだな」

山手を目指し、ゆるやかな坂を登る
小高い丘の頂につくと、町が一望できる

ハルヒ「わっ!スゴイ!こんな所にこんな綺麗な場所があったのね」

キョン「ああ、そうみたいだな。下から見てもそんな場所には見えないのにな」

ハルヒ「やっぱり、キョンのおかげよ」

キョン「そうか?」

ハルヒ「そうよ、絶対そうよ!」


ハルヒは目を輝かせながら話しかけてくる
そろそろ、俺が伝えるべき時間が近い

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:09:18.69 ID:qFLJyzK40

キョン「なぁ、ハルヒ。お前は最近何か望んだか?」

ハルヒ「え?・・ええっと・・・うん・・・」

キョン「なんだ?教えてくれないか?」

ハルヒ
「少し前に何かを失った気がして・・・ううん、失ったかどうかも分らない。でも何かそこにあったものが無くて・・・
それが最初に求めたモノとは意味が全然違ってて。違ってたんじゃなくて違う意味になってたような・・・
良く解らないんだけど、心にポッカリ穴が開いたみたいな?」

キョン「そうか・・・で?」

ハルヒ
「何か分からないんだけど、それが無くなったのが悔しくて、毎日毎日帰ってきてと願ってた。
もう酷い事はしません、もう二度と叩きません、もっと優しくするからってね。
そうしたら、キョンが転校してきて・・・・見た瞬間に心の穴が埋まった気がしたの」

キョン「そうか・・・それでいい」

ハルヒ「どういう意味?」

キョン「いや、今は分らなくて良い。何を無くしたのか気がつかなくて良い。もう一度願った心を忘れなければ良い」

ハルヒ「そうすれば、どうなるの?」

キョン「知りたいか?」

ハルヒ「うん!知りたい!」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:10:27.11 ID:qFLJyzK40

次回 最終話 続きはDVDで!

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:17:48.91 ID:qFLJyzK40

キョン「信じる信じないはお前の勝手だ。だから適当に聞いていて良いぞ」

ハルヒ「うん・・・」

キョン
「お前が無くしたのは以前の「俺」という存在だ。もう思い出せないだろうが、以前も俺とお前は同じ世界で過ごした。
いや、この世界でと言った方が良い。
しかしだ、俺はお前が望んだ世界から来たため、元の世界に戻らなければならない日が来た。
そしてお前の前から消えた。そうする事でお前の心に穴が開いた。
だからお前は望んだ、「俺」という存在を。

ハルヒ「・・・確かにキョンは私の理想だけど・・・・」

キョン「そうだ、顔は良くも悪くもなく、他の女に取られたりチヤホヤされて浮気をしないようなタイプ。お前独占欲強いもんな、ははは!」

ハルヒ「なんで、キョンがそんな事知ってんのよ!」

キョン「だから言っただろ、俺とお前は前にも過ごしたって」

ハルヒ「・・・・」

キョン「ま、単刀直入に言えば俺はお前の理想像が具現化しただけだ」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:25:54.78 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「だからって、願ったからって、現われるの?」

キョン
「ああ、そうだ。お前にはそんな能力がある。願った事が叶う能力。お前、校舎の屋上で『いやだ!キョン!帰ってきて!』って叫んだろ、あれがトリガーだ
異世界へ戻る経路の途中で、俺は大きな力に引きもどされそうになった。
でもな、必死に帰ろうと踏ん張ったんだ」

ハルヒ「なぜ?何故戻ってくるのが嫌だったの?」

キョン「それはな・・・・今の古泉の立場が俺だったんだよ(笑)」

ハルヒ「え?・・・キョンに無理難題言ってた?」

キョン「ああ、それもとびっきりの!疲れた俺は元の世界へ帰る決心をしたんだ」

ハルヒ「そうだったんだ・・・ごめん」

キョン「ま、話しを元に戻そう。俺が踏ん張れば踏ん張るほど、お前は願いが高まってゆく。帰国子女がいい、優男がいい、転校生がいいとかさ」

ハルヒ「それで戻ってこれたの?」

キョン「ま、そういうこった。それなら俺も居心地悪くないしな」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:34:01.47 ID:qFLJyzK40

ハルヒ「そうだったんだ・・・でも信じられない」

キョン「そうか、じゃお前が信じれるように何か一つプレゼントをあげようか?」

ハルヒ「え?」

キョン
「ハルヒ、好きだ。俺はお前の事が好きだ、これは以前の俺も同じだ。
そして付き合いたいと思っていたお前も同じだ。
ただ、その時のお前は不器用だっただけだ。
今は違う、以前とは違うぐらいに素直になった。
それは俺がお前に願ったことなんだ、ハルヒ」
お前の願いと俺の願いが両方かなった世界が今なんだ
ハルヒ、愛してる」

ハルヒ「キョン・・・・キスして」

キョン「ハルヒ、お前に会えて良かった。二度と俺が帰らないように願ってくれ」

ハルヒ「うん」

いつしか、太陽は赤く染まっていた。
俺とハルヒの会話で妬けたのだろう。

俺の携帯がマナーモードになっていたのは前の世界で勉強済
おわり

次回 まちぼうけ番外編!

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:39:32.63 ID:qFLJyzK40

古泉「あー、涼宮さんもキョン君も携帯繋がらないっすよ」

みくる「あんたさぁ、番号間違ってんじゃないの?」

長門「もう待ちくたびれた」

古泉「そんな事ないですよ。ていうか・・・あの二人あのまま何処かに、しけ込んだとか・・・」

みくる「てめぇ、冗談でもそんな事いってんじゃねーぞ、ごるぁ!」

長門「古泉、お茶」

古泉「はぁ・・・・あのお金」

女子「だして/だしとけ」

みくる「あんガキ、私の狙ってた男にちょっかい出したらバキバキにしてやる」

長門「朝倉曰く『それ無理!』」

みくる「なんで?」

長門「歯向えば、要らない子扱い」

みくる「ちっ、無駄にデカイ能力持ちやがって・・・」

古泉「お茶かってきますた!」

みくる「つ・・・」
長門「・・め・・・」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:43:17.12 ID:qFLJyzK40

古泉「なにか?」

女子「てめぇ!真冬に冷たいお茶かって来る馬鹿が居るか!」

古泉「あの。。。少しクールダウンしてもらおうかと・・・」

長門「使えない子」

みくる「解散!」


あとがき
僕は古泉が嫌いな訳じゃありませんw
ただ、がちホモ設定は好きじゃない
性転換は好きじゃないけど、関係反転・性格反転は大好きです
途中、中断してゴメンナサイ
最後は少し端折ったんだけど、その・・・・恋愛シーンは上手く表現できません、ごめんなさい
では、またどこかでお会いしましょう

世界のフツメンがイケメンに勝る日が来るまで!

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:44:58.01 ID:qFLJyzK40

仮題
「涼宮ハルヒの雨のち晴れ」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 23:45:52.65 ID:qFLJyzK40

次回、長門有希VS朝比奈みくる 『北高代理戦争』 乞うご期待



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