422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/25(金) 23:02:41.27 ID:ICHHXcWC0
初めの十数秒間は真面目に見ていた。
ハルヒの手前もあるしな。
だ が し か し !
「お、おい、これはなんなんだハルにゃん……?」
「へへぇっ、すごいよねえ!
あ、ハルにゃんって呼び方いいねっ!」
段ボールクオリティ。韓国クオリティ。
原作は知らないが、正直言って打ちのめされた。
さて2分ほどでDVDも終わり、もうそろそろ窓の外が暗くなってきた。
とりあえず今日の調教はこれぐらいで終了だ。
徐々に馴らしていくのが大切だろうしな。
それにしても、この精神年齢のハルヒを一人で帰らせるのはまずいだろう。
「じゃあそろそろ帰るか? 送ってくよ」
だがハルヒはこう言った
>>432
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/25(金) 23:06:20.74 ID:H5qikvrM0
「お姫様だっこがいい〜」
440 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/25(金) 23:23:02.54 ID:ICHHXcWC0
だがハルにゃんは
「お姫様だっこがいい〜」
と駄々をこね始めた。
それも、座ったまま上目遣いで頼んでくるからもうどうしようもない。
こいつは黙ってれば可愛いと思っていたが、こんなキャラになると逆に扱いに困る。
「それは恥ずかしいだろう、ハルにゃん」
「え〜、別にキョン君に抱っこしてもらえるならいいもんっ」
……全くこいつは。
もう調教の必要はないみたいだ。
という事で俺は
A : 仕方がないのでお姫様だっこをして家まで送っていく
B : 普通に手を繋いで家まで送っていく
C : おんぶして家まで送っていく
D : 耐えられないのでここでギシアンしたいと思った
安価>>447
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/25(金) 23:26:54.23 ID:jI517u9c0
D
454 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/25(金) 23:44:13.07 ID:ICHHXcWC0
「え〜っ、別にキョン君に抱っこしてもらえるならいいもんっ」
……全くこいつは。
もう調教の必要はない、俺好みに育っている。
ハルヒは相変わらず、潤んだ上目づかいで俺を誘っている。
という事で俺は、このままここでペロリといっちまう事にした。
「なあハルにゃん、おじさんと……じゃなかった。
今夜は泊ってかないか? ほら、今夜はカレーみたいだし、妹の服貸すからさ」
窓からは、夕陽の最後の一筋が差し込んでいる。
驚きと喜びで笑顔になろうとするハルヒの顔を照らして最後、陽の光は雲に隠れた。
「って、何言ってるの馬鹿キョンっ」
ハルヒは突然顔を赤らめて俯いた。
「泊まるなんて、そ、そんなことできるはずないじゃないの!
大体、一人で帰れるわよ家ぐらい」
ハルヒの仕草、声のトーンが元に戻った。
これは一体何なんだ。何が起こってるんだ?
とりあえず俺は、中途半端に元気な息子を静めることに意識を集中した。
そしてハルヒは帰って行き、俺はひとりベッドの上で悩んでいた。
これもハルヒが望んだ事なのか?
いやでも、こんなことを望む理由が分からない。
それなら何故、こんな風に性格が変わるようなことが起きているんだろうか?
と、そのとき、部屋のドアを開けて入ってきたのは
>>460だった。
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/25(金) 23:52:52.73 ID:G/8ftJng0
真緑さん
467 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 00:08:10.92 ID:AS0nkGiQ0
と、ぐだぐだ悩んでいた時、部屋のドアをノックする音がした。
「ん?」
妹だろうと思った俺は、間抜けな声をあげた。
ガチャリ、と音と共に喜緑色……違った黄緑色の髪房がちらりと覗く。
「き、黄緑さんっ!?」
「真緑だお! もう、名前なんて間違えないでようっ。
おまいが困ってるってゆーから来てやったのにさあ。
ところで、名前はなんだったお?」
こ、この世界は狂っている。
俺は天を仰いだ。上には薄汚れた天井しかない。
と思ったら天井には
>>475があった(いた)
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/26(土) 00:15:14.24 ID:uy2MzYXFO
ドア
480 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 00:33:47.73 ID:AS0nkGiQ0
こ、この世界は狂っている。
俺は天を仰いだ。上には薄汚れた天井しかない。
と思ったら天井には、何故かドアがあった。
しかも、銭湯の浴場への入り口のような引き戸。
なんてこったい。
「おい、名前教えろお( ^ω^)」
「ジョン・スミスだ」
「嘘つくなよm9(^Д^)プギャー」
嘘だと分かるなら聞くな。
「ところであのドアはなんだ」
「む(・ω・)」
喜緑あらため真緑さんは、天井に張り付くドアに視線を移したとたん、目を険しくした。
ドアから長門がでてきた。
「離れて」
「おっ、有希たん来たね!
一緒に遊ぶんだお( ^ω^) うぇwwwっうぇっwwwwっうぇっ」
空中戦の模様は省略しようか。
とりあえず俺は二人を置いて、引き戸の中へと入り込んだ。
え? どうやって入ったかって?
長門が俺の体の跳躍能力をあげてくれたから一飛びさ。
というわけでドアの向こうはこんなところだった。
>>485
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 00:47:10.02 ID:nksKklDk0
少し違和感のあるキョンの教室
489 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 00:55:38.62 ID:AS0nkGiQ0
ドアの向こうに広がっていたのは、いつもの教室だった。
ただ、何か違和感がある。
「あ、そうか」
直感的に分かった。閉鎖空間だ。
世界全体が灰色がかっていて、輪郭がぼやけている。
外は、前と同じように薄暗かった。
窓の外はよく見えない。
ただ、ひとつだけ違うのは
ハルヒが、近くにいなかった。
495 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 01:03:43.23 ID:AS0nkGiQ0
「あいつはどこに行ったんだ」
俺の席の近くの窓のカーテンを開け放し、外を見おろす。
すこし透けたような青い怪物が暴れまわっている。
赤い光の球がひゅうひゅうと飛び回っている。
あの中に古泉がいるのだろうか?
そういえば、さっき長門はここから出てきたが、何故ここに入れた?
謎はつきない。
その時、教室のドアを開けて入ってくる者がいた。
「キョン君はさみ貸してぇー!」
……なんでお前なんだ。
504 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 01:13:54.86 ID:AS0nkGiQ0
「ねえねえキョン君、はさみ貸してよーっ」
この妹、サイドポニーの位置がいつもと逆だ。
そして何故か妹の後ろから、人の波が押し寄せる。
「ふぇ〜? な、なんで私こ「アダムとイブですよ。産「めがっさ似合って「うん、それ無理。「WAWA」」」」」
喜緑さんもとい真緑さんも、長門も朝比奈さんも小泉も谷口も。
オールキャラ総出演。
なんというカオス。
俺は
反対側のドアから
逃げ出した。
508 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 01:18:26.06 ID:AS0nkGiQ0
廊下を猛ダッシュする。
なんでこんなことになってるんだ? おい。
この様子じゃあ、古泉も頼れそうにない。
そしてハルヒはどこへ行ったんだ?
頭の中を、疑問符ばかりがうずまく。
とりあえず俺は>>518に到着した。
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 01:25:58.98 ID:nksKklDk0
半分ほど粉砕された文芸部室
522 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 01:34:50.72 ID:AS0nkGiQ0
後ろからは、ゾンビのような古泉たちが追ってきていた。
だが足が遅い、何故だ!
とりあえずの習慣で俺は、文芸部室へとたどり着いた。
乱暴にドアを開け、鍵を閉める。
部屋が途中からないぞ、おい。
特にハルヒの机のあたりは跡形もない。
だがしかーし、俺の椅子のあたりは案外に被害が少ない。
神人は遥か向こうの方に見える。
とりあえず俺は、自分の椅子に座った。
「……キョン?」
部屋の、粉砕されていない方の隅っこに、ハルヒが丸まっていた。
そこでハルヒはこういった
528 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 01:49:11.95 ID:AS0nkGiQ0
「……キョン?」
部屋の、粉砕されていない方の隅っこに、ハルヒが丸まっていた。
「ハルヒ? それともハルにゃんかおい」
俺はもうどうでも良くなって尋ねる。
だがハルヒは、驚いたような顔をして呟いた。
「え……? どうしてキョンがハルにゃんを知ってるのよ……?」
「お前こそどうしてハルにゃんを知ってるんだ」
「だってあれは私が」
神人の猛烈なキックが、文芸部室を襲った。
530 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 01:59:37.11 ID:AS0nkGiQ0
神人の猛烈な踵落としが、文芸部室を襲った。
床が右斜め45度に傾く。
俺の椅子が体を乗せて滑り落ちる。
ドアノブに掴まっているハルヒの瞳が大きく見開くのがわかった。
「キョン……!」
プランA:キョンがこのまま死んでぬこになるEND
プランB:ハルヒの腕が長く伸びてキョンを助けるEND
プランC:ハルにゃんとギシアンEND
プランS:ここで段ボールハガレンもどき登場し(ry END
531 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 02:00:11.65 ID:AS0nkGiQ0
安価>>531-540で一番多かったやつにする
538 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 02:15:00.70 ID:AS0nkGiQ0
すまんよく考えたら人いないよな
というわけで全部混ぜて改変してENDさせる
ちょい待て
540 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 02:22:16.23 ID:AS0nkGiQ0
その時颯爽と現れた段ボールの甲冑をきたメガネ男!
段ボールの右腕がぐわらごわがきーんと伸びて、俺の首根っこを掴んだ。
おいちょっと待て、どうなってるんだこれは。
俺が座っていた椅子が、校庭に落ちて大きな音を立てた。
段ボール野郎はハルヒを左にかかえ、俺を右に抱え、校庭へと降り立った。
そして、消えた。
俺は問いかける。
「あの段ボールマン、お前が好きなやつだよなあハルヒ」
ハルヒは呆然と立ち尽くしたまま何も言わなかった。
そのまま、しばらく数分が経ったと思う。
相変わらず神人と赤い球は、無駄な争いを繰り広げている。
ハルヒは、ただただ立っている。
俺は、ハルヒを見つめている。
541 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 02:27:05.46 ID:AS0nkGiQ0
「ねえキョン、メイドインワリオって持ってる……?」
不意に、ハルヒが顔をあげて尋ねた。
瞳がちらちらと揺れている。
「メイドイソワリオなら持ってるぞ」
「バーチャルボーイは?」
「ああ、解体したさ」
「PS3は?」
「そのうち買うかもな」
「実写版鋼の錬金術師って知ってる、キョン……?」
「もちろんさ」
542 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 02:34:22.59 ID:AS0nkGiQ0
……妄想なのに
ハルヒが小さく呟いた。
「ただの妄想だったのにっ……!
なんで知ってるの? 私って夢遊病だったりするの!?
私、って、おかしいのかな?」
まずい。神人が2倍の大きさに成長している。
「おい、ハルヒっ」
俺は前と同じように、無理やり唇を近付けた。
545 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 02:38:58.12 ID:AS0nkGiQ0
ふにりと、ハルヒの柔らかな唇が触れる。
だがその表面はぱさりと乾いていた。
少し迷ったが舌はいれずに、顔を離す。
ハルヒの瞳には、絶望と涙が浮かんでいた。
「これも、……妄想かな?」
俺が何か言うまでもなく、
神人が数億倍になって世界を埋め尽くした。
546 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 02:52:44.07 ID:AS0nkGiQ0
今日も放課後、ハルヒが俺の家へ遊びにきた。
「ねえねえキョンくん、ツインテールとポニーテールどっちが似合うーっ?」
「そうだな、ハルにゃんはどっちも似合うがやっぱりポニーテールだな。
ツインテールは可愛いが色気が少ない」
「えーっ、ポニーテールだとムラムラ来るの、キョンくん?」
「もちろんだ」
これ以降の会話は勝手に想像してくれ。
最近は毎日こんな感じだった。
――そう、世界が改変されたらしい。
変わったのは、ハルヒの性格だけだったがな。
551 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 03:08:39.44 ID:AS0nkGiQ0
え? 何故改変されたかって?
そんなの俺の知ったこっちゃない。
古泉に聞いても分からない〜♪
「いやあ、我々機関でも把握できていません。
ただそこにあるのは、改変されたという事実のみです」
長門〜に聞いても分からない〜♪
「私たちにも分からない。
改変されたのは事実」
みっくっるんるん〜、みっくっるんるん〜♪
「禁則事項ですっ。というか、分からないんです」
ため息ついてばかりいる俺ですよ〜、っとそんな感じだ完全に迷子だ。
「ねえねえみんなーっ、今度の日曜日に不思議探しに行こうよ!」
「もちろんいいですよ、ハルヒちゃんっ」
「私も行く」
「いいですね、行きましょう」
「俺も行くよ」
そういえば、俺が乗り気になったな。
553 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 03:18:17.34 ID:AS0nkGiQ0
相変わらず、放課後の坂道は長い。
そして賑やかだ。
さて今日はSOS団の活動日だったのだが、古泉や長門と話す時間は得られなった。
聞くなら今しかない。
「ねえねえみくるちゃん、今日ね、変な猫を見つけたんだぁ!」
「あら、どんな猫ですかー?」
「キョンにすごく似てるんだよーっ!!」
それは俺が変だと(ry
とりあえず朝比奈さんとハルにゃんは話し込んでるようだ。
俺は、示し合わせたように隣を歩く古泉と長門に、小さな声で問いかけた。
555 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[sage] 投稿日:2008/07/26(土) 03:26:48.97 ID:AS0nkGiQ0
(支援さんくすです、のろくてすまんお(´・ω・`))
「なあ、お前らって改変される直前の記憶があるのか?」
「ある」
「ありますよ」
これは謎を解く重要な手がかりになるかもしれないぞ。
「じゃあ長門に聞くが、お前や真緑……違う黄緑は、なぜ性格が豹変した?」
正直言って、一番気になっていたところだ。
坂下から吹き上げる風に、長門の髪とスカートが揺れている。
「すべて、涼宮ハルヒが望んだこと」
遠く海にきらめく夕陽が眩しくて、二人の表情がよく見えない。
「……じゃあ古泉、お前に聞くぞ。あの閉鎖空間が発生した理由はなんだ?」
「あれは、涼宮さんが望んだからできた閉鎖空間です。
いつもの閉鎖空間とは訳が違う」
それはどういう意味だ。
557 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 03:32:24.81 ID:AS0nkGiQ0
「それはどういう意味だ」
俺は思わず大声をあげて、誰ともなく問う。
前の方で、ハルヒがにこりと笑って振り返った。
夕陽をバックに、オレンジのリボンと黒い髪が翻った。
輝くような、純粋な笑顔が俺の目に映る。
まるで写真のように、情景が固まった。
まだ何か起こるのか。
長門が俺へとまっすぐに視線を向けて言う。
「……時間の凍結をした」
560 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 03:55:03.73 ID:AS0nkGiQ0
「時間の凍結? ……っああ、朝比奈さんとの時の奴だな」
「そう、私たち以外は何も動かない」
ハルヒのリボンは宙に浮いたまま動かない。
「他の人に見られるとまずいと思ったから凍結した。説明する」
長門はそう言って、俺の前方10cmまでのそのそと近づいてきた。
古泉が乗り移ったのかよ、おい。
と思っていたら、何やら怪しげなブツを手にしている。
なんともインパクトのあるパッケージ。
それはあの実写版ハガ(ry のDVDだった。
「おい、なんでそれを長門が持ってるんだよ」
「黙って聞いて」
「はいすいませんでした」
561 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 03:56:19.50 ID:AS0nkGiQ0
長門はパカリと音をたてて、DVDのケースを開いた。
中に入っていたのは、見覚えのあるディスクと、ノートの切れ端のような紙切れだった。
「なんだこれ?」
尋ねると、長門はその紙を指でつまんで、俺の鼻先に突きつけた。
「あー、なになに。
キョンの野郎は、甘えんぼな幼女っぽい奴の方が好きならしいぞ〜!
ほら、妹に甘いだろ? だろだろ〜?
DA・KA・RAさ! 狙ってるんなら、キャラ変えた方がいいかもね☆
応援してるぜ(はぁと
……ばーい、谷口」
俺は沸々と怒りが湧いてきたぞ……。
――――――――――――――――――
コーヒー(゚д゚)ウマー支援さんくす
もうここまで来たら書き切るつもり
平気な人だけお付き合いいただけるとこれ幸い
564 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 04:11:48.39 ID:AS0nkGiQ0
「つまりこれは、谷口のせいだという事なのか」
「谷口にも責任はあるが、それだけではない」
なんだなんだ一体なんなんだ。
長門がついーっと俺に顔を寄せる。
顔が近い!
「……なんだよ長門」
「つまりはあなたが悪い。
あなたは、涼宮ハルヒが可愛らしくなることを嫌がらなかった。むしろ望むような素振りを見せた。
世界が改変されるのは当然」
あまりの正論に、俺はぐうの音も出なかった。
ひとつ大きなため息をついて空を見上げるが、雲はまったく動かない。
「ああそうだよそうだ!
だーってハルヒ、普段はあまりに酷過ぎるじゃないか!
確かにデレた時は可愛いけど、それ以外のときは虐げられてばっかりなんだぞ!
俺は別にお前たちみたいに、使命があるからやってるわけじゃないんだって。
ハルヒが扱いやすくなったんだから、この方がいいだろうお前らだって?」
口から、マシンガンのように言葉が飛びだしてくる。
567 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 04:22:07.14 ID:AS0nkGiQ0
長門は1mmくらい眉を寄せて言った。
「これは、あなたの為に言っている。
あなたは、この涼宮ハルヒのままでいいのか?」
頭の中を、改変前の世界がフラッシュバックする。
初めて会った時、長い黒髪を揺らして、とんでもないセリフを言い放ったハルヒ。
曜日によって髪型を変えている事を指摘したら、少し嬉しそうにしていたハルヒ。
無人島では普通の女の子のように、とても楽しそうにしていたハルヒ。
あっかんべーをしながらも、恥ずかしそうに相合傘で帰ったハルヒ。
あの最初の閉鎖空間でのキス、翌日ポニーテールにしてきたハルヒ。
「いいの?」
「いや、ダメだ」
571 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 04:34:46.40 ID:AS0nkGiQ0
「だろうと思った」
「さすがだな、長門」
長門の胸のリボンが、さらと揺れた。
「世界を再改変する。……キョン、手伝って」
「はっ?」
ネクタイをぐいと掴まれ、軽く唇を何かが掠めた。
背伸びした長門の声が、耳元で聞こえる。
「――あのキャラ、まんざらでも無かった」
とりあえず、再改変前の世界で覚えているのはそこまでだ。
573 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 04:46:42.17 ID:AS0nkGiQ0
さて今日も愉快なSOS団。
休日だというのに、朝から不思議探索とはなんなんだいったいよおハルヒ。
……だがそのワンピースは少し可愛いぞ。
相変わらず長門は制服だった。
なんとなく、この間の事を尋ねるのも野暮ったいので礼だけ言ったら、
「あの再改変は、情報統合思念体から指示されていなかった。
現場の判断で行った」
「あー、なんか申し訳ない」
「いい。GJと言われた」
情報統合思念体の上層部はどうなってるんだ。
「おい古泉、結局お前は何もしなかっただろう」
「いやだなあキョン君、きちんと活躍したじゃないですか!」
「いつだそれ。俺は知らんぞ?」
「僕は、だ・ん・ぼ・お・る・ま・んのお友達です。
僕が段ボールマンを呼んだんですよふんもっふ」
「顔が近い!
というかお前結局大して役にたってないだろう!」
「まあ涼宮さんが元に戻って良かったじゃないですか。
僕だってあの時必死で、神人と戦ってたんですから」
「……そうだな。お疲れさまだよ、ほんと」
二人でため息をついて空を見上げる。雲がゆっくりと流れている。
575 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 04:56:11.01 ID:AS0nkGiQ0
「そういえば朝比奈さんは、全然関係してこなかったなあー」
「もしかしたら裏で動いてたのかも知れませんよマッガーレ」
「お前はもう黙ってろ」
雲が流れる。
ちなみに谷口だが、少し絞ったらすぐ吐いた。
学食の奢り三週間でFAしたよ。
いくらなんでも、事情を知らないあいつを絞りすぎちゃ悪いかなと思って無。
「じゃ、くじ引きするわよっ!」
ハルヒが笑顔で振り返る。
輝く太陽の日差しを浴びて、オレンジのリボンと黒い髪が風に躍る。
あの変な夏のような甘えた可愛らしい表情ではないけれど、
期待に満ちて俺を見つめるその瞳を、俺はただただ見つめていたいと思った。
◆TRUE END
578 名前:>>417は鬼畜だと思(ry[] 投稿日:2008/07/26(土) 05:04:08.23 ID:AS0nkGiQ0
お付き合い頂きありがとう
とりあえず>>1とか他の奴らに謝っとくスマン(´・ω・`)
とぅるーえんどで仕上げたよgdgdだが。
最後にオマケな
ttp://imepita.jp/20080726/181530
……ああ、蛇足だすまない
んじゃ寝るノシ
後は頼んだ