1 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 16:16:12.20 ID:USljjoCE0
長門「・・・ファンネルのゲート処理めんどくさい・・」
3 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 16:26:24.60 ID:USljjoCE0
キョン「お、まだ長門しかいないのか。ん、なにやってんだ?」
長門「プラモデル」
キョン「めずらしいな。ま、なんでかはしらんがいったいなんのプラモデル作ってるんだ?」
長門「サザビー」
長門「箱は大きいので、パーツだけ持ってきた」
キョン「まさか新しくでたMGの金ぴかのやつか」
長門「違う。標準の物。あれを買う人のセンスは私には理解できない」
キョン「そうか」
4 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 16:41:56.54 ID:USljjoCE0
キョン「で、プラモデル自体はいつから始めたんだ」
長門「昨日」
キョン「唐突だな」
長門「機動戦士ガンダムという小説を読み、モビルスーツという機械の構造が知りたくなった」
キョン「構造・・たってただの空想の物なんだがな・・」
長門「ナイチンゲールという機体を探したが見つからなかったので、これに妥協した」
キョン「はあ、まあしかしなんだな。プラモデルでいきなりの挑戦がこんなでかいものってのはなかなか大変そうだが」
長門「そう、ファンネルという武器のパーツが細かくて扱いづらい」
キョン「なんでまたそんな細かいところから作り始めるんだ。というか長門なら以前のギターみたいにすぐ技術を身につけれないのか?」
長門「あれは私自身が身につけた能力ではなく、外付けされたもの。」
キョン「だったら同じようにプラモデルの能力も」
長門「それは、だめ。インチキ」
キョン「え?」
長門「私はこのプラモデルだけでも、他の助力無しに自分の力のみでやってみたい。」
6 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 17:29:11.73 ID:USljjoCE0
キョン「・・長門?」
長門「私はいつも自分から学習するということをしていない。情報思念体から知識を私に投影し、その知識をもった私に変化している。」
キョン「えーと、つまりは?」
長門「知識を覚えたのではなく、‘もともと覚えてた私’の状態になる。」
キョン「あーとにかく自分で習うのではなく、最初から出来ることになるのか?」
長門「そう。そこに私の努力、知る行為は全く介入していない」
キョン「なるほどな。」
長門「だけど・・」
長門「それでは、意味がないことに最近気づいた・・。」
7 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 17:44:12.94 ID:USljjoCE0
長門「私はただの涼宮ハルヒの監視。それだけの存在として生まれてきた」
長門「この地球の価値観、文化、生活。最低限のことだけを知ればよく、あなた達といても不自然なことにはならない」
キョン「俺にとっては十分不自然なことが起こりまくってるわけだが」
長門「・・・」
キョン「・・・」
キョン「すまん、続けてくれ」
長門「あなたが言うように私はこの地球という世界にとってイレギュラーの存在。そう感じるのは真実を知ってるあなただからこそだけど」
長門「それで私は気づいた。イレギュラーのままでは私は本当に存在してることになるのかと」
長門「ただ存在してるだけで、この世界に必要ないのかと」
長門「だからまず自分の力を使う行為、努力というものをしてみたくなった」
10 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 18:26:21.53 ID:USljjoCE0
需要ないと思うけど続き
キョン「それは俺達。えーと地球人により近づこうと?」
長門「(コク)」
長門「それで私が近づけれるかどうかはわからない。でも、やってみたいと思った。」
キョン「そうか・・」
キョン「じゃあ俺も手伝うよ。」
長門「それでは私の努力にはならない」
キョン「大丈夫だ、俺が手伝ってもちゃんとお前がやったことになる」
長門「・・理解不能」
キョン「いいか長門。おぼえておけ。協力したって、やったということになるんだ」
長門「・・・」
キョン「たしかにお前一人の力だけでやるのも立派だが、人間っていうのは協力しないと生きていけない弱い生き物なんだよ」
長門「理解した」
キョン「あと、お前がこの世界で必要とされてないとか言ってたが」
キョン「俺はお前が必要だ。今までもこれからもだ。」
長門「・・!」
15 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/07(土) 19:20:50.36 ID:USljjoCE0
キョン「俺だけじゃない、他の部員にとってもお前が必要だ」
長門「本当に?」
キョン「ああ、本当だ。ハルヒとかお前がいなくなったら、発狂して至らん世界を作ってしまいそうだしな」
長門「そう」
長門「私にはこの感情というものが理解できていないけど、これからもいろいろ教えて欲しい」
長門「そして私にも、あなたが必要。」
長門「これからもそばにいて欲しい」
キョン「・・!あ、ああ!何でも聞いてくれ!」
長門「ありがとう」
キョン「さ、さて、ファンネルをとっとと作ろうぜ。手伝いと言っても不器用だから期待するなよ」
長門「知ってる」
おわり