1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 21:59:03.34 ID:zbXmWQMwO
なんだこれは…?
手紙で呼び出されたと思って教室に行ってみれば、クラス委員長に殺されかけるわ、無の4乗の長門が助けにくるわ、トンデモバトルが始まるわ…訳わからんぞ、こりゃ
切り付けられた右腕から、まだ血が滴り落ちてやがる…
長門「情報連結解除…」
朝倉「ふふ…どうりで弱すぎると思ったわ。今回は、私の負けよ。今回は…ね。」
長門「それは一体…?」
朝倉「時期にわかるわ…」
そう言って消えていく朝倉の顔には、笑顔が張り付いていた
微笑みなんかじゃない、含みを持った背筋がゾクッとするような笑い
効果音を付けるなら「ニコッ」ではなく、「ニヤリ」とでも言った所か…
これが全ての始まりだった………
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:05:23.88 ID:zbXmWQMwO
トンデモバトルが終了した直後、長門が「ドサッ」という音をたてて地面に倒れ込む
思わず身体を支える
さっきまで激しい戦闘を繰り広げていたとは思えない、華奢な体つき、白い肌…
キョン「おい、大丈夫なのか?長門!」
長門「…大丈夫。先に教室の情報連結を修正する」
そう言った長門の声は、酷く弱々しかった
キョン「うっ…」
次の瞬間、俺の視界はブラックアウトしていた
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:13:27.75 ID:zbXmWQMwO
谷口「WAWAWA忘れ物〜」
ガラッ
谷口「………!!」
俺が意識を取り戻したのは、谷口が教室に入って来た瞬間だった
辺りを見回す
腕の中にいたのは長門
相変わらずの弱々しい姿。
…いや、さっきより弱々しくなっていた
制服ははだけ、下着も乱れている
さっきの戦闘で流れたのとは違う血も落ちている
なにより、あの無の4乗の長門が…静かに…涙を流していた
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:18:53.26 ID:zbXmWQMwO
キョン「な…がと…?」
これはまさか…俺がやったのか?
この状況じゃあ、どう考えてもヤったのは俺以外に考えられない
でも…何も覚えていない
谷口「キョン、お前…何やってんだ…?」
谷口の言葉で現実に引き戻され、谷口の方を振り返る
すると、その一瞬の隙を突くように長門は走り去っていった
谷口「てめえ、何やってたんだって聞いてるんだよ…!」
谷口の言葉には静かな怒りが込められていた
しかし、今の俺には
キョン「別に…」
こう答えるのが精一杯だった
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:22:01.94 ID:zbXmWQMwO
谷口「別に…だと…?あの娘、泣いてたじゃねえか!」
キョン「そ、それは…」
谷口「今更言い訳してんじゃねーよ!」
バキッ
谷口のストレートが顔面に直撃する
一発KO
俺は再び意識を失っていた
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:29:39.26 ID:zbXmWQMwO
その後意識を取り戻した俺はそのまま家に帰った
翌日、いつもの通学路を浮かない気持ちでいつもの数倍のきつさを感じながら、お馴染みの坂を上っていた
学校に着く
不機嫌そうな谷口と目が合った…が、直ぐに逸らされた
ハルヒはいつものように窓の外をぼんやりと眺めていた
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:34:22.40 ID:zbXmWQMwO
キョン「お…す」
ハルヒ「あら、どうしたの?随分と元気ないじゃない」
キョン「な、何でもない…」
ハルヒ「ふーん…変なキョン」
言えるはずがなかった
何故ならあの時の俺は自分でも、本当にあんな事をしたのか半信半疑だったのだから
しかし、この時点で古泉にでも事実を打ち明け、相談をしていたのならば…未来は、変わっていたのかもしれない
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:42:27.97 ID:zbXmWQMwO
今日、部室に行って長門がいたら…全てを打ち明け、話を聞いてみよう
あの長門ならどうにかしてくれるかもしれない
最悪、古泉にでも相談してみよう
そんな事を薄ぼんやりと考えていた時だった
不意に谷口から話し掛けられた
谷口「キョン」
キョン「!!」
谷口「俺、あの後色々考えたんだ。正直、いきなり殴り付けたのは悪かったと思ってる」
キョン「いや、そんな事はいいんだ。それより実は…」
この時、俺は谷口に全てを話そうと決心していた
コイツなら全てじゃなくても…少しはわかってくれると思った
谷口「だがな。あの状況を見たらやっぱ我慢できねえんだよ。お前がああいう事をする奴だとは思ってなかった。正直…失望した」
キョン「………」
何を甘い事を考えていたんだ俺は
あの状況を見たらそりゃ誰だって…
俺の小さな希望はあまりに簡単に崩れ落ちた
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:50:46.62 ID:zbXmWQMwO
俺は、次に国木田に話し掛けられるまで、ショックで半分意識をなくしていたらしい
国木田「キョン?」
キョン「うわっ、びっくりした…。どうしたんだ、国木田?」
国木田「いや、すっごく青い顔して考え込んでたみたいだからさ。谷口の様子もなんか変だし…。一応、何度も声かけたんだよ。大丈夫?」
キョン「あ、あぁ…。スマン、ちょっと考え事しててな」
国木田「それだけならいいけど…。なんかあったら相談してよ?」
キョン「あぁ、心配かけて悪いな」
国木田の優しさに強い安心感を得て、それと同時に酷い自己嫌悪に陥った
後のハルヒ曰く、その後も俺は青い顔で難しい表情をしていたらしい
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:53:28.53 ID:zbXmWQMwO
朝倉という存在がクラスの中から消えているのにも、ハルヒに言われるまで気付かなかった
ハルヒは不思議やらなんやら言っていたが、正直そんな気分ではなかった
適当に相槌を打つので精一杯、時が過ぎて放課後になるのをただただ、待ち続けていた
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 22:56:02.35 ID:zbXmWQMwO
キーンコーンカーンコーン
終礼のチャイムが鳴り、挨拶が終わると共に俺は無意識の内に部室へと走っていた
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:00:30.62 ID:zbXmWQMwO
ガチャリ
部室のドアを開くと中には長門と古泉がいた
長門は俺が部室に入った瞬間、ビクリと震えていた
その後も、ほとんど誰にもわからないくらい小刻みに震えているのが目に入った
正直、どうしていいのかわからず、一瞬その場に立ちすくんでしまう
だが俺は、意を決して長門に話しかけた
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:07:16.39 ID:zbXmWQMwO
キョン「長門…昨日の事なんだが…」
長門「…そう。…構わない。…気にしないで」
長門の明らかな同様が手にとるようにわかる
長門はあえて目を逸らそうと、かなりの猫背で本を読んでいた
こっちを見てほしくて、話を聞いてほしくて、長門の肩に手をかけようと触れたその時
キョン「長門!いいから、冷静に話を…」
長門「………で」
キョン「え?」
長門「私の身体に触らないで」
全てを話す必要も、意見を聞く必要も何もなかった
俺の目の前に突き付けられたのは絶対的な拒絶
残酷な現実だった
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:13:01.34 ID:zbXmWQMwO
バタン
乱暴に本を閉じた長門は、そのまま部室を出ていってしまった
すれ違いに入ってきた朝比奈さんも呆然としている
みくる「今、長門さん、泣いて…」
古泉「やれやれ、一体どうしたというんですか?」
なんで俺はこの時、何も言わなかったのだろう
朝比奈さんに向けての見栄?
まぁ、理由はなんであれ後悔先に立たずとはまぁ昔の人は上手い事を言ったものだ
キョン「なんでも…ないんだ…。そう、なんでも………」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:30:14.85 ID:zbXmWQMwO
古泉「まぁ、言いたくないなら無理強いはしませんが…あまり無茶な事ばかりしないで下さい」
みくる「後でちゃんと長門さんに謝った方がいいですよぅ…」
キョン「はい…わかっています…。………実は…」
この時、全てを打ち明けようと思った
しかし、悪い事、悪いタイミングってのは重なるものらしい
ガチャッ
ハルヒ「あら?有希は?」
キョン「………」
古泉「よ、用事があるとかで帰りましたよ。ね、朝比奈さん」
みくる「は、はい!その通りです!」
二人の優しさが胸に染みた
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:37:03.08 ID:zbXmWQMwO
しかし、次の日も、その次の日も長門が部室に顔を出す事はなかった
ハルヒ「今日も有希来てないわね…」
キョン「あぁ…」
ハルヒ「最近、あんたもなんか変ね」
キョン「あぁ…」
ハルヒ「あぁ…あぁ…ってそればっかり。つまんないの。他になんか気の利いた事でも言えないの?」
キョン「あぁ…」
肉体的にも精神的にも疲れ果てた俺にはそれをしか言う事しか出来なかった
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:40:58.27 ID:zbXmWQMwO
その翌日、いつものように部室に行くと、そこには朝比奈さんだけがいた
みくる「キョン君、今日もお早いですね」
キョン「古泉は?」
みくる「バイトがあるとかで先に帰るそうです」
あぁ、また俺のせいなのか…そんな事を考えていると…俺の視界はまたしてもブラックアウトしていた…
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/31(土) 23:48:28.66 ID:zbXmWQMwO
ガンッ、ガンッ、バタンッ
俺が意識を取り戻したのは、またしてもドアの開く音だった
…いや、今回のはドアを無理矢理突き破った音だな
今回は決定的だった
俺は朝比奈さんの下着の中をまさぐっていた
ハルヒ「エロキョン!みくるちゃんの悲鳴が聞こえると思ってドア突き破ってみれば…何やってんのよ!?」
古泉「嫌な胸騒ぎとは当たるものですね。バイトが終わって慌てて駆け付けてみれば、こんな事になっているとは…。」
俺は…一体…何を…してるんだ…?
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 00:04:22.36 ID:2QlNP8kCO
みくる「涼宮さぁん、古泉くぅん、キョン君が突然…突然…」
朝比奈さんはそこまで言うと、わあっと泣き出してしまった
ハルヒ達がドアを突き破って入ってきたのを見る限り、俺は部室に鍵をかけてこんな事を…?
ハルヒ「みくるちゃんの悲鳴が聞こえると思って来てみれば部室の鍵は閉まってるし、たまたま古泉君が駆け付けてくれたから、ドアを突き破ってみたらこんな事してるし…。エロキョン!あんた最低よ!死刑だからね!SOS団も首!戦力外通知なんだからね!」
古泉「全く…嫌な予感というのは当たるものですね。バイトが終わって胸騒ぎがすると思って来てみたら、こんな事になっているとは…。まさか…長門さんにもこんな事を?」
ハルヒ「ちょっと古泉君!今のどういう事!?」
古泉「え、えぇ…実は………」
自分の中の全てが崩れ落ちていく気がした
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:27:26.57 ID:2QlNP8kCO
その日その後何があって、どうやって家に帰ったかは覚えていない
次の日は学校を休んだ
行く気など起こるはずがなかった
しかし、何かしなければならないと思った
俺はいつも皆がわかれる道の少し先の路地でハルヒを待った
これが新たな絶望の引き金になるとも知らずに…
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:29:42.30 ID:2QlNP8kCO
しばらく待つとハルヒ達の声が聞こえてきた
軽く顔を出して見てみると今日は長門もいるらしい
全員どことなく元気がなかったが、ハルヒが努めて明るく振る舞っているかのように見えた
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:31:36.49 ID:2QlNP8kCO
SOS団のメンバーが各々の道へと散っていく
今ならハルヒが一人…一人…一人………
悪夢の始まり
三度目のブラックアウトだった…
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:36:00.63 ID:2QlNP8kCO
おじさん「こらー!何をしとるかー!」
意識を取り戻す
目の前には制服を乱されたハルヒ
手にはビデオカメラ
またやっちまった…
今度はハルヒを路地裏に引きずり込んでハメ撮り…か
何をやってるんだ俺は…
何でこんな事に…
無意識の内に必死で家に向かって足が動いているのに気付くのには、数分の時間がかかった
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:37:56.65 ID:2QlNP8kCO
家に帰り着く
ビデオカメラを再生してみる
少しでもこのブラックアウトの原因が解明できるかもしれない
しかし、こんなビデオカメラ持っていった覚えがない
一体どうなってるんだ…?
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:40:14.05 ID:2QlNP8kCO
そんな事を考えている間に再生された映像には酷い光景が映し出されていた
嫌がるハルヒを無理矢理捩伏せ、レイプ紛いの事をする男の手
これが…俺なのか?
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:43:24.69 ID:2QlNP8kCO
次の日は学校に行くように言われ、抵抗してみたが身体だけはアホみたいに健康で、仕方なく学校へ向かった
教室に着く
一瞬躊躇ったが、教室のドアを開ける
ハルヒは怯えきった表情でこっちを見ていた
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:49:05.14 ID:2QlNP8kCO
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「………」
よせばいいのにハルヒに話しかけてしまった
ハルヒは歯をカチカチ言わせながら無言でこっちを見ていた
キョン「あのな、ハルヒ。聞いてくれ…」
長門の一件で懲りずにハルヒに手を触れた
…と、次の瞬間
ハルヒ「…っ、おえぇぇぇ、うえぇぇぇ、ゲホッ、ゲボッ」
辺り一面に広がる異臭
ハルヒは激しく嘔吐した
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:51:20.62 ID:2QlNP8kCO
俺は逃げ出した
無意識の内に俺が向かった場所…部室
その扉を開くとそこには古泉がいた
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 12:54:27.66 ID:2QlNP8kCO
古泉「そろそろ来る頃だと思っていました。一体、何があったんです?もう話してくれもいいでしょう」
キョン「あぁ、信じてもらえないかもしれないが…実はな………」
その時信じられない事が起こった
4度目のブラックアウトだ
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:06:46.19 ID:2QlNP8kCO
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で意識を取り戻す
俺の下には古泉がいた
ハァハァ喘いでいる
心なしか嬉しそうな表情に見えるのは気のせいにしておきたい
っていうか…本当に、何をしているんだ俺は………
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:10:08.36 ID:2QlNP8kCO
冷静になると有り得ない気持ち悪さが押し寄せてきた
古泉「これが…貴方の…出した…答え…ですか…?」
キョン「う…うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!111」
無我夢中で家に走って帰った
途中で色々な人にとめられそうになるが、そんなのは気にしてられない
家に着くと「ただいま」も言わずに部屋へと駆け込んだ
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:14:52.42 ID:2QlNP8kCO
部屋に着いてベッドに寝転がると多少は落ち着くができた
冷静に考えてみよう
長門、朝比奈さん、ハルヒへした事は、やり方が間違い過ぎていたが自分の本能かもしれないと思えていた
しかし、今回の古泉はどうだ?
心のどこかで…いや、有り得ない
天地がひっくり返ってもそんな事はないと神に誓おう
だったら原因は一体…?
今までに共通していた事は………
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:18:20.41 ID:2QlNP8kCO
バタンッ
妹「キョン君、今日はなんでこんなに早く帰ってきたの?」
妹が部屋に突然入ってきた事で一瞬思考が停止する
キョン「あ、いや…」
いや、待てよ…
今までに共通していた事を考えると………
キョン「早く部屋から出ろ!!」
気付くのが遅すぎた
5度目の悪夢が開演した
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:21:22.52 ID:2QlNP8kCO
今回、俺が意識を取り戻すのにはかなりの時間がかかった気がした
それもそのはず
今まで俺は何か外的な音などで意識を取り戻していた
しかし、ここは家
チャイムもなければクラスメイトも駆け付けては来ない
両親も出掛けている
だとすれば………
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:26:41.37 ID:2QlNP8kCO
目の前には失神している妹
手には白い液体
俺は…最低だ…
もし妹が今日代休じゃなければ、もしもう少し早く気付く事ができれば…
わかっている
過ぎ去った過去に「if」なんて有り得ない
できるのは自分の意思で今と未来を変える事だけ
今の俺にできるのは痕跡や証拠を隠滅してソファーの上に妹を寝かせて夢だと思わせる事…それだけだ
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:29:34.90 ID:2QlNP8kCO
全てを終えた俺は心身ともに疲れ果て、眠りに落ちた
夜中に目を覚ます
決めた…死のう
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 13:32:52.43 ID:2QlNP8kCO
最後に思い出の場所へ…なんてな
ここしか思い付かなかった
学校に忍び込み向かう先は勿論、部室
手にはナイフが握られていた
これで全てが終わる
日常的な非日常…なんだかんだで楽しかったぜ
皆、本当にごめんな
さよなら………
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 17:44:51.79 ID:2QlNP8kCO
俺はナイフを首にそっと当てた
これで楽になれる…
力を入れようとしたその刹那、声が聞こえた
???「待ちなさい!」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 17:51:12.84 ID:2QlNP8kCO
キョン「だ…れだ…?」
聞き覚えのある声
だが思い出せない
そもそもこの部屋には俺以外人の気配がない
話し掛けられるというより、直接脳に伝わってくるといった方が正しいような不思議な響き
???「酷いわね、忘れちゃうなんて。あたしよ、朝倉涼子」
キョン「あ…さくら…?なんで…?お前は消えたはずじゃ………」
朝倉「ふふっ、こんな事もあろうかと最初にナイフで切り付けた時に細胞の一部をナノサイズで侵入させていたの。戦闘終了後、すぐに傷口が塞がっているの気付かなかった?」
キョン「あ…」
全てのピースが一瞬で組み上がっていく
パズルはすぐに完成した
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 17:56:17.02 ID:2QlNP8kCO
キョン「俺の不可解な行動の原因は全てお前か!!」
朝倉「そうよ」
キョン「すぐに長門に言って…」
朝倉「キョン君はその長門さんに自分が何をしたか覚えてないの?」
キョン「で、でも…理由を話せばきっと………」
朝倉「ふふ…自分がどれだけ酷い事をしたのかまだわかってないのね。見せてあげるわ」
頭の中に映像が流れてくる
再構成が完了しきらず、弱っている長門をレイプする自分
キョン「うわあぁぁぁぁぁ!!!!」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 17:59:32.38 ID:2QlNP8kCO
朝倉「ふふ…こんな事もしたのよ」
また違う映像が流れ込んでくる
場所は部室
鍵をかけてニヤリと笑みを浮かべる自分
か弱い朝比奈さんをおもちゃのようにして、メイド服を脱がせ下着の中をまさぐっている
キョン「や、やめろ…やめろぉ………」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:02:28.46 ID:2QlNP8kCO
朝倉「これだけじゃない」
映像がまた切り替わる
今度はあの路地
路地裏にハルヒを引きずり込み、抵抗できないように痛めつけてハメ撮りビデオを悦な表情を浮かべながら撮影する自分
キョン「もうやめてくれええぇぇぇぇ!!!!!!!111」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:04:16.31 ID:2QlNP8kCO
朝倉「こんな事もあったわね」
また違う映像
古泉を押し倒す自分
古泉も優しく受け入れている
キョン「おええぇぇ!!ゲボッ、ゲボッ!」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:08:12.79 ID:2QlNP8kCO
朝倉「キョン君にとって1番ショックなのはこれかな?」
次の映像
自分の部屋…これはまさか………
キョン「やめて…くれぇ…」
妹を犯す自分の姿だった
キョン「う…うえぇ…もう…勘弁してくれ…」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:11:14.96 ID:2QlNP8kCO
朝倉「キョン君の記憶に残っているのはこのくらいかな」
キョン「それは…どういう…意味だ…!?」
朝倉「キョン君、最近ちょくちょく意識失ってるでしょ。その間何してるか、覚えてる訳…ないよね?」
朝倉は俺が今まで見た中で最も残酷な笑みを浮かべた
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:14:52.65 ID:2QlNP8kCO
思い当たる節はあった
だがまさか…
キョン「俺は一体…何を…?」
朝倉「ふふ…沢山の人を犯していたわ。鶴屋さん、国木田君、喜緑さん…その他にも数多くの人をね」
俺の意識は…ここで途絶えた
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:18:23.24 ID:2QlNP8kCO
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古泉「これは…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
長門「………!」
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みくる「これは何でしょう…なんだか胸騒ぎが…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宇宙人、未来人、超能力者は同じ場所へ向けて歩き出した
そう、学校…部室へと………
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:22:56.19 ID:2QlNP8kCO
〜学校前〜
古泉「おや、お二人も来てらしたんですか」
長門「…エラーを確認したため排除しにきた。それよりこれは一体…」
みくる「どうゆう事ですか?」
古泉「閉鎖空間というやつです。詳しく説明している時間はありません。お二方も来ますか?それなら移動しながら大まかな説明はしますが」
長門「勿論…」
みくる「あ、あたしも行きますぅ」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:29:41.49 ID:2QlNP8kCO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
長門「つまり、閉鎖空間とは涼宮ハルヒが自分のストレスを自分の中で解消するために一時的に発生させる空間。そして古泉一樹は、そこに現れた神人を倒し現実世界への影響を少なくするための存在…?」
古泉「まぁ、簡単に言えばそんな所です。ですが、今回のは少し質が違うんです」
みくる「…と言うと?」
古泉「涼宮さんの物に似てはいるものの…どこか違うような…。あ、目をつぶって手を握って下さい。すぐに着きます」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:32:47.62 ID:2QlNP8kCO
古泉「これは…」
長門「…灰色の空間のはずでは?」
古泉「普通はそうなのです。これは一体…」
みくる「すごく沢山の色が絶え間無く変化してて…綺麗ですけど、なぜか不気味さも感じてしまいますね」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:35:36.37 ID:2QlNP8kCO
古泉「しかも、神人がいない…。現れる気配すらない…」
みくる「部室の方に見える、薄青の光…あれは?」
古泉「ま…まさか…。あんな小さなサイズの神人見た事ない…」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:37:45.84 ID:2QlNP8kCO
長門「…来る…!」
古泉「おっ…と、危ない。おまけにあのスピード…あれは一体…?」
みくる「ひゃうっ!」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:41:07.54 ID:2QlNP8kCO
古泉「能力は…使えるみたいですね。行きます!」
バシュッ
みくる「一瞬、かわす姿勢を見せたように見えたのに、あえて当たりに行ったような風に見えますね」
神人?「ぐわあぁぁぁ!!!」
長門「…!今の声…」
古泉「まさか…」
みくる「キョン君?」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 18:58:44.62 ID:2QlNP8kCO
長門「………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
朝倉「ふふ…どうりで弱すぎると思ったわ。今回は、私の負けよ。今回は…ね。」
朝倉「時期にわかるわ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
長門(まさか…でもこれならつじつまが合う。何故今までこんな簡単な事に気付かなかった…?ハッ…ウイルス…!?いつの間に…。アンチウイルスプログラム作成。ワクチン投与。………ウイルス削除完了)
長門「…あれは間違いなく彼。とりあえずついてきて」
ボフッ…モクモクモクモク
古泉「煙幕…ですか…!」
みくる「待ってくださぁい」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 19:07:11.73 ID:2QlNP8kCO
タッタッタッ…
古泉「ハァ、ハァ…ここまで来ればとりあえずは安心でしょう」
みくる「疲れましたぁ…」
古泉「ところで長門さん、さっきのは一体?」
長門「…あれは恐らく朝倉涼子が彼の記憶から造りだした擬似的な神人。」
古泉「造神人…ですか。なぜあんな事に?それに朝倉さんは転校…いや、消滅したと聞いていますが」
長門「…彼は朝倉涼子に殺されかけた事がある。助けたつもりだったがその時に腕に傷を負っていた。恐らくそこから侵食されたと考えられる…」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 19:52:04.26 ID:2QlNP8kCO
古泉「長門さんともあろうお方が何故気付かれなかったのですか?」
長門「…判断を鈍らせるウイルス仕込まれていた。」
みくる「長門さんがウイルス侵入に気付けないなんて…よっぽど激しい戦闘だったんですねぇ」
長門「…恐らくウイルスを仕込まれたのは戦闘中ではない。激しかったのは否定しない」
みくる「それは一体…?」
長門「…ウ、ウイルスが含まれていたのは恐らく彼のせ………迂闊、気付かなかった。伏せて」
ドガァーン
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 19:55:57.04 ID:2QlNP8kCO
造神人「ウガアァァァ!」
長門「…朝倉涼子の狙いは私。古泉一樹はバックアップに回って。朝比奈みくるは隠れていて」
古泉「了解しました」
みくる「わかりましたぁ」
長門(…とは言え、攻撃すれば彼を傷つけてしまう。どうすれば…)
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 19:59:57.99 ID:2QlNP8kCO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ザシュッザシュッ
長門「くっ…!」
古泉「大丈夫ですか?長門さん」
長門「大丈夫。心配ない」
古泉「とはいえ、攻撃せずに彼を救うのには無理が…」
長門「…大丈夫」
古泉「………」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:03:01.97 ID:2QlNP8kCO
バシュウン
みくる「あれは…古泉君の赤い球体の青&ミニバージョン?」
長門「くっ…情報操作で防ぎきれない…?」
古泉「僕の力が打ち消されている…!?」
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:05:57.52 ID:2QlNP8kCO
ドカーン
古泉「ぐわあぁぁぁ!!!」
みくる「きゃああぁぁぁ!!!!」
長門「朝比奈みくる…!古泉一樹…!」
長門「…仕方がない。造神人を敵性と判断。殲滅す…」
???「おいおい、酷いなぁ」
長門「………!!」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:11:14.63 ID:2QlNP8kCO
長門「な…んで…?」
造神人(キョン?)「おいおい、これは俺の身体だぞ?俺が喋って何が悪い」
長門(惑わされてはいけない。きっと朝倉涼子の罠。でも…)
造神人(キョン?)「この声を忘れたとは言わせないぞ?」
長門(懐かしい…声)
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:19:54.61 ID:2QlNP8kCO
長門「………」テクテク
古泉「くっ…長門…さん」
バシュッ
みくる「近づいちゃ…駄目…ですぅ…」
長門「…わかっている。これは恐らく朝倉涼子の罠。だけど彼をこんな風にしたのには、私にも責任がある」
バシュウウン
古泉「だからって…なんで真正面から…攻撃を…受けながら…」
みくる「早く…再構成…して…下さぁい…」
長門「…無理。攻撃に傷口への毒のような物が含まれている。これによって、出血はしないものの再構成ができない」
ザシュッ
みくる「なら…よけてえっ…!」
長門「………」フルフル
長門「…私が…決めた事。怯えないで…大丈夫だから」
造神人(キョン?)「なんで…なんで倒れないんだよおぉぉぉ!!!」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:22:17.90 ID:2QlNP8kCO
古泉「そんなに…近づいたら…直接…攻撃を…」
造神人(キョン?)「な…なんで…?なんで…?」
長門「もう…大丈夫」ギュ
造神人(キョン?)「な…が…うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:29:53.64 ID:2QlNP8kCO
グサッ
みくる「嘘…?」
古泉「一瞬…元の彼に…戻って…ましたよね…?」
みくる「それより…長門さあぁぁぁん!!!」
長門「な……ゲホッ…」ビシャッ
長門「暴…走…?」
造神人(キョン?)「ふふ…暴走なんかじゃないさ。お前が気を抜いて防御が甘くなるのを狙っていたのさ!ハァーハッハッハッ!!」
長門「う…そ…?」ドサッ
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:35:26.28 ID:2QlNP8kCO
〜キョンの精神〜
俺は一体…?
そうだ、俺は朝倉に悪夢のような映像を見せられて、そこで意識を失った
それから…朝倉が「あたしと一つにならない?」と問い掛けてきたんだ
一つになれば全てが上手くいくと…
俺は朝倉の囁きに乗って…それからまた意識を失ったんだっけ
夢の中で夢を見てるのの逆パターンみたいな状態だな…
そういえば、なんで俺は目覚めたんだっけ?
そうだ、何か優しい声が聞こえて…
あれは…長門…?
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:41:18.39 ID:2QlNP8kCO
おい!長門!…長門!!
…声が届いてない?
長門はあんなにボロボロになって俺を…こんな俺を助けようとしてくれているのに…
くっそおぉぉぉ!!出しやがれえぇぇ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
造神人(キョン)「な…が…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
朝倉「あら、もう少し寝ててよかったのに。これがキョン君が今、長門さん達にした事よ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
造神人(キョン)「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:43:39.86 ID:2QlNP8kCO
造神人(朝倉)(今しかないわね)
グサッ
長門「な……ゲホッ…」ビシャッ
長門「暴…走…?」
造神人(朝倉)「ふふ…暴走なんかじゃないさ。お前が気を抜いて防御が甘くなるのを狙っていたのさ!ハァーハッハッハッ!!」
長門「う…そ…?」ドサッ
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:47:53.86 ID:2QlNP8kCO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おい…嘘だろ…?
長門、目を開けろよ
起き上がれよ
長門ぉぉぉ!!!
くそ…これ以上…俺の身体で仲間を傷つけさせねぇ!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
古泉「造神人の様子が変ですね」
造神人(キョン?)「グワアァァァ!!グガ…グガアァァァ!!!」
グシャッ
みくる「自分で…自分の胸を…貫いた…?」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:52:17.24 ID:2QlNP8kCO
古泉「でもすぐに…立ち上がった?」
造神人(朝倉)「ざ〜んねん♪この身体は朽ちるまで動き続ける。痛みを感じるのはキョン君だけ。本当に残念だったわね」
みくる「あれが…正体…」
長門「あ…さくら…涼子…だから…貴方は…詰めが…甘い…」
造神人(朝倉)「今更何を…見苦しいわよ。負け犬の遠吠…えっ?」ドサッ
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 20:58:47.48 ID:2QlNP8kCO
長門「あ…なたが、私の身体を…腕で貫いた…時、最初…古泉一樹がつけた傷から…アンチウイルスプログラムを…投与した…」
造神人(朝倉)「そ…んな…?どっちの腕で…攻撃するか…わからない…のよ…?」
長門「彼の…利き手」
造神人(朝倉)「…え?」
長門「強い…意思を持った…彼の…利き手までは…変えられないと…判断した…。その手で…攻撃…して…くる…と…ゲホッ」ビシャッ
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:06:49.80 ID:2QlNP8kCO
造神人(朝倉)「ふ…ふ…あてずっぽう…じゃない…。私の…負けだわ…完璧に…ね…。これ…は…私…からの…送り…物…」スゥッ
みくる「キョン君が元の姿に…!」
古泉「気絶しているようですが、傷口は塞がっているようですね」
みくる「はっ…長門さんは?」
長門「再構成が…可能に…なった…」
みくる(チッ)
みくる「ほっ、よかったですぅ…」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:14:37.44 ID:2QlNP8kCO
みくる「これで一件落着…ですね。」
古泉「彼は部室に寝かせておきましょう。話したい事もありますし、僕が起きるまで見てますよ」
みくる「なんか心配…私も残りますぅ…」
長門「…私も」
みくる(チッ)
みくる「戦闘の後ですし、家でゆっくりしてた方がいいですよぅ」
長門「…大丈夫」
みくる(チッ)
みくる「なら一安心ですぅ…。一緒に起きるのを待ちましょう」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:21:02.65 ID:2QlNP8kCO
〜翌朝〜
みくる「ふわぁ…結局、キョン君朝まで目覚めませんでしたね」
古泉「疲れていたのでしょう。起きるまでそっとしておいてあげましょう」
バタンッ
ハルヒ「おっはよーう!…って、キョン!?」
古泉「寝ていますから、静かにしてあげて下さい」
ハルヒ「でも、あたしキョンに話が…」
みくる「なんで朝から部室に来られたんですか?」
ハルヒ「今日、みんなでキョンの家に行くのを提案しようと思って…」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:23:34.00 ID:2QlNP8kCO
古泉「まぁ、授業休み毎に交代で見にきましょう」
長門「………」コクリ…コックリ…コックリ…
みくる「長門さん、大丈夫ですかぁ?(笑)」
長門「………」コクリ
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:26:55.37 ID:2QlNP8kCO
〜放課後〜
キョン「ふわーあ、よく寝た」
ここは…学校?昨日何か凄い事があった気がしたが思い出せん
バタバタバタバタバタバタバタ
キョン「…ん?」
バタンッ
キョン「ハルヒ…!長門や朝比奈さんも…!」
古泉「………」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:30:13.65 ID:2QlNP8kCO
キョン「ハルヒ、長門、朝比奈さん…すまなかった」ガバッ
長門「…いい」
ハルヒ「そんな事より話があるのよ!」
古泉「………」
みくる「気にしないで下さぁい…ぶふっ」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:34:09.61 ID:2QlNP8kCO
キョン「話って…?」
ハルヒ「あたし…ああいうプレイに目覚めちゃったのよ!責任とりなさい!」
みくる「実はあたしも…」
長門「…少々、乱暴でびっくりしたけど嬉しかった」
古泉「b」
キョン「三人ともどういう事だ?あんなに泣いてたじゃないか?」
古泉「………」
みくる「ぷっ…」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:37:36.50 ID:2QlNP8kCO
ハルヒ「そりゃあ最初はびっくりするわよ!だけど…冷静に考えたら嬉しかったのよ!」
みくる「あたしも…」
長門「…同意見」
キョン「こりゃまたびっくりな展開だな」
古泉「ある〜晴れた日の事〜♪」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:42:49.89 ID:2QlNP8kCO
それから俺達4人は仲直りした
一旦ああゆう事は忘れるって約束でな
ちなみに余談だが、朝倉の言った「意識を失っている間に他の人を云々」は、俺を惑わすための虚言だったらしい
罪の意識としてはかなり大きい妹は、あの時間の記憶だけを失ったらしい
よかった…んだよな
後、何か忘れている気がするが…気のせいという事にしておこう
長門「暴…走…?」終わり
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/01(日) 21:45:35.72 ID:2QlNP8kCO
はい、終わりですw
これ以上続けると本当に暴走しそうだったんで、早めに切りましたww
普段、ハルヒ×DBとか書いてる俺としては、シリアスは難しすぐるww
最後は抑え切れなくなってgdgdになってスマンw