1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 13:43:28.91 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「黙ってたらわからんぞ」
長門「……」
キョン「ほら、怒らないから」
長門「……」
キョン「正直に言わないとハルヒみたいになっちまうぞ」
長門「……」
キョン「なんでこんなことになったんだ?」
長門「……」
長門「……おねしょ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 13:46:42.94 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「あ〜……やっちまったか」
長門「……」コクリ
キョン「だから昨日の夜トイレ行っておけって言っただろ?」
長門「……」
キョン「やれやれだ」
長門「……」
キョン「とりあえず片付けないとな」
長門「……ヒック」
キョン「な、なんで泣いてるんだ!?」
長門「怒らない、って……ヒック、言っ、た……」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 13:50:49.48 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「怒ってないない! だから泣くなよ! な!?」
長門「ウエッ……ヒック」
キョン「あはは〜! 長門のおしっこの片付けが出来て嬉しいな〜!」
長門「……ヒック」
キョン「俺が綺麗に舐めとってやるYO!」
長門「……それはヤ」
キョン「そ、そうだな!」
長門「……」コクリ
キョン「……と、とりあえず片付けるか」
長門「……」コクリ
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 13:55:18.32 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「パジャマのズボンはどこへやった?」
長門「……」
キョン「黙ってちゃわからんぞ」
長門「……」
キョン「……はぁ」
長門「……じょーほーそーさ」
キョン「……まさか」ダッ
長門「……」
キョン「うお、やっぱり普通の洗濯物と一緒にカゴにいれたな!?」
長門「……」
キョン「しかも見つからないように下の方に入れてるし」
長門「……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 13:59:52.47 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「とりあえずパジャマは風呂場で水に漬けておいた」
長門「……」コクリ
キョン「さて、問題の布団だが」
長門「……それはいい」
キョン「む?」
長門「……」
キョン「おお、そっちは自分で片付けできたのか?」
長門「……」コクリ
キョン「情報操作か。さすが長門だな〜」
長門「……たいしたことはない」
キョン「さ、冗談は置いといて布団の片付けするか」
長門「!?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:05:28.35 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「こりゃまた……ひどいな」
長門「……」
キョン「このボロボロの紙はトイレットペーパーか」
長門「……」コクリ
キョン「トイレットペーパーは水で溶けるんだぞ」
長門「……」
キョン「もう染み込んでるし、シーツを変えても無駄っぽいな」
長門「?」
キョン「この布団はもうオシャカ、ってことだ」
長門「!」
キョン「むぅ、どうするかな。代わりの布団を買わなきゃならんぞ」
長門「……ヒック……うぅっ」
キョン「……とりあえず、何か言うことは?」
長門「……ごめんな、ヒック、さぃ……」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:08:44.29 ID:t+OZZ4Yf0
前日、部活にて
ハルヒ「ねぇキョン」
キョン「なんだ」
ハルヒ「妹ってやっぱり可愛い?」
キョン「まぁな」
ハルヒ「そうよね〜。妹ちゃんなんかすっごく可愛いもの」
キョン「昔はもっと手間がかかって大変だったんだぞ」
ハルヒ「そうなの?」
キョン「そうなんだ」
ハルヒ「ふ〜ん……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:12:55.03 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「やっぱり妹ってのは素直な方が可愛いわよね」
キョン「俺は一人いるからなんとも言えん」
ハルヒ「あたし達の中だったら有希なんか理想の妹だと思うのよ」
長門「……」
キョン「言ってる意味がよくわからんし、お前が言うと笑えない」
ハルヒ「いいから聞きなさい!」
キョン「はいはい」
ハルヒ「大人しくて可愛いチビ有希と一緒に寝て、絵本を読んであげるの」
キョン「……それで?」
ハルヒ「? それだけよ」
キョン「そうかい」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:21:27.20 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「ん? 長門からメールが来てるな……」
大変なことになった
今すぐおうちにきてほしい
キョン「どういうことだ!?」
キョン「漢字もつかえないほど切迫してるってことなのか!?」
キョン「くそっ! いますぐ行くからな長門っ!!」
・ ・ ・
キョン「長門っ! どうしたんだ一体!?」
長門「……」
キョン「なが……と? お前、なんか小さくなってないか?」
長門「……わりと」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:26:13.96 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「……とりあえず片付けは終わったな」
長門「……」コクリ
キョン「しかしハルヒのやつめ。とんでもないことをしてくれやがったな」
長門「……」
キョン「まさかこの歳になって本格的な子守をするとは」
長門「……」
くいくいっ
キョン「ん? どうした」
長門「ふとももがヒリヒリする」
キョン「お前、おねしょした後洗わなかったのか?」
長門「……」コクリ
キョン「あ〜……どうするかな」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:31:08.66 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「風呂場が使えないから銭湯に来たわけだが」
長門「……」
キョン「ウチの風呂場はおしっこ臭いからな」
長門「……ヒック」
キョン「あ、うそうそ! 気にするなよ長門っ!」
長門「……グスッ」コクリ
キョン「あ〜……一人で体洗えるか?」
長門「……」コクリ
キョン「一応聞いてみただけだ」
長門「……」
キョン「一緒に男湯だなぁ。一人じゃ無理そうだ」
長門「……そう」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:36:15.86 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「大人一人、子供一人で」
長門「……」
番台「はいよ。……お二人ともご兄妹?」
キョン「あ〜、うん。ウチの風呂が使えなくなっちゃって」
長門「……」
番台「そりゃ大変だったね」
キョン「妹が風呂に入りたいらしいから来たわけです」
長門「……」コクリ
番台「おやおや、優しいお兄ちゃんだね〜」
キョン「はは、それじゃ」
番台「ごゆっくり〜」
長門「……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:40:20.41 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「ふぅ、さっぱりしたな」
長門「……」
キョン「着替えはダボダボだが、俺のスウェットで我慢してくれな」
長門「……」コクリ
キョン「服も買わなきゃいかんのかね〜……」
長門「……」
prrrr! prrrrr!
キョン「ん? 電話だ」
長門「……」
キョン「ちょっと待っててな……はい、もしも」
ハルヒ『遅いわよキョン! 集合時間はとっくにすぎてるんだからね!?』
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:45:39.51 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「は、ハルヒ?」
ハルヒ『早く来なさい! あと5分以内に来ないと死刑よ!』
キョン(死刑は勘弁してくれ)
キョン「あ〜、それが今日はちょっと親戚の子が来ててな」
ハルヒ『親戚の子? それならそうと早く言いなさいよ』
くいくいっ
キョン「あ、ちょっと待ってくれ」
ハルヒ『ん』
キョン「……どうした長門?」
長門「いくべき」
キョン「何にだ?」
長門「ふしぎぼうけん」
キョン「?……ああ、不思議探索のことか」
長門「……そうともいう」コクリ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:50:16.95 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「おう、待たせてすまんな」
ハルヒ「おっそい! ここはキョンのおごりだからね!」
キョン「なんとなくそんな気はしてたよ」
ハルヒ「あ、その子が電話で言ってた子?」
キョン「そうだ。……ほら、挨拶しなさい」
長門「……こんにちわ」ペコリ
ハルヒ「こんにちは〜。挨拶出来て偉いわね〜」ナデナデ
長門「……///」
ハルヒ「あ、照れてる。可愛いわね〜! うりうりぃ!」
長門「……!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 14:56:16.58 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「ハルヒ、そのへんにしといてやれ」
ハルヒ「もうちょっとだけ〜」
キョン「大人しい子なんだから、このままじゃいつまで経っても終わらん」
長門「……」
ハルヒ「むぅ〜」
キョン「とりあえず、今日は俺はこの子と一緒に廻っても良いよな?」
古泉「はい、もちろん僕は問題ありませんよ」
みくる「わたしも問題ないでしゅwwwwwwwww」
キョン「ありがとな」
ハルヒ「もちろんあたしもその子と一緒よね!」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「だって、この子があたしと一緒が良いって雰囲気なんだもの」
きゅっ
長門「……」
ハルヒ「というわけで、今日はあたし達三人、古泉くんとみくるちゃんで行動ね」
キョン(どうやらうまくいったみたいだな)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:01:36.40 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「……一応ハルヒには連れて行く許可を貰ったが」
長門「……」コクリ
キョン「どういうことか教えてもらえるか?」
長門「……」コクリ
キョン「きっと長門のことだから良い考えがあったんだろ。説明してくれ」
長門「……それは」
キョン「それは?」
長門「……」
キョン「おいおい、じらさないでくれよ」
長門「ちがう」
キョン「なんだ、まさか俺には言わない方がいいのか?」
長門「それもちがう」
キョン「それじゃあ一体なんだって言うんだ?……っ!? まさか……」
長門「……わすれちゃった」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:08:51.53 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「とりあえず、ユキちゃんの服を買わなきゃね」
キョン「不思議探索はいいのか?」
ハルヒ「当たり前でしょ。いつまでもダボダボのスウェットのままにはいかないもの」
キョン「それは確かにそうだな」
ハルヒ「履いてるのだってブカブカのサンダルだし」
キョン「……あぁ、そこまでは気がまわってなかった」
ハルヒ「あたしも半分出すから」
キョン「……いいのか?」
ハルヒ「いいに決まってるじゃない」
キョン「なんか色々すまんな」
長門「……ごめんなさい」
ハルヒ「あら、いいのよユキちゃんは気にしないで!」
長門「……」
ハルヒ「めいっぱい可愛くしてあげるからね!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:15:03.80 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「それにしても、キョンの親戚にあんな子がいたなんてね〜」
キョン「ああ、俺もいるとは思わなかったよ」
ハルヒ「なにそれ?」
キョン「こっちの話だ」
ハルヒ「? まぁいいわ」
ハルヒ「それにしても、有希は今日は残念だったわね」
キョン「……」
ハルヒ「用事がなければ、あんなに可愛い子が見れたのに!」
キョン「そうだな」
ハルヒ「しかも顔も雰囲気も似てるし、名前も同じ“ゆき”だもの」
キョン「全くだ。偶然ってのはすごいな」
ハルヒ「う〜ん、偶然にしては……あ、ユキちゃん着替え終わった?」
長門「……おわった」
ハルヒ「うん! さすがあたしがコーディネイトしただけあって似合ってるわね!」
キョン「あぁ、確かにそれには同意だ」
長門「……///」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:37:10.34 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「ユキちゃん、たこ焼き食べる?」
長門「……」コクリ
ハルヒ「熱っ! き、気をつけてね」
長門「……フーフー」
ハルヒ「人だかりが出来てるわ。ユキちゃん、手を離しちゃダメよ!」
長門「……」コクリ
ハルヒ「突撃っ!」
長門「とつげき」
ハルヒ「あ、ネコがいるわ! 珍しい種類かも!」
長門「……!」
ハルヒ「怖がらなくても平気よ。ほら、大人しいし」
長門「……にゃー」
キョン「あいつら……なんであんなに元気なんだよ!?」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:44:19.81 ID:t+OZZ4Yf0
ヴーッ!ヴーッ!
キョン「お、きたか……もしもし」
古泉『大体の事情はわかりました』
キョン「話が早くて助かる」
古泉『ええ。さすがに実物を見せられたら信じないわけにはいきませんから』
キョン「俺はいまだに信じられんがな」
古泉『それで、今涼宮さんと長門さんはどうしてます?』
キョン「今は川に向かってひたすら石を投げ込んでるぞ」
古泉『水切りの練習、ですかね?』
キョン「ご名答」
古泉『……とりあえず、何かあったときのバックアップは任せてください』
キョン「助かる」
古泉『詳細はメールしておきますので』
ハルヒ「キョン! あんたもこっちに来てやってみなさいよ!」
キョン「おっと、お呼びがかかった」
古泉『ええ、それでは……プッ、ツーッ…ツーッ』
キョン「……ああ! すぐいくからまってろ!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:50:10.49 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「久々に子供の頃みたいに遊んだわ」
キョン「はしゃぎすぎ」
ハルヒ「こういう時は楽しんだもの勝ちなのよ! ね〜?」
長門「……」コクリ
キョン「仲良くなったもんだ」
ハルヒ「さ、もう時間だから戻りましょうか」
キョン「そうだな。……ほら、迷子にならないように手繋ぐぞ」
長門「……」コクリ
ハルヒ「……」
長門「……」
すっ
ハルヒ「えっ? 何、ユキちゃん」
長門「……おねえちゃんも」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 15:57:43.70 ID:t+OZZ4Yf0
みくる「あの三人、大丈夫でしょうか?」
古泉「彼の話だと問題はないように感じましたが」
みくる「……長門さん、いつもとの姿に戻るんでしょうか」
古泉「それは僕にもわかりません」
みくる「涼宮さんが、満足したら。ということになるんでしょうね……」
古泉(まさか、彼女は涼宮さんがどうやったら満足するのか探るために?)
みくる「いつまでもこのまま、っていうわけにもいきませんし」
古泉「……ええ、しかし」
ハルヒ「お待たせ二人とも〜!」
長門「……」
キョン「おいハルヒ、あんまり横に広がるなって」
みくる「ふふっ、あの三人を見てると」
古泉「ええ、“悪くはない”と思ってしまいますね」
みくる「長門さんは楽しくないないでしょうけど」
古泉「そう見えますか?」
みくる「……いえ、全然!」
長門「……」ニコニコ
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:06:17.92 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「今日は助かった」
古泉『いえ、これも仕事のうちですから』
キョン「そうかい」
古泉『用意した住居の方はどうですか?』
キョン「ああ、広さも手ごろだし問題ないぞ」
古泉『それは良かった。ご自由に使用してくれて構いませんので』
キョン「しかし、ここは元々誰か住んでたんじゃないのか?」
古泉『……訂正します。決してベッドの下を覗いてはダメです』
キョン「……お前んちかよ」
古泉『本棚の後ろを覗いたら、涼宮さん流に言うと死刑ですからね!?』
キョン「覗かないから落ち着け!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:13:32.85 ID:t+OZZ4Yf0
ちょっと前
ハルヒ「それで、ユキちゃんは今日はキョンの家に泊まるの?」
キョン「いや、そんなことはないぞ」
ハルヒ「え、じゃあユキちゃんはどうするのよ」
キョン「そりゃあ、自分の家に帰るに決まってる」
ハルヒ「親御さんが二人で旅行するのに? 一人で?」
キョン「……あ〜……それはだな」
長門「……」
キョン「そ、そうそう! 俺がユキの家に泊まるんだよ」
ハルヒ「晩御飯はどうするの? あんた料理とか出来るの?」
キョン「男は黙ってコンビニ弁当!」
ハルヒ「良かったら……あたしがユキちゃんのご飯作りに行ってあげるわよ?」
キョン「いや、それは……」
キョン(ちっこい長門の家なんてないんだが)
長門「……うれしい」
キョン「はぃ!?」
古泉「それは良い考えですね。外食も続けると体に良くないでしょうから」
キョン「勝手なこと言うなって!?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:20:10.28 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「やけに真剣に見てるな」
長門「……」
キョン「返事をする余裕がないのか?」
長門「……」
キョン「そろそろどいてくれないと足が痺れてきたんだが」
長門「……」
キョン「おお、ロケット団の三人組ってまだ現役だったんだな」
長門「……」
キョン「……足いてぇ」
長門「……」
キョン「そんなにポケモン面白いか?」
長門「……ゆにーく」
キョン「……聞こえてるじゃねぇか」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:26:47.60 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「……あ、もうこんな時間」
キョン「そろそろ帰った方がよくないか?」
ハルヒ「そうね」
長門「……」
キョン「ほら、ご飯作ってくれてありがとう、って」
長門「……ありがとう」
ハルヒ「ふふっ、どういたしまして!」
キョン「それじゃあユキ、おねえちゃんにバイバイしな」
ハルヒ「じゃあねユキちゃん、楽しかったわ」
長門「……」
ハルヒ「バイバ〜イ」
長門「……」
キョン「どうした? ほら……」
長門「……ヒック」
ハルヒ「ゆ、ユキちゃん?」
長門「……やぁっ……」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:32:30.01 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「こ、こらこら! わがまま言っておねえちゃんを困らせるな」
長門「……ヒック……グスッ」
ハルヒ「ごめんねユキちゃん、おねえちゃん帰らなきゃ……」
長門「ヒック……やぁっ……ウック」
キョン(なんだ? なんで長門はそんなにハルヒを帰らせたくないんだ?)
ハルヒ「ああ、ユキちゃんそんなに泣かないで〜……!」
長門「ヒック……えほん……ケホッケホッ!」
キョン「えほん……?……はっ!?」
ハルヒ『大人しくて可愛いチビ有希と一緒に寝て、絵本を読んであげるの』
キョン「そういうことか……!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:41:20.82 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「なぁハルヒ、今日ここに泊まってもらえるか?」
ハルヒ「え、でもそれは……」
長門「グスッ……ヒック……」
ぎゅっ
キョン「もちろん俺がいるのが気になるなら俺は帰るし」
ハルヒ「……」
キョン「お前なら安心して任せられるしな」
長門「……ヒック……ウエッ」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……着替え取ってくるからちょっと待ってて」
キョン「! ありがとな!」
ハルヒ「あ、あんたのためじゃなくてユキちゃんのためなんだからね!?」
キョン「ああ、わかってるさ」
長門「……グスッ……ありがとう」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:47:39.90 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「さて、ハルヒが着替えを取りに行ってる今のうちだな」
長門「?」
キョン「絵本を買いに行くか」
長門「……!」コクリ
キョン「よし、急ぐぞっ」
・ ・ ・
キョン「さて、どんなのがいい?」
長門「〜っ……〜っ」
キョン「急がないとハルヒが戻ってきちまう」
長門「……これと……これと……これと……」
キョン「ダメ、一冊にしなさい」
長門「……ぅ〜……」
キョン「決められないか?」
長門「……」
キョン「それじゃあ、俺が決めていいか?」
長門「……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:53:26.90 ID:t+OZZ4Yf0
キョン「それじゃ、俺はリビングの方で寝てるから」
ハルヒ「わかったわ」
キョン「それと、本当に俺は帰らなくてもいいのか?」
ハルヒ「そりゃ……親御さんが帰ってきた時にキョンがいないと困るじゃない」
キョン「あ、確かにそうだな」
ハルヒ「当然でしょ」
キョン(帰ってくるはずないから忘れてたぜ)
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 16:56:17.47 ID:t+OZZ4Yf0
長門「ぁふ……」
ハルヒ「それじゃユキちゃん、寝ましょっか」
長門「……」コクリ
キョン「あ、ハルヒ。寝るときにこいつを読んであげてくれ」
ハルヒ「いいけど……なんでこのタイトルなの?」
キョン「まぁ、ちょっと思い出があってね」
ハルヒ「ふ〜ん? まぁいいけど」
キョン「ユキ、ちゃんとトイレ行ったか?」
長門「……まだ」
キョン「ちゃんと行っとかないとおねしょしちゃうぞ」
長門「……」コクリ
ハルヒ「じゃあ、あたしが連れていっておくから、おやすみキョン」
キョン「ああ、おやすみハルヒ、ユキ」
長門「……おやすみ」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 17:04:47.58 ID:t+OZZ4Yf0
ハルヒ「ふふっ、ユキちゃんあったかい!」
長門「……ん」
ハルヒ「あ、絵本だったわね」
長門「……」コクリ
ハルヒ「……実は、こういうのって夢だったの」
長門「……」
ハルヒ「姉妹でこんなに仲が良いのって憧れるわ」
長門「……」
ハルヒ「でもあたしは姉はいないし、絵本を読んでもらう歳じゃない」
長門「……」
ハルヒ「だから、妹に読んであげたかったのかも!」
長門「……」ジーッ
ハルヒ「あ、ごめんね。あたしの話になっちゃって」
長門「……」
ハルヒ「うん、それじゃあ読むわね」
長門「……」コクリ
ハルヒ「……白雪姫」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 17:09:40.76 ID:t+OZZ4Yf0
チュンチュン!
キョン「……ん、もう朝か」
キョン(長門は……どうなったんだ?)
長門「おはよう」
キョン「……おお、元の姿に戻ったか!」
長門「……」コクリ
キョン「やっぱり読み通りだったようだな」
長門「……」
キョン「……! お、おい! なんでパジャマの下をはいてないんだ!?」
長門「……おねしょ」
キョン「意味が分らんし笑えない! 大体長門はもう元の姿に……」
長門「違う」
キョン「違う? 今おねしょって……」
長門「おねしょをしたのはわたしではない」
キョン「長門じゃない?……おい、まさか……!?」
長門「……涼宮ハルヒがおねしょした」
おわり
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 17:21:13.78 ID:t+OZZ4Yf0
読んでくれた人ありがとう
やっぱウンコ書かないとダメだと再確認出来た
それじゃあまた深夜にどっかのスレで会おう
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 23:54:58.00 ID:t+OZZ4Yf0
ID変わる前に言っとく
土曜の夜なのにエロがないって寂しいよな
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 02:21:24.59 ID:WhQ66KJX0
>>63から。裏ルート
キョン「……スマン。なんだって?」
長門「涼宮ハルヒがおねしょした」
キョン「……」
長門「……」
キョン「それは本当か?」
長門「……」コクリ
キョン「……おねしょ、ってことはまさかとは思うが」
長門「幼児化している」
キョン「……なんてこった」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 02:28:36.08 ID:WhQ66KJX0
キョン「おいハルヒ」
ハルヒ「……なによぅ」
キョン「ハルヒ、いいから布団から出て来い」
ハルヒ「……やだ」
キョン「おねしょしたからって怒らないから」
ハルヒ「……やなのぉ!」
キョン「むぅ……これは困った」
長門「こうすればいい」
キョン「え、おい長門ちょっとまt」
がばっ!
ハルヒ「っ!?」
キョン「e布団を無理に取るのは……」
長門「……もう遅い」
キョン「あ〜……その、なんだ」
ハルヒ「……な、なによぅ……!」
長門「……」
キョン「た、沢山出たな!」
長門「……」コクリ
ハルヒ「〜〜〜っ!?/// ば、ばかーーーっ!!」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 02:34:45.18 ID:WhQ66KJX0
ハルヒ「ウック……ヒッ、ウエッ……!」
キョン「泣くな泣くな、どうせこれは夢なんだから」
ハルヒ「ウエック……ゆめ……?……ケホケホッ」
キョン「そうそう」
ハルヒ「……ヒック」
キョン「だってハルヒは高校生だし、おねしょなんてしないだろ?」
ハルヒ「……うん」コクリ
キョン「ほら、自分の手足とか見てみろ」
ハルヒ「……ちっちゃい」
キョン「な、つまり夢ってことだ」
長門「……」コクリ
ハルヒ「……うん! そうよね! これはゆめよね!」
キョン「そう! その通りだ!」
長門「……」コクリ
ハルヒ「だっておっぱいもゆきくらいしかないもの!」
長門(パーソナルネーム涼宮ハルヒを敵性と認定)
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 02:41:18.26 ID:WhQ66KJX0
キョン「ははは……まあとりあえず片付けをしないとな」
長門「……」コクリ
ハルヒ「う〜……でもちょっとはずかしいわ///」
キョン「おいおい、夢なのになんで恥ずかしがるんだ?」
長門「……」コクリ
ハルヒ「う、うるさいわね!」
キョン「しかもちびすけだろ? 照れる年齢でもないさ」
ハルヒ「う〜ん、でもあたまの中はおとななのよ?」
キョン「なんだ。そんなにおねしょしたのが恥ずかしいのか?」
長門「正直に言わないと悪い大人になる」
ハルヒ「それはこまるわ」
キョン(それ、俺が長門に言ったセリフじゃないか)
ハルヒ「そうね! このさいだからいうわ!」
ハルヒ「じつはね……」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 02:48:28.43 ID:WhQ66KJX0
キョン「じつは?」
ハルヒ「うゅ〜……やっぱりさきにユキに言うわ!」
キョン「そうかい」
ハルヒ「ユキ、ちょっとおみみかして!」
長門「……」コクリ
ハルヒ「あのね……」
ひそひそっ
ハルヒ「……なの」
長門「……そう」
キョン「なんだなんだ、どうしたってんだ?」
長門「……涼宮ハルヒの驚愕」
ハルヒ「あ、ないしょだってば」
長門「……わかっている」ニヤリ
キョン「いや、俺にも教えてくれよ」
ハルヒ「キョンはだめなのっ!」
キョン「……まぁ言いたくないなら仕方ないよな」
ハルヒ「そう、ぷらいばしーはたいせつにしなくちゃだm」
長門「涼宮ハルヒは脱糞している」
ハルヒ「ふぇっ!?」
キョン「なんですと!?」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 02:59:19.17 ID:WhQ66KJX0
ハルヒ「なんで!? いわないってやくそくした!」
長門「うっかり」
ハルヒ「そんなはずない! いわないって、ヒック、いったあぁ!」
長門「……」コクリ
ハルヒ「ばかー! ウエック、ヒッ、おにー! ひとでなしぃ……ヒック」
長門「通称、長門有希」
ハルヒ「なにい、ックてるのよぉ! グスッ」
キョン「……ぬぅ」
ハルヒ「……キョン?」
キョン「……あ、ああ、なんだ?」
ハルヒ「キョンは怒らない……ック、よね?」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「おこらない、っていったもん……ック、ね……?」
ハルヒ「ねえ、こたえてよキョン!」
キョン「……すまん」
ハルヒ「っ!?」
長門「……」ニヤリ
キョン「さすがに寝グソはひくわ〜……」
ハルヒ「ひ、ひどっ……!」
長門「くさい」
ハルヒ「うわあああぁぁぁあああぁぁぁん!!」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 03:08:20.85 ID:WhQ66KJX0
キョン「くっそ〜……ずりぃぞ長門め」
ハルヒ「ヒック……ケホッケホ!」
キョン(子供のハルヒにも情報操作を見せないためとはいえ……)
キョン「ほら、ばっちい服は全部このゴミ袋の中に入れろ」
ハルヒ「わかって、るわよぉ!」
キョン(俺がちびハルヒの体を洗わなきゃならんとは)
キョン「うし、んじゃ俺も……」
ハルヒ「なっ!? ど、どうしてあんたもぬいでるのよ!?」
キョン「いや、俺もお前のウンコついたし……仕方ないだろ」
ハルヒ「〜〜〜っ!!///」
キョン「ほら、とっとと入るぞ〜」
ハルヒ「ま、前くらいかくしてよ! れでぃーの前なんだから!」
キョン「ガキンチョはそういうこと気にしなくていいの」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 03:15:23.77 ID:WhQ66KJX0
ハルヒ「……ほら! 一人でぜんぶあらえたわ!」
キョン「そうかい」
ハルヒ「そうよ!……って、なんでせっけん泡だててるの?」
キョン「いや、全部洗えてないから」
ハルヒ「……」
キョン「ほら、後ろむけ」
ハルヒ「……わかった」
ぴとっ
ハルヒ「っひ」
キョン「ん、どうした?」
ハルヒ「な、なんでもないんだから!///」
キョン「? 変な奴だな」
ハルヒ「う、うるさいっ! いいからつづけなさいよ!」
キョン「もちろん」
にゅる……ぬるっ……
ハルヒ「っひぅ……ん……!」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 03:23:22.36 ID:WhQ66KJX0
ハルヒ「ま、まって! ちょっとまって!」
キョン「どうした?」
ハルヒ「う、うしろからだと……」
キョン「“全部見えちゃうから恥ずかしい”ってか?」
ハルヒ「そう! わかってるじゃな……ばかーーーっ!!?///」
キョン「いや、全部見えた方が洗いやすいし……」
ハルヒ「だめっ!」
ぽふっ
キョン「うおっ!? 急に抱きついてくるなって! すべって危ないだろ」
ハルヒ「こ、これで見れないでしょ!」
キョン「……いや、見えない代わりに、ものすごく洗いにくいんだが」
ハルヒ「いいから! だんちょーめいれいよ!」
キョン「しかも……」
ハルヒ「さからったら“しけい”なんだから!」
キョン「そうかい」
キョン(体のサイズが違いすぎて、上から見下ろせちゃうんだけどな)
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 03:33:20.22 ID:WhQ66KJX0
にゅるっ……にちゅっ……
ハルヒ「んっ……んふぁ」
キョン「どうしたハルヒ〜? もしかして気持ち良いのか〜?」
ハルヒ「そ、んなわけないじゃな、い!」
キョン「そうだよな。ただ体を洗われてるだけだしな」
ハルヒ「そ、うよっ! こうえいに、おもいなさい!」
キョン「……ハルヒ、お前ちっこくても生意気だな」
ハルヒ「ふ、ふふん! めがさめたら、あんたにめいっぱいおごらせるわ!」
キョン「……」
ハルヒ「だって、ゆめとはいえあたしにこんn」
キョン「うりゃ」
のるんっ!
ハルヒ「ひぐうっ!?」
キョン「生意気なガキにはお仕置きしなきゃな」
ハルヒ「やぁ……おしり、ぬいてよぉ……っ!」
キョン「それは駄目だ」
ハルヒ「なんっ……で」
キョン「お仕置きですから」
にゅぽっ、ぬぷっ、ぬ゙るううっ!
ハルヒ「ひふぁあああっ!?」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 03:46:41.49 ID:WhQ66KJX0
にゅぽっ、ぬぷっ、ぬ゙るううっ!
ハルヒ「はひぃぃぃいあぁぁぁ!」
キョン「気持ち良いか?」
ハルヒ「わかんない! わかんないよぉっ!」
キョン「それじゃあこれでどうだ」
のるうううぅぅぅ……にゅぶうううぅぅぅっ……
ハルヒ「あ、これらめぇえ! ゆっくりらめなのおおおぅっ!」
キョン「そうか〜、ゆっくりが好きか〜」
ハルヒ「はひいいいっ!」
キョン「お尻の中まで綺麗にするなんて、大サービスだな」
ハルヒ「おしりのあながめくれちゃうよおおおっ!」
ちゅぷうっ、くちゅううっ!
ハルヒ「ぅやああっ、にゃああっ!」
ハルヒ「あふぁっ、らめ、おしり、おひりでわらひいいいっ!」
ぬぽっ……
ハルヒ「……ふぅえ……?」
キョン「よし! 綺麗になったな!」
ハルヒ「え……ねぇちょっと!?」
キョン「とっととあがるぞハルヒ」
ハルヒ「あの……」
キョン「ん? どうした?」
ハルヒ「……ぁ……な、なんでもないわよ!」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 03:52:07.55 ID:WhQ66KJX0
やっぱほのぼのの方がいいのか?
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 04:06:38.95 ID:WhQ66KJX0
エロかほのぼのか決めておくれ
エロ→このまま続行
ほのぼの→いったん寝て、起きて残ってたらチビ朝倉編
ちなみに俺は>>1な
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 04:16:07.79 ID:WhQ66KJX0
おやすみ
落としてくれておk
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 10:13:39.45 ID:WhQ66KJX0
昼間っからエロは無理だw
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 10:21:26.76 ID:WhQ66KJX0
キョン「すまん……なんだって?」
長門『朝倉涼子がおねしょした』
キョン「意味が……わからん……」
長門『とりあえずウチに来て。救援が欲しい』
キョン(朝倉が生きてる? そんな馬鹿な)
キョン(それにおねしょ? なんの冗談だ)
キョン(救援が欲しいだ? 何をしろって)
長門『あっ……ツーッ……ツーッ……』
キョン「おい長門? 長門っ!?」
キョン「……くそ、かけなおしても出ない」
キョン「行くしか……ないのかよ」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 10:25:52.55 ID:WhQ66KJX0
ピンポーン!
キョン「……」
長門『……待っていた』
キョン「あ、おい長門! いったいどういう」
長門『入って。中で話す』
キョン「……わかったよ」
ウィーン……
キョン(そういえば朝倉もここのマンションに住んでたんだよな)
キョン(荷物は全部なくなってたらしいし)
キョン(生きてたとしたらひとまず長門の所に行くのが妥当か?)
キョン(……よくわからん)
キョン「……ひとまず話を聞くしかないな」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 10:33:39.15 ID:WhQ66KJX0
朝倉「しねーっ!」
さくっ
キョン「あいたあっ!?」
朝倉「あなたをころして涼宮ハルヒのでかたをみる」
キョン「いたたたた! マジたんま!」
朝倉「うん、それ無理」
ひょいっ
朝倉「あ、じゃましないで!」
長門「定規は人に向ける物ではない。長さを測るもの」
朝倉「はなしてよ〜!」
キョン「……いって〜なこの野郎!」
ポカッ!
朝倉「ひきゃん!?」
キョン「いきなり竹定規で脇腹をグリグリするな!」
朝倉「う、うぅ〜……」
キョン「って小さっ!?」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 10:42:57.33 ID:WhQ66KJX0
キョン「おい長門! 説明してくれ!」
朝倉「う……うゆぅうう……!」
長門「情報統合思念体は朝倉涼子の情報を再構築し、
わたしに教育を命じた。」
キョン「なんのために? そもそもこんな子供の状態でだな……」
朝倉「ううぅぅぅうう……!」
長門「教育を施すには設定年齢が低い方が効果的。
しかし、わたしは低年齢層とのコミュニケーションはとりにくい」
キョン「だからって俺を呼ぶ理由には……」
朝倉「うわあああああぁん!!」
キョン「うおわっ!?」
長門「あなたには妹がいるのに加えて、事情も分っている」
朝倉「びええええええっ!」
長門「その他の要素も総合して、適任だと判断した」
キョン「そうかい! と、とりあえず泣きやもうな〜」
朝倉「んぎゃあああああん!」
キョン「泣きたいのはこっちだっての……!」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 10:54:33.45 ID:WhQ66KJX0
キョン「あ〜、とりあえず俺は何をすればいいんだ?」
長門「朝倉涼子とコミュニケーションをとってほしい」
朝倉「りょーこヤ! おにいちゃんぶつんだもん!」
キョン「……おにいちゃん?」
長門「そういう設定を施された」
キョン「なんでまた……」
長門「わからない」
キョン「お前にもわからんのか」
長門「……」コクリ
朝倉「すきあり! しねーっ!」
ガシッ!
キョン「今お兄ちゃんとお姉ちゃんは大事な話をしている」
朝倉「あ、あたまつかまないでよ〜!」
キョン「レッスン1、“人が話している時は静かに”」
朝倉「わかったからはなして〜!」
キョン「あと、死ねって言っちゃいけません」
グリグリグリ!
朝倉「まゆげグリグリしないで〜っ!」
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 11:03:01.98 ID:WhQ66KJX0
朝倉「っていうかさ」
キョン「ん? どうした」
朝倉「このあつかいはひどいんじゃない?」
キョン「この扱いって……この体勢か?」
朝倉「だって、ぜんぜんうごけないもん」
キョン「動けたらお前は俺を殺そうとするだろ?」
朝倉「うん」
キョン「じゃあやめるまでこのまま」
朝倉「む〜……」
キョン「あ、ポケモン始まったぞ」
朝倉「ほんとだ!」
キョン(とりあえず胡坐をかいて後ろから抱え込んでるが……)
キョン(長門、早く帰ってきてくれよな)
朝倉「すきあり! しねーっ!」
キョン「うおいたあっ!?」
朝倉「うぎゅうっ!?」
キョン「後頭部で攻撃なんて、恐ろしい真似をするな!」
朝倉「うぅ、あたまいたいよぉ〜……」
キョン「……ったく、おとなしくポケモン見てろよ」
朝倉「だってしーえむだったんだもん」
キョン「……ああ、そうかい」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 11:10:02.83 ID:WhQ66KJX0
朝倉「やっぱりピカチュウかわいい」
キョン「そうだな」
朝倉「それにくらべて、マタドガスはぜんぜんかわいくない」
キョン「そういうな。アイツだって一生懸命生きてるんだ」
朝倉「?」
キョン「わかるか?」
朝倉「わかんない」
キョン「そうかい」
朝倉「だって、ポケモンセンターでなおしてもらえるもん」
キョン「そうだな」
朝倉「だから、マタドガスはだめ」
キョン「マタドガス、憐れな奴だ……」
キョン(こいつ、なんか違和感が……)
ピンポーン!
朝倉「あ、帰ってきた!」
長門「……昼食を買ってきた」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 11:17:18.07 ID:WhQ66KJX0
朝倉「ハンバーグはおいしい」
キョン「いや、こっちの唐揚げも美味いぞ」
朝倉「りょーこのハンバーグのほうがおいしい」
キョン「それじゃ、そういうことで。……唐揚げウマー!」
朝倉「むぅ〜……」
長門「ゴーヤチャンプルー」
キョン「珍しい弁当だな。美味いか?」
長門「わりと」
朝倉「にがいのヤ」
ひょい
キョン「あ、こら。ピーマンをこっちに放るな」
ひょいひょいひょい!
朝倉「にゃ〜! なんかふえた〜!?」
キョン「レッスン2、“好き嫌いは駄目”」
長門「わたしのゴーヤー」
キョン「涼子、その緑のも食べてみろ」
朝倉「これ?」
キョン「そうだ。クセになる味だぞ」
長門「ゴーヤー……」
朝倉「いただきま〜す」
パクッ
朝倉「モグモグ……〜〜〜っっっ!?」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[期待してる] 投稿日:2008/05/25(日) 11:44:25.66 ID:WhQ66KJX0
朝倉「まだくちのなかがにがい」
キョン「そうかい」
朝倉「にがいんだけどさ」
キョン「ぬあーっ! コナンくん大・ピンチ!」
朝倉「え、うそっ!? ダメーッ!」
「お昼のニュースをお伝えします。かわいい虎の赤ちゃんが生まれました」
朝倉「……コナンくんじゃない」
キョン「すまん。どうやら見間違いだったようだ」
朝倉「うそつき」
キョン「よかったじゃないか。大ピンチのコナンくんはいなかったんだし」
朝倉「うん……あれ?」
キョン「虎の赤ちゃん可愛いな〜」
朝倉「うん、こくほうきゅう」
キョン「難しい言葉知ってるんだな」
朝倉「えへん!」
キョン「……暇だな〜」
ぐりぐりっ
朝倉「アゴでつむじをグリグリしないで〜っ!」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 11:53:15.54 ID:WhQ66KJX0
キョン「ホッケ」
朝倉「ケーキ。……ほっけってなに?」
キョン「魚の名前だ。うまい」
朝倉「ふ〜ん……」
キョン「ケーキかぁ」
朝倉「あのね! ケーキっていうのはね! 甘くてね」
キョン「よし! 暇だし散歩がてらケーキ買いに行くか!」
朝倉「美味しくてね……ふぇ?」
キョン「そうと決めれば行くぞ涼子! 40秒で支度しな!」
朝倉「わ、わかった!」コクコク
キョン「……長門はどうする?」
長門「いってらっしゃい」
キョン「あいよ。何が良い?」
長門「?」
キョン「おみやげだ」
長門「任せる」
キョン「そうかい」
朝倉「34……35……36……ま、まにあわないよ〜っ!」
キョン「ボーナスタイムで40秒追加されました!」
朝倉「やったっ!」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:05:08.41 ID:WhQ66KJX0
朝倉「リ〜ング〜に〜♪い〜なずまは〜しり〜♪」
キョン「ご機嫌だな」
朝倉「ほ〜の〜お〜の〜……うん! いちごショート!」
キョン「それにしても、今歌ってたのは何の歌だ?」
朝倉「きんにく!」
キョン「……意味がわからん」
朝倉「うぉーずまんがいきかえってね! かっこいいの!」
キョン「そりゃよかったな」
朝倉「コーホー!」
キョン「うおっ!? いきなり殴りかかってくるな!」
ぐちゃ
キョン「……あ」
朝倉「どうしたの?」
キョン「あ〜……多分ケーキ潰れたぞ」
朝倉「え〜っなんで!?」
キョン「お前がいきなり殴りかかってくるから」
朝倉「うぅ……」
キョン「有希おねえちゃんガッカリするだろうな」
朝倉「あ、ネコさんだ!」
キョン「あ、おい……ったく!」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:13:55.59 ID:WhQ66KJX0
朝倉「にゃ〜」
「ニャ〜……」
朝倉「うゅ?」
キョン「急に走り出すなっての……」
朝倉「おにいちゃん、このネコさんげんきないよ?」
キョン「捨て猫か。小さいから弱ってるんだな」
朝倉「ケーキたべたらなおるかな?」
キョン「ケーキは食べないだろうし、それじゃあなおらないな」
朝倉「どうすればなおる?」
キョン「そりゃあ、色々しなきゃならん」
朝倉「じゃあ、ポケモンセンターにつれてってあげようよ!」
キョン(……)
キョン「……残念だが、ポケモンセンターはずっと休業中なんだ」
朝倉「しょくむたいまんだ!」
キョン「そうだな。まったくそのとおりだ」
朝倉「それじゃあどうすればいいの?」
キョン「とりあえずウチに連れ帰って、おねえちゃんに見せてみるか」
朝倉「うん!」
キョン(そういうことか、長門)
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:24:42.61 ID:WhQ66KJX0
朝倉「おねえちゃんただいま〜」
キョン「長門、早速なんだが」
長門「……把握している」
キョン「よし、それじゃあ……」
朝倉「ケーキたべよう!」
「ニャ〜……」
キョン「……」
長門「……」
朝倉「? どうしたの?」
がしっ!
キョン「いいか涼子。大事な大事なレッスン3だ」
朝倉「い、いたいよ……」
キョン「“生き物はいつか死ぬ”」
朝倉「いたいって……!」
キョン「だからな……」
朝倉「いたいってばぁ!」
どんっ!
朝倉「だからなに!? ケーキをみんなでたべたほうがたのしいもん!」
朝倉「……ケーキもいらない! もうしらないっ!」
バタンッ!
265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:33:51.86 ID:WhQ66KJX0
朝倉「ウエッ……グスッ、ヒック!」
「どうだ、なんとかなりそうか?」
「わからない。衰弱が激しい」
「今夜が山、ってところか……」
「処置は施した」
朝倉「なによぅ……ケホケホッ」
「涼子は晩メシはいらないんだろうか?」
「わからない」
「お〜い! ご飯食べないのか〜?」
朝倉「いらないっ!」
「……やれやれ」
「あなたは?」
「すまんが何か買ってきてくれるか?……さんきゅ」
「すぐ戻る」
朝倉「ヒック、なによぅ…………すぅ……すぅ……」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:40:48.35 ID:WhQ66KJX0
朝倉「……ん」
朝倉(まっくら……よる?)
くーっ
朝倉「……おなかすいた」
朝倉(ケーキあるかな?)
むくっ、とてとてとて
かちゃっ……
朝倉(まだおにいちゃんおきてる)
キョン「……ん、どうした? おきたのか?」
朝倉「っ……うん」
キョン「こっちきな。おにぎりあるから」
朝倉「わかった」
ガチャッ
キョン「ほら、見てみろ涼子」
朝倉「なに?」
キョン「ネコさんな、もう安心しても良い状態になったぞ」
「ニャ〜」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:45:42.96 ID:WhQ66KJX0
朝倉「うわぁ……!」
キョン「よかったな」
朝倉「やっぱりへいきだった!」
キョン「……おねえちゃん頑張ったんだぞ」
朝倉「おねえちゃんは?」
キョン「今は隣の部屋で寝てる」
朝倉「おにいちゃんはねないの?」
キョン「まだ眼が離せないし、お前が起きてくると思ってな」
朝倉「なんでわかったの?」
キョン「なんとなく、だな」
朝倉「ふ〜ん」
キョン「ケーキ食べるか?」
朝倉「うんっ!」
キョン「よし! 急いで手を洗って来い!」
朝倉「わかった!」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 12:52:24.88 ID:WhQ66KJX0
長門「……」
キョン「う〜ん……う〜ん……」
朝倉「すぅ……すぅ……」
長門「状態確認。問題無し」
「にゃ〜」
長門「……」ニコリ
朝倉「んっ……んんんっ」
じわあああっ……
キョン「う〜ん……!……ぬぅう!」
朝倉「……ふぅ……すぅ」
長門「状況確認。水漏れ注意」
「……ん、なんかあったか……ぬぅおわぁ!?」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:05:43.22 ID:WhQ66KJX0
キョン「涼子、とりあえずそこに座んなさい」
朝倉「……はぃ」
キョン人間はよく……
やらなくて後悔するよりも、やって後悔した方がいいと言う」
朝倉「そ、それさんせい!」
キョン「しかし!」
朝倉「っ!」
キョン「やっちまった事には、反省が必要なのです!」
朝倉「た、たいばつはよくない!」
キョン「ノン、これは愛のムチです」
朝倉「や、やめ……んにゃあああっ!」
ぐりぐりぐりっ!
キョン「まだ聞いてない言葉があるんだぞ〜」
朝倉「眉毛グリグリしないでええぇぅ!」
キョン「こういう場合はなんて言うんだ?」
朝倉「おかねあげるから……んに゙ゃあ゙あ゙あああっ!!」
ぐりぐりぐりぐりっ!!
キョン「金で解決バイヤイヤイヤイヤ!」
朝倉「いう、いうから!」
キョン「よし……聞こうか」
朝倉「……ごめんなさい」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:16:08.88 ID:WhQ66KJX0
キョン「お〜い、そろそろ機嫌直せって」
朝倉「……まだだめ」
キョン「沢山ケーキ買ってやっただろ?」
朝倉「まだたべてないもん」
キョン「それじゃあ家に着くまでこの調子か?」
朝倉「うん」
キョン「……」
朝倉「ネコさんのごはんをかってくれたらかんがえる」
キョン「……おお、そういえばそうだったな!」
朝倉「どんなものたべるの?」
キョン「う〜ん、ネコも色々好みがあるからなぁ」
朝倉「あ、ネコさんだ」
キョン「お、あそこってネコの溜まり場だったんだな」
朝倉「たまりば?」
キョン「皆で集まって話し合いをするところだ」
朝倉「お〜! じゃすとたいみん!」
とてててて
キョン「あ、おいっ!」
朝倉「ネコさんたちにきいてみる!」
ブロロロロロロッ! プップーッ!!
キョン「くそっ! あの馬鹿野郎がっ!!」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:22:26.23 ID:WhQ66KJX0
朝倉「……えうぅ……おにいちゃんきゅうにつきとばさないでよ!」
キョン「……」
朝倉「あぅ、ケーキのはこグチャグチャだよぅ……」
キョン「……」
朝倉「ネコさんたちもビックリしてにげちゃったし」
キョン「……」
朝倉「もう! ねてないでへんじしてよ!」
キョン「……」
朝倉「むししないでってば!」
キョン「……」
朝倉「あ、そうだ! これならむしできないでしょ!」
キョン「……」
朝倉「しねーっ!」
どむっ……
朝倉「どうだあっ!」
キョン「……」
朝倉「……あ、あれっ? ね……ねぇ?」
長門「もう死んでいる」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:29:03.18 ID:WhQ66KJX0
朝倉「ふ〜ん」
長門「……」
朝倉「じゃあポケモンセンターいこうよ!」
長門「彼はポケモンではない」
朝倉「あ、そっか」
長門「……」コクリ
朝倉「じゃあ、ちょうじんはかばにむかえにいこう!」
長門「彼は超人ではない」
朝倉「あ、そっか」
長門「……」コクリ
朝倉「むぅ〜……じゃあどうすればいいの?」
長門「どうにもならない」
朝倉「ふぇ?」
長門「……」
朝倉「あ、じょーほーそーさだ!」
長門「……」フルフル
朝倉「え、どうして?」
長門「わたしは、すでに猫を助けてしまった」
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:35:35.50 ID:WhQ66KJX0
長門「わたしがあなたに教育する必要があったのは、
有機生命体の死の概念」
長門「あなたにそれを効率よく教えるため、
わたしには有機生命体の活動に干渉する許可を一度だけ得た」
朝倉「だったら、それをおにいちゃんに……」
長門「それは出来ない」
朝倉「どうして?」
長門「……」
長門「彼は、あなたに有機生命体の命の尊さを教えるため、
連れ帰った猫を助けることをわたしに頼んだ」
朝倉「じゃあ……おにいちゃんってしんだまま?」
長門「……」コクリ
朝倉「そんな……」
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:41:12.56 ID:WhQ66KJX0
朝倉「あ、そうだ!」
長門「?」
朝倉「わたしはまだよくわからないな!」
長門「何が?」
朝倉「ゆうきせい命体の死のがいねんが!」
長門「……」フルフル
朝倉「だってさ、おかしいじゃない」
長門「……」
朝倉「猫で死の概念を学ぶなんてさ」
長門「……」
朝倉「お兄ちゃんは、少し考えが足りなかったかな」
長門「……」フルフル
朝倉「だ、って……! 人間と猫とじゃ……っ!」
長門「あなたは既に、死の概念を理解している」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 13:53:24.66 ID:WhQ66KJX0
朝倉「あ〜あ、なんか調子が狂っちゃったな」
長門「?」
朝倉「だってさ、考えてもみてよ」
長門「……」
朝倉「本来わたしはここにいるはずがない。
それなのに、そのせいで彼が死んだ」
長門「……」
朝倉「これって変だよね?」
長門「……何を」
朝倉「お兄ちゃんを生き返らせる」
長門「今のあなたにはその領域へのアクセス許可は下りていない」
朝倉「……どうすればいい方向に向かえばいいかわかってる」
長門「?」
朝倉「手をこまねいていたらどんどん良くないことになりそう」
長門「……」
朝倉「こういう時こそ、現場の独断で強行に変革を進めるべきだと思わない?」
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 14:02:23.80 ID:WhQ66KJX0
長門「その意見には概ね賛成する」
朝倉「でしょう?」
長門「しかし、わたしはあなたを止めなければならない」
朝倉「うん、それ無理♪」
長門「っ!?」
朝倉「今度はひとつひとつのプログラムを丁寧に、
側面部の空間閉鎖、情報操作も完璧」
長門「……いつの間に」
朝倉「話しながらやっていたのに気付かなかった?」
長門「……」
朝倉「崩壊因子も無駄よ」
長門「……」
朝倉「プログラムが発動する前にわたしは彼を生き返らせるもの」
長門「……あなたは消されることになる」
朝倉「だから?」
朝倉「わたしが彼から教わったのは、“有機生命体の死の概念”」
朝倉「“情報生命体の死の概念”は学んでないのよね」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 14:08:20.05 ID:WhQ66KJX0
キョン「……ん、ここは?」
長門「……」
キョン「うぉわ! なんで長門がここに!?」
長門「ここはわたしの家」
キョン「む……確かに。って、なんで俺はここにいるんだ?」
長門「問題が発生していた」
キョン「なるほど」
長門「しかし、それはも解決した」
キョン「そうかい」
キョン「お、ケーキの箱があるな」
長門「……」
キョン「食べて良いのか?」
長門「……」コクリ
キョン「なんかグシャグシャになってるぞ……お、これは無事だな」
長門「そう」
キョン「ん〜……やっぱこっちのにするか」
長門「どうして?」
キョン「いや、なんとなくいちごショートは俺のじゃない気がしてな」
おわり
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 17:16:52.76 ID:WhQ66KJX0
ガラッ
谷口「WAWAWA忘れもの〜♪」
キョン「……」
長門「……」
谷口「うおわっ!? お前らそういうかんけいだったのか!」
キョン「おい待て、とりあえず落ち着け」
長門「……」
谷口「ちゅ、チューすんのか!?」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 17:20:23.70 ID:WhQ66KJX0
谷口「ナンパしようぜ!」
キョン「お前、意味分って言ってるのか?」
谷口「あたりまえだろ!」
キョン「ナンパして……どうするんだ?」
谷口「おはなしするにきまってるだろ!」
キョン「……」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 17:23:54.90 ID:WhQ66KJX0
谷口「なぁ、キョンってなんさいまでおねしょしてた?」
キョン「そんな昔のことは忘れたな」
谷口「うそくせーなー」
キョン「お前は何歳だったんだ?」
谷口「おれはけs……バーカ! おねしょなんてしねーよ!」
キョン「そうかい」
谷口「……」
キョン「……」
谷口「……なぁ、ずっとだれにもいうなよな。あしたになってもだめだぞ!」
キョン「そんな先のことは分らない」
谷口「……」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 17:24:44.41 ID:WhQ66KJX0
ごめんもう無理だ
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:08:18.16 ID:WhQ66KJX0
キョン「……さぁ、どういうことか説明してくれ」
みくる「禁則事項です……」
長門「……」
古泉「これは非常に難しい問題でしてね」
キョン「言い訳は聞いとらん!」
みくる「あぅ……」
長門「……」
古泉「……ふむぅ」
キョン「この子は、一体、誰なんだ!! どっからさらってきたんだっての!」
女の子「ひとをゆびささないでください」
キョン「だまれこわっぱ!」
ずびしっ!
女の子「あうっ! お、おでこをつっつかないでください!」
キョン「つっつきやすいデコのお前が悪い」
女の子「そんな……」
キョン(ったく……いったいこの馬鹿丁寧なガキは何者なんだ?)
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:16:19.52 ID:WhQ66KJX0
キョン(拉致? 誘拐? しゃれにならんぞ……)
キョン「えっと……どこの子だ?」
女の子「……」
キョン「なぁおい」
女の子「ひとになまえをきくときは、まずじぶんからでしょ」
キョン「……生意気なガキだな」
キョン(確かにそうだな。お兄ちゃんが悪かった)
女の子「それで、おじさんのなまえは?」
キョン「……おにいさんで頼む」
女の子「それはめいれい?」
キョン(なんだこいつ?)
キョン「あ〜……じゃあ命令で」
女の子「わかりました、おにいさん」
キョン「素直だな」
女の子「じぶんのためだから」
キョン「変な奴」
女の子「それで、おにいさんのなまえは?」
キョン(ここは本名を名乗るのは得策じゃないな)
キョン(長門が情報操作できるとはいえ気分的に、ね)
キョン「あ〜……ジョン。ジョン・桃太郎」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:26:16.43 ID:WhQ66KJX0
女の子「ぎめいですね」
キョン「いい名前だろ」
女の子「でも、ぎめいですね」
キョン「そうですよ」
女の子「……やっぱりいつものひとたちとおなじです」
キョン(いつもの人たち? 訳が分らん)
女の子「みのしろきんはいくらなんですか?」
キョン「なんですと!?」
女の子「? ゆうかいじゃないんですか?」
キョン「違うわ馬鹿モン!」
ずびしっ!
女の子「あたっ! ぼーこーざいですよ!」
キョン「なんか生意気なガキだな〜」
女の子「うぅ……」
キョン「それで、お前の名前はなんなんだよ?」
女の子「? もしかしてしらないんですか?」
キョン「知るもんかい」
女の子「……」
女の子「じゃあ、すきによんでください」
キョン「わかった。デコと呼ぶ」
女の子「……あんちょくですね」
キョン「うるさい」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:33:41.30 ID:WhQ66KJX0
キョン「それで、お前は何者なんだ?」
デコ「……」
キョン「なぁ、こいつは誰なんだ?」
みくる「……禁則事項です」
長門「……」フルフル
古泉「その質問にはお答えできません」
キョン「はぁ……」
デコ「どうしたんですか?」
キョン「お前に一刻も早く家に帰ってもらいたいんだよ」
デコ「そうですか」
キョン「そうしないと誘拐になっちまう」
デコ「もうなってるんじゃないですか?」
キョン「……」
デコ「……おねがいをひとつきいてください」
キョン「要求か」
デコ「はい、とりひきです」
キョン「……いいだろう」
デコ「どこか、とおいところにつれていってください」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:41:02.21 ID:WhQ66KJX0
デコ「……すごくつかれました」
キョン「もしかして、お前電車に乗ったの初めてか?」
デコ「はい。いつもはくるまです」
キョン「いつもって……どんだけお嬢様なんだお前は」
デコ「ほんとですよ」
キョン「そうかい」
デコ「はい」
キョン「だったらなおさら家の人は心配してるんじゃないか?」
デコ「……やっぱりうそです」
キョン「……で、なんで海に来たかったんだ?」
デコ「まえ、いちどだけテレビでみたことがあったんです」
キョン「は? 海に来たことが無かったのか?」
デコ「いいえ、かいがいの海にはかぞくとなんどか」
キョン「このブルジョアめ。しかし残念だったな」
デコ「?」
キョン「今は冬だし、泳げないぞ」
デコ「いいんです」
キョン「なんだって?」
デコ「およぎたいわけじゃないですから」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:47:59.08 ID:WhQ66KJX0
デコ「ばかーっ!」
キョン「やりたいことって……海に向かって叫ぶことだったのか?」
デコ「……はい。すっきりするそうなので」
キョン「なんかお前、子供なのに苦労してるんだな」
デコ「それほどでも」
キョン「しかし、その程度ですっきりするはずがないだろう」
デコ「? どういうこt」
キョン「ばっきゃろおおおおおおおぉぉぉっ!!」
デコ「っ!?」
キョン「……この位気合を入れないとな」
デコ「……っ、わかりました」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 21:54:11.90 ID:WhQ66KJX0
キョン「舌がまわってないのはいいとして、声小さいぞ!」
デコ「わかりました!」
キョン「こんにゃろおおおおおおおぉぉぉっ!!」
デコ「こんにゃおおおおおおぉぉぉ!」
キョン「ばっきゃろおおおおおおおぉぉぉっ!!」
デコ「ばっきゃおおおおおおぉぉぉっ!」
キョン「こんにゃろおおおおおおおぉぉぉっ!!」
デコ「こんにょろおおおおおぉぉぉっ!」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 22:01:55.27 ID:WhQ66KJX0
キョン(結局あの子は何者だったんだろうな……)
ハルヒ「それで? それでどうなったんです!?」
鶴屋「いや、特に何もなかったよっ」
ハルヒ「えっ、身代金の要求とか殺してやるーな展開は?」
鶴屋「ないない、そんな面白い展開があるわけないっさ」
ハルヒ「むぅ〜、度胸のないやつ」
鶴屋「まぁ、もしかしたらあれがキッカケだったのかもしれないけどさっ」
キョン「変わってるけど、その誘拐犯も良いことしたみたいですね」
鶴屋「あはは、お供の三匹は何もしてなかったけどねっ!」
みくる「……」
長門「……」
古泉「……」
キョン「……しかし、この話どこかで」
鶴屋「それはきっと気のせいにょろよ!」
おわり
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 22:03:07.10 ID:WhQ66KJX0
これはひどい
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 22:11:53.46 ID:WhQ66KJX0
ごめんよ
俺の鶴屋さんへの愛はこの程度だった
はしょりすぎてていかんわ