1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:23:47.09 ID:7Yleal7xO
キョン「?…な、長門?」
長門「なぁ、今日の放課後 暇?」
キョン「は?え?あ、ああ…暇だが……」
長門「じゃあさ、一緒に本屋に行ってくれないか?欲しい小説があるんだ」
キョン「それは構わんが……って違う!!長門お前…どうしたんだその喋り方は!」
長門「は?何が?」
キョン「いやいや『なにが?』じゃないだろ?!」
長門「変なキョンだな」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:25:46.91 ID:7Yleal7xO
ガチャ
ハルヒ「おっはよー!みんな来てる!?」
キョン「ハルヒ……」
長門「おー、ハルヒおはよう」
ハルヒ「おはよう有希……ってあら…まだ2人しか来てないのね」
長門「何やってんのかねー?古泉もみくるちゃんも」
ハルヒ「ホントよ、まったく感心しないわ」
キョン(何故かハルヒは長門の喋り方を全く気にしていない……)
キョン(今回もまたハルヒのせいなのか……)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:27:26.40 ID:7Yleal7xO
ガチャ
みくる「おはようございます〜」
ハルヒ「遅いわよ!みくるちゃん」
みくる「はわっ!あわわ、す、すみましぇん!」
長門「あはは、そんなに気にすんなって!みくるちゃん」
みくる「ふぇ!?」
長門「ん?」
みくる「え、な…長門さん……?」
長門「はぁ?何言ってんだよ、俺が他に誰に見える?」
キョン・みくる「『俺』!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:33:02.12 ID:7Yleal7xO
ガチャ
古泉「おや……何やら朝から騒がしいですね」
長門「あ、古泉!聞いてくれよー…キョンもみくるちゃんもさっきからなんか変なんだよ!」
キョン「いや、変なのはなが古泉「女が呼び捨てにすんなカス」
キョン「!?」
古泉「おっとゴホンゴホン」
ハルヒ「あ、そうだ聞いてよ!昨日買い物に行ったんだけど―」
長門「おう、なんだ?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:35:16.11 ID:7Yleal7xO
キョン「…………」
みくる「あの……キョン君」
キョン「はい」
みくる「長門さん…おかしいですよね?」
キョン「そりゃあ…おかしいというか……あれは長門じゃありませんね」
みくる「でも涼宮さんは普通にお話してますよ?」
キョン「そうですね……」
キョン「……古泉」
古泉「はい?」
キョン(呼び捨てにしても怒らない……)
キョン「お前も解るよな?長門の様子が変だ」
古泉「ええ、なんだかとても――男勝りになりましたね」
キョン「言っちゃあ悪いが不気味だな」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:36:45.01 ID:7Yleal7xO
キンコンカンコンキンコンカンコン
長門「あ、呼び鈴」
ハルヒ「じゃ、そろそろ教室行きましょ」
長門「またあとでなー」
キョン「っと待て、長門」
長門「んー?本当になんなんだよ、さっきから」
キョン「お前いつもと喋り方とかおかしいよな?」
長門「おかしいのはキョンだろ?古泉からも何か言ってくれよー」
古泉「ハハッワロス」
みくる「…………」
長門「早く行かないと授業始まっちまうぞ?」タッ
キョン「あっ長門……!」
古泉「とりあえず、今は教室に行きましょう、続きは昼休みに」
キョン「ああ……」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:40:08.25 ID:7Yleal7xO
―昼休み
長門「あー…食った食ったー!」
ハルヒ「もう、有希ってばお腹叩いたりして」
キョン(長門のヘソ……)
古泉「チッ…」
みくる「……?」
ハルヒ「あー…!昨日街で見たあれが気になるわ!ちょっと探してくる!」
長門「おー、行ってこい行ってこい」
ガチャ
バタン
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:41:19.18 ID:7Yleal7xO
長門「なぁ、聞いてくれよ、さっきハルヒから聞いたんだけどさ、ハルヒが昨日街に買い物に行ったら―」
キョン「いや、ちょっと先にいいか?」
長門「あーもう!さっきからしつこいな!」
キョン「いや、しかしだな……」
長門「しつこい男は嫌われるぞ?」
キョン「嫌われ……」
長門「なぁ?みくるちゃん」
みくる「ふぇ?!あ、は、はい?」
古泉「僕は嫌いじゃないですよ」
長門「古泉には聞いてねーだろー」
古泉「へぇ、ふーん?あーそう?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:44:08.36 ID:7Yleal7xO
キョン「本当に自覚無いのか……?」
長門「だーかーらー」
みくる「やっぱり涼宮さんが原因ですよね…」
キョン「長門が男勝りになってほしいと願ったのか?」
キョン(じゃあ…もしかして古泉も……)
古泉「それは無いわ」
キョン「…………」
長門「あー…うーん……なんかキョンしつこいしなー、俺もハルヒんとこ行こ!」
キョン「おい長門!」
みくる「あっ…?キョン君!」
キョン「?、どうしたんですか?朝比奈さん」
みくる「涼宮さんの机の上に何か置いてあります」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:45:18.59 ID:7Yleal7xO
キョン「ん?小説か?」
みくる「あ、これ知ってます!女の子達の間で流行ってる恋愛小説ですよ!」
キョン「恋愛小説?」
古泉「スイートゥ(笑)」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:47:59.66 ID:7Yleal7xO
みくる「私もクラスの子に薦められて読んだんです」
キョン「へぇ……」
キョン(興味無ぇ)
みくる「二人の女の子が、同時に同じ男の子を好きになっちゃう……って話で」
キョン「結構ありそうな話ですね」
古泉「オチ見えたー」
みくる「登場人物の女の子はですね、一人は勝ち気で我が儘で……」
キョン「……ほう」
みくる「もう一人は男勝りな……男勝り!?」
キョン「つまりハルヒと今の長門か……」
みくる「はわわ」
古泉「涼宮さんがこの小説に影響されて、長門さんがあんな事に」
キョン「だろうな」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:49:09.86 ID:7Yleal7xO
みくる「あれ……でも上しかありませんね、小説」
キョン「上下なんですか?」
みくる「はい、涼宮さんはまだ上しか読んでないんですね」
キョン「とりあえず、長門がどうしてああなったのかは解ったが……どうしたら元に戻るんだ?」
古泉「やはり、涼宮さんに長門さんが元に戻るよう願ってもらうしかないでしょうね」
キョン「どうしたもんかな……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:54:05.33 ID:7Yleal7xO
―放課後
長門「キョン行くぞ!」
キョン「あ、ああ……でも部活は……」
長門「それがさ、ハルヒ一人で行きたい所があるんだってよ」
キョン「そうなのか……」
長門「なんでも昨日―」
キョン「わかったから」
長門「とにかく!今日は部活は休みだ!さぁ本屋行くぞー」
キョン「おいっ!腕を組むな!そして引っ張るな!」
長門「そんくらいで照れんなって!」
キョン「照れてない!」
古泉「キィッ」
みくる「こ…古泉君?ハンカチなんかくわえてどうしたんですか?」
古泉「ちょっと黙っててちょうだい!」
みくる(もしかして…古泉君も涼宮さんのせいで……?)
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 04:56:59.78 ID:7Yleal7xO
―本屋
キョン「何の本を買いに来たんだ?小説って言ってたよな?」
長門「んー…これ」ヒョイ
キョン(これはさっきの……)
キョン「長門もそういう本読むんだな」
長門「ばっ……!俺がこういう本読んじゃ悪いかよ!」ポカ
キョン「顔が真っ赤だぞ?」
長門「う、うるさいばか!」ポカポカ
キョン(……フヒ)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:19:58.11 ID:7Yleal7xO
―会計後
キョン「どうする?もう帰るか?」
長門「そうだなー早く読みたいしな」
キョン「ほう……」ニヤ
長門「な、なんだよその顔!俺が読み終わってももうキョンには絶対読ませてやんねーからな!」
キョン「あーいいよいいよ」
長門「ふん」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:21:02.82 ID:7Yleal7xO
キョン「じゃ、また明日な」
長門「おう」
長門「…………」
長門「キョン!」
キョン「!!、なんだよ?急に……」
長門「まあ、感想くらいは聞かせてやるっ!」
キョン「……おう!顔が真っ赤だ!」
長門「!!!、うるせーばか!やっぱ感想も教えてやんねーからな!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:25:06.41 ID:7Yleal7xO
―次の日
ガチャ
キョン「朝比奈さん、おはようございます」
みくる「おはようございますキョン君」
キョン「お、おはよう長門」
長門「…おはよう」
キョン「あれ……?戻った、のか?」
長門「何の事?」
キョン「いや、昨日の……」
長門「何故か昨日の記憶が一切無い」
キョン「……そうなのかか」
キョン(あれ…何故かちょっと残念)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:26:34.38 ID:7Yleal7xO
みくる「涼宮さん、昨日を小説読み終えたそうですよ」
キョン「へえ……?」
みくる「あの小説のラスト」
みくる「主人公の男の子は、男勝りな女の子の方と付き合うことになるんです」
キョン「?、そうなんですか」
みくる「涼宮さんはもう一人の、勝ち気で我が儘な女の子に男の子と付き合ってもらいたかったみたいですね」
キョン「はあ……」
みくる「それじゃあ私、今日は日直なのでこれで」
キョン「あ、はい、また後で」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:27:37.52 ID:7Yleal7xO
キョン「……?」
キョン「お、長門、その小説読んだのか」
長門「貴方が来る数分前に読み終わった」
キョン「どうだった?面白かったか?」
長門「…………」
長門「教えない」
おわり
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:35:04.22 ID:7Yleal7xO
>>41
ありがとう
自分でもこんなに短いと思わなかった
投下してびっくり
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:37:41.00 ID:7Yleal7xO
こんな早く終わるとは思わなかった
リベンジしてみる
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:40:41.41 ID:7Yleal7xO
―数日後
長門「キョンー」
キョン「は……長門?!」
長門「どこからどう見ても俺は長門有希だと思うが?」
キョン「いや……なんでまた……」
みくる「キョンくーん!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:43:45.69 ID:7Yleal7xO
キョン「朝比奈さん?」みくる「こ、これを見てくださいっ……」
キョン「!、これは……!!」
長門「あ!その小説二部が出たんだ!」
みくる「我が儘と男勝りの戦いが今再びなんですよ……!」
キョン「それでまた……」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:47:40.35 ID:7Yleal7xO
長門「みくるちゃん、その本貸して!」
みくる「あ、はいどうぞ……」
キョン「ちょっとハルヒの所に行ってくる」
古泉(まさか、この僕が空気だと?!)
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:49:56.84 ID:7Yleal7xO
―部室
ガチャ
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「!、何よ?いきなり……」
キョン「その小説……」
ハルヒ「ああ、知ってるの?これ」
ハルヒ「始めは馬鹿にして読んでたんだけど……意外と面白いのよ」
キョン「よくやった!」
ハルヒ「は?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:54:00.97 ID:7Yleal7xO
ガチャ
長門「お、ハルヒも読んでんのかーそれ」
ハルヒ「ええ、面白いわよね」
長門「なんかさ、登場人物がハルヒと俺に似てるよな!」
ハルヒ「!!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 05:57:21.23 ID:7Yleal7xO
ハルヒ「そ、そういわれれば……」
長門「じゃあさしずめ主人公は……」
キョン・ハルヒ「!」
長門「古泉!!」
キョン「ズコー」
ハルヒ「はぁ?それは無いでしょ」
長門「冗談に決まってるだろー」
古泉「冗談で良かったです、本当に」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:00:10.35 ID:7Yleal7xO
ハルヒ「古泉君!いつの間に……」
古泉「ハハハ古泉君はさっきからずっと居ましたよ?」
長門「いたなら始めから居るって言えよ古泉」
古泉「五月蝿いですよ雌豚」
キョン「はぁ?」
古泉「?!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:51:26.11 ID:7Yleal7xO
キョン「雌豚?だれが?」
古泉「いや……そこの……」
キョン「そこの」
長門「俺かよ」
キョン「…………」
キョン「この件に関してはまあいいや」
長門「俺のために怒ってくれるんじゃないのかよ!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:53:33.15 ID:7Yleal7xO
ハルヒ「ねぇ、最近古泉君おかしいわよ……?何か悩みがあるなら言って?」
古泉「一番おかしいのはお前だがな」
ハルヒ「へ?」
古泉「おおっとゲフンゲフン」
キョン「お前ちょっと表出ろ」
古泉「キョン君と?」
キョン「キョン君言うな気色悪い」
ガチャ
ドカッ
バタン
キョン「よし」
長門「よし!」
ハルヒ「ねぇ……話が読めないんだけど……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:54:09.68 ID:7Yleal7xO
―部室前
みくる「……古泉くん?」
&←
古泉「グスグス」
みくる「あの……大丈夫ですか?」
古泉「大丈夫ですよグスグス」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:56:17.39 ID:7Yleal7xO
―部室内
キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「ハルヒの長門のイメージってどんなだ?」
長門「お?」
ハルヒ「有希のイメージ?そうね…男勝りな感じかしら」
長門「ほぉ」
キョン「じゃあ長門が無口で無表情だったら……?」
長門「はぁ?」
ハルヒ「そんなの有希じゃないわ」
長門「だよなー」
キョン「ちょっと長門は黙ってろ」
長門「な!なんだとキョン!」
ハルヒ「ちょっと五月蝿い所もあるわね」
長門「なっ……ハルヒの方が五月蝿いだろ!」
ハルヒ「そんな事ないわよ!」
長門「だー!キョン!どっちの方が五月蝿い?!」
キョン「は?」
ハルヒ「有希よね?!」
長門「ハルヒだろ!!」
キョン「ああ……二人してそんな擦り寄ってくるなよ……フヒ」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:58:26.76 ID:7Yleal7xO
―部室前
みくる「追い出されちゃったんですか」
古泉「ええ……グスグス」
みくる「元気だしてください、ね?」
古泉「ありがとうございます……」
古泉「もう泣き止んでください、はい、ハンカチ」
古泉「すみません……本当に……グスグス」
古泉「もう、泣き止んでくださいったら!ウフ」
みくる「てめぇがそこどかねーと部室に入れねぇんだけど」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 06:59:35.67 ID:7Yleal7xO
ガチャ
バンッ
古泉「いでッ」
ハルヒ「はぁ……付き合ってらんないわ、バカキョン」
みくる「あれ?涼宮さん、部活は?」
ハルヒ「今日はもうおしまいよ、みんな五月蝿くて小説も読めないし」
みくる「そうですか……」
ハルヒ「ところで、そこに倒れてる人間は生きてるのかしら?」
みくる「さあ」ニコニコ
古泉「…………」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:01:06.80 ID:7Yleal7xO
ハルヒ「じゃ、また明日」
みくる「それじゃ私も……」
キョン「おう」
長門「じゃーなー」
キョン「…………」
長門「…………」
キョン「帰るか」
長門「おう」
朝倉「長門さんっ!」
キョン「!?」
長門「あ、涼子」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:03:16.61 ID:7Yleal7xO
朝倉「私、帰って来たの!」
キョン「え!?なんで!?」
朝倉「私……どうしても長門さんの事が忘れられなくて……」
長門「えー…まいったなー」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:05:24.54 ID:7Yleal7xO
キョン「どうなってんだこれ」
古泉「これもきっと小説の内容と関係しているのでしょう」
キョン「…………」
キョン「小説と?」
古泉「はい、ちょっと長門さん小説を」
長門「え?はい」
古泉「……ふむ」
キョン「なんだ?」
古泉「『男勝り子を想って転校していた筈の男勝り子の幼なじみが登場!しかし幼なじみは女だった!』とあらすじに書いてあります」
キョン「わかりにくい」
古泉「男勝り子の事が好きな幼なじみ子がやってきたって事ですよ」
キョン「ほう……ハルヒはそれで朝倉まで……」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:06:15.75 ID:7Yleal7xO
朝倉「涼宮ハルヒが願おうとなんだろうと関係無い……」
朝倉「私は自分の意志で長門さんが好きで、自分の意志でここに帰って来たのよ!」
キョン「それは勘違いじゃないか?」
古泉「いえ……」
キョン「?」
古泉「彼女の愛は本物です……!」
長門「まいったなー」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:10:05.80 ID:7Yleal7xO
キョン「四角関係だな」
長門「まじか」
古泉「僕とキョンキョンと涼宮さんと長門さんのですね」
朝倉「私何のために来たのかしら」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:15:54.73 ID:7Yleal7xO
キョン「おい、外がもう茜色に染まってるぞ」
朝倉「お洒落な言い回しするじゃない」
長門「そうでもないぞ」
キョン「黄昏時って言うんだよな」
長門「それはいいから、帰りたいんだけど」
朝倉「帰りたい……?」
長門「おう」
朝倉「あのね、私…何も考えずここに来ちゃったから、帰るとこ無いの……」
キョン「それは俺の家に来るというフラグか!?」
朝倉「あはは、ばっかじゃないの」
長門「良かったなー涼子」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:22:17.66 ID:7Yleal7xO
―通学路
朝倉「いやー一時はどうなる事かと」
長門「良かったじゃないか、古泉が泊めてくれることになって」
朝倉「え?いやいや、それはちが古泉「僕の方からお断りさせていただきます」
朝倉「どうしてそんなに死に急ぎたがるの?古泉君」
キョン「古泉の家は駄目か……じゃあ朝倉はどこに泊まればいいんだ」
朝倉「そうよ、長門さん」
長門「キョン!フラグだ!涼子はキョンの家に泊まるぞ」
キョン「イヤッタアアアアアアアアアア!!!!!!!」
長門「あはは、よかったな!涼子!」
朝倉「ねぇこの辺にネカフェない?」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:29:11.79 ID:7Yleal7xO
―長門宅
朝倉「それでも続けちゃう」
長門「……何?」
朝倉「やっぱ長門さんは優しいなーって」
長門「それは言わなくてもわかってる」
朝倉「あ、ねぇそのテーブルに出てる小説何?」
長門「え?ああ、ただの恋愛小説」
朝倉「へー…長門さんが……意外」
長門「悪いか?」
朝倉「ううん全然……」
朝倉「…………」
長門「何?どうしたの?」
朝倉「長門さん人格違わない?」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:34:10.29 ID:7Yleal7xO
長門「まったく……涼子までそういう事……」
朝倉「あ、ううん……ごめん、気のせいかなっ?」
長門「ったく、ほら、涼子も読んでみるか?小説」
朝倉「うん?!いいの!?」
長門「は、いいよ別に」
朝倉「あ、ありがとうっありがとぅおっ」
長門「なんだ、大袈裟だな」
朝倉「だって前は……っこんなに優しくなかったもの!!!」
長門「そうかぁ?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:37:57.34 ID:7Yleal7xO
―深夜
長門「涼子ぉー…いい加減寝ろよー…」
朝倉「待ってもう少しで読み終わるっ…」
長門「もー…明るくて寝らんないんだがー…」
朝倉「………ウフ」
パタン
朝倉「読み終わったわ、寝ましょ長門さんっ」
長門「ベッドに入ってくんなー…」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:45:04.26 ID:7Yleal7xO
―次の日の黄昏時の教室
キョン「なんでこうなってんだ?」
朝倉「貴方が長門さんと付き合ってるからよ」
キョン「は?いや、俺はフリーダムだ、もし朝倉が俺と付き合いたいなら大歓迎だぞ?だからそのナイフをおろせ、な?」
朝倉「随分長い寝言ね……これが夢の中だとでも思っているのかしら」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:50:58.48 ID:7Yleal7xO
キョン「ヤンデレは苦手だ」
朝倉「夢の中にいる貴方のために、まずその瞼を切り落としてあげようかしら」
キョン「いつ俺が長門と付き合った!?」
朝倉「なによ!これを見てもしらばっくれる気!?」
キョン「それは……あの恋愛小説?」
朝倉「そうよ!長門さんが今二部を読んでいるからその後私も借りるつもり!」
キョン「まさか、その小説の主人公が俺だと?」
朝倉「まるでね!」
キョン「照れるじゃねえか」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 07:54:35.62 ID:7Yleal7xO
キョン「しかし現実は甘くない」
キョン「俺は二人からなんのアプローチも貰っていないぞ」
朝倉「現実は厳しいもの」
キョン「何故今長門があの状況だかわかるか?」
朝倉「新境地を開発するため」
キョン「違う!小説の二部では俺とハルヒが上手くいきかけているからだ!」
朝倉「ちょwwwネタバレwwwww」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:00:20.21 ID:7Yleal7xO
朝倉「やっぱり貴方は死ぬべきね」
キョン「そう言われると思った」
ガラッ
谷口「WAWAWA忘れ物〜」
キョン「なが―え?!ちょ!?谷口お前出番はえーよ!」
谷口「うお!ご、ごゆっくりぃっ」タッ
キョン「はは、ゆっくりしてたら生命の危機☆だぜ、谷口」
朝倉「ねぇ、なんで入ってこれたの?あいつ」
谷口「俺に聞くなよ」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:07:26.10 ID:7Yleal7xO
キョン「谷口が入ってこれたのなら俺は出られる!じゃあな!朝倉!」ピュン
朝倉「あ!待てこの糞餓鬼!」
谷口「口悪いなぁ、駄目だよ女の子なんだから」
―廊下
キョン「はぁっ…団長様に怒られるぜ」
みくる「あ、キョン君!」
キョン「っと朝比奈さん!」
みくる「お久しぶりです」
キョン「昨日も会いましたけど……」
みくる「」ニコニコ
キョン「あー…さ比奈さん、部活は?」
みくる「あ、はい、だから涼宮さんからキョン君を探してくるようにって……」
キョン「え……それで朝比奈さんが?」
みくる「は、はい……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:13:23.74 ID:7Yleal7xO
キョン(俺はもしや……例の小説の主人公より幸せなのでは……)
古泉「あ!キョンシーいた!」
キョン「ハハハ誰がキョンシーだ死ねよ糞野郎、糞野郎!!!」ピョーンピョーン
みくる「その動きはまさにキョ古泉「探したんですよ!」
キョン「えー…そんないいよー、お前に探してもらっても嬉しくないし」
みくる「あの、早く部室いかないと……涼宮さんが……」
古泉「ええ、そうですね」
キョン「悪いな」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:18:59.66 ID:7Yleal7xO
―部室
ハルヒ「おっそい!死刑よ!だれか電気椅子持ってきなさい!」
みくる「そんな…電気椅子なんてありませんよぉ……」
キョン「悪いハルヒ、だが俺も色々と大変だったんだぞ?」
ハルヒ「ったく……次は無いわよ!」
キョン「ああ、悪いな」
長門「災難だったなー、キョン」
キョン「長門、お前なんで助けに来なかった」
長門「キョンなら大丈夫だって信じてたんだよ」
キョン「面倒臭かったんだな」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:25:59.42 ID:7Yleal7xO
キョン「……そろそろ元に戻らないか?長門」
長門「またその話ー…」
みくる「でもいいじゃないですか、この長門さん、明るくて話して楽しいし……」
キョン「でも長門じゃないよな……」
古泉「確かにそうですね……」
みくる「あ、でも涼宮さんが小説に飽きたら自然に元に戻るんじゃないですか?」
キョン「成る程……」
古泉「それはありそうですね」
朝倉「それは困るわ!!!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:31:13.13 ID:7Yleal7xO
古泉「何故ですか?」
ハルヒ「あ、朝倉!?なんでここに!?」
朝倉「だって、長門さんが元に戻ったら……私もまた消えちゃうのよ!」
キョン「なんで?」
朝倉「なんでかな!」
ハルヒ「ちょっと!無視すんなー!」
長門「涼子が消えたなら消えたでそれは仕方ないよ」
キョン「命の危機は無くなるしな」
朝倉「もういや……何この人達」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:36:12.85 ID:7Yleal7xO
ここほど俺以外の人がいないスレは無い
朝倉「みんな私に優しくないわ!」
キョン「お前が俺を受け入れる気があるなら俺はいつだってお前に優しくする」
ハルヒ「なっ!?何言ってんのキョン!!」
古泉「それは僕への台詞でしょう?間違ってますよ」
みくる「くせぇ」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:40:03.82 ID:7Yleal7xO
みくる「あ、そうだ涼宮さん、小説どこまで進みました?」
ハルヒ「え!?あ、小説!?もうすぐ上が読み終わる……」
みくる「あ、私もですー」
キョン「早いとこ読み切ってくれ」
長門「俺はもう読み終わったぞ」
朝倉「あ、貸してー」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:45:18.09 ID:7Yleal7xO
ハルヒ「でも、ね?なんだか読み終えるのが勿体ない気がするの」
みくる「?、何故ですか?」
ハルヒ「だって今……すごく私好みの展開なのよ」
みくる「ああ、もしかして我が儘子と主人公がキッスをしちゃうあたりですね?」
ハルヒ「!!、そ…そうだけど」
キョン「ハルヒが乙女ー」
長門「乙女ー!」
ハルヒ「ちょっ……!バカキョン!有希まで!」
朝倉「ネタバレ自重」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:50:12.39 ID:7Yleal7xO
ハルヒ「もう……!」
長門「かーわいーなっハルヒ」
ハルヒ「う、五月蝿い!」
みくる「ふふ、じゃあ、私がお先に読み終えちゃいますね」
ハルヒ「あ、ネタバレは駄目よ!」
みくる「わかってますって」
朝倉「え?」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 08:56:35.04 ID:7Yleal7xO
古泉「僕は、皆さん悪意があって朝倉さんをいじめてるわけでは無いと思うんですよ」
朝倉「それって質悪」
古泉「じゃあ僕へのいじめは質悪くないですね」
朝倉「悪意しか無いけどね」
古泉「僕、朝倉さんと仲良くなれそうな気がします」
朝倉「へえ、早く夢から覚めた方がいいわよ」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:02:54.01 ID:7Yleal7xO
長門「じゃあ平和な空気のまま今日はお開きでー」
ハルヒ「なんかあの二人は殺伐としてるわよ」
古泉「僕達噂されてますよ、朝倉さん」
朝倉「天に召されろ」
長門「良かったなー涼子、私以外に友達いなかったもんなー」
キョン「……この長門、既に違和感が無い」
ハルヒ「何言ってるの?キョン」
長門「それじゃまた明日ー」
みくる「あ、キョン君、私着替えるので……」
キョン「勿論気にしないでください」
みくる「馬鹿言ってないで死ねよ」
ハルヒ「……ほら行くわよキョン」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:08:19.81 ID:7Yleal7xO
―次の日
ハルヒ「おはようみくるちゃん!」
みくる「あ…おはようございます……」
ハルヒ「どうしたの?元気ないわね……」
みくる「あ、いえ……そんな事は……」
ハルヒ「何か悩みがあるならすぐに私に言ってよ?」
みくる「は、はい……ありがとうございます」
ガチャ
長門「おはよー」
キョン「おはよう」
古泉「二人仲良く登校ですか」
キョン「お前……いつからいた」
古泉「貴方が今きたんじゃないですか」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:15:17.05 ID:7Yleal7xO
長門「小説読んだか?ハルヒ」
ハルヒ「あ、えと……上だけ読み終わったわ」
長門「じゃあもう下か」
ハルヒ「ええ」
みくる「あの……キョン君、ちょっと……」
キョン「?、なんですか?」
―部室前
みくる「私、小説読み終えたんです」
キョン「はぁ、そうですか」
みくる「それで……あの、ラストなんですけど……」
キョン「はい」
朝倉「あ、おはよー何の話してるの?」
キョン「死亡フラグだぞー朝倉ー」
朝倉「?、何々?」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:19:33.17 ID:7Yleal7xO
みくる「小説の最後……男勝り子が事故で死んじゃって、我が儘子と主人公が結婚して終わりなんです」
朝倉「ハハッワロス」
キョン「!…男勝り子が……死ぬ?!」
みくる「これ……涼宮さんが読んだら……!」
キョン「まさか……長門が……?」
朝倉「もっとワロス」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:22:33.58 ID:7Yleal7xO
キョン「どうすればいいんだ……」
みくる「どうすればいいんでしょう……」
朝倉「死ねばいいと思うよ、じゃっ」シュタッ
キョン「そうだ!長門の情報操作で」
みくる「!、頼んでみましょう!」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:30:49.82 ID:7Yleal7xO
―部室内
長門「はぁ?駄目に決まってんだろそんなの」
キョン「何故だ長門!お前の命がかかっているんだぞ!」
長門「そうなの?」
みくる「そうなんですよ!」
長門「えー…でも……衝撃のラストっつーかさー、ちゃんとエンディングをルックしてほしいだろ?俺が情報操作した嘘のラストなんか駄目だよ」
キョン「お前、自分の命とどっちが大事なんだ」
古泉「いのちをだいじに、これD組の教訓ですよ」
長門「でもさ、ハルヒあんなに楽しんでんだぜ?たとえ知らなくても可哀相だろ」
キョン「だーかーらー」
古泉「ガンガンいこうぜ」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:34:39.54 ID:7Yleal7xO
古泉「ドラクエやった事ないし」
みくる「私…長門さんの気持ち、わかる気がします」
キョン「おかしいですよ貴女」
みくる「私も読んだから……涼宮さんにもあのラストの読んで感動してもらいたい」
長門「だよなぁ」
キョン「お前らアホか」
古泉「キョンシーには言われたくないと思いますよ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:41:47.87 ID:7Yleal7xO
古泉「めいれいさせろなんて知らないし」
キョン「FF派?」
古泉「FE派」
キョン「対立してねーよ」
みくる「寧ろ私たちの前で涼宮さんが小説を読んで、感動の涙に咽ぶところを見て私達も感動を思い出したいです」
長門「わかるよー」
キョン「俺ヘタレプレーヤーだから、殺されんの怖くて1章にすげー時間かかる」
古泉「フェニックスの尾でさえ勿体なくて使えないですもんね」
キョン「お前FE派だろ……?」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:45:36.72 ID:7Yleal7xO
長門「私はポケモン派だ!黙ってろ!」
みくる「じゃあ私はどうぶつの森と牧場物語派です」
キョン「とにかく長門、お前を死なせるわけにはいかない」
みくる「そうですよ!」
長門「大丈夫だよ、第二第三の私が」
みくる「今の長門さんがいいんです!」
キョン「性格は戻れ!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:51:45.07 ID:7Yleal7xO
長門「じゃあハルヒが小説を読んで、かつ俺が死なない方法を考えよう」
みくる「あるんですかね……そんな方法……」
長門「だから考えんの」
古泉「その甘さが命取りよ」
キョン「これだからポケモン派は、大体ポケモンなんてガキのやるゲームなんだよ」
長門「お前らちょっと表出ろ」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 09:57:14.42 ID:7Yleal7xO
みくる「私スマブラではプリンを使います」
長門「私はクッパ」
キョン「もうゲームの話はいいから」
古泉「僕はリンクとキャプテン・ファルコンとマルスとロイと子供リンクとアイクとピット君を気分で使い分けます」
長門「うわぁ……」
みくる「マジで死ねよ」
キョン「お前ら日本語わかるか?英語で話し合おうか?」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:01:20.38 ID:7Yleal7xO
キョン「ハルヒに直接頼もうぜ!」
長門「なんて?」
古泉「英語でしゃべってくださーい」
キョン「小説読んでも長門を殺さないでって」
みくる「いきない言われても涼宮さんなんの事かわからないと思います」
キョン「小説を
読んでも長門
殺すなよ」
古泉「英語で?」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:06:46.86 ID:7Yleal7xO
長門「というかさ、なんで絶対俺は死ぬことになってるんだ?」
みくる「それは……ですね」
キョン「長門も読んだんだろ?」
長門「読んだけど……」
みくる「男勝り子が死なないと二人は結婚しないんですよ」
みくる「男勝り子と付き合っていた主人公は、男勝り子を亡くし、悲しみから立ち直るため我が儘子と付き合い始めます」
キョン「うわ最低」
長門「説明の仕方悪いよみくるちゃん」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:14:10.73 ID:7Yleal7xO
みくる「それで、何年か付き合い、同棲も始めた二人はいまひとつ結婚に踏み切れないでいました」
みくる「でもそんなある日!二人の夢枕に立ったんです!男勝り子が!」
キョン「おぉ…怖……」
長門「ホラーじゃないぞ」
みくる「私の事は気にしないで……結婚して……私の分まで幸せになって……」
古泉「その台詞矛盾してませんか?」
みくる「?」
古泉「いえ」
長門「で、結婚してめでたしめでたし」
キョン(本当に面白いのか……?その小説)
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:20:48.53 ID:7Yleal7xO
アホ倉「ハロー」
キョン「死んだんじゃなかったのか……」
朝倉「さっきからずっと話聞いてたけど」
みくる「変態」
キョン「ネタバレオンパレードだったぞ?」
朝倉「…………」
朝倉「簡単な話じゃないの」
長門「簡単?」
朝倉「だって男勝り子は男勝り子、長門さんは長門さん、長門さんは男勝り子でもなんでもないんだから」
古泉「良い事言ったんですか?それ」
朝倉「私は長門さんの言葉以外、英語じゃないとわからないから」
長門「涼子ちゃんいい子だなー」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:23:37.66 ID:7Yleal7xO
キョン「そうか……そうだよな……ハルヒに伝えてくる!」
朝倉「というか今授業中なんだけど」
長門「何!?」
朝倉「あんたらくだらない話で予鈴とか聞き逃してたでしょ?」
長門「成る程」
キョン「じゃあハルヒが来るのを待つか」
朝倉「いや、授業受けろよ」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:30:14.55 ID:7Yleal7xO
―昼休み
ハルヒ「キョン!あんた授業サボったわね!」
キョン「改めて確認しなくてもわかるだろ」
ハルヒ「まったく…何してたのよ……」
キョン「みんなで今期アニメについて話し合ってた」
ハルヒ「はぁ?馬鹿じゃないの?」
キョン「冗談だ」
ハルヒ「当然よ」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「お前はハルヒだ、涼宮ハルヒ」
ハルヒ「はぁ?何言ってんの?当たり前じゃない」
キョン「お前は我が儘子じゃない」
ハルヒ「なっ……!」
みくる(涼宮さんの顔が真っ赤に……)
長門(ハルヒが乙女ー)
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:35:42.55 ID:7Yleal7xO
キョン「あとな」
ハルヒ「何!!」
キョン「男勝り子は長門じゃないぞ」
ハルヒ「は……?」
キョン「似ても似つかない、全く違う人種だ」
古泉「人ですらない」
長門「古泉」
古泉「あ、呼び捨てにしましたね?」
キョン「長門は長門だ、それ以外の何者でもない」
ハルヒ「わ……わかっ…てるわよ」
キョン「……ならいいんだ」
キョン「あ、あと」
ハルヒ「?」
キョン「俺はその小説の主人公じゃないからな」
ハルヒ「なっ……!!!」
みくる(真っ赤!真っ赤です!)
長門「キャー!キョンちゃーん!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:42:09.54 ID:7Yleal7xO
キョン「これで本当に長門は死なないんだろうか」
長門「死んだら死んだで」
みくる「長門さん!」
朝倉「でも私は消えるのよね」
古泉「クスクス」
朝倉「代わりにこいつが消えないかしら」
キョン「大丈夫、きっとハルヒは知らぬうちでも長門を死なせたりしないだろ」
みくる「そう…そうですよね……」
長門「はーーー…」
キョン「長門?」
長門「やっぱり、主人公と結ばれるのは」
長門「我が儘子ね」
キョン「?、そうなんだろ?」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:45:59.23 ID:7Yleal7xO
朝倉「それじゃ皆さんお元気で」
キョン「どうした朝倉」
朝倉「今日には消えちゃうかもしれないから」
朝倉「また会いましょう」
ガチャ
バタン
長門「涼子……」
キョン「これで命が狙われることは無くなったな」
みくる「もしかして朝倉さんっていらなかったんじゃないですか?」
朝倉「ふふ…まだ聞こえてるわよ……」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:51:33.25 ID:7Yleal7xO
長門「じゃ、そろそろ俺も帰るわ」
キョン「長門……」
長門「なんだよ……そんな顔すんなよみんな……」
古泉「クシャおじさん」
長門「そんな悲しそうな顔はお通夜にとっとけって、みくるちゃん、キョン」
みくる「でも……」
長門「私は死なないんだろ?私は男勝り子じゃないから……な!キョン!」
キョン「ああ……」
みくる「そうですよね……」
長門「また明日!」
ガチャ
バタン
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 10:59:41.71 ID:7Yleal7xO
キョン「俺達も帰りましょうか」
みくる「はいっ」
「キョン、私小説を読み終わったの」
「……それで?なんで俺に電話を?」
「すごく感動したの!今すぐ誰かに伝えたくて」
「それで?」
「我が儘子と主人公が結婚するの」
「友達にも祝福されたとても幸せな結婚を」
「おう」
「でも…ひとつだけ気に入らないの」
「ん?なんだ?」
「男勝り子には死んでほしくなかったわ」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 11:04:24.20 ID:7Yleal7xO
―次の日
ガチャ
キョン「……おはよう、長門」
長門「おはよう」
キョン「無事で何よりだ」
長門「?」
キョン「ああ……覚えてないんだっけな」
長門「何?」
ガチャ
みくる「おはようございま――!!」
みくる「長門さぁん!!」
長門「?!、朝比奈みくる?」
みくる「良かった…長門さんですぅ……」
古泉「全て元に戻りましたね」
キョン「いつからいた」
古泉「」ニコニコ
長門「状況が読めない」
キョン「いや、いいんだ、それで」