196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:34:19.38 ID:xbRM4DKU0
キョン「おう、ハルヒ」
ハルヒ「……」(チラリ
キョン「登校中に会うなんて珍しいな」
ハルヒ「……そう?」
キョン「いや、そうでもないか? よくわからん」
ハルヒ「はぁ……」
キョン「ため息なんてついてどうした?」
ハルヒ「別に」
キョン「どうした、今日は機嫌が悪いな」
ハルヒ「……そんなことないわよ」
キョン「何かあったのか?」
ハルヒ「……」
キョン「おい、ハルh」
ハルヒ「ああもう、うるっさいわね! ほっといてくれない!?」
キョン「!?」
ハルヒ「……先行く」
キョン「え、あ……行っちまった」
キョン(ハルヒの奴、いったいどうしちまったんだ?)
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:38:49.26 ID:xbRM4DKU0
キョン「全く、教室で顔をあわせるっていうのに……」
谷口「くらえキョン! カンチョー!」
ズブッ!
キョン「ぐおわっ!?」
谷口「朝からしけたツラしてる奴に、俺の攻撃はかわせまい……」
キョン「っ……何しやがる!」
谷口「おはようキョン」
キョン「……おう」
谷口「朝っぱらからそんな顔してんな。こっちの方が気が滅入るんだよ」
キョン「そんなに変な顔してたか?」
谷口「ああ。思わずカンチョーしちまうくらいになw」
キョン「……はは、なんだそりゃ」
キーンコーンカーンコーン
谷口「お、急ぐぞキョン!」
キョン「おう……ありがとな」
谷口「なあに、いいってことよ!」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:44:07.92 ID:xbRM4DKU0
キョン(……結局ハルヒの機嫌が悪い原因はわからなかったな)
古泉「……ふぅ、また僕の負けなようですね」
キョン「いいかげん強くなってくれ。暇つぶしにもならんぞ」
古泉「これは手厳しいお言葉」
キョン「まだやるか?」
古泉「ええ、もちろんです」
ハルヒ「……みくるちゃん遅いわね」
キョン「掃除当番なんじゃないか?」
ハルヒ「別に聞いてないわよ」
キョン「そうかい」
古泉「……ふむ」
長門「……」(ペラッ
ガチャッ!
みくる「……遅れました」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:52:18.49 ID:xbRM4DKU0
ハルヒ「遅かったじゃないみくるちゃん」
みくる「え、ええ。ちょっと用事があったんです」
ハルヒ「ふ〜ん? まぁ、いいわ! 早く着替えて」
みくる「は、はい」
・ ・ ・
古泉「今日の涼宮さんは少し機嫌が悪そうですね」
キョン「やっぱりお前もそう思うか?」
古泉「ええ、実はこちらで小規模な閉鎖空間の発生を観測しているんですよ」
キョン「なんだと!?」
古泉「しかし、涼宮さんの不機嫌な理由がわからない今、具体的な対策h」
ガシャーン!
キョン&古泉「!?」
「ちょっと、いきなりどうしちゃったの!?」
「いきなりじゃねえよ、いいかげんうざったいんだよ!」
キョン(な、中で一体何が!?)
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:04:44.01 ID:xbRM4DKU0
キョン「おい、どうした!? 何かあったのか!?」
「いきなりじゃないってどういうこと?」
「いいかげんウンザリなんだよ、変な服着せられたりセクハラされたり」
「い、イヤならそう言えばよかったじゃない!」
「こっちにも事情があるんだっつうの」
「……どうしてそんなにイライラしてるの? 今日のみくるちゃん変よ?」
「変なのはそっちだから」
「はっ! みくるちゃんのクセに言うじゃない!」
「センパイに対する口の聞き方がなってないよな?」
古泉「これは……まずいですね」
キョン「言い争ってるのはハルヒと……朝比奈さん?」
古泉「ええ多分。確証はもてませんが、間違いないでしょう」
prrrrrrr! prrrrrrr!
古泉「ああ、どうやら涼宮さんは相当ご立腹のようだ」
キョン「……こっちの方は任せろ」
古泉「お願いします」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:11:26.43 ID:xbRM4DKU0
ガチャッ!
キョン「あ、朝比奈さん!」
みくる「……」
キョン「一体どうしたんですか? またハルヒの奴が何か……」
みくる「……ちっ」
キョン「えっ?」
みくる「……どいて」
キョン「あ、朝比奈さん?」
みくる「どけ、っつってんだよ」
キョン「え、あ……は、はい」
みくる「とろくせぇな」
キョン「あ、朝比奈さん、一体どこへ……?」
みくる「帰るに決まってんだろ」
キョン「ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ!」(ガシッ
みくる「離せよ」
キョン「いえ、事情がわかるまでは……」
パアンッ!
キョン「つっ!?」
みくる「うぜぇから、そういうの」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:18:29.89 ID:xbRM4DKU0
キョン(結局あのあとすぐハルヒも帰っちまった)
キョン「なぁ長門、一体何があったんだ?」
長門「……」
キョン「あの二人があんなに言い争って……しかも朝比奈さんはまるで別人だったぞ?」
長門「特に何も」
キョン「いやいや! 何も無いわけがないだろうが」
長門「原因は別」
キョン「ど、どういうことだ? もしかして何か知ってるのか?」
長門「……」(コクリ
キョン「教えてくれ長門! 頼む!」
長門「……他人に話してはだめ」
キョン「ああ、もちろん約束する! 当然だ!」
長門「……体に悪いものが溜まっている」
キョン「悪いもの?」
長門「……」(コクリ
キョン「病気? しかし機嫌が悪くなるなんて……まさか新手の宇宙人か!?」
長門「……」(フルフル
キョン「それじゃあ一体何なんだ!?」
長門「……便」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:23:20.95 ID:xbRM4DKU0
キョン「……」
長門「……」
キョン「……すまん、何だって?」
長門「便」
キョン「あ〜……つまりあれか? まさかとは思うが……」
長門「……」
キョン「二人共、すっごい便秘でイライラしてたってことか?」
長門「理解が早くて助かる」
キョン「……」
長門「……」
キョン「なんじゃそらあああああああぁぁぁっ!?」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:28:39.89 ID:xbRM4DKU0
翌日
キョン(さすがにこればっかりはどうすることも出来んぞ……)
キョン(はぁ……ちゃんと野菜食っとけよな)
キョン(……ん? あれは谷口か?)
谷口「WAWAWA〜♪」
キョン(あの野郎、人の気持ちも知らないで呑気に歌なんて歌いやがって)
キョン(そういえば、昨日の仕返しがまだだったな)
キョン(くくく、あいつの驚く顔が目に浮かぶぜ!)
そ〜っ……
谷口「WAWA〜♪」
キョン「隙ありだ!」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:36:13.17 ID:xbRM4DKU0
谷口「後ろをとられただと!?」
キョン「くらえ谷口! カンチョー!」
ズブッ!
谷口「ぐおわっ!?」
キョン「朝から呑気に歌ってる奴に、俺の攻撃はかわせまい……」
谷口「ぬぅ……ぐ、ぎ、ぎ、ぎ……」
キョン「おはよう谷口……谷口?」
谷口「ぎ、ぎぎっ、ぎぎぎぎ!」
キョン「お、おい、どうした谷口!?」
谷口「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁっっっ!!!!」
キョン「んなあっ!?」
ぶ……ぶぶぶ……ぶりいいいいいいっ!!
――――――――――谷口、脱糞
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:41:34.00 ID:xbRM4DKU0
キョン「長門、助けてくれ!」
長門『?』
キョン「俺、カンチョー、谷口……脱糞……っ!」
長門『意味が分らない』
キョン「俺だってわかんねーんだよコンチクショウ!」
長門『……』
キョン「と、とにかく部室に来てくれ! そこで詳しく説明する」
長門『わかった』
キョン(全く、一体何がどうなってやがるんだ!?)
キョン「くそっ!」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:48:25.10 ID:xbRM4DKU0
キョン「……それで、谷口は病院に運ばれて行ったんだ」
長門「……そう」
キョン「一体俺は、いや、谷口かもしれないが一体どうしちまったんだ?」
長門「……」(フルフル
キョン「どんな小さな可能性でもいいんだ!」
長門「可能性があるとすれば……」
キョン「……」
長門「涼宮ハルヒには、願望を実現する能力がある」
キョン「つまり……俺の指をおかしくしちまうほどに」
長門「……」
キョン「あいつはウンコがしたい……のか?」
長門「……」(コクリ
キョン「なんてこった……あのクソったれめ!」
長門「……たれていないからこうなった」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:56:03.67 ID:xbRM4DKU0
長門「今のあなたは危険」
キョン「……ああ、そうかい」
長門「今のあなたの指は、対象の状態に関わらず排泄を促す可能性がある」
キョン「そりゃまた嬉しくない可能性だな」
長門「……」
キョン「ん? つまりお前にもきくかもしれないってことか?」
長門「!」
キョン「その反応を見るに、ききそうだな」
長門「……」(コクリ
キョン「しかし、ハルヒ以外にも効果があるってことはだ」
長門「?」
キョン「俺が……ハルヒと朝比奈さんを元に戻す!」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:04:40.31 ID:xbRM4DKU0
キョン「朝比奈さん、放課後ちょっといいですか?」
みくる『はぁ? センパイを呼び出すっておかしくない?』
キョン「すいません、そこをなんとか……」
みくる『電話でいいだろ』
キョン「大事な……ことなんです」
みくる『じゃあ尚更今電話で話せよ』
キョン「直接じゃないと、いや、服越しでもいいんです!」
みくる『いや、意味わかんねーから』
キョン「……わかりました、正直に言います」
みくる『とっととしろ』
キョン「あなたと……二人っきりで会いたい!」
みくる『はぁ!? ちょ、意味わかんね……ふぇ!?』
キョン「お願いします……!」
みくる『……ちっ、しょーがねーな』
キョン「! ありがとうございます! 詳しいことはメールしておくんで!」
みくる『……ったく』
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:23:36.55 ID:xbRM4DKU0
みくる「ったく、一体何の用だっての」
みくる(どうせあれだろ? 涼宮とケンカすんなって話だろ?)
みくる「……ちっ、イライラすんな」
みくる(でも、なんかやけに必死だったな……)
みくる「まさか、ね。……まさか」
きゅるうっ
みくる(この感覚は……)
みくる「とうとうきやがった!」
・ ・ ・
みくる「……ふぅ」
みくる「それにしても、キョンくんは何の用なんだろう……?」
みくる「も、もしかしてこ、こここ告白とか!?///」
みくる「ふ、ふええ、もしそうだったら嬉しいけどどうしようぅ///」
鶴屋「何ぶつぶつ言ってるにょろ?」
みくる「は、はわわわ!/// な、何か言ってましたかっ!?」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:31:35.22 ID:xbRM4DKU0
みくる(キョンくんはまだ来てない、か)
みくる(でも、本当に校舎裏って人気がないな)
みくる(えうぅ、ちょっと怖いかも)
みくる(キョンくん、早く来ないかな……)
キョン(時間よりも10分も早く来るとは)
キョン(……焦って隠れちまった)
キョン(しかし、相変わらず天使のような横顔だ)
キョン(そして、あの愛らしい唇が暴言を吐く姿をもう見たくはない)
みくる(も、もし、もしもキョンくんと付き合ったら……///)
キョン(この指で……あなたを救ってみせます!)
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:39:40.40 ID:xbRM4DKU0
キョン「……俺のこの手がまっ茶に染まる」
みくる(デートしたら……一日中キョンくんと一緒で……)
キョン「朝比奈さんを救えと轟き叫ぶ……!」
みくる(もしかしてもしかして、き、きき、キスとかしちゃったりして!///)
キョン「必殺!」
ガササッ!
みくる「えっ?」
キョン「俺の、フィンガァーッ!!」
……ズドンッ!!
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:48:32.83 ID:xbRM4DKU0
みくる「ふえあっ!?」
キョン「……」
みくる「ああ、な、何……を……」
キョン「俺は、いつもの朝比奈さんに戻ってもらいたいんです」
みくる「い、意味がわからな……ふああっ!?」
キョン「だから……すみません」
みくる「あ、あ……」
キョン「ヒート……エンドッ!」
ぬぽっ……
みくる「んふうっ!」
キョン「さぁ! 悪いものは全て出し切ってください!」
みくる「……」
キョン「さぁ! さぁさぁさぁ! 遠慮せずに!」
みくる「……な」
キョン(……おかしい、谷口の時はこんなに時間がかからなかったはずだ)
みくる「……おい」
キョン「へ?」
みくる「何してくれてんだゴルァ!」
キョン「……おや?」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:57:03.85 ID:xbRM4DKU0
ハルヒ「みくるちゃんはほんっとうに可愛いわね!」
みくる「ふ、ふええっ!?///」
古泉「どうやら二人共仲直りできたようですね」
キョン「……」
古泉「今日の昼頃には僕も“あれ”の消失を確認してほぼ確信していました」
キョン「……そうかい」
古泉「全く、一体今回はどんな手を使ったんですか?」
キョン「手じゃなくて指を使った。だが、その必要はなかった……」
古泉「はい?」
みくる「はい、お茶ですよ〜」
ハルヒ「ありがと、みくるちゃん」
長門「……」(コクリ
古泉「どうもありがとうございます」
キョン「……あの、俺の分は……」
みくる「ちっ」
キョン「……ふぃんがぁ」
おわり
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 04:05:40.06 ID:xbRM4DKU0
やっぱみくる書きにくいな
普段長門とエロばっかだから駄目なクソになっちまったorz