ハルヒ「!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「お前が学校でオナニーをするとは思わなかったなぁ」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 12:55:07.70 ID:PHLbF2zMO

キョン「?」
ハルヒ「! !!」
キョン「……」
古泉「」
ハルヒ「! ?」
長門「……」
みくる「」
古泉「」
ハルヒ「!!」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 12:56:19.59 ID:PHLbF2zMO

なんでこんなんに限って立つんだろう

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 12:56:43.27 ID:PHLbF2zMO

再利用するか

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 12:58:50.79 ID:PHLbF2zMO

キョン「なあ古泉」
古泉「はい?」
キョン「超能力についてなんだが」
古泉「あなたからその話を振るとは珍しいですね」
キョン「ちょっと気になる事があってな」
古泉「聞かせて頂きましょうか」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 13:01:41.25 ID:PHLbF2zMO

キョン「ハルヒが超能力者が居て欲しいと願ったからお前がここに居るんだよな」
古泉「そうなりますね」
キョン「なら、願う前は?」
古泉「といいますと?」
キョン「ほら、昔にも居るじゃん。超能力みたいな事をしてる奴らが」
古泉「確かに」
キョン「あれはハルヒの願望は関係ないんだよな?」
古泉「一概にそうとも言えませんよ。この世界が5分前に出来たという理論も」
キョン「……その辺はマクロな話になるから置いておこうか」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 13:06:33.49 ID:PHLbF2zMO

古泉「まあ、涼宮さんが超能力者の事を知らなければ――つまり今までに存在しなければ」
キョン「今世界がこんな事になってるのはおかしいって事だ」
古泉「確かに。涼宮さんの願望に左右されていない天然の超能力者も存在するかもしれませんね」
キョン「だろ? で、……一つ聞くぞ」
古泉「なんです?」
キョン「俺がもし天然の超能力が芽生えた、なんて言い出したらどうする」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 13:13:17.73 ID:PHLbF2zMO

古泉「……正気ですか?」
キョン「なんだよ! いつもハルヒ関係のオカルト話は饒舌になるくせに」
古泉「いえ、非常に喜ばしい事だとは思うのですが……いつ気付いたんです?」
キョン「いや、まだ疑惑の段階なんだ。思えば予兆みたいなもんはずっと前からあったような」
古泉「ほう……、ではその超能力を見せて頂けませんかね」
キョン「お前、昨日の晩風呂場でこけたろ?」
古泉「……えっ?」
キョン「今日の朝茶色い猫に会わなかったか?」
古泉「…………」
キョン「あと、昨日晩飯食ったのは夜の10時くらい」
古泉「な、何故それを……」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 13:19:00.14 ID:PHLbF2zMO

キョン「言ったろ? 超能力が芽生えたかもしれないって」
古泉「……霊視、と言った奴ですか」
キョン「おう。お前からのメールを媒体にしてちょっと見させてもらった」
古泉「勝手に見ないでくださいよ……」
キョン「ハルヒが霊視の事を知らなかったら、俺は天然の超能力者って事になる……よな?」
古泉「多分……いえ、どうでしょう。涼宮さんは神人の事は知りませんし……」
キョン「まあ……確かにな」
古泉「あなたが超能力者なら良いのに、と思ったからかも」
キョン「俺予言みたいなのも3年以上前に出来たぞ」
古泉「嘘でしょう?」
キョン「一瞬自分の力を信じかけたが、今まで偶然だと妥協してたんだ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 13:23:22.46 ID:PHLbF2zMO

古泉「興味深いですね、どうやれば出来るんですか?」
キョン「見たい人が残したもの、もしくは本人を凝視して、なんか念じれば出来る」
古泉「妄想ではなく?」
キョン「勿論。……あとな、呪術的な」
古泉「それは駄目でしょう」
キョン「昨日お前がこけたのは俺のせいかもしれない」
古泉「呪いにしてはやけに具体的ですね」
キョン「変わった事が起きないかな、と」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 13:32:59.53 ID:PHLbF2zMO

古泉「……その辺はまあ置いておきましょう」
キョン「いや……すまん」
古泉「ところで、何故予言をしたんです?」
キョン「突拍子もないような事だったんだが、
なんか起こりそうな気がするなと思ってたら本当にそうなった」
古泉「なるほど……では霊視出来る事を自覚した件については?」
キョン「何となくだ。マジで全部カンだ」
古泉「霊視出来る事自体を霊視したってわけですか」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 15:52:15.81 ID:PHLbF2zMO

キョン「カンが良いだけなのかもしれん」
古泉「いえ、それでも立派な超能力だと思いますよ」
キョン「……で、もしハルヒにこの事を伝えたらどうなると思う」
古泉「……、涼宮さんの願望に影響されていない超能力でしょうから、僕にもちょっと……」
キョン「そうか……、どうなるかな、世界」
古泉「まさかあなたの記憶が何者かによって改竄されている事は無さそうですし……
天然の超能力者、まさしく涼宮さんが求めているものですよね」
キョン「だろ? 自分の作り上げた超能力者より天然を選ぶかもしれん」
古泉「ひどいですねえ」
キョン「でもそうなればお前等は解放されるかもしれん」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 15:59:45.97 ID:PHLbF2zMO

古泉「! 確かに……。それに本物の超能力者が集まるようになるかも」
長門「推奨出来ない」
キョン「長門……いつの間に……」
長門「あなたが使用出来るのは至って平凡な超能力。
涼宮ハルヒはPKのように視覚化された超能力を求めている」
キョン「平凡……か……」
古泉「霊視と呪い……? と、予言なんて十分凄いじゃないですか」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 16:08:43.99 ID:PHLbF2zMO

長門「あなたの霊視はとても具体的。でも涼宮ハルヒは意識化でそういったものを信じていない。
だからコールドリーディングだと疑われる恐れがある」
キョン「でもこれ結構体力使うんだぜ……
やってから信じないとか当たってないとか言われると正直ショックなんだぜ」
古泉「そうなんですか? てっきり楽に出来るものかと」
キョン「お前も超能力者なら解るだろ? なんかこう鳩尾が苦しくなるんだ」
古泉「僕はそうでもないんですが……というか、何故僕を見たんですか?」
キョン「いや、お前が一番話が解ると思ってな」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 16:20:21.94 ID:PHLbF2zMO

古泉「あっ……僕風呂場で転んだ時裸だったんですけど!!」
キョン「え……」
古泉「み、見たんですか!? 僕が素っ裸で転んだとこ見たんですか!!?」
キョン「ま、まあまあ待て待て、そこまで鮮明にはわかんねーし、
転んだって事実しか知らないし、てかお前裸で転んだのか?」
古泉「……悪い言い方をすれば、それって……のぞきですよね?」
キョン「!! ちょ……落ち着け、写真みたいに鮮明にはイメージ浮かばないから!」
古泉「僕がご飯食べたの何時何分でした?」
キョン「10時……15分頃だったか?」
古泉「し、信じられない!! 最低です、やっぱりちゃんと見えてるじゃないですか!!」
キョン「だから落ち着けって! お前15分って事の印象強かっただろ? そこら辺は思考だ」
古泉「今僕が何考えてるかとか解るんですか!?」
キョン「いや、普段はスイッチ切ってるし、なんか電波を介してじゃないと思考なんか読めんぞ」
古泉「本当ですか? ……なら良いんですが……」
キョン「……ふぅ。……やれやれ、ハルヒにはこれやらない方がいいな」
古泉「許可を取ってからじゃないと多分狂ったように怒ると思いますよ」
キョン「解った、解ったから! 悪かったから睨まないでくれ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 16:34:30.43 ID:PHLbF2zMO

長門「だからと言って呪いは勿論予言も推奨出来ない」
キョン「予言は夢があるから良いだろ」
長門「涼宮ハルヒがもしあなたを信じた場合も信じなかった場合も
運命に関わることを言及するのは良い事とは言えない」
古泉「確かに……涼宮さんの性格からして絶対にその運命を回避しようと思うかもしれません」
キョン「そう……かもな……、霊視が当たってなきゃ多分予言も当たってないだろうしな……」
古泉「自信無いんですか?」
キョン「だって自分でもにわかには信じがたいしな……予言は流石に霊視を基準にやらないと」
古泉「……、なら仕方ないですね」
長門「そう。体力も精神力も消耗する行為。立て続けにやるのも危険」
キョン「本当、疲れるからな……、……今日の話は無かった事にしようか、すまんかった」
古泉「いえ、……でも本当に超能力ってあるんですね」
キョン「どっかで役立てば良いんだがな……」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/16(金) 16:43:03.94 ID:PHLbF2zMO

古泉「ああそうだ、僕が転んだ事は他の誰にも言わないでくださいね」
キョン「勿論だ、超能力という反則技使って人の変な事言い触らすなんて言語道断だからな」


ハルヒ「ちょっとキョン、古泉くん! 有希も何してんのよ!」
キョン「お、ハルヒ」
ハルヒ「鞄あるのに部室に居ないから何かと思ったじゃない! 早く戻ってきなさいよ!」
古泉「すみません、少し長話になってしまいました」
ハルヒ「全く……探す方の身にもなってよね」
キョン「……やれやれ」


キョンの超能力計画は失敗に終わりました

おわり



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