涼宮ハルヒの了知


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10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 04:39:09.67 ID:e77/B6YB0

長門「カレー食べに来て…」
きょn「ん?長門なんか言ったか?」
長門「カレーを食べに来て欲しい」
キョン「…またレトルトのやつか?」
長門「ちがう。今日は私の手作り」
キョン「長門料理できるのか?」
長門「問題ない。料理の知識はこの本で得た」
キョン「…10分でできる南インド料理―インド大使館秘伝珠玉のカレーレシピ60」
長門「これによればカレーが10分で作れる」
キョン「えらく本格的そうだな」
長門「カレーを食べに来て欲しい」
キョン「そう言う事なら、ご馳走になるかな。長門の手料理ってのにも興味あるしな」
長門「帰りに材料を買っていくので付き合って欲しい」
キョン「ああ分かった。」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 04:47:15.90 ID:e77/B6YB0

マルキ●ウ

居pん「で、何買うんだ?」
長門「スパイスは買ってある。買うのは野菜だけ」
キョン「肉は?」
長門「肉は入れない。ベジタリアン。ユニーク」
キョン「いやあ別にユニークじゃないだろ…まあ良いが」
長門「…」
キョン「カレーに入れる野菜といえば人参、玉葱、じゃが芋って感じか?」
長門「そう。野菜はそれだけ」
キョン「野菜は?」
長門「あとは隠し味にコーヒーを入れる」
キョン「ミスター味っ子乙」
長門「?」
キョン「いや、なんでもない。気にするな」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 05:00:51.46 ID:e77/B6YB0

長門ん家

キョン「お邪魔しまーす」
長門「今からカレーを作る。少し待っていて欲しい」
キョン「なにか手伝うか?」
長門「いい、キョンく…あなたは座って待っていれば良い」
キョン「ん?今名前で呼んだか?」
長門「聞き間違い。カレーは10分で作る」
キョン「(二人きりか…)」
 :
 :
10分

長門「出来た」
キョン「本当に10分で作ったのか。
    なにか物理法則を無視している気がするが、まあ敢えて突っ込むのはやめて置こう
    じゃあ食べていいか?」
長門「(コク)」
キョン「いただきます」

パクリ

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 05:11:13.42 ID:e77/B6YB0

修正

長門「…美味しい?」
キョン「普通に美味いな」
長門「本当っ?」
キョン「ああ。うちのお袋が作るカレーよりこっちのほうが好きかも知れん」
長門「嬉しい」
キョン「さすが大使館秘伝のカレーだな」
長門「!…」
キョン「どうした?」
長門「…違う」
吸音「え?」
長門「有希の腕が良いからだもんっ!」
キョン「…へ?あ、あーいや確かにそうだな。ああ。やっぱ一番は作る人の腕前だよな。うn」
長門「…本当にそう思ってる?」
キョン「あ、ああ勿論」
長門「嬉しいっ!もっと食べてっ。おかわりもあるからねっ」
キョン「ああ…た、食べるよ」
長門「うふふ」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 05:23:45.33 ID:e77/B6YB0

キョン「(長門がおかしい…)」
長門「キョンくん、サラダも作ってみたの。食べて食べて!」
キョン「あ、うん。いただくよ」
長門「ドレッシングはねぇ、有希の手作りなんだよ」
キョン「へえそうなのか。すごいな」
長門「そんなことないよー」
キョン「長門…キャラおかしくないか?」
長門「…キョンくんと二人で居る時くらいは素直なままでいたいの」
キョン「…いつものは演技なのか?」
長門「うん。だってそうしたほうが涼宮さんが気に入るからって」
キョン「でも、部室で初めて会ったときからいつものしゃべり方だったよな?」
長門「三年前の七夕の日覚えてる?」
キョン「ん、ああ。朝比奈さんと一緒に来たときだよな?」
長門「うん。実はねあの時みくるさんに言われたの。
    涼宮さんはそういうキャラのほうが好みだって」
キョン「朝比奈さんが?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 05:32:43.33 ID:e77/B6YB0

長門「うん…だからね有希ボロ出さないように沢山演技する練習したんだよ?」
キョン「そうだったのか。頑張ったんだな」
長門「でしょ?褒めて褒めてっ」
キョン「偉いな。凄いよ長門は」
長門「そうじゃない。もっとちゃんと褒めて欲しいのっ!」
キョン「ち、ちゃんとって?」
長門「……頭を…撫でて欲しい」
キョン「えっ!?(これは撫でるべきか?いやしかしもしこれがハルヒにばれでもしたら)」
長門「キョンくん…有希の頭撫でるのいや…?」
キョン「いや断じてそんなことは無いぞ」
長門「じゃあ撫でてー」
キョン「よ、よしよし。が、頑張ったな長門」
長門「うふふー嬉しいっ」
キョン「そうか。それは良かった。…もういいか?長門」
長門「…有希って呼んで」
キョン「えっ。なんで」
長門「呼んでくれなきゃやだっ」
キョン「ゆ…有希」
長門「なーにー?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 05:46:13.65 ID:e77/B6YB0

キョン「いや、言われたから呼んだだけだが」
長門「むー。あっ、キョンくん口のとこご飯粒付いてるよ。有希が取ってあげる」
キョン「ああ。…って、え、な、なー?!」
  :
長門「キスしちゃった」
キョン「の、あ、なんですとー!!!!」
長門「ごめんねいきなり。あのね、聞いてくれる?」
キョン「は、初キス…俺の初キス…」
長門「有希ね、キョンくんのことが好きなのっ!」
キョン「俺の初キ…って、はい?」
長門「だからね…キョンくんのこと大好きなの」
キョン「(長門まさかバグってる訳ないよな…)」
長門「有希は正常だよ。心からキョンくんが好き
    キョンくんは有希のこと嫌い?」
キョン「いや、嫌いじゃないけど…」
長門「嫌いじゃないけど好きでもない?」
キョン「え、いやあ…なんというか」
長門「有希はキョンくんが好きっ!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 05:57:39.25 ID:e77/B6YB0

キョン「(…この状況は…なんだろう。俗に言う”押し倒されてる”ってやつだろうか)」
長門「有希だけを見て欲しいの」
キョン「分かった。わ、分かったから、一先ず起き上がろう」
長門「やだ」
キョン「いやしかしだな、俺も健全なる男子高校生であってだな。
     この状態は非常になんと言うか…拙い」
長門「まずいってどいうこと?」
キョン「いや、だからな俺の中の理性もなこんな状況でそうそう大人しくしてられるように調教できてないんだ」
長門「理性なんて要らないよ」
キョン「え。」
長門「有希はキョンくんとだったら…良いよ」
キョン「(良いよ?なんだ?Ne-Yoの兄弟かなんかか?…いやいやそんな訳ないよな)」
長門「ねえ。」
キョン「な、なあそろそろ、本当にやばいんだが」
長門「……大きくなってる」
キョン「ちょっ、さわっちゃいかんっ!」
長門「これが…男の人…」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 06:06:02.13 ID:e77/B6YB0

キョン「あっ…」
長門「気持ちいい?」
キョン「な、がと…そこは…」
長門「ふふ。有希、こういうこともちゃーんと勉強してるだから
    こうすると気持いいんでしょ?」
キョン「はうっ。」
長門「テコキって言うんだよ。有希、物知りでしょー」
キョン「(も、もう無理だ…)」
長門「えっ?」
キョン「長門っ!!…もう戻れないぞ。誘ったのはそっちだからな」
長門「…うん。」
キョン「風呂に行こう」
長門「い、一緒に?」
キョン「ああ」
長門「恥ずかしいけど…うん。分かった」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/09(金) 06:18:57.63 ID:e77/B6YB0

キョン「有希、早く入って来いよ」
長門「凄く恥ずかしい…あんまり見ないで」
キョン「綺麗だよ有希」
長門「う、うん」
キョン「こっち来て。洗ってやる」
長門「(キョンくんのあそこ…すごい。)」
キョン「さて」
長門「あっ…」
キョン「ここはちゃんと洗っとかないとな」
長門「あっそんないきな…り」
キョン「有希は俺のを洗って。」
長門「う、ん。…っあ」
キョン「なんだ?まだ入口までしか入れてないぜ?いやに敏感だな。もうヌルヌルしてきたぞ」
長門「あ、んん…」
キョン「(どれ。ちょっと奥のほう入れてみるか)」
   ズヌッ
長門「あっ!」
キョン「こりゃ良いや。有希は本当エッチだな」
長門「そ、んなこと…ない」
キョン「ハハッ。体は正直だぜ。ベッドへ戻ろう」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 06:28:17.48 ID:e77/B6YB0

キョン「本当ヌルヌルだ」
長門「で、電気消してキョンくん…」
キョン「だーめ。」
長門「そんな…恥ずかしいよぅ」
キョン「じき気にならなくなる、よっ!」
   ズッ
長門「んあぁ…」
キョン「俺のゴッドフィンガーテクニック、しかと味わえ」
長門「あ、ああぁ…んふ…」
キョン「ふふふ。」
長門「ああ…き……い…」
キョン「なに?」
長門「きもちいい…はぁっ」
キョン「そうか。これはどうだ?」
長門「あっ、駄目!きたないよぅ」
キョン「じゅるずる」
長門「あぁっ!」
キョン「いいね。悪くない。この甘いにおい好きだぜ。さすが有希」
長門「ん…あっ…」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 06:39:04.82 ID:e77/B6YB0

キョン「さ、有希。今度は有希の番だ」
長門「な…なにを…?」
キョン「フェラだよ。本読んだんだろ?」
長門「あの、本当は…最初の方だけしか…。恥ずかしくて…」
キョン「なんだ。仕方ないな。じゃあ教えてやるからその通りやってみな」
長門「うん」
キョン「まずは側面だ。舌を這わせて唇を付けて」
長門「こ、こうかな?」
キョン「ああ、良い感じだ」
   ぴちゃぴちゃ
キョン「次はメインだ。歯を立てないように注意すること。さあ咥えて」
長門「(んん…大、きい…)」
キョン「よし。さあ舌を使って刺激するんだ。カリ首や裏筋をだ」
長門「ん、ふぅ…」
キョン「そうそう、上手だぞ有希。次はバキュームだ
    重いっきり吸うんだ。舌を動かしながらだと尚良い」
長門「ぴちゃびちゃ」
キョン「うぅ。上手いな有希。初めてとは思えない」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 06:48:24.41 ID:e77/B6YB0

長門「ん…」
キョン「あぁ、良い。はぁ」
長門「んぐ。」
キョン「よ、よし。有希もう良いぞ」
長門「うん。有希、上手く…できたかな?」
キョン「ああ。初めてとは思えないよ。」
長門「ほんと?」
キョン「本当さ。さ、横になって」
長門「(ついに…)」
キョン「あれ、ゴムないのか?」
長門「ゴム…?」
キョン「避妊用のラバー製のサックだ」
長門「用意してない…」
キョン「良いのか?」
長門「…だいじょうぶ。情報操作でどうにかできる」
キョン「そうか。じゃあ遠慮なく………挿れるぞ。」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07:00:05.77 ID:e77/B6YB0

  ヌル
ズッ…
長門「あ…んん」
キョン「これは…きつい、な」
長門「ああ、あ」
キョン「入った。…有希、動くぞ?」
長門「はぁ…う、うん」
   ズッ…
  ズン
長門「あ…はぁ、動い、てる…」
キョン「有希、ペース上げるぞっ」
長門「う、あっ!あっああっ!んんっ」
キョン「はあ、はぁ…」
長門「うぁ…良い。あんっ!はっ、はぁ…はぁ」
キョン「はぁはぁ、ああ。逝く、逝くぞ!」
長門「出してっ!」
キョン「っ!……はぁ、はぁはぁはぁ…」
長門「はぁ…はぁはぁ…中が…温かい」
キョン「有希。」
長門「あ、んっ…」
キョン「舌入れて。」
長門「っ…」
キョン「ん…」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07:10:11.98 ID:e77/B6YB0

長門「…気持ちよかった」
キョン「(…やっちまった。まさかハルヒにばれたりしないよな…)」
長門「キョンくん?」
キョン「え、あ、ああ。俺も気持ちよかったよ」
長門「うんっ。ねぇキョンくん。腕枕して良い?」
キョン「ん、ああ良いぞ。ほら」
長門「やったっ。んー♪」
キョン「(これは…可愛い)」
長門「キョンくんの匂い大好きっ」
キョン「そんな良い匂いするか?(匂いってハルヒからもらったライトブルーの香水だよな…)」
長門「うんっ。有希この香り大好き」
キョン「そ、そっか。そりゃ良かった。(まあ長門がハルヒに言うって事はないだろ…)」
長門「すーっ…くぅー…」
キョン「…寝ちまったか。…俺も一眠りするか。」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07:16:33.22 ID:e77/B6YB0

   「キョ…く…」
キョン「んんー…」
長門「キョンくん」
キョン「ん?……ああ、長門。おはよう…」
長門「おはよ。でも長門じゃなくて有希って呼んで」
キョン「ああ、そうだった。おはよう、有希」
長門「うんっ。おはようキョンくんっ」
キョン「今何時だ?」
長門「朝の6時半だよ」
キョン「ならゆっくり出きるな」
長門「んー」
キョン「なんだ?」
長門「…おはようのキスっ」
キョン「ああ。(チュッ)」
長門「んふふー♪朝ごはん作ってあるから食べよっ」
キョン「お、そうか。何があるんだ?」

長門「カレー♪」




49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07:24:48.87 ID:e77/B6YB0

キョン「さすがに二人並んで登校は拙いな。有希、俺はあとで行くから、先行ってくれ
     誰かに見られるのはあんま良くないからな」
長門「うん。そうだね、分かった。じゃあ先に行ってるね」
キョン「おう、いってらっしゃい。」
  :
キョン「さて…この着信、どう言い訳しよう…」

学校

ハルヒ「あ、キョン!」
キョン「よ、よう!ハルヒ」
ハルヒ「よお、ハルヒ。じゃないわよ!あんた昨日電話したのになんで出なかったのよ!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07:32:43.52 ID:e77/B6YB0

キョン「ちゃ、着信?」
ハルヒ「何回電話したと思ってるのよ?3回よ3回!」
キョン「すまんすまん。昨日はちょっと疲れてたもんでな、帰ってすぐ寝ちまったんだ」
ハルヒ「…ほんとに?」
キョン「ああ、本当だよ。当たり前だろ。お、俺がお前に嘘つくわけないじゃないか」
ハルヒ「…なら…いいけど。あんまり心配させないでよ。凄く心配したんだからっ!」
キョン「あ、ああ。ごめんな」
ハルヒ「キスしたら許してあげる」
キョン「ここでかよ?」
ハルヒ「大丈夫よ。まだ教室誰も来てないもの」
キョン「(仕方ないな)ほら、こっち来い」
ハルヒ「はい」
キョン「(チュ)」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/09(金) 07:40:17.34 ID:e77/B6YB0

ハルヒ「(…あれ?)」
キョン「ちょっと便所行ってくる」
ハルヒ「え、うん」
  :
きーんこーんかーんこーん
岡部「よーしHR始めるぞー。まず出席取るぞー」
ガラッ
岡部「ん?」
キョン「すいません。遅れました」
岡部「しょうがないやつだな。ぎりぎりセーフにしといてやる」
キョン「ありがとうございます」

ハルヒ「ちょっと、キョン何してたのよ。1時間もトイレ?」
キョン「あ、いやちょっとな。は、腹の調子が悪くてな」
ハルヒ「なによそれ。もー」
キョン「(長門と会っていたなんて口が裂けても言えないな…)」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 08:36:00.17 ID:e77/B6YB0

地震こえー

昼休み

ハルヒ「キョンー、学食行きましょ」
キョン「あ、悪いちょっと呼び出し喰らって職員室行かないといけないんだ。
    すまんが、今日は一人で食べてくれ」
ハルヒ「分かった…」
キョン「(すまん、ハルヒ)」

文芸部部室
長門「キョンくんっ。」
キョン「すまん少し遅れた」
長門「ううん。有希の今来たとこだから」
キョン「そっか。」
長門「はい、これお弁当」
キョン「おっありがとう。何が入ってるんだろおう楽しみだな」
長門「昨日の残り物詰めただけだよ?」
キョン「え……(カレーかよorz)」
長門「美味しいね」
キョン「あ、ああ…美味いよ(三食連続カレーか)」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/09(金) 08:52:00.65 ID:e77/B6YB0

キョン「あー飯食ったら眠くなってきた…」
長門「昼休み終わる時間になったら起こしてあげるから一眠りする?」
キョン「お、いいか?じゃあ頼む」
長門「はいっ」
キョン「?」
長門「膝枕してあげるっ」
キョン「じゃあお言葉に甘えて。失礼します」
長門「どうぞー」
  :
コンコン
ハルヒ「有希居る?あのさー、キョンのこと知ら、な…い?」
長門「っ!」
ハルヒ「有希、なに、してるの?」
長門「キョンく…起きてっ」
キョン「んあ?……あっ!」
ハルヒ「キョン…これどういう事?なんであんたがここで有希に膝枕されてるの?」
キョン「いや、えーとあの、あれだよ!ちょっと長門に用事があって部室に来たんだ
    それであのー貧血起こしちまってさ、それで長門に介抱してもらってたんだよ。いや本当に!」
ハルヒ「わたしがそんな見え見えの嘘に騙されると思うの…?」
キョン「いや、それはそのう…」
長門「(まずい何か言わなきゃ!)」
ハルヒ「なによっ!さっさと答えなさいよ!!」
キョン「えっとそのー」
長門「…か、彼の耳の中になにかが入ったらしくそれを取り除くためにひ、膝枕をしただけ」
ハルヒ「……有希までわたしにそんな嘘をつくの…?」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 09:06:12.29 ID:e77/B6YB0

長門「嘘ではない」
ハルヒ「嘘よっ!!」
キョン「ハルヒ落ち着け」
ハルヒ「なに?あんた達デキてるの?ねえ?ねえ?」
長門「そういうことはなにもない」
キョン「だから、さっきのは誤解だって」
ハルヒ「…もういい」
   バンッ
キョン「待てっ、ハルヒッ」
長門「キョンくん待って」
キョン「長門離してくれ!」
長門「離さないっ。涼宮さんのあの態度はおかしい、キョンくん有希になにか隠してない…?」
キョン「今はそれどころじゃないんだよ!分かるだろ?」
長門「キョンくんは有希より涼宮さんのほうがあの女のほうが大事なの?」
キョン「あーもー!そうだよ!俺はハルヒと付き合ってる。長門、お前はただの友達だ!」
長門「…そんな、だって昨日…」
キョン「誘ってきたのはお前だろ。俺は止めろと言ったはずだ。それでも止めなかったのは長門だ」
長門「酷い。なんで?」
キョン「…あとで話そう」
   :
長門「そんな…なんで…?わたしが悪いの…?キョンくん・・・」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 09:23:52.50 ID:e77/B6YB0

屋上

キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「キョン…どうして?浮気なんて絶対しないって言ったじゃない」
キョン「だから、あれは誤解だって!事故だよ事故」
ハルヒ「どういう事故ならああいう状況になるのよ」
キョン「あれは…そう、長門が言ってだろ?耳になんかが入っちまったんだよ、それで長門に取ってもらおうと思っただけだ」
ハルヒ「本当にそうなの?それだけなの?」
キョン「あ、あたりまえだろ?」
長門「…それは嘘。彼は私と体の関係を持った。」
キョン「長門ッ!」
ハルヒ「どういう意味よ。」
長門「そのままの意味。私は彼と、した」
ハルヒ「キョン、わたしは本当ならキョンを信じるべきなんだと思う…
     でも今は悪いけど信じることが出来ないわ」
キョン「お、落ち着け!ハルヒ」
ハルヒ「わたしが居るのに…キョンのことこんなに好きなのにっ!!」
   キーーーン
古泉「(おや…?)」

86 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 14:39:00.94 ID:TY98lJLI0

古泉「閉鎖空間が発生しましたか。最近はめっきり減ったいたのですが…」
  キィーン
古泉「っ!…これは…過去最高規模の閉鎖空間のようですね」
  :
キョン「すまなかった!つい、その出来心だったんだ!長門の家に飯食いに行ったら
    押し倒されて、それで、その…」
ハルヒ「信じてた私が馬鹿だったんだ…」
キョン「本当にスマン。もう絶対しない」
ハルヒ「いい…」
キョン「本当かっ?」
ハルヒ「もう、いい…」
キョン「え?」
キョン「なっ!こ、れは…(時間移動のときと同じ感覚)」
  :

91 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 14:50:24.63 ID:TY98lJLI0

   :
キョン「…んん」
長門「キョンくん起きて」
キョン「…長門?」
長門「異常事態なの」
キョン「なに?」
長門「涼宮さんが居ない」
キョン「ここは…(屋上…だよな)」
長門「この世界から涼宮さんの存在が消えたの」
キョン「どういうことだ?」
   ガチャ
古泉「ここに居ましたか。涼宮さんはひどいショックからこの世界の存在を否定してしまったようですね」
キョン「古泉…」
長門「涼宮さ…涼宮ハルヒの居ない世界がどうなるかはわたしにも分からない」
キョン「あいつはどこに消えたんだ?」
古泉「僕も機関の人間も何か痕跡が無いか探していますが、今のところ何も分かっていません」
キョン「俺はどれくらい気を失っていた?」
長門「おおよそ30分」
古泉「なにがあったのか話してもらって構いませんか?」
キョン「…ああ」

92 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 15:04:39.55 ID:TY98lJLI0

  :
古泉「見損ないましたよ。」
キョン「…」
古泉「あなたと涼宮さんが付き合いだしてから閉鎖空間が現れる頻度は月一程度までに減少していました
    それに伴い涼宮さんの力自体も減少の兆しがあり、我々も少し安心していたのですが…」
キョン「すまん…」
古泉「いまさら何を言ってもしょうがありません
    とにかく出きるだけ早く涼宮さんをこの世界に呼び戻す必要があります」
キョン「呼び戻すと言っても、どうやって?」
古泉「それが問題です。僕には涼宮さんの居る位置を知る能力などありませんし」
長門「…わたしは分かる」
キョン「本当か?」
古泉「本当ですか?…しかしなぜ?」
長門「わたしは涼宮ハルヒの存在を時空間を越えて察知することが出来る」

94 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 15:22:31.26 ID:TY98lJLI0

古泉「涼宮さんは今どこに?」
長門「もう一つのこの世界」
キョン「どういう意味だ?」
古泉「パラレルワールドですか?」
長門「同じようなもの。ただしそこにわたしたちは存在しない
    涼宮ハルヒはわたしたちに酷く落胆している。だからこの世界から消えた。」
キョン「どうすればこちらに呼び戻せる?」
長門「今の関係をなくし、涼宮ハルヒの望んでいたあなたになればあるいは…」
キョン「ハルヒの望んでいた俺…」
古泉「…僕は上に報告してきます。またあとで」
キョン「ああ…」

96 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 15:42:35.05 ID:TY98lJLI0

長門「ま、こんな感じか…」
キョン「?」
長門「まさか別の世界にまで逃げ出すと思わなかった。刺激が強すぎたか」
キョン「なにを言ってるんだ?」
長門「まあなってしまったものは仕方ない。キョン、行くよ。」
キョン「え?どこに、って、なんだよお前?おかしいぞ」
長門「おかしくなどない。これが私だ。
    …まさか昨日の私が本当の私だなどと心から信じていた訳じゃないだろう?」
キョン「演技だったのか…?」
長門「当然だろう?…分かっていない様だから説明しよう
    情報思念体は近頃の涼宮ハルヒの力の減少に危惧を抱いていた
    わたしたちの目的は涼宮ハルヒを観察しその力の解明をすることだからな
    減少を止めるには以前のように力を使ってもらわねばならない
    そのためにキョン、お前を利用させてもらった」
キョン「ん、な…」
長門「納得したか?あまり時間は無い、行くよ。」
キョン「どこへ」

長門「もう一つの世界に最も近い場所へ」

99 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 16:05:43.41 ID:TY98lJLI0

長門「着いた」
黄緑「長門さん。こちらです」
キョン「黄緑さん?」
長門「準備は整ってるか?」
黄緑「はい」
長門「キョン、こっちへ来い」
キョン「…なにをするんだ?」
長門「あの空間が揺らいでいるのが分かるか?」
キョン「あの陽炎っぽいところか」
長門「そうだ。あの場所に向こうへ繋がる穴がある。そこへ向けて念を送れ」
キョン「念?」
長門「お前が涼宮ハルヒをどれほど好きか、どれほど必要としているか。
   そのようなことを考えればいい。思念が向こうに居る涼宮ハルヒに届き返答があったら
   次は説得しろ。こっちへ戻ってくるようにだ。中途半端なことはするなよ?時間はあまり無い」
キョン「頭の中で叫んでればいいのか?」
長門「ああ、そうだ。」
キョン「(くそッ訳がわかんねえ!ハルヒ!ハルヒ!聞こえたら返事をしてくれ!)」
   :
キョン「駄目だ、返事が無い」
長門「思ったよりも深刻か…まあいい。呼び続けろ」
キョン「(…ハルヒ、頼む返事してくれ!謝りたい頼むから!)」
   「…誰?っていうか何?」
キョン「(ハルヒかっ?俺だ!キョンだ)」
ハルヒ「なんで頭の中で声が聞こえるの?」
キョン「ハルヒ、聞いてくれ。俺の名前はキョンだ。お前が居た世界でお前と付き合っていた」
ハルヒ「な、なによそれ。あんた誰よ?」
キョン「俺はキョンだ。頼む思い出してくれ」
ハルヒ「誰よそれ」
キョン「(駄目か?)」

100 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 16:23:38.69 ID:TY98lJLI0

キョン「俺はSOS団の団員で、お前は団長だ!頼むから思い出してくれ!」
ハルヒ「SOS団…」
キョン「そうだ。俺や長門や古泉が居る。…あと朝比奈さん」
ハルヒ「…そっか。」
キョン「思い出したか?」
ハルヒ「なんで忘れてたんだろう」
キョン「ハルヒ、すまなかった。今までのことを謝りたいんだ!」
ハルヒ「…もういいから…もう関わらないで」
キョン「頼む!もうしないから。頼むから戻ってきてくれ!」
ハルヒ「もう無理よ。キョンは私を裏切った。」
キョン「分かってる。裏切ったのは俺だ!分かってる反省してる。だから頼む俺のところへ戻ってきてくれ!」
ハルヒ「駄目…キョンのこと…好きだけど。好きだけど信じることが出来ない」
キョン「どうすればいい?」
ハルヒ「知らない。」
キョン「(くそ、どうすればいいんだ…?なにか、なにかいい方法は…)」
ハルヒ「もういい?わたしなんだか眠いの…」
キョン「ま、待ってくれ!」
ハルヒ「なに?」
キョン「俺は、俺にはハルヒおまえが必要なんだ!失って気付いた、こんなにもお前だけを愛してるって
    だから頼む!行かないでくれ。俺のところへ戻ってきてくれ!頼むよ」
ハルヒ「…でも、怖いの。また裏切られるんじゃないかって」
キョン「もう裏切ったりしない。ぜったいに泣かしたりしないもう一度会いたいんだ!戻ってきてくれ」
ハルヒ「…じゃあ、約束して。…もうこれから先、有希と二人きりで会うのは止めて?」
キョン「分かった。そういうことしないようにする。分かったから戻ってきてくれ」
ハルヒ「本当に?次したら私許さないよ」
キョン「約束する」
ハルヒ「…分かった」

101 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 16:37:09.83 ID:TY98lJLI0

キョン「長門!説得できたぞ」
長門「分かっている。…今から空間転移を開始する。
    涼宮ハルヒをこちらに呼び戻し、お前と共に部室に転送する。」
   :
ハルヒ「…ん」
キョン「ハルヒ!気がついたか?」
ハルヒ「キョン…」
キョン「ごめんな。傷つけてごめん。もう浮気なんて絶対しないから」
ハルヒ「絶対よ?」
キョン「ああ、誓うよ」
ハルヒ「ならキスして」
キョン「(チュッ、ジュッ…)」
ハルヒ「ん…こ、今度したら本当許さないんだからね!」
キョン「わかってる、よ」
ハルヒ「あっ…駄目…ここ部室よ」
キョン「構いやしない。ドアは鍵してある」
ハルヒ「あ…でもこんなところで」
キョン「最近してなかっただろ?ほら…湿ってきてる」
ハルヒ「やだ…そんなつもり…」
キョン「大丈夫。誰も来やしないさ」
ハルヒ「ああっ…」
キョン「(まあ感度は悪くないんだよな…正直こいつには飽きてたけど、このシチュならありかな)」

103 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 16:44:46.86 ID:TY98lJLI0

   :
ハルヒ「ハァ、ハァハア…キョン…」
キョン「ハルヒ。もっと動いて。いつもみたいに。騎乗位好きだろ?」
ハルヒ「う、ん…ハァハァ」
キョン「ああ、そうだ…」
ハルヒ「ハァハァッ…ハァ」
キョン「もう逝く…中に…出すぞ」
ハルヒ「ん…あ……」
  ドュル…
キョン「ハァハァ…」
ハルヒ「キョン、大好き…」
キョン「俺もだよ…」

104 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 16:58:58.39 ID:TY98lJLI0

翌日

キョン「よっハルヒ、おはよ」
ハルヒ「おはよう。昨日は家まで送ってくれてありがと。お礼言い忘れてたわ」
キョン「気にするな。時間も遅かったしお前が変な奴に襲われやしないか心配だったからな。」
ハルヒ「大丈夫よ。そんな人なんてそうそう居ないわ」
キョン「ハルヒは可愛いからな、その変な奴が沸きやすいだろ?
    ハルヒは俺のもんだからな。変な奴には指一本触れさせやしない」
ハルヒ「教室でそんなこと言わないでよっ恥ずかしいじゃない。……馬鹿っ」
キョン「ハハッ。スマンスマン。愛してるよ、ハルヒ…」
ハルヒ「…もう。」
   ブブブブ…
キョン「おっと、すまん、メールだ。」
ハルヒ「誰から?」
キョン「ん、いやただのメルマガだったよ」
ハルヒ「へー。あ、岡部が来たわ」
きーんこーんかーんこー
岡部「みんな、おはよう。出席取るぞー。青木ー」
   :
キョン「(朝比奈さんか。まったくあの人は。…放課後にいつもの公園で、っと。…送信)」

みくる「…あ、メール返ってきた。…いつもの公園ね。うふっ久しぶりだなぁ、楽しみっ♪」


涼宮ハルヒ編、終。

155 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 22:14:24.79 ID:daFteXagO

部室

長門「…」
キョン「よ、よお長門」
長門「…」
キョン「今日は喋らないのか?」
長門「あれは演技。これが本当の私」
キョン「…う、嘘だよな?」
長門「私は常に私。どの状態でもその私は本当の私。その時その時に私は必要な私になる」
キョン「…そうなのか」
長門「そう」
キョン「…」
長門「涼宮ハルヒは自身を含めたごく狭い範囲に改変を行った。だからあなたと私以外は今回のことを覚えていない」
キョン「そうか。済まない」
長門「仕向けたのは私」
キョン「ああ」


長門有希編、了。

163 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 23:08:35.12 ID:lXaVziOe0

放課後

ハルヒ「キョン、部室行くわよ」
キョン「あ、悪い。今日ちょっと用事あるから休ませてくれ」
ハルヒ「用事?」
キョン「あー、シャミをな、病院に連れて行かなきゃならんのだ」
ハルヒ「シャミどっか悪いの?」
キョン「いや、半年に一回の定期健診だ」
ハルヒ「そう。分かったわ。明日は来なさいよ」
キョン「おう、じゃあな。帰り気をつけろよ」
ハルヒ「大丈夫よ」
キョン「また明日な」

公園
みくる「キョンくんまだかなぁ…」
キョン「朝比奈さん」
みくる「キョンくんっ。やっと来た」
キョン「すいません。今日は何のようですか?」
みくる「分かってるくせにー」
キョン「ハハッ」
みくる「卒業してからキョンくん全然会ってくれないんだもん。わたし寂しかった」
キョン「すいませんちょっと忙しくて」
みくる「ま、いいです。その代わり今日は沢山相手してもらいますからね」
キョン「ハハッ。ゾッとしないな」
みくる「行きましょう。いつものとこで良いよね?」
キョン「ええ。でも俺金ないですけど…」
みくる「お金はお姉さんに任せときなさい」
キョン「じゃあお言葉に甘えます」
みくる「ふふっ」

165 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 23:24:00.10 ID:lXaVziOe0

いつものとこのいつもの部屋

キョン「ここ来るのも久しぶりですね」
みくる「そうですね。わたしが卒業する少し前に来たのが最後だったかな…」
キョン「もう三ヶ月ですか。大学のほうはどうですか?」
みくる「うーん…普通ですね。鶴屋さんが居るからつまらなくはないけど
    高校と比べるとあまりに普通かな」
キョン「そうですか」
みくる「キョンくんは大学どうするの?」
キョン「どうするんでしょう…ハルヒや古泉たちと同じ大学には行けないのは確かですけどね」
みくる「今から勉強すれば可能性無くは無いですよ…きっと」
キョン「ハハッ。ですかね」
みくる「うん。大丈夫ですよきっと」
キョン「考えて見ます。先にシャワー浴びてきていいですか?」
みくる「あ、うん」

キョン「(朝比奈さん、卒業してからグッと大人らしくなったな。大人版朝比奈さんに近づいてるな)」
みくる「キョンくん?」
キョン「はい、なんですか?」
みくる「お風呂、一緒に入ったら駄目ですか…?」
キョン「いえいえ、大丈夫ですよ」
みくる「うふ。じゃあ失礼しますね」

168 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/09(金) 23:45:36.05 ID:lXaVziOe0

キョン「…朝比奈さん」
みくる「なんですか?」
キョン「また一段と大きくなりましたね」
みくる「え。分かります?実はカップが一つ上がりました」
キョン「それに…綺麗になった」
みくる「やだ。そんなことないですよ」
キョン「いやありますよ。すごく大人っぽくなりました。正直クラクラします」
みくる「言いすぎですよ、キョンくん」
キョン「…朝比奈さん」
みくる「はい?」
キョン「(チュッ)」
みくる「あ…」
ジュッ…チュ
みくる「…相変わらずキス上手ね、キョンくん」
キョン「そうですか?」
みくる「それに立派な、ここ。」
キョン「そこは俺の唯一の自慢ですから」
みくる「ふふっ。こんなに熱くなってる…(パクッ)」
キョン「お…朝比奈さんも、相変わらずフェラ上手ですね」
みくる「(ぴちゃ…ぺちゃ…)」
キョン「うっ…良い…」
みくる「(ぴちゃぴちゃ)」
キョン「くっ…やばい…出ます…」
   ビュッ
みくる「あはっ、沢山出ましたね」
キョン「朝比奈さんが上手だからですよ」
みくる「ふふっ。ベッドへ行きましょ」

170 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 00:05:20.55 ID:wBggEai60

キョン「綺麗ですね」
みくる「え?」
キョン「きれいなピンク色です」
みくる「そうですか?自分からじゃ良く見えないから分からないんですよ」
キョン「きれいですよ。ビラビラも、その中も」
みくる「ぁ…」
キョン「もうこんなに濡れてる」
みくる「キョンくんは指使いも、ん…じ、上手ですね」
キョン「練習しましたから」
みくる「ふふっ……あっ…」
キョン「(微妙に感度悪いな…乳のデカイ女は胸の感度が悪いとは聞くが、穴まで感度悪いのか)」
みくる「んん…」
キョン「(まあいい。一回逝かせとくか)」
みくる「ハァハァ…」
キョン「逝くときは逝くって言ってくださいよ」
みくる「う…あ…ハァハァ」
キョン「…」
みくる「あっ、良い…です…ん…ハァハァ、ハァ…い、きます」
   :
みくる「ハァハァ…逝っちゃった…ふふ」
キョン「良かったですか?」
みくる「…はい。とても。すごく良い気分…」

171 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 00:20:36.82 ID:wBggEai60

キョン「じゃあ続けましょう」
みくる「はい」
   :
   :
みくる「キョンくん、すごい…あっあっあ」
キョン「気持ちいいか?ほらっ」
みくる「あっ…ハァハァハァ…もっと」
キョン「ハァハァ…」
みくる「良い…あぁっ」
キョン「で、出る…逝きま、す…」
   :
   :

182 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 01:18:24.93 ID:wBggEai60

キョン「良かったです朝比奈さん」
みくる「わたしもです。また時間があったときお願いしますね」
キョン「ええ(この乳は逃がさん)」
みくる「…そろそろ出ましょうか」
キョン「そうですね」
   :
みくる「じゃあ、ここで」
キョン「ええ。帰り気をつけてくださいね」
みくる「キョンくんも」
キョン「はい」

キョン「七時か…飯食って帰るか」

ふぁみレス

店員「お一人様でよろしいでしょうか?」
キョン「はい。禁煙席でお願いします」
店員「こちらへどうぞ」
   :
キョン「あー食った食った」
キョン「この先どうしようかね…」

185 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 01:32:29.04 ID:wBggEai60

キョン「ハルヒにメールしておくか…今何してる。っと。送信」
   :
  ブブブブ
キョン「…勉強か。家帰ってまで勉強とは物好きな奴だ
    さて、そろそろ帰るかな」


朝比奈みくる編、了。

186 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 01:36:48.88 ID:wBggEai60

店員「ありがとうございましたーまたお越しください」

キョン「蒸し暑いな。ん…あれ、ハルヒ?」
ハルヒ「キョ、キョン!」
キョン「お前何してるんだ?勉強してるんじゃなかったのか?」
ハルヒ「あんたこそ何してんのよ」
キョン「俺はその、散歩だ。散歩」
ハルヒ「へー、シャミは変わったところ無かった?」
キョン「え、ああ無かったよ。おかげさんで。で、お前は何してんだ?」
ハルヒ「あたしは…あたしも散歩よっ!」
キョン「ここお前ん家から遠くないか?」
ハルヒ「そ、そうね。少し歩きすぎたかしら」
キョン「大丈夫か?」
ハルヒ「なにが?」
キョン「目が赤いぞ」
ハルヒ「気のせいよ…」
キョン「なにがあった?」
ハルヒ「別に何も」
キョン「嘘吐け」
ハルヒ「…ねえキョン。」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あたしのこと好き?」
キョン「…ああ」
ハルヒ「本当に?」
キョン「…本当に。」
ハルヒ「あたし不安でおかしくなりそう」
キョン「大丈夫だよ。俺は浮気したりしない」
ハルヒ「本当に?」
キョン「ああ。誓うよ」
ハルヒ「…うん。ごめんね」

195 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 02:29:43.77 ID:wBggEai60

おはようございます。


キョン「気にするなよ。今日はもう遅い家まで送るから帰ろう」
ハルヒ「うん…」
   「おや、あのお二人さんは…」

翌日
キョン「ようハルヒ。調子はどうだ」
ハルヒ「うん。良くなった。ありがとう」
キョン「気にするな俺達付き合ってるんだぜ?」
ハルヒ「うんっ!」

放課後
キョン「じゃあなハルヒ」
ハルヒ「うんバイバイ」
キョン「そう言えば今日ローゼンの新装版発売日だな。本屋に寄ってくか」
   :
キョン「えーと、有った。…ほぉ、表紙は銀様か。よく分かってる。買いだな」
鶴屋「やあ、キョンくん」
キョン「あ、鶴屋さん」
鶴屋「なにしてるんだいっ?」
キョン「ちょっと漫画を買いに」
鶴屋「へーえ、その手に持ってるやつかい?」
キョン「ええ、そうです」
鶴屋「…なんで同じのを3冊も持ってるにょろ?」
キョン「読む用と、応募用と、保管用ですよ」
鶴屋「そーなんだ。面白いにょろね」
キョン「この作品を愛していますからね。当然です」

200 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 02:56:40.74 ID:wBggEai60

鶴屋「ところでキョンくんっ!」
キョン「はい。なんですか?」
鶴屋「昨日ハルにゃんと一緒に居るところを見かけたけど二人は付き合ってるにょろ?」
キョン「え。昨日の見られてましたか…」
鶴屋「どうなんだいっ?」
キョン「ええ、四月から付き合いだしました」
鶴屋「…そ、そうだったのかい。おめでたいね」
キョン「ありがとうございます」
鶴屋「そうかぁ。二人は付き合ってるにょろか…」
キョン「意外でしたか?」
鶴屋「意外というか…残念」
キョン「へ?」
鶴屋「いやいや、なんでもないなんでもないよっ」
キョン「そうですか。ところで鶴屋さんはここで何を?」
鶴屋「え、いやあそこを通りかかったら偶然キョンくんの姿が見えたからね声かけようと思ってね。ぐ、偶然にょろよ?」
キョン「…鶴屋さん。このあと時間ありますか?」
鶴屋「時間かい?あるにょろよ」
キョン「じゃあカラオケ付き合ってもらえませんか?」
鶴屋「カラオケ?」
キョン「ええ、実は今度の体育祭で応援団長を務めることになったんで声を出す練習をしたいんですよ
     でも家じゃ近所迷惑だし、けどカラオケも一人じゃ行けないしで困ってて」
鶴屋「そうにょろか。キョンくんが応援団長かあすごいねえ。いいにょろ付き合うよっ」
キョン「本当ですか?ありがとうございます。友達がバイトしてる店が近くにあるんでそこ案内します」

206 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 03:22:22.93 ID:wBggEai60

谷口「いらっしゃいませー、ってキョンか。」
キョン「客に向かってその口の聞き方はなんだ店長に言い付けるぞ」
谷口「はいはい。で今日はなんだ?」
キョン「…奥の部屋使えるか?」
谷口「使えるが…誰と入るんだ?」
鶴屋「あれー君、確か谷口君だっけ?」
谷口「つ、鶴屋先輩?」
鶴屋「やあっ」
キョン「まあ、そういうことなんだ。良いか?」
谷口「こりゃ凄いな…おkおk。ご利用時間は?」
キョン「3時間」
谷口「では奥の219番のお部屋へどうぞ」
   :
鶴屋「バイトしてる友達って谷口君だったのかい」
キョン「…ええ」
鶴屋「しっかし広い部屋だね。二人で使っていいのかい?」
キョン「じきに増えますよ」
鶴屋「どういう意味にょろ?」
キョン「でもその前に…」
   バサッ
鶴屋「な、なにするのさっ!動けないから手を離してくれさ」
キョン「嫌です(チュッ)」
鶴屋「キョ、キョ、キョンくん!なにをするっさ!」
キョン「いいじゃないですか。鶴屋さん、俺のこと好きでしょ?」
鶴屋「そ…それは…けど君にはハルにゃんが居るにょろよ!?」
キョン「俺はあいつより鶴屋さんのほうが好きです」
鶴屋「そ、そんなこと言ったって…」
キョン「ここまで着いてきたのだからこれくらい考えていたでしょう?覚悟してくださいよ」

218 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 03:43:16.77 ID:wBggEai60

すまん半分寝ながら書いてる

鶴屋「だ、だけど…」
  ガバッ
鶴屋「きゃっ!」
キョン「んー鶴屋さん胸小さいですね。」
鶴屋「…こんなところで恥ずかしい」
キョン「大丈夫です。ここは奥の部屋だから誰も来ません。(小さいが形は良いな…いじってみるか)」
鶴屋「あっ・・・」
キョン「くすぐったいですか?」
鶴屋「恥ずかしい…」
キョン「ではここは?」
鶴屋「だ、そこは駄目にょろよっ!」
キョン「んん?でも少し湿ってますよ?」
鶴屋「そ、それは」
キョン「大丈夫です。優しくしますよ。初めてなんでしょう?」
鶴屋「…だって、ずっとキョンくんのことが好きだったから…他の男の人は断ってきたから…」
キョン「ありがとうございます。俺も鶴屋さんのこと好きですよ。」
  ズ…
鶴屋「ひっ」
キョン「大丈夫です。人差し指を入れただけですよ」
鶴屋「でも…ちょっと痛いにょろ…」
キョン「ゆっくりしますから、力を抜いてください」
鶴屋「んっ…」
キョン「(いいねぇこの反応。処女も悪くないな)」

221 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 04:08:54.69 ID:wBggEai60

キョン「少し奥まで入れます。痛かったら言ってください」
  ズ・・・ズ
鶴屋「んっ!」
キョン「大丈夫ですか?」
鶴屋「んん、だいじょう、ぶにょろ」
キョン「(少し間を置くか)」
ジュル…
鶴屋「あ…キョンくん…そこは駄目…洗って、ない…」
キョン「それもまた良いんですよ」
鶴屋「ん…ん」
キョン「気持ちいいですか?」
鶴屋「くすぐったいような…変な感じがする」
キョン「(強張りが消えたな。行くか)」
ズニュ…
鶴屋「あっ…」
キョン「指二本入れましたよ。分かりますか?」
鶴屋「う…あたしの中にキョンくんの指が入ってる…」
キョン「少し動かしますね」
鶴屋「ああっ…」
キョン「(んー大分慣れてきたかな)」

227 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 04:32:22.42 ID:wBggEai60

正直鶴屋さんのキャラクターを把握し切れてない
アニメ3周、原作2周、漫画2周しかしてないんだ
つか漫画絵下手すぎて吹いた。表紙はまともなのに

キョン「鶴屋さん、いきます」
鶴屋「ん…」
キョン「(やっぱきついな)」
鶴屋「んんっ…」
キョン「鶴屋さん力抜いて、リラックスしてください」
鶴屋「うん…」
キョン「良い感じです」
  ズズz・・・
鶴屋「っ…!」
キョン「入りましたよ」
鶴屋「凄くあったかいよ」
キョン「ええ。少し動かします」
鶴屋「っ…ん」
キョン「(んーやっぱ面倒くさいかも…)」
鶴屋「っ!キョンくん…早、いよ…あっ…」
キョン「ハァ、ハァ」
鶴屋「う…んぁ…」
キョン「(締まりは最高だな。ハルヒみたいに途中で緩くならない)」
鶴屋「ぁあ…ハァハァ・・・」
キョン「鶴屋さん出します」
鶴屋「な、中は駄目…」
キョン「うっ…」
  :

231 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 04:48:49.57 ID:wBggEai60

キョン「すいません…」
鶴屋「大丈夫にょろよ。アフターピル処方してもらうにょろ」
キョン「…なにか歌いますか?」
鶴屋「キョンくん。」
キョン「はい」
鶴屋「抱きしめてもらって良いにょろ?」
キョン「いいですよ」
鶴屋「ふー安心する」
キョン「(チュッ)」
鶴屋「(チュ)」
キョン「ハハッ」
鶴屋「ふふ」
  TLLLLL
ガチャ
キョン「はい」
谷口「あと10分で退室時間ですが延長なさいますか?」
キョン「いえ、しません。でます」
谷口「分かりました。隠しカメラの映像はDVDに焼いて明日渡す」
キョン「おう。宜しく」
鶴屋「もう時間かいっ?」
キョン「そうです。出ましょう。」

谷口「二名様ご利用三時間で1060円になります」
キョン「ほい、2000円。釣りはやるよ。そのかわり明日忘れんなよ」
谷口「おk。ありがとうございましたー」
鶴屋「なんかの約束かい?」
キョン「ああ、宿題のノートですよ」
鶴屋「へーえ」
キョン「時間遅いですから家まで送りますよ。行きましょう」

233 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 04:58:59.88 ID:wBggEai60

キョン「それじゃ、おやすみなさい鶴屋さん」
鶴屋「うん、おやすみ…にょろ」
    :
キョン「すっかり遅くなったな…帰って寝よう。」
   「こんにちは」
キョン「お前こんなところで何してるんだ?」
古泉「いえ、ちょっとした夜の散歩ですよ」
キョン「こんな街灯も無い暗い路地をか?」
古泉「…少しばかりお時間を借りていいでしょうか。案内したいところがあるんですよ」
キョン「涼宮がらみで?」
古泉「涼宮さんがらみで」


鶴屋編、了。

234 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 05:18:29.64 ID:wBggEai60

俺はなぜこのよく見知った優男の運転する自転車の後ろに座っているのだろうか
どこか湿った6月の空気と一日の9割方を終えた時間の闇を切り裂きながら自転車は走る
「で、どこへ行こうと言うんだ?」
古泉は振向かず答える
「良い所ですよ」
こいつやハルヒが良い所と称した場所で俺が同じように良いと思えたことが過去に一体何回あっただろうか
恐らく恐ろしく少ないだろう。今記憶を辿る限りは一度もない気もするが。
「ところであなたはセックスをしたことはありますか?」
何がところでだ。話の内容が急カーブどころか消える魔球のごとくすっ飛んでいる
「あるよ。俺ももう18だからな。普通だろ?」
「…そうですね。」
自分から聞いてきた割に古泉は会話を続けることもせず、自転車をこぐのに集中したようだ
なんだというのだろう。こいつはもしや童貞なのだろうか
性格はともかく顔は正直言って羨まれるレベルであるし、放っとけば女が寄ってくるだろうこいつが
そういう経験が無いというのは少々意外なところだが
「お前は無いのか?」
沈黙に耐えかねさっきの質問を返す
「…僕もありますよ。ただ、後ろはまだなんです」
後ろ。考察してみよう
後ろ。つまり前の反対だ。ああ、考察するまでも無い
「聞きたいことがある」
「なんでしょう?」
「なにが目的d
「着きました」
俺の言葉をさえぎり古泉は自転車を止め、到着を知らせた

239 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 05:35:56.28 ID:wBggEai60

妙にチカチカしたライトが光る建物がそこにあった
「どこだここは」
なんとなく分かってしまうものの早とちりの勘違いであったら救いがある
「ラブホテルです」
だよな。で、男二人で男女の夜の営みをするための施設へ来た理由はなんだ?
「…僕と寝てください」
「断る」
俺はSEXは好きだが、こっち方向のSEXの趣味は無い
「どうしてもですか」
「どうしてもと言うか、どうして俺なんだ?」
古泉は俯き答えない。まるで好きな人を呼び出して告白する寸前の女の子のように
「…僕は」
ものすごく嫌な予感が俺の脳裏を駆け抜ける
「あなたが好きなんです」
ああ、神よ。なにが悲しくてこんなセリフを同性から聞かせられなければならないのでしょう
「駄目ですか?」
俺は薄暗い中でホテルの外灯が照らす古泉の顔に死にそうなほど潤んだ瞳を見た
こいつが俺の反対の性別であるなら迷わず俺はその唇を奪うだろう
だが、こいつは男だ。
「悪いが古泉…俺はそっちの気は無いんだ。すまん」

242 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 05:58:59.68 ID:wBggEai60

「そうですか」
どうやってここから家に帰ろうか、そう思案していると後ろに気配を感じ振り返る
「新川さん…?」
我がSOS団の合宿がある度に顔を合わせている老紳士がそこに居た
「お久しぶりです」
「なぜここに…?」
さっきの10倍以上の嫌な予感を脳内で否定しながら俺は言った
「新川さんは僕がお呼びしました。本当はもう少しあとで登場する予定だったのですが」
俺は瞬間的に身の危険を察知し振向きざまに地面を思い切り蹴った
だが、エネルギー消費もむなしく俺は両脇から滑り込まされた新川さんの腕に捕まっていた
「できれば手荒なことはしたくありません。一緒に来ていただけますか?」
俺に発動を許された拒否権はなく、二人に連れられ俺はホテルの一室へと入った
「アメニティグッズはそれなりに揃ってますね」
「ローションさえあれば取りあえずは大丈夫でありましょう」
さきほどよりオクターブ上がった声ではしゃぎ調子で会話をする二人の後姿を見つめながら
つい二時間前に目の前にあった天国を思い返していた。
「シャワー浴びてきます」
学校では見せたことの無い天使のような笑顔で古泉は風呂場へと消えた
「新川さんもそっちの気の人なんですか?」
紅茶のパックの入ったカップにお湯を注いでいる老紳士の後姿に問いかけた
「ええ。ただ、わたしは古泉と違ってバイではありません」
バイではありません。か…ある意味で古泉より強い意志を感じる

244 名前:10 ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 06:18:15.21 ID:wBggEai60

「ちなみにタチが多いですな」
そんな専門用語を使われてもさっぱり分からないが分からなくてもいいから流しておこう
どうすればこの空間から逃れられるだろう
そんなことを考えダブルベッドの端に座り考えていると浴室のドアが開く音がした
「お待たせしました」
別に待ってなどは居ないのだが、こいつの頭の中では俺は古泉を待っていたのだろう
「あなたは初めてなのですよね?」
あたりまえだろ。
「僕もなんですよ…」
それはさっき聞いた
「新川さん、教えてもらえますか?」
「よろしいでしょう。まずは…」
俺はそこで意識をきった。気付けば俺は家の玄関で倒れていた
あのあと何が行われたのかは知る由も無い。

今は、ただ、尻の穴が痛い。


古泉一樹編、了。

271 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 13:46:14.97 ID:wBggEai60

ハルヒ「肉じゃが美味しい?」
キョン「ああ、美味いよ。」
ハルヒ「本当?良かった。頑張って作ったんだから」
長門「…わたしの肉じゃがの方が美味しい」
ハルヒ「…え」
キョン「ん、頂くよ……これは、美味い。…長門、お前プロか?」
長門「完成に2時間かかった」
キョン「そんなにか?長門はやることが違うなー」
ハルヒ「…なによ」
長門「涼宮ハルヒの肉じゃがは少し甘すぎる」
キョン「あ、そうなんだよ。甘党なのか何なのか知らないが、ちょっと甘さがしつこいと思った」
長門「それにじゃがいもに芯が残っている」
キョン「そうそう、それも気になった。時間短縮のために味を犠牲にしちゃ意味無いよな」
ハルヒ「…ひどい」
キョン「ハルヒ、お前ちゃんと料理しろよ」
ハルヒ「あたし、頑張ったのに」
長門「結果が全て。頑張っても美味しくないなら意味は無い」
キョン「そだぜハルヒ。長門の言うとおりだ」
ハルヒ「キョンの馬鹿っ!」
キョン「あ、ハルヒっ……行っちまった。言い過ぎたかな」
長門「あなたは悪くない。これぐらいは普通」
キョン「そうか?」
長門「そう」
キョン「そっか。ところで長門、あの鍋は何が入ってるんだ?」
長門「あれはマグロの兜煮」
キョン「そんな料理まで作れるのか。すごいな長門」
長門「食べる?」
キョン「いいのか?食べるよモロチン!」

273 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:01:05.59 ID:wBggEai60

ハルヒ「キョンの馬鹿…」
みくる「あ、涼宮さん」
ハルヒ「みくるちゃん…」
みくる「ど、どうしたんですか?な、なんで泣いてるんですかっ?」
ハルヒ「キョンがね、キョンがあたしの手料理を不味いって…人間の食べる物じゃないって…」
みくる「(現実あんま美味くないよな…)そ、それは酷いですね!わたしがキョンくんに一言言っておきます
     キョンくんはどこに居るんですか?」
ハルヒ「有希の家」

pンポーン
みくる「みくるでしゅ」
長門「…ただいま留守にしています。ご用件のある方はピーッという発信音のあと速やかにお立ち去りください」
みくる「ちょっと!長門さーん」
長門「冗談。ユニーク」
ウィーン(自動ドアの開く音
みくる「(ったくあの根暗め。おまえのはギャグか本気か判断つかねーんだよ)」
キョン「あ、朝比奈さんいらっしゃい」
みくる「キョンくん!」
キョン「へ、なんですか?」
みくる「あまり涼宮さんを苛めちゃダメですよ」
キョン「いじめ?俺が?」
みくる「涼宮さんの手料理食べて不味いとか人間の食べる物じゃないって言ったんでしょ?」
キョン「え!俺そんなこと言ってませんよ。ただちょっと甘すぎるかなって感想言ったぐらいですよ」
みくる「そうなんですか?」
長門「間違いない。涼宮ハルヒは大げさすぎる」
キョン「ハルヒそんなこと言ってたのか。そんなに俺を悪者にしたいのか?がっかりだ」

277 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:12:15.48 ID:wBggEai60

みくる「涼宮さんの料理まだ残ってますか?」
長門「…少しなら」
みくる「味を見てみたいので頂けますか?」
長門「少し待ってて(…食べないからゴミ箱に捨てたが…朝比奈みくるなら大丈夫か)」
コトッ
みくる「これですか?…見た目は普通ですね。…なんか生臭くないですか?」
長門「最初から生臭かった」
みくる「そ、そうですか。いただきますね」
キョン「どうですか?」
みくる「不味いですね」
長門「涼宮ハルヒは料理の才能が無い」
キョン「やっぱ不味いよな。本人の前だからいえなかったけどさ」
みくる「これは言われても仕方ないですね」
長門「涼宮ハルヒはたかが団員5人の団長になったからと言って調子こきすぎている。」
キョン「たしかにそうだよな。団を作る前はまだマシだったけど、作ってからはマジ酷いぜ」
みくる「わたしも無理やりコスプレさせられたりして本当は腹立ってます」
長門「少しお灸をすえるべき」
みくる「…そうですね」
キョン「俺も賛成だな」

283 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:18:26.76 ID:wBggEai60

長門「わたしに考えがある」
みくる「なんでしゅか?」
長門「…。……。」
みくる「…なるほど。それはいいですね」
キョン「みんなでってのはちょっとやりすぎじゃないか?」
みくる「何言ってるんですかキョンくん。涼宮には…あの女にはこれくらいやらねーと駄目なんだよ!」
キョン「お、落ち着いて…」
みくる「はぁ…じゃあそういうことでいいですね。キョンくん」
キョン「はい…分かりました」
長門「ユニーク」

286 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:29:50.50 ID:wBggEai60

翌日

ハルヒ「…キョン…お、おはよっ」
キョン「…ああ」
ハルヒ「き、昨日はごめん」
キョン「…ああ」
ハルヒ「怒ってる?」
キョン「…別に」
ハルヒ「怒ってるじゃない…」
キョン「少し黙っててくれ」
ハルヒ「…」

放課後

ハルヒ「みんな揃ったわね。今日は夏休み初日からの合宿についての話し合いよ!場所はもう決まってるけどね。古泉くん」
古泉「はい。今回は僕の知り合いが有名な某避暑地でペンションを経営しているので
    そちらを使わせてもらえることになっています」
キョン「…悪いけど俺はパス」
ハルヒ「え…」
古泉「え…」
みくる「わたしもその日はちょっと。実家に帰らなければならないので」
長門「私も実家へ帰省する予定がある。」
ハルヒ「そんな!駄目よ!団員は強制参加よっ!」
キョン「こっちの予定も考えろよ!」
這うr費「えっ…」

290 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:37:31.13 ID:wBggEai60

みくる「そうですよ涼宮さん!そういうことはちゃんとみんなに確認してから決めるべきです!」
ハルヒ「みくるちゃん…」
長門「団長だからといって全てが罷り通ると思っているならそれは勘違い。」
古泉「みなさん、どうしたんですか?おかしいですよ?」
みくる「古泉は黙ってて」
キョン「お前は黙ってろ」
長門「黙れガチホモ」
古泉「…」
ハルヒ「みんなひどい…合宿の日取りについて勝手に決めたのは謝るわ
     けどそこまで言わなくてもいいじゃない!」
キョン「あのな、ハルヒ。みんなもう我慢の限界なんだよ。分からなかったか?」
みくる「そうです!毎回毎回セクハラまがいの事されて、わたしいつまでも黙っては居ませんよ!」
ハルヒ「そんな…なんで…」
長門「(良い感じだわー♪)」

294 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:48:27.21 ID:wBggEai60

キョン「とにかく、俺は今回はパスだ」
ハルヒ「待って!じゃあ合宿の日取り変えるから!大丈夫よね?古泉くん?」
古泉「え、それはちょっと難しいです…夏は予約でいっぱいなんですよ。
    それを好意で貸してもらってる訳ですから、日を改めるとなれば予約のキャンセル待ちになると思います…」
キョン「決まりだな」
みくる「決まりですね」
長門「…だな。」
ハルヒ「…」
PLLLL
古泉「…すいません。急なバイトが入ってしまいました。申し訳ありませんがこれで失礼します」
ハルヒ「古泉くん…」
キョン「さて、じゃあ俺もう帰るわ」
みくる「わたしも帰ります。鶴屋さんとケーキバイキング行く約束してるんで」
長門「私はコンピ研へ行く」
キョン「じゃあなハルヒ」
みくる「じゃあね涼宮さん」
長門「じゃあの」
ハルヒ「なんで…なんでなの…」

296 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 14:56:16.06 ID:wBggEai60

よkじつ

ハルヒ「…」
キョン「ふあーぁ…寝みい…」
ハルヒ「ね、ねえ、キョン…」
  ガタッ
ハルヒ「あっ…」
キョン「谷口ー、昨日のローゼン見たか?」
谷口「あ?なんだよ急に。ローゼンってなんだよ」
キョン「ローゼン名電だ。知らないのか?」
谷口「しらねー。なんだまたアニメか?」
キョン「そうだ。面白いんだぜ!まあ俺は原作のほうが好きだけどな」
谷口「本当キョン、お前オタクになっちまったな」
キョン「これくらい普通だろ」
谷口「普通はローゼンなんて言われてもわかんねーよ」
   :
   :
ハルヒ「キョン…」

298 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 15:03:57.43 ID:wBggEai60

部室

ガチャっ
ハルヒ「…誰も居ない…有希も…」
古泉「おや?どうしましたか涼宮さん?」
ハルヒ「古泉くん…」
古泉「え…なぜ泣くんです。なにかありましたか?」
   :
   :
古泉「そうなのですか…そんなことが」
ハルヒ「あたしは…ひっく…あたしは今まで通りしてるのに…ひっく…なんで…」
古泉「(なにかおかしいですね)」
ハルヒ「確かに勝手に決めたのは悪かったけど…ひっく…去年だってそれで行ったじゃない…
     なんでキョンは冷たくするの…うぅ…あたしそんなに悪いことしたかな…」
古泉「いえ、そんなことありませんよ」
ハルヒ「じゃあなんで…」
古泉「すいません。分かりません」
ハルヒ「…ごめん今日はもう帰る」

古泉「(…直接聞いてみるしかありませんね)」

305 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 16:36:10.89 ID:wBggEai60

キョン「ん?…古泉。俺ん家の前で何してんだ?」
古泉「少しお時間構いませんか?」
キョン「…涼宮がらみで?」
古泉「涼宮さんがらみで」

308 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 16:45:26.77 ID:wBggEai60

古泉「最近のあなた達の態度はどういうことです?」
キョン「態度?」
古泉「涼宮さんに対しての態度です」
吸音「別に普通だろ?」
古泉「普通ではありません。以前とは明らかに違うじゃありませんか」
キョン「…俺な、もう疲れたんだよ。あいつの我侭に付き合うのに」
古泉「しかし、その我侭を聞いているから世界は保たれているのですよ?
    最近は閉鎖空間の出現回数も落ち着いていました」
キョン「古泉…お前は真面目だな。俺はもうあいつにへつらうのは無理だ」
古泉「本気ですか?」
キョン「ああ」
古泉「長門さんや朝比奈さんも同じ見解ですか?」
キョン「そうだ」
古泉「そうですか…分かりました」
キョン「俺達はもう部室には行かない。二人で頑張ってくれ。じゃあな」
バタン
  :
TLLLL
古泉「はい。…またですか?さきほど壊してきたばかりですよ?…ええ、はい…分かりました。すぐ向かいます
    (これでは体がもたない…なにか解決策を見つけないと…)

309 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 16:58:59.78 ID:wBggEai60

キョン「(今日もハルヒは休みか。大分参ってるようだな)」
谷口「なあキョン、最近涼宮来てねえがなんかあったのか?
    あいつは中学のときからエキセントリックなやつだったがこんなに学校を休むようなことは無かったぜ?」
キョン「…さあな。アニメにでも嵌って引きこもってるんじゃないか?」
谷口「アニメって。お前じゃあるまいし」

昼休み

長門「涼宮ハルヒは今日で四日連続で休んでいる」
キョン「まあだいぶ参ってるんだろうな。なんせ味方が古泉一人だけだからな」
長門「その古泉一樹も最近学校へ来ていない」
キョン「そうなのか?クラスが離れてるから知らなかったが」
みくる「なにかあったんでしょうか」
長門「恐らく閉鎖空間の対処に忙しいのだと思う」
キョン「そんなに多いのか?」
長門「この頃は多い日には一日10回以上出現するのを確認している」
みくる「そんなに…」
キョン「…なあ、もうそろそろ良いんじゃないか?もうハルヒも反省しただろ」
みくる「そ、そうですよね。もういいんじゃないでしょうか」
長門「まだ駄目」
キョン「なぜだ?」
長門「私の考えではあと1週間は必要」
キョン「そうなのか。可哀想だがそうするか…」

311 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 17:19:19.72 ID:wBggEai60

キョン「(ん?ハルヒ…学校来たのか)」
ハルヒ「…」
キョン「よう、ハルヒ。久しぶりだな」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「…」
キョン「…」

昼休み

キョン「あれはやばいと思うんだが…」
長門「あと少し。いまはまだ早い」
みくる「…そう言えば最近古泉くんも部室来てないみたいですね。
    昨日久しぶりに部室行ってみたんですが軽く埃が積もってました」
キョン「確かに…最近廊下であいつとすれ違うこともないですね…」
長門「古泉一樹は今病院に入院している」
キョン「なに?」
みくる「本当ですか?」
長門「本当」
キョン「なぜだ?そんなに閉鎖空間が多いのか?」
長門「多い。彼は神人の退治でミスを犯し深手を負った」
キョン「なんで教えてくれなかったんだ」
長門「必要ないと判断した」
キョン「今日、今すぐ会いに行こう」
みくる「わたしも行きます」
長門「行っても無駄」
キョン「なぜ?」
長門「彼は今ICUに入っている。立ち入ることは出来ないし、無論話すことも出来ない」
キョン「そんな…そこまで酷いのか」

315 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 17:39:52.43 ID:wBggEai60

キョン「容態は悪いのか?」
長門「そこまでは分からない」
キョン「そうか。じゃあやはり俺は会いに行ってくるよ。古泉とは話せなくても医者から聞けば分かるだろ」
みくる「わたしも行きます」
長門「そう」

病院

キョン「この病院か。行きましょう朝比奈さん。5階のICUらしいです」
みくる「はい」
   :
キョン「ん?なにか騒がしいな」
みくる「なんでしょう…?」
ナースA「Sさん!先生呼んできて早くっ!古泉さんっ古泉さんっしっかりしてください!」
ナースB「バイタル下がってます!70の50ですっ!」
ナースA「先生早くっきて下さい!」
ナースB「古泉さんっしっかり!」
医者「どうしたっ!?」
ナースA「古泉さんの容態が!」
医者「バイタルは!?」
ナースB「50切りました!」
医者「まずいっ」
ナースB「古泉さんっ」

キョン「なっ…」

316 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 17:50:31.83 ID:wBggEai60

キョン「…冗談だろ」

ナースA「あなたたちここは立ち入り禁止よ!」
医者「おい、A君!そんなの良いからあれ持ってきてくれ!早く」
ナースA「はっ、はい!」
ナースB「バイタル下げ止まりませんっ!」
医者「早くしろ!」
ナースB「先生っ!」
  ピー-ーー
医者「そんな…」
ナースB「古泉さん・・・」
医者「まずい・・・機関の関係者なのに…」
ナースB「キカン?」
医者「君は知らなくていい!A君、電気ショックだ!」
ナースA「はいっ!」
医者「行きます」
   ドンッ!
ナースA「戻りません」
医者「くそっもう一回!」
  ドンッ!
ナースA「駄目です」
医者「くそっ!…もう…駄目だ…施し様が無い…」
ナースA「…どうするんです」
医者「ご家族と…機関に連絡を…」

キョン「嘘だろ…」
みくる「そんな…」

318 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 18:06:20.83 ID:wBggEai60

   :
女生徒A「知ってる?9組の古泉くん亡くなったんだって」
女生徒B「え、9組の古泉って、あのイケメンの人?」
女生徒A「そうそう。」
女生徒B「えーなんでなんで?」
女生徒A「うちのお母さんの話だと古泉くん何かやばいことに巻き込まれたらしいよ」
女生徒B「マジでー?怖いねー」
   :
   :
キョン「(なんでだ?どこで狂った?俺がハルヒへの態度を変えたからか?なんでだ?)」
岡部「お前ら席に着け。…もう知ってる奴も居るだろうが9組の古泉一樹くんが昨日亡くなった
    死因は心臓麻痺だ。前から心臓が悪かったらしい。それで…」
キョン「(…嘘だっ!くそっなんでこんなことになったんだ。長門!)」

昼休み

キョン「長門っ!!」
長門「…なに」
キョン「お前、こうなること分かってたのか?」
長門「可能性については把握していた」
キョン「なぜ止めなかった」
長門「なにを」
キョン「俺や朝比奈さんのハルヒに対する態度を」
長門「自分で考えない人間に未来は無い。あなたも…そう」
キョン「なんだと?」
長門「わたしは閉鎖空間の出現頻度について何度かあなたに教えた
    なぜあなたはそれを知りながら態度を改めなかった?
    涼宮ハルヒの感情は主にあなたによって左右される。
    あなたが冷たくすれば彼女はその分不安定になる。そして閉鎖空間を生む
    あなたはそれを分かっていたはず。それなのになぜ止めなかった?自分で考え止められたはず」

320 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 18:19:26.34 ID:wBggEai60

キョン「しかしっ!」
長門「時は戻らない。古泉一樹の時間も…涼宮ハルヒの時間も」
キョン「…ハルヒ?ハルヒがどうしたんだ!?」
長門「あなたは気付かなかった?涼宮ハルヒの変化に」
キョン「くそっ!」
   バタンッ
キョン「(ハルヒは今日は学校には来てない。となると家か…)」
    :
みくる「長門さん、あなたいったい何をしようとしているの…」
長門「…」

ピンポ−ン
涼宮母「はい、どなたでしょう」
キョン「すいません、俺、涼宮さんの…いえ、ハルヒさんの友達です。張る悲惨いますか?」
母「あら、ハルヒのお友達?でもごめんなさい。ハルヒはさっきフラッと出て行っちゃって」
キョン「ど、どこに行ったか分かりますか?」
母「んーさあ。ごめんなさいわからないわ」
キョン「そうですか。分かりました。失礼します。」
母「ごめんなさいね」
キョン「くそっどこ行ったんだよ!」

325 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 18:39:49.41 ID:wBggEai60

キョン「ハルヒの心の変化?わかんねえよ!くそっ俺一人じゃ駄目だ」
PLLLL
みくる「はい。」
キョン「朝比奈さん、ハルヒ探すの手伝ってください」
みくる「…分かりました。今どこですか?」
キョン「東町の辺りです」
みくる「そう。じゃあわたしは西町を探します。1時間後に何時もの喫茶店の前で落ち合いましょう」
キョン「わかりました。…あいつの行きそうなところ…どこだ…考えろ…」
   :
ハルヒ「あたし何してるんだろう…学校も行けなくて、キョンにも嫌われちゃったし
     SOS団は解散して、古泉くんは…もう居ない。
     なんでだろう。あたしそんなに悪いことしたかな…
     みんな喜んでくれると思って内緒でやったのがいけなかったの?
     あたし一人ぼっちだよ…誰か…助けてよ……キョン…助けて…」
   :
キョン「くそっ見つからない…朝比奈さんっ」
みくる「キョンくん…」
キョン「なにか見つかりましたか?」
みくる「こっちは全然だめでした…」
キョン「そうですか…どこに居るんだハルヒ…」

328 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 18:53:55.18 ID:wBggEai60

谷口「あれ、キョン。こんなとこでなにやってんだ?…朝比奈先輩と二人で」
キョン「悪い。今忙しい。ハルヒを探してるんだよっ」
谷口「涼宮を?涼宮ならさっきみたぜ」
キョン「なに!?どこでだっ!」
谷口「いてっ。襟掴むなよ…A駅だよ。」
キョン「A駅?(10分で行けるな)」
みくる「行きましょう、キョンくん」
キョン「はい。ありがとよ谷口!」
谷口「なんだあいつ…」

333 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 19:11:34.16 ID:wBggEai60

キョン「着いた…」
みくる「まだ居るでしょうか」
キョン「とりあえず駅の中探してみましょう」
きむる「あっ…」
キョン「どうしました」
みくる「あの、外のあの森の入り口…あれ涼宮さんじゃ」
キョン「…ハルヒ!行きましょう!」
   :
キョン「くそっ見失った…」
みくる「すいませんわたしが転ばなければ…」
キョン「ハルヒーッ!!居たら返事してくれー!」
みくる「涼宮さーん!」
キョン「駄目か…朝比奈さん。手分けして探しましょう。まだこの森に居るはずです」
みくる「わkりました。見つけたら連絡します」
キョン「宜しくお願いします。気をつけて」
  :
ハルヒ「キョンの声…?…幻聴よね…あたしもう駄目だな…もう生きてく自信ない
     ずっと一人で居ればよかった…そしたら失うことも無かった
     一人の寂しさに気付くことも無かったのに…キョン…」

335 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 19:28:02.58 ID:wBggEai60

キョン「居ない…どこに居るんだハルヒ…
     お前まで失うわけにはいかないんだ…頼む早まらないでくれ」
  :
ハルヒ「森抜けちゃった……あれ?…学校が見える……そうか、ここ高台だったんだ
     懐かしいな…学校。もう行くことも無いんだろうな…
     本当なんでこんなことになったんだろう…
     古泉くんが居てみくるちゃんが居て有希が居て…キョンが居る
     当たり前だと思ってたのに…なんでこんな簡単に壊れちゃうんだろう…」
  :
キョン「(ガサッ)…あれは…!……ハ、ハルヒっ!!」

344 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 19:57:16.69 ID:wBggEai60

キョン「ハルヒっ!」
ハルヒ「…キョ、ン?」
キョン「やっと、見つけた…」
ハルヒ「(ああ駄目だ・・・幻覚まで見るようになっちゃおしまいね…)」
キョン「おい、ハルヒ!止まれ!そっちは崖だ!」
ハルヒ「…キョン?本物…?…なんでここに…」
キョン「ずっと探してたんだよっ!」
ハルヒ「そっか…ごめん…ごめんねキョン…あたしずっと謝りたかったのに…」
キョン「謝るのは俺のほうだ、お前には悪いところは一つも無い!いいから止まれ!!」
みくる「キョンくんの声…?」
ハルヒ「ごめんなさい…あたしなんかが関わったから…ごめんなさいごめんなさい…ごめんなさい…」
キョン「もう良いから!今そっち行く、待ってろ。動くなっ!」
みくる「ハァハァ…キョンくん、どこっ…?」
ハルヒ「駄目なんだあたし、気付いたの…あたしは非常識な人間だって。生きてるだけでみんなに迷惑をかける
     あたしなんか生きてちゃ駄目なんだよ」
キョン「そんな馬鹿なことがあるか!つまらんこと言ってないで黙ってこっちへ来い」
みくる「ハァハァ…ハァ…見つけたっ…涼宮さんも…」
ハルヒ「良いの。あたしはみんなから嫌われて当然の人間なの。
     今まであたしなんかに付き合ってくれてありがとう…ごめんね


                                            ……さよなら」

キョン「や…止めろおぉぉおおぉお!!!!」

348 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 20:17:02.77 ID:wBggEai60

腕を伸ばせば届く位置に居たハルヒが不意に遠くなる
「ハルヒー!!!!」
俺は叫びながら無意識のスピードで崖の向こうへ飛んだ
ドンッ!
ハルヒの体が崖の上に押し戻されるのを視界ぎりぎりに捉え、俺は宙に浮いていた。いや、落下したと言うべきか

みくる「そんな…」
ハルヒ「…なんで」
みくる「キョンくんが…」
ハルヒ「なんで…なんでっ…キョンーーーー!!!!」
   :
   :
長門「来た…。
    …涼宮ハルヒによる環境状況への干渉を確認。かなり大規模な改変が起こる…」

357 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 20:49:35.07 ID:wBggEai60

   :
   :
教師A「…もう知っている人も居るかも知れませんが、隣のクラスの男子生徒が隣町で今朝早くに遺体で発見されました
     事件か事故かはまだ明らかになっていません。
     マスコミの取材が来るかもしれませんがこの事には極力答えないようにしてください」
生徒A「キョンとか言うやつだよな?」
生徒B「そうそう涼宮とよくつるんでた奴」
生徒A「涼宮に殺されたんじゃねーの?」
生徒B「ばっか。そういうこと言うなよ…」
教師A「A、B…あとで職員室へ来なさい」


部室

みくる「説明してもらえますか?…長門さん」
長門「……涼宮ハルヒの力は弱まっていた。観測を始めて、初めて三ヶ月以上何も変化の無い日が続いた
    そして統合思念体は私に命令を出した。私はそれを実行した」
みくる「それが今回の一連の騒動ですか?」
長門「そう。かつて朝倉涼子がしようとしたことと同じ。
    涼宮ハルヒに一番影響を与える存在である彼の死を彼女に見せることで涼宮ハルヒは何らかの情報の改変を行う
    そこから得られる情報を手に入れるのが目的。
    現に今までに類を見ないレベルの情報爆発を観測した」
みくる「そのためにキョンくんや古泉くんを殺したんですか?」
長門「…私は何も手出しはしていない
    全てはそれぞれの選択の結果。…あなたも含めて」
みくる「…」

359 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 21:06:59.78 ID:wBggEai60

みくる「長門さん、大きな情報改変が行われたと言いましたけど、
     なにも変わっていないじゃないですか。それはなぜなんですか?」
長門「…厳密には世界は作り直された。彼や古泉一樹の存在と共に。
    けど涼宮ハルヒはそのとき自分の力に気付いた。
    世界を作り直し、死者を蘇らすと言う常識を無視した力を発動した自分に。
    自分の中の非常識が自分の力で世界の常識に成り代わる。彼女はそれに気付いてしまった
    そして彼女は『作り直した世界を作り直す前の世界へと作り直す』という決断を下した」
みくる「そんな…」
長門「そして最後に自分の存在の消滅を願い、この世界から消えた。
    涼宮ハルヒはもう居ない。次第に周りも彼女のことを忘れていく」
みくる「そんなことって…」

361 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 21:23:59.84 ID:wBggEai60

長門「私は今回の大規模改変により自律進化の閉塞状態を打開する情報を得た。
    そして涼宮ハルヒも消滅してしまった。だからもうここには用は無い。
    朝比奈みくる…私は一両日中に消える」
みくる「そうですか…短い間でしたけど楽しかったです」
長門「…じゃあ。」
   :
みくる「…はい、朝比奈です。…ええ、分かりました。準備が整い次第そちらへ帰還します」
鶴屋「おーみくるっ、何してるんだい?」
みくる「鶴屋さん、…今まで…ありがとうございました」
鶴屋「えっ、なんだい急に。変な子にょろね、みくるはっ」
みくる「ふふ…そうですね」
  キーーン
鶴屋「……あれ?あた何してたにょろ…さっさと帰るにょろっ」

みくる「…さようなら、鶴屋さん…」
   :
   :
みくる「部屋も片付けたし…これで終わりかな…

    ・・・時間移動を申請します。申請時間は……」

365 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 21:40:43.35 ID:wBggEai60

谷口「…キョンの荷物ってこれだけか?」
国木田「…キョンは文芸部に入ってたから、部室のほうにも何か荷物があるかも」
谷口「一応見ておくか」

部室

谷口「なんだこれ?」
国木田「ここ文芸部の部室で間違いないよね?」
谷口「なんでこんなコスプレ衣装が置いてあるんだ?それに盤ゲーム。荷物だらけだな」
国木田「そのわりに不思議なほど本棚はガラガラだね。」
谷口「キョンの私物はなさそうだな」
国木田「あれなんだろう、その三角錐のやつ」
谷口「団長って書いてあるぜ」
国木田「団長?なんだろうね」
谷口「さあな。もういいだろう。キョンの荷物なさそうだし」
国木田「そうだね。」

  ガチャ…


涼宮ハルヒの了知、了。

366 名前: ◆..//D9l9UA [] 投稿日:2008/05/10(土) 21:52:43.27 ID:wBggEai60

終☆わ☆り  です。

スレ乗っ取って長々と書き連ねてしまいましたが、終わりです。
保守してくれた方、読んでくれた方ありがとー
あと、アイデアの切っ掛けをくれた>>1さんにもありがとー



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