有希、頭をよくしてあげよう


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:古泉「さ、また見ますか。」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 11:04:53.56 ID:PsIr9/2W0

長門「もふもふ」
キョン「……」

長「もふもふ」
キ「あ」

長「?なに」
キ「ジャム…口のよこ。ついてるぞ…」

長「あっ…」
キ「ははっ」

長「…」
キ「…」

キ「…どうした?」
長「ん、ううん…(ふきふき)」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 11:19:56.77 ID:PsIr9/2W0

キョン「名画座に連れて行ってやろう」
長門「なに見るの?」

キ「小さな恋のメロディだ。おもしろそうだろ」
長「かわいい題名…」

キ「よし、そうと決まったら準備だ」
長「うん」

キ「はやくジャムパン食べちゃいなさい」
長「あっ…うんっ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 11:35:33.85 ID:PsIr9/2W0

テクテク

長門「……!」
キョン「……えーと、なんだ。いい天気だなあ。長門?」

長「…(ぐいッ)」

キ「お。なんだ。どうした?なんか見つけたのか」

長「あれ」

キ「?、道路標識?気になるのか」
長「…」

キ「ああ、あの絵か?あれはな長門、歩行者専用のしるしだ」
長「…(ふりふり)」

キ「ぱっと見て、お父さんかな。父娘に見えるが、一説には誘拐のまさにその現場なのではないかとも……。長門?」

長「…(ショボン)」

キ「なんだよ。なーにが不満だってんだよ」

長「…ぐすっ」

キ「お。おいおい?!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 11:42:05.20 ID:PsIr9/2W0

長「…ぐすっ。ズズーッ……」
キ「おーい。機嫌直してくれよー」

長「あ…」
キ「ん?」

長「マタンゴ…」
キ「ばっちいもの触るんじゃありません!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 11:53:20.28 ID:PsIr9/2W0

キョン「始まっちゃうぞ!急げ」
長門「ジーッ…」

キ「おい?!早くハヤク!」
長「あの、あの…」

キ「なによ?!トイレか?」
長「ちがっ…」

キ「ならホレ!急げ!」
長「ポップコ……ん(ジワリ)」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 12:02:14.05 ID:PsIr9/2W0

キョン「間に合ったな」
長門「…(ジワリ)」

キ「いいか長門。映画が始まったらしゃべっちゃいかんぞ」
長「…ごめんね……」

キ「ん?何がだ」
長「手のかかる女だと思ってるんでしょ。犬なんかよりずっと…」

キ「なななっ、な」
長「絶対にしゃべらないから…安心して。ね?」

ブーーーーッ

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 12:07:13.91 ID:PsIr9/2W0

キ「ほ、ホラッ。もう始まるから」

長「くしゅん…!」

キ「あ…」
長「……(ジワリ)」

キ「あ、あ、あ、くしゃみはしかたなかったな。な?」

長「…(ジワリ)」

キ「生理現象だから…」

長「迷惑…だよね…(ふきふき)」

キ「洋服で手を拭くんじゃありません!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 12:12:38.06 ID:PsIr9/2W0

キョン「(言い過ぎたか…)」

キ「(後で謝るか…)」

キ「(映画、頭はいんねえ…)」

キ「(長門は…)」チラッ

キ「……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 12:15:03.89 ID:PsIr9/2W0

キ「寝てるし!」

キ「(なんだよ…、せっかく連れて来てやってんのに。)」

キ「おい、起き……」スッ

ピタ

キ「(かわいい…)」


キ「いいか…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 12:48:58.71 ID:PsIr9/2W0

長「ごめんね…途中で寝ちゃった」
キ「随分気持ち良さそうだったぞ」

長「ラスト、どうなったの?」
キ「んー…。ふたりはトロッコに乗って…」

キ「どこへいったか、わかるか?」
長「んー…どこだろ?」

キ「ふたりは
長「待って!」

長「宿題ね。考えておくから」

キ「ははっ。わかったわかった」
長「えへっ…ありがと」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 12:57:54.60 ID:PsIr9/2W0

〜後日〜

店員「すみません。身分証がないとカードをつくりかねます」
長門「そんな…」

古泉「おや?長門さん」
長門「一樹くん…」

ーーー

長「ありがとう」
古「お安い御用ですよ。僕もあのビデオ店にはよく行くんです」

古「珍しいですね。長門さんが映画ですか」
長「うん」

古「小さな恋の…。これまたどういう…」
長「宿題なの。見なくっちゃ」

古「では僕はこれで…」
長「うんっ。ありがとね。ばいばい」ふりふり

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:09:12.48 ID:PsIr9/2W0

長「野菜生活って、すごく得した気分になるよね?」
キ「そうか?」

ボフッ

長「だって、おいしいのに栄養もいっぱいとれるんだよ」カラカラ…
キ「野菜ジュースのカロリーは意外に高いらしいぞ」

長「え?ほーなお?」ゴクゴク
キ「ちゃんとコップに注ぎなさい!冷蔵庫のドアもしめなさい!」

ガゴム
長「いたっ」

キ「あー、ドアに頭はさみよった。言わんこっちゃない」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:13:53.94 ID:PsIr9/2W0

ピンポーン バタム

キョン「長門!ICOCAはちゃんとタッチしなきゃダメだってあれほど……!!」

長門「ごめんねぇ…。ごめんねぇ…。(ジワリ)」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:22:05.32 ID:PsIr9/2W0

長門「ごめんね。犬以下で…」
キョン「そんなこと言うな!パンクだけ聴くな!」

長門「?なに」
キョン「いや、なんでもない。ただの妄言だ」

キ「それよりだ。図書館でも行くか」
長「と…しょかん?」

キ「賢くなりたいならまずは本を読むことだ」
長「本…」

キ「図書館にはたくさんの本がある。あまねく全ての知識が図書館に詰まっていると言っても過言ではない」
長「じゃあ、いく」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:32:59.11 ID:PsIr9/2W0

キョン「さあ、ケータイ小説以外ならなんでも手に取ってながめてみろ」
長門「?ケータイ小説はなんでだめなの?」

キ「きっと身体に障るものに違いないからだ。もっと、ライ麦の22章とかそういうのにしなさい」
長「はあい」

ーーー

キ「決まったか?」
長「うん」

キ「なんだ?星座の名前?」
長「うん。字の本はむつかしくてよくわからなかったから…」

キ「そうか。今日は俺のカードを貸してやるよ」
長「うんっ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:38:01.00 ID:PsIr9/2W0

〜学校〜

ハルヒ「キョン!ちょっと帰り付き合いなさいよね!」
キョン「まてまて。俺は長門を…」

ハ「有希なら古泉君にまかせたわ」
キ「何を勝手に…」

ハ「付き合うのよ?いーい?!」
キ「ハ、はい…」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:41:59.74 ID:PsIr9/2W0

ハルヒ「くあーっ!正直期待以上ね」
キョン「ああ。たしかにうまかった。」

ハ「次はあの店行くわよ!はやく!」
キ「あ、ああ。それよりお前トイレは大丈夫か?後で行きたくなったら…」

ハ「はあ?なによソレ。あたしのこと幼女かなんかかと思ってない?馬鹿にしないでよ」
キ「そ、そうか。悪い…。つい」

キ「(長門…)」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:47:36.80 ID:PsIr9/2W0

古泉「今日は、涼宮さんにとられてしまいましたね…彼」
長門「…」

古泉「長門さん?」
長門「……迷惑かな…」

古泉「え」
長門「手間のかかる面倒くさい犬みたいな女。そう思われてるのかな…」

古泉「それは、彼が、あなたに対して…という意味ですか?」
長門「(コクリ)」

古泉「まさか…そんな」
長門「あたしがもう少し賢かったら…(ジワリ)」

古泉「……」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 13:54:36.36 ID:PsIr9/2W0

キョン「(そうか…。ハルヒだったら、トイレの心配も、電車の切符を買ってやることも、迷子のアナウンスも、全部必要ないのか)」

キョン「(ハルヒとなら変な心配もしなくて済むんだな…)」

キョン「………」


夜 長門宅

長門「賢くなりたい…ぐすっ」

長門「神様…」

長門「あ…。こないだの本」

長門「レティクル座……。神様…」

長門「望み…、」

長門「望み、叶えたまえ」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:02:43.39 ID:PsIr9/2W0

〜長門宅〜

長門「ノゾミ カナエ タマエ」

ペカッ   ショワーーーーー

長門「………!!」

長門「……(ごくり)」

長門「なんか…」

長門「なんか頭がよくなった気がする…」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:09:40.15 ID:PsIr9/2W0

キョン「長門、トイレはいいのか」
長門「いい。心配しないで」

キョン「?そうか」
長門「そう」

キョン「な、何読んでるんだ?長門」
長門「…」スッ

キョン「ド、ドストエフスキー!!どうしたんだ、長門…」
長門「何も。自然なこと。」

キョン「………」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:15:30.57 ID:PsIr9/2W0

キョン「切符買ってやるから、ちょっと待ってr
長門「いい。一人でできる」

キョン「(な……?!)」
長門「どうしたの?はやく」

ハルヒ「あれ?キョンに有希!奇遇ね。キョン、ちょっと付き合いなさいよ」
キョン「ま、またですか。それに俺は長門を家までおくr

長門「いい。一人で帰れる」
キョン「えっ」

長門「さよなら」
キョン「さ、さよなら。さよなら。こんなに天気のいい日に…」

ハルヒ「ほらっ。はやく!」
キョン「あーぁ………」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:20:30.59 ID:PsIr9/2W0

キョン「(なんだ、この違和感)」

キョン「(トイレに余裕な長門?切符も買えて、一人で帰れる…)」

キョン「(あいつはもう…。一人で生きていけるってことか)」

キョン「(俺はもう、あいつには必要ない。 か…。………か)」

キョン「(ジワリ)」

キョン「……!くっ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:26:36.51 ID:PsIr9/2W0

古泉「泣いてるところ申し訳ないんですが…」

キョン「な、なな泣いてない!」

古泉「長門さんの異変に気付かれたようですね。最近、何か彼女にかわったことはありませんでしたか?」
キョン「いや……。特に…」

キョン「……!!」
古泉「どうしました!?」

キョン「マ、マタンゴか!!」
古泉「多分違います」

キョン「…(じわり)」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:31:20.25 ID:PsIr9/2W0

キョン「あ、そういや最近あいつ…。」

キョン「犬以下とか…。迷惑とか、ごめんねって…。」
古泉「それですよきっと!彼女は自分があなたにとって迷惑な存在なんじゃないかと思った…」

キョン「まさか…」
古泉「きっと彼女は自分自身を改変…?

「やっと気付いたか」

キと古「なに?!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:38:16.21 ID:PsIr9/2W0

「俺はレティクルの神様だ。お前達が話しているのはあの賢くなりたいと願った娘のことだろう」

キョン「なんてヘアスタイルだ…!(ごくり)」
古泉「しかも貴様っ!なんだその目の傷みたいなものは!」

レティ神「アイデンティティだ」

レ「で、なんだっけ。あの娘。香…

キョン「有希だ」

レ「そう。有希は今、一時的に賢い。あくまで一時的だ。必ずその時は来る。判断するのはお前だ。」

キョン「判断って、なにを」

レ「賢い有希かそれとも、あとは自分でかんがえろ」

古泉「丁寧な説明をありがとうございます」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:44:34.81 ID:PsIr9/2W0

〜フラッシュバック〜

長門「日本の米はうまいなあ〜」
キョン「あー、もう。ぽろぽろこぼしなさんな」

キョン「それより長門、こないだ貸した金なんだけ
長門「うまいなあ〜」

キョン「かn…
長門「日本の米は、うまあああい」

キョン「…」
長門「うまうま。うまうま。」

キョン「醤油ばっかりかけてないで、おかずも一緒に食べなさい」


ーーーーー

キョン「……長門……!」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 14:50:35.39 ID:PsIr9/2W0

キョン「(そりゃ手間もかかるし心配もかけるし、金だって正直俺が負担してんだから…)」

キ「(でもあいつ自信賢くなりたかったんだよな…。)」

キ「(人並みに本を読んで、映画を見て、一人で切符買って、恋をして…。)」

キ「(俺は賢い長門を望むべきなのか?あいつが一人でも生きていけるように…?)」


古泉「すごい…こんなに顔が近いのに気付かないなんて」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:00:25.26 ID:PsIr9/2W0

〜学校〜

キョン「長門、帰るか?」
長門「涼宮ハルヒがあなたと帰りたいと望んでいる」

ハルヒ「キョーン、帰るわy…
キョン「悪いハルヒ。今日は長門と帰るんだ」

ハルヒ「えっ…」
キョン「長門」
長門「いい。私は一人で帰れる」

キョン「俺は一人じゃ帰れないんだ」
長門「…!」

キョン「来てくれるか?」
長門「……(こくっ)」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:06:44.43 ID:PsIr9/2W0

キョン「歩くときくらい、本しまえよ」
長門「……」

キョン「おっ。あれ見てみろ。道路標識。意味は
長門「歩行者優先」

キョン「そうだ。覚えてるかこの話ししたとき」
長門「…(こくり)」

キョン「親子か?誘拐犯か。それかホラ」
長門「…!!」

ギュッ

キョン「こう見えなくもないだろ」
長門「あ、…あ」

長門「覚えているとは思わなかった」
キョン「ははっ。記憶力は弱いからな」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:12:33.81 ID:PsIr9/2W0

一方〜閉鎖空間〜

古泉「今日はやけに神人がおおいですね…」
新川「ぐふぉっ」

古泉「あ、あらかわさーん!」
新川「あ、あとは頼みます。。私はもうダメだ…」

古泉「目を、目をあけてください」
新川「あとの言葉はネコに聞いてくれ…。ぼくが愛したネコバッキー…」

古泉「遺言動物ですか?!遺言動物ですか?!」
新川「バッキーバッキー、ネコバッキー……」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:17:01.88 ID:PsIr9/2W0

キョン「切符買えるか?」
長門「買える」

キョン「買ってやろう」
長門「買える」

キョン「間違えて子供料金とかで入りかねん」
長門「そんなことは…」

キョン「ほらよ」
長門「…ありがとう」

キョン「おっと!ICOCAじゃないからタッチしても無駄だぞ!インサートするのだ」
長門「馬鹿にしている…」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:30:31.40 ID:PsIr9/2W0

キョン「ほらほら!急げ!電車きてるぞ」
長門「…」タッタッタ…

キ「はさまれるなよ」
長「大丈夫」

プシーッ ガゴム

キ「知ってるか?納豆に…じゃなくて、世田谷線って二両編成らしいぞ」
長「知らなかった。ネギをきざむとおいしいのは知っている」

キ「端から端が見えるという噂だ。俺は搭乗員になりたかったが、ポスターには女性が描いてあって募集しづらかったんだ」
長「あ」

キ「ん?」
長「ここ…」スッ

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:38:36.80 ID:PsIr9/2W0

キョン「運転手の視点で景色を見るなんて…小学校の頃以来だ」
長門「これ…」

キ「なかなかいいもんだな。まるで…」

キ「2人はトロッコに乗って
長「小さな恋のメロディ」

キ「!」

キ「おま、なんで…寝て…」

長「宿題ちゃんとやってきたんだよ?採点おねがいします。先生」

キ「(ああ、そうか)」

キョン「(その時って、…今か)」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:47:31.96 ID:PsIr9/2W0

キョン「(ああ、レティクルの神様)」
キ「(どうか、見ていてください)」

長門「ねえ。あの2人が。どこへ行ったか…」

キョン「降りよう」

長門「え…」

キョン「地獄なんかじゃない。あの2人が行ったのも、俺たちの行き先も」


ぎゅ

キョン「ごめんな。俺は馬鹿だから。犬以下だから。抱きしめる以外に、お前を愛す術を知らないから」

長門「……嬉しい」

キョン「ノゾミ カナエ タマエ…!!」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:52:09.13 ID:PsIr9/2W0

ぺ カッ サササササー


後日

キョン「貸し出しカードのつくりかた?」

長門「うん…」

キョン「そうか、ずっと俺の使ってたんだもんな」

キョン「いいか…まずはだな…」

………

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:55:45.17 ID:PsIr9/2W0

キョン「貸し出しカードのつくりかた?」

長門「うん…」

キョン「簡単だぞ?わからないのか?」

長門「う、うん…」

キョン「いいか、まずはカウンターに行って用紙をだな…」

長門「…?うん」

キョン「いや、いい」

長門「えっ…」

キョン「明日、2人で図書館に行こう」

長門「…!」

キョン「そのときまた教えるから」

長門「うんっ」


おわり

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 15:58:15.80 ID:PsIr9/2W0

一応終わりです。
稚拙な文章にここまでおつきあいいただきありがとうございました。

こ、これでいいのだ

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 16:07:27.12 ID:PsIr9/2W0

意外に見てくれていた人がいらっしゃったようで、感激です。
いづれ、焦りつ考えつではなく話をまとめてから投下させていただこうかと思います。
その時はまた、是非おつきあいください。

それでは改めまして、ここまで読んでくださった皆様。
筋少ファンの皆様。ラッキーストライク支持者の皆様。そして長門ファンの皆様。どうぞ幸福にやっていてください。

さよならさよなら。こんなに天気のよい日にお別れするなんて
本当に、辛い。



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