長門がキョンに嫌われたようです


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:05:01.24 ID:2YTGsGWg0

長門「あなたに話しがある。放課後私の家まで来てほしい」

キョン「え…お、俺?」

長門「そう」

キョン「あー…悪いな。今日ちょっと用事あるからまた今度な」

長門「……」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:10:38.84 ID:2YTGsGWg0

翌日。

長門「……」

 チョンチョン

キョン「あ、な、長門…何か用か?」

長門「あなたに話しがある…」

キョン「あー…悪い。今日もちょっと用事あってさ。また今度にしてくれ」

長門「……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:14:36.54 ID:2YTGsGWg0

翌日。

長門「……」

 チョンチョン

キョン「う…長門」

長門「今日は…?」

キョン「あー今日もな…ちょっと最近忙しくてな。無理だ」

長門「……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:18:34.22 ID:2YTGsGWg0

長門「いつなら大丈夫…?」

キョン「わからん…というかその話するの、絶対俺じゃなきゃダメなのか?」

長門「…あなたじゃないとダメ…」

キョン「どうせなんかハルヒのことなんだろ。古泉とか朝比奈さんでもいいじゃないか」

長門「……」


キョン「…はーっ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:23:48.72 ID:2YTGsGWg0

長門「……」

キョン「あのよ長門」

長門「…なに?」

キョン「俺はな、もうおまえら宇宙人だのなんだのって、わけのわからんヤツらの面倒事に関わるのはごめんなんだ」

長門「……」

キョン「だからさ、悪いけどあんまり付きまとわないでくれるか」

長門「…!!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:27:57.92 ID:2YTGsGWg0

─────

 ピンポーン

朝倉「こんばんわ〜。晩御飯持ってきてあげたわよ。長門さん、いる?」

朝倉「…長門さん? いるの? な…」

長門「……」

朝倉「…ど、どうしたのよその顔」

長門「……」

朝倉「ちょっと長門さん、どうしたの?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:31:13.59 ID:2YTGsGWg0

朝倉「ねえ長門さんどうしたの? もしかして泣いてたの?」

長門「泣いてなどいない…」

朝倉「嘘言いなさいよ。そんな目真っ赤に腫らして…何があったのよ」

長門「……」


長門「…うっ」

長門「うっうっ…グスッ…グスッ…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:35:39.75 ID:2YTGsGWg0

─────

朝倉「…ふーん。じゃああなたはキョン君に晩御飯をご馳走してあげようと思ってたんだ」

長門「……」

朝倉「なのにそんなひどいこと言われたわけね」

長門「…コクリ」

朝倉「ふーん…」


朝倉「許せないわあのクズ男」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:46:59.56 ID:2YTGsGWg0

朝倉「大丈夫よ長門さん。私がきっちり借りを返しておくから」

長門「何する気…?」

朝倉「何って…決まってるでしょ。あのクズ男をなますにするのよ」

長門「だめ…」

朝倉「長門さん! あなた悔しくないの? たかが人間になめらてるのよ?」

長門「……」

朝倉「あなたは優しすぎるわ。今回のところは私にまかせておいて」

長門「だめ…」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 22:50:10.49 ID:2YTGsGWg0

朝倉「長門さん…」

長門「私は大丈夫…彼に手は出さないで…」

朝倉「……」

 ぎゅっ

長門「……」

朝倉「…長門さん。あなたには私がついてるからね。どんな時でも私はあなたの味方だから」

長門「……」

朝倉「よしよし」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 23:16:09.93 ID:2YTGsGWg0

─────

 キーンコーンカーンコーン

ハルヒ「あーお腹空いた。ねえキョン、あんたのお弁当ちょっとちょうだい」

キョン「なに言ってんだ。誰がやるか。自分のを食え自分のを」

ハルヒ「今日お弁当持ってくるの忘れちゃったのよ。パンだけじゃ味気ないわ。ちょっとでいいからさ」

キョン「しょーがねーな…ほら」

ハルヒ「ん…ムグムグ。あ、おいしいわ。キョンのお母さん料理作るの上手ね」

キョン「そうかぁ?」


長門「……」

ハルヒ「あら? 有希、どうしたの?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 23:20:17.06 ID:2YTGsGWg0

長門「いっしょに食事を摂りにきた…」

ハルヒ「? え、なにそれってあたしたちといっしょにお弁当を食べたいってこと?」

長門「コクリ」

ハルヒ「へー珍しいわね。いいわ、いっしょに食べましょ!」

キョン「……」

 ガタッ

ハルヒ「あれ、キョンどこ行くの?」

キョン「悪いなハルヒ。俺谷口たちと食ってくるわ」

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!」

長門「……」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 23:44:59.53 ID:2YTGsGWg0

ハルヒ「なにあいつ…」

長門「……」

ハルヒ「…食べましょ、有希」

長門「……」

ハルヒ「有希のおべんとおいしそうね! それ有希の手作り? あたし今日おべんと忘れちゃってさ」

長門「……」

ハルヒ「……」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 23:51:28.48 ID:2YTGsGWg0

─────

長門「……」

長門「…どうして…」

長門「…私は…何も…していない…」

長門「……」

長門「グスっ…グスっ…」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 00:37:54.62 ID:VJTjJmYW0

─────

ハルヒ「ちょっとキョン」

キョン「ん、なんだ?」

ハルヒ「あんた有希とケンカでもしたの?」

キョン「俺が? 長門と? なんでだよ」

ハルヒ「だって…さっき有希がおべんといっしょに食べようって来た時、あんた嫌そうな顔していっちゃったじゃない」

キョン「べつに」

ハルヒ「じゃあなんで」

キョン「もういいよ長門の話は」

ハルヒ「……」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 00:57:02.48 ID:VJTjJmYW0

─────

みくる「はいキョン君。お茶が入りましたよ。今日は新しいお茶っ葉にしてみたんです」

キョン「あ、どーもありがとうございます朝比奈さん」

 ずずっ

キョン「うん。すごいうまいです」

みくる「本当ですかぁ。よかったぁ」


長門「……」

 チョンチョン

キョン「…なんだよ」

長門「…あ…」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:00:38.46 ID:VJTjJmYW0

長門「あ…」

キョン「んだよ」

長門「あなたが…怒っている…理由を知りたい…」

キョン「は?」

長門「私は…あなたに…何かした…?」

キョン「……」

長門「もし私が知らずにそのようなことをしていたのなら…謝る…」

長門「…ごめん…なさい…」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:10:19.87 ID:VJTjJmYW0

キョン「……」

長門「……」

キョン「…はーっ」

長門「え…」

キョン「そんなことでいちいち話しかけなくていいぞ」

長門「…あ…」

 スタスタスタ

長門「……」

みくる「……」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:17:16.46 ID:VJTjJmYW0

みくる「きょ、キョン君…」

キョン「ん、なんですか朝比奈さん」

みくる「あ、あの…さっきのはいったい…」

キョン「さっきの?」

みくる「長門さん…かわいそうです。なんであんなひどいことを言ったんですか…?」

キョン「……」


キョン「べつにいいじゃないですか。長門だし」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:17:59.20 ID:VJTjJmYW0

みくる「長門さんだしって…」

キョン「俺はね朝比奈さん。あいつが嫌いなんですよ。見ててイライラするんです」

みくる「そ、そんな。キョン君と長門さん…あんなに仲のいい友達だったじゃないですか」

キョン「友達? 俺と長門が? はっ」

みくる「ひ、ひどいですキョン君…私たち、長門さんに何度も助けてもらったじゃないですか」

キョン「知ったこっちゃありませんね。じゃ、お先に失礼します」

みくる「……」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:28:00.40 ID:VJTjJmYW0

みくる「……」

長門「……」

みくる「わっ、なっ長門さんっ」

長門「……」

みくる「…も、もしかして…今の聞こえちゃいましたか…?」

長門「……」


長門「…う」

長門「うあああああああああああん」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:30:14.26 ID:VJTjJmYW0

みくる「…!!」

長門「わあああああああああああああん」

みくる「な、長門さん…泣かないで…長門さん…」

長門「ああああああああああああああん」

みくる「なが…な…」

長門「あああああああああああああああん」

みくる「うわあああああああああああああん」

長門「ああああああああああああああああ」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:42:53.29 ID:VJTjJmYW0

─────

長門「……」

みくる「……」

 こぽこぽこぽ

みくる「…お茶、飲みますか…?」

長門「すんすん…けほっ」

長門「…コクリ」

みくる「…どうぞ」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:47:30.50 ID:VJTjJmYW0

みくる「もう…大丈夫ですか?」

長門「……」

みくる「いったい何があったんですか? キョン君が急にあんなこと言うなんて…」

長門「……」

みくる「二人とも…あんなに仲がよかったのに…どうして」


長門「…わから…ない」

長門「私はただ彼に…カレーを食べてもらおうと…思った…だけ…」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:51:31.39 ID:VJTjJmYW0

みくる「カレー?」

長門「だから…私の家に呼んだ…」

長門「けほっ」

長門「…食べてほしかった…だけ…」

みくる「長門さん…」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 01:58:25.82 ID:VJTjJmYW0

長門「それから…急に彼は…変わってしまった」

長門「私にだけ…」

みくる「……」

みくる「きっと…キョン君何か勘違いしているんですよ。きっと何か原因があるはずです」

みくる「大丈夫ですよ。誤解はすぐにとけますよ」

長門「…ほんと?」

みくる(うっ…かわいい)

みくる「本当ですよ」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:21:20.02 ID:VJTjJmYW0

消失長門編

長門「…あ」

キョン「ん?」

長門「あの…」

キョン「なに? なんか用?」

長門「も、もう…文芸部には…」

長門「来てくれない…の…?」

キョン「…は? な、なんだそりゃ。あんた誰だよ」

長門「え…」

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:26:03.51 ID:VJTjJmYW0

キョン「文芸部ってなんの話だ。俺部活なんて入ってないけど」

長門「こ、これ…」

キョン「?」

長門「あなたの…入部届け…とってあるから…」

長門「また来たくなったら…いつでも…」

キョン「…な、なんだこれ…知らねえよこんなの」

キョン「あんた、何考えてんだよ…勝手にこんなもんに人の名前書きやがって…」

長門「え…?」

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:28:23.69 ID:VJTjJmYW0

谷口「おいキョン。何やってんだ。早く行こうぜ」

キョン「おう」

長門「……」


谷口「何今の女」

キョン「知らねえ…けどなんか怖ええよ。勝手に人の名前入部届けに書きこんでやがった」

谷口「なんだそりゃ。ストーカーかぁ?」

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:32:08.72 ID:VJTjJmYW0

─────

 ぐつぐつぐつ…

朝倉「むしゃむしゃ。で、どうなの長門さんその後は。キョン君と仲良くやってる?」

長門「…フルフル」

朝倉「仲良くしてないの? だって彼、文芸部に入ったんじゃないの?」

長門「…やめちゃった」

朝倉「やめた? なんで?」

長門「わからないけど…」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:35:58.71 ID:VJTjJmYW0

朝倉「なにそれ。ひっどいわね」

長門「それに…今日…話しかけたら…あんた誰って、言われた…」

朝倉「はあ!?」

長門「ストーカーだって…」

朝倉「なにそれ! ストーカーはそっちじゃない! 長門さんに付きまとって家にまで押し掛けてきたくせに!」

長門「家に誘ったのは私だけど…」

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:39:29.29 ID:VJTjJmYW0

朝倉「許せない! なますにしてやる!」

長門「だめ…やめて…」

朝倉「でもだってひどいじゃないそんなの! あんまりよ!」

長門「……」

朝倉「長門さんが許しても、あたしは許せないわ。一言言ってやらないと気が済まない」

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:43:07.66 ID:VJTjJmYW0

─────

 キーンコーンカーンコーン

朝倉「ちょっとキョン君!」

キョン「ん、な、なんだ朝倉」

朝倉「ひどいじゃないあなた! あなた、おまえなんて知らないとか言って長門さんのこと無視したんですって!?」

キョン「はあ? なんの話だ。ながとって誰だよ」

朝倉「とぼけるんじゃないわよ!」

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:47:10.79 ID:VJTjJmYW0

キョン「いやちょっと待ってくれよ。ホントに知らねえよそんなヤツ」

朝倉「信じられないこの男…何知らきってんの? 文芸部の彼女よ! あなた家まで遊びに行ってたでしょう!」

朝倉「あの子すごい傷ついてたんだから!」

キョン「???」


長門「あ…朝倉…さん…」

朝倉「!! 長門さん!」

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:50:25.32 ID:VJTjJmYW0

キョン「あ、昨日の…あんたが長門さん?」

長門「……」

朝倉「ちょっと!」

キョン「いや、だって。俺この人と昨日初めて会ったんだぜ。なぁ、そうだよな?」

長門「……」

長門「もう…いい…」

 ダッ

朝倉「な、長門さん!」


キョン「…??」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:54:53.96 ID:VJTjJmYW0

朝倉「この…馬鹿男! あんた最低よ!」

キョン「いや、だから知らないって」

朝倉「長門さんは…長門さんはあなたのこと…」

朝倉「…死ね!!」

キョン「し…」

 ダッ

キョン「……」

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:57:42.90 ID:VJTjJmYW0

─────

キョン「はあ…」

佐々木「どうしたんだいキョン。随分大きな溜息だね」

キョン「なんなんだよあいつらいったい…」

佐々木「何かあったのかい?」

キョン「いや…今日な。学校でよくわかんないけど女子二人に最低人間扱いされた」

佐々木「なんだいそれは」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:02:56.46 ID:VJTjJmYW0

佐々木「…ふーん。なるほど。じゃあ、君はまったく知らないのに、向こうはその子のことを君が知っていると言い張るんだね」

キョン「そうなんだよ。でも本当に知らないんだよあんな女」

佐々木「ふむ。おもしろいね。いったいどういうことなんだろう」

キョン「きっと遊び半分で俺のことを担いでるんだろ。まさかあの朝倉があんなやつだとはな」

佐々木「うーん。でも、冗談でそんな手の込んだことするかな?」

キョン「あ?」

佐々木「もしかしたら、君は本当にその人のことを知っているのかもしれないよ」

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:12:42.01 ID:VJTjJmYW0

キョン「どういう意味だ?」

佐々木「君が忘れてしまっているだけかもしれないってこと」

キョン「馬鹿言うな。いくらなんでもそこまでアホじゃないぞ俺は」

佐々木「その人の記憶だけ喪失したのかも」

キョン「なんだよそれ」

佐々木「はは。まあ、もしかしたらそうかもしれないよってこと」


佐々木「コーヒーおかわり」

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:15:33.16 ID:VJTjJmYW0

キョン「ふう。すっかり遅くなっちまったな」

佐々木「…ねえキョン」

キョン「ん?」

佐々木「この間の話、考えてくれた?」

キョン「あ、ああ…」

佐々木「…僕は覚悟はできてるからさ。はっきり言ってくれよ。無理なら無理でいい。早くスッキリしたいんだ」

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:18:14.39 ID:VJTjJmYW0

キョン「……」

キョン「悪い。もう少しだけ考えさせてくれないか。まだ自分でも自分の気持ちがよくわかんないんだ」

佐々木「…そっか」

佐々木「うん。わかった。じっくり考えてみてくれよ。待ってるからさ」

キョン「悪いな」

佐々木「いいさ」

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:27:14.84 ID:VJTjJmYW0

─────

キョン「…ふあ〜あ」

キョン「さて…明日の準備でもして寝るか」

キョン「えーっとカバンカバン…」

 ガサゴソ

キョン「ん…なんだこれ」

キョン「んー? なんだ、手紙か? プリントとかとごちゃまぜになってて気付かんかった」

キョン「…もしかしてラブレターか。誰からからだ?」


キョン「…俺…から…?」

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:32:29.87 ID:VJTjJmYW0

キョン「日付は…去年の12月だ。21日」

 ビリビリ

キョン「……」


俺へ

多分この手紙を読むお前は、自分でこんな手紙を書いたことなど覚えていないだろう。

だがそんなことはどうでもいい。それよりもだ。

長門に会いに行ってやれ。いいか。おまえは長門のことを好きだった。

そしてきっと、あいつは文芸部の部室で今もおまえを待ってる。だから会いに行ってやれ。

わかったな。     俺より

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:35:23.04 ID:VJTjJmYW0

キョン「……」

キョン「なんだこりゃ」

キョン「こんなもん書いた覚えねえ。けど…これは間違いなく俺の字だ…」

キョン「……」

キョン「なんなんだよいったい。長門って、今日会ったあの子のことか…?」

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:41:24.97 ID:VJTjJmYW0

─────

 キーンコーンカーンコーン

国木田「ふー終わった終わった」

谷口「おいキョン。早く帰ろうぜ」

キョン「あ、悪りい。俺今日ちょっと用事あるから先帰っててくれ」

谷口「あーなんだそりゃ。まさか女じゃねーだろうなー」

キョン「そんなんじゃねーよ。それじゃな」

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:41:48.87 ID:VJTjJmYW0

キョン「えーっと…文芸部文芸部と…」

キョン「…お、あった。ここか」

 コンコン


「…はい…」

キョン「あー…あの、ちょっと見学したいんだけど。入ってもいいかな」

「……」

「…どうぞ」

キョン「ん、それじゃ」

 ガチャ

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:43:48.08 ID:VJTjJmYW0

キョン「……」

長門「……」

キョン「…こんにちは」

長門「…あ…」


長門「…どうして…あなたが…ここに…」

キョン「いや、ちょっとどんなことやってんのか気になってさ」

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:47:11.49 ID:VJTjJmYW0

長門「……」

長門「…思い出した…の…?」

長門「…ここのこと…」

キョン「…いや、それは…その…全然思い出せないんだけど…」

長門「……」

キョン「でも、俺は前にあんたのことを知ってた。それでこの文芸部にも入ってた。それは多分間違いないと思う」

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:52:04.86 ID:VJTjJmYW0

長門「……」

キョン「で、その…この前見せてくれた、俺の入部届けってヤツ、まだあるか?」

長門「!!」

長門「待って」

 ガサゴソ

長門「…はい」

キョン「ん、サンキュ…えーっと。じゃあ、これ」

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:53:37.28 ID:VJTjJmYW0

長門「……」

キョン「今度は…ちゃんとこの文芸部に入部したい」

キョン「その…」


キョン「…認めて…くれるか?」

長門「……」

 ニコッ

長門「…うん」

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:57:06.92 ID:VJTjJmYW0



404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:00:20.26 ID:VJTjJmYW0

>>401
あ…ごめん。これ、消失で、キョンが元の世界に戻るを選んだ後の、パラレルワールドって設定だった
わかんなかったか



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