8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/27(日) 10:36:36.66 ID:W9r/qYAd0
長門「冷蔵庫に入っていた私のプリンがない」
ハルヒ「え?」
長門「私のプリン。私の一番気に入っている黄金比率プリンがない」
ハルヒ「あ、あれ有希のだったの!? てっきりみくるちゃんのかと」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:37:37.12 ID:W9r/qYAd0
長門「…………」
ハルヒ「なっ……何よその目は」
長門「今すぐ買ってきて」
ハルヒ「う、うん……ごめんね」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:38:35.31 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「有希のあんな目初めて見たわ……食い物の恨みって恐ろしいわね、4つは買っておこう」
ハルヒ「有希、ただいまー」
長門「……おかえりプリン」
ハルヒ「…………、……はい、どうぞ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:39:19.00 ID:W9r/qYAd0
長門「……これ、全部?」
ハルヒ「う、うん、ちょっとね。遠慮せずに全部食べなさい」
長門「…………ありがとう」
ハルヒ「本当プリン好きなのね……」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:41:02.20 ID:W9r/qYAd0
後日
みくる「あれぇ? あたしのプリン……」
長門「私が食べた」
みくる「えぇっ? ……ああ、長門さんはプリンが好きなんですねぇ」
長門「……そう」
ハルヒ「黄金比率プリンが一番好きみたいよ」
長門「そう」
みくる(嬉しそうだなぁ)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:42:06.37 ID:W9r/qYAd0
長門「しかしあなたのものだとは思わなかった。謝罪する」
みくる「いえいえ、いいんですよぉ」
ハルヒ「そうだわ! 皆でプリン作りましょうか!」
長門「名案」
みくる「あっ、いいですねぇ、楽しそうです♪」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:44:31.56 ID:W9r/qYAd0
みくる「あたしプリンのカップ家に結構取ってあるんですよぉ」
ハルヒ「流石みくるちゃんね! じゃとりあえずお互い持ってくる材料を決めましょっか」
長門「レシピの本……ここにある」
ハルヒ「あら、そんなの持ってたの?」
みくる「あれはあたしのですよ」
ハルヒ「ふぅん……じゃこの本の通りにしましょうか」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:46:45.37 ID:W9r/qYAd0
古泉「おや、何やら皆さん楽しそうですね」
ハルヒ「あ、古泉君。明日あたし達プリン作ろうと思ってるのよ」
古泉「それは楽しそうですねえ」
みくる「古泉くんも手伝ってくれるかなぁ?」
古泉「勿論です。頑張りましょう」
長門「……そう」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:47:26.51 ID:W9r/qYAd0
キョン「よう」
ハルヒ「遅いわよ、キョン」
キョン「……ん? 皆してどうした」
ハルヒ「キョンには秘密!」
キョン「なんだそりゃ……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:48:48.25 ID:W9r/qYAd0
翌日
ハルヒ「有希、ちゃんと材料は持ってきてるわよね?」
長門「もう冷蔵庫に入れた」
ハルヒ「みくるちゃん、古泉君」
みくる「大丈夫ですぅ」
古泉「準備は万端ですよ」
ハルヒ「完璧ね! じゃあ早速作りましょう!」
キョン「あー中庭さみぃ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:51:11.07 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「古泉くん生クリーム混ぜといて!」
古泉「はい」
ハルヒ「みくるちゃん、温度気をつけて!」
みくる「はっ、はいぃ」
ハルヒ「有希! まだ味見には早いわよ!!」
長門(ピクッ)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:55:16.81 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「よし! こんなとこね! あとはカラメルだけど」
みくる「あたしのはカラメル無しがいいなぁ」
ハルヒ「ん、そうなの? じゃあ3つカラメル抜きで」
古泉「このくらいですかね」
ハルヒ「まあそんなとこね、みくるちゃんプリン液」
みくる「はーい」
ハルヒ「……ちょっと多すぎたわね」
みくる「結構余っちゃいましたね……」
ハルヒ「まあこれは鍋の中で固めておきましょうか」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:56:41.10 ID:W9r/qYAd0
キョン「ふぅ……コーヒーうめえな……」
ピロリロリロ
キョン「ん?」
『もう入っていいわよ』
キョン「やっとか……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10:58:06.50 ID:W9r/qYAd0
キョン「ただいま」
ハルヒ「おかえり!」
キョン「……今度は冷蔵庫に張り紙か、キョンの開閉厳禁って……」
古泉「すみません、でも普段開けることもないでしょう」
キョン「まあな……、なんか作ってたのか?」
ハルヒ「秘密」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 11:00:42.40 ID:W9r/qYAd0
翌日
ハルヒ「じゃ皆でプリン食べましょ!」
コンコン
ハルヒ「入っていいわよ!」
キョン「よう」
みくる「こんにちは、キョンくん」
長門「……」
古泉「やあ」
キョン「相変わらず皆早いな」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 11:02:26.25 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「キョン! 見てこれ、じゃじゃーん!」
キョン「うお!? なんでこんなにいっぱいプリンがあるんだ」
ハルヒ「昨日皆で作ってたのよ、ほらキョン食べなさい!」
キョン「お、おう……俺なんもしてないけど良いのか?」
長門「いい」
キョン「そうか……スプーンあるかな」
ハルヒ「はい」
キョン「サンキュ」
全員「いただきまーす」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 11:05:09.43 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「♪ 美味しいわね!」
みくる「うまく出来ましたね! ちょっとすが入っちゃってるけど」
古泉「でもなかなかの出来ですよ、カラメルも苦くありませんし」
長門「……美味」
キョン(作ってないとよくわからんな……、だが確かにこれは美味い)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 11:08:26.52 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「これだけの出来だったら十分ね! やれば結構出来るものよね!」
みくる「ですねぇ」
キョン「美味かったよ、ご馳走さん」
ハルヒ「流石我が団は何をやっても上出来ね!」
ハルヒ「みんな!! 次は夕飯作るわよ!!」
キョン「な、なんだってー!!!」
完
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 11:16:17.74 ID:W9r/qYAd0
ハルヒ「そういえば鍋にプリンまだ残ってたわね」
みくる「あれも食べましょうかぁ」
古泉「生クリームも余ってますよ、適当にかけておきましょう」
キョン「……結構すごい残り方だな」
ハルヒ「形はあんまり関係ないし良いじゃない、ほら皆集まって」
モグモグモグ
キョン「ん? すげえ減ってるな」
古泉「あれだけあったのに」
ハルヒ「5人居るから減りが早いだけでしょ、でもあたしも三回ぐらいしか」
長門「…………」
犯人は長門