1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:34:13.31 ID:Z5k3OHrD0
キョン「俺は、どうすればいいんだ?」
長門「………」
キョン「なあ長門、お前なら分かるだろ!?頼むよ、教えてくれよ……」
長門「情報なしに状況を判断するのは不可能」
キョン「なあ長門……長門……俺、どうしちゃったんだろう……」
長門「……」
キョン「俺はハルヒのことが好きなのかもしれない」
長門「………そ、そう………」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:35:33.46 ID:Z5k3OHrD0
キョン「自分でも分からない。ただ」
長門「……」
キョン「ハルヒをみてると胸が熱くなる。耳が赤くなるのが分かる。」
長門「……」
キョン「これは恋……なのか…?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:37:44.89 ID:Z5k3OHrD0
長門「私には分からない」
キョン「……そうか…」
長門「自分の判断に頼るべき」
キョン「分かった。こんなこと聞いてすまなかった。」
長門「……」
キョン「だが、決心がついたよ。俺、ハルヒにこの思いを伝える」
長門「!」
キョン「駄目かもしれんが、もしかしたr」
長門「やめたほうがいい!」
キョン「!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:39:35.36 ID:Z5k3OHrD0
キョン「長門…?」
長門「…………」
キョン「なんか、いつもと」
長門「今涼宮ハルヒの精神状態が急変化すると、問題が起こる」
キョン「……」
長門「あと少しまってほしい」
キョン「………そうか…」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:42:26.80 ID:Z5k3OHrD0
キョン「分かったよ。もう少し待つ。機会ができたら教えてくれ」
長門「……」
キョン「じゃあな、すまなかった」
長門「できれば……」(ボソッ)
キョン「また部室でな」
長門「ずっと……」(ボソッ)
谷口「キョン、いくぞー!」
キョン「おう」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:45:29.24 ID:Z5k3OHrD0
放課後
キョン「入っていいか」
長門「どうぞ」
キョン「ああ、まだハルヒは来てないんだな。朝比奈さんもまだか」
長門「……」
キョン「古泉もか……長門、ちょっとハルヒ探してくるよ」
長門「まって」
キョン「ああ、そのことなら大丈夫だ。ただせかしにいくだけだから。じゃあいってくるぜ」
長門「……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:49:54.80 ID:Z5k3OHrD0
次の日
ハルヒ「たっだいまー!」
キョン「遅いぞ」
朝比奈「おかえりなさい、涼宮さん」
ハルヒ「聞いて驚きみてお楽しみ!さあみんな心して聞きなさい!」
長門「……」
ハルヒ「来週のお祭りのことは知ってるわよね?商店街のやつ」
キョン「ああ、クラスでも何人か行くとか言ってたな」
ハルヒ「SOS団で、お祭りにいっきましょーう!!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[朝比奈になってた] 投稿日:2008/04/11(金) 21:56:04.52 ID:Z5k3OHrD0
古泉「お祭りですか」
ハルヒ「そうよ!お祭りと言えばにぎやか!にぎやかと言えば人がたくさんいるわ!
こんな日こそ近くの森で宇宙人が人さらいをしたりするのよ!!絶対行かなきゃ駄目だわ」
キョン「また祭りか。イベントには参加しないのか」
ハルヒ「あんな子供だましみたいなイベント、参加する価値もないわ。
それにそんなの参加してちゃあせっかくの宇宙人を見逃すかもしれないじゃない!」
キョン「宇宙人ね。まあ参加してもしなくてもみれるとは思うがな」
長門「……」
ハルヒ「あんた久しぶりにいいこと言ったわね!そうよ!絶対に見れるわ!見れなきゃおかしいもの!
その日は夜6時にいつものところに集合!一番遅かったのは、いつも通りね!」
古泉「楽しそうですね。楽しみにしてますよ」
みくる「お祭り、楽しみですぅふ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21:57:38.78 ID:Z5k3OHrD0
ハルヒ「じゃあ私は団長じきじき、下見調査にいってくるから今日はもう解散ね!じゃあいってくるわ!」
ばたん
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 22:02:24.03 ID:Z5k3OHrD0
キョン「いいのか?本当に人さらい宇宙人がでるかもしれんぞ」
古泉「ふふ、たぶん大丈夫でしょう。それに、長門さんもいることですしね」
キョン「多分って…」
古泉「それでは僕はそろそろ帰らさせていただきます。
お祭りのおかげか、涼宮さんのご機嫌も上々なようで……
久しぶりの休暇を楽しみますよ」
みくる「私もお買い物があるので失礼します!じゃあキョン君お気をつけて」
ばたんばたん
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 22:10:45.31 ID:Z5k3OHrD0
長門「……」
キョン「二人になっちまったな。そうだ、この前の件だが…」
長門「…なに?」
キョン「祭りまでにできるか?」
長門「……分からない。涼宮ハルヒによる」
キョン「そうか」
長門「なぜ?」
キョン「祭りの日は、ムードが……な。言ってる自分でも恥ずかしいが、ちょうどいいかもしれんと」
長門「できない」
キョン「ん?」
長門「……おそらくそれまでには涼宮ハルヒの精神状態を安定させることはできない」
キョン「例の、問題というやつか?」
長門「そう」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 22:14:23.67 ID:Z5k3OHrD0
長門「今の状態では、あまり涼宮ハルヒに接触しないほうがいい。祭りのときもなるべく避けるべき」
キョン「そこまで重度なのか?」
長門「そうではない。ただ、少し…」
キョン「少し?」
長門「少し………」
キョン「長門?どうした?」
長門「……」
キョン「?」
長門「とにかく、その日は涼宮ハルヒとの接近は避けてほしい。
できればすぐ行動できるように、私のそばに」
キョン「………そこまで重い問題だったのか……分かった。その日は長門と行動するよ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 22:28:08.56 ID:Z5k3OHrD0
翌日SOS団部室
古泉「おや、今日はあなたが一番乗りですか」
キョン「ん、古泉。ああ、長門がいないなんてめずらしいな」
古泉「そういえば長門さんは今日、風邪だったようですね。休まれてたようです」
キョン「風邪?長門がか?」
古泉「か弱い女の子ですからね、と言いたいところですが、
長門さんは風邪なんて引くような人ではありません。きっと何かあったのでしょう」
キョン「なにか?長門になにかあったんなら、俺たちは行かなくても大丈夫なのか?」
古泉「ええ、おそらく。機関からも大きなアクションが起きたという報告はありません。
ちょっとしたトラブルでしょう」
キョン「そういえばなにか大きな問題が生じたとか言ってたな。それじゃないか?」
古泉「大きな問題ですか…?もしそうでしたら、我々が見逃すはずはないのですが……」
キョン「ひょっとしてお前らが把握できない範囲でなにか起こってるんじゃないのか?」
古泉「すると長門さんがあぶなさそうですね。どうします?」
キョン「行くしかないだろう」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 22:43:29.71 ID:Z5k3OHrD0
キョン「ついたぞ」
古泉「ここが長門さんの家ですか。住所等は把握していたのですが、来るのは初めてです」
キョン「それはいい。さっさと中に入るぞ」
古泉「あ、僕はここで待ってますよ」
キョン「ん、なぜだ」
古泉「こちらのほうで色々とあるんです。詳しくは聞かないでください。どうぞ、お一人で。」
キョン「……分かった。いってこよう」
俺はマンションの自動扉を開き、中へと入っていった。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 22:53:34.67 ID:Z5k3OHrD0
長門の部屋番号へと繋ぎ、呼び出しを鳴らした。
数秒経つと、プチッという音とともにコール音が止まる。
キョン「おう、長門。大丈夫か?」
数秒の沈黙後、普段より少しだけ小さいように聞こえる声で、返事が返ってきた。
長門『大丈夫』
再び沈黙が戻る。
キョン「お前が学校を休むなんて何かあったんじゃないのかと思ってきてみたんだが……大丈夫そうだな、安心したよ」
長門『……』
キョン「しかし、なにがあったんだ。もしや、例の問題はもう解決したのか?」
長門『…………』
キョン「……………少し、あがってもいいか?」
長門『………どうぞ』
閉ざされていた自動扉が開く。
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 23:03:58.37 ID:Z5k3OHrD0
「長門…ッ!」
扉が開いて見えたのは、顔全体が真っ赤になり、ふらふらして今に倒れそうな長門有希の姿だった。
キョン「まさか、本当に風邪……なのか?」
長門「違う」
キョン「じゃあなんだ。なにかあったのか?」
長門「原因は分からない。胸部が熱い。」
キョン「熱い…?」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 23:40:28.39 ID:Z5k3OHrD0
キョン「大丈夫か!?」
長門「大丈夫」
キョン「本当に熱はないのか!?」
長門「ない」
キョン「……」
長門「もういい」
キョン「ん?」
長門「あなたは帰って」
嫌われているのか、本当に大丈夫なのか。
俺は特に反対することもなく、長門宅を出た。
エレベーターにのる直前、鞄を玄関に忘れてきていたことを思い出し、
再び逆方向に振り返る。
帰ったはずなのに、また戻ってきたら迷惑かもしれんな。などと思いつつも、あの鞄がないと困るので再び扉の前に戻る。
「おーい、長門ー。いいか?」
数回ノックしてみたが、反応はない。チャイムを鳴らしても無駄だった。
駄目元でドアノブを握ってみる。右方向にまわすと、カチャリという音とともにドアが開いた。
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 23:46:29.39 ID:Z5k3OHrD0
今度こそ書きだめします。
おそらく立て直す形になると思います。
無計画に書きだめしていなかったのでこんなことになってすみません。
ここまでつきあってくれてありがとうございました。
スレタイは同じにするので、見つけて、よかったらみていってください