鶴屋さん「ハルにゃんはキョンくんのことがホントは好きなのかい?」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:アスカ「渚カヲルを女性専用車両に乗せてみた」

ツイート

808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 01:22:24.24 ID:vm3X30Wm0

空気を読まず俺がまったく関係ない話。

ハルヒ「ねえ,キョン。」

一緒に帰るときはいつもハルヒから話しかけてくる。
といっても俺はハルヒに振るような話題を持っていないからなのだが…。

ハルヒ「聞いてるの?」
キョン「聞いてるさ。なんだ?」
ハルヒ「じゃあ返事くらいしなさいよ。」

ハルヒがこんなことを聞いてくるのは珍しい。
いつもは一方的に喋って,俺が適当に相槌を打つだけなのだが
どうやら今日は違うらしい。

ハルヒ「…」
キョン「なんだよ,話しかけてきたくせにだんまりか?」
ハルヒ「…うるさい」
キョン「はいはい…。」

今日のハルヒはよく分からない。
付き合い始めて一週間経つが,変わらずしているのは一緒に帰るということくらい。
途中にあった日曜日には一緒にふらふらと出かけたが
それ以外は付き合う前と同じ,所謂普通の日々が続いている。

ハルヒ「…スキって言ってくれたわよね…?」
キョン「ひゃい?」

俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 01:46:27.28 ID:vm3X30Wm0

何を言っているんだ…ハルヒは。

キョン「…そうだな。」
ハルヒ「キョンはあたしのことがスキってことよね?」
キョン「間違いない。」
ハルヒ「…それならいいのよ。」
キョン「…そうか」

昨日までの俺を反省しろと言っているのか。
確かに恋人同士にしては淡白な日々が続いたかもしれない。
しかしよく考えろ。俺とハルヒは付き合ってから一週間しか経っていないんだ。
これくらいは一般的に見ても普通だ。そう,普通なんだ。

ハルヒ「…でも淡白すぎない?」

俺の心の声が聞こえているのだろうか?

キョン「何がだ?」
ハルヒ「あたしたちの関係。」
キョン「つまらないか?」
ハルヒ「つまらなかったら一緒にいないわよ。」

ハルヒは少し早足になった。

816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 02:01:13.41 ID:vm3X30Wm0

キョン「俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもない。ただの人間だ。」
ハルヒ「そんなこと分かってるわよ」

少し先を歩いていたハルヒが突然止まった。
俺も思わず立ち止まって,その背中を見つめてしまった。

ハルヒ「そんなことどうでもいいのよ。」

ハルヒの声が急に小さくなったので,俺はハルヒに追いついて横に並んだ。
今日は本当にハルヒらしくない。
ハルヒが泣きそうになっている。

819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 02:15:46.02 ID:vm3X30Wm0

オーケー,どうした。とにかく話を聞こうじゃないか。
ハルヒらしくない行動に動揺しているのは間違いなく俺だ。

キョン「…どうした?」
ハルヒ「バカ!そんなこと分かってるわよ!」

今度は声が大きくなる。
目を見るとやっぱり赤い。

ハルヒ「いいのよ。キョンがスキって言ってくれるならいいのよ。」
キョン「…すまん。」
ハルヒ「あんたが普通だってことは分かってるんだから」

おい。

ハルヒ「…スキって言ってくれるなら,信じるしかないじゃない…。」

ハルヒが泣きながら俺のことを見ている。
俺が言うのもアレだが。
本当にかわいいやつだ。

825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 02:35:08.73 ID:vm3X30Wm0

キョン「改めて言うがスキだぞ,ハルヒ」
ハルヒ「恥ずかしいヤツね…。」
キョン「お前も俺以上に恥ずかしい台詞を連呼してたぞ。」
ハルヒ「う,うるさいっ!」

またハルヒが早足で歩き出した。
今度はすぐに追いついて並んで歩く。
泣かれたまま歩かれると勘違いされそうなのでポケットティッシュを差し出す。

キョン「つかうか?」
ハルヒ「…ありがと」

涙を拭きながらハルヒが言った。

ハルヒ「うちくる?」
キョン「どういたしまして。」
ハルヒ「なに言ってるの?」
キョン「それはこっちの台詞でもあるぞ。」

こいつは何を言っているんだ。

831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 02:57:39.76 ID:vm3X30Wm0

ハルヒの部屋は意外にも女の子の部屋だった。
それこそ長門の部屋とは対称的でぬいぐるみなんかも置いてある。

ハルヒ「なによその顔は。」
キョン「いや…ハルヒも女の子なんだなと思ってな。」
ハルヒ「当たり前じゃない。」
キョン「いやそういう意味じゃ…」
ハルヒ「お茶出してくるから待ってなさい。」
キョン「はい。」

いきなりのことで戸惑っているのは俺だけらしい。
さっき泣いていたハルヒはいつものハルヒに戻っている。

ハルヒ「あたしが入れたお茶よ。ありがたく思いなさい。」
キョン「光栄です。」

お盆に乗っていたのは熱々の緑茶と羊羹だった。

キョン「何で羊羹?」
ハルヒ「これしかなかったのよ!」
キョン「すまん」

837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 03:12:22.78 ID:vm3X30Wm0

ハルヒは凄いやつだ。
ハルヒのお茶は朝比奈さんが入れたお茶に匹敵するほどの美味しさだ。
なぜ自分で入れないのかが不思議になってきた。

ハルヒ「甘いわね…」
キョン「羊羹だからな。」
ハルヒ「失敗だったわ。おせんべいにすべきだったかしら…。」

ハルヒはなにやらぶつぶつ言っている。
そんなことより一体何のために俺を家に招待したのか。
こんなシチュエーション,健全な高校生男子なら平静を失っている。
そして残念ながら俺もその一人である。

キョン「なあ,ハルヒ」
ハルヒ「なあに?」
キョン「何で俺はお前の部屋にいるんだ。」
ハルヒ「キョンがついてきたからでしょ。なに言ってるの?」
キョン「そうじゃなくてだな…」
ハルヒ「…情けないわねぇ。」

ハルヒは立ち上がると俺の隣へと移動してきた。

844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 03:36:10.50 ID:vm3X30Wm0

顔が近い。
こんなにハルヒが近いということが今までにあっただろうか。いやない。
そのせいですぐ隣にいるこいつの顔を見てやることが出来ない。
ふとハルヒが口を開く。

ハルヒ「あたしもキョンがスキ。」
キョン「俺もハルヒがスキだ。」

俺は相変わらず顔を見ることが出来ないでいる。

ハルヒ「今日は一緒にいたい気分だったのよ。」
キョン「ん?」
ハルヒ「だから…来てもらったの。」

西日がまぶしい時間になっていた。
ハルヒは立ち上がってレモン色のカーテンを閉めた。
今度はそのまま俺の正面に座った。

キョン「どうした,ハル…ヒ…」

いきなり両腕を回されるとは思わなかった。
気がつくと俺はハルヒを抱く体勢になっている。
ハルヒの髪の毛のいい匂いがする。

ハルヒ「…キョン」

ハルヒと目が合った。

848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 03:59:24.53 ID:vm3X30Wm0

その瞬間に俺はハルヒにキスしていた。
頭の中が真っ白になっていくのが分かる。

ハルヒ「…っぷは!」

ハルヒは潜水した後のような声を上げた。

ハルヒ「バカ!長いわよ!」
キョン「…息止めてたのか?」
ハルヒ「すぐ終わると思ったのよ!お陰で何してたか良くわからなかったじゃない。」
キョン「…ああ,すまん」

なぜ俺は謝っているんだ?
そしてなぜハルヒに起こられねばならないのだ?

ハルヒ「…だからもう一回。」
キョン「え?」

今度はハルヒがキスしてきた。

854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 04:23:16.19 ID:vm3X30Wm0

俺はそのままハルヒを抱きしめた。
欲望に任せ唇を重ねて,舌をねじ込む。
ハルヒももう抵抗しない。俺の舌にハルヒも絡んでくる。
そのまましばらくキスばかりしていた。

ハルヒ「…っん,キョン。大好き」
キョン「ハルヒ…」

俺はハルヒの頭を撫でてやる。
今日のハルヒはやっぱりおかしい。猫のようになついてくる。

ハルヒ「キョン…?」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「…する?」

どうしよう。

859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 04:42:13.36 ID:vm3X30Wm0

本格的に淡白でない関係になってきたしまっている。
数時間前のことが嘘のようだ。
考えている間にハルヒは,しっかりとベッドの上に座っている。
仕方なく俺もそこへと移動する。

ハルヒ「キョン,もう一回…」

ハルヒと唇を重ねるとゆっくりとベッドに寝かせる。

ハルヒ「優しくよ,優しくしないと怒るわよ!」
キョン「わかったよ」

優しくといわれても困る。
こんなことならもっと色んな勉強をして置くんだったと後悔した。

862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 04:56:55.85 ID:vm3X30Wm0

勝手が分からないので制服を脱がせてやる。
女性らしいと言うよりは女の子の下着が露になる。

キョン「ハルヒ,やっぱり女の子だな。」
ハルヒ「うるさいっ!黙ってするのよ。」
キョン「へいへい。」

朝比奈さんほどじゃないがハルヒもなんだかんだで胸が大きい。
ブラを外してやるとその大きさが良くわかる。
月並みだが舌で乳首を刺激して見ることにする。
平静を装っていたハルヒの顔が段々と赤くなっていくのが分かる。

ハルヒ「んっ…あ…。」

時々出すハルヒの声がまたかわいい。

867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:04:40.93 ID:vm3X30Wm0

ショーツを脱がせてやると良い頃合という感じだ。
…俺は童貞じゃないか,何を言っているんだ。

ハルヒ「あたしだけ恥ずかしいのはいや…」
キョン「ん?」
ハルヒ「キョンも脱いで。」
キョン「まあ脱がないと出来ないしな。」
ハルヒ「…バカ。」

日も落ち,カーテンを閉めた部屋はすっかり暗い。
俺は確認するように自分のモノをハルヒのそこにあてがった。

ハルヒ「優しくよ,優しくしないとホント殺すわよ」
キョン「保障はできん」
ハルヒ「ひぁっ…」

ゆっくりとハルヒの中に入るとハルヒは思わず声を上げた。

870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:16:15.44 ID:vm3X30Wm0

二回三回と動く。
その間にもハルヒの声にならない声が聞こえてくる。

キョン「ハルヒ大丈夫か…」
ハルヒ「…痛いに決まってるでしょ…。」
キョン「すまん」
ハルヒ「んあっ…だめ…頭おかしくなりそ…」
キョン「ハルヒ,俺もう」
ハルヒ「え?」

残念ながら最後の最後で良心が働いた。
俺の精子たちはベッドのシーツに吸収された。

872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:26:16.54 ID:vm3X30Wm0

ハルヒ「…痛かった。」
キョン「すまん。」
ハルヒ「シーツが臭くなりました。」
キョン「なんというか…すまん。」
ハルヒ「許さない。」
キョン「そいつは残念だ」
ハルヒ「…罰として明日またうちにくること。」

なんだって?

ハルヒ「…嬉しかったの…。」
キョン「え?」
ハルヒ「なんでもない!またきなさいよ!何度も言わせないで!バカ!」

とにかく,俺とハルヒは今までの関係からは大きく前進できたようなのである。
ハルヒに助けられっぱなしではあったのだが…。

874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:37:16.92 ID:vm3X30Wm0

みくる「あ,キョン君おはようございます。」
キョン「おはようございます朝比奈さん,早いですね。」
みくる「HRが短かったんですよ。今お茶入れますね。」
キョン「ありがとうございます。」

今日はハルヒは教室で話しかけてこなかった。
珍しいこともあるものだと思って部室に来るとハルヒの姿がなかった。
おかしいな,俺より先に教室をでたのに…。

キョン「長門,ハルヒはまだきてないのか?」
長門「見ていない。」
キョン「そうか。」
長門「何かあった?」
キョン「いや,なんでもない。」
長門「…そう。」

長門が相槌を打ったとたんに部室の扉が勢いよく開いた。

ハルヒ「みんな,おはよう!」

877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:45:18.41 ID:vm3X30Wm0

みくる「どうしたんですか?今日はご機嫌ですね」
ハルヒ「何が?別に普通よ。」
みくる「そうですか,何かあったのかと…」
ハルヒ「それよりみくるちゃん,新しい衣裳があるんだけど…」
みくる「ひっ…!」
長門「彼と上手くいってる証拠。」
ハルヒ「え?」

な。長門さん?

みくる「あー…そうですか…。」
ハルヒ「な,な,なによ!何分かったような振りしてるの!」
長門「振りじゃない。事実。」
古泉「おや,今日は賑やかですね。」

早く帰らせてくれ。頼むから。

879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:52:36.17 ID:vm3X30Wm0

古泉「そういうことでしたか。」
みくる「あの…お邪魔しちゃったみたいですみませんでした。」
ハルヒ「べ,別に何も変わりないわよね?キョン。」

なぜ俺に振る。

キョン「まあ変わりないといえばそのとおりだが…」
ハルヒ「ほらね」
古泉「今日は早めに解散にしましょう。そのほうがいいでしょう。」
長門「この本を読み終わってからにしたい。」
みくる「本はいつでも読めますから。ね?」

長門は変化に気づいていたようだが…いやハルヒが分かりやすいだけか…。
その後三人はすぐに解散していった。
部室には俺とハルヒの二人だけが残されている。

880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 05:58:54.74 ID:vm3X30Wm0

キョン「なんか気を使わせちまったみたいだな」
ハルヒ「何よみんな…今日はみくるちゃんの衣裳のお披露目だったのに。」

それはそれで見たかった気もするが。

キョン「ハルヒ。」
ハルヒ「なに?」
キョン「帰るか?」
ハルヒ「罰ゲーム忘れてないでしょうね?」
キョン「ああ。」
ハルヒ「よろしい。帰りましょ。」

俺もハルヒもカバンを持って外へと出る。
後ろから視線を感じる気がするが気のせいだろう。

ハルヒ「キョン」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「…スキよ」
キョン「俺もだ。ハルヒ」

                            fin

882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 06:02:23.13 ID:vm3X30Wm0

眠くて上手くまとまらなかった。
すまん。
粘ってくれた人d



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ハルヒ「あら、有希じゃない」