8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 20:46:59.90 ID:4byQ7lskO
あやの「みさちゃん、気がついた?」
みさお「あ、あやの!?どーなってんだよこれ!」
あやの「びっくりした?でも、痛くないでしょう?
切ってから一週間も経ってるんだから」
みさお「!?」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 20:51:27.66 ID:4byQ7lskO
みさお「あ、あやのがやったのか?」
あやの「ふふ…」
みさお「なんで、なんでこんなことするんだってヴぁ!」
あやの「うるさいっ!」
みさお「ひぃっ!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 20:54:16.29 ID:4byQ7lskO
あやの「何が、何が『ヴぁ』よっ!あんたがそんな言葉遣いするせいで、私は…」
みさお「な、なんなんだってヴぁ…」
あやの「まだ言うの!?」
バチィン!
みさお「ぐぇ゛っ!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 20:58:55.34 ID:4byQ7lskO
あやの「…みさちゃん、今日は何月何日の何曜日か分かる?」
みさお「……」
あやの「4月2日、水曜日よ」
みさお「だから、どうしたんだよ…」
あやの「じゃあ、みさちゃんの手足が無くなった一週間前、その日は何の日?」
みさお「?…えっと……」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 21:03:06.38 ID:4byQ7lskO
あやの「ふふ…目覚めたばっかりでまだ頭がぼーっとしてるのかしら。
それともとぼけてるの?あんなに喜んでたくせに」
みさお「な、なんだってんだよ…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 21:08:50.34 ID:4byQ7lskO
あやの「ジャジャーン!これな〜んだ?」
みさお「…! そ、それはアタシの…」
あやの「そう。一週間前の3月26日はみさちゃんのキャラソンが発売された日だよね。思い出した?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 21:13:11.53 ID:4byQ7lskO
あやの「なぁにこれ?
『すげえんだって、ヴァ!』?
こんな曲出しておいて>>19みたいに言われても困るよね〜w」
みさお「……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 21:22:09.93 ID:4byQ7lskO
あやの「…みさちゃん。私たち、小さい頃からいつも二人で一緒にだったよね」
みさお「……」
あやの「この間、背景コンビでCD出すって話が来たとき、みさちゃんすごい喜んでたよね。
『やったなあやの!あたしらはいつも二人で一つだってぶぁ〜』ってwwぶぁ〜www」
あやの「背景コンビは背景らしく頑張ろうって言ってたよね?ね?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 21:25:24.68 ID:4byQ7lskO
あやの「それなのに…みさちゃんは私を裏切って一人でキャラソン出しちゃったんだよね?」
みさお「そ、それは…ランティスの人がどうしてもって…」
あやの「でも、私のいないところで随分喜んでたみたいじゃない」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 21:30:22.54 ID:4byQ7lskO
あやの「彼に聞いたの…
『みさおは家でCDデビューの話ばっかりしてる』って言ってたわ…」
みさお「あ、兄貴…」
あやの「柊ちゃんにも自慢してたんだって?いい加減しつこいって言ってたわ。
高良ちゃんも言ってたわよ。
『いつの間にか私より人気が出てるなんて…。背景は背景らしくしていて頂きたいものですね』って…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:11:54.34 ID:4byQ7lskO
あやの「最初はみさちゃんの口を縫いあわせて、そのうざったい言葉を奪ってあげようかって考えてたわ…。」
みさお「ひ、ひぃぃ…」
あやの「でも、みさちゃんってば、さすが兄妹よね。その顔、彼に似すぎなのよ。
なんだか、傷つけるのが忍びなくなっちゃって…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:19:12.90 ID:4byQ7lskO
あやの「そしたらね、いいこと思いついたの。みさちゃんを背景に戻してあげられる方法をね」
あやの「みさちゃんを、だるまさんにしちゃおうって。
だるまさんなら、背景にあっても全然おかしくないもんね♪」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:26:24.96 ID:4byQ7lskO
みさお「だ、だるまって…」
あやの「みさちゃん、だるまさん知らない?そんなことないよね、みさちゃんのおうちにあったもんね。
小さい頃、よく転がして遊んだよね。『すげーなあやのー、いくら転がしても起き上がってくるんだぜー』って、みさちゃん喜んでたよね」
みさお「それが…何で関係あるんだよ」
あやの「あれ、分からないの?中国の奥地では、『達者』って言って、手足を切られた人間が売られてるんだって〜。
いつだかみさちゃんが回してきたチェーンメールに書いてあったのに、覚えてないの?さすがみさちゃんね」
みさお「ぇ…ぁ…」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:30:59.31 ID:4byQ7lskO
あやの「ずっと寝てて疲れたでしょ?立たせてあげるね。よいしょ」
みさお「な、何だよ…」
あやの「じゃあ昔みたいに、だるまさんで遊ぼっか?」
みさお「ぇ…」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:37:20.32 ID:4byQ7lskO
ゲシッ!
みさお「ヴぁっ!」
みさお「げほっげほっ……何で蹴るんだよ!」
あやの「ほらだるまさん、起き上がってよ」
みさお「ほぇ…?」
あやの「だるまさんはいくら倒しても起き上がってくるんだよね?起き上がってこなきゃ楽しくないよね?」
みさお「あ、あやの…バカなこといってないで…」
ゲシッ!
みさお「ぐぅえ」
あやの「重心がずれちゃってるのかなぁ?直さないと」
ゲシッ!
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:40:35.21 ID:4byQ7lskO
あやの「もう、みさちゃんってば。真面目にやってくれないと面白くないじゃない」
みさお「む、無理だってヴぁ…」
あやの「何のために陸上部で腹筋とかやってたの?起き上がるくらい楽勝でしょ?ほら早く」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:48:09.06 ID:4byQ7lskO
プルルル…
あやの「あら、彼からだわ」
ピッ
あやの「もしもし?」
みさお兄「あやの?まだ旅行からは帰らないのか?そろそろ学校始まるだろ?
と言うか、みさおと一緒に行ってるって本当なのか?」
あやの「本当だって言ってるじゃない。まだ疑ってるの?」
みさお兄「みさおに代われって言っても、いつも風呂に行ってるとか言って代わってくれないじゃないか。みさおに掛けても出ないし…。まさか本当は別の…」
あやの「もう!いまみさちゃん隣にいるから代わるわよ」
あやの「みさちゃん、あなたが早く起きないから私たち大変なのよ?
ちゃんと旅行に行ってるって説明してね?」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:55:23.55 ID:4byQ7lskO
あやの「はい…持っててあげるからちゃんと説明してね?」
みさお「あ、兄貴ぃ…」
みさお兄「おっ、何だ。ちゃんといたんだな。よしよし」
みさお「あにき…じ、実は…あや…」
ゲシッ!
みさお「ヴぁっ!」
みさお兄「どうした?」
あやの「みさちゃん…」
みさお「な、なんでもないってヴぁ!もう少しで帰るから待ってろって!」
みさお兄「分かったよ。あやのに代わってくれ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 22:55:38.16 ID:4byQ7lskO
みさお兄「もしもしあやの?ごめんよ、疑ったりして…。淋しいから早く帰ってきてくれよな」
あやの「もう少し待っててね。ちゃんとお土産も買っていくから。…帰ったら二人で遊びましょ?」
あやの兄「ああ。じゃあ、またな」
ガチャッ
あやの「ダメじゃない、みさちゃん…。何て言おうとしたのかしら?」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 23:00:13.97 ID:4byQ7lskO
みさお「ご、ごめん…」
あやの「いいから、早く起き上がりなさい」
みさお「う…ぐっっ…」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 23:06:00.86 ID:4byQ7lskO
あやの「ほらほら、もう少しよ〜」
みさお「う…ヴぁぁっ」
ドタッ
あやの「あらあら…駄目なだるまさん…」
みさお「やっぱり無理だって…許してくれよう…」
あやの「そうねぇ…」
みさお「頼むっ…!」
あやの「分かったわ」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 23:18:51.68 ID:4byQ7lskO
あやの「みさちゃん、まだだるまさんになりきれてないのね。だから起き上がれないんだわ」
みさお「ほぇ…」
あやの「顔に手を出すのは忍びないけど…みさちゃんを立派なだるまさんにしてあげるためだもん、我慢しなきゃだめよね」
みさお「あやの…?な、なにを…」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/02(水) 23:23:57.89 ID:4byQ7lskO
あやの「新しいだるまさんって、片目しか入ってないんだよね。おかしいと思ったんだぁ♪」
みさお「え…ちょ…あやの…?」
あやの「これで…本物になれるんだよ」
みさお「ギャアアアアアアアア!!!」
あやの「ちゃんと起き上がれたら…両目を入れてあげるね」
終われ
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 00:09:49.28 ID:yY5hSLBTO
みゆき「あら? なんでしょう、身体が動きませんね?
あれ、私の手足…何でなくなってるんですか…?」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 00:15:21.66 ID:yY5hSLBTO
みなみ「…みゆきさん、気がつきましたか?」
みゆき「みなみちゃん?何なんですかこれ!」
みなみ「…驚きましたか…?でも、痛くはないでしょう…?
切ってから一週間も経ってるんですから…」
みゆき「!?」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 00:20:42.71 ID:yY5hSLBTO
みなみ「みゆきさん…あなたは私の胸を吸収した…」
みゆき「はい!?」
みなみ「だから、返してもらうことにした…。手足を切り取ったのは、長年積み重なった利子の分…」
みゆき「何を言って…」
みなみ「そして、ここを切れば返済は完了…」
みゆき「ヒィィィィ!!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 00:33:06.87 ID:yY5hSLBTO
みゆき「あ、あぁ…」
ドサッ
みなみ「ふふふ…」
ゆたか「むにゃ…おはよお。あれ? ここどこ…」
ゆたか「あれ? 身体がうごかない…?
えっ…、私の手足…なんでなくなってるの!?」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 00:38:03.54 ID:yY5hSLBTO
みなみ「ゆたか…気がついた?」
ゆたか「み、みなみちゃん!?どうなってるのこれ!」
みなみ「びっくりした…?でも、痛くないでしょう…
切ってから一週間も経ってるんだから…」
ゆたか「!?」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 00:47:44.03 ID:yY5hSLBTO
みなみ「安心して…ゆたかの手足は…しっかり冷凍保存してあるから」
ゆたか「みなみちゃんがやったの!?どうして!?」
みなみ「…泉先輩に聞いた。泉先輩のお母さんは、生まれつき体が小さくて病弱だった…。そして、泉先輩を産んだあと、若くして死んでしまった…」
ゆたか「それが…何の関係があるの?」
みなみ「ゆたかと一緒…」
ゆたか「え…」
みなみ「ゆたかも、きっと同じように早く死んでしまう…。
ゆたかが致死性の病気になって、体の組織が侵されて行く前に…ゆたかの身体を保存しておきたかった…」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:00:01.64 ID:yY5hSLBTO
みなみ「最初はゆたかを丸ごと冷凍してしまおうかと思った…。でも、それだともう愛しいゆたかの声が聞けなくなる…。
だから生命維持に関係無い四肢だけを保存することにした…」
ゆたか「正気なの!?あたしは死なないよ!あたしの手足を返して!」
みなみ「…ゆたかが死ななくて済むかどうか、私が判断してあげる…。
私は高校を出たら医学部に行って、最新の医学を学んでくる…。もしかしたらゆたかを治してあげられるかもしれない…。
それまでは、ゆたかの面倒は私が見てあげる…」
ゆたか「嫌だよ、返してよぉ!この悪魔!」
みなみ「…あまりわがままを言わない方がいい。私のお父さんに頼めば、ゆたかの周りの人を全員行方不明にすることもできる…」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:04:28.30 ID:yY5hSLBTO
みなみ「…ハッ!……夢?」
みなみ「…あんな夢を見るなんて…みゆきさんとゆたかに失礼だ…私…」
ゆたか「みなみちゃん、気がついた?」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:11:00.75 ID:yY5hSLBTO
みなみ「ゆたか?どうしてここに……
!? 身体が…動かない…」
ゆたか「あはは、手足はまだちゃんとあるから安心してね、みなみちゃん♪」
みなみ「!?」
ゆたか「あれ?どうしたの?変な夢でも見てたのかな?かな?」
みなみ「ゆたか…」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:15:45.12 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「これ、リドカインっていうんだって。局所麻酔薬なんだよ♪」
みなみ「な、何で…」
ゆたか「全身麻酔でも良かったんだけどね。でも、みなみちゃんにもしっかり見ていてもらいたいなって思って」
みなみ「見ている…?一体何を…」
ゆたか「みなみちゃんと私の身長が同じになるところをだよ♪」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:20:38.72 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「みなみちゃん…私ね、みなみちゃんともっともっと仲良くなりたいの。そのためには、二人が同じ目線で物を見れるようになるのがいいと思うんだ」
みなみ「……」
ゆたか「でもね、私がいくら身長を伸ばそうと努力しても、1ミリも伸びないんだよね」
ゆたか「だから、みなみちゃんが縮んでくれる方が手っ取り早いと思ったんだ♪」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:27:28.35 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「アポトキシンだっけ?あれがあったら良かったのにねー♪でも実際はそんな薬ないもんね。だから外科手術しか方法がないんだ。我慢してね♪」
みなみ「何を言っているのかわからない…ゆたか…落ち着いて…」
ゆたか「自分でも不思議なくらい落ち着いてるよ?みなみちゃんこそ落ち着いてよ」
みなみ「信じられない…ゆたか…やめて…」
ゆたか「あーもぅ。普段静かなくせにこういうときだけうるさいんだから。少し黙れよ」
みなみ「!!」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:33:01.10 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「ふふ…冗談だよ。大好きなみなみちゃんに向かってそんなこと言わないよ♪」
みなみ「あ…あぁ…」
ゆたか「あっと、麻酔が効いてるうちにやっちゃわないとね♪痛くしたら可哀想だもん。
止血と縫合の方法はちゃんと知ってるから安心してね。」
みなみ「やめ…やめて…お願い…」
ゆたか「家庭科の時ほめてくれたよね?ゆたかはお裁縫上手だねって。安心して大丈夫だよ」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:38:05.89 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「うわっとと…やっぱり重いなぁ、この電動のこぎり。もし手元が狂っちゃったらごめんネ♪」
みなみ「っっ……!」
ゆたか「いっけない、みなみちゃん、口開けて」
みなみ「!?……むがっ!」
ゆたか「はい、できた。さるぐつわだよ♪痛くはないと思うけど、びっくりして舌を噛んじゃったりしたらいけないからね♪これで安心だぁ♪」
みなみ「むぐっっっ――――!!」
ゆたか「じゃあ、いくよ…」
キュイイイイイイン
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:41:39.07 ID:yY5hSLBTO
みなみ「ッ―――――――!!」
ジョロロロロ…
ゆたか「あれれ〜?…みなみちゃん、いけないんだぁ〜w
高校生にもなって恥ずかしい〜w
…濡れたら滑って切りにくくなるじゃん、ばーか」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:46:31.98 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「手間かけさせないでよ、全く。図体ばかりでかくて役に立たないんだから」
みなみ「…………」
ゆたか「泣いてるの?ごめんね、言いすぎたよ。親友を泣かせるなんて私いけない子だよね。
お詫びにみなみちゃんのお願いを聞いてあげるよ」
みなみ「………?」
ゆたか「右足と左足、みなみちゃんの好きな方から切ってあげる♪」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:52:36.62 ID:yY5hSLBTO
みなみ「むぐゥっっっ!!」
ゆたか「はいはい、どっち?こっちがいいの?」
みなみ「んぐっ!!がっっ!!!!」
ゆたか「ちゃんと示してくれないと分かんないよぅ。右足がいいのかな?」
みなみ「んんっ!!んがぐっぐ!!!」
ゆたか「あっ、わかった!みなみちゃんってば、だいた〜ん♪」
ゆたか「両足一気にやってほしいんだね♪」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:56:38.45 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「でもそれは難しいかな〜。私も力がないし、一気に切っちゃうと止血が間に合わないかもよ?」
みなみ「んぐゥゥゥゥゥッ!」
ゆたか「はいはい。じゃあ、『みなみ』の『み』で右足からいきま〜す♪」
キュイイイイイイイイン
バキイッ!!
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 01:59:21.71 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「えっ…」
みなみ「んぐっ…」
ゆたか「みなみちゃん…、今…私を蹴った…?」
ゆたか「何で動いてるんだよこのやろぉぉぉっ!!」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:01:38.53 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「ちきしょう…やっぱりネットで個人輸入した薬なんてやめとけば良かった…」
みなみ「――ッ!」
ガチャッ
みなみ「ふぅ………ゆたか…」
ゆたか「あ、ああ……」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:04:53.45 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「み、みなみちゃん?……冗談だよ?びっくりした?」
みなみ「ゆたか…」
ジリ…
ゆたか「ひ、ひぃぃぃ…」
チョロチョロ…
ゆたか「あ…あああぁ…ぁ…」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:10:21.84 ID:yY5hSLBTO
ギュッ…
ゆたか「!?」
みなみ「ゆたか…ごめん…ごめんね……」
ゆたか「みなみちゃん、何を…」
みなみ「私…ゆたかのこと何も分かってあげてなかった…。
ゆたかがこんなことする前に止めてあげられなかった…。
それどころか、ゆたかを蹴ってしまった…。ごめんね…ごめんね…」
ゆたか「みなみ…ちゃん…?そんな…だって私は…みなみちゃんを傷つけようと…」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:13:41.34 ID:yY5hSLBTO
みなみ「私が、私がいけないんだ…ゆたかは悪くない…」
ゆたか「みなみちゃん…」
みなみ「ゆたか…」
ゆたか「じゃあ…」
パッ
キュイイイイイイン
ゆたか「しねぇぇぇぇぇぇっ!!!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:16:02.14 ID:yY5hSLBTO
みなみ「!?」
バッ
ゆたか「ハッ!そんなこと言っといて、結局よけるんだね!
私のせいだぁ!?聞いてあきれるよ!
さぁ、この刃のサビになりなぁ!」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:18:58.61 ID:yY5hSLBTO
みなみ「ゆたか!もうやめよう!」
ゆたか「ケッ!そうやって、いつも高いところから私を見下しやがって!
足なんてケチなこと言わないで、ハラワタかっさばいてやるよぉ!」
みなみ「くっ…」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:20:44.64 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「にげるなぁぁ!!このアマァァァァァ!!!」
みなみ「はぁ…!はぁ…!」
ゆたか「にげるなって…はぁ…はぁ…いってんだろ……はぁはぁ……」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:24:51.52 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「くっそ…苦しい…何で私だけ…こんなに体力が…ないの…?」
コケッ
ゆたか「きゃっ!」
キュイイイイイイイイン!!
ゆたか「きゃああああああ!!」
みなみ「ゆたか危ない!!」
ドンッ!!!
ザシュウッ!!!!!!!!
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:26:12.26 ID:yY5hSLBTO
ゆたか「ぇっ…」
ゆたか「みなみちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:36:31.45 ID:yY5hSLBTO
みなみ「ゆたか…怪我はない……?」
ゆたか「みなみちゃん!?あし、足が……!!」
みなみ「良かった…大丈夫…みたい…だね」
ゆたか「どうして、どうしてよぉ!みなみちゃん、しっかりしてぇ!」
みなみ「ゆたか…これで…ゆたかの望む通りに…」
ゆたか「そ、そんな…私は、こんなことを…しようと…」
みなみ「ゆたか…よかった…気付いてくれて…」
ゆたか「えっ…あぁっ…し止血しなきゃっ…!」
みなみ「いい…もう…助からない…。
それより、約束して…」
ゆたか「えっ…」
みなみ「生まれ変わっても…親友に…なってほしい…」
ゆたか「そんなぁ…嫌だよぅ!死なないで!みなみちゃん!みなみちゃん!」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:39:22.71 ID:yY5hSLBTO
みなみ「良かった…最期に…いつもの優しいゆたかと話せて…」
ゆたか「みなみちゃん!?ねぇ、しっかりしてよ、みなみちゃん!」
みなみ「お願い、約束…して…」
ゆたか「…や、約束するよぅ!だから、だからしっかりしてぇ!みなみちゃぁぁぁん!」
みなみ「ふふ…ありが…とう…」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:41:57.60 ID:yY5hSLBTO
ひより「ゆたか『みなみちゃぁぁぁぁぁん!』……っと」
ひより「いやー、ちょっとやりすぎたかな?でも、いいネームができたッス!さーて、そろそろ寝ましょかねー」
ひより「むにゃ…おはよー。あれ? ここどこ…」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/03(木) 02:45:59.76 ID:yY5hSLBTO
ひより「んー? なんか身体が動かない…?
あれ、私の両手…なくなってるッス…?」
ゆたか・みなみ「気がついた?」
ひより「あ、あれ!?どーなってるッスかこれ!」
ゆたか「びっくりした?でも、痛くないでしょう?
切ってから一週間も経ってるんだから」
ひより「!?」
みなみ「毎度毎度…私たちをネタにして…もう我慢の限界…」
ゆたか「だから、もう変なマンガが描けないようにしてあげたんだよ♪」
ひより「イヤァァァァァァァッ!!」
おわれ