240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/30(日) 00:48:24.42 ID:4QnToXuC0
俺の後ろの席を偉そうに陣取っていたハルヒが急にしおらしくなったのはいつからの事だろうか。
気づいたときにはハルヒに「キョンくん」と呼ばれていて、俺を含め回りの人間から一歩引くようになった。
まあ入学当初の俺からすれば希望通りの性格になったわけなんだが、どうにも気持ちが悪い。
だってそうだろ?今まで命令口調の女王様が手のひら返したみたいに大人しくなるんだぜ。
怪しい度合いでいったら東京ドーム3個くらいだ。
しかし谷口に至っては、まぁ単純なんだろう、こいつはもうハルヒに夢中だ。
登校中下校中俺の耳元で「ハルヒなんか最近かわいいよな」と耳にたこ焼きができるくらい喋っている。
しかし、俺はどうも納得がいかない。何か裏があるに違いない。だから、
「ハルヒ」
こうして部室に呼び出した。
「は、はいっ」
ここ2、3日叡智を結集して作った「ハルヒが化けの皮を剥がす計画」を開始。
「そこに四つん這いになってみろ」
おそらくここで鉄拳が飛んでくるだろうと思って身構えていると、
俺の予想を飛び越えるような出来事が起きた。
「キョンくんのためなら……」
と俺に見せ付けるようにしてそのヒップを突き出し、とろんとした目つきで俺を見る。
おいおい、まさかと思っていると自らそのスカートの中に手を入れ、その中から水色のパンツをするすると取り出して、
ぎこちない手つきでスカートを捲り上げ、(終)
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/30(日) 02:17:38.40 ID:4QnToXuC0
ハルヒが大人しくなろうが傲慢になろうが性別が変わろうが俺は気にせず授業中しっかり寝ている。
しかし以前と変わった点は授業中俺の微かな寝息とハルヒのあからさまな寝息がシンクロしなくなった事で、
つまり、やつは授業に集中している。これは第3次世界大戦が起こっても絶対にあり得ない事のワンオブゼムだった。
しかし、事実このようにしてハルヒは食い入るように黒板を見つめている。態度も急に図書委員のような性格になった。
それはそれで俺としては嬉しい、けれども奇妙だ。いや、むしろ奇妙が嬉しさを弁当の蓋みたいに包んで結局奇妙にしか見えない。
俺は何か危機迫った宇宙レベルのヤバイ事が起こるのではないかと毎日怯えつつ、ストレスを抱え、
そのために昨日は風呂場で12本の髪の毛が抜けた。その中の11本はシャミセンのだと後でわかったが。
「……それは大変」
ということを俺は今長門に相談している所だった。頼りになるのはコイツしかいない。
「一体どうなってるのか説明してくれ」
すると長門は珍しく少し躊躇った後、言った。
「……現在、涼宮ハルヒに含まれていた高分子の傲慢な要素、いわゆるarrogant elementが彼女の体内から放出され、ある特定の人物に乗り移った。」
「なにっ!その人物はわかるのか?」
「……わかる」
「誰だ?その非常に危険な人物は。今すぐ捕まえて亀甲縛りに」
「……それがわたし」
「はっ?」
ビデオカメラで撮ったら思わず吹き出してしまうような顔を自ら作ってしまうが一瞬考えた後、
まさかと思い、また長門の悪い冗談だと微笑みつつ目を向けると、
「キョンっ!今日から私の下僕になりなさい」
長門は蛍光灯の代わりになりそうなほど眩しい笑顔でそう宣ったのだ。
「……っな、お前」
「文句言わないのっ」
と言って長門が俺の首筋に刃渡り60pはあろうかという、とてつもなく巨大な刃物を取り出した。
どこから出したのかは知らん。俺はそれどころじゃなく、背筋には冷や汗が瞬時にそれこそバケツ一杯分に匹敵しそうな程流れていた。
「うんって言わないとお仕置きするんだからねっ」
無闇に明るい声で話す表情とは裏腹に手には信じられないほど研ぎ澄まされた凶器。
「…………うんっ」
今の俺に肯定以外の選択肢があるのだとしたらはがきに住所・氏名電話番号、昨日の夕食のメニューを書いて送ってくれ。
そんな馬鹿なことを考えているうちに長門はだんだんと俺ににじり寄り、
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/30(日) 02:51:11.38 ID:4QnToXuC0
>>273の続き
「はいっ」
と俺にパジャマを手渡した。
「は?」
いつの間にか物騒なウエポンは何処にか消え、俺の前には水玉の可愛らしいパジャマがあった。
「着なさいよねっ」
そういえばここは長門の家で時刻は夜十時を回っていたが、だからといってパジャマを着る必然性は
「はーやーく」
ないよなという意見は今、再度首筋に当てられた凶器によって一蹴された。
俺は震える手で直ちにズボンに手をかけるとその途端長門は頬を赤らめて突然走り出し
「いきなり何で脱ぐのよっ」
と柱の影に隠れて俺を罵った。なんか理不尽だ。
俺はたまらず呆然としかけたが、止まったら死ぬとの直感のお告げにより猛スピードで着替え始めた。
着替え終えた頃には羞恥心からか、長門は顔を両手で覆い隠していて、しかし指の隙間からしっかり見ていた。意味わからんとツッコンで良いですか?……死ぬけど。
しかし、事態はまだ始まったばかりだった。長門はかつてのハルヒのような声量で
「着替えるからあっち行って」
と言うので、言われたとおり見えない位置に移動しようと振り返って
「いたっ」
何かにぶつかった。鈍い音が部屋に響いた。
「ば、バリア……」
何故か俺の半径約50pがバリアで囲まれていてつまり、
俺は「一歩」あるいは「二歩」しか動けず、もちろん長門の姿が丸見えだった。
ちょうど長門はブラジャーのホックをはずした所で俺は慌てて背中を向けようとしたのだが、
なぜか体が全く動かず俺は長門のしなやかな肢体を凝視する形となった。
よく考えれば目を閉じればいい話なのだが混乱している俺の頭にはそのようなアイディアはちっとも浮かばず、
「うっ……」
ついに長門が下着に手をかけたのだった。 (続くかもしれない)
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/30(日) 02:54:17.56 ID:4QnToXuC0
以上マイ妄想ドキュメントでした。