488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/16(日) 05:21:46.13 ID:pkEGaKdO0
長門「これ、読んで……」
キョン「ん? あぁ(長門、ブックカバーつけるようになったのか)
俺、ちょっと先に帰るから」
長門「うん……」
―― その後
長門「(続き読もう……)」ぺら…
長門「!!!」
『中2の放課後』
長門「……(……これは終わったかもわからんな)」
―― 一方
キョン「しかし今度は何の本だ?」
『真・豊胸術』
キョン「……か。しかも改訂版……」
763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 01:15:22.49 ID:psq00W1/0
今の流れとだいぶ違うが>>488の続き
朝倉「で? 彼に貸す本をミスったのはわかったけど、
何でこんな本を貸そうとしたの?」
『中2の放課後』
長門「面白かったから……」
朝倉「あなたこんなラジオ聴いてるの?」
長門「うん」
朝倉「何でまた」
長門「感情を出さないようにするトレーニング……。
……特に突発的な笑いとか」
朝倉「どうしてそんなことを」
長門「……」モジモジ…
朝倉「?」
長門「普段あまり笑ったりするところ見られることないから
……恥ずかしい」
朝倉「(お前はなぜ私のツボを知っている)」
765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 01:28:06.26 ID:psq00W1/0
>>763続き
朝倉「お笑いに興味あるっていっていたのはそういうことだったの?」
長門「……」コクリ
朝倉「変なところで努力してるのね」
長門「とにかくどうにかしたい……」
朝倉「どうにかって言われても、彼がど対応してくるかちょっとわからないし」
『真・豊胸術<改訂版>』
長門「……」
朝倉「と、とにかく前向きに考えて。何かあったらまた相談に乗るから」
長門「……うん」
―― その後
朝倉「私、使えねー……。……所詮バックアップってことなのかな」
―― 一方
テレビ<ナベアツ「えー、まずは3の倍数と3のつく数字の
ときだけのときだけアホになります」
長門「…………。
……これだ」
772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 01:42:43.92 ID:psq00W1/0
>>765続き
翌日
キョン「あー、長門。これ一応読んだぞ」
長門「! ……どうだった?」
キョン「な……っ(こいつ、こんな本を貸した上に感想まで聞くときたか。
正直、おっきした部分あったなんてどんな拷問にあっても言えんが)
……まぁ、勉強になったよ。長門が今何に興味あるのかわかった気もするし」
長門「そう……(普通だった。ということはあれの必要は……)
これも読む?」
キョン「ん? 『中2の放課後』? 何だこりゃ」
長門「ラジオ番組の本」
キョン「お前、ラジオとかも聴いてるのか? AM?」
長門「うん……。これはTBSのきゅう!ごう!よぉん!」
キョン「!?」
長門「……!(しまった。今のは何かのエラー?)」
キョン「……。
……ど、どうした?」
長門「……何でもない」
779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 01:55:16.04 ID:psq00W1/0
>>772続き
キョン「そうか。だといいんだが(今のは一体なんだ?)」
長門「……(まさか954が3の倍数なはず。900は3で割れて)ブツブツ
さんびゃくじゅうはちぃ!」
キョン「!!!」
長門「……気のせい(……迂闊)」
―― そのころ
朝倉「(何か嫌な予感が……。様子見に行くか)」
キョン「長門よ、何かあったのか?」
長門「問題はない。……ただ今の私に3の倍数と3のつく数字は言わせないほうがいい」
キョン「は?」
長門「……」
キョン「(一体全体何なんだ? 3の倍数と3のつく数字は言わせないほうがいい?
とすると今のはそれが原因でか? それじゃ、ためしに)
そうだ。ハルヒに新しく名簿を作り直すよう言われてるんだ。長門は何組だったかな?」
長門「私は1年さ……」ダッ ←逃走
キョン「逃げた!?」
789 名前:【やらないか?】[] 投稿日:2008/03/17(月) 02:34:45.59 ID:psq00W1/0
>>779続き
朝倉「あの子、大丈夫かしら……」
長門、猛スピードで朝倉の隣を通り過ぎる。
朝倉「な? あの子があんなに必至に走ってるって……。敵襲!?」
――
小泉「おや、こんなところにいましたか」
キョン「ん? どうした」
小泉「誰もいないことですし……。ちょっとお話したいことが」
キョン「?」
――
朝倉「ちょっとどうしたの? そんな必至に走って」 ←全力で追いかけている
長門「少し一人になりたい」 ←全力で走っている
朝倉「何があったの? 相談は乗るって」 ←全力で追いかけてる
長門「たぶんそういう問題じゃないかもしれない」 ←全力で走っている
朝倉「ちょっと! 私を誰だと思ってるの?」 ←全力で追いつく
長門「……え?」
朝倉「し、……親友でしょ! 話だったらいくらでも聞いてあげるし相談も乗ってあげる」
長門「……うん。ありがとう」
朝倉「(キタ━━(゚∀゚)━━ !!!! 言ってみるもんだなーw)
で? 何があったの?」
796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 03:00:10.24 ID:psq00W1/0
>>789続き(なんで【やらないか?】になってんだ?)
――
小泉「お話というのはあなたの行動を少し監視させていただいていることなんですが」
キョン「それが何だ? また組織がどうのって話か?」
小泉「いえ、実は最近、自らの意思であなたを監視している、ということに気づきまして
どういうことだか、お解かりいただけるでしょうか?」
キョン「……」
――
朝倉「なるほど。3の倍数と3のつく数字のときだけのときだけ
アホになるようになっちゃったと……」
長門「どうしよう……」
朝倉「ここは私に任せなさい!」
長門「本当?」
朝倉「さっそくだけど彼のもとに行くわよ! 私が状況説明してうまく沈静化してあげる!」
長門「……え?」
――
小泉「おや? この本は?」
『真・豊胸術』
キョン「これは……、気のせいだ」
小泉「なるほど……。あなたにこのような趣味があったとは」
キョン「待て。勘違いだ。これは断じて趣味で読んだものじゃない」
小泉「ほう」
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 03:16:23.16 ID:psq00W1/0
>>796続き
小泉「では、あなたには女性への興味はないということで理解してもよろしいと」
キョン「いい加減にしろ。どうしてそうなんるんだ」
小泉「では興味があると?」
キョン「ないと言えば嘘になるが……。お前、俺をおちょくってるのか?」
小泉「申し訳ありません。ちょっと気になったもので。ですがボクはそれでもかまいません」
キョン「何がだ?」
――
朝倉「何か妙な展開になってるわね。これだから覗きっていうのはやめられないわ」
長門「今なんて……?」
朝倉「とにかくもう少し様子を見ましょ」
――
小泉「ボクはあなたを同姓としてましてや異性として見ているつもりはありません。
同じひとつの個として、ただただその魅力にひかれているだけです」
キョン「ちょっと待て。話がよくわからん」
小泉「いずれわかるようになります」
キョン「おい! いい加減にしろ。それと服を脱ぐのをやめろ!」
――
朝倉「 面 白 い 展 開 に な っ て き た わ」
長門「……(えぇぇぇえ〜)」ドキドキ……
806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 03:46:19.64 ID:psq00W1/0
>>800続き
小泉「すみません。ちょっとこの部屋が暑かったので」
キョン「熱を持っているのはお前だけだろ」
小泉「どうです? 一緒に脱ぎません?」
キョン「断る」
――
朝倉「これはいわゆる『消失』ってやつね。これを見ているみんなはたぶんわかると思うけど」
長門「?」
朝倉「つまり、あの二人は今まさに私たちのようになろうとしているのよ! 常識という概念
にとらわれずただ内なる感情に従い最高のパートナーを見つける。今がまさにその瞬間!」
長門「……そうなの?
……今の私たち、って?」
朝倉「さぁ、小泉。やりなさい、あなたの欲望の赴くままに!」
長門「……私の話は」
朝倉「それは後。彼もそれどころじゃないみたいだし」
長門「そ、そうなのかな……。でも、3の倍数と」
朝倉「ほら、あなたもよく見たほうがいいわよ。私たちは今歴史の新たな1ページが刻まれる瞬間に立ち会ってるんだから」
長門「……」ドキドキ……
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 04:12:47.89 ID:psq00W1/0
全力で保守するID:4q4S9uv9Oに敬意を表する
>>806続き
―― 諸事情により割愛、および自主規制
朝倉「久しぶりにすごいものを見たわね」
長門「私、はじめてだった……」
朝倉「どうだった?」
長門「……すごかった」
朝倉「ちょっとおしゃまな子になったやったかな」
長門「……///」
朝倉「?」
長門「……///
き、気のせい……」
朝倉「(これは予想外に死ねるwwwwww)」
長門「そういえばさっき」
朝倉「ん?」
長門「あの二人は今まさに私たちのようになろうとしている、って言ってたけど……」
朝倉「あぁぁぁあぁあれは、そのね。つい流れで(笑)」
長門「……」じー……
朝倉「別に変なことを言ったわけじゃなくて、その……私たちの仲のよさを例えに使ったのよ」
長門「……私の話は聞いてくれなかった」
朝倉「それは、その……、あなたにいつまでも悩み続けてほしくなかったから……」
長門「……そう」
朝倉「うん。いつまでも悩んでちゃダメだと思う」
長門「?」
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 04:24:31.45 ID:psq00W1/0
>>811続き
朝倉「いい? あの二人を思い出して。
人はひとつの個を好きになるものなの。確かに見た目もあるかもしれないけど
好みは人の数だけある。異性が好きだったり同姓が好きだったり、大きいのが
好みだったり小さいのが好みだったり。
あなたはその中の『小さいのが好み』だと言われるケース。小さいことがステー
タスなんかじゃない。たまたまそのカテゴリにいるだけ。いつかはそのカテゴリか
らか抜け出すようなことがあるかもしれない。それじゃ、そのたびにまた悩むの?」
長門「それは……、わからない」
朝倉「わからないことをいつまでも引きずってもしかたないでしょ。もっと自分らしく!」
長門「自分らしく……」
朝倉「それにね……」
長門「?」
朝倉「私、そのままのあなた、そのままの長門有希でいてほしい。そう思う」
長門「……!」
朝倉「ごめんね。変なこと言って……。これじゃ、小泉君とかわらないね(笑)」
長門「でも……、うれしい」
朝倉「え?(これ、まさかフラグ立ったんじゃね?)」
長門「ありがとう」
821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 04:44:04.73 ID:psq00W1/0
>>814続き
夕日が差し込む教室の中に二つの影が映える。
朝倉「……」
長門「……」
朝倉「……お礼を言わなくちゃいけないのは私かもね」
長門「どうして?」
朝倉「自分の気持ちに整理がついたから」
長門「……?」
朝倉「ねぇ、あなたさえよければ……、もっと一緒にいる時間つくらない?
私たちの特別な時間って言うのかな……」
長門「! ……」
朝倉「いや、無理して返事しなくてもいいからさ。うん」
長門「……私はかまわない」
朝倉「……ほ、本当?」
長門「うん……」
朝倉「――(やだ、何でこんなところで涙が出ちゃうのよ!)」
長門「どうしたの?」
朝倉「なんでもない。何かすごく嬉しくて」
長門「目が赤い……」
朝倉「気のせい」
長門「そう……」
朝倉「こう言うのも変だけど……、改めてよろしくね」
長門「うん、よろしく」
朝倉「あ、そうだ。駅前においしいケーキ屋があるんだけど一緒に行かない?」
長門「うん。行く……」
以後、皆様が書かれている『長門×朝倉』ストーリーに移行
〜fin〜
822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/17(月) 04:57:09.79 ID:psq00W1/0
>>800>>806
――インターバル
朝倉「誰かきたみたいね。これからがいいところだけど一端、撤退するわよ」
長門「……え? あ、うん」
――
キョン「(くそっ。こいつ、見かけによらずやたら力が強いんだな。
止むを得ん、ここはこのロープを使ってこいつの動きを封じて、その隙に逃げるか)
小泉! 許せ!」
小泉「おっと?」
ガラッ
ハルヒ「あっついわねー! ちゃんと換気してるの? このへ……」
みくる「きゃーーーー! 何やってるんですかーーーーーー!?」
ハルヒ「ち ょ っ と、あ ん た た ち」
キョン「いや! 違う! これは誤解だ!」
小泉「おやおや……」 ←縛られかけている