1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 17:59:29.17 ID:ZLHGREiU0
天蓋領域の手によって長門が倒れてから2週間ほど過ぎた頃
―それは起こった。
いつもと同じ通学路。いつもと同じ授業。いつもと同じ生活
そんな俺の中に一つ、いつもと違うことがあった。
異変は3日前だった。
10日ほど前に長門は無事に復活し、佐々木達とは冷戦状態が続いていた。
そんなとき、俺は長門の家へと呼ばれた。まぁ、そろそろ来る頃だとは思ってたからな。驚きはしなかった。
驚いたのはむしろその後の長門の言葉だった。
いつもどおりの手順を踏んで、長門の部屋に入る。そこで長門は俺に言った。
長門「あなたにはSOS団から一時的に抜け、周防九曜たちとともにいて欲しい。」
・・・・・俺はしばらくその言葉の意味が理解できなかった。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 18:05:51.84 ID:ZLHGREiU0
おいおい、待てよ。そんなことが出来るわけないだろう。
何であいつらといっしょに居なきゃなんないんだ。お前、またあいつらにやられてんじゃねえのか!?
長門「違う。私は今、古泉一樹とともにあちら側に対する対策を考えている。
その結果、あなたを一時的に潜入させ、内側から崩していくことに決めた。」
なるほどな・・・・俺はちょっとしたスネーク気分か。
長門「…スネーク?」
いや、なんでもないんだ。こんなことを考えるなんておかしくなっちまったかな?
まぁ、そんなことよりこの作戦についてだ。確かに今の状態では決着もつかない上に、相手が何か大掛かりな準備をしているかもしれないな。
長門「…決めるのはあなた。いくか、いかないか。」
俺は・・・・・
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 18:13:39.11 ID:ZLHGREiU0
これが3日前。
俺は現在妹の看病と偽ってSOS団を休部―いや、休団だな―中である。
ここまでいえばわかるな?・・・・俺は放課後、逃げるように一人で家へと帰った。
そして、これからのことを考える。
明日は、橘から話し合いを設けられ、例の喫茶店へと集合することになった。
ちなみに明日は土曜である。
その後しばらくはあいつらと行動をともにし・・・長門からの連絡を待つ。
後は長門達しだいである。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 18:25:54.68 ID:ZLHGREiU0
翌日、寝坊することも妹に邪魔されることもなく無事予定通り約束の地へとたどり着いた。
ここでどんな話があるんだろうね。そんなことを考えていると妙に恐怖感がわいてくるね。
???「やぁ、奇遇だね。こんなところで会うなんて。」
奇遇なもんか、まぁそういいたい気持ちもわかるがな。
やっぱお前も乗り気じゃないんだな。佐々木。
佐々木「まぁね、僕は決めた枠組みからはみ出さないような生き方をしたいんだ。
いきなり神様といわれてほいほい飛びつくような人間じゃない。
しかし、お前もということは君も乗り気じゃないと考えられるが。」
ああそうさ。だが詳しくは聞かないでくれ、説明できる自信がないし、あってもしたくない。
佐々木「大丈夫だよ、君がここで説明するような人じゃないことは知っている。」
いつものことだ。ほめられてるのか褒められてないのかわからないね。