長門「…………ひじき」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「お義父さん、こなたさんを俺にください!!」

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44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:18:14.75 ID:jMqBNp8+0

長門 「…………ひじき」
キョン「…え?」
長門 「ひじき」
キョン「どうしたんだ急に」
長門 「昨日、私はひじきを食べた」
キョン「・・・で?」
長門 「…美味しかった」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:20:39.34 ID:jMqBNp8+0

長門 「…だから、あなたにもひじきを食べて欲しい」
キョン「一体何なんだ」
長門 「コレ」
キョン「これは…」
長門 「昨日私が作ったひじきの煮物。よかったら、食べて」
キョン「いや、あのな…」
長門 「…いや?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:22:36.58 ID:jMqBNp8+0

キョン「…もらう(こんな目でみつめられちゃ…)」
長門 「…ありがとう」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:25:46.86 ID:jMqBNp8+0

キョン「パクパク」
長門 「…美味しい?」
キョン「あぁ、思っていた以上だから少し驚いた」
長門 「…よかった」
ハルヒ「ちょっとあんた達なにやってんのよ!」
キョン「ハルヒ…」
長門 「あなたも」
ハルヒ「へ?」
長門 「あなたも私の作ったひじき、食べて」
ハルヒ「え」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:27:15.69 ID:jMqBNp8+0

ハルヒ「わたしひじきはちょっと…」
長門 「嫌いなの…?」
キョン「これはうまいぞハルヒ」
ハルヒ「えっと…」
長門 「私が作ったひじきの煮物…」
ハルヒ「えっと…そういえば有希の手料理は食べたことなかったわよね
    少しいただいてみようかしら」
長門 「是非」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:33:51.84 ID:jMqBNp8+0

ハルヒ「じゃあ…パクパク」
長門 「…お味は、」
ハルヒ「…、美味しいわ、美味しいわよ!!」
キョン「良かった。ハルヒでも味覚は人並みだったらしい。」
ハルヒ「何か言ったキョン?」
キョン「いいえ」
ハルヒ「でも本当に美味しいわ!古泉君とみくるちゃんにも食べてもらいましょう!」
長門 「えっ…」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:35:38.81 ID:jMqBNp8+0

ハルヒ「?どうかいしたの、有希」
長門 「あの…」
キョン「・・・?」
長門 「彼女だけは…」
キョン「朝比奈さんはダメなのか?」
長門 「コクリ」
ハルヒ「どうして?有希、みくるちゃんのこと嫌いなの?」
長門 「そうではない、ただ」
キョン「ただ?」
長門 「その、彼女は料理が上手だから」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:42:37.86 ID:jMqBNp8+0

キョン「つまり、お前は朝比奈さんと比べられたくない、と」
長門 「…コクリ」
ハルヒ「有希、みくるちゃんはそんなことする子じゃないわよ!」
長門 「でも…」
キョン「大丈夫だぞ長門、朝比奈さんの料理もうまいが、長門のひじきもなかなかのものだ」
ハルヒ「そうよ、キョンのくせにいいこと言うじゃない!」
キョン「のくせにって何だよ」
長門 「…有難う」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:51:52.16 ID:jMqBNp8+0

みくる「コンコン、失礼します」
ハルヒ「あっ、噂をすればみくるちゃん!」
みくる「噂…どうかしましたか?」
キョン「長門がひじきの煮物を作ってきてくれたんです」
長門 「あ・・・」
みくる「えぇ〜本当ですかぁ!?長門さんの手料理食べてみたかったんです」
長門 「あ・・・あの・・・」
ハルヒ「さぁみくるちゃん食べて食べて!」
キョン「お前が言うところじゃないだろう」
みくる「それじゃあ・・・長門さん、いただきます」
みくる「パクパク…わぁ…美味しい!」
長門 「…あなたほどではない……」
みくる「何言ってるんですか!このひじき、とっても美味しいです」
長門 「そ…そんなこと…」
ハルヒ「あるから言ってるんじゃないの!」
キョン「そうだぞ、珍しくハルヒの言ってることがあたってるぞ長門」
ハルヒ「キョン、なんか言ったでしょ」
キョン「いーえっ」
みくる「ふふふ」
長門 「みんな…」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 16:57:58.21 ID:jMqBNp8+0

古泉 「トントン、失礼します」
ハルヒ「ほら!古泉君も着たわよ!」
古泉 「おや、なにやらいい香りがしますね…煮物、ですか?」
キョン「古泉、お前に食わせるのが勿体ない位うまいひじきを長門が」
長門 「是非…よかったら食べて…」
古泉 「それでは頂いてみましょうか」
みくる「とっても美味しいんですよ、うふふ」
古泉 「これは…驚きました。長門さん、とても美味しいです」
長門 「そ…そう」
ハルヒ「でしょ!今度公民館であるバザーにでもだしましょうか」
古泉 「それなら、僕の知り合いのほうで手続きを済ませておきましょうか」
みくる「わぁ…それは楽しみですね」
キョン「まぁ、それなら俺も協力するぜ」
長門 「で…でも私なんかの料理じゃ…」
ハルヒ「何言ってるの、あなたのひじきは世界一よ!」
みくる「うふふ、涼宮さんの言うとおりですよ」
長門 「みんな…」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:01:31.09 ID:jMqBNp8+0

古泉 「それでは、僕は早速バザーの手続きへ行ってきます」
ハルヒ「あ、古泉君バザーっていつだったっけ」
古泉 「次の日曜日ですよ」
みくる「後2日ですね…じゃあ私は長門さんと材料を買いに行きます」
キョン「あぁじゃあ俺も朝比奈さんと長門の手伝いを…」
ハルヒ「キョンはあたしと一緒にチラシ作りよ!」
キョン「えちょま」
古泉 「それでは行ってきます、パタン」
みくる「私達も行ってきます、パタン」
ハルヒ「じゃあキョン、あたしがチラシを書くからあんたはコピーと配布を頼んだわよ!」
キョン「何でいつもこうなるんだ」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:07:38.31 ID:jMqBNp8+0

〜スーパーにて〜
みくる「長門さんはいつもどの材料を使うんですか?」
長門 「 ひじき 煮大豆、油揚げ、人参、サラダ油
   だし汁、砂糖、 みりん、醤油」
みくる「じゃあ、順番に買っていましょう。私、実は煮物ってあんまりうまく作れないんですよ」
長門 「……」
みくる「だから…わたしに、教えてくれますか?作り方」
長門 「…もちろん」
みくる「よかったぁ…有難う御座います、長門さん」
長門 「いえ…こちらこそ…その」
みくる「?」
長門 「さっき、美味しいっていってくれて、その…」
みくる「…」
長門 「有難う」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:15:49.53 ID:jMqBNp8+0

〜部室にて〜
ハルヒ「チラシを作るって言っても古泉君が早く来てくれない事にはどうしようもないわね」
キョン「だから朝比奈さんたちを手伝えば良かったんだ。」
ハルヒ「本当ねぇ…キョンと一緒にいたって詰まらないし」
キョン「お前に言われると腹が立つ」
ハルヒ「…ねぇ、キョン」
キョン「ん、なんだ」
ハルヒ「私、正直驚いたのよ。あの子が積極的にあたしにひじきを食べさせようとしたの」
キョン「そういえば俺達2人にはやけに積極的だったな。朝比奈さんと古泉には消極的だったが」
ハルヒ「だからね、有希って本当はみくるちゃんと古泉君とは打ち解けられないように見えたのよ」
キョン「そう…なのか?」
ハルヒ「そうよ!だってあたし達には普通に話しかけられるのに、あの子ったらみくるちゃんと古泉君には別でしょ?」
キョン「全部同じに見えるのだが」
ハルヒ「あたしには分かるのよ!だから今回バザーにSOS団が参加することによって、あの子、少しでも皆と仲良く
    できたらいいなって、あたし思うのよ」
キョン「まぁそれには同感だな」
ハルヒ「だからその為にも沢山お客さんを集めなきゃじゃない」
キョン「うんうん(適当)」
ハルヒ「だからキョン!」
キョン「なんだ」
ハルヒ「SOS団公式HPに記事をかいて!」
キョン「また俺の仕事か」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:18:56.06 ID:jMqBNp8+0

古泉 「ただいま戻ってまいりました」
ハルヒ「古泉君!」キョン「古泉!!!」
古泉 「おやおやお二人ともどうかしましたか?」
キョン「いやぁ、暇でね」
古泉 「暇?」
ハルヒ「ええっと、やることは色々あったんだけれど、その、」
古泉 「…」
キョン「全部古泉が来てからじゃないと出来ない事だったんでな」
古泉 「そうですか…あの、お二人とも」
ハルヒ「なに?」
古泉 「実は、ですね」
キョン「何だ、早くしろ」
古泉 「バザーの方、締め切りが過ぎていて」
ハルヒ「え…」
キョン「冗談だろう」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:22:37.20 ID:jMqBNp8+0

ハルヒ「どうしよう…あの子達買出しに行っちゃったじゃない!!」
古泉 「どうしましょう…」
キョン「どうもこうも…もう朝比奈さんたちが帰ってくるころじゃないか?」
ハルヒ「もぉー!どうすればいいのよ…」
キョン「今更だが、行動が段取りって物を踏んでいなかったような」
ハルヒ「そんなことはどうでもいいの!」
古泉 「とにかく今は一刻も早くお二方に説明しなければ…」
みくる「ガチャ、戻ってきました」
ハルヒ「あ…」
みくる「?どうかしました」
古泉 「…、仕方ないですね」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:24:40.61 ID:jMqBNp8+0

みくる「あらら…」
ハルヒ「ごめんなさいね…ちゃんと確かめてからするべきだったわ…」
キョン「本当だぞ古泉」
古泉 「僕に言われましても」
長門 「………うそ」
ハルヒ「御免なさい有希…」
長門 「…仕方がない……この材料は全て私がどうにかする」
みくる「でも…これ、50人分はありますよ…?」
長門 「いい、私一人で食べる。」
キョン「本当どうしたもんだか」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:27:12.50 ID:jMqBNp8+0

みくる「長門さん…」
長門 「いい、大丈夫」
ハルヒ「…分かったわ」
みくる「?」古泉「何が、ですか?」
ハルヒ「ここはSOS団団長のあたしの責任よ」
キョン「どうする気だ」
ハルヒ「皆、ちょっと待っててね!バンっ!!!」
一同 「…?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:29:39.53 ID:jMqBNp8+0

ハルヒ「ただいま!」
キョン「何をしたんだ」
ハルヒ「みんな、聞いて驚かないで頂戴!」
みくる「どうしたんですか?」
ハルヒ「今あのハゲ(校長先生絶好調)に頼んできたわ!」
キョン「お前頼むなんてこと出来たのかじゃなくて、何をだ」
ハルヒ「次の二日後、ここ、部室でひじきパーティーを開くわ!!」
一同 「……」
キョン「なんてこったい」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:39:23.86 ID:jMqBNp8+0

ハルヒ「いい?次の土曜日の午前10時から午後17時まで、部室でひじきパーティーよ!」
キョン「ちょっとまて、そのハゲ…じゃなくて校長は許してくれたのか」
ハルヒ「当たり前じゃない!」
キョン「なんてこったい」
みくる「え…じゃあこの材料は…」
古泉 「無駄にならずに済みましたね」
みくる「はぁ…よかった!」
ハルヒ「有希は土曜の早朝からひじきの煮物を作って!みくるちゃん、あなたは有希を手伝って」
みくる「はい」
ハルヒ「古泉君とキョンは運んだり…ええっと、雑用よ、雑用」
古泉 「了解しました」キョン「なんだその適当なのは」
ハルヒ「でもこれはバザーでも文化祭でもないからお金は取れないの。材料費は部費からとるけどね。
    だから、お客さんも沢山は呼べないわ。材料は50人分くらいしかないようだし。
    でもやっぱり私達だけじゃ物足りないから、皆、友達とか家族を呼んできて頂戴!」
古泉 「成る程、それはいい案ですね」
キョン「まぁ、俺は谷口と国木田と・・・妹でも呼ぶか」
みくる「わたしは鶴屋さんを…」
古泉 「では僕はこの近くに住んでる友人を」
キョン「ちょっとまて、古泉、お前の知り合いはいい」
長門 「あの…」
ハルヒ「?どうしたの有希」
長門 「私…誰を呼べば…」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 17:49:29.58 ID:jMqBNp8+0

長門 「私…誰を呼べば…」
キョン「長門っ…」
ハルヒ「………そうねぇ、家族とか、もし皆忙しいならクラスの人とかね。
    でもクラスの人も忙しかったら、いいわよ」
長門 「…そう…」
古泉 「それでは、われわれ5人も含めて、全員で9名と言うことになりますね。」
キョン「少ないな…」
ハルヒ「本当ね…コンピ研の奴等にはもったいないし…やっぱりお客さん募集した方がいいかしら…」
キョン「そうだな…少し呼ぶか、先着40名様とすればいいだろう」
みくる「それはいいですね」
古泉 「これで話はまとまりましたね、それでは、準備と行きますか」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 18:00:26.27 ID:jMqBNp8+0

〜ひじきパーティー当日〜
ハルヒ
みくる「いらっしゃいませ!」
鶴屋 「めがっさ可愛いメイドさんが2人もいるにょろ〜」
谷口 「今日はお招きありがとうございまーす!!!」
国木田「国木田ですぅ」
ハルヒ「さぁみんな入って!有希の作ったひじきが待ってるわよ!」
長門 「どうぞ…召し上がれ」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 18:00:50.37 ID:jMqBNp8+0

キョン「古泉、お前は長門のこと、どう思う」
古泉 「それは、どういった意味でですか?」
キョン「いや、あいつ、みんなとなじめてないようにみえるか?」
古泉 「…そうですね…、長門さんについて僕はあまり詳しくないので」
キョン「お前に聞いた俺が悪かった」
古泉 「ただ」
キョン「ただ?」
古泉 「今回のことで長門さんは、自ら僕に話しかけるようになった」
キョン「ほう、そうだったのか」
古泉 「だから、すこしはフレンドリーになってくれたみたいですね」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/10(月) 18:03:52.91 ID:jMqBNp8+0

長門 「お味は…」
鶴屋 「めがっさ美味しいにょろよ!」
国木田「わあ、長門さんてお料理上手だったんだね。」
谷口 「何日ぶりだろう…こんなにうまい女子の手料理っ…!」
国木田「谷口はそもそも、女子の手料理自体食べたこと無いんじゃ」
谷口 「そっそんなことはないぞ!!」
鶴屋 「2人ともおっもしろーい!あははっ」
長門 「有難う御座います…」
ハルヒ「あれ、有希今…」みくる「笑った…?」
ハルヒ「有希…今笑ったわよね!」
キョン「長門…」古泉「おや、これは驚きですね」
長門 「…みんな…有難う…ニコッ」


強引な終わらせ方ですまない



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