18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:15:05.70 ID:lgT15YnxO
いつものように扉を開けると、いつもと違う彼女がいた。
長門「ぜあいずのーうぇいあいきゃんふぉーるだうん……♪」
キョン「な……長門……!?」
長門「…………」
はっと俺に気が付き、冷静さを主張するかのようにゆっくりと本に目を落とす長門。
だが……俺は見た……聞いた……お前が歌を歌ってるとこを……。
そう思うと、俺はテンションが上がってきた。
キョン「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
長門「…………っ!?」
キョン「そうかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!そうなのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
長門「?」
キョン「お前はミュージシャンになりたいのかっっっ!!!!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:22:27.14 ID:lgT15YnxO
長門「……ちが」
キョン「プロデュースなら俺に任せろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
キョン「俺は平成のつんく♂と呼ばれた男だからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
取り合えず俺は、放送室をジャックした。
キョン「デュクシデュクシ」
放送委員「ギャース!!!」
キョン「さあ長門!!!存分に歌うがいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」
長門「……うたわ……ない……」
キョン「あー、テステス、本日は晴天なり」
長門「うたわ……」
キョン「全校のクソったれ共、こんにちわ」
キョン「今日この場この時間から」
キョン「長門ちゃんが歌いまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすっ!!!!!!!」
長門「…………ぅぇ…………」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:27:39.36 ID:lgT15YnxO
キョン「ファッキン拍手!!ダイナマイト拍手を頼むぜベイベェェェェェェッッッ!!!!」
長門「…………」
キョン「長門!やれ!」
長門「…………」
キョン「ミュージックは俺だ!だからお前のロックを見せてくれ!!」
長門「…………」
キョン「ズンズン♪チャッ♪ズンズン♪チャッ♪ズンズン♪チャッ♪ズンズン♪チャッ♪」
長門「…………」
キョン「ウォォォーーーーッウォッフォッオオォォォーーー♪」
長門「…………」
キョン「ズンズン♪チャッ♪ズンズン♪チャッ♪ズンズン♪チャッ♪ズンズン♪チャッ♪」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:42:38.62 ID:lgT15YnxO
キョン「ハイ!ハーイ!」
長門「…………」
キョン「NA・GA・TO!NA・GA・TO!」
長門「…………」
キョン「……?」
いったいどうしたというのだろうか?
なぜ長門は俺が手拍子しても歌わないんだ?
……そうか……!!
キョン「ゆっきーガンバ!ゆっきーガンバ!!」
長門がアイドル路線がいいのだろうと察した俺は、秋葉的な踊りを踊りながら声をかけた。
キョン「ファイファイ、ゆっきー!ゆっきー」
キョン「ガンバァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:49:23.76 ID:lgT15YnxO
その場に足らない物に気付いた俺は放送室の扉を蹴破り、音楽室に向かった。
古泉「おや、キョン君……」
みくる「血相変えてどうしたんですかー?」
音楽室には管楽器を持ったタコ二人がいる。
古泉「ああ、そうだ、もし良かったら貴方もトランペットなどやりま――」
キョン「懐かしのジタン!!!!」
古泉「がっはっーーー!!!」
俺はホモ顔の胸にヘッドバットをくれてやった。
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:54:18.25 ID:lgT15YnxO
みくる「きゃあああああああああああ!!!!!!」
キョン「タンバリンはどこじゃー!!タンバリンはどこじゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
そう。
アイドルを目指す長門のバックコーラスになにより必要なのは、タンバリンなのだ。
俺はそれを探しにきたのだ
みくる「ピッコロの手下はいないですよーーーーーーー!!!!!!」
キョン「うっさいわモンスターバスト!!!」
あちこち探す。
でも見つからなーい。
キョン「もういい!!貴様の胸を貸せっ!!!!!!」
みくる「あららーーー!!キョン君が発狂しましたわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 08:58:33.12 ID:lgT15YnxO
俺はCoCo壱真っ青の1500グラム胸を抱えて走った!
走った!!
未来へ!!!
キョン「帰ったぞ長門ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
放送部員「ふざけるな、貴様!このような狼藉を――」
キョン「お前にはオプーナを買う権利をくれてやろう」
キョン「行け!山田電気へ!!!」
放送部員「あざーすっ!!!!!!」
邪魔者は消えた。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 09:01:02.66 ID:lgT15YnxO
キョン「さあーーー長門!行くぞ!!!」
長門「…………」
キョン「ワンットゥーッスリッフォー」
ボインッ♪ボインッ♪ボインッ♪ボインッ♪
打楽器を鳴らす俺。
キョン「ピュー♪ピュッピュッピュ〜〜〜♪」
そして口笛。
長門「…………」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 09:04:51.88 ID:lgT15YnxO
なんだ?
まだなんか足りないのか?
キョン(しかたねー……)
ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪
俺は自分の尻を叩いた。
さしずめ――照れるけど――シンバルって感じかな……
長門「…………」
ボインッ♪ボインッ♪ボインッ♪
ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪
キョン「ピュー♪ピュッピュッピュ〜〜♪ピューピュー♪」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 09:11:12.16 ID:lgT15YnxO
長門「…………」
キョン(……来い!長門!)
ボインッ♪ボインッ♪ボインッ♪
ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪
長門「…………」
キョン(スターに……なるんだろ……!?)
ボインッ♪ボインッ♪ボインッ♪
ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪ぴしゃんっ♪
長門「……――♪」
キョン(歌っ……!!?)
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 09:14:31.55 ID:lgT15YnxO
長門「コツコツとアスファルトに刻〜む、足音を踏みしめるたびに〜♪
俺は俺で在り続けたい〜そう願った♪」
キョン「っ!!?」
長門「裏腹な心たちが見え〜て♪やりきれない夜を数え〜♪
のがれられない闇の中で今日も眠ったふりをする〜♪」
キョン(……これは……)
俺は驚いた。
何故ならこの歌は、長渕剛の“とんぼ”だったからだ……。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/08(土) 09:17:34.78 ID:lgT15YnxO
キョン(長門……お前ってやつは……)
ボインッ♪ボインッ♪ボボボインッ♪
長門「あ〜あ〜♪しあわせのー♪とんぼよぉぉぉぉぉぉぉぉ♪どこ(ry」
キョン「人様の曲パクんなああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
俺は長門を殴り飛ばした。
完