4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:11:09.37 ID:YJ/rDpv5O
ハルヒ「朝倉どうしたの?顔色悪いわよ」
朝倉「ああ、やっぱり?……なんだか調子悪くて」
ハルヒ「保健室行く?」
朝倉「そうさせてもらおうかな……」
ハルヒ「付き添おうか?」
朝倉「ありがとう、涼宮さん」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:13:03.42 ID:YJ/rDpv5O
キョン「あれ?ハルヒは?」
国木田「さっき朝倉さんと教室出てったよ、なんか具合悪いみたい」
キョン「そうか……えっ、ハルヒが?」
国木田「いや、朝倉さんが。で涼宮さんが付き添い」
キョン「珍しい事もあるもんだな」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:17:47.65 ID:YJ/rDpv5O
キョン「部室で昼飯食おうかな……」
ガチャ
古泉「ん?」
キョン「お、古泉。よう」
古泉「おや、あなたでしたか……どうも」
キョン「なんとなく部室で昼飯食おうと思ってな」
古泉「奇遇ですね、僕も同じ気分でして」
キョン「じゃ一緒に食うか」
古泉「ええ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:20:20.82 ID:YJ/rDpv5O
キョン「…………」
古泉「どうしました?」
キョン「なんか気分が……吐き気がしてきた」
古泉「それはちょっとひどすぎでは……」
キョン「いやいや違う!お前じゃない、純粋に具合悪いんだよ」
古泉「失礼。保健室まで付き添いますよ」
キョン「頼む」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:26:16.15 ID:YJ/rDpv5O
ハルヒ「あら?キョンじゃない、どうしたのよ」
キョン「……そういや居たんだっけ」
古泉「どうされました?」
ハルヒ「うちのクラスの子が具合悪くなって」
古泉「それはそれは……」
キョン「……早く横にならせてくれ……」
先生「ここ空いてますよ」
キョン「ありがとうございます……」ばた
(カーテン開く)
朝倉「あら、キョン君も具合悪いの?」
キョン「朝倉……」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:33:31.53 ID:YJ/rDpv5O
古泉(おや、ヒューマノイドインターフェースの方ですか)
朝倉「私いきなり鳩尾が苦しくなって……」
キョン「そ……うっ」
古泉「彼は吐き気がするそうなので……」
朝倉「じゃああなた話し相手になってくれる?(超能力者……)」
古泉「了解しました」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:48:41.51 ID:YJ/rDpv5O
ハルヒ「なんか真面目なメンツね」
キョン「確かに……」
朝倉「古泉君、部活はどう?」
古泉「それなりに楽しくやっていますよ」
朝倉「そう……」
ハルヒ「そりゃもうあたしの部活だもの、まだ宇宙人とかは見つかってないけど……」
朝倉「ふふっ、そう、見つかってないの?」
ハルヒ「な、何よ」
朝倉「何でもない、そうだ、もし魔法とか使える空間があったら素敵よね、
この世界から切り離された所ならどれだけ暴れても大丈夫だし」
古泉「っ!そ、そうですね……」
朝倉「もしそんな場所を見つけたら、是非古泉君やキョン君と戦ってみたいわ」
ハルヒ「あたしはそうねぇ、巨人になって建物壊したいかも!」
古泉「……あはは、……いいですね……」
朝倉「あたしもそういう不思議探し、やってみようかな?見つかったら招待するから」
古泉「…………宜しくお願いします」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 13:56:06.86 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「古泉君、約束よ?」
古泉「戦う事になる……と?」
朝倉「ふふ……」
ハルヒ「……?」
古泉「言っておきますが、僕は負けず嫌いですよ」
朝倉「あたしも同じ。手加減はしないから」
古泉「……」
キョン「?」
古泉「あなたはどちらが勝つと思いますか?」
キョン「どっちもどっちの戦いになりそうだな、お前ら結構似てるし」
朝倉「そうかしら?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 15:06:29.28 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「私と古泉君は全然違う人種だと思うな」
キョン「そうか?よく笑顔でいる委員長タイプ……結構被ってるだろ」
朝倉「でもね、言うなれば私は黒で古泉君は白」
古泉「……?」
朝倉「私が剣で古泉君が盾って言った方がわかりやすいかな」
古泉「……盾はいつか崩壊する。皮肉ですか?」
朝倉「あら、剣だって折れるわよ。……目的は似たようなものだけど、達成するための道具が違うだけ」
キョン「何の話だ?お前らもしかして元から知り合いか?」
古泉「……いえ、僕は朝倉さんと話したのはこれが初めてです」
キョン「初めてのようには思えんが……、ああ、大分治ってきた」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 15:32:15.83 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「そう。良かったわね、教室戻る?」
キョン「そうだな……もう時間近いし戻っておくか」
古泉「元気になったようで安心しました」
ハルヒ「んじゃ朝倉、あたしももう良いかしら?」
朝倉「ええ、二人とも、じゃあね」
キョン「またな」
古泉「……あなたはいつ戻るんですか?」
朝倉「そうね、あなたが戻る時にするわ」
古泉「…………。」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 15:50:04.19 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「あなたは人間の癖に余裕たっぷりなのね」
古泉「そう見えるだけでしょう。正直な所、あなたが人畜無害に見える今の内に……
などと考えてしまいます」
朝倉「窮鼠猫を噛んでも、鼠は猫の命は狩れない。猫が寝ててもね」
古泉「ごもっとも。……ですが、こちらには長門さんが居ますよ、僕だけでなく」
朝倉「どうなるかは分からないわよ、それに私も彼女に負ける気は無いし」
古泉「考えてみれば、僕は虎同士の戦いに割り込む狐のようなものになるやも」
朝倉「とにかく、あなたも本気なら何とかなるんじゃないの?
ちっぽけな存在でも協力すれば大きな株が抜けるかもしれない」
古泉「僕はちっぽけという事ですね」
朝倉「まさにその通りよ」
古泉「ふふっ……嫌な人だ」
朝倉「もう何だっていいわ」
先生(何こいつら)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 16:03:12.95 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「なんだか戦うのが楽しみだわ、あなたみたいな人はコテンパンにして
絶望させてあげたい」
古泉「結構です。……と言えれば良いのですが。本当にコテンパンどころか」
朝倉「それでも闘志は消えない?」
古泉「それが僕の使命……なんて、勝手に自分で考えているだけの
独りよがりな人間ですよ、僕は」
朝倉「それでも誉めてあげたい位よ、味方ならね」
古泉「……絶対に、何があろうと守り抜く予定ですので」
朝倉「私なら嫌になりそうだけどな、あなたみたいな立場は」
古泉「あなたには解らないでしょう」
朝倉「ええ。馬鹿みたいよ」
古泉「馬鹿かもしれませんね」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 16:08:21.67 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「……本当にそろそろ教室戻らないとまずいんじゃない?」
古泉「あなたこそ。でも……そうですね、戻りますよ」
朝倉「きっとまた話す事は戦場でしか無いでしょうね」
古泉「バイトが入らないように努力しますよ」
朝倉「甲斐甲斐しいわね、せいぜい頑張れば?」
古泉「言われなくても」
朝倉「じゃ、さよなら。花は何が良い?」
古泉「そんなものはいりません。失礼します」
終
かな?かな?
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 16:12:58.14 ID:YJ/rDpv5O
ハルヒ「朝倉、帰ってくるの遅いわよ」
朝倉「ふふ、古泉君との話が長引いちゃって」
ハルヒ「そう。仲良く出来たの?」
朝倉「彼と仲良くなんかなれないわ。ところであなた、古泉君の事どう思う?」
ハルヒ「大切なSOS団の団員よ。何?」
朝倉「そう。なら良いわ、あなたは幸せ者ね」
ハルヒ「……? あたし席戻るわね」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/28(木) 16:16:15.60 ID:YJ/rDpv5O
朝倉「……あれ、古泉君バイト?」
完