1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 03:39:04.87 ID:To9KUdTP0
キョン「ああ」
国木田「今日は例の部活は?」
キョン「ハルヒが忙しいらしくてな。今日は休みなんだ」
国木田「ふーん……」
国木田「じゃあいっしょに帰らない?」
キョン「? ああ、いいけど?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 03:44:00.88 ID:To9KUdTP0
国木田「ホント?」
キョン「?」
国木田「じゃ、じゃあカバン取ってくるよ」
キョン「おー」
キョン「あれ、そーいえば谷口はどうした?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 03:49:38.26 ID:To9KUdTP0
国木田「え?」
キョン「谷口…」
国木田「ああ、えーと…そうだ、なんか女の子と帰るとか言ってたよ」
キョン「なにっ。あの野郎」
国木田「まあまあほっといてやろうよ。それより早く帰ろう」
キョン「くそー許せん」
谷口「おーい国木田よ。…あれ、どこいった?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 03:54:45.86 ID:To9KUdTP0
テクテクテク…
キョン「……」
国木田「……」
キョン「…なあ」
国木田「ん? なにキョン」
キョン「どうしたんださっきから。なんかしゃべれよ」
国木田「え? あ、ああ…そうだね」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 04:17:26.68 ID:To9KUdTP0
キョン「それにさっきからなんかニヤニヤして気持ち悪いな。古泉菌でもうつったか」
国木田「え…気持ち悪い…かな…」
キョン「あ、いや、冗談…」
キョン「……」
国木田「……」
国木田「……なんかさ」
キョン「ん?」
国木田「キョンと二人で帰るのって、久しぶりだなぁと思って」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 04:26:20.12 ID:To9KUdTP0
キョン「あ?」
国木田「そうじゃない?だって最近はキョンいっつも涼宮さんたちと帰ってるし」
キョン「ん…まあな」
国木田「中学3年の時は佐々木さんと帰ってたしさ。だから二人だけで帰るのは中2の時以来だよ」
キョン「そうだったかぁ?」
国木田「うん」
キョン「…ん〜、まあそうだったかもしれんけど、別にそんなの思い出して懐かしむようなことでもないだろうに」
国木田「……」
キョン「???」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 04:53:56.84 ID:To9KUdTP0
国木田「……キョンにとっては、たいしたことじゃなかったかもしれないけど……」
キョン「ん?」
国木田「で、でも、僕にとっては」
谷口「おーい国木田ー、キョーン!」
国木田「…!」
キョン「あ、谷口じゃねーか。何やってんだおまえ」
谷口「ハア、何やってんだじゃねーだろぉ。冷てえなー置いていくなんてよぉ。ハア」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:01:21.21 ID:To9KUdTP0
キョン「置いていくう? ふざけんなよ置いていったのはおまえの方だろうが」
谷口「なに? なんの話だ」
キョン「てめえー俺達を差し置いて女の子とツーショットで仲良く下校してたらしいな。…あれ?でもじゃあおまえなんで上から来るんだ?」
谷口「??」
キョン「ああそうか悪い。振られたのか」
谷口「ちょ、ちょっと待て。さっぱり話が見えないぜ」
キョン「え?」
国木田「……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:07:36.81 ID:To9KUdTP0
キョン「いや俺は国木田にそう聞いたんだが。おまえが女子と二人で帰るって」
谷口「なに? なんだそりゃ国木田。どこからそんなゴシップが回ってきた?」
国木田「……」
国木田「あ、あれぇ。じゃあ聞き違いだったのかなぁ」
キョン「?」
国木田「谷口といっしょに帰るんだーってうちのクラスの女子の誰かが言ってたような気がしたんだけど」
谷口「なにっ。そりゃホントか国木田」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:13:26.57 ID:To9KUdTP0
国木田「うん……たしか」
谷口「おお……誰だ?誰が言ってた?え、覚えてないのか?」
国木田「うん…」
谷口「うん、ならきっとそりゃあれだ。谷口君といっしょに帰りたいなーってのを話てたんだよ」
国木田「かもね…」
谷口「はっはっは。ったくよぉ。誰だか知らないが弱ったな。今年のバレンタインもチョコ10個以上もらっちまったしなぁ」
国木田「……」
谷口「まったくその女ももう少しは勇気を出して…」
谷口「…お、おい国木田?」
国木田「……なに?」
谷口「な、なんでそんなおっかねえ顔してるんだよぉ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:22:05.06 ID:To9KUdTP0
国木田「え、べ、べつに…」
キョン「おまえがあんまりくだらねえことばっか言うからムカついたんだろ」
谷口「そんな〜機嫌直せよ国木田ちゃんよぉ〜」
スリスリ
国木田「…や、やめろよ…」
谷口「そう言うなってぇ」
国木田「やめろっ!」
ドンッ
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:23:44.67 ID:To9KUdTP0
谷口「…!」
キョン「…!」
国木田「……」
谷口「……グスッ」
タッタッタッタ…
キョン「…おいおい。どうしたってんだよ国木田」
国木田「……」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:28:09.09 ID:To9KUdTP0
キョン「あいつ泣いてだぞ。ああ見えてデリケートな野郎だからな」
国木田「……」
キョン「何怒ってんのか知らないけど、後で謝っといてやれよ。さすがにちょっとかわいそうだ」
国木田「……うん」
キョン「…でも、ホントにどうしたってんだ? 今日のおまえは何か変だぞ」
国木田「……」
キョン「……なんか、もし悩みごととかがあんならさ。遠慮しないで何でも相談しろよな」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 05:35:13.65 ID:To9KUdTP0
国木田「……」
キョン「な」
国木田「……相談か……」
キョン「おう。相談されることにはちょっと自信があるぞ。なにせ、SOS団じゃどいつもいろいろな秘密話を持ってきやがるからな。俺に」
国木田「そっか……」
キョン「…なんだ。やっぱり何か悩み事でもあんのか?なら言えよ。水臭いじゃないか」
国木田「……なら聞くけどさ」