ハルヒ「キョン・・・アタシ転校しなくちゃならないの」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:周防九曜「―あなたは――いいわね…」

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48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:14:32.24 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「キョン……アタシ転校しなくちゃならないの」

キョン「は? 何を言ってるんだ」

古泉「本当ですか、涼宮さん」

ハルヒ「………………」

キョン「おい、冗談なんだよな?」

古泉「涼宮さん?」

ハルヒ「なーんてね! 嘘に決まってるじゃない! 今日は4月1日よ?」

くそ、やられた。
古泉を見ると、かなり安心した表情をしている。
流石にさっきのハルヒは冗談とは思えない程の演技力だったからな。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:18:09.37 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「あんた達有希を見習いなさいよ。有希なんてあんなに落ち着いてるわよ」

古泉「いやはや、申し訳ございません」

長門「…………」

まったく、こいつらは一体何を見てるんだ。
長門も長門だ。それでごまかしてるつもりか?

キョン「長門」

長門「…………何」

キョン「本が逆さまだぞ」

長門「………………これはうっかり」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:24:41.25 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「え、どうしたの、有希? そんなベタな事しちゃって」

キョン「長門もそれだけ驚いたって事だろ。お前も冗談は選べ」

ハルヒ「何よぅ」

キョン「誰だってあんな嘘つかれたら驚くに決まってるだろうが」

長門「そう」

古泉「ええ、その通りです。僕達は涼宮さんと離れるなんて考えたくないんですよ」

おい、何勝手に俺まで含めてやがるんだ、古泉。
俺は別にただ友人がだな……。

古泉「まあまあ、いいではありませんか」

ハルヒはなんだか顔を赤らめて黙っているし…………はあ、やれやれ。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:29:00.58 ID:06IQc/LGO

古泉「そういえば、ちょっといいですか」

キョン「なんだ」

古泉「涼宮さんもよろしいでしょうか」

ハルヒ「なぁに、古泉君」

古泉「いえ、実は……僕は二十歳なんですよ」

キョン「な、」

ハルヒ・長門「「なんだってー!!!!」」

長門……なんか今日はおかしくないか?

長門「気のせい」

キョン「そうか」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:40:09.60 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「え、いやいや、そんな簡単に騙されないわよ!」

キョン「いくらなんでも無茶な嘘だろうが」

古泉「それではこれをご覧下さい」

そう言って古泉が出したのは一枚のカードだった。
あれ? これは……。

ハルヒ「古泉君、これ免許じゃない!」

古泉「これでいかがでしょうか」

ハルヒ「うわ、本当に二十歳だったのね!」

長門「………………」

キョン「なあ、あれ…………」

長門「静かに。いつ気付くか見もの」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:45:05.06 ID:06IQc/LGO

みくる「こんにちはー」

ハルヒ「あ、みくるちゃん! ちょっとこれ見てよ!」

みくる「ふぇ、なんでしゅか?」

ハルヒ「古泉君ったら二十歳だったのよ! 人は見た目じゃ分からないものねえ」

古泉「いやはや、すいません」

みくる「ほぇ、古泉君、私とタメだったんでしゅねえ」

ハルヒ「え?」

長門「な………………」

キョン「え? いやいや、まさかまさか」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:50:00.41 ID:06IQc/LGO

古泉「朝比奈さん……?」

みくる「えっ? あ、はわわわわ」

ハルヒ「あ、みくるちゃんったら、まんまと騙されちゃったわ!」

みくる「ふぇ?」

ハルヒ「今日はエイプリルフールだもの! みくるちゃんったら嘘が上手ね!」

みくる「あ、しょうなんでしゅ、エイプリルフールなんでしゅよ!」

古泉「あ…………ははは、そ、そうですよね」

キョン「だ、だよな、俺は騙されなかったけどな」

長門「それもエイプリルフール?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:54:51.76 ID:06IQc/LGO

みくる「あれ? この免許……」

ハルヒ「みくるちゃん、どうかした?」

みくる「いえ……この免許、写真がズレてましゅ」

ハルヒ「へ?」

古泉「おや、ついにバレてしまいましたか。それは実は知り合いの免許に僕の写真を貼っただけだったんですよ」

キョン「普通見ただけで気付くだろう」

ハルヒ「な、何よ! もちろん気付いてたに決まってるじゃない!」

長門「流石エイプリルフール」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:02:09.49 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「そ、そんな事はどうでもいいのよ!」

キョン「いいか、長門。あれが逆ギレってやつだ。」

長門「なるほど」

キョン「あんな大人にはなっちゃダメだぞ」

ハルヒ「うっさいわよキョン! そんな事より、あんたと有希も何か嘘つきなさいよ!」

キョン「はあ?」

ハルヒ「もちろん面白いのじゃ無いとダメだからね!」

参ったな、嘘なんてそうそう出て来ないぞ。
なんたって嘘などついた事もない正直な人間だからな。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:08:17.78 ID:06IQc/LGO

長門「涼宮ハルヒ」

ハルヒ「何、有希。準備出来た?」

長門「私は実はこの惑星の人間ではない」

ハルヒ「は?」

長門「私は宇宙人」

ハルヒ「……有希、今時小学生でももっとマシな嘘つくわよ」

長門「証拠を見せる」

そう言った長門は、あごの辺りに手をやってまるでルパンのように皮を剥がしていった。

みくる「ひゃ」

ハルヒ「え……」

古泉「これは……」

剥がされた皮膚の下から出てきたのは、銀色をしたギョロ目のいかにもと言った宇宙人フェイスだった。

長門「ワレワルハ宇宙人ダ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:11:30.95 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「や、やややややややや」

みくる「ひぇぇぇえええええ」

キョン「おい、長門!」

長門「地球寄ってく?」

古泉「いいねぇ」

長門・古泉「「らららむじんくん らららむじんくん らららら」」

キョン「歌うなー!!」

ハルヒ「ほ、ほほほほほ本物の宇宙人だぁぁぁぁぁああああ!!!」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:16:12.62 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「ちょ、ちょちょちょちょちょ、ちょっとキョン! 本物の宇宙人よ!!」

キョン「ハルヒ、少しは落ち着けよ」

ハルヒ「これが落ち着いていられるかっつーの!! ダッツ☆ノウ!!」

長門「嘘でしたー」

ハルヒ「ぅえ?」

長門の方を見ると、さらに銀色の皮膚を剥がし、下から本来の可愛らしい長門フェイスが出ていた。
まったく、心臓に悪いぜ。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:21:04.78 ID:06IQc/LGO

長門「涼宮ハルヒ、あなたは騙されすぎ」

ハルヒ「いや、あんなにリアルなんだもの、嘘なわけないじゃない!」

長門「あれは特殊メイク。いざという時の為に仕込んでおいたもの」

みくる「よかったでしゅ」

古泉「いやあ、本物としか思えませんでしたね」

ハルヒ「な……それじゃやっぱり有希は宇宙人じゃないのね」

長門「当たり前。なんたって今日はエイプリルフール」

キョン「いざという時ってどんな時なんだよ……」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:25:31.74 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「はあ……もう、みんな凄い嘘ついてくるわね」

古泉「恐縮です」

みくる「あ、あははは……」

ハルヒ「さ! キョン! 次はあんたの番よ!」

いや、ちょっと待てよ。
んな急に言われても困るっつーの。
大体普段から嘘なんてつかない俺が面白い嘘なんて……。
ん? これならいけるか……?

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:31:24.21 ID:06IQc/LGO

キョン「実はな、ハルヒ」

ハルヒ「何よキョン」

キョン「俺、実は超能力者なんだ」

ハルヒ「へえ。何、スプーンでも曲げるっていうの?」

古泉「そんなまさか。超能力なんて在るわけないじゃないですか。マンガやゲームじゃないんですから」

みくる「しょうでしゅよ、大体超能力者なんて気持ちわりゅいじゃないでしゅか」

長門「朝比奈みくるのいう通り」

古泉「え……?」

ハルヒ「さ、証拠見せなさいよ、キョン!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:37:10.02 ID:06IQc/LGO

キョン「まあまあ、見てろよ」

ハルヒ「はいはい」

古泉「あの、朝比奈さん? 長門さん?」

長門「………………………………何」

みくる「静かにしててくだしゃいよ」

古泉「あ、はい」

キョン「いくぞ……ワッカーメ!」

ハルヒ「な、何にもない所から乾燥ワカメが……って、ただ袖から勢いつけてワカメ出しただけじゃない」

キョン「バレたか」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:42:45.23 ID:06IQc/LGO

ハルヒ「まったく……あんたも有希や古泉君ぐらいの下準備してくるくらいのやる気を見せなさいよ!」

キョン「むちゃ言うなよ……」

ハルヒ「そんなんだからあんたは雑用のまんまなのよ!?」

キョン「はいはい」


みくる「でも今日一番騙されてたのはしゅじゅみやしゃんでしゅたよねえ」

長門「よく言えば純真」

みくる「あれ? 古泉君はどこに行きましゅたか?」

長門「ちょっと昔話を確かめてもらっている」

長門「嘘つきは閻魔大王に舌を抜かれる、という事を」


終わり

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:46:59.35 ID:06IQc/LGO

はいパイナポゥでしゅ

途中言った通り、最初はもう>>1がいなくて書き込みも無くなったもんだと思ってやってましゅた


本当に申し訳ありません

なんか最近は最初の頃のようなカオスが書けなくなった気がしましゅ
あの時の僕はきっと脳みそがいかれてたんでしゅね


それでは最後に

朝倉はマイワイフ



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