1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:32:28.88 ID:05SA5P980 ID:
こなた「マジ死ねってカンジ(笑)」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:35:33.32 ID:05SA5P980
こなた「つかさの姉ちゃんさ、なんかキモイ絵がついた小説読んでたよね(笑)キモくない?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:40:05.55 ID:05SA5P980
こなた「親父がヲタってマジ最悪。なんかあたしのことイヤラシイ目で見てくるし」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:41:58.50 ID:05SA5P980
こなた「うちに居候してる従妹がマジうざい(笑)病弱とか、かまってちゃんかよ(笑)」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:47:20.92 ID:05SA5P980
こなた「つかさ〜、ちょっとお金貸してよ(笑)最近小遣いピンチなんだ(笑)」
つかさ「こ、こなちゃん、悪いけど今日はもう……」
こなた「あ、じゃあこの写真ばら撒くわ(笑)彼氏の友達がまたヤリたいとも言ってるし(笑)」
つかさ「うう……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:50:22.93 ID:05SA5P980
こなた「みゆきさ〜ん、今日もオッパイ大きいね(笑)昨日は何人くらいとハメたん?」
みゆき「い、泉さん、そのような根も葉もないことを大声で……」
こなた「は?冗談じゃん(笑)空気読めよ(笑)」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:53:07.98 ID:05SA5P980
こなた「黒井マジうける(笑)キモヲタが操作してるキャラをあたしが操作してると思い込んでるの(笑)
あんなキモイゲームやらないっつーの(笑)」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:56:24.83 ID:05SA5P980
こなた「昨日彼氏が中田氏してきやがった(笑)最悪(笑)」
かがみ「そ、そう……」
こなた「あれ?かがみどうしたん(笑)顔赤いよ(笑)もしかして処女?(笑)高校生でありえねぇ(笑)」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:02:08.77 ID:05SA5P980
こなた「ゆーちゃん、たった三万ってどういうこと?(笑)もっと稼いでこいよ(笑)」
ゆたか「うう、おねえちゃん、これ以上は無理だよ……」
こなた「はあ?じゃあ援交してるってバラそうかな(笑)あたしは別にいいけど?(笑)
でも警察官の妹が援交やってるってマジやばいよね(笑)ゆいねえさん可哀想(笑)」
ゆたか(だって、おねえちゃんが無理矢理……)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:04:26.65 ID:05SA5P980
こなた「つかさとゆーちゃんのハメ撮り動画が通販で取引されてるとか(笑)マジうける(笑)」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:09:35.74 ID:05SA5P980
かがみ「最近つかさ元気ないわね……」
かがみ「またこなたにいじられてるのかしら……」
かがみ「怖いけど……ちょっとこなたに文句言ってやろう」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:11:38.59 ID:05SA5P980
こなた「みゆきさ〜ん、つかさってなんかイカ臭くない?」
みゆき「た、確かにそれはありますね……」
つかさ「…………」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:17:30.91 ID:05SA5P980
こなた「つかさってさ、インターネットする?(笑)」
つかさ「う、ううん。あんまりしないかな……」
こなた「あっそう(笑)実はさ、彼氏が結構パソコン詳しくてぇ、ネットで通販とかもするんだけど(笑)」
みゆき(通販ぐらいで詳しいとか、どんだけバカなんですか……)
こなた「でさ、こんなのも売ってるんだって(笑)」
つかさ「!!!!こ、これは……」
こなた「なんかお金に困って彼氏の友達が売ったんだって(笑)ちょーうけない?(笑)」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:21:05.96 ID:05SA5P980
みゆき「い、泉さん!それはあまりにも……」
こなた「あ?一応モザイク入ってるし大丈夫っしょ(笑)それともみゆきさんも撮られたいとか?(笑)」
みゆき「い、いえあのその……」
こなた「チクったらマジボコるし(笑)うちの彼氏ヤクザと知り合いだから(笑)」
みゆき、つかさ「…………」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:30:10.22 ID:05SA5P980
かがみ「あ、やっぱりこなたに何か言われてる……みゆきまで……」
かがみ「ちょっと、こなた!!」
こなた「はあ?そんな大きい声出さなくても聞こえるし(笑)」
かがみ「あんた、またつかさとみゆきにちょっかいかけてるの?」
こなた「ちょっかいって何?(笑)ダチと喋ってるだけなんですけど(笑)」
つかさ「お、お姉ちゃん……」
かがみ「つかさも!嫌なら嫌とはっきり言うべきよ!」
つかさ「わ、私は……」
こなた「つかさはあたしと喋るのがそんなに嫌?(笑)」
つかさ(大人しくしないとビデオのことをバラされるかも……)
つかさ「わ、私こなちゃんとお喋りするの好きだよ(苦笑)」
かがみ「つ、つかさ……」
こなた「ほら(笑)かがみマジKY(笑)」
つかさ(お姉ちゃん、ごめん……)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:39:18.79 ID:05SA5P980
キモ禿親父「ゆたかちゃん、ハアハア……」
ゆたか「うっ……痛い……!」
キモ禿親父「可愛いよ、ゆたかちゃん。この前のビデオもネットに流しておいたからね(笑)」
ゆたか「え……!?そんな!!誰にも見せないって言ってたのに……痛っ!!」
キモ禿親父「バカだな……ハメ撮り動画がどれだけ氾濫してると思ってるの?ぶっちゃけ流すの前提で
撮ってるのがほとんどなの(笑)そろそろイクよ……うっ」
ゆたか「うう、ひどい……」
ゆたか「こなたおねえちゃん……絶対許さないから」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:46:47.82 ID:05SA5P980
こなた「マジ昨日最悪(笑)カラオケでエッチなんて彼氏どんだけ飢えてるんだよって(笑)」
ひより「マジっすか(笑)じゃあ今度スワッピングしましょうよ(笑)先輩も気分転換したほうがいいっすよ(笑)」
こなた「お、いいね(笑)ひよりんになら彼氏貸したげるよ(笑)久しぶりに彼氏以外ともヤリたかったし(笑)」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:49:51.84 ID:05SA5P980
みなみ「ゆたか……大丈夫……?」
ゆたか「……みなみちゃん……」
みなみ「最近、元気ないから……」
ゆたか「うん……ちょっとね……」
みなみ「ゆたか……」
ゆたか(みなみちゃん……利用できる……かな?)
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:55:55.64 ID:05SA5P980
みなみ(ゆたかは何かを隠している……)
みなみ(どうして言ってくれないんだろう……)
みなみ「私たち……親友なのに……」
みゆき「あら?みなみさん」
みなみ「みゆき……さん」
みゆき「どうかしたんですか?」
みなみ「実は……」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:00:13.09 ID:05SA5P980
みゆき「ゆたかさんが?」
みなみ「はい、最近ずっと元気なくて……何か隠し事してるみたいで」
みゆき「もしかしたら、泉さんと何かあったのではないでしょうか?」
みなみ「泉……先輩と?」
みゆき「ええ、他言無用にお願いしますね。実は……」
みなみ「!!?まさか、ゆたかも同じ目に……」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:04:39.26 ID:05SA5P980
みなみ「もしそうなら……許せない……!」
みゆき「あ、みなみさん!!」
みなみ「ゆたか!!」
ゆたか「み、みなみちゃん?いきなり電話してきてどうしたの?」
みなみ「泉先輩に、ひどいことされてない?」
ゆたか「え?」
みなみ「最近元気ないのは、泉先輩がいじめてるからじゃないかって、ある人から聞いて」
ゆたか(そっかぁ)
みなみ「ゆたか?」
ゆたか「う、うん。実はね……」
ゆたか(やっぱりみなみちゃんは私の親友だね……わざわざ利用されにくるなんて)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:09:38.49 ID:05SA5P980
こなたの彼氏「あーあ、最近こなたのマンコも揺るくなってきたし、そろそろ女変えるかな(笑)」
こなたの彼氏「あいつの後輩のひよりって奴も、緩くてあんまり気持ちよくなかったし(笑)」
みなみ「あの……」
こなたの彼氏「あん?」
みなみ「泉先輩の、恋人の方、ですよね」
こなたの彼氏(うお!!超好み!!乳がないのがまたいいね(笑))
こなたの彼氏「そうだけど?何?逆ナン(笑)」
みなみ「ちょっと、お願いしたいことがあって」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:14:30.84 ID:05SA5P980
こなたの彼氏(ここ、ラブホじゃん)
こなたの彼氏(やっぱ誘われてるなこれは(笑)一発ヤラないと失礼だろこれは(笑))
みなみ「あの、先にシャワーでも浴びてきてください」
こなたの彼氏「オーケーオーケー(笑)」
こなたの彼氏(マジラッキー)
みなみ「…………」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:17:21.51 ID:05SA5P980
みなみ「ゆたか、連れきたよ」
みなみ「うん、部屋は○○○号室、早く来てね」
こなたの彼氏「おまたー(笑)」
みなみ「!!」
こなたの彼氏「君のシャワーしてきたら(笑)」
みなみ「い、いえ私は……」
こなたの彼氏「そっか(笑)じゃあ早速……」
みなみ「え?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:18:27.43 ID:05SA5P980
×こなたの彼氏「君のシャワーしてきたら(笑)」
○こなたの彼氏「君もシャワーしてきたら(笑)」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:20:47.54 ID:05SA5P980
みなみ「な、何を……」
こなたの彼氏「はあ?まじうける(笑)ラブホに誘ったのはそっちじゃん(笑)」
みなみ「え?いえ、あの……」
こなたの彼氏「何?そういうプレイが好きとか?(笑)レイプごっこって通だね(笑)」
みなみ(え?どういうこと?ゆたか……)
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:24:33.43 ID:05SA5P980
みなみ「痛い痛い痛い!!!」
こなたの彼氏「うわ……君処女だったの(笑)この締め付けありえん(笑)」
みなみ「いやぁぁぁぁ!!!!抜いて抜いて!!!!」
こなたの彼氏「言われなくても抜くよ(笑)出るっ!!!!」
どぴゅっ
みなみ「はあはあはあ、い、痛いよぉ……」
こなたの彼氏「マジ名器だし(笑)あと二発は抜かないと損だな(笑)」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:28:31.82 ID:05SA5P980
こなたの彼氏「マジ気持ちよかったし(笑)君が誘ったんだからここの払いはよろしく(笑)」
みなみ「うう……」
みなみ(どうして、ゆたかは来てくれなかったの?)
みなみ(それに、あんなひどいことされるなんて聞いてなかった……)
ゆたか「みなみちゃん?」
みなみ「ゆたか……!!」
みなみ「なんでいまさら……!!」
ゆたか「ごめん!!みなみちゃん!!」
みなみ「え?」
ゆたか「実は、こなたおねえちゃんに脅されてて……」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:35:05.72 ID:05SA5P980
みなみ「泉先輩に?」
ゆたか「うん……みなみちゃんにこの前話したことがバレて……それで彼氏の相手をするように手配しろって……
私、おねえちゃんからの暴力に怯えてみなみちゃんのことを……ぐすっ……」
みなみ「ゆたか……」
ゆたか「ごめんなさいごめんさいごめんなさい!!最低だよね、私……」
みなみ「ゆたか……私、ゆたかのこと親友だと思っているから」
ゆたか「みなみ……ちゃん……」
みなみ「ゆたかが辛い思いしてるなら、私もゆたかと同じ辛さを味わうのだって平気だよ。だから、謝らないで」
ゆたか「みなみちゃん……みなみちゃん!!!」
みなみ「ゆたか……!!」
ゆたか(ほんとみなみちゃんって単純)
ゆたか(だからこれからも)
ゆたか(私 の た め に 働 い て ね ?)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:44:19.64 ID:05SA5P980
そうじろう「最近、こなたもゆーちゃんも帰りが遅いな」
そうじろう「まあ、こなたはあんなんだし、ゆーちゃんも影響されちゃったのかな?」
そうじろう「…………」
ピンポーン
みき「あの、こんばんは」
そうじろう「あ、柊さん……」
みき「あの、これ漬物なんですけど、良かったら食べてください」
そうじろう「いつもすみません」
みき「今日も……こなたちゃんは?」
そうじろう「ええ、どこをほっつき歩いてるんだから、とんだ不良娘ですよ」
みき「…………」
そうじろう「柊さん?」
みき「でも、私、こなたちゃんには感謝してるんです。こなたちゃんがいたから、あなたと知り合うことができた」
そうじろう「え?」
みき「わざわざ、電車に乗って食べ物を届けたりしてるだけだと、本気で思ってました?」
そうじろう「みき……さん」
みき「そうじろうさん……」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:49:59.15 ID:05SA5P980
こなた「お父さん、おはよう♪」
そうじろう「お、おお、こなた、おはよう(珍しいな、『お父さん』だなんて)
こなた「昨日は楽しかった?」
そうじろう「え?なんのことだ?」
カチッ
そうじろう『みき……っ!!みき……っ!!』
みき『ああ!!そうじろう!!激しいわ!!』
そうじろう『イクぞ……みき!!』
みき『きて!!そうじろう!!』
そうじろう『はあはあ、この感覚、しばらく忘れいたよ』
みき『ふふ、私もよ。ねえ、まだできるでしょ?』
カチッ
こなた「結構きれいに録れてるでしょ(笑)」
そうじろう「あ、あ、あ……」
こなた「とりあえず十万ね(笑)」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:57:03.93 ID:05SA5P980
こなた「かがみ〜」
かがみ「うっ……こなた……」
こなた「あれ、何顔色悪いじゃん(笑)どうしたん?(笑)」
かがみ「い、いや、なんでも……」
こなた「それよりこれ聞いてよ(笑)」
かがみ「え、何?イヤホン?音楽でも聞かせて……」
『あああ!!そうじろう!!!素敵よ!!!』
『みき!!みき!!みき!!』
かがみ「なっ!?」
こなた「ニヤニヤ」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:03:22.57 ID:05SA5P980
かがみ「こ、これって……」
こなた「うちのジジイとかがみのお母さんだね(笑)」
かがみ「う、嘘よ、こんなの……」
こなた「じゃあ聞くけど、かがみのお母さんって結構夜出かけてなかった?(笑)」
かがみ「そ、そりゃあ出かけるときもあったけど、あれは友達の付き合いだって……」
こなた「夜頻繁に出かける言い訳でそれはないっしょ(笑)うちのジジイと逢引してたんだよ(笑)
お前の家族誰も気づかないってマジ鈍感じゃん?(笑)」
かがみ「そ、そんなの…って、あんまりよ……お母さんが、家族を裏切っていたなんて……」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:06:44.59 ID:05SA5P980
こなた「はあ?お前んちの親父が相手してなかったのが原因だろ(笑)」
こなた「お母さんのせいだけにするなんてどんだけぇ(笑)」
こなた「ビデオも撮ってるんだよね(笑)これどうしようかな(笑)」
かがみ「うう……」
こなた(これでつかさとかがみの姉妹丼いっちょあがり(笑)マジ策士だし(笑))
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:13:16.09 ID:05SA5P980
みなみ『ううっ……痛い、ダメ、これ以上は……』
みなみ『いやああ!!ダメ!ダメ!イク!!』
みなみ『ああああ……』
ゆたか「みなみちゃんもだいぶ手馴れてきたね」
ゆたか「みなみちゃん……きれいだよ……」
ゆたか「こなたおねえちゃんも……もうすぐ私の玩具にしてあげるからね」
ゆたか「はぁ……ん……」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:20:55.62 ID:05SA5P980
かがみ「…………」
つかさ「…………」
ただお「「どうしたんだ?二人とも?元気ないじゃないか?」
まつり「ほんと、ほんと、二人揃ってそんなんだとい調子狂うわぁ」
かがみ「なんでも……」
つかさ「ないよ……」
みき「まあまあ、二人とも思春期だもの、色々あるわよ」
かがみ「…………!!うるさいわね!!母親面して!!私の気持ちなんて全然わかってないくせに!!」
みき「ちょ、ちょっと、かがみ……」
かがみ「ごちそうさま!!出かけてくる!!」
ただお「お、おい!!こんな夜中にか!?」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:23:33.34 ID:05SA5P980
かがみ「お母さんの……バカ……」
かがみ「お母さんが不倫なんてしなければ、私は、私は……」
かがみ「……違う……」
かがみ「悪いのは……全部こなた……」
かがみ「こなたが私の純潔を……」
かがみ「許さない」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:27:47.17 ID:05SA5P980
ゆたか「あれ?かがみ先輩?」
かがみ「ゆたかちゃん……なんでこんなところに?」
ゆたか「あの……実は……こなたおねえちゃんにいじめられてて、その……」
かがみ「!!」
かがみ(そうだ、こなたと一緒に住んでるゆたかちゃんが被害にあわないなんてことあるはずが……)
かがみ(なんでもっと早く気づいてやれなかったんだ、私は!!)
かがみ「大丈夫よ、ゆたかちゃん」
ゆたか「え?」
かがみ「私が、守ってあげる」
ゆたか「先輩……」
ゆたか(妹のことも気づいてないこの女が私を守るっておかしいね。でも、手駒にはピッタリかな)
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:33:39.95 ID:05SA5P980
つかさ「お姉ちゃん……いきなり飛び出してどこ行ったんだろ?」
つかさ「うう、こういうところ歩いてるとこなちゃんに見つかりそうで嫌だな……」
つかさ「あ!!見つけた!!」
つかさ「お姉ちゃん……とゆたかちゃん?」
かがみ「私が、守ってあげる」
つかさ「え?」
つかさ(なんで?なんでなの?私のことは守ってくれないの?)
つかさ(私がこなちゃんにされてることはお姉ちゃんの想像以上にひどいことなんだよ!?)
つかさ(なんでなんで、私は守ってくれるって言ってくれないの?)
つかさ(なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで)
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:38:03.58 ID:05SA5P980
こなた「お、つかさじゃん(笑)こんなところで何してるん(笑)」
つかさ「なんでなんでなんで……」
こなた「おい(笑)無視すんなボケが(笑)」
つかさ「なんでなんでなんでなんで……」
こなた「聞けよボケが(笑)しばくぞ(笑)」
つかさ「うるさいよ」
こなた「はあ?今なんつった?」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:43:18.35 ID:05SA5P980
つかさ「ねえ、こなちゃん。窮鼠猫を噛むって言葉知ってるかなぁ」
こなた「はあ?何わけわかんねえこと言ってるの?殺すから」
つかさ「私はねぇ、ついさっきまで怖い猫さんに追いかけられてた鼠さんだったんだぁ
でもねぇ、鼠さんもねぇ、やる時はやるんだよ」
こなた「殺すってんだろうがボケがぁぁぁぁぁ!!!!!」
つかさ「死ぬのはこなちゃんだよ」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:49:47.85 ID:05SA5P980
こなた「がっ……!?」
ドサッ
つかさ「ほんとはこれ使いたくなかったんだよぉ。護身用のスタンガン」
つかさ「って、聞こえてないか。大丈夫だよ、さっきのは冗談♪まだ殺さないよ」
つかさ「こなちゃんよりもムカツク奴がいたからね♪」
つかさ「お姉ちゃんとゆたかちゃん……を殺したらゆっくり相手したげるから」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 20:58:53.43 ID:05SA5P980
翌朝
生徒A「おい、聞いたか、泉の奴、夜の繁華街で倒れてるところを救急車で運ばれたらしいぞ」
生徒B「マジで?まあザマァだよなぁ。あいつの付き合ってる奴相当ヤバイんだろ?」
生徒A「ああ、なんかマジでヤクザがバックにいるとかさ。だから誰も泉に逆らえないんだよ。
高良や柊なんかは、今日は平和に過ごせるだろうな」
生徒B[ああ、見るに耐えないもんな。でも怖くて止められないし、先生も諦めてるし……」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:01:02.40 ID:05SA5P980
つかさ(ふふふ、こなちゃんなんてもう怖くないよ)
つかさ(それより、お姉ちゃんとゆたかちゃんを始末するにはどうすればいいのかな)
つかさ(できれば私の手を汚さずに始末したい……)
つかさ(だったら……利用できる手駒が必要だよね)
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:04:42.17 ID:05SA5P980
つかさ(でも……友達は巻き込みたくない)
つかさ(私はこなちゃんとは違うんだ)
つかさ(それなら、私が罪悪感を抱かずに利用できる人は限られてくるよね……)
つかさ(………………思いつかないや)
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:09:34.87 ID:05SA5P980
ゆたか(かがみ先輩の友人の日下部みさお先輩と峰岸あやの先輩……)
ゆたか(確か、日下部先輩のお兄さんは峰岸先輩の恋人だったはず……)
ゆたか(これを利用しない手はないよね)
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:13:58.00 ID:05SA5P980
ゆたか「あの、かがみ先輩」
かがみ「ゆたかちゃん?どうしたの?まさか、またこなたに!?」
ゆたか「いえ、あの、昨日こなたおねえちゃんは病院に運ばれてて」
かがみ「え?こなたが?まあ、自業自得よね。さんざん悪さを働いたんだから」
ゆたか「はい。でも、これくらいで反省するような人じゃないですから。今のうちに
作戦を考えておこうと思いまして」
かがみ「作戦?」
ゆたか「はい、とりあえず、日下部先輩と峰岸先輩にも協力してもらいたいんで、その」
かがみ「わかった、二人には私から言っておくわ」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:19:30.25 ID:05SA5P980
かがみ「というわけなのよ」
みさお「うう、自分の家族をいじめるなんてあのチビ絶対に許せねえってヴァ!!」
あやの「私たちにできることがあったら、なんでもするよ?」
ゆたか「あ、ありがとうございます……(これでみなみちゃんの出番ができたよ)」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:25:36.47 ID:05SA5P980
みさお兄「ああ、今日も疲れたなぁ。最近あやのとも会ってないし、そろそろ会いたいな」
みなみ「あの……」
みさお兄「ん?」
みなみ「私、あやのさんの後輩で、岩崎みなみという者なんですが」
みさお兄「はあ、そういえば、同じ学校の制服だね」
みなみ「よろしかったら、お時間いただけないでしょうか」
みさお兄「うーん、まあ少しならいいよ」
みなみ「ありがとうございます(ゆたか、私ちゃんとやってるよ)」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:33:50.10 ID:05SA5P980
みなみ「単刀直入に言って……あやのさんは浮気しています」
みさお兄「え?」
みなみ「私、あやのさんに彼氏がいることを知っていたので、やめるように言ったんですが……」
みさお「ちょ、ちょっと……」
みなみ「あやのさんは、聞く耳を持たない様子だったので……つい差し出たマネを」
みさお兄「ちょっと待ってくれよ。あやのが浮気?僕にはとても信じられない」
みなみ「ですが事実です……これを……」
みさお兄「こ、これは……」
みなみ「後をつけて、この男とラブホテルに入るところを写真に撮りました。すみません……
私には二人を止められなかった……」
みさお兄「…………」
みなみ「あの……」
みさお兄「あやのに、直接聞いてみるよ」
みなみ(……これでゆたかは、喜んでくれるよね)
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:40:31.36 ID:05SA5P980
みさお兄「これはどういうことなんだ!!」
あやの「この写真……!!どうして!?」
みさお兄「岩崎って子からもらったんだ!!浮気していたとは知らなかったよ!!」
あやの「こ、これは違うのよ。深い事情があるの!それに、私は何もしてないわ!」
みさお兄「ホテルまで行って、何もなかったていうのかよ!!信じられるか!!」
あやの「ひどい……、私のこと、信じてくれないの!?」
みさお兄「こんな尻軽女を……誰が信じられるか!!」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:42:02.82 ID:05SA5P980
みさお兄「別れよう……」
あやの「!!?」
みさお兄「これ以上、君を信じることはできない」
あやの「……なんでこんなことに」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:45:08.05 ID:05SA5P980
ゆたか(バカだよね、峰岸先輩って)
ゆたか(みなみちゃんを通じて伝えた私の作戦を実行してくれるなんて)
ゆたか(まあ、ホテルまで言ってくれたのは嬉しい誤算だったけど……)
ゆたか(先輩?彼氏に不満でもあったんですか?魔がさしたんですか?
それとも強引に?どっちにしろホテルに入ったのは自分なんですから自業自得ですよ♪)
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:01:02.31 ID:05SA5P980
あやの「岩崎ちゃん!!」
みなみ「峰岸……先輩……」
あやの「どうしてあんな写真を……!!私、私本当に何もしてないのに彼氏にふられちゃったのよ!!
泉ちゃんの彼氏と会って、話を聞くだけって、岩崎ちゃんも私に言ったよね!?
私、本当に話だけ聞いて、ホテルには入ったけど、結局何もしなかったのになんで……!!」
みなみ「……自業自得……」
あやの「!?」
みなみ「私は確かにそう言った。ゆたかを守るため、泉先輩の彼氏を説得することは有効だと思ったから。
だから、彼氏がいて一番男の人に慣れてるあなたに頼んだ。でも、ホテルにまで行ってとは頼んでない
あくまでホテルに行ったのはあなたの意思。自業自得」
あやの「で、でも、あの人が強引で……静かなところで話をしようって……」
みなみ「そんなのは言い訳……内心期待していたんじゃないですか?」
あやの「で、でも……」
みなみ「すべてを正直に報告していたらあの写真は処分するつもりだった……でも先輩はホテルに行ったことまでは
報告しませんでしたよね?そんなことで、信頼関係は築けません……逆に泉先輩の味方になる可能性もありますから
あやの「うう……」
みなみ「では、私はこれで……」
みなみ(……泉先輩の彼氏とセックスフレンドになっていてよかった……
峰岸先輩には悪いけど、ホテルに行くように泉先輩の彼氏に指示したのは私……
もちろんホテルに入ってもヤラないと約束させて……結果、峰岸先輩は浮気したわけでもないのに罪悪感を抱く……
おかげですべてうまくいった……これはゆたかにも黙っていることだけど……ゆたか、私、ゆたかの役に立っているよね?)
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:05:13.44 ID:05SA5P980
みさお「兄貴……」
みさお兄「…………」
みさお「げ、元気出せってヴァ!!」
みさお兄「うるさい!!いいかげん黙っててくれないか!!鬱陶しい!!」
みさお「あ、兄貴……」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:06:39.35 ID:05SA5P980
みさお「うう、あやのと別れてから兄貴は荒れる一方だ……」
みさお「くそ……あやのの奴、なんで浮気なんか……」
あやの「み、みさちゃん……」
みさお「!!?……あやの」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:10:58.93 ID:05SA5P980
みさお「……何のようだ?」
あやの「あ、あの、誤解を解きたくて……」
みさお「誤解!?何が誤解だ!!いまさら言い訳するな!!」
あやの「い、言い訳じゃない!!私、本当に浮気なんか……」
みさお「でも兄貴と別れたってことは、誤解と言い切れない部分もあるんだろ!!
お前のせいで、兄貴は……兄貴……」
あやの「み、みさちゃん……」
みさお「気安く『みさちゃん』なんて呼ぶなってヴァ!!あたしの前から消えろ!!」
あやの「うう……ぐすっ……」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:15:06.14 ID:05SA5P980
みさお兄「もう何もする気が起きない……」
みさお兄「あれほど楽しかったあやのとの日々が……偽りに思えて……」
みさお兄「死のう……かな」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:17:21.93 ID:05SA5P980
みさお兄「なんてな……死ぬ勇気なんて、ないよ」
みさお兄「生きていける自信もないが……」
みさお(どんどん、荒んでいく……兄貴にとって、やっぱりあたしはただの妹なのかな……)
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:21:33.30 ID:05SA5P980
???「すみませーん」
みさお「ん?誰だ?」
ゆたか「あの、お兄さんの具合どうかなと思いまして」
みさお「わざわざ来てくれたのか?ありがとな。兄貴は居間にいるよ」
ゆたか「お邪魔します」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:26:55.75 ID:05SA5P980
ゆたか「あの、日下部先輩のお兄さん……」
みさお兄「ん……君は?」
ゆたか「わ、私、日下部先輩の後輩の小早川ゆたかって言います!はじめまして!(ペコッ)」
みさお兄「ああ、はじめまして……」
ゆたか「失礼ながら、全部聞きました……」
みさお兄「そっか……いや、恥ずかしいな……はは」
ゆたか「わ、私……お兄さんのこと聞いたら、何かしてあげたくなって、でも私にはお兄さんの痛みが
わかってあげられないし、でも……でも……う、ひくっ、ぐすっ……」
みさお兄「ちょ、ちょっと、泣かないでよ、そんな大げさな……」
ゆたか「大げさなんかじゃありません!好きな人に裏切られて、そんな……」
みさお兄「ゆたかちゃん……」
ゆたか「お兄さん……」
ゆたか(脆すぎるよ、お兄さん。せいぜい私のために働いてよね)
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:31:42.76 ID:05SA5P980
数日後
つかさ「うう、お姉ちゃんとゆたかちゃんを殺すいい方法が見つからないよぅ」
つかさ「いつもお姉ちゃんに頼ってきた自分の弱さがこういうところでも現れるんだよね……
やっぱりお姉ちゃんは私の弊害にしかならないよ」
こなた「おはよう、つかさ」
つかさ「!!こなちゃん……」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:35:09.93 ID:05SA5P980
こなた「どしたの?つかさ?」
つかさ(そうだ、私はこなちゃんのことはもう怖くないんだ。怖くない怖くない)
つかさ「こなちゃんおはよう♪入院生活はどうだった?」
こなた「うーん、なんで入院したのかあんまり覚えてないんだよね〜(≡ω≡.)
それよりさ、お父さんが入院中に持ってきてくれたゲームが面白くて……」
つかさ「……あれ?」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:49:33.38 ID:05SA5P980
つかさ「こな……ちゃん?」
こなた「ん?」
つかさ「からかったり……してないよね?」
こなた「からかうって何さ?私はいつも通りにしてるつもりだけど?(≡3≡.)」
つかさ「ははは……そうだ……ね」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:53:31.58 ID:05SA5P980
つかさ(あれから……こなちゃんは別人のようになった)
つかさ(スタンガンのショックで人格が変わった?そんな漫画じゃあるまいし!)
つかさ(もしかしたら、私を騙すための演技かもしれない……)
つかさ(でも、もしも本当に変わったのだとしたら……)
つかさ(ちょうどいい手駒だよね♪)
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:01:07.64 ID:05SA5P980
つかさ(なんとか真偽を確かめる方法はないかなぁ)
つかさ(うーん)
かがみ「つかさ!」
つかさ「あ、お姉ちゃん(また私を心配するフリをして優等生ぶりをアピールかな?)」
かがみ「ちょっと、こなたが大人しくなったって本当なの?」
つかさ「うん、すごく性格が良くなったよ〜(今までは滅多に来てくれなかったのに、
こなちゃんが変わったて知って強気とかどんだけぇ)」
かがみ「そう……もうあれから、いじめられてない?」
つかさ「うん、大丈夫だよ〜(確かにもう援交はやらされてないけど、お姉ちゃんにも同じ苦しみを
味わってもらいたいなぁ)」
こなた「なになに?どしたの?(≡ω≡.)」
かがみ「あ、こなた……いや、なんでないわよ……」
こなた「ふーん、かがみんは相変わらず可愛いな〜(≡ω≡.)」
かがみ「ちょっ……何言い出すのよ!!」
こなた「赤くなっちゃって〜」
かがみ「もう!」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:05:13.97 ID:05SA5P980
かがみ「そっか……本当に変わったんだ……」
こなた「ん?」
かがみ「いやいや、こっちの話!!」
つかさ(あれ?お姉ちゃんもしかしてこなちゃんが変わって安心してる?
どんだけおめでたい頭してるんだろ)
かがみ(ゆたかちゃんの言ったとおりね……もうこれであの苦しみを味わうことはないんだわ!)
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:07:48.56 ID:05SA5P980
かがみ「ねえ、ゆたかちゃん。さっきこなたを見てきたけど……」
ゆたか「はい」
かがみ「あなたの言ったとおり、こなたは変わってたわ」
ゆたか「そうでしょうね」
かがみ「あの、さっきの話だけど」
ゆたか「さっきの話?」
かがみ「ほら、こなたに復讐しようって話!!」
ゆたか「それが何か?」
かがみ「やっぱり……やめない?」
ゆたか「はあ?」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:10:29.56 ID:05SA5P980
ゆたか「何言ってるんですか?」
かがみ「…………」
ゆたか「こなたおねえちゃんにされたこと、先輩は忘れたんですか?」
かがみ「で、でも、あんなこなたを見たら」
ゆたか「性格が変わっても、おねえちゃんが今までしてきた罪は消えないんです
それほどのことをしてきたんですよ、おねえちゃんは」
かがみ「で、でも……」
ゆたか「好きでもない男に処女を奪われ、蹂躙された私たちの苦しみはどうなるんですか?」
ゆたか「絶対に、復讐します」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:15:37.09 ID:05SA5P980
こなたの彼氏「あ〜、マジ気持ちいいわ(笑)」
こなたの彼氏「奥さん、相当たまってたでしょ(笑)」
ゆかり「ああ!!すごい!!気持ちいい!!」
こなたの彼氏「嫌がってた割にはノリノリじゃん(笑)」
こなたの彼氏「イエーイ、みゆきちゃん見てる〜(笑)」
みゆき「うう、お母さん……」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:21:55.85 ID:05SA5P980
こなたの彼氏「じゃあ、またね奥さん♪借金の返済分にはまだまだだからさ(笑)」
ゆかり「はあはあ……」
みゆき「お母さん……」
ゆかり「き、気にしないでみゆき……お父さんの借金がなくなるまでの辛抱よ」
みゆき「でも……こんなのってあんまりです!!警察に!!」
ゆかり「それだけはダメ!!お父さんの信用が……」
みゆき(そんな……お父さんが、借金を作ったばっかりに……)
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:24:28.53 ID:05SA5P980
みゆき「泉さんが大人しくなったと思ったら……ヤクザにこんなことを……」
みゆき「それもよりによって、泉さんの恋人と母が……」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:29:49.36 ID:05SA5P980
ある日の教室
こなたの彼氏「よう、こなた(笑)」
こなた「ん?誰?」
こなたの彼氏「おいおい(笑)彼氏の顔忘れるとかひどいべ?(笑)
まあ確かに最近忙しくて見舞いにも行けなかったけどさ(笑)
そんなに怒るなよ(笑)」
こなた「いや、だからどちら様?」
こなたの彼氏「いやいや(笑)もういいから(笑)しまいにはキレるぞ(笑)」
こなた「そんなこと言われたって、知らないものは……」
バキッ
こなた「痛ー!!」
こなたの彼氏(?)「てめぇぇぇぇ!!いい加減にしろ!!!!マジキレるぞ!!!!」
こなたの彼氏「
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:39:19.39 ID:05SA5P980
こなたの彼氏(?)「俺はよぉ、最近小神組の組員の元で働いてんだ。あんま調子に乗ってると……」
こなた「痛い、やめてよ!!つかさ、助けて!!」
つかさ「こ、こなちゃん……(ははは、いい気味。これはもしかして本当に……)」
小神組の下っ端「ふん、もうお前には用はねえ。お前よりもいい女なんてゴロゴロいるしよ、じゃあな!!」
こなた「うう……なんだったの、あの人……」
つかさ「こなちゃん、大丈夫?」
こなた「つかさ、ありがと……」
つかさ(これでこなちゃんは私の手駒になるのに相応しいのがわかっちゃったね♪
あとはどの程度の記憶が削られているか探る必要があるかな)
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:50:25.53 ID:05SA5P980
小神組の下っ端「マジあの糞女うぜぇ」
小神組の下っ端「こういうときは、あいつを抱くに限るぜ」
小神組の下っ端「あ、もしもしみなみか?」
みなみ「みのる……どうしたの?」
みのる「いやぁ、久しぶりにお前とヤリたくてさぁ(笑)。つか、こなたのチビがむかついてよぉ(笑)」
みなみ(泉先輩が……何か情報がつかめるかも)
みなみ「わかった、すぐ行く」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:01:52.50 ID:d5XVOxi80
みなみ「泉先輩は彼氏と別れたみたい」
ゆたか「やっぱりね、おねえちゃんの様子からして、都合の悪い記憶は消えてたみたいだし。
許せないよね、自分が今まで犯した罪を忘れるなんてさ」
みなみ「ゆたか……」
ゆたか「それはそうとさ、みなみちゃん、どこでその情報を?」
みなみ「え、いや、つかさ先輩から……教室で暴れてたみたいだったし」
ゆたか「嘘だよ、みなみちゃんはつかさ先輩とは最近全然会ってないよね
それに、あの男はみんな腫れ物みたいに扱ってたからベラベラ喋る人だっていない」
みなみ「え?」
ゆたか「小神組の下っ端とのこと……私が知らないとでも思った?」
みなみ「ご、ごめん、ゆたか。ゆたかに黙ってて」
ゆたか「みなみちゃん……」
バシッ
みなみ「え?」
ゆたか「何勝手なことしてるの?」
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:09:29.95 ID:d5XVOxi80
ゆたか「困るよ、みなみちゃん。私の言うとおりに動いてくれないと。
みなみちゃんは私の言うとおりに動いて、喋って、考えてもらわないと。
計画が狂っちゃうよ。みなみちゃんは私の親友じゃないんだ?
そんな大事なこと、黙ってるなんて。もうみなみちゃんのこと信じられないよ」
みなみ「ゆ、ゆたか……ごめん」
ゆたか「あーあ、峰岸先輩みたいになってもらおうかなぁ」
みなみ「!!ほ、ほんとうにごめんゆたか!!ごめんゆたか!!」
ゆたか「…………」
みなみ「ごめんなさいごめんなさい……」
ゆたか「……ふふ、あははは、嘘だよみなみちゃん。みなみちゃんはあんなポンコツと違って利口だよ
私のために、黙ってがんばってきたんだよね。ありがとう、みなみちゃん……」
みなみ「ゆ、ゆたか……あ、ありが、ありがとう……」
ゆたか(なーんてね♪これでみなみちゃんも一層動かしやすくなっちゃった♪そろそろ大詰めかなぁ)
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:17:23.56 ID:d5XVOxi80
あやの「うう……もう許して……」
陸上部員A「ばーか、やめるわけねえだろ」
陸上部員B「日下部の兄貴に黙って男漁ってたんだろうが。さっさと咥えろや」
あやの「うぐ、んんんん!!!」
陸上部員B「やべぇ、マジパネェ!!さすがに年季が入ってるねぇ!!」
陸上部員A「まあ、こんな尻軽女性欲処理に使ってもらえるだけありがたいと思わなくちゃな!!」
あやの(どうしてこんなことに……)
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:28:13.15 ID:d5XVOxi80
こなた「かがみ〜」
かがみ「こ、こなた」
こなた「一緒に帰ろ〜」
かがみ「う、うん、いいわよ」
ゆたか『好きでもない男に処女を奪われ、蹂躙された私たちの苦しみはどうなるんですか?』
かがみ(それでも、私にはできない……)
こなた「かがみ、考え事?もうちょっと喋ろうよ〜(≡ω≡.)」
かがみ「そ、そうね、こなたは最近本とか読んでる?」
こなた「本かぁ、漫画しか読まないねぇ、そういえばこの前ようやくアニメ化されて……」
かがみ(そうよ、今のこなたは私の友達、復讐なんて、できっこない!)
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:35:20.88 ID:d5XVOxi80
つかさ「ゆきちゃん、元気ないねぇ」
みゆき「つかささん……つかささんは、最近元気そうですね」
つかさ「うん、こなちゃんが変わってからね。いじめられなくなったし」
みゆき「それは……よかったですね」
つかさ「ゆきちゃん、何か悩み事?相談に乗るよ?(うまくいけば仲間に引き込めるかも♪)
みゆき「いえ、なんでもありません……心配かけてすみません……」
つかさ「そう……(ちぇ、使えない牛だよね)」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:49:02.75 ID:d5XVOxi80
みゆき(家に帰れば我が物顔で母を犯す同級生がいるなんて……とても言えません)
みゆき(もう、本当にすべてが嫌になります)
その頃の高良家
ゆかり「もう、みのるったら、あんまり調子に乗ってると組長さんに言うわよ?」
みのる「すみません、奥さん。でも娘さんの前ではしっかり演技しませんと」
ゆかり「まあねぇ。ほんとにあのバカ亭主ったら、借金隠してブルジョアぶってムカつくわ。
詐欺よ詐欺!!」
みのる「金目的で結婚するからですよ(笑)やっぱ結婚は愛ですよ愛(笑」
ゆかり「アンタが言うか(笑)組長の女に手を出すなんてさ」
みのる「旦那に借金あるとわかった途端に、組長のチンポ咥えた人に言われたくありませんよ(笑)」
ゆかり「ま、おかげでお金の心配なく、真昼間からこんなことできるわけだから、ねぇ?」
みのる「ほんと底なしですね(笑)いいですよ、僕ももう復活しましたから(笑)」
みゆき「私が、お母さんを救わないと……」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:57:46.41 ID:d5XVOxi80
みき「ねえ、どうしたの?」
そうじろう「…………」
みき「ちっとも夢中になってくれないのね」
そうじろう「すまん……」
みき「こなたちゃんが、ああなってから?」
そうじろう「…………」
こなたが変わって、家の生活は一変した。
すべての家事を、こなたが進んでやるようになり、
いままでは化粧やブランド物に回していた金を、漫画やゲームにつぎ込むようなった。
まるで、俺が理想としていた娘に生まれ変わったようだった……。
そして同時に、みきへの想いが冷めていくことに気づいた。
結局俺は、こなたに対する不満から目をそらすために、みきを利用していたに過ぎないのだ……
そうじろう「もう、やめないか」
みき「…………」
そうじろう「……すまない」
そして俺とみきの、短い不倫は終わった
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:06:40.89 ID:d5XVOxi80
つかさ(こなちゃんを利用するのはいいんだけど)
つかさ(お姉ちゃんとベッタリでうざいなぁ)
つかさ(付け入る隙がないよ)
こなた「つかさ〜」
つかさ「あ、こなちゃん、どうしたの?」
こなた「今日さ、かがみが用事あるっていうから。たまには一緒に帰らない?」
つかさ「うん、いいよ(とか言ってるそばからチャンス到来♪)」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:08:37.05 ID:d5XVOxi80
帰り道
つかさ「こなちゃんってさ」
こなた「ん?」
つかさ「いつもお姉ちゃんと一緒にいるよね」
こなた「んー、まあね。かがみはツンデレっぽくて可愛いし♪(≡ω≡.)」
つかさ「ふーん(私のほうが可愛いよ、目が腐ってるよね、このチビは)」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:11:26.34 ID:d5XVOxi80
こなた「あ、つかさももちろん可愛いよ!」
つかさ「うん、ありがとう(何、そのとってつけたような言い方。お姉ちゃんと同列にされたくないし♪)」
つかさ「でもね、こなちゃん」
つかさ「あんまりお姉ちゃんと一緒にいないほうが」
つかさ「いいと思うな」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:18:22.99 ID:d5XVOxi80
こなた「ど、どうして?私、かがみに迷惑かけてるかな?」
つかさ「逆だよぉ。お姉ちゃんが、こなちゃんに迷惑をかけてるんだよ」
こなた「な、何言ってるの?私別に迷惑なんか……(≡ω≡.;)」
つかさ「お姉ちゃんってさ、夜中に街をウロウロして男引っ掛けるような女だよ?」
こなた「え……?」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:24:09.22 ID:d5XVOxi80
つかさ「この前なんか、いきなり親に怒鳴り散らして家を飛び出したりして。
何かと思って付いて行ったら逆ナンしてたの。お姉ちゃんって意外と遊び人なんだよ」
こなた「う、嘘だ。かがみは真面目で、勉強もよくできるし……」
つかさ「真面目?勉強ができる?それってこなちゃんが一方的に描いてるイメージだよね。
私は双子だからこなちゃんが知らないお姉ちゃんの秘密をいっぱい知ってるよ」
こなた「でも、でも……」
つかさ「それにさ、知ってた、こなちゃん?」
つかさ「お姉ちゃん、こなちゃんのこと売ろうとしてたんだよ?」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:26:54.47 ID:d5XVOxi80
こなた「う、売るって?」
つかさ「こなちゃんも子供じゃないんだから判るでしょ?要するに売春だよ。
仲良くなった隙を付いて、無理矢理身体を売らせるの。犠牲になった人結構いるんだよ」
こなた「そ、そんなかがみがそんな……」
つかさ「私も犠牲者の一人なの!!!!!!!!!」
こなた「こ、これ……」
つかさ「私が無理矢理出演させられたAV……全部……お姉ちゃんが……」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:36:36.10 ID:d5XVOxi80
つかさ(ふふふ、動揺してるね……)
つかさ(本当はそれ、こなちゃんが無理矢理出演させたAVなんだよ?)
つかさ(自分が犯した罪を、大好きなお姉ちゃんに被ってももらえてよかったね♪)
つかさ(これでこなちゃんはお姉ちゃんに失望するはず……)
こなた「ま、まだ……」
つかさ「?」
こなた「まだかがみがやったという証拠はないよ」
つかさ「こなちゃん!?私の言うことが信じられないの?」
こなた「つかさのこと信じないわけじゃないけど……でも、私はかがみも信じたい!!」
つかさ(このアホ毛……結局使えないカスだったよ)
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:43:41.17 ID:d5XVOxi80
つかさ「もういいよ」
こなた「え?つかさ……」
つかさ「こなちゃんはさ、いっつも自己中だよね。高校入学したばっかのとき、私をパシリに使ったこと覚えてる?
あれが始まりだったよね。それからは事あるごとに私を呼びつけてさ、ほんとひどい扱いだったよ。
そして私はこなちゃんの連れてきた男に無理矢理犯されて……」
こなた「な、何を言ってるの?つかさ……」
つかさ「もう、こなちゃんいらないよ」
こなた「え?」
つかさ「手駒にすらならないゴミだよ」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:51:01.27 ID:d5XVOxi80
つかさ「私、こなちゃんのお父さんに聞いたよ。
こなちゃんは、小学生の頃までは地味で暗い性格の女の子だったって
友達も全然いなくて、いっつも一人ぼっちだったって。
でも、そんなこなちゃんにも中学で彼氏ができたんだよね。
その彼氏はロリコンで、貧相な体型のこなちゃんを抱きたかっただけみたいだけど。
でも、こなちゃんはその彼氏にどんどん夢中になって。
気づいたら、完璧にその彼氏の色に染まってしまった。
可哀想だね、こなちゃん。愛されてると勘違いして、お母さんいなくて寂しくて、友だちもいなくて淋しくて。
でもねぇ、
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:51:45.91 ID:d5XVOxi80
つかさ「私を汚していいことにはならないよ?」
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:54:55.49 ID:d5XVOxi80
翌日
かがみ「ちょっと!!こなたがまた入院ってどういうこと!?」
つかさ「全身血だらけで倒れてるところを人が見つけたって……こなちゃん……グス」
かがみ「そんな……、せっかく、せっかく仲良くなれたと思ったのに、こんな……」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 01:57:16.59 ID:d5XVOxi80
ゆたか(おねえちゃんが入院……それも何者かに襲われて……)
ゆたか(医者の診断では意識不明の重体……ほぼ意識は戻らないですって?)
ゆたか(私の計画を邪魔したのは、誰かな?)
ゆたか(おしおきしなくちゃね)
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:04:43.74 ID:d5XVOxi80
ゆたか「おねえちゃんを恨んでる人はたくさんいたからね、探すのは大変だよ」
みなみ「ゆたか……泉先輩を襲った犯人の見当はついてるの?」
ゆたか「うん、大体はね、みなみちゃん経由で小神組が売っていた裏ビデオの出演者調べれば、
案外楽に見つかると思うよ。あとは襲われた時間帯のアリバイとか調べれば……」
みなみ「……犯人を見つけ出して、どうするの?」
ゆたか「決まってるよ、みなみちゃん」
ゆたか「殺すんだよ」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:08:18.17 ID:d5XVOxi80
みなみ「殺……す?」
ゆたか「だって、私たちの計画の邪魔をしたんだよ?」
ゆたか「死を以って償うべきだよ」
みなみ(……ゆたか……)
ゆたか「協力してくれるよね、みなみちゃん!」
みなみ「私は……」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:13:36.63 ID:d5XVOxi80
みなみ「私は、ゆたかのために戦うって……誓った」
みなみ「殺すなら、私の手で殺す」
ゆたか「みなみちゃん……ありがとう……ぐすっ……嬉しいよぉ……」
みなみ「ゆたか……」
ゆたか(とうとう殺すという意志まで持つようになったね。みなみちゃんは、本当に私の親友として相応しいよ)
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:28:13.31 ID:d5XVOxi80
みなみ「ゆたか、これ……頼まれてた資料」
ゆたか「ふーん、なるほど、結構いるもんだね。ははは、あの娘、いっつも威張ってるくせにAVに出演してたんだ♪
今度からかってみようかな♪」
みなみ「ゆたか、そんなことより……」
ゆたか「わかってるよ、もうみなみちゃんは堅いなぁ。へぇ、あのかがみ先輩の妹も犠牲になってたんだ」
みなみ「そういえば、みゆきさんが言っていた……」
ゆたか「へぇ……」
みなみ「!!!!あ、ごめんゆたか!!!言うの……忘れてた……!!!」
ゆたか「ま、いいよ。許してあげる。これからはもう忘れないでね?」
みなみ「う、うん、ごめん……」
ゆたか(洗脳がほぼ完了してるね……これは最後まで使えそうだよ)
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:35:17.66 ID:d5XVOxi80
ゆたか「それにしても、つかさ先輩かぁ、ちょっと気になるよね」
ゆたか「かがみ先輩にも探りを入れるかな」
ゆたか「先輩!!」
かがみ「……ゆたかちゃん」
ゆたか「先輩、元気ないですね、やっぱりおねえちゃんのことが……」
かがみ「うん、ゆたかちゃんには悪いけど、やっぱり私、あいつが変わって嬉しかった。
せっかく友達になれたと思ったのに……」
ゆたか「先輩、私も、もう復讐なんて馬鹿なこと考えてません……」
かがみ「そっか……」
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:42:43.61 ID:d5XVOxi80
ゆたか「でも、私、こなたおねえちゃんをあんな目にあわせた人は許せない!」
かがみ「!!ダメよ、ゆたかちゃん!!それじゃあ結局こなたを恨んでいたときと変わらないわ!!」
ゆたか「もちろん、復讐なんて考えてません!ただ、犯人を見つけて、こなたおねえちゃんに謝らせたいんです!」
かがみ「ゆたかちゃん……」
ゆたか「確かにおねえちゃんは悪いことをいっぱいしたけど……こんなのってひどすぎるよ!!」
かがみ「そ、そうよね。やっぱりそう思うわよね!」
ゆたか(お馬鹿さんだなぁ、先輩は。おねえちゃんは自業自得だよ。ただ、誰もこなた擁護派がいなかったものだから相当参ってるねこれは。
味方といえば簡単に堕ちそうだよ)
390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:48:38.01 ID:d5XVOxi80
ゆたか「とりあえず、つかさ先輩のことで、聞きたいことがあるんですが」
かがみ「え?つかさ?ちょっと待ちなさいよ、ゆたかちゃんは、つかさを疑ってるの?」
ゆたか「……はい」
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:51:28.23 ID:d5XVOxi80
ゆたか「つかさ先輩は、おねえちゃんに一番身近で、たくさんいじめられてきました」
ゆたか「だから、おねえちゃんを襲う動機は十分にあります」
ゆたか「事件当日の、つかさ先輩の様子を教えてください」
かがみ(た、確かにつかさはこなたにいじめられてたみたいだったけど……)
かがみ(あ!それに事件当日はやけに帰りが遅かったわね……)
かがみ「ま、まさか、つかさが本当に……」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:53:13.22 ID:d5XVOxi80
ゆたか(あれ?まさかいきなりビンゴ?)
ゆたか(正直、でっち上げも覚悟でつかさ先輩を選んだんだけど……)
ゆたか(これはひょっとすると……楽しいことになりそうだね)
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 02:56:04.82 ID:d5XVOxi80
ゆたか「先輩、私、高良先輩に聞いたんです」
かがみ「え?」
ゆたか「つかさ先輩は、その、私たちと同じように、無理矢理男の人に……」
かがみ「!!??そんな……!!」
かがみ(わ、私は、そんなことまで気づいてあげられなかった……)
かがみ(じ、自分のことに……精一杯で……)
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:04:23.37 ID:d5XVOxi80
かがみ「つかさ……こなた……」
私は一体どちらの味方をすればいいんだろう?
無邪気なこなたは、確かに私の大切な友人だった。
でも一方で、彼女は私やつかさたちを苦しめた「あの」こなたでもあったのだ。
それは確かに許せない……
でも、だからといって復讐をするのは間違っている。
それは、弁護士を目指す私の正義にも反する。
一度は復讐を誓った私だったが、復讐からは何も生まれない。
ならば……やっぱり……
「ごめん……つかさ……」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:08:05.30 ID:d5XVOxi80
かがみ「こなたの罪は……許されないと思う……でも、つかさがやったことだとしたら……
それもまた、許されないことよ!」
かがみ「つかさに、問い詰めてみるわ」
ゆたか「……わかりました、お願いします。(この人は自分の正義に心酔するタイプだね
許す、許さないを決めるのは人間の自己満足で低俗なエゴだよ……ふふ、私も人のこと言えないけどね)
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:12:05.10 ID:d5XVOxi80
かがみ「つかさ、ちょっといいかしら」
つかさ「なぁーに?お姉ちゃん」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:14:35.31 ID:d5XVOxi80
かがみ「あんた、こなたが襲われた日、どこに行ってた?」
つかさ「え?どこって、街をブラブラしてたけど?」
かがみ「本当に?あんた、こなたと一緒だったんじゃないの?」
つかさ「……もしかしてお姉ちゃん、私を疑ってる?」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:16:02.62 ID:d5XVOxi80
かがみ「……どうなのよ、はっきり言いなさいよ」
つかさ「ねえ、お姉ちゃん、なんで私を疑うの?ねえ?」
かがみ「答えなさいって言ってるの!!」
つかさ「なんでお姉ちゃんは私を疑うの!!!!????」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:18:11.34 ID:d5XVOxi80
つかさ(やっぱりお姉ちゃんは敵だ。敵敵敵)
つかさ(私のことが好きなら、信じてたら、疑うことなんてしないよね)
つかさ(やっぱりお姉ちゃんは私のことが好きじゃなくて)
つかさ(やっぱりお姉ちゃんは自分のことしか考えてない)
つかさ(ああ、そうか……)
つかさ「ゆたかちゃんだ……」
かがみ「!?」
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:23:07.62 ID:d5XVOxi80
つかさ「ゆたかちゃんが告げ口したんでしょ?そうでしょ?」
かがみ「なっ……!!なんで、ゆたかちゃんが出てくるのよ!!」
つかさ「だって、お姉ちゃんはゆたかちゃんの味方だもんね。妹の私より、ゆたかちゃんのほうが可愛いんだもんね」
かがみ「そ、そんなことは……」
つかさ「じゃあなんで私じゃなくて、ゆたかちゃんを守るって言ったの!!!!!!!!!」
かがみ「!?」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:25:34.07 ID:d5XVOxi80
かがみ「あ、あんた、あれを聞いて……」
つかさ「そうだよ、全部聞いてたよ!!私が、こなちゃんに大変な目に合わされてるのに気づきもしないで、ゆたかちゃんばっかり!!」
かがみ「そ、それは……」
つかさ「お姉ちゃんは結局自己満足のためにいい子ぶってるだけだよ!!!!!」
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:27:27.16 ID:d5XVOxi80
つかさ「だから、私はお姉ちゃんとゆたかちゃんを殺そうとしたんだよ……」
つかさ「そのために、性格が変わったこなちゃんを利用しようとした……」
つかさ「でも、結局うまくいかなくて……」
つかさ「邪魔だから切り刻んでやったんだよ」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:29:24.39 ID:d5XVOxi80
かがみ「つかさ……」
つかさ「でもさぁ、もういいや。もういいの」
かがみ「え?」
つかさ「もう、ごちゃごちゃ考えるのはやめたよ。私が悪かったんだよ」
かがみ「じゃ、じゃあ……」
つかさ「うん、ごめんね、お姉ちゃん」
つかさ「私自身の手で殺さないと失礼だよね?」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:33:25.82 ID:d5XVOxi80
かがみ「つ、つかさ……」
つかさ「これ、なんだかわかる?」
バチッ……
つかさ「私が改造したスタンガンだよ……」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:41:35.98 ID:d5XVOxi80
つかさ「これで、こなちゃんも切り刻んだんだぁ」
私が改造したスタンガンは電流が流れる部分にサバイバルナイフの刃を搭載している
さらに刃の部分は電流を通しやすく改造してあるので、電圧と斬撃によって想像以上のダメージが与えられる
つかさ「『蛇纏う銀刃(サバイバルナイフ付きスタンガン)』って私は呼んでるんだよ」
つかさ「じゃあね、お姉ちゃん」
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:44:55.74 ID:d5XVOxi80
かがみ「つかさ……」
つかさ「あははははははは!!」
つかさ(どうせお姉ちゃんみたいな自己中は、泣き叫ぶんだろうなぁ……)
つかさ(泣き叫んでいいよ!もうバレても怖くない!!お父さんもお母さんも、いのりお姉ちゃんもまつりお姉ちゃんも、
みんな殺せばいいよ!!)
かがみ「つかさ、ごめんね……」
バチッ
つかさ「!?」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:46:22.78 ID:d5XVOxi80
かがみ「ぐっ……」
つかさ「どうして……」
つかさ「なんで泣き叫ばないの!?なんで助けを呼ばないの!?なんで……」
つかさ「笑ってるの……」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:52:53.78 ID:d5XVOxi80
かがみ「確かに、私は自分のことしか考えてなかったよ」
かがみ「つかさのこと気づいてあげられなかったし……」
かがみ「私もね……こなたに脅されて、つかさと同じ仕打ちを受けてたのよ……」
つかさ「!?そんな……」
434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:54:37.05 ID:d5XVOxi80
かがみ「だから……って言ったら言い訳だけどさ」
かがみ「私、本当に自分のことしか考えてなくて」
かがみ「それで、同じ目にあってるって知ったゆたかちゃんを助けることで、自己満足に浸ってたんだよ」
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 03:58:32.31 ID:d5XVOxi80
かがみ「でも、やっぱり単なる自己満足だったよ……」
かがみ「結局、私はこなたが変わってから、ゆたかちゃんの味方をやめてしまったんだから……」
かがみ「私自身が……こなたから受けた仕打ちの酷さを知ってるのに……」
つかさ(おかしい、おかしいよ。
私は何も悪くないのに……
私は一方的な被害者のはずなのに……
なんで、なんで……
涙が止まらないの……)
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 04:02:53.98 ID:d5XVOxi80
つかさ「お、お姉ちゃん……」
かがみ「私はだめな姉よ。つかさがいじめられてるのを知っていながら、こなたが怖くて助けてあげられなかった。
こなたが変わったら、こなたの罪を問いたださずに流れに身を任せていた……
つかさが怒るのも、無理ないわね。だから、そんなことにも気付かなかった自分がおかしくて……」
つかさ(お姉ちゃんは、笑っている。ただ、私をバカにした嘲笑ではなく、微笑……本当に自分の愚かさを笑っているようだった)
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 04:07:08.10 ID:d5XVOxi80
つかさ「お、お姉ちゃん、ごめんなさい!!!!!うわぁぁぁぁん!!!!」
かがみ「つ、つかさ!!」
つかさは自分の首めがけて『蛇惑う銀刃』を突きたてようとする。
かがみは動いた。
今度こそ、妹を救ってみせる。
かがみは、つかさの姉なのだから。
446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 04:09:04.29 ID:d5XVOxi80
頭がバグってきたかも
蛇惑う」じゃなくて「蛇纏う」w
453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 04:14:15.81 ID:d5XVOxi80
つかさ「お……姉ちゃん?」
かがみ「ぐっ……うっ……」
かがみは気を失いそうになる。
高圧の電流を纏った刃を手の甲で間一髪止めたのだ。
しかし、気を失うわけにはいかない。
このままつかさを一人にしてしまったら、取り返しのつかないことになる。
かがみ「馬鹿なことはやめなさい……!!」
454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 04:16:19.67 ID:d5XVOxi80
かがみ「あんたはそれでいいかもしれないけど!!」
かがみ「残された者がどんなに悲しむか、考えてみなさいよ!!」
かがみ「それに、あんたには償うことがあるでしょ!!」
つかさ「お、お姉ちゃん……」
かがみ「ね?あんたは私の」
かがみ「自慢の妹なんだから」
459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 04:22:19.62 ID:d5XVOxi80
お姉ちゃんの言葉が、私の中に張り詰めていた糸をプッツリ切ってくれました
やっぱり、お姉ちゃんは私のお姉ちゃんです。
お姉ちゃんを殺すだとか言っていた自分が嘘のように、私はお姉ちゃんがいてくれてよかったと思っています。
あの後、私は警察に行き、すべてを話しました。
もちろん、小神組の下っ端こと白石みのるも捕まり、ゆたかちゃんたちも事情聴取を受けたみたいです。
でも、まだ終わっていませんでした。
ゆたかちゃんの執念深さは、私たちの想像を遥かに超えていたのです。
第一部完
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 14:54:56.71 ID:d5XVOxi80
始まりは、ほんの些細なことだった。
根暗で友達が一人もいなくて、いじめられっこだったおねえちゃんは、私のことを唯一格下の相手として見下していた。
私が小学四年生のとき、泉家に遊びに行ったときのことだ。
こなた「ねえ、ゆーちゃん、ゲームしない?」
ゆたか「うん、するする!」
私が何も知らずにこなたおねえちゃんの部屋へ行くと、
そこには壁一面に藁人形が五寸釘で打ち付けられていた。
ゆたか「こ、これ……」
こなた「これ?これはね、こうやって……」
ガスッ!!!!ガスッ!!!!!!!ガスッ!!!!!!!!!
こなたおねえちゃんは、机の上に置いてあったトンカチで次々と藁人形の五寸釘を叩いていく。
こなた「あははっははははっはははははははっは!!!!!!!!!!!!!!」
ゆたか「お、おねえちゃん!!やめてよ!!」
こなた「何言ってるの?これがゲームだよ。呪い殺しゲーム。誰か死んだら面白いよね♪」
おねえちゃんの目は明らかに正気じゃなかった。
藁人形には、それぞれに別の名前が書いてある。
おそらく、いじめられた相手の名前だろうと軽く推察した。
ゆたか「お、おねえちゃん、いじめられてるの?」
あの頃の私はバカだった。
思ったことをすぐ口にしてしまう無邪気な子供だったんだ。
相手を逆撫でするということを知らなかった。
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 14:58:57.98 ID:d5XVOxi80
「いじめられている」
格下だと思っていた相手に、自分の弱点をつかれた
こなたおねえちゃんは、私の些細で、しかし的確に心の傷を抉る言葉に反応した
「うるさい!!!!」
バシッ!!
「痛い!!」
おねえちゃんは、私をビンタしたよ。
手に持ったトンカチで殴られなかっただけ、まだ自制はきいていたんだろうけど……
578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 15:05:43.87 ID:d5XVOxi80
その日から私は、こなたおねえちゃんに会うのを極力避けるようになった。
お正月の挨拶もお盆のときも、私は泉家に行くことを拒んだ。
ゆたか「そして、陵桜学園に入学したことで、おねえちゃんと再会した」
知らなかった。
まさか、私の第一志望の高校に、おねえちゃんがいたなんて……。
こなた「あれー?ゆーちゃんじゃん(笑)ここに入学したん(笑)」
おねえちゃんは、私を見つけるとヘラヘラと近寄ってきた。
根暗だった頃の面影は、どこにもない。
582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 15:14:45.19 ID:d5XVOxi80
ゆたか「お、おねえちゃんも、陵桜に入学してたんだ……」
こなた「まあね(笑)ここが一番簡単に入学できそうだったからさ(笑)一夜漬けで(笑)」
そんな、ありえない。
陵桜は、県下でも一、二を争うほどの進学校だ。
そんなふざけたことで、入学できるほど甘くない。
こなた「てーか、お前なんで知らんの(笑)従姉妹の進学先くらい知っとけよボケが(笑)」
ゆたか「あ、あの……うちでは、あんまりそういう話題がないから……」
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 15:20:56.96 ID:d5XVOxi80
こなた「はあ?(笑)てめえの親から聞いてないのかよ(笑)ボケが(笑)」
ゆたか「そ、そんなこと言ったって……」
おねえちゃんがこんなに変わっていることすら知らなかったんだ。
そうじろうおじさんが、こなたおねえちゃんに関することを親戚の誰にも話さなかったことが原因だろう。
もし「この」おねえちゃんが陵桜にいると最初から知っていたら……私はこんなところに入学していなかっただろう
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 15:39:19.59 ID:d5XVOxi80
こなた「あ、そうだ(笑)ゆーちゃん、あたしのうちから陵桜に通わね?(笑)
ゆたか「え……」
こなた「だってさ、ゆーちゃんの家からだと遠いっしょ(笑)マジこっちから通ったほうがいいって(笑)決定(笑)」
ゆたか「あ、あの、そんな、勝手に……」
ドゴォォォッ!!!!
ゆたか「う、う、ぐぇぇぇ!!」
こなた「ゆーちゃん、汚〜い(笑)ちゃんと吐いたもんは舐め取れよボロ雑巾(笑)」
こなた「言っとくけど、私に逆らったらマジ地獄見るから(笑)」
こうして、私はこなたおねえちゃんの家へ居候することが決まりました。
594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 15:46:39.30 ID:d5XVOxi80
陵桜学園を辞める……という選択肢はありません。
私は昔から病弱で、両親や同級生にはいつも迷惑ばかりかけてきました。
だから、苦労して入った陵桜を辞めるなんてことはできません。
ゆたか(とりあえずは一年間の我慢……こなたおねえちゃんは卒業するし、頃合を見計らって泉家を出れば……)
597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 15:53:47.19 ID:d5XVOxi80
家ではおちおち勉強もできません。
こなた「ゆーちゃん(笑)何してるん(笑)」
ゆたか「え、あ、明日の授業の予習を……」
こなた「はあ?(笑)家に帰っても勉強とか(笑)マジガリ勉(笑)そんなのいいじゃん、遊ぶべ(笑)」
ゆたか「で、でも……明日当てられるかもしれないし……痛い!!髪引っ張らないで!!」
こなた「ちょっとさぁ、あんた居候の分際で生意気だし(笑)うちの彼氏マジヤクザと知り合いだから(笑)
裏ビデオに出演してもらうよ(笑)」
ゆたか「う、裏……ビデオ……?」
こなた「ゆーちゃん、そんなのも知らないとか(笑)無知で無垢(笑)まあ今度楽しみにしておいてよ(笑)」
なんだかよくわからないけど、嫌な予感だけはしっかり覚えました。
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:04:13.08 ID:d5XVOxi80
おねえちゃんの言ったことは現実となった。
学校からの帰り道、私は突然複数の男たちに襲われ、黒塗りのワゴンに押し込められた。
車の中で、泣き叫ぶ私を男たちは犯した。
セックスに関する知識もろくに持ち合わせていなかった私にも、これが大変なことだということは理解できた。
ゆたか「うう……ぐすっ……」
男A「マジ気持ちよかった(笑)やっぱ処女は最高だな(笑)」
男B「しかし、いいカモだよな(笑)みのるの彼女の従妹ってことで簡単に隠蔽できるって(笑)」
604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:10:21.67 ID:d5XVOxi80
ゆたか(やっぱり……おねえちゃんが……)
男A「しかし、みのるも悪い奴だよな(笑)中坊のくせにうまく組長に取り入りやがって(笑)」
男B「おかげで陵桜へ裏口入学できたもんな(笑)まああいつの頭じゃあ、普通に受験してらまず入れないし(笑)」
男C「ま、そのおかげで陵桜の坊ちゃん、お嬢ちゃんにヤクを売りつけたり、裏ビデオの斡旋をしたりできるんだ。
みのるには、せいぜい働いてもらうよ」
ゆたか(…………)
男C「ゆたかちゃん、これで君も無関係じゃなくなった。君にもこれから働いてもらう」
607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:21:22.84 ID:d5XVOxi80
私は、主に援助交際を強制された。
組と関係のある汚い男と、何度も何度も寝た。
時には、こなたおねえちゃんの小遣い稼ぎにも利用された。
私は逆らえなかった。
「最初に撮られたビデオを流されたくなければ働け」
「陵桜でいじめられたくなければ働け」
二つの脅迫
しかし、それは私の平穏を確実に奪う
私は、周りに悟られぬよう、必死になって言うとおりにした。
でも、私の精神は、もう崩壊寸前だ。
おねえちゃんのせいで、ろくに勉強もできなくなり、おねえちゃんのせいで、ろくに友達もできない。
そんなとき現れたのが、みなみちゃんだった。
611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:27:39.53 ID:d5XVOxi80
みなみ「あの……小早川さん……」
ゆたか「え、えっと……あなたは確か……」
みなみ「岩崎……みなみ……」
ゆたか「い、岩崎さん。何か用?」
みなみ「あの……体調が悪そうだったから……」
ゆたか「そう……心配してくれてありがとう……大丈夫だから」
みなみ「で、でも……小早川さん、よく保健室に行ってるみたいだし」
みなみ「私……保険委員だし……それに……わ、私、小早川さんと」
みなみ「お話したい……」
613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:30:55.54 ID:d5XVOxi80
ゆたか「岩崎……さん」
みなみ「私……無表情だし、暗いし、いつも敬遠されてて……」
みなみ「……友達……いないから……」
ゆたか「だから……同じように友達のいなさそうな私と話したい……ってこと?」
みなみ「そ、そんなつもりじゃ……」
みなみ「ただ……いつも寂しいそうで……」
みなみ「自分を見てるようで……辛かった……」
614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:35:09.50 ID:d5XVOxi80
ゆたか(そっか……やっぱり一人は寂しいよね……)
ゆたか(こなたおねえちゃんも……昔はいつも寂しそうだった……)
ゆたか「岩崎さん」
みなみ「え?」
ゆたか「お話、しよ」
みなみ「う、うん!」
615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:39:38.71 ID:d5XVOxi80
私とみなみちゃんは、急速に仲良くなっていった。
崩壊寸前だった私の心を支えてくれたみなみちゃん。
お昼を一緒に食べてくれたみなみちゃん。
保健室へ連れて行ってくれたみなみちゃん。
買い物に付き合ってくれたみなみちゃん。
みなみちゃん、みなみちゃん、みなみちゃん。
私はみなみちゃんさえいれば、どんなことでも我慢できる。
そう、思っていたよ。
618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:45:41.94 ID:d5XVOxi80
キモ禿親父「可愛いよ、ゆたかちゃん。この前のビデオもネットに流しておいたからね(笑)」
え?????????
なんで???????
どうして???????
ビデオは、誰にも見せないという前提だったはず。
個人で楽しむためだと、どうしてもとお願いされたから……。
なのに、なのに、なのに…………。
ゆたか「こなたおねえちゃん……絶対許さないから」
私は初めて、人を殺したいほどの怒りを覚えました。
619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 16:49:35.22 ID:d5XVOxi80
今までの自分がバカだとようやく気づいた。
我慢していてもどうしようもない。
すべての元凶であるこなたおねえちゃんに復讐する。
いや……こなたおねえちゃんだけじゃない。
こなたおねえちゃんと繋がっている小神組……。
それも利用して、そして復讐する。
私の心と身体をむちゃくちゃにした、すべての存在を私は許さない。
625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:00:28.44 ID:d5XVOxi80
でも、私の計画はどんどん崩れていった。
最初にこなたおねえちゃんが豹変したこと。
それによって、かがみ先輩は私の言うことを聞かなくなってしまった。
さらに、おねえちゃんが襲われた事件。
これによって、私は復讐すべき最大の敵を見失ってしまった。
これじゃあ、計画が空回り。
私は、そのケジメをつけさせるため、こなたおねえちゃんを襲った犯人を調べた。
626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:05:51.00 ID:d5XVOxi80
運よく、犯人はつかさ先輩である可能性を見出し、始末をかがみ先輩に任せることにした。
くだらない正義を振りかざしてるかがみ先輩は、逆上したつかさ先輩に殺されるかもしれない。
逆に、姉として、妹の罪を許さず、殺してしまうかもしれない。
もしかしたら、二人とも自滅してくれるかもしれない……。
利用する価値もなく、私の計画を邪魔するだけの二人を始末する絶好の機会だと思ったのに……。
結果、警察にすべてバレ、私の計画は完全に頓挫してしまった。
629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:14:53.89 ID:d5XVOxi80
私の事情をすべて知った日下部先輩のお兄さんは、一層私を愛するようになった。
しかし、私にとって、白石みのるが捕まったことによって小神組との繋がりが消えたということのほうが重要だった。
ゆたか(すべて警察にバレ、小神組も末端の構成員を切り捨てて生き延びることを選んだ……)
ゆたか(もう陵桜の生徒を相手に商売をすることもないだろう……)
ゆたか(さらに、おねえちゃんの意識が回復する兆しもまったく見えない)
ゆたか(……完全に、目標を失ってしまったよ……)
630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:20:28.90 ID:d5XVOxi80
ゆたか(でも、私の怒りは全然おさまらない)
ゆたか(まだ、全然復讐してないんだから!)
ゆたかはやり場のない怒りをどこかにぶつけたかった。
635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:29:01.93 ID:d5XVOxi80
みさお兄「くぅ……ゆたかちゃん、出すよ……」
ゆたか「ああ!はやくちょうだい!!はやくはやく!!」
みさお兄「うあ……っ!!」
みさお兄「はあはあ……ゆたかちゃん、よかったよ」
ゆたか「はあ……ん、はやく、もっとちょうだい?」
みさお兄「え……、まだやるの?もう三回はやってるよ……」
ゆたか「まだやるの!お兄さんは、私のこと愛してないんですか!?」
みさお兄「わ、わかったよ……」
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:31:10.45 ID:d5XVOxi80
ゆたかはセックスで怒りを誤魔化そうとした。
以前は毛嫌いしていたセックス、それが今では唯一ゆたかの心を慰める行為となっていた。
ゆたか(でも……こんなんじゃ全然満たされない……)
ゆたか(やっぱり私を満たしてくれるのは……)
ゆたか(復讐……しかないよね)
640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:37:23.95 ID:d5XVOxi80
男C「ヘマしよったな、みのる」
男C「調子に乗って見境なく商売するからだ」
男C「…………しかし…………」
男C「これは組を潰すチャンスかもしれん……」
643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:42:39.58 ID:d5XVOxi80
ゆたか「組との繋がりを再び持たないと……」
ピッ
ゆたか「あ、もしもし、八坂のおじさま?お久しぶりです。あのーちょっと聞きたいことが……」
644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:45:05.15 ID:d5XVOxi80
ピリリリ
男C「ん?仕事用の携帯に……非通知?」
ピッ
男C「もしもし?」
ゆたか『お久しぶりです、仲介屋のおじさん』
男C「!?」
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:51:23.25 ID:d5XVOxi80
ゆたか『あなた、小神組の仲介屋の立木ふみひこさんですよね?』
ゲンドウ「……どこで、私の番号を?」
ゆたか『私が以前相手をしたお客さんから。ダメですよ、あんなことがあったのに番号そのままじゃ』
ゲンドウ「うむ……で、私に何の用だ」
ゆたか『実はですね、私、復讐したいんです』
ゲンドウ「復讐……それは、私にかね?」
ゆたか『あなた“ごとき”をどうこうしませんよ♪ただ……』
ゆたか『小神組そのものに……復讐がしたいんです』
ゲンドウ(……!!これは……利用できる)
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:57:51.55 ID:d5XVOxi80
数日後
ゆたか「お久しぶりです、立木さん♪」
立木「……ああ」
ゆたか「私がレイプされたとき以来ですよね♪」
立木「……ああ」
バンッ!!!!!!!!!!
ゆたか「ちゃんと目を見て話しましょうよ、立木さん」
653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 17:59:57.71 ID:d5XVOxi80
ゆたか「さっそくですけど」
ゆたか「私はまだるっこいのはもう嫌なんです」
ゆたか「そこで……」
ゆたか「あなたが知っている組の情報をすべて私にください」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:05:52.71 ID:d5XVOxi80
立木「……私も幹部の人間ではない。大それた情報は持っていない」
ゆたか「ええ、わかっています♪でも、あなたは組長とも接点のあった白石みのると親しかったそうですね」
ゆたか「白石が持っていた情報も含めれば、有益であるはずです」
立木(君に教える義理はないのだがね、この娘は援助交際の斡旋の件で俺の弱みを握った気でいる……
しかしこの娘の考えも聞く必要がある……)
立木「……わかった、教えよう」
655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:09:50.56 ID:d5XVOxi80
立木「―――まあ、こんなところだ」
ゆたか「なるほど……」
俺は知りうるすべての情報を彼女に教えた。
構成員の人数の詳細などは知らない。
だが、仕事の関係上、組員による勢力図などはほぼ把握していた。
そして何より……。
ゆたか「組長には、お子さんがいるんですね」
やはり、そこに目をつけたか。
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:17:28.23 ID:d5XVOxi80
――小神あきら。
私立真白学園中等部に所属する少女。
現在芸能活動を行っており、最近はテレビにもちょくちょく出演するようになっていた。
そう、所属している学校までわかっている、組長と最も近い存在といえる。
立木「白石がいたからこそ知りえたことだ。本来なら幹部クラスの者しか知らないことだ」
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:19:57.85 ID:d5XVOxi80
ゆたか「へぇ、あの小神あきらがまさか、ねぇ。小神組の名前を知っていたとしても、
まさか組長の娘だとは思いませんよね」
立木「芸能界と極道は昔から繋がりがあるものだ。不思議はないだろう」
ゆたか「なるほどね……」
666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:21:57.55 ID:d5XVOxi80
ゆたか「だったら、もう決まりですよ♪」
立木「何がだ」
ゆたか「小神あきらを誘拐してしまえばいいんです」
立木「!!??(やはりこの娘、俺と同じことを……)」
667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:25:01.50 ID:d5XVOxi80
ゆたか「たとえ極道とは言え、娘を誘拐されて黙っているような親はいませんよ♪」
ゆたか「むしろ、組に喧嘩を売ったとみなして本気でかかってきますよ」
ゆたか「そこを付け入るんです」
立木(しかし、まだまだ子供だ……全体的に曖昧すぎる考えだ……しかしいいところをついている)
668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:27:25.74 ID:d5XVOxi80
立木「うむ、確かに小神あきらを誘拐というのはいい考えだが」
立木「彼女はアイドル且つ組長の娘だ、護衛は半端ではないだろう」
立木「その点はどうすのかね?」
ゆたか「私が……」
ゆたか「私が小神あきらに近づけば、警戒されないよ」
670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:30:58.40 ID:d5XVOxi80
立木(この娘がどこまで使えるのかはわからない……)
立木(しかし、現時点で俺には組にダメージを与える手段がないのも事実だ)
立木(すまないが小早川ゆたか……君を逆に利用させてもらうよ)
立木(……俺の復讐のために)
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:39:24.95 ID:d5XVOxi80
みさお兄「や、やっぱりマズイじゃないかな……」
ゆたか「全然大丈夫だよぉ。ちょっとイタズラして返すだけだよ♪」
みさお兄「で、でも……」
ゆたか「……お兄さんは、やっぱり私のことを……」
みさお兄「!!??わ、わかったよ、ゆたかちゃん……」
ゆたか(ふふ、セックスと恋人を失う辛さを知ってもうこの人は私なしじゃ生きていけないよ♪
ここまで御しやすいとは正直思ってなかったけど……)
ゆたか「じゃあ、みなみちゃん、行こ!」
みなみ「うん……」
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:41:59.52 ID:d5XVOxi80
私たちは今、私立真白学園中等部の校門の前にいます。
私はお兄さんに頼んで車を出してもらい、みなみちゃんを連れて小神あきらを待ち構えます。
ゆたか「あくまでサインをねだるファンの様子を装うんだよ。いいね?」
みなみ「うん、ゆたか……」
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:46:22.01 ID:d5XVOxi80
みなみ「ゆたか、アレ!!」
ゆたか「ん?あ、いたいた♪」
私たちの視線の先には、下を俯きながらトボトボと歩く小神あきらの姿があった。
ゆたか(随分テレビでの印象とちがうなぁ、疲れてるのかな?)
ゆたか(でもあのダボダボの袖は間違いないよ)
ゆたか(ま、なんでもいいや、実行開始だよ)
681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:54:09.03 ID:d5XVOxi80
ゆたか「すみませーん」
あきら「…………」
ゆたか「あのぅ、す・み・ま・せーん!!」
あきら「……私に言ってるの?」
ゆたか「う、うんそうだよ♪(みなみちゃんより暗いなぁ)」
あきら「何か……用ですか?」
ゆたか「う、うん、サインをもらおうと思って♪(調子狂うなぁ、もう)」
683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 18:59:34.75 ID:d5XVOxi80
あきら「別にかまわないけど……」
ゆたか「じゃあ、お願いね♪みなみちゃん、色紙は?」
みなみ「え……?あ、車の中だ……」
ゆたか「もう!何してるのみなみちゃん!早く取りに行こうよ!」
みなみ「ごめん……」
ゆたか「ちょっと、あっちに車が止めてあるんで、少しでいいんで来てくれませんか?」
本来なら怪しげな誘い。
しかし、自分と同い年くらいの可愛らしい容姿のゆたかに、あきらはまったく警戒を抱かなかった。
あきら「わかりました……」
687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:08:02.80 ID:d5XVOxi80
ゆたか「こっちこっち♪」
あきら(無邪気だな……私もあんな風になれたらいいのに……)
ゆたか「さ、入って入って」
あきら(……あれ?別に私は車に乗らなくても……)
ゆたか「早く乗ってよぉ、誰か来ちゃうよ」
あきら「ちょ、ちょっと待って、私は……」
みなみ「黙って」
バチッ
688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:10:04.34 ID:d5XVOxi80
ゆたか「あはははははははは!!!うまくいった、うまくいったよ!!!」
みなみ「さすが、ゆたか……」
みさお兄「ほ、本当に誘拐した……誘拐してしまった……」
ゆたか「いまさらだよ、お兄さん。私たちはもう後には戻れないんだよ」
691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:14:14.42 ID:d5XVOxi80
ゆたか「案外簡単だったね♪すごいガードを想像してたのに、拍子抜けだよ」
あきら「うう……」
ゆたか「あ、気が付いた?ごめんね、縛ったりして。もう少ししたら解いてあげるね」
あきら「何故、こんなことを……」
ゆたか「わかんないかなぁ。誘拐されるのに心当たりがないの?もうちょっと自分の頭で考えようよ」
696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:17:46.22 ID:d5XVOxi80
ゆたか「あきらちゃんが小神組の組長さんの娘だからだよ」
ゆたか「あきらちゃんを誘拐して」
ゆたか「組長さんをあぶりだす」
あきら「そんなの……無理よ」
ゆたか「え?」
あきら「パパは、私のことなんか、なんとも思ってない」
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:32:21.20 ID:d5XVOxi80
ゆたか「どういうこと?なんとも思ってないなんて」
あきら「私は、パパが妾に産ませた子供だから……」
あきら「パパの本当の奥さんの子供は他にいるわ」
あきら「私は、単なる予備に過ぎない……」
あきら「だから、私のガードは小神の子供の中でも一番おざなり」
あきら「今まで誘拐さtれなかったのがおかしいくらいよ」
704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:40:13.11 ID:d5XVOxi80
ゆたか「そ、そんな……」
あきら「嘘じゃないわ。助かりたくて言ってるんじゃない。すべて事実よ。
私がいなくなっても誰も困らない。芸能界には他にも小神の血縁者はいるし、
私には「小神」の姓を名乗らせておきながら、ほとんどは本名を隠している……」
ゆたか「囮……ってこと?」
あきら「そうよ」
ゆたか「おかしいよ、それ」
ゆたか(おかしい、おかしい、おかしい、また計画が狂っちゃうよ
ダメだよ、そんなのダメダメ。これを逃したらもう……)
708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:44:03.97 ID:d5XVOxi80
みなみ「ゆたか、しっかりして!」
ゆたか「ダメだよ、ダメだよ……」
あきら「もういいでしょ、あなたたちのことは誰にも喋らないから、だから……」
ズシャッ……
あきら「え?あ……?」
ゆたか「もういらないよ、あきらちゃんはゴミだったんだね」
717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 19:51:42.95 ID:d5XVOxi80
あきら「痛い!!!何も見えない!!見えないよ!!」
ゆたかはあきらの服を切り刻む。
ゆっくりゆっくり切り刻む。
あきら「いやああああああああ!!!やめてえええええええええ!!!」
ゆたか「あはははは!おとなしくしないと肌が傷つくよ!!!」
あきらの制服はズタボロだ。
ゆたかは、それを見て満足したように頷いた。
ゆたか「バイバイ」
走行している自動車のドアを開け、ゆたかは縛られたままのあきらを放り投げた。
ゆたか「山の中だから、運がよければ柴刈りにきたおじいさんに助けてもらえるよ♪
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:07:17.84 ID:d5XVOxi80
ゆたか「もうあきらちゃんには用はないよ……念のために目も潰したし、私たちのことは口外されない」
みさお兄「で、でも君たち二人は顔を見られてるよ……もし特徴を言われでもしたら……」
ゆたか「大丈夫だよぉ。まさか私の見た目で高校生だと思うはずもないし、みなみちゃんだって大人びてるから
高校生には見えないよ♪胸はないけどね♪」
みなみ「…………」
ゆたか「冗談だよ♪」
ゆたか(この車だって立木さんに用意してもらった盗難車……私たちのたどりつけるはずがない)
ゆたか(もしかしたら、あのまま山中で死んじゃうかもしれないしね♪)
730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:09:58.91 ID:d5XVOxi80
そして―――
みゆき「小神あきらが誘拐……そして山中で発見された……」
みゆき「命は無事ですが……目を潰された……」
みゆき「もしかして……小神組と何らかの関係が……」
741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:20:46.57 ID:d5XVOxi80
母を犯していた白石みのるが捕まり、我が家には仮初の平穏が訪れた。
実際は父の借金がなくなったわけでない。
しかし、母が男に弄ばれる姿を見ることがなくなり、私は安心していた。
みゆき(それにしても驚きました、まさか、つかささんとかがみさんが勇気を出して警察へ行くなんて)
泉さんに怯えていたつかささんたち。それは、泉さんが変わってしまった後も、一部を除いて変わりませんでした。
それほど、泉さんのしたことはひどいものだったのです。
みゆき(でも、もう終わった……)
泉さんが意識不明の重体になったことを発端に、泉さんがこれまでしてきたことはすべてバレ……
警察による一斉検挙が始まりました。
その中には、かつて泉さんの恋人だった白石みのるさんも含まれていました。
みゆき(母を犯した悪魔……すべて報いです)
744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:29:13.64 ID:d5XVOxi80
しかし、まだ終わっていません。
父は相変わらず家に帰ってきません。
母はといえば、せっかく悪魔から解放されたというのに、なんだか落ち着かない感じです。
みゆき(父がいないから……。いえ、あいつが家に来ていたときとは明らかに様子が違う)
母を守れるのは私しかいません。
しかし、当の母は私など眼中にないように行動します。
ゆかり「ねえ、みゆきちゃん、お母さん、泊りがけで出かけてくるから」
ゆかり「ごめんね、ちょっと留守にするわね」
ゆかり「みゆきちゃん、ごめんね」
頻繁にでかけるようになった母。
これまでも、よくわからない用事で出かけることはありましたが、こんな頻度ではありませんでした。
みゆき(何かある……)
そう思っていたときに入ってきたのが、小神あきら誘拐事件でした。
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:33:43.78 ID:d5XVOxi80
白石みのるが一方的に喋っていた内容。
その中に、白石みのるが所属する組織の名前もありました。
小神組。
正直言って、聞いたことがありませんでしたが、その世界ではかなり大きい組織のようです。
白石みのるは自分が組織のボスと親しいこと、いずれ幹部になれるということを自慢げに話していました。
みゆき(あんな馬鹿な男を幹部にだなんて……組織の底が知れます)
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:35:27.80 ID:d5XVOxi80
小神組の構成員の検挙の後に起こった小神あきら誘拐事件……。
この二つに繋がりを感じた私は、さっそく調査を開始しました。
749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:43:01.25 ID:d5XVOxi80
私は父がかつて使っていたネットワークを利用しました。
正直、今も有効なのかはわかりませんでしたが……。
父の名前を出し、なんとか芸能関係者とのアポをとりつけました。
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:47:35.21 ID:d5XVOxi80
関係者「そうか、高良くんの娘さんか」
みゆき「はい、父がお世話になっておりました」
関係者「……大変だね、お父さん、行方不明なんだろ」
みゆき「はい、でもお金は送ってきてくれてるんです」
関係者「そうか、生きてはいる……か。それだけわかっただけでも良かったよ」
関係者「高良くんは顔が広いからな。行方不明になったというんで、そこらまわしで大騒ぎだよ」
みゆき「はい……ご迷惑をかけまして……」
みゆき(この人たちは借金のことまでは知らない……お父さんの名誉のためにも、黙っていなくては)
752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:52:14.99 ID:d5XVOxi80
関係者「それで、僕に聞きたいことというのは?」
みゆき「はい、あの、小神あきらさんの誘拐事件がありましたよね」
関係者「ああ……、ひどい事件だよ。僕は彼女のマネージャーと知り合いなんだが、電話やら取材やらで大変らしいな」
関係者「よりによって、目を潰すだなんて……」
みゆき「あの、もいしかして、小神あきらさんは小神組と何か関係があるのではないですか?」
関係者「!?どうして、それを」
みゆき(やはり……)
756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:55:52.08 ID:d5XVOxi80
みゆき「小神組のことは、その、地元で起こった事件がきっかけで知りまして」
みゆき「今回の小神あきらさんの事件と、何か関係があるような気がして」
関係者「それで、わざわざ僕のところへ?」
みゆき「はい」
関係者「うーん、そんなことを知ってどうするんだい」
みゆき「探偵ごっこが趣味、なんですよ」
759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 20:59:47.87 ID:d5XVOxi80
関係者「しかしねぇ、いくら高良さんの娘さんでも、こういうことを話していいものか」
みゆき「お願いします、その事件で、私の友人は被害者になったんです!」
関係者「し、しかし……」
みゆき「お願いします!!」
関係者(探偵ごっことかふざけたことを言っているが、結構マジっぽいな)
関係者「……わかった、話そう。でもこれは他言無用に頼むぞ。悪いイメージが付くからな」
みゆき「あ、ありがとうございます!!」
762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 21:06:12.39 ID:d5XVOxi80
みゆき(これで小神あきらと小神組の関係の裏がとれました)
みゆき(小神あきらは小神組の組長の娘……しかし妾に産ませた子ということで扱いは最悪)
みゆき(今回の誘拐も、組織としてはそれほど重要視してないと見れますか……)
みゆき(しかし小神あきらの誘拐と白石みのるらが捕まった件とは無関係ではないはず)
みゆき(だとすれば……)
みゆき(誘拐犯は白石らによって被害を受けた者の可能性が高いですね)
767 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 21:13:01.30 ID:d5XVOxi80
みゆき(しかしこれはあくまで推測にすぎません)
みゆき(単なる身代金目当ての犯行とも考えられます)
みゆき(いずれにしろ、調べてみる価値はありますね)
関係者「それにしても、高良さんにあんな綺麗な娘がいたとはな」
関係者「俺がもうちょっと若かったら、放っておかないぜ」
???「おい」
関係者「え?」
???「さっき、誰に何を喋ったって?詳しく教えな」
関係者「あ、あんたは!?」
780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 21:30:52.80 ID:d5XVOxi80
みゆき「しかし……てがかりがあまりにも少なすぎます。当事者である泉さんは面会謝絶……
よしんば意識が戻ったとしても記憶が戻っていなければ意味がない……」
みゆき「小神組と接点がある人物の手助けが必要です……」
ゆかり「みゆきちゃーん、ちょっと出かけてくるわね」
みゆき「あ、はい」
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 21:42:56.69 ID:d5XVOxi80
みゆき(そういえば、お母さんはどこに向かっているのでしょう)
みゆき(……元々私はお母さんの様子がおかしいから調べ始めたのに、当のお母さんの行動を把握していない……)
みゆき(ふふ……変わってしまった泉さんに『天然』と言われたのを思い出しますね)
みゆき(まったく、私はやっぱりどこか抜けていますね……)
お母さんの後を、つければ早いじゃないですか
798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 21:51:15.93 ID:d5XVOxi80
お母さんの行動は、あまりにも不可解。
常に周囲に気を使い、まるで私が尾行していることを知っているような感じです。
みゆき(いつもあのように?警戒をしなければならないような場所へ赴いている?)
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:00:26.63 ID:d5XVOxi80
電車を乗り継ぎ、私は来たこともない町までやってきました。
お母さんは、警戒しながらも慣れた足取りで町の中を歩いていきます。
みゆき(誰かと会うため……まさか、不倫!?)
ありえない話ではありません……。
父はとても多忙で、滅多に家に帰ってきませんでした。
だからこそ、今回の失踪に関しても、あまり実感がないのが正直なところです。
父のいぬ間に不倫……こんな典型的なメロドラマが、身近で起こっていたなんて。
みゆき(でも、まだわかりません)
822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:23:53.80 ID:d5XVOxi80
しばらく歩くと、母はとある一軒家の前で立ち止まりました。
みゆき(あそこが……)
家はごく平凡な家でした。
平凡としか形容のしようがないほどありふれた家……
中流家庭と見受けられるこの家が、本当に不倫相手の家なのでしょうか
825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:28:06.18 ID:d5XVOxi80
母は、しばらく扉の前で手を動かしています。
ベルを鳴らしているのでしょう
みゆき(それにしては手の動きが妙ですね……まるで何かを操作しているみたいに)
母は、しばらくすると扉を開けて中に入っていきました。
みゆき(あれはまさか……セキュリティ……)
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:33:58.64 ID:d5XVOxi80
こんな家にあれほどのセキュリティ……
遠くから見ているので詳しくはわかりませんが、もしかしたらあの家には監視カメラも仕掛けてある可能性があります
みゆき(ま、まさか……ここは……)
そんなことがあるわけがありません。
しかし……小神組の構成員である白石みのる。
その白石と肉体関係のあった母。
母が小神組と関わっているのは今までの認識と変わらない。
みゆき(だが、もし白石と関係を持つ前から小神組と関わっていたのだとしたら……)
830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:37:37.43 ID:d5XVOxi80
みゆき(あの不倫相手は……小神組のボス……!!)
もはや私の中では母が完全に不倫しているという思考に切り替わっていました。
それほどまでの閃き、それほどまでの確信。
しかもその相手が小神組の組長だという誇大ともいえる考えにまで至っている。
破綻したロジック。だが、それを間違いと思わせない私の胸騒ぎを抑えることはできません。
みゆき「行って……確かめる!!」
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:46:17.14 ID:d5XVOxi80
私は意を決して母が入った家へと向かいました。
たとえ監視カメラがあろうとも、たとえ高度なセキュリティがあろうとも、
ここで母を見逃してしまったら、私は私自身を許せなくなる。
私は果敢に扉を開けようとして……
???「残念だったな、お前の役目は終わりだ」
意識が……遠のい……て
843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 22:59:38.67 ID:d5XVOxi80
みゆき(……薬……嗅がされた……?)
みゆき(意識が……)
???「ここが組長の……家か」
???「なるほど、こうも平凡な家に住んでるとはな」
みゆき(……だ……れ……でも……懐……かしい……声……)
立木「すまん、みゆき、お前の役目はここまでだ」
立木「まさか小神組と小神あきらの誘拐事件を調べてる奴に対する網を張ったら
お前が引っかかるとはな」
立木「安心しろ、後は俺がケリをつける」
みゆき(……………)
立木「俺が組に逆らったばかりに、不当な借金を背負わされて……」
立木「あいつらの言いなりになっちまってた」
立木「挙句の果てに、ゆかりまで……」
立木「だけど、もう終わらせる」
立木は手に持った爆弾のスイッチを握り締める。
立木「死なばもろともだ。組長もゆかりも俺が連れて行く。お前は……生きろ」
みゆき(…………お…………とう…………さん…………)
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:10:03.63 ID:d5XVOxi80
みゆきは病院で目覚めた。
あの家から相当離れた場所で倒れているのを近所の人が見つけたらしい。
そしてあの夜、とある家が爆弾で吹き飛ぶという事件も発生していた。
死亡者は三人。
この事件の被害者が小神組の組長であったことにより、警察は初めて小神組の存在をマスコミに発表した。
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:17:27.11 ID:d5XVOxi80
みゆき「なんで、いまさらになって小神組のことを……」
関係者「小神組の組長が死んだことで、勢力争いの図が変わったんだろう……これも情報操作さ」
みゆき「…………」
関係者(気丈な子だ。一夜にして両親を失ったというのに)
立木『そうか、みゆきが……』
関係者『高良さん、そんなこと聞いて、どうするつもりですか』
立木『君には関係のないことだ』
関係者『そ、そんな』
立木『ただ一つ、昔のよしみで君に頼みたいことがあるんだが』
関係者『そんなムシのいい……』
立木『ああ、ムシがいいな。だが、君が一番適任なんだ』
立木『みゆきを……頼む』
857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:24:02.12 ID:d5XVOxi80
関係者(とは言っても、俺には妻も子もある)
関係者(みゆきくんについては養子に……ってことになるか)
関係者(身よりも他にないみたいだし)
関係者「なあ、みゆきくん……」
みゆき「私、養子にはなりません」
関係者「!?」
みゆき「お父さんとお母さんの残したあの家で……生きていきたいんです」
関係者「……そうか、わかった」
組がでっち上げた不当な借金はなくなり、高良家には少女が一生を過ごすのに十分な金があった。
関係者「でも……約束したんだ。君を見守る義務は俺にはある」
関係者「時々は……遊びにこいよ」
みゆき「ありがとうございます……」
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:29:42.10 ID:d5XVOxi80
こなた「…………あ………つ…か……さ」
こなた「か………が…………み………」
こなた「み………ゆき………さん………」
こなた「ゆー……………ちゃん…………」
ナース「!!先生!!泉さんが!!泉さんが!!」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:34:20.19 ID:d5XVOxi80
医師「泉さん、気分はどうですか?」
こなた「…………あまり良くありません」
医師「あなたは、どうしてここにいるかわかりますか?」
こなた「はい……」
医師「あなたは……」
こなた「私は、みんなにたくさんひどいことをしたよ」
865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:37:20.82 ID:d5XVOxi80
全部、全部思い出した。
私がみのると一緒になってからのこと。
つかさ、かがみ、みゆきさん、ゆーちゃん、他にもたくさんの人にしたことの全て。
つかさに病院送りにされたこと……。
全部、全部……
私が悪いんだ……。
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 23:55:19.55 ID:d5XVOxi80
こなた「みんなに、謝らないと……」
こなた「それに……警察にも行かなくちゃ……」
医師「まだ君の身体は完治していない。無理はいかんよ」
こなた「で、でも……」
医師「見なさい、あの花を」
こなた「?」
医師「髪の毛を二つに結った女の子……かがみちゃんと言ったかな。彼女が毎日水を替えにくるんだ」
医師「君が目覚めたとき、花が枯れてたらいけないからって」
こなた「かがみが……」
医師「君はまず身体を治すことを考えるんだ。罪はその後に償えばいい」
こなた「はい……」
897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:03:44.00 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「おねえちゃんの意識が戻った!?」
ゆたか「そう……わかったよ、おじさん、すぐ帰る」
ピッ
ゆたか「ふふふ、はははははははははは!!!!」
ゆたか「小神組が勝手に瓦解してイライラしていたのが嘘のように晴れやかな気分だよ!!」
ゆたか「そっかぁ、こなたおねえちゃんが……」
ゆたか「私に復讐されるために、戻ってきたんだ」
916 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:11:10.02 ID:0UVPmyzR0
ゆたか(こなたおねえちゃんが意識を取り戻し、面会謝絶も解除……)
ゆたか(お見舞いに行きがてら、院内の警備体制を確認しなくちゃね……)
ゆたか(これは最後の聖戦だよ、おねえちゃん)
ゆたか(容赦はしないから)
922 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:20:19.99 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「あれ?」
病院に着くと、奇妙に張り詰めた空気を肌に感じた。
ゆたか「この感覚……小神組の人たちと一緒にいたときのような……」
言うなれば、戦意。
ゆたか「私をレイプした人たちのとは明らかに違う……統制された戦意」
この数ヶ月で、ゆたかは明らかに常人を逸した感覚を身につけていた。
924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:22:32.26 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「まさか……まさか……」
ゆたかは急いで携帯電話を取り出し、みなみに電話をする。
ゆたか「…………繋がらない」
続いて、みさおの兄へ。
しかし、同じく繋がらない。
ゆたか「いつも3コール以内に取るように指示してるのに……今までこんなことはなかった」
931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:29:26.10 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「……裏切ったのかな、みなみちゃんもお兄さんも」
ゆたかは密かに用意した武器を手にする。
もう遠慮はいらない。
後がどうなっても知らない。
ただこなたを殺せればいい。
941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:39:28.47 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「確か306号室って言ってたよね」
ゆたかが院内に入ると、銃を構えた警官がどこからか沸いて出た。
ゆたか「あは♪ウジ虫みたいだね♪」
ゆたかは軽やかな動きで警官たちを惑わす。
数ヶ月におよぶ過酷なセックス。さらに、密かな鍛錬が身を結び、
ゆたかは元が病弱とは思えない身体能力を発揮していた。
警官A「おい、あんなに素早いなんて聞いてないぞ」
警官B「発砲許可は本当は出ていないということをわかっているのか……」
ゆたか「えい♪」
ズシャアアアアア
右手の改造スタンガン――つかさの改造したものとは比較にならない威力
さらに左手の小神組の刻印が入ったドスを携え、数人の警官を一瞬で始末した。
946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:43:59.00 ID:0UVPmyzR0
ゆたかの体さばきは、決して褒められたものではない。
あくまで常人レベルの動き、それも歳相応の少女のものだ。
しかし、警官たちに前もって与えれていた情報・『病弱』。
それこそがふいを付き、また想像以上に射程のあるスタンガンの攻撃になす術がなかったのだ
ゆたか「これは訓練された警官じゃない……烏合の衆だよ……」
ゆたか「適当に仲間を集めて、上の許可も得ずに勝手にこの病院を制圧したのかな?」
ゆたか「ゆいお姉ちゃん……」
955 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:51:36.00 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「免職を承知で私を捕まえる気なんだ」
ゆたか「以前はゆいお姉ちゃんの体裁を気にしてた私だけど……」
ゆたか「手加減なんてしないよ」
ゆたかは一気に階段を駆け上がる。
ゆたか(罠は……なし……)
難なく目的地へ
だが
ゆい「来たね、ゆたか」
ゆたか「お姉ちゃん」
ゆいが、妹の前にようやく立ちはだかった。
964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 00:58:21.49 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「そこをどいてよ、お姉ちゃん。私はこなたおねえちゃんに用があるんだから」
ゆい「それはできないよ。こなたがようやく罪を償う気になったのに、それを邪魔しちゃう警察官じゃないよ、ゆい姉さんは」
ゆたか「キレイ事だよ。ツミヲツグナウ?どんなことをしても、悪を為した事実は消えない」
ゆい「ま、確かにそうだよ。でもそれを許せるのが人間じゃない」
ゆたか「じゃあ私は人間じゃなくてもいいよ」
ゆたかは廊下を駆け、ゆいに接近する。
ゆい「交通課のお姉さんでも銃の扱いは慣れてるよ!」
パンッ!!
しかしそれが空砲なのは明確だった。
ゆたかは物怖じせず、体制を低く、ゆいの懐に潜り込む。
969 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:00:42.29 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「バイバイ」
わき腹にドスを突き刺し、とどめとばかりにスタンガンによる一撃。
ゆいは、明らかに手を抜いていた。
ゆたか「相手をなめてかかって、さらに手を抜いていたんじゃ勝てないよ」
ゆたか「さて、と」
973 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:04:26.27 ID:0UVPmyzR0
こなたの病室を開けるゆたか。
そこには……
ゆたか「…………」
かがみ「こ、こなたには、指一本触れさせないわよ!!」
つかさ「こ、こなちゃんに近寄らないで!!」
みゆき「泉さんに何かあったら、私が許しません!!」
こなたのベッドに立ちふさがる、三人の姿があった。
ゆたか「……最後まで邪魔を……」
981 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:09:22.78 ID:0UVPmyzR0
こなた「ゆ、ゆーちゃん……」
ベッドの上には、全身のいたるところに包帯を巻いた、痛々しいこなたの姿があった。
ゆたか「やっと会えたね、おねえちゃん」
ゆたかは、ゆっくりとベッドへ近づいていく。
かがみ「!!来るなったら!!」
ゆたか「五月蝿いよ、出来損ない」
ゆたかは一気に加速をつけて、かがみに突進する。
かがみ「!!!!!」
かがみは恐怖を我慢し、それでも仁王立ちでこなたの前の壁となった。
それは他の二人も同じだった。
こなた「みんな!!」
ゆたか「まとめて死んじゃえ♪」
ガンッ
ゆたか「あれ?痛い……」
995 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:14:45.47 ID:0UVPmyzR0
そうじろう「ゆーちゃん……いい加減にするんだ……」
ゆたか「おじさん……あれ?」
ゆたかはこなたに夢中で気づかなかった。
自分が、まんまと罠の中に入り込んだことに。
みなみ「……ゆたか」
ゆたか「あ……みなみちゃん……う、うら、うら、裏切り者!!」
みなみ「ごめん、ゆたか……でも私、どんどん壊れていくゆたかをもう見たくなくて……」
みさお兄「俺もだ……正直に全部話したよ……」
ゆたか「くぅ……」
ゆたか「みんな、みんな嫌いだよ!!」
ゆたか「どいつもこいつも私の邪魔ばっかして!!!」
ゆたか「みんな、消えちゃえ!!!!!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:24:52.82 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「いっつもそうだ!!」
ゆたか「私が何かしようとする時はいっつも邪魔がはいる!!」
ゆたか「こなたおねえちゃんはいいよね」
ゆたか「いっつも自分勝手に行動できて!!」
ゆたか「私を虐めて楽しかったんでしょ!!!!」
ゆたか「私が犯されてるのを見て喜んでたんでしょ!!!!!」
ゆたか「私が……私が……」
こなた「ゆ、ゆーちゃん……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:33:21.04 ID:0UVPmyzR0
こなた「ごめん、ゆーちゃん」
こなた「謝ったって許してもらえないと思う」
こなた「でも、私はゆーちゃんに罪滅ぼしがしたい」
ゆたか「それは、おねえちゃんを殺していいってことだね」
ゆたかはゆっくりと立ち上がる。
頭からは血が流れているが、お構いなしだ。
そうじろう「!!まずい!!」
そうじろうは慌てて取り押さえようとする。
ゆたか「あははは!!おじさん本当にバカだね!!さっさと押さえないから悪いんだよ!!」
バチッ
そうじろう「ぐああああ!!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:36:20.35 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「ふぅー、冷静さを取り戻したよ」
ゆたか「他の患者の姿が見えないことから、病院にはある程度の力が働いてる」
ゆたか「でも、人員の配置から見ても極めて小規模だよね」
ゆたか「ゆいおねえちゃんが勝手に集めた烏合の衆ってことは戦ってみてわかったし……」
ゆたか「おじさんから誘い出したわりには準備不足じゃない」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:43:54.52 ID:0UVPmyzR0
こなた「…………」
ゆたか「ねえ、おねえちゃん、私がこの数ヶ月をどんな気持ちで過ごしたかわかる?」
ゆたか「復讐のことしか考えてなかったよ」
ゆたか「もう私には復讐以外の感情がないんだよ」
ゆたか「みーんなおねえちゃんに壊されちゃった」
こなた「私は、ゆーちゃんに殺されてもいい」
ゆたか「はあ?」
こなた「私はもう全部思い出してる。みんなにしたこと全部。だかた……」
こなた「私の罪悪感を消してほしいの!!!!!!!!!!!!!!」
かがみ「こ、こなた、あんた何てことを!!」
つかさ「こ、こなちゃんが死ぬことないよ!!」
みゆき「そうです!!私たち、友達になったんじゃないんですか!?」
こなた「ありがとう、みんな……」
こなた「でも、ダメなんだ」
こなた「みんなに優しくされればされるほど……私は自分を許せない……」
こなた「グスッ……ヒクッ……罪悪感で押しつぶされそうなんだよぉ!!!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:48:16.02 ID:0UVPmyzR0
ゆたか「当たり前だよ」
ゆたか「おねえちゃんは、それほどのことをしてきたんだ」
ゆたか「それは、おねえちゃんが自覚しても何も変わらないただの事実」
ゆたか「楽にしてあげるよ……」
間合いを一気に詰めるゆたか。
ゆたか「ばいば〜〜〜い!!!!!おねえええええええちゃん!!!!!!!!!!」
ドス
ゆたか「あ?」
ゆたか「みなみちゃん?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 01:55:30.75 ID:0UVPmyzR0
みなみ「ゆたか……もう終わろう……」
ゆたか「あれ?痛い、痛いよ、みなみちゃん……」
みなみ「ゆたかは、がんばったよ……」
ゆたか「い、いや!!痛い痛い!!それ抜いてよ!!!」
みなみ「ゆたか、もう休もう?私も、疲れちゃった」
ゆたか「やだやだやだ!!まだ死にたくない!!うわぁぁぁぁん!!!!抜いてよぉぉ!!!」
みなみ「私も……後を追うから……」
ゆたか「いやーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
かがみ「ちょ、ちょっと!!」
バチィィィン!!!!!!!
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 02:08:36.11 ID:0UVPmyzR0
かがみ「ゆたかちゃん、みなみちゃん、元気?」
ゆたか「あ、かがみ先輩」
みなみ「どうも……」
あれから数ヶ月が経った。
みなみちゃんが死ぬ気で放ったスタンガンの電撃は結局二人に死をもたらすことはなかった。
しかし、後遺症は残った。
ゆたかちゃんは、こなたと同じように、以前の記憶をなくしてしまったのだ。
それも、復讐に関することだけすっぽりと……。
ゆたか「今日はねぇ、みなみちゃんの嫌いな野菜が出て、私の皿にこっそり乗せようとしたんだよぉ」
みなみ「ゆ、ゆたか……」
かがみ「あははは、好き嫌いしてたら、おっぱいが大きくならないわよ」
みなみ「あう……」
みなみちゃんは、すべてを覚えている。
ゆたかちゃんが犯した罪も、何もかも。
みなみ『私は、ゆたかが犯した罪も背負います。そして、償います』
なーんてかっこつけたこと言ってたけど、真面目なみなみちゃんは本気なんだろうな。
こなたは、今は少年院で生活しています。
世間の目は厳しいかもしれないけど、私たちはいつまでも、こなたのことを待っているつもりです。
完
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 02:11:57.10 ID:0UVPmyzR0
終わったよー
みんな乙ー
言い忘れたけど、そうじろうやゆいは生きてるよ ノシ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 02:17:03.86 ID:0UVPmyzR0
あやののエピローグ書くの忘れた……
まあいいか
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 02:32:17.97 ID:0UVPmyzR0
あやの「私……このまま性欲処理として生きていくしかないの……」
あやの「うう……」
みさお兄「あやの!!」
あやの「!!?い、いまさら、どうして」
みさお兄「すまない!!あやの!!」
あやの「え?」
みさお兄「すべて聞いたよ、俺にあの写真を見せてくれた子がすべて仕組んだことだったって。
お前は、ホテルに行ったけど何もしてないって!!」
あやの「あ、あ、あ」
みさお兄「ごめん!!疑ったりして!!」
あやの「も、もう遅いよ。私は……もう穢れちゃった……あなただって、小神あきらの事件で前科持ち……」
みさお兄「あやの……」
あやの「でも、もしもこんな私でもいいなら」
あやの「また、お願いできるかな」
みさお兄「……ああ」
みさお「あやの……」
あやの「み、みさお……ちゃん」
みさお「へへ、みさちゃんでいいってヴァ!」
あやの「み、みさちゃん、みさちゃん!!」
みさお「あやの!!ごめんな!!」
みさお兄(妹に妬くなんて、な)
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 02:34:33.73 ID:0UVPmyzR0
最後尻切れでごめん
即興だったから結末まで考えてなかった
行き当たりばったりの漫画家の気持ちがよくわかる