朝倉「もう…そんなとこ触らないでよ」


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35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/22(金) 22:43:07.45 ID:H5uvSvdw0

「もう……そんなとこ触らないでよ」

甘いソプラノが拒絶を訴える。その声の持ち主――朝倉は、申し訳程度に体を捩らせた。

「あぁ、すまん。
 だが、そんなとこ、みたいな代名詞じゃなくて
 ちゃんと正式名称で言ってくれなくちゃわからねえよ」
「もう、意地悪なんだから」

首だけで振り向いて、ふふ、と微笑を零す朝倉。
唇に掛かる熱い吐息が、俺の性欲を煽り立てる。右手は胸に、左手は秘所に。
雁字搦めにされている朝倉とその下手人である俺とでは、
圧倒的に後者にイニシアチブがあるはずなのに、
朝倉が優位に立っているかのような錯覚に陥るのは、どうしてだろう。

「わたしに有機生命体の性欲の概念は分からないわ」

朝倉は淡々と言葉を紡ぐ。

「でも――こうしてあなたと触れあって、
 体温が上昇して、心拍数が跳ね上がる感覚は――嫌いじゃないわ」

随分と感情的なことを口にするんだな。
お前はTFEI。有機生命体に模した、情報統合思念体の創造物であって、
人間の感情をトレース可能であるにせよ、その感情の更に剥き出しの部分、
性欲や恋愛感情に関しては疎いと思っていたんだが。

「それはとても酷い偏見ね。じゃあこの際、はっきり言ってあげましょうか。
 わたしはあなたが好きなの。
 第一、もし私があなたのことをただのクラスメイトと認識していたら、この状況を許すと思う?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/22(金) 23:06:47.97 ID:H5uvSvdw0

と、再びクスリと笑う朝倉。
その笑顔はどうしようもなく妖艶で、
俺は魔法にかけられたみたいに、あっさり理性を投げ捨てた。

「思わねぇな。……つーことは、だ。
 お前はこの状況を容認している、ないしは愉しんでるってことか」

言いながら朝倉を押し倒す。運動神経の良さに加え体の肉付きも良い朝倉が本気で抵抗すれば、
たとえ男の俺でも組み伏せるのは骨が折れただろうが、重心はいとも簡単に傾いた。
誰とも知れぬ机に身を横たえて、頬を上気させた朝倉が言う。

「そうよ。だから――ちゃんとあたしを満足させてね?」

ふん、上等だ。

「望み通りに乱してやるよ。
 ただし、一つだけ言っておく。後で後悔しても俺はやめないからな」
「ええ、分かって――あっ、ん」

何か言いかけていたが、関係ない。朝倉の承諾が得られた以上、この行為は和姦だ。
破れないように、しかし乱暴に引っ張っるようにして服を剥く。
朝倉の唇に、自分のそれを押し付ける。感触は予想通り、マシュマロのように柔らかかった。
間髪入れず、舌を押し込んでいく。舌裏、歯茎、口蓋を、まんべんなく犯していく。

「んむっ、はぁ、ん……」

しばらくしてから唇を離すと、朝倉はすっかり出来上がっていた。
思ったよりもコトはスムーズに進みそうだ。混ざり合った唾液が糸を引く。
それを恍惚と眺める朝倉に構わず、俺は今やすっかり無防備となった胸に手を伸ばした。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/22(金) 23:08:23.15 ID:H5uvSvdw0

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