708 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 03:05:14.22 ID:ubw7AKYE0
まだ起きてる人いるんですねwwww
では。 誤字があっても(・3・) キニシナーイ
受験生ってものはこう・・いろいろと忙しい。
師走って言葉はまるで俺達を示しているんじゃないのか?
ってくらいにな、あー忌々しい。
誰か俺と人生換わってやろうってやつはいないか?
お前のその何にもない日常を俺に明け渡すんだ。つか、くれ!
「キョン君どうぞ。そんなに根詰めないで休憩してください。」
ちょっといつもとは違う空気の中この人だけは相変わらず
”ポヤヤ〜ン”とした空気を漂わせている。
あぁ。どんな不幸のどん底の中にいてもあなたの入れるお茶とその笑顔とお姿さえあれば
どんな不幸も憂鬱吹っ飛んでいきますよ朝比奈さん。
710 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 03:13:24.06 ID:ubw7AKYE0
前言撤回!
この幸せを味わうのは俺だけでいいっ!
羨ましいだろ。
だが俺はこの幸せを受け取れるそれなりの事はしているんだ。これくらいの幸せはあって当然だろ?
「キョン!なにいつまでヘラヘラしてんのよ!」
部室の長机を間に、涼宮ハルヒが凄い目で睨みつけてきていた。
ちっ。俺の小さな幸せもいつもコイツに壊される。 だが壊されてたまるものか。
俺は構わず朝比奈さんの入れてくれた紅茶を2口、3口と口へ運んだ。
それに誰がヘラヘラなどしているものか。
俺は幸せをかみ締めているんだよ。このなんとかかんとかって紅茶の香りと共にな。
「あーおいしいです朝比奈さん」
「紅茶なんて後にしなさいっ!もう!今アンタがどんな立場かわかってるの?!」
「わかってるさ。滑り止めで受験してた大学に落ちて後がない。だろ?
俺だってそこまで・・・」
「きぃぃぃぃっ!!わかってんだたらもっとまじめにしろーーーーーーー!!」
ハルヒのわめく声とともにこの物語は始まるのであった。
713 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 03:33:19.84 ID:ubw7AKYE0
受験とはそれはもうシビアなもので、受験を向かえるほとんどの一般学生は
目的の学校に受かるまで4時間の自首学習 徹夜 湧き上がる煩悩を抑えさらに勉強
こんばい疲労その疲れきった体で勝負に向かうのだが・・・。
しかし受験とはそこで終わらない
あらゆるプレッシャーをはねのけ無事試験を乗り越えても
採点時1点でも足りなければ即不合格
傷心に浸る間もなく次の試験に挑むべく屍のような体にムチを打ち
さらに勉強をしなければならないのだ。
だがしかしそれが嫌なため猛勉強をし、ほとんどの奴等は無事合格
思い思いのご褒美を自分に与えたりするのだ。 が、・・・・・・
「わかってるの!? 第一志望はコレの数倍も難しいんだからね!
私達が教えてあげるんだからしっかりやりなさい!」
あろうことか俺は第二志望にしておいた滑り止めの試験に落ち
次の試験に向けSOS団の面々の力を借り勉強に勤しんでいるのだ。
717 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 04:22:42.97 ID:ubw7AKYE0
ハルヒは俺が試験に落ちたと知るやいなや
「団員が受験に失敗なんでSOS団の恥よ!いいわ、私が教えてあげる!」
と張り切りだし、これから毎日SOS団の活動を俺の受験勉強の対策本部にすると抜かしやがった。
合格者の余裕か・・・しかし有難迷惑とはまさにこのことだな。
だがこのことをハルヒに言うを非常に後が面倒そうなのでハルヒの迷惑を快く俺は受け取った。
「しかし、よくハルヒは受かってたな・・・」
そうなんでもハルヒは県内トップの大学に主席で合格したという。
これもハルヒの力か? まさかな、コイツは”こうあって欲しい”とは思っていても私利私欲を願うやつじゃない。
・・・・・・たぶんな。
「は?なんで私が落ちなくちゃならないのよ。」
「いや、よくあんな生活の中受かったなって思ってさ、ハルヒの受けたとこ県内でも頭のいいとこだろ?」
「そうよ、それがどうかしたの?私が受かってなにかおかしい?」
まったくこの世って奴は不公平だぜ。
ちゃんと授業を真面目に受けノートも採ってた奴が落ち、
逆に授業中ブツブツをなにかをつぶやきながら、ノートになにやら意味不明な図形やら文字らしきものやらで
ノートを埋めている奴が受かるんだからな。
719 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 04:48:15.30 ID:ubw7AKYE0
「そんなのも、一夜漬けに決まってるじゃない」
なぐっていいか。
「嘘に決まってるじゃない。さすがの私も無謀なことしないわよ
受験の前の日はよーく寝ることが大事なのよ。」
試験前日に寝るのはわかるが・・・
「だから全部有希に教えてもらったの。「どの辺りがでそうかしらー」って聞いたら「ココからココ」
だって、でその辺を重点的に勉強して・・。そしたらきいて!有希に教えてもらったところが全部問題にでてたのよ!
ラッキーだったわね!きっと日ごろのおこないのせいね。」
なんですとーっ!
722 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 05:01:23.68 ID:ubw7AKYE0
「有希は将来いい先生になるわね!」
ハルヒは窓際で音を立てずに本を読む長門に”GJ”と満面の笑みでサムズアップをしていた。
そんな中俺は恨めしそうに長門を横目でみた。
長門さん?ハルヒを少々甘やかさ過ぎじゃありませんか・・・?
俺の時は
「それは推奨できない」
とか言ってたじゃありませんかーっ
はぁ・・・とため息まじりの呼吸をすると長門がこちらに首を向けた
「甘やかすのはよくない。 不正はあなたのこれからに後遺症を発生させる可能性がある」
ごもっともだ。俺は長門の正体を知ってることもあって、きっと困ったことがあったらすぐ長門に
頼っちゃいそうだ。すでに長門依存症なるものができている節もあるしな。
でもよ。ハルヒだけに教えるのは不公平ってもんだろ。
723 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 05:17:29.36 ID:ubw7AKYE0
「こらぁ!いつまで余所見してんのよー!」
ハルヒの手によって丸められたノートが俺の頭に命中しパコンといい音を鳴らせた。
「ふふっ」
いやらしい笑いが聞こえるのは気のせいだろうか。
いや、気のせいなわけがない、寧ろ気のせいであってほしいぜまったく。
「いや、すみません。あまりにも微笑ましい風景だったものでつい」
微笑ましいだとっ?なにふざけた事を言っているんだ古泉は。
どうやら古泉の目には俺が受験で苦しんでいる姿が微笑ましく見えるようだった。
真性のサディストかコイツは
725 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 05:36:48.14 ID:ubw7AKYE0
「それよりお前はどうなんだ?」
「どうなんだ?と、いいますと?」
「受験だよ。どこか受けたんだろ?その余裕からして・・・まさかお前も受かったのか?!」
古泉の受験話に興味をもったらしくハルヒが食いついてきた
「へ〜。古泉君どこ受けたの?古泉君だったらN大とかっぽいわね。」
俺のカップにお変わりのお茶を注ぐ朝比奈さんの手がとまるどうやら朝比奈さんも興味があるようだ。
長門はというと・・・相変わらず本をめくっていた。
「いえ、私は受験はしません」
「なら就職でもするの?」
「ちょっとバイトの方を休むわけにはいかなくて・・・」
古泉の言うバイトとは謎の組織・・・まぁ、ながったらしい説明は嫌いだからすっきりと言わせてもらうと
涼宮ハルヒをみまもる会っといったところだろう。
「フリーター? ダメよーフリーターなんて将来真っ暗よ!」
726 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 05:39:11.48 ID:ubw7AKYE0
「どうしてもやめるわけにはいかないんですよそれが」
「ふーんそうなの。でもちゃんと将来は考えなくちゃだめよ?」
「はい」
古泉の顔にはちょっとモノ哀しげな表情が浮かんでいた。
たしかに古泉も力なんてものを与えられていなかったら学生でいるときにしか味わえない
学生独自の受験戦争という荒波にもまれて騒ぎたかったはずだ。
「さ、キョン!休憩は終わり!次は古文よ!」
やれやれ・・・。
728 名前: 美人秘書(福岡県)[sage] 投稿日:2007/04/26(木) 05:46:35.46 ID:ubw7AKYE0
「でも・・・みんな卒業したらどうなっちゃうんでしょうね〜・・・あっ!あ、そんなつもりじゃっ!?」
さすがの朝比奈さんもその場に生まれた空気を感じたらしい。
でもたしかにそうだ、卒業したらSOS団は自動的に・・
「どうもこうもなにもSOS団の団長はあたししかいないに決まってるじゃない!」
重くなった空気を壊したのはもちろんハルヒの一言だった。
「あたしがSOS団の団長よ?みんなそのこと忘れてんじゃないの?!
卒業したからって別に組織は・・・って!キョンぼけーってするなぁ!!」
再びいい音が鳴り響いた。
それと同時に朝比奈さんも笑顔になった、古泉は相変わらずのニヤケ面、長門?お前今笑ったのか?
「朝比奈さん紅茶のおかわりください」
「キョッ・・・!」
「さてと! いくらSOS団が存続したって 受験に失敗したんじゃ団の恥らしいからな、 今度の試験は合格決めてやらないとな。」
「キョン・・そうよ!ようやくキョンもわかってきたようね!どうせ合格するんなら主席よ!それ以外は負けと思いなさいっ!」
”あたしがいるところがSOS団”・・。たしかにそうだ。
S 世界を
O 大いに盛り上げる
S 涼宮ハルヒの団
略してSOS団・・・だったな。
「あ、ハルヒ?もし落ちたらどう・・」
「落ちたら罰金!!」
「ぬぁに?!」
END
ごめん、眠くてはなし1/2カットした。煮えたぎらないENDにしたことは反省している。